JP4049090B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は貯湯式のヒートポンプ給湯機に関するものである。
従来のこの種のヒートポンプ給湯機は次に示すようなものがある(例えば特許文献1参照)。図5は特許文献1に記載された従来のヒートポンプ給湯機の構成図である。
図5において、圧縮機101、冷媒対水熱交換器102、減圧装置103、蒸発器104からなる冷媒循環回路と、貯湯槽105、循環ポンプ106、冷媒対水熱交換器102を接続した給湯回路からなり圧縮機101より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は冷媒対水熱交換器102に流入し、ここで循環ポンプ106から送られてきた水を加熱する。
そして、この水と熱交換した冷媒は減圧装置103で減圧され、蒸発器104に流入し、ここで大気熱を吸熱して蒸発ガス化し、圧縮機101に戻る。
一方、冷媒対水熱交換器102で加熱された湯は貯湯槽105の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
そして、冷媒対水熱交換器102の入口水温が設定値に達すると給水温度検出手段108が検知し、圧縮機101によるヒートポンプ運転を停止するものである。
特開昭60−164157号公報
しかしながら、前記図5に示す従来例のヒートポンプ給湯機では、特に冬季の運転開始時には、圧縮機101の温度上昇が遅く、冷媒対水熱交換器102出口の湯は低温のまま貯湯槽105の上部に流入し貯湯される。それ故、貯湯槽105中の高温の湯と混合し、貯湯槽105の湯温を低下させてしまい、時としては、湯切れを起こすという課題があった。
また、圧縮機101の温度が上昇した後の定常運転時にも、冷凍サイクルに冷媒が滞留するレシーバを用いない場合、貯湯槽105から中温の水が冷媒対水熱交換器102供給されると、冷媒から水への放熱が阻害され、冷媒の過冷却度を大きく取ることができず、圧縮機101の吐出冷媒圧力が上昇し、エネルギー効率が悪くなるという課題を有していた。
本発明は上記の課題を解決するもので、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を実現するヒートポンプ給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のヒートポンプ給湯機は、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、第1の減圧装置のバイパス回路を接続することにより、給湯温度が設定値まで高くなっていない場合、第1の減圧装置、第2の減圧装置、三方弁を動作させ、第1の冷媒対水熱交換器で加熱された温水を第2の冷媒対水熱交換器に流し、低温の冷媒に熱を回収し、低い水温で貯湯槽下部に水を返すことができるので、貯湯槽上部の高温の湯と混合し、貯湯槽の湯温を低下させることがなく、さらに給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給されるため、冷媒から水への放熱が
促進され、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を実現できる。
以上のように、請求項1〜5に記載の発明によれば、中温の湯が貯湯槽上部の高温の湯と混合し、貯湯槽の湯温を低下させることがなく、さらに貯湯槽の湯を利用して暖房などを行なう場合でも中温の湯が貯湯槽下部に流入することを防ぎ、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、冷媒の放熱時のエンタルピ差を大きく取ることができるため、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を実現できる。
本発明の第1の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、圧縮機、第1の冷媒対水熱交換器、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、前記第1の冷媒対水熱交換器と前記第1の減圧装置との間から分岐し、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記第1の減圧装置と前記蒸発器との間に接続するバイパス回路により冷凍サイクルを構成し、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、前記第1の冷媒対水熱交換器、三方弁を順次接続し、前記貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、前記三方弁と前記第2の冷媒対水熱交換器と前記貯湯槽の下部に接続した低温水回路により水回路を構成し、前記第1の冷媒対水熱交換器の出口水温を検出する給湯温度検出手段と、予め設定した給湯温度設定値と前記給湯温度検出手段で検出された給湯温度とを比較する比較手段と、前記比較手段の信号により前記三方弁、前記第1の減圧装置、前記第2の減圧装置を動作させる出力手段により構成される制御手段を具備することにより、運転開始時などの給湯温度が設定値より低い場合、第1の減圧装置、第2の減圧装置、三方弁を動作させ、第1の冷媒対水熱交換器で加熱された温水を第2の冷媒対水熱交換器に流し、低温の冷媒に熱を回収し、低い水温で貯湯槽下部に水を返すことができるので、給湯運転時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給されるため、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
本発明の第2の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、第2の冷媒対水熱交換器、第1の冷媒対水熱交換器、三方弁、貯湯槽の上部に順次接続し給湯回路を構成し、三方弁と貯湯槽の下部を接続した低温水回路により水回路を構成している。また、圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサーを具備することにより、低温の湯が貯湯槽上部の高温の湯と混合し、貯湯槽の湯温を低下させることがなく、また、第2の冷媒対水熱交換器で低圧の冷媒に熱を回収するため、空気からの吸熱と合わせて冷凍サイクルへの吸熱量が増加し、吐出圧力や吐出温度の上昇を早めることができるため、高温の給湯を短時間で開始することができる。さらに給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
本発明の第3の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、第1の冷媒対水熱交換器を順次接続し貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、貯湯槽の上部、水対水熱交換器、第2の循環ポンプ、第2の冷媒対水熱交換器、貯湯槽の下部を順次接続した温水循環回路と、貯湯槽の上部、水対水熱交換器、放熱器、第3の循環ポンプを順次接続した熱利用回路により水回路を構成し、第2の冷媒対水熱交換器の入口水温を検出する循環水温度センサーを具備することにより、暖房運転時に中温の湯が貯湯槽下部に流入することを防ぎ、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、冷媒から水への放熱が促進され、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
本発明の第4の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、第1の冷媒対水熱交換器、三方弁を順次接続し、貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、三方弁と第2の冷媒対水熱交換器と貯湯槽の下部を接続した低温水回路と、貯湯槽の上部、水対水熱交換器、第2の循環ポンプ、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、三方弁と第2の冷媒対水熱交換器の間に接続した温水循環回路と、水対水熱交換器、放熱器、第3の循環ポンプを順次接続した熱利用回路により水回路を構成し、第1の冷媒対水熱交換器の出口水温を検出する給湯温度センサーと、循環水温度センサーを具備することにより、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、暖房運転時に中温の湯が貯湯槽下部に流入することを防ぎ、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、冷媒から水への放熱が促進されるため、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
本発明の第5の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、冷凍サイクルに冷媒が滞留するレシーバを用いない場合でも、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、冷媒から水への放熱が促進されるため、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
本発明の第6の実施の形態におけるヒートポンプ給湯機は、冷媒として二酸化炭素を使用することにより、給湯運転の時に高効率で高温の給湯が可能となり、常に第1の冷媒対水熱交換器に低温の水が供給され、冷媒の放熱時のエンタルピ差を大きく取ることができるため、圧縮機の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のヒートポンプ給湯機の構成図である。
図1において、圧縮機1、第1の冷媒対水熱交換器2、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置3、蒸発器4を順次接続した冷媒循環回路と、第1の冷媒対水熱交換器2と第1の減圧装置3との間から分岐し、第2の減圧装置7、第2の冷媒対水熱交換器8を順次接続し、第1の減圧装置3と蒸発器4との間に接続するバイパス回路17により冷凍サイクルを構成し、冷媒を貯溜するレシーバは用いていない。10は蒸発器4に空気を送る送風機である。冷媒は二酸化炭素を使用している。
また、給湯回路18は貯湯槽5の下部、第1の循環ポンプ6、第1の冷媒対水熱交換器2、三方弁9を順次接続し、貯湯槽5の上部に接続して構成し、低温水回路19は三方弁9と第2の冷媒対水熱交換器8と貯湯槽5の下部を接続して構成している。11はカラン、12は貯湯槽5への給水を制御する電磁弁である。
さらに、第1の冷媒対水熱交換器2の出口水温を検出する給湯温度センサー22は給湯温度検出手段で、予め設定した給湯温度設定値を記憶している記憶手段と給湯温度センサー22で検出された給湯温度とを比較する比較手段と、比較手段の信号により三方弁9、第1の減圧装置3、第2の減圧装置7を動作させる出力手段により制御手段を構成している。
次にヒートポンプ給湯機の動作、作用について説明する。
通常の貯湯運転では、圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は第1の冷媒対
水熱交換器2に流入し、ここで貯湯槽5から第1の循環ポンプ6により送られてきた水を加熱する。そして、この水と熱交換した冷媒は第1の減圧装置3で減圧され、蒸発器4に流入し、送風機10で蒸発器4に送られる空気から吸熱して蒸発しガス化して、圧縮機1に戻る。一方、第1の冷媒対水熱交換器2で加熱された湯は貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
運転開始時には、圧縮機1の温度上昇が遅く、第1の冷媒対水熱交換器2出口水温を検出する給湯温度センサー22の出力信号と記憶手段の給湯温度設定値とを比較し、第1の冷媒対水熱交換器2出口水温が給湯温度設定値より低い場合、記憶手段に記憶している出力モードを選択し、第1の減圧装置3が閉じられ、第2の減圧装置7が開かれバイパス回路17に冷媒は流入する。冷媒は第2の減圧装置7で減圧され低圧低温となり第2の冷媒対水熱交換器8、蒸発器4を通り圧縮機1に戻る。
また、給湯回路18の三方弁9は低温水回路19に通じ、第1の冷媒対水熱交換器2で加熱された温水は第2の冷媒対水熱交換器8で低圧低温の冷媒と熱交換し、冷却されるため低温となり貯湯槽5の下部に戻る。
そのため、低温の湯が貯湯槽5上部の高温の湯と混合し、貯湯槽5の湯温を低下させることがなく、さらに給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給されるため、冷媒から水への放熱が促進される。
また、冷媒として二酸化炭素を使用し、冷凍サイクル中に冷媒を貯溜するレシーバを持たない場合、第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給され、第1の冷媒対水熱交換器2に密度の高い超臨界状態の高圧冷媒が流れるため、圧縮機1の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
(実施例2)
図2は本発明の実施例2のヒートポンプ給湯機の構成図である。
本実施例において、実施例1と異なる点は、貯湯槽5の下部、第1の循環ポンプ6、第2の冷媒対水熱交換器8、第1の冷媒対水熱交換器2、三方弁9、貯湯槽5の上部に順次接続し給湯回路18を構成し、三方弁9と貯湯槽5の下部を接続した低温水回路19により水回路を構成している。
また、圧縮機1の吐出冷媒温度を検出する吐出温度センサー23は吐出温度検出手段で、給湯温度と相関を持つ予め設定した吐出温度設定値を記憶している記憶手段と吐出温度センサー23で検出された吐出温度とを比較する比較手段と、比較手段の信号により三方弁9、第1の減圧装置3、第2の減圧装置7を動作させる出力手段により制御手段を構成していることである。
なお、実施例1と同符号の部分は同一構成を有し、説明は省略する。
次にヒートポンプ給湯機の動作、作用について説明する。
運転開始時には、圧縮機1の吐出温度を検出すると吐出温度センサー23の出力信号と記憶手段の吐出温度設定値とを比較し、圧縮機1の吐出冷媒温度が吐出温度設定値より低い場合、記憶手段に記憶しているの出力モードを選択し、第1の減圧装置3が閉じられ、第2の減圧装置7が開かれバイパス回路17に冷媒は流入する。
冷媒は第2の減圧装置7で減圧され低圧低温となり第2の冷媒対水熱交換器8、蒸発器
4を通り圧縮機1に戻る。
また、貯湯槽5の水は第1の循環ポンプ6により第2の冷媒対水熱交換器8に流入し、低圧低温の冷媒と熱交換し冷却されるため低温となり、第1の冷媒対水熱交換器2で加熱されるが、吐出温度が吐出温度設定値より低い場合は温水の温度もあまり高くならず、給湯回路18の三方弁9は低温水回路19に通じているため、貯湯槽5の下部に戻る。
そのため、低温の湯が貯湯槽5上部の高温の湯と混合し、貯湯槽5の湯温を低下させることがなく、また、第2の冷媒対水熱交換器8で低圧の冷媒に熱を回収するため、空気からの吸熱と合わせて冷凍サイクルへの吸熱量が増加し、吐出圧力や吐出温度の上昇を早めることができるため、高温の給湯を短時間で開始することができる。
さらに給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給され、冷媒の放熱時のエンタルピ差を大きく取ることができるため、冷媒から水への放熱が促進され、圧縮機1の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を行なうことができる。
(実施例3)
図3は本発明の実施例3のヒートポンプ給湯機の構成図である。
本実施例において、実施例2と異なる点は、貯湯槽5の下部、第1の循環ポンプ6、第1の冷媒対水熱交換器2を順次接続し貯湯槽5の上部に接続した給湯回路18と、貯湯槽5の上部、水対水熱交換器13、第2の循環ポンプ14、第2の冷媒対水熱交換器8、貯湯槽5の下部を順次接続した温水循環回路20と、貯湯槽5の上部、水対水熱交換器13、放熱器15、第3の循環ポンプ16を順次接続した熱利用回路21により水回路を構成し、第2の冷媒対水熱交換器8の入口水温を検出する循環水温度検出手段である循環水温度センサー24と、予め設定した循環水温度設定値と循環水温度センサー24で検出された循環水温度とを比較する比較手段と、比較手段の信号により第1の減圧装置3、第2の減圧装置4を動作させる出力手段により構成される制御手段を備えた構成としていることである。
なお、実施例2と同符号の部分は同一構成を有し、説明は省略する。
次にヒートポンプ給湯機の動作、作用について説明する。
通常の貯等運転では、圧縮機1より吐出された高温高圧の過熱ガス冷媒は第1の冷媒対水熱交換器2に流入し、ここで貯湯槽5から第1の循環ポンプ6により送られてきた水を加熱する。
そして、この水と熱交換した冷媒は第1の減圧装置3で減圧され、蒸発器4に流入し、送風機10で蒸発器4に送られる空気から吸熱して蒸発しガス化して、圧縮機1に戻る。
一方、第1の冷媒対水熱交換器2で加熱された湯は貯湯槽5の上部に流入し、上から次第に貯湯されていく。
次に貯湯槽5の湯を利用して暖房などを行なう場合、貯湯槽5の上部から高温の湯が第2の循環ポンプ14により水対水熱交換器13に供給され、熱利用回路21の媒体と熱交換して冷却される。そして第2の冷媒対水熱交換器8を通り貯湯槽5の下部に戻る。
熱利用回路21では水対水熱交換器13で加熱された媒体が、第3の循環ポンプ16により放熱器15に流入し放熱され、水対水熱交換器13に戻り循環し暖房を行なう。
しかし、床暖房運転等の場合は床の温度を体温に近い温度とするため、水対水熱交換器13出口の循環水の温度は40℃以上となる。
この時、第2の冷媒対水熱交換器8の入口水温を検出する循環水温度検出手段である循環水温度センサー24で検出された循環水温度と、予め設定した循環水温度設定値とを比較し、循環水温度が循環水温度設定値より高い場合、記憶手段に記憶しているの出力モードを選択し、第1の減圧装置3が閉じられ、第2の減圧装置7が開かれバイパス回路17に冷媒は流入する。
冷媒は第2の減圧装置7で減圧され低圧低温となり第2の冷媒対水熱交換器8、蒸発器4を通り圧縮機1に戻る。従って、第2の冷媒対水熱交換器8に流入する循環水は第2の冷媒対水熱交換器8で低圧低温の冷媒と熱交換し冷却されるため低温となり、貯湯槽5の下部に戻る。
これにより、中温の湯が貯湯槽5下部に流入することを防ぎ、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給され、冷媒から水への放熱が促進されるため、圧縮機1の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を実現できる。
(実施例4)
図4は本発明の実施例4のヒートポンプ給湯機の構成図である。
本実施例において、実施例3と異なる点は、貯湯槽5の下部、第1の循環ポンプ6、第1の冷媒対水熱交換器2、三方弁9を順次接続し、貯湯槽5の上部に接続した給湯回路18と、三方弁9と第2の冷媒対水熱交換器8と貯湯槽5の下部を接続した低温水回路19と、貯湯槽5の上部、水対水熱交換器13、第2の循環ポンプ14、第2の冷媒対水熱交換器8を順次接続し、三方弁9と第2の冷媒対水熱交換器8の間に接続した温水循環回路20と、水対水熱交換器13、放熱器15、第3の循環ポンプ16を順次接続した熱利用回路21によりにより水回路を構成し、第1の冷媒対水熱交換器2の出口水温を検出する給湯温度検出手段である給湯温度センサー22と、予め設定した給湯温度設定値と給湯温度センサー22で検出された給湯温度とを比較する第1の比較手段と、第2の冷媒対水熱交換器8の入口水温を検出する循環水温度検出手段である循環水温度センサー24と、予め設定した循環水温度設定値と循環水温度センサー24で検出された循環水温度とを比較する第2の比較手段と、第1比較手段および第2の比較手段の信号により三方弁9、第1の減圧装置3、第2の減圧装置7を動作させる出力手段により構成していることである。
なお、実施例3と同符号の部分は同一構成を有し、説明は省略する。
次にヒートポンプ給湯機の動作、作用について説明する。運転開始時には、圧縮機1の温度上昇が遅く、第1の冷媒対水熱交換器2出口水温を検出する給湯温度センサー22の出力信号と記憶手段の給湯温度設定値とを比較し、第1の冷媒対水熱交換器2出口水温が給湯温度設定値より低い場合、記憶手段に記憶しているの出力モードを選択し、第1の減圧装置3が閉じられ、第2の減圧装置7が開かれバイパス回路17に冷媒は流入する。
冷媒は第2の減圧装置7で減圧され低圧低温となり第2の冷媒対水熱交換器8、蒸発器4を通り圧縮機1に戻る。
また、給湯回路18の三方弁9は低温水回路19に通じ、第1の冷媒対水熱交換器2をでた温水は第2の冷媒対水熱交換器8で低圧低温の冷媒と熱交換し、冷却されるため低温となり貯湯槽5の下部に戻る。
そのため、中温の湯が貯湯槽5上部の高温の湯と混合し、貯湯槽5の湯温を低下させることがなく、さらに給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給されるため、効率の良い運転と、冷媒圧力の上昇を防ぐことができる。
次に貯湯槽5の湯を利用して暖房などを行なう場合、貯湯槽5の上部から高温の湯が第2の循環ポンプ14により水対水熱交換器13に供給され、熱利用回路21の媒体(水)と熱交換して高温の湯は冷却される。
そして第2の冷媒対水熱交換器8を通り貯湯槽5の下部に戻る。熱利用回路21では水対水熱交換器13で加熱された媒体が、第3の循環ポンプ16により放熱器15に流入し放熱され、水対水熱交換器13に戻り、熱利用回路21を循環し暖房を行なう。
しかし、床暖房運転等の場合は床の温度を体温に近い温度とするため、水対水熱交換器13出口の循環水の温度は40℃以上となる。
この時、第2の冷媒対水熱交換器8の入口水温を検出する循環水温度検出手段である循環水温度センサー24で検出された循環水温度と、予め設定した循環水温度設定値とを比較し、循環水温度が循環水温度設定値より高い場合、記憶手段に記憶しているの出力モードを選択し、第1の減圧装置3は閉じられ、第2の減圧装置7が開かれてバイパス回路17に冷媒は流入する。
冷媒は第2の減圧装置7で減圧され低圧低温となり第2の冷媒対水熱交換器8、蒸発器4を通り圧縮機1に戻る。従って、第2の冷媒対水熱交換器8に流入する中温の循環水は第2の冷媒対水熱交換器8で低圧低温の冷媒と熱交換し冷却されるため低温となり、貯湯槽5の下部に戻る。
これにより、中温の湯が貯湯槽5下部に流入することを防ぎ、給湯運転の時に常に第1の冷媒対水熱交換器2に低温の水が供給され、冷媒から水への放熱が促進されるため、圧縮機1の吐出冷媒圧力の上昇を防ぎ、エネルギー効率の良い運転を実現できる。
本発明の実施例1のヒートポンプ給湯機を示す構成図 本発明の実施例2のヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例3のヒートポンプ給湯機の構成図 本発明の実施例4のヒートポンプ給湯機の構成図 従来例におけるヒートポンプ給湯機の構成図
符号の説明
1 圧縮機
2 第1の冷媒対水熱交換器
3 第1の減圧装置
4 蒸発器
5 貯湯槽
6 第1の循環ポンプ
7 第2の減圧装置
8 第2の冷媒対水熱交換器
9 三方弁
10 送風機
11 カラン
12 電磁弁
13 水対水熱交換器
14 第2の循環ポンプ
15 放熱器
16 第3の循環ポンプ
17 バイパス回路
18 給湯回路
19 低温水回路
20 温水循環回路
21 熱利用回路
22 給湯温度センサー
23 吐出温度センサー
24 循環水温度センサー

Claims (6)

  1. 圧縮機、第1の冷媒対水熱交換器、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、前記第1の冷媒対水熱交換器と前記第1の減圧装置との間から分岐し、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記第1の減圧装置と前記蒸発器との間に接続するバイパス回路により冷凍サイクルを構成し、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、前記第1の冷媒対水熱交換器、三方弁を順次接続し、前記貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、前記三方弁と前記第2の冷媒対水熱交換器と前記貯湯槽の下部に接続した低温水回路により水回路を構成し、前記第1の冷媒対水熱交換器の出口水温を検出する給湯温度検出手段と、予め設定した給湯温度設定値と前記給湯温度検出手段で検出された給湯温度とを比較する比較手段と、前記比較手段の信号により前記三方弁、前記第1の減圧装置、前記第2の減圧装置を動作させる出力手段により構成される制御手段を備えたヒートポンプ給湯機。
  2. 圧縮機、第1の冷媒対水熱交換器、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、前記第1の冷媒対水熱交換器と前記第1の減圧装置との間から分岐し、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記第1の減圧装置と前記蒸発器との間に接続するバイパス回路により冷凍サイクルを構成し、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、第2の冷媒対水熱交換器、前記第1の冷媒対水熱交換器、三方弁を順次接続し、前記貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、前記三方弁と前記貯湯槽の下部を接続した低温水回路により水回路を構成し、前記圧縮機の吐出冷媒温度を検出する吐出温度検出手段と、給湯設定温度と相関を持つ予め設定した吐出温度設定値を記憶している記憶手段と前記吐出温度検出手段で検出された吐出温度と吐出温度設定値を比較する比較手段と、前記比較手段の信号により前記三方弁、前記第1の減圧装置、前記第2の減圧装置を動作させる出力手段により構成される制御手段を備えたヒートポンプ給湯機。
  3. 圧縮機、第1の冷媒対水熱交換器、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、前記第1の冷媒対水熱交換器と前記第1の減圧装置との間から分岐し、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記第1の減圧装置と前記蒸発器との間に接続するバイパス回路により冷凍サイクルを構成し、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、前記第1の冷媒対水熱交換器を順次接続し前記貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、前記貯湯槽の上部、水対水熱交換器、第2の循環ポンプ、前記第2の冷媒対水熱交換器、前記貯湯槽の下部を順次接続した温水循環回路と、前記水対水熱交換器、放熱器、第3の循環ポンプを順次接続した熱利用回路により水回路を構成し、前記第2の冷媒対水熱交換器の入口水温を検出する循環水温度検出手段と、予め設定した循環水温度設定値と前記循環水温度検出手段で検出された循環水温度とを比較する比較手段と、前記比較手段の信号により前記第1の減圧装置、前記第2の減圧装置を動作させる出力手段により構成される制御手段を備えたヒートポンプ給湯機。
  4. 圧縮機、第1の冷媒対水熱交換器、冷媒の流量を制御する第1の減圧装置、蒸発器を順次接続した冷媒循環回路と、前記第1の冷媒対水熱交換器と前記第1の減圧装置との間から分岐し、第2の減圧装置、第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記第1の減圧装置と前記蒸発器との間に接続するバイパス回路により冷凍サイクルを構成し、貯湯槽の下部、第1の循環ポンプ、前記第1の冷媒対水熱交換器、三方弁を順次接続し、前記貯湯槽の上部に接続した給湯回路と、前記三方弁と前記第2の冷媒対水熱交換器と前記貯湯槽の下部を接続した低温水回路と、前記貯湯槽の上部、水対水熱交換器、第2の循環ポンプ、前記第2の冷媒対水熱交換器を順次接続し、前記三方弁と前記第2の冷媒対水熱交換器の間に接続した温水循環回路と、前記水対水熱交換器、放熱器、第3の循環ポンプを順次接続した熱利用回路によりにより水回路を構成し、前記第1の冷媒対水熱交換器の出口水温を検出する給湯温度検出手段と、予め設定した給湯温度設定値と前記給湯温度検出手段で検出
    された給湯温度とを比較する第1の比較手段と、前記第2の冷媒対水熱交換器の入口水温を検出する循環水温度検出手段と、予め設定した循環水温度設定値と前記循環水温度検出手段で検出された循環水温度とを比較する第2の比較手段と、前記第1比較手段および第2の比較手段の信号により前記三方弁、前記第1の減圧装置、前記第2の減圧装置を動作させる出力手段により構成される制御手段を備えたヒートポンプ給湯機。
  5. 冷凍サイクルに冷媒が滞留するレシーバを用いないことを特徴とする請求項1から4に記載のヒートポンプ給湯機。
  6. 作動流体として二酸化炭素を使用することを特徴とする請求項5に記載のヒートポンプ給湯機。
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