JP4050393B2 - 留置チューブ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体腔内の孤立した臓器にできた嚢胞内に留置チューブを留置する留置チューブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超音波内視鏡による超音波断層像観察下において、超音波内視鏡の処置具挿通用チャンネルから挿入した穿刺針を、病変組織に穿刺し、組織を吸引採取して病理確定診断を行うという手技が行われている。また、体腔内に細長の挿入部を挿入し、必要に応じて処置具チャンネルを介して狭窄部を拡張するステントを、例えば胆管や膵管に、留置して狭窄部を拡張して体液の流路を確保する手技が行われている。
【0003】
例えば膵臓などに、液体状の膿のようなものが溜まり、他との連絡のない嚢胞ができた場合、時間の経過とともに嚢胞が腫脹してそれが疼痛の原因になることがあった。この場合、嚢胞内の膿を排出して腫脹を軽減させることによって症状の改善を図れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記穿刺針による手技ではたとえ膵臓の嚢胞に対する穿刺を行って、嚢胞内容物を吸引排出することは可能であるが、継続的に嚢胞内容物を排出するために穿刺針を留置させておくことができない。このため、患者は嚢胞が腫脹するたびに同じ術を受けなければならない。
【0005】
一方、ステントを配置して狭窄部を拡張する手技では、本来開通しているべき管路が狭窄した症状を緩解させるものであるため、膵臓内など孤立した臓器に対して手技を適用することはできなかった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、留置チューブを体腔内の孤立した臓器の目的部位に刺入した後、留置させる留置チューブ装置を提供することを目的にしている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の留置チューブ装置は、先端形状を鋭角に形成した針部を有する針部組と、
この針部組に対して進退自在で、前記針部組の先端部が露出するように当該針部組を被覆する可撓性を有するチューブ体及びこのチューブ体の基端部に設けられ固定部が形成されたチューブ口金を備えるチューブ部組と、
このチューブ部組から突出する針部組に対して進退自在で、露出した針部組の先端部を覆うように着脱自在に配置され、一端面が前記チューブ部組の先端面に当接する留置チューブと、
前記チューブ部組が備えるチューブ口金の固定部との螺合部が形成された摺動部を先端部に有するスライド本体部及びこのスライド本体部の基端側に設けられ当該スライド本体部の移動距離を規制する基端部に接続部を有するストッパ部を備えるスライド部と、
前記チューブ部組及びスライド部が進退自在に配置される太径孔と前記チューブ部組が進退自在に配置される細径孔とで構成される貫通孔を有する本体部材及び前記太径孔内の所望の位置に前記チューブ部組又は前記スライド部を固定する固定ネジを備え、内視鏡の処置具挿入口との接続部が形成されたハンドル本体部とを具備している。
【0008】
この構成によれば、留置チューブの一端面がチューブ部組の先端面に当接しているので、針部を留置チューブの先端面から突出させた状態にして、チューブ部組と針部組とを同時に前進させることによって針部とともに留置チューブが刺入される。そして、チューブ部組で留置チューブを押圧保持した状態にして針部組を留置チューブから抜去することによって、留置チューブだけが目的部位に留置される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図16は本発明の一実施形態に係り、図1は内視鏡の処置具チャンネルに挿通されている状態の留置チューブ装置を示す図、図2はハンドル本体部の構成を説明する図、図3はチューブ部組の構成を説明する図、図4はスライド部組の構成を説明する図、図5はシース部組の構成を説明する図、図6は針部組の構成を説明する図、図7は留置チューブを説明する図、図8はオーバーチューブを説明する図、図9は留置チューブ装置を組み立てる課程を説明する図、図10は留置チューブ装置を処置具挿入口から挿入する状態を説明する図、図11は留置チューブ装置を内視鏡の処置具チャンネル内に配置した状態を示す図、図12は内視鏡の先端面から留置チューブを突出させた状態を示す図、図13は留置チューブを所定量内視鏡の先端面から突出させるとともに、留置チューブの先端面から針部組の針部を突出させた状態を示す図、図14は針部組とともに留置チューブを嚢胞内に刺入した状態を示す図、図15は針部組を留置チューブ内から抜去する過程を示す図、図16は留置チューブ内から針部組及びシース部組を抜去して嚢胞内に留置した状態を示す図である。
【0010】
図1に示すように留置チューブ装置1は、図示しない超音波内視鏡或いは内視鏡9の有する処置具チャンネル(後述する符号97)を介して体腔内に導かれる。
【0011】
前記内視鏡9は、体腔内へ挿入される細長の挿入部91と、この挿入部91の後端に設けられた操作部92と、この操作部92の後端に配置された接眼部93と、前記操作部92から延出するユニバーサルコード94と、このユニバーサルコード94の末端に設けられたコネクタ95で主に構成され、前記操作部92の前端側には例えば前記留置チューブ装置1などの処置具を挿入する処置具挿入口96が設けられている。この処置具挿入口96は、挿入部先端部に形成されている処置具導出口(後述する符号91a)に、挿入部91内に配置されている処置具チャンネルを介して連通している。
【0012】
このため、図に示すように処置具挿入口96から留置チューブ装置1を挿入することによって、処置具導出口からチューブ体21の先端に配置されている留置チューブ60が突出するようになっている。
【0013】
本実施形態の留置チューブ装置1は、前記処置具挿入口96にいわゆるルアーロックによって一体的に固定されるハンドル本体部10と、後述するチューブ部組20、スライド部30、シース部組40及び針管部組51とスタイレット部組56とで形成された針部組50等で構成されている。
【0014】
留置チューブ装置1を構成する各部を詳細に説明する。
図2を参照してハンドル本体部10を説明する。
ハンドル本体部10は、長手軸方向に延びる貫通孔を有する細長でパイプ形状の本体部材11と、固定ねじ19とで構成されている。
【0015】
前記本体部材11の先端部には前記処置具挿入口96との接続部12が形成されている。前記貫通孔は、太径孔13と細径孔14とで構成されている。前記太径孔13は、チューブ部組20及びスライド部30が進退自在に配置される孔であり、前記細径孔14は前記チューブ部組20が進退自在に配置される孔14である。前記本体部材11の後端部には太径孔13に連通して、前記固定ねじ19が螺合配置されるねじ孔15が形成されている。
【0016】
図3を参照してチューブ部組20を説明する。
チューブ部組20は、長手軸方向に延びる貫通孔を有する細長で可撓性を有する例えば樹脂製のチューブ体21と、このチューブ体21の基端部に設けられ、前記貫通孔に連通する長手軸方向の透孔を備えた略凸字形状のチューブ口金22とで構成されている。
【0017】
前記チューブ口金22は、太径で前記太径孔13内を移動する移動部23と、細径で外周面に雄ネジを形成した固定部24とで形成されている。前記固定部24には前記スライド部30が連結されるようになっている。
【0018】
前記チューブ体21の外形寸法は、前記本体部材11に形成されている細径孔14内を進退自在に移動するように設定されており、チューブ先端面25は前記留置チューブ60の基端面に面当たりして、この留置チューブ60を押圧する押圧面になっている。
【0019】
図4を参照してスライド部30を説明する。
スライド部30は、長手軸方向に延びる貫通孔を有する細長な金属製のパイプ部材であり、前記本体部材11の太径孔13内に配置されるスライド本体部31と、このスライド本体部31の移動距離を規制する前記太径孔13より大径に形成したストッパ部32とで構成されている。このストッパ部32の基端側には前記シース部組40との接続部33が設けられている。
【0020】
前記スライド本体部31は、太径で前記太径孔13の内周面を摺動する摺動部34と、この摺動部34より細径に形成した逃がし部35とで構成されている。前記摺動部34の先端部には前記固定部24との螺合部となる雌ネジ部36が形成されている。
【0021】
なお、前記本体部材11の太径孔13内にチューブ部組20又はスライド部30が配置されている状態のとき、前記固定ねじ19を押し込むことによって、この固定ねじ19の先端面が前記移動部23又は摺動部34、逃がし部35の外周面を押圧して、チューブ部組20又はスライド部30を前記太径孔13内の所望の位置に固定するようになっている。
【0022】
つまり、前記チューブ部組20或いはスライド部30は、この固定ねじ19が進退されることによって、スライド自在な状態或いは固定された状態になる。
【0023】
図5を参照してシース部組40を説明する。
シース部組40は、長手軸方向に延びる貫通孔を有する細長な金属製のシース部41と、このシース部41の基端部に設けられ、前記貫通孔に連通する透孔を形成した略凸字形状のシース口金42とで構成されている。
【0024】
前記シース口金42は、シース部に位置して前記接続部33に連結される先端側接続部43と、後端側に位置して前記針部組50との接続部になる後端側接続部44とで形成されている。
【0025】
前記シース部41は、前記スライド部30及び前記チューブ部組20内に進退自在に配置されるものであり、前記シース口金42の先端側接続部43を前記ストッパ部32の接続部33に一体的に固定したとき、シース部41の先端部分が前記チューブ体21の先端面から所定量突出するように長さが設定されている。そして、このチューブ体21の先端面から突出したシース部41の先端部分に前記留置チューブ60が外嵌配置されるようになっている。このため、シース部41の先端部は、留置チューブ60が容易に仮固定されるようにテーパー部(不図示)などの仮固定部が形成されている。
【0026】
なお、本実施形態のシース部組40は、留置チューブ装置1を内視鏡9の処置具チャンネルに挿入、抜去する際、留置チューブ装置1を構成する針部組50によって前記チューブ体21や留置チューブ60が破損されたり、或いはチューブ体21を突き破った針部組50によって内視鏡9の処置具チャンネルが損傷されることを保護するために設けた保護チューブである。このため、前記シース部41は細長で可撓性を有する例えば蜜巻きのコイルシースである。
【0027】
針部組50について、図6(a)に示す針管部組の構成を説明する図と、図6(b)に示すスタイレット部組の構成を説明する図とを参照して説明する。
針部組50は、図6(a)に示す針管部組51と、図6(b)に示すスタイレット部組56とで構成されている。
【0028】
同図(a)に示すように針管部組51は先端部を斜めに切断して鋭利に形成した先端を有し、前記シース部組40のシース部41内に挿入、抜去自在に挿通配置される細長なパイプ部材で形成された針管52と、この針管52の後端部に設けられ前記貫通孔に連通した透孔を形成した略凸字形状の針管口金53とで構成されている。
【0029】
この針管口金53は、針管側に位置して前記シース口金42の後端側接続部44との連結部になる先端側連結部54と、後端側に位置して前記スタイレット部組56が固定配置される後端側連結部55とで形成されている。
【0030】
一方、同図(b)に示すようにスタイレット部組56は、尖った先端を有する細長な針金状のスタイレット57と、このスタイレット57の後端部に設けられたスタイレット口金58とで構成されている。
【0031】
このスタイレット口金58には前記針管口金53の後端側連結部55との固定部59が形成されている。このスタイレット57は、前記針管部組51の針管52内に進退自在に配置されるようになっている。
【0032】
そして、前記針管部組51の針管口金53の後端側からスタイレット部組56のスタイレット57を挿入させていき、前記針管口金53に設けられている後端側連結部55に、スタイレット部組56のスタイレット口金58の固定部59を一体的に固定して針部組50を構成する。
【0033】
なお、前記針管部組51とスタイレット部組56とを組み合わせて針部組50を構成したとき、スタイレット57の先端は、針管52の先端面から突出する。また、前記針部組50の針管52を、前記シース部組40のシース部41内に進退自在に配置して、前記先端側連結部54を前記後端側接続部44に連結して一体的にしたとき、前記針管52の先端は前記シース部41の先端面より所定量突出するように長さが設定されている。
【0034】
図7を参照して留置チューブ60を説明する。
【0035】
留置チューブ60は、体内に留置されて嚢胞内の液状物質を一端側から他端側に導くチューブであり、長手軸方向に延びる貫通孔を有し、留置中の移動を防止するため、側面部には一対のフラップ61,62が設けられている。
【0036】
この一対のフラップ61,62は、先端側に形成されている前方フラップ61と、後端側に形成されている後方フラップ62であり、それぞれのフラップ61,62の先端が中央側で対向するようにささくれ状に形成されている。なお、前記フラップ61,62は一般に市販されているドレナージチューブと同じ形態である。
【0037】
前記留置チューブ60の内径寸法は、前記シース部組40のシース部41の外径寸法よりやや大きく形成されている。また、留置チューブ60の先端部の表面側及び内周面側には、先端側に行くにしたがって先細りになるテーパー部63,64が設けてある。前記表面側に設けたテーパー部63は、留置チューブ60をスムーズに目的部位に刺入させるためのものであり、内周面側に設けたテーパー部64はシース部41の先端部に前記留置チューブ60を仮固定するためのものである。
【0038】
なお、留置チューブ60の先端部及び後端部には前記貫通孔に連通する透孔65が少なくとも1つ形成されている。この透孔65は液状物質を貫通孔に導く、又は貫通孔内の液状物質を外部に排出する機能を有している。また、留置チューブ60の後端面66は前記チューブ先端面25に面当たりするように形成されている。
【0039】
さらに、同図(b),(c)に示すように超音波内視鏡と併用される留置チューブ60については前方フラップ61近傍のチューブ表面に、超音波をより多く反射させて留置チューブ60の位置を超音波内視鏡の超音波画像上で、よりはっきりと描出させる目的の凹凸模様65を設けている。この凹凸模様65の模様形状としては、例えば、二重又は三重の同心円を複数配列したものや、格子状の溝を設けたものなどであり、模様の加工は熱成形やレーザーマーキングなどの方法で形成する。
【0040】
図8(a)の留置チューブの平面図及び図8(b)のA−A断面図を参照してオーバーチューブを説明する。
留置チューブ装置1を内視鏡9の処置具チャンネルに挿入する際、処置具挿入口96に留置チューブ60の後方フラップ62が引っかかって折損するおそれがある。この後方フラップ62の折損を防止するのがオーバーチューブ70である。
【0041】
同図(a),(b)に示すように柔軟で細長なオーバーチューブ70は、長さ方向全長に渡って切れ目71を形成した断面形状が略C字状であり、内経寸法は前記留置チューブ60及び前記チューブ体21の外形寸法よりやや大きく、外径寸法は内視鏡9の処置具挿入口96に挿入できるように設定されている。なお、長さ寸法は略留置チューブ60と同程度であり、前記切れ目71はオーバーチューブ70を除去するために必要なものである。
【0042】
つまり、前記オーバーチューブ70は、前記留置チューブ60の後方フラップ62が処置具挿入口96を通過させるときにだけ使用されるものであり、前記後方フラップ62が処置具挿入口96を通過した段階では逆に不要になる。このため、この段階で留置チューブ60を覆っていたオーバーチューブ70は切れ目71に沿ってめくり取られるようになっている。
【0043】
ここで、上述した各部を組み立てて留置チューブ装置1を構成する過程と、組み立てられた留置チューブ装置1を体腔内に挿入し、留置チューブ60を体内に留置する過程とを説明する。
まず、留置チューブ装置1を構成する過程を図9を参照して説明する。
【0044】
(1)スライド部30の摺動部34に形成した雌ネジ部36と、チューブ部組20のチューブ口金22に形成されている固定部24とを螺合してスライド部30とチューブ部組20とを一体にする。そして、チューブ部組20のチューブ体21を本体部材11の後端側より挿入した後、細径孔14より外部に延出する。
【0045】
(2)スライド部30のストッパ部32の後端側より、シース部組40のシース部41を挿入し、前記ストッパ部32に設けられている接続部33と前記シース部組40のシース口金42の先端側接続部43とを固定して一体にする。このことによって、図9(a)に示すようにシース部41の先端部分がチューブ体21の先端面から突出した状態になる。
【0046】
この状態で、前記シース部組40のシース口金42の後端側より、針部組50のスタイレット57及び針管52を挿入していく。このとき、スタイレット57の先端がシース部41内に配置されるように位置調整する。
【0047】
この状態を保持して、前記スライド部30を本体部材11のストローク範囲内で最も手前側まで引いた状態に移動させた後、固定ねじ19をねじ込んでスライド部30を固定し、オーバーチューブ70をシース部41の先端側からチューブ体21の先端部に配置する。
【0048】
(3)図9(b)に示すように前記チューブ体21の先端面より突出しているシース部41の先端部に留置チューブ60を配置する。このとき、留置チューブ60の内周面に形成されているテーパー部64にシース部41の先端部が係入して、この留置チューブ60がシース部41の先端部に仮固定配置された状態になる。このことによって、図9(c)に示すように留置チューブ装置1が構成される。
【0049】
次に、留置チューブ装置1を体腔内に挿入し、留置チューブ60を体内に留置する過程を説明する。
(1)内視鏡の先端部を目的部位まで誘導する。超音波内視鏡であれば、超音波画像に目標部位を捉える。
【0050】
(2)図10(a)に示すように前記チューブ体21の先端部に配置されているオーバーチューブ70を先端側に移動させ、このオーバーチューブ70によって後方フラップ62を覆って、後方フラップ62を畳んだ状態にする。
【0051】
次に、図10(b)に示すようにオーバーチューブ70で後方フラップ62を畳んだ状態にした留置チューブ装置1を、内視鏡9の処置具挿入口96より挿入する。そして、留置チューブ60の後方フラップ62部分が処置具挿入口96を通過して、留置チューブ60の全長が処置具挿入口96内に略配置された段階でオーバーチューブ70を矢印に示すように手前に引いて切れ目71に沿って引き剥がす(図10(c)参照)。
【0052】
(3)オーバーチューブ70を完全に剥いだ後、留置チューブ装置1を処置具チャンネル97内に押し進めていく。そして、図11に示すように内視鏡9の処置具挿入口96にハンドル本体10を螺合固定する。このことによって、留置チューブ1の先端位置が内視鏡9の先端面に形成されている処置具導出口91a近傍に配置される。
【0053】
(4)図12に示すように固定ねじ19を緩め、太径孔13内のスライド部30を前進させていく。このことにより、留置チューブ60が内視鏡9の先端面より突出していく。このとき、留置チューブ60の先端面からの突出量を確認しながら突出量を調整する。
【0054】
(5)図13に示すように留置チューブ60の先端面からの突出量が所望の状態になったところで、再び前記固定ねじ19をねじ込んでスライド部30を太径孔13で固定する。そして、針部組50を先端方向に移動させて針管口金53をシース口金42に一体的に固定する。
【0055】
このことによって、前記留置チューブ60の先端面からスタイレット57及び針管52が突出して、留置チューブ装置1の先端部は、先端側からスタイレット57の針先、このスタイレット57を内挿する針管52、留置チューブ60、この留置チューブ60内に位置するシース部41、チューブ体21の順に配置された構成になる。
【0056】
(6)図14に示すようにスタイレット57の針先の突出状態、嚢胞の位置等を光学系及び超音波画像等で確認し、前記固定ねじ19を再び緩める。そして、スライド部30を前進させる。すると、針部組50、シース部組40、留置チューブ60、チューブ部組20が一体になって前進していく。
【0057】
このことによって、まず、スタイレット57の針先が目的部位に向かって刺入され、続いて留置チューブ60が刺入されていく。このとき、留置チューブ60が刺入される深さを確認する。
【0058】
そして、この留置チューブ60の前方フラップ61が所望の位置まで刺入されたことを確認したなら、再度固定ねじ19を再度ねじ込んでスライド部30を固定状態にする。
【0059】
(7)スライド部30が固定されている状態で、図15に示すように針部組50の針管口金53をシース部組40のシース口金42から取り外す。そして、針管口金53を手元側に移動させる。すると、針部組50だけがシース部41内を移動して、スタイレット57及び針管52が留置チューブ60内に移動する。
【0060】
ここで、図16に示すようにシース部組40のシース口金42をスライド部30の接続部33から取り外す。そして、このシース部組40とともに針部組50を引き抜いていく。このとき、留置チューブ60は、固定された状態になっているスライド部30に一体であるチューブ部組20のチューブ体21のチューブ先端面25に押圧されて後退が阻まれている。
【0061】
このことにより、このシース部組40のシース部41が手元側に移動されることによって、このシース部41と留置チューブ60との仮固定状態が解除されて留置チューブ60が所定位置に留置された状態になる。
【0062】
そして、留置チューブ装置1を内視鏡の処置具チャンネル97から引き抜くとともに、内視鏡を体腔内から抜去することによって処置が完了する。
【0063】
このように、留置チューブを針部組及びチューブ部組とともに移動させることによって、針部組、留置チューブの順に目的部位に刺入させることができるとともに、目的部位に刺入した状態の留置チューブを、チューブ部組で保持した状態にして、針部組を抜去することによって、留置チューブを体腔内の孤立した臓器の目的部位に留置させることができる。
【0064】
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0065】
[付記]
以上詳述したような本発明の上記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0066】
(1)先端形状を鋭角に形成した針部を有する針部組と、
この針部組に対して進退自在で、前記針部組の先端部が露出するように針部組を被覆するチューブ部組と、
このチューブ部組から突出する針部組に対して進退自在で、露出した針部組の先端部を覆うように着脱自在に配置され、一端面が前記チューブ部組の先端面に当接する留置チューブと、
を具備する留置チューブ装置。
【0067】
この構成によれば、留置チューブの一端面がチューブ部組の先端面に当接しているので、針部を留置チューブの先端面から突出させた状態にして、チューブ部組と針部組とを同時に前進させることによって針部組とともに留置チューブが目的部位に刺入される。
【0068】
(2)前記針部組に設けた口金と、前記チューブ部組に設けた口金とをそれぞれの端部に着脱自在に固定可能で、
針部組及びチューブ部組を一体に固定したとき、
針部組が留置チューブの先端面から突出した状態で、所望のストロークを一体的に進退移動させるスライド部を具備する付記1記載の留置チューブ装置。
【0069】
この構成によれば、スライド部を移動させることによってチューブ部組と針部組とが同時に移動する。
【0070】
(3)前記針部組と前記チューブ体との間に進退自在に配置され、基端部に設ける口金が前記スライド部及び針部組の口金に着脱自在で、かつ前記チューブ体から露出する先端部に前記留置チューブが配置される保護チューブを具備する付記2記載の留置チューブ装置。
【0071】
この構成によれば、針部組の針部によってチューブ体が破れたり、傷つくことが防止するとともに、内視鏡の処置具チャンネルが針部によって傷つけることがなくなる。
【0072】
(4)前記保護チューブはコイルシースである付記3記載の留置チューブ装置。
【0073】
(5)前記留置チューブの先端部に、外周面及び内周面が先端に行くにしたがって先細形状になるテーパー面を設けた付記1又は付記3記載の留置チューブ装置。
この構成によれば、外周面に設けたテーパー面によって、留置チューブがスムーズに目的部位に刺入される。一方、内周面に設けたテーパー面によって、針部組の先端部或いは保護チューブの先端部に留置チューブが容易に着脱自在に固定される。
【0074】
(6)留置チューブの表面に凹凸部を設けた付記1記載の留置チューブ装置。
【0075】
この構成によれば、超音波観察下で留置チューブを刺入する際、超音波画像下に凹凸部が描出される。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、留置チューブを体腔内の孤立した嚢胞などの目的部位に刺入するとともに留置させる留置チューブ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は内視鏡の処置具チャンネルに挿通されている状態の留置チューブ装置を示す図
【図2】ハンドル本体部の構成を説明する図
【図3】チューブ部組の構成を説明する図
【図4】スライド部組の構成を説明する図
【図5】シース部組の構成を説明する図
【図6】針部組の構成を説明する図
【図7】留置チューブを説明する図
【図8】オーバーチューブを説明する図
【図9】留置チューブ装置を組み立てる課程を説明する図
【図10】留置チューブ装置を処置具挿入口から挿入する状態を説明する図
【図11】留置チューブ装置を内視鏡の処置具チャンネル内に配置した状態を示す図
【図12】内視鏡の先端面から留置チューブを突出させた状態を示す図
【図13】留置チューブを所定量内視鏡の先端面から突出させるとともに、留置チューブの先端面から針部組の針部を突出させた状態を示す図
【図14】針部組とともに留置チューブを嚢胞内に刺入した状態を示す図
【図15】針部組を留置チューブ内から抜去する過程を示す図
【図16】留置チューブ内から針部組及びシース部組を抜去して嚢胞内に留置した状態を示す図
【符号の説明】
1…留置チューブ装置
10…ハンドル本体部
19…固定ねじ
21…チューブ体(チューブ部組)
30…スライド部
41…シース部(シース部組)
50…針部組
60…留置チューブ

Claims (2)

  1. 先端形状を鋭角に形成した針部を有する針部組と、
    この針部組に対して進退自在で、前記針部組の先端部が露出するように当該針部組を被覆する可撓性を有するチューブ体及びこのチューブ体の基端部に設けられ固定部が形成されたチューブ口金を備えるチューブ部組と、
    このチューブ部組から突出する針部組に対して進退自在で、露出した針部組の先端部を覆うように着脱自在に配置され、一端面が前記チューブ部組の先端面に当接する留置チューブと、
    前記チューブ部組が備えるチューブ口金の固定部との螺合部が形成された摺動部を先端部に有するスライド本体部及びこのスライド本体部の基端側に設けられ当該スライド本体部の移動距離を規制する基端部に接続部を有するストッパ部を備えるスライド部と、
    前記チューブ部組及びスライド部が進退自在に配置される太径孔と前記チューブ部組が進退自在に配置される細径孔とで構成される貫通孔を有する本体部材及び前記太径孔内の所望の位置に前記チューブ部組又は前記スライド部を固定する固定ネジを備え、内視鏡の処置具挿入口との接続部が形成されたハンドル本体部と、
    を具備することを特徴とする留置チューブ装置。
  2. さらに、前記スライド部及び前記チューブ部組内に進退自在に配置される、長手軸方向に延びる貫通孔を有する金属性のシース部と、このシース部の基端部に設けられ、前記ストッパ部の接続部が連結される先端側接続部及び前記針部組との接続部になる後端側接続部をそれぞれの端部に形成したシース口金とで構成された、シース部組を備えることを特徴とする請求項1に記載の留置チューブ装置。
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