JP4049388B1 - 粉粒体供給装置及び粉粒体計量装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の粉粒体精密供給機100に備えた粉粒体ドラム10の小径筒部12に取り付けられた底壁14には、複数の粉粒体通過孔14Bが貫通形成されている。しかし小径筒部12に粉粒体を静置しただけでは、粉粒体同士が付着して粉粒体アーチを形成し粉粒体通過孔14Bを閉塞するため、粉粒体は粉粒体通過孔14Bから流出しない。底壁14の上方で底面旋回部材26を旋回させると、粉粒体アーチが崩れ粉粒体通過孔14Bから粉粒体が落下する。また底面旋回部材26の旋回を停止させると、すぐに新たな粉粒体アーチが形成されて粉粒体通過孔14Bを閉塞する。粉粒体アーチが壊れて落下する粉粒体の量は微量であるため、底面旋回部材26の回転を制御することで、微少量の粉粒体の供給及び計量が可能となる。
【選択図】図1
Description
請求項1の発明に係る粉粒体精密供給装置は、粉粒体容器の底面に複数の粉粒体通過孔が貫通形成された底壁を有している。この底壁の上部に粉粒体を載置しても、通常は粉粒体同士が付着して粉粒体通過孔を閉塞する粉粒体アーチを形成するため粉粒体が粉粒体通過孔を通過することはない。
請求項2の発明によれば、底面旋回部材が迎角を有しているために、底面旋回部材が旋回することにより粉粒体が底壁側に押し付けられる。これにより、底壁上に形成された粉粒体アーチに効率よく外力を加えて、粉粒体を粉粒体通過孔から底壁の下方に強制的に落下させることができる。
請求項3の発明によれば、供給する粉粒体の種類に応じて、底壁を取り替えることで、複数種類の粉粒体を微少量ずつ供給することができる。
請求項4の発明によれば、粉粒体容器の小径筒部と大径筒部の間に設けられた水平段差面に、粉粒体補充管から粉粒体を供給し、一旦堆積山を形成してから上部旋回部材を旋回させて小径筒部に引き込む構成としたことで、小径筒部内の粉粒体による粉粒体圧が安定し、粉粒体通過孔からの粉粒体の排出を安定させることができる。
請求項5の発明によれば、粉粒体容器は円錐筒部の内側テーパー面に、粉粒体補充管から粉粒体を供給し、一旦堆積山を形成してから上部旋回部材を旋回させて小径筒部に引き込む構成としたことで、小径筒部内の粉粒体による粉粒体圧が一定に保たれ、粉粒体通過孔からの粉粒体の排出を安定させることができる。
請求項6の発明によれば、円錐部の内側で流下補助回動翼を回転させることにより、円錐部内部での粉粒体の詰まりを防止することができる。
請求項7の発明によれば、粉粒体補充管の内側で流下補助回動板を回転させることにより、粉粒体補充管内部での粉粒体の詰まりを防止することができる。
請求項8の発明によれば、供給モータをモータ駆動制御部によって制御し、任意かつ一定の速度で回転させることで、所望の一定かつ微少量の粉粒体を供給することができる。
請求項9の粉粒体精密計量器によれば、所望の粉粒体の重量を設定すれば、粉粒体精密供給装置から微少量ずつ供給される粉粒体の総重量が、設定した重量に達したときに供給モータの回転が停止する。これにより、設定した重量と微少誤差の範囲で一致した量の粉粒体を量り取ることができる。
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1〜図10に基づいて説明する。
図1に示した粉粒体精密供給装置100は、ホッパ30から粉粒体ドラム10(本発明の「粉粒体容器」に相当する)に粉粒体を補給し、粉粒体ドラム10の下面から下方の受皿104に粉粒体を供給する構成になっている。
本発明の第2実施形態は、図11に示されており、本発明に係る粉粒体精密計量装置101に関するものである。この粉粒体精密計量装置101は、上記第1実施形態の粉粒体精密供給装置100に計量器102と制御装置103を組み合わせてある。そして、所望の粉粒体の重量を制御装置103に設定し、図示しないスタートスイッチをオンすると、供給モータ15を駆動して粉粒体精密供給装置100から微少量ずつ粉粒体が受皿104に供給される。また、制御装置103は、計量器102の測定値を取り込んでおり、その計測値が設定した重量に達したときに、供給モータ15の回転を停止する。これにより、設定した重量と微少誤差の範囲で一致した量の粉粒体を量り取ることができる。
第3実施形態は、図12及び図13に示されており、粉粒体ドラム70の形状が前記第1実施形態と異なり、大径筒部11と小径筒部12との間に円錐筒部71を備えている。また、供給モータ15の回転軸15Aには撹拌翼18(本発明の「上部旋回部材」に相当する)が取り付けられている。撹拌翼18は、図13に示すように1対の撹拌プレート18A,18Aを有し、それら撹拌プレート18A,18Aは、円錐筒部71と小径筒部72とに跨り、円錐筒部71の母線方向に延びている。そして、供給モータ15が回転すると、撹拌プレート18Aの上端側は、円錐筒部71の内側テーパー面71Aに沿って隣接した状態で回転し、撹拌プレート18Aの下端側は小径筒部12内を撹拌する。
この第4実施形態は、図14及び図15に示されており、ホッパ30を使用せず、粉粒体ドラム10における大径筒部11の内部に、粉粒体制御円盤38及び粉粒体掻き出し棒39を備えている点が第1実施形態と異なる。図14及び図15に示すように、粉粒体制御円盤38は、大径筒部11の径よりも小さく、小径筒部12の径よりも大きい径の平らな円盤で、大径筒部11の底部で旋回するスクレーパ22の上部に水平に取り付けられている。粉粒体制御円盤38を取り付けて大径筒部11に粉粒体を投入すると、粉粒体は粉粒体制御円盤38の縁部と大径筒部11の内側面11Cとの間にできる隙間から水平段差面21上に流下する。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
11 大径筒部
12 小径筒部
13 粉粒体排出部
14 底壁
14A 底壁上面突部
14B 粉粒体通過孔
15 供給モータ
15A 回転軸(回転出力軸)
18 撹拌翼(上部旋回部材)
21 水平段差面
22 スクレーパ(上部旋回部材)
26,40 底面旋回部材
28 旋回脚部
30 ホッパ
31 容器(円錐部)
32 シュート(粉粒体補充管)
36 流下補助回動部材
36A 流下補助翼(流下補助回動翼)
36B,37B 流下補助板(流下補助回動板)
71 円錐筒部
100 粉粒体精密供給装置
101 粉粒体精密計量装置
103 制御装置(モータ駆動制御部)
Claims (9)
- 粉粒体を収容可能な粉粒体容器と、
前記粉粒体容器の底壁に貫通形成され、前記粉粒体同士が付着してなる粉粒体アーチにより閉塞可能な複数の粉粒体通過孔と、
前記底壁の上方を旋回して前記粉粒体アーチに外力を付与し、前記粉粒体アーチを構成していた前記粉粒体を前記粉粒体通過孔から前記底壁の下方に強制落下させるための底面旋回部材とを備えた粉粒体精密供給装置において、
前記底壁に、上方に膨出した複数の底壁上面突部を形成し、
前記粉粒体通過孔は、前記各底壁上面突部の下方に形成されて途中で屈曲すると共に、前記底壁上面突部の側面に前記粉粒体通過孔の上端開口が配置されて前記底面旋回部材の旋回方向と対向する水平方向に向かって開放する一方、前記底壁上面突部の真下に前記粉粒体通過孔の下端開口が配置されて鉛直下方に開放し、
前記底面旋回部材は、前記底壁の上面の法線方向と平行な旋回軸の回りを旋回すると共に下方に複数の旋回脚部を垂下して備え、それら複数の旋回脚部が前記底壁上面突部同士の間を通過して前記底壁の上面上を移動するように構成したことを特徴とする粉粒体精密供給装置。 - 前記底面旋回部材は、前記底壁の上面の法線方向と平行な旋回軸の回りを旋回する突片構造をなすと共に、旋回方向の前端縁側が後端縁側より上方に位置するように傾斜した迎角を有したことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体精密供給装置。
- 前記粉粒体容器は、下端開放の筒体に前記底壁を着脱可能に取り付けてなり、前記底壁を前記粉粒体の種類に応じて変更可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体精密供給装置。
- 前記粉粒体容器に、前記底面旋回部材が内部を旋回する小径筒部と、前記小径筒部の上方に配置されて前記小径筒部より内径が大きな大径筒部とを設け、
上下方向に延びかつ内側を前記粉粒体が流下可能な粉粒体補充管を、前記小径筒部と前記大径筒部との間の水平段差面に上方から突き合わせて、それら粉粒体補充管の下端面と水平段差面との間に前記粉粒体の推積山を形成し、
前記大径筒部内を旋回して前記粉粒体補充管の下端面と前記水平段差面との間を横切り、前記堆積山を構成する粉粒体を前記小径筒部側に引き込むことが可能な上部旋回部材を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の粉粒体精密供給装置。 - 前記粉粒体容器に、前記底面旋回部材が内部を旋回する小径筒部と、前記小径筒部の上部に一体に設けられて上方に向かうに従って拡径した円錐筒部とを備え、
上下方向に延びかつ内側を前記粉粒体が流下可能な粉粒体補充管を、前記円錐筒部の内側テーパー面に上方から突き合わせて、それら粉粒体補充管の下端面と前記内側テーパー面との間に前記粉粒体の推積山を形成し、
前記円錐筒部の母線方向に沿って延びかつ、上端側が前記円錐筒部の内側に隣接し、下端側が前記円径筒部内に張り出した上部旋回部材を設け、前記上部旋回部材が前記円錐筒部内を旋回して前記粉粒体補充管の下端面と前記内側テーパー面との間を横切って前記堆積山を構成する粉粒体を前記小径筒部側に引き込むことが可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の粉粒体精密供給装置。 - 前記粉粒体補充管の上部に上方に向かうに従って拡径した円錐部を設け、前記円錐部の母線方向に沿って延びかつ、前記円錐部の内側に隣接した状態で前記円錐部内を旋回可能な流下補助回動翼を備えたことを特徴とする請求項4又は5の何れかに記載の粉粒体精密供給装置。
- 平板をクランク形状に切断してなり、前記粉粒体補充管の内側で回転可能な流下補助回動板を備えたことを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載の粉粒体精密供給装置。
- 前記底面旋回部材を旋回させるための供給モータと、前記供給モータの回転出力軸が任意かつ一定の速度で回転するように制御するモータ駆動制御部とを備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の粉粒体精密供給装置。
- 前記請求項8に記載の粉粒体精密供給装置と、
前記粉粒体精密供給装置から供給された粉粒体の重量を計量する計量器とを備え、
前記計量器が予め設定された重量に達したときに前記モータ駆動制御部が前記供給モータの回転を停止することを特徴とする粉粒体精密計量器。
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