JP4049441B2 - 安全装置付き操作用スイッチ - Google Patents
安全装置付き操作用スイッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4049441B2 JP4049441B2 JP10066998A JP10066998A JP4049441B2 JP 4049441 B2 JP4049441 B2 JP 4049441B2 JP 10066998 A JP10066998 A JP 10066998A JP 10066998 A JP10066998 A JP 10066998A JP 4049441 B2 JP4049441 B2 JP 4049441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switch
- safety device
- pendulum weight
- holding mechanism
- hook pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tumbler Switches (AREA)
- Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
- Push-Button Switches (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房器や電熱器等の耐震安全装置等で、特に電源スイッチとして使用される安全装置付き操作用スイッチ関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、暖房器や電熱器等の耐震安全装置は、電源スイッチの他に傾斜スイッチなどから構成される傾斜検出装置を設けていた。また、図9は従来の転倒安全装置付き暖房機器の事例であり、電源スイッチの他に転倒検知スイッチの操作部を設置面に突き当てた状態で配設している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の耐震安全装置は、フォトカプラや傾斜スイッチを採用しているため、電源回路を遮断するためには検出微小電流を増幅する回路やリレーなどが必要であった。また、従来の転倒安全装置付き暖房機器にあっては、電源スイッチの他に転倒検出スイッチや検出を保持する回路が必要なため、コストが割高になるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、自己復帰機構とその自己復帰機構を掛止する復帰保持機構を有し、前記復帰保持機構をハートカムとフックピンからなるハートカム機構とする操作用スイッチにおいて、前記復帰保持機構のフックピンに連動して揺動自在な振子錘を設け、該振子錘が振動、衝撃を受けて前記フックピンを解除するリセット機構を設けて構成する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の安全装置付き操作用スイッチは、自己復帰機構とその自己復帰機構を掛止する復帰保持機構を有し、前記復帰保持機構をハートカムとフックピンからなるハートカム機構とする操作用スイッチに、振動や衝撃を受けて揺動する振子錘を設けるとともに、この振子錘に連動して前記復帰保持機構のフックピンを解除するリセット機構を設けて構成することにより、振動、衝撃によって電源を解除または投入する必要のある機器類、例えば転倒火災を防止するための電熱機器用電源スイッチや盗難予防警報装置の電源スイッチなどに幅広く実施することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の安全装置付き操作用スイッチの実施例を表す断面図であり、図2はその背面図、図3はその外観斜視図、さらに図4はその復帰保持機構とリセット機構の部分拡大図である。これらの図において、マイクロスイッチ開閉機構2と、このマイクロスイッチ開閉機構2を保持するためのハートカム14とフックピン13からなる復帰保持機構を内蔵したロック式押しボタンスイッチ1が装置の取付パネル19に、ナット9によって締付け固定されている。そして、長方形の枠部7の一方に重り6を固定した振子錘5が、枠部7のもう一方に対向して形成した一対の軸部8をロック式押しボタンスイッチ1本体の外形部に形成された長溝部16に係合した状態で前記重り6を下方に垂下している。従って、前記軸部8を中心に、振子錘5はスイッチ取付軸方向前後に自在に揺動することができ、さらに、前記ロック式押しボタンスイッチ1本体の外形部に形成された長溝部16により、スイッチ取付軸の直交方向に対しても一定の範囲で自在に揺動することができるように構成されている。そして、先端を鉤状に形成した解除板10が前記鉤部11をロック式押しボタンスイッチ1の内部でフックピン13に下方から交叉させ、もう一端のT形部12を振子錘5の枠部7に形成したスリット15に係合して安全装置付き操作用スイッチを構成している。
【0007】
このように構成した安全装置付き操作用スイッチは、水平静止状態において、常に振子錘5が自重により垂下しているので、取付パネル19が垂直の状態で、解除板10の鉤部11はフックピン13の動きに影響することはなく、通常の電源用スイッチとして機能する。なお、図1及び図4はロック式押しボタンスイッチのロック状態を表し、図4はそのハートカム機構とフック機構の部分拡大図であり、取付けた装置が正常の状態を表している。
【0008】
なお、本実施例の安全装置付き操作用スイッチは、頭部のアクチェータ部4と下部のスイッチブロック部3とからなる分離型押しボタンスイッチからなり、アクチェータ部4をナット9によって取付パネル19に取付た後、予め解除板10を組込んだスイッチブロック部3を取付パネル19の裏側からアクチェータ部4に嵌合し、次に振子錘5をスイッチブロック部3に係合させ、同時に解除板10を枠部7に形成したスリット15に組合わせる。
【0009】
図5から図8は、本発明の安全装置付き操作用スイッチの安全装置が駆動して押しボタンスイッチを自動的に切換えた状態を表している。
図5は、取付装置が前傾または振動、衝撃によって振子錘5が取付パネル19側に傾斜した状態を表し、解除板10の鉤部11がフックピン13を引上げることにより、フックピン13がハートカム14から外れ、ロックを自動解除するように作用するリセット機構である。図6はその部分拡大図である。
【0010】
図7は前述の状態と反対に、取付装置が後方に傾斜または振動、衝撃によって振子錘5が取付パネル19の反対側に傾斜した状態を表している。解除板10の鉤部11がフックピン13をこじり上げるように作用するため、フックピン13がハートカム14から外れ、ロックを自動解除する様子を表している。
【0011】
図8は、スイッチの取付軸に直交する方向に振子錘5が傾斜した状態を表す背面図である。ロック式押しボタンスイッチ1本体の外形部に形成された長溝部16に、振子錘5の枠部7に対向して形成した一対の軸部8を係合しているので、傾斜の際、片方の軸部を支点にスイッチ本体に対し振子錘5が相対的に回動するように作用するため、解除板10がフックピン13を引上げ、前述同様にロックを自動解除する。
【0012】
以上のように、ロック式押しボタンスイッチ1のマイクロスイッチ開閉機構2を直接的に自動解除することができるため、電源スイッチの他に傾斜検出装置や増幅回路を設ける必要が無く、また、安全装置が駆動した装置が復元されても、次に電源が投入されるまで電源スイッチの解除が維持されるため、復旧後の思わぬ事故を未然に予防することができるなど、安価で安全性の高い耐震機器を構成することができる。
また、一般的なロック式押しボタンスイッチの機構をそのまま、応用することことにより、従来のロック式押しボタンスイッチとの部品の共通化を図り、開発費の削減と、部品管理経費を削減することができる。
【0013】
以上、ロック式押しボタンスイッチについて詳細に説明したが、ロッカースイッチ、スライドスイッチやトグルスイッチなど、その他の操作形態の復帰保持機構をハートカムとフックピンからなるハートカム機構とする操作用スイッチにも応用することが可能であり、本発明はこれらの応用展開を排除するものではない。
【0014】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば次のような効果を奏することができる。
(1)自己復帰機構と自己復帰機構を掛止する保持機構を有する操作用スイッチに、振動又は衝撃を受けて揺動する振子錘を設け、この振子錘に連結して前記復帰保持機構を解除するリセット機構を設けたので、本発明の安全装置付き操作用スイッチを電源スイッチとして用いることで、地震や取付装置転倒時に直接電源スイッチを解除することができるため、大きな損傷を受ける状況にあっても安全を確保することができる。
(2)自己復帰機構と自己復帰機構を掛止する保持機構を有する操作用スイッチに、振動又は衝撃を受けて揺動する振子錘を設け、この振子錘に連結して前記復帰保持機構を解除するリセット機構を設けたので、地震や取付装置転倒時に一旦電源スイッチの安全装置が一旦駆動した装置が復旧されても、電源スイッチが投入されるまで電源の遮断が維持されるため、復旧後の思わぬ事故を未然に予防することができる
(3)自己復帰機構と自己復帰機構を掛止する保持機構を有する操作用スイッチに、振動又は衝撃を受けて揺動する振子錘を設け、この振子錘に連結して前記復帰保持機構を解除するリセット機構を設けたので、電源スイッチの他に傾斜検出装置や増幅回路を設ける必要が無く、安価で安全性の高い耐震機器を構成することができる。
(4)ロック式押しボタンスイッチの復帰保持機構として、ハートカムとフックピンからなるハートカム機構として安全装置付き操作用スイッチを構成したので、従来技術の応用が可能となり、開発費の削減と部品の共通化を図ることができる。
(5)自己復帰機構と自己復帰機構を掛止する保持機構を有する操作用スイッチに、振動又は衝撃を受けて揺動する振子錘を設け、この振子錘に連結して前記復帰保持機構を解除するリセット機構を設けたので、押しボタンスイッチだけでなく、ロッカースイッチやスライドスイッチなど様々な種類の操作形態のスイッチに適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の安全装置付き操作用スイッチの実施例を表す断面図である。
【図2】 本発明の安全装置付き操作用スイッチの実施例を表す背面図である。
【図3】 本発明の安全装置付き操作用スイッチの実施例を表す外観斜視図である。
【図4】 図1の復帰保持機構とリセット機構部を表す部分拡大図である。
【図5】 図1から振子錘が取付パネル側に傾斜した状態を表す断面図である。
【図6】 図5の状態の復帰保持機構とリセット機構部を表す部分拡大図である。
【図7】 図1から振子錘が取付パネル側の反対側に傾斜した状態を表す断面図である。
【図8】 図2の状態から、スイッチの取付軸に直交する方向に振子錘が傾斜した状態を表す背面図である。
【図9】 従来の転倒安全装置付き暖房機器の事例である。
【符号の説明】
1 ロック式押しボタンスイッチ
2 マイクロスイッチ開閉機構
3 スイッチブロック部
4 アクチェータ部
5 振子錘
6 重り
7 枠部
8 軸部
9 ナット
10 解除板
11 鉤部
12 T型部
13 フックピン
14 ハートカム
15 スリット
16 長溝部
19 取付パネル
Claims (1)
- 機器のパネルに取付けられた自己復帰機構と該自己復帰機構を掛止する復帰保持機構を有し、前記復帰保持機構をハートカムとフックピンからなるハートカム機構とする操作用スイッチにおいて、前記復帰保持機構のフックピンに連動して揺動自在な振子錘を設け、該振子錘が振動、衝撃を受けて前記フックピンを解除するリセット機構を設けたことを特徴とする安全装置付き操作用スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066998A JP4049441B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 安全装置付き操作用スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066998A JP4049441B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 安全装置付き操作用スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11283475A JPH11283475A (ja) | 1999-10-15 |
JP4049441B2 true JP4049441B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=14280190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066998A Expired - Fee Related JP4049441B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 安全装置付き操作用スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4049441B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109727809A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-05-07 | 珠海格力电器股份有限公司 | 倾倒保护装置及立式电器 |
-
1998
- 1998-03-27 JP JP10066998A patent/JP4049441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11283475A (ja) | 1999-10-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TR199700086A2 (xx) | Bir kısa devre durumunda boşalabilen bir kilitleme sistemini havi bir devre kesicinin çalışma mekanizması. | |
JPH06193317A (ja) | 錠前用警報器および警報器付き錠前 | |
JP4049441B2 (ja) | 安全装置付き操作用スイッチ | |
JPH04860B2 (ja) | ||
JP3987212B2 (ja) | チャイルドロック装置およびチャイルドロック機能付き機器 | |
JP2001347924A (ja) | 自動車のステアリングシャフトの回転をロックする装置 | |
JP2003178387A (ja) | 手動式呼び出し装置 | |
WO1997022985A3 (de) | Schaltgerät | |
JP4526274B2 (ja) | 非常用具収容器 | |
JPH0737627Y2 (ja) | 安全ロープ装置 | |
KR960018139A (ko) | 개폐식 방범 창살 | |
JPH10280764A (ja) | ドア自動開放システム | |
KR200141636Y1 (ko) | 자동차도어의 셀프록킹 방지장치 | |
JPS60122826A (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
CN215485336U (zh) | 一种逃生推杆锁的锁止装置 | |
KR940001218A (ko) | 차단기용 플랩형 잠금 장치 | |
JPS5831970Y2 (ja) | 金庫の警報装置 | |
JP3328097B2 (ja) | 自動車用ロック装置のカバー構造 | |
KR200256504Y1 (ko) | 도난경보 해제기능을 갖는 키이 일체형 도어개폐 리모트 컨트롤러 | |
JPH0129968Y2 (ja) | ||
JPS60159478A (ja) | 震動により閉じる機能を備えたコツク | |
JPH0788206A (ja) | エンジンフードのロック装置及びそれを作動させる車両消火システム | |
JPH0325032Y2 (ja) | ||
US2652463A (en) | Automatic and manually operated multiple switch fire alarm station | |
JPH06176652A (ja) | 操作部着脱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070608 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071126 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |