JP4048771B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、現像剤からなる画像を形成するプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に係り、特に、その回転部品に当接する当接部材からの異音の発生を防止し得る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式等を利用した画像形成装置においては、感光体等からなる像担持体を帯電装置により一様に帯電してから、その帯電面に潜像形成装置により画像情報に基づく静電潜像を形成し、その潜像を現像装置から供給する現像剤により現像して可視像とした後、その可視像を転写装置により転写材に直接に又は中間体を介して転写し、その転写時又は転写後に定着装置により転写材に定着することにより、現像剤からなる画像を形成するようになっている。
【0003】
そして、この種の画像形成装置では、現像装置を含む構成部品を一体化してその全体を画像形成装置本体に対し着脱可能としたカートリッジとして構成していることが多い。このカートリッジ化により、例えば、そのカートリッジをはじめ本体側の他の構成部品についてのメンテナンス作業や消耗部品等の交換作業を容易なものにしている。近年では、少なくとも像担持体と現像装置を一体化したプロセスカートリッジとして構成することも増えている。ちなみに、このプロセスカートリッジには、さらに帯電装置や像担持体の清掃装置などを追加して一体化させたものもある。
【0004】
また、前記像担持体や、現像装置を構成する現像ロール及び攪拌搬送部材などを回転させる電動モータ、駆動伝達機構等にて構成される回転駆動装置を、電源の投入時や、開閉扉、開閉カバー等の開閉部材の閉時(閉じた時)に所定の時間だけ作動させて所要の初期化処理を行う初期化サイクルを実行するように構成したものがある。開閉部材の開閉動作については、例えば、インターロックスイッチなどにより検知して把握するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような画像形成装置にあっては、上記カートリッジとして未使用(新品)のカートリッジを装着した場合、その装着終了後における電源の投入又は開閉部材の閉じ動作により初期化サイクルが実行されるが、その初期化サイクルにおいて、現像装置等から異常音(鳴き)が発生するという問題がある。
【0006】
かかる異常音は、現像装置を構成する現像ロールに所定の圧力で当接するブレード(摩擦帯電ブレード)が、初期化サイクルで回転する現像ロールとの間の接触摩擦により、その現像ロール表面との当接部で小刻みにスリップするように振動する挙動(スティックスリップ現象)を起こすことにより発生している。特に、近年の生産性向上の要求に対応するための画像形成プロセススピードの高速化により、上記スティックスリップ現象の振動周期が短くなって高周波音を発生するようになり、これが鳴き音のような異常音として聞こえるようになってきている。また、このような異常音は、未使用の現像装置における現像ロールに現像剤が十分に供給されていない状態にあるときに顕著に発生する傾向にある。しかも、かかる異常音は高温高湿の環境下にあるほど発生しやすい傾向もある。
【0007】
また、このような画像形成装置では、その異常音の発生に加えて、プロセススピードの高速化の影響により、使用中カートリッジと未使用カートリッジのいずれであってもしばらく放置された状態に置かれてから最初の初期化サイクル(未使用カートリッジの場合にはその装着後の初期化サイクル)が実行された場合、回転駆動対象となる部品の回転負荷が増加して回転駆動装置にも大きな負荷がかかり、時には回転する部品(例えば攪拌搬送部材)が破損することもある。
【0008】
具体的には、カートリッジが高温高湿の環境下で放置された場合には、現像装置に収容されている現像剤が凝集した状態となるため、その現像装置内で回転して現像剤を攪拌し搬送するための攪拌搬送部材の回転負荷が増加し、それが回転駆動装置に負荷をかけることになる。また、カートリッジとして、像担持体を清掃するクリーニングブレードをも装備するプロセスカートリッジを使用した場合には、かかるプロセスカートリッジを低温低湿の環境下に放置したときには、そのクリーニングブレードの物性(硬度など)が低温低湿環境下におかれて変化し、かかるブレードが当接する像担持体との間における摩擦抵抗が大きくなって像担持体の回転負荷が増加し、それが回転駆動装置に負荷をかけることもある。後者のような負荷の増大は、現像装置の現像ロールに当接するように配置されるブレードの物性が変化することによってもある程度発生する。
【0009】
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、その主な目的とするところは、プロセススピードの高速化を妨げることなく、未使用カートリッジの装着時に実行される初期化サイクルにおいて現像装置の現像ロールとブレードの間で発生する異常音を抑制することができる画像形成装置を提供することにある。また、その異常音の抑制に加えて、しばらく放置した後の最初の初期化サイクルにおける回転駆動装置への負荷の増大を低減することもできる画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像形成装置は、画像情報に基づく静電潜像が形成される像担持体と、この像担持体に前記静電潜像を現像するための現像剤を供給する現像ロール、この現像ロールに当接するブレード及び現像ロールに現像剤を攪拌して搬送する攪拌搬送部材を有する現像装置と、この現像装置により現像された可視像を転写材に転写する転写装置と、前記像担持体、現像ロール及び攪拌搬送部材を少なくとも回転させる変速可能な回転駆動装置とを備え、少なくとも前記現像装置を含む構成部品を一体化してその全体で着脱可能としたカートリッジとして構成するとともに、前記回転駆動装置を電源投入時又は開閉部材の閉時に所定の時間だけ作動させて初期化処理を行う初期化サイクルを実行する画像形成装置において、前記カートリッジとして未使用のカートリッジを装着した際に実行される初期化サイクルにおける前記回転駆動装置の回転速度を、それ以外の時期に実行される通常の初期化サイクルにおける当該回転速度よりも低速に変更する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
ここで、回転駆動装置は、像担持体、現像ロール及び攪拌搬送部材を1つの駆動源(電動モータ)を用いてその駆動力を分配伝達させることにより回転させるものであればよいが、複数の駆動源を用いて1つ又は複数の対象部品を専用に回転させるものであってもよい。また、回転駆動装置の変速機能は、少なくとも、駆動源自体、又は駆動源の駆動力を回転対象部品に伝達する駆動伝達機構(ギア機構、ベルト機構など)のいずれか一方を備えていればよい。
【0012】
現像装置は、通常、主にトナーからなる一成分現像剤を使用する一成分現像装置である。ブレードは、ゴム等の弾性材料からなる当接材にて構成されるものである。転写材は、記録用紙、OHPシ−ト、薄紙、ハガキ、封筒等である。
【0013】
制御手段により変更する回転速度の低速にする割合(減速比率)は、前記した異常音の発生等を抑制することが可能であれば特に限定されるものではないが、例えば通常の初期化サイクルにおける回転駆動装置の回転速度に対して0.3〜0.8倍の速度、より好ましくは0.4〜0.6倍の速度にするとよい。なお、通常の初期化サイクルにおける回転駆動装置の回転速度は、通常、画像形成時のプロセススピードと同じにするが、必要により異ならせても構わない。回転駆動装置が現像ロールを専用の駆動源により回転させるものである場合には、少なくともその現像ロールを回転させる回転駆動装置の回転速度を低速に変更すればよい。
【0014】
このような本発明の画像形成装置によれば、未使用のカートリッジを装着した際に実行される初期化サイクルにおいては、制御手段により回転駆動装置の回転速度が通常の初期化サイクルにおけるそれよりも低速に変更される。これにより、未使用カートリッジ装着時の初期化サイクルでの現像ロールの回転速度も低速になり、かかる現像ロールとブレード間におけるスティックスリップ現象がほとんど発生しないか又は極わずかに発生する程度に抑えられる。この結果、現像ロールとブレード間における異常音の発生が抑制される。
【0015】
また、本発明の画像形成装置においては、装置内の環境条件を検知する環境検知手段を設け、前記制御手段について、その環境検知手段の検知情報に基づいて前記未使用カートリッジ装着時の初期化サイクル又は通常の初期化サイクルのいずれか一方又はその双方における前記回転駆動装置の回転速度を低速に変更するように構成するとよい。
【0016】
この場合、環境検知手段は、装置内の温度及び湿度で定まる環境条件を検知するものであり、具体的には、その環境条件を直接的に測定する湿度センサや温度センサ、あるいは、湿度や温度の変化に伴って変化する物理量(例えば転写装置の転写部材の抵抗値)を直接的若しくは間接的に測定する検知手段であればよい。この環境条件の検知情報と予め定める閾値とを対比して低速への変更の要否を判定するように設定する。この際、各環境条件に応じが低速比率を複数用意しておき、各環境条件に応じた低速比率を選定するように構成してもよい。
【0017】
このように構成した場合には、制御手段において環境検知手段からの検知情報により環境条件が把握されており、未使用カートリッジ又は画像形成装置がしばらく放置されたときがあっても、その後の最初に実行されるすべての初期化サイクルにおいて回転駆動装置に回転負荷がかかるような環境条件であると判断されると、その回転駆動装置の回転速度が低速モードに変更される。これにより、放置時の環境条件の影響を受けることによって発生し得る回転駆動装置への負荷の増加が低減されるようになる。
【0018】
さらに、本発明の画像形成装置においては、制御手段について、未使用カートリッジ装着時の初期化サイクルにおける前記回転駆動装置を、前記通常の初期化サイクルにおける当該回転駆動装置の作動時間よりも長く作動させるように構成するとよい。
【0019】
この場合、作動時間の長くする割合は、少なくとも現像装置の攪拌搬送部材が長めに回転して現像ロール側に現像剤が十分に供給されるに十分な時間に設定すればよく特に限定されるものではないが、通常の初期化サイクル時の作動時間に対して3〜8倍の時間に設定するとよい。ただし、あまり長い時間に設定すると、初期化サイクルに要する時間が増加して待ち時間が多くなり使い勝手が悪くなるため適宜時間に設定することが望ましい。
【0020】
このように構成した場合には、未使用カートリッジにおける現像装置の現像ロールに現像剤が十分に供給されるようになる。これによって、現像ロールとブレード間における異常音の発生がより一層抑制されるようになる。
【0021】
そして、上記各構成からなる画像形成装置においては、装着されるカートリッジが未使用カートリッジであるか否かの判別を以下のような手段により行うとよい。
【0022】
例えば、カートリッジとして使用関連情報を記憶保持するメモリ部品が取り付けられたカートリッジを使用し、制御手段について、未使用カートリッジを装着した際に当該カートリッジのメモリ部品に記憶保持されている使用関連情報に基づいて未使用カートリッジの判別を行うように構成する。
【0023】
この場合、使用関連情報は、装着されたカートリッジが未使用のものであることが識別できるような情報であれば特に限定されるものではない。また、かかるカートリッジを使用し始めた段階でその使用が開始された情報をメモリ部品に使用関連情報の一部として記憶保持させるとよい。この構成の場合には、メモリ部品からの使用関連情報により未使用カートリッジであると判別できるので、例えば使用途中のカートリッジをメンテナンス時等に着脱操作するようにときがあっても、そのメモリ部品から未使用品であるとの識別情報が得られないため、誤認するようなことがなく正確な判別が可能となる。
【0024】
また、現像装置として現像ロールの下方に形成される現像剤溜まり空間部を有するとともにその空間部の現像剤残量を検知する残量検知手段が取り付けられた現像装置を使用し、制御手段について、カートリッジを装着した際に当該カートリッジの現像装置における残量検知手段の検知情報に基づいて未使用カートリッジの判別を行うように構成する。
【0025】
この場合、残量検知手段は、残量の有無を単に検知するものであっても、残量の量自体を検知し得るものであってもよい。検知情報は、残量なしか又は残量が所定量以下であるかのいずれかの情報であればよい。この構成の場合には、前記したメモリ部品を装備させないカートリッジの代替手段として適用できる。
【0026】
さらに、上記各構成からなる画像形成装置においては、ブレードの当接時の線圧が130g/cm2以上に設定されていることが好ましい。このように比較的高い線圧に設定した場合には、現像ロールへの均一な当接が可能となる反面、鳴き異常音が発生しやすくなるが、かかる異常音の発生についても抑制される。
【0027】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係るプリンタを示すものである。このプリンタは、支持フレーム、外装カバー等からなる本体1と、この本体1の内部に配置形成される作像部2、給紙部3、定着部4及び用紙搬送路5とでその主要部が構成されている。
【0028】
作像部2は、感光ドラム11、ロール式の帯電装置12、潜像形成装置13、現像装置14、ロール式の転写装置15及びクリーニング装置16等からなるものである。この作像部2は、図2に示すように、その感光ドラム11と帯電装置12と現像装置14とクリーニング装置16とが一体化され、本体1に対して着脱自在に装着される構造のプロセスカートリッジ10として構成されている。プロセスカートリッジ10は、感光ドラム11の劣化時期、現像装置14の現像剤残量時期等の情報に基づいて新しいプロセスカートリッジに交換される。
【0029】
まず作像部2では、円筒状の回転支持体の周面に有機光導電材料等からなる感光層が形成された構造からなり、矢印A方向に所定の速度で回転駆動する感光ドラム11の周面(感光層)が、帯電装置12により一様に帯電される。帯電装置12は、感光ドラム11の周面と接触した状態で回転する帯電ロールに帯電用電圧(帯電バイアス)を印加することで帯電を行うようになっている。この帯電装置12では、感光ドラム11の感光層が負帯電性であるため、帯電ロールに対して負極性の直流に交流を重畳してなる帯電バイアスを印加している。
【0030】
この一様に帯電された感光ドラム11の周面には、潜像形成装置13により画像情報に応じた静電潜像が形成される。潜像形成装置13は、原稿読取装置や外部接続機器から入力される画像情報を所定の画像処理して得られる画像信号に基づいて半導体レーザ等の発光源から発する光Bmを、所定の光学系部品(レンズ類、反射ミラー、回転多面鏡等)を介して感光ドラム11の周面に導き走査露光することで潜像を形成するようになっている。光Bmについては、プロセスカートリッジ10の帯電装置12と現像装置14の間に形成するスリット状の間隙部10aを通過させて感光ドラム11に照射させている。
【0031】
感光ドラム11上に形成された静電潜像は、現像装置14により現像されて顕像化される。現像装置14は、トナーからなる一成分現像剤(G)を使用する一成分現像装置であり、一成分現像剤を収容するハウジング20の内部で回転するアジテータ21で攪拌されつつ搬送される現像剤が、感光ドラム11と対向する位置で回転する現像ロール22に供給された後、その現像ロール22の周面に当接する摩擦帯電ブレード23によって摩擦帯電されつつ現像ロール22上に薄層状に担持された状態で感光ドラム11と近接対向する現像域まで搬送される。しかる後、現像ロール21にて搬送された現像剤が感光ドラム11の潜像部分のみに静電的に付着し、これにより感光ドラム上に一成分現像剤からなるトナー像が形成される。
【0032】
現像装置14におけるハウジング20は、現像剤を収容する収容部20aと、その収容部20aと開口部20bを介して連通する現像ロール配置部20cとが主に形成されたものである。現像ロール配置部20cの下方部位は、現像剤を一時的に溜めておく空間スペースが確保された現像剤溜り空間部20dとして形成されている。アジテータ21は、本体の収容部20a内で回転する軸21aのフィルム材料を取り付けて構成されており、矢印方向に回転する。現像ロール22は、図2や図3に示すように、本体の現像ロール配置部20c内で回転する円筒状のスリーブ22aとそのスリーブ22aの円筒内部に配置される複数の磁極N,Sからなるマグネットロール22bとで構成されており、そのスリーブ22aに現像バイアス(直流に交流を重畳した電圧)を印加するようになっている。摩擦帯電ブレード23は、図2や図3に示すように、ゴム製の当接部材23aを支持板23bにより支持し、その支持板23bをホルダー23cを介してハウジング20の取付け部位に取り付けたものである。また、このブレード23は、その各構成部品の材質や厚さ、その全体の取り付け状態等を適宜選定又は調整することにより、当接部材23aが現像ロール22に所定の線圧で当接するように取り付けられている。
【0033】
このようにして作像される感光ドラム11上のトナー像は、転写装置15により、給紙部3から搬送供給される記録用紙Pに静電的に転写される。転写装置15は、感光ドラム11の周面に接触して回転する転写ロール(15a)にトナーの帯電極性(この例では負極性)とは逆極性(この例では正極性)の帯電用電圧を印加した状態で、その転写ロールと感光ドラム11との間(ニップ部)に記録用紙Pを挿通させることによりトナー像の記録用紙Pへの静電転写を行うようになっている。この転写後の感光ドラム11の周面は、クリーニング装置16のゴム製のクリーニングブレード16aにより残留トナー等が掻き取られて清掃される。
【0034】
給紙部3は、本体1に対して出し入れ可能(着脱自在でもある)に装着された用紙カセット30a,30bのトレイ31上に複数枚の記録用紙Pを積載収容し、その記録用紙Pを送出ロール31及び捌き部材(例えばリタードパッドアーム)32等により最上側から1枚ずつ順次送り出すようになっている。また、この用紙カセット30から送り出された記録用紙Pは、給紙部3と作像部2(の転写部位)の間を結ぶ給紙用の用紙搬送路5a内に配置されて回転するレジロール(対)50により一旦制止させられた後、前記転写のタイミングに合わせて送り出され、用紙搬送路5aを構成する搬送ガイド部材51に案内されつつ感光ドラム11と転写ロールの間に送り込まれる。ちなみに、現像装置14のハウジング20における現像ロール22の配置位置からレジロール50と対向する位置までの下面部20aは、給紙用の用紙搬送路5aの搬送ガイドとして機能するようになっている。
【0035】
作像部2の転写部位(感光ドラムと転写ロールのニップ部)においてトナー像が転写された記録用紙Pは、作像部2と定着部4の間を結ぶ中継用の用紙搬送路5b内に配置される除電装置(除電針)17により除電されつつ感光ドラム11から剥離された後、用紙搬送路5bを構成する搬送ガイド部材52に案内されつつ定着部4に送り込まれる。
【0036】
定着部4は、筐体40内に圧接した状態で回転するように配置された加熱ロール41及び加圧ロール42の間(ニップ部)に記録用紙Pを通過させることでトナー像を記録用紙Pに熱定着させるようになっている。この定着部4で定着された後の記録用紙Pは、定着部4と本体1の上面側に形成された排紙トレイ部1aとを結ぶ排紙用の用紙搬送路5cを構成する搬送ガイド部材53に案内されつつ、その用紙搬送路5cの途上に配置されて回転する排出ロール(対)54により排出口1bを経て排紙トレイ部1a上に排出される。以上のプロセスにより、1枚の記録用紙Pに対する画像形成(プリント)が行われる。
【0037】
また、作像部2は、図4に示すように、感光ドラム11が駆動モータ(ステッピングモータなど)60の駆動力がギア列からなる駆動伝達機構(単に点線で結んで略して示している)61により矢印方向に回転駆動されるようになっている。また、プロセスカートリッジ10の現像装置14については、カートリッジ10を本体1に装着すると、その現像ロール22が感光ドラム11と駆動伝達機構61のギアどうしでかみ合った状態になることで矢印方向に回転し、また、そのアジテータ21が現像ロール22と駆動伝達機構61のギアどうしで常にかみ合っていることにより矢印方向に回転するようになっている。
【0038】
さらに、このプリンタでは、図4に示すように、マイクロコンピュータ等にて構成される制御装置7により、本体1の電源を投入した時又は本体1の開閉外装カバーを開けた後に閉じた時に、駆動モータ60を所定の時間T1(例えば3〜4秒間)だけ作動させて初期化処理(例えば、感光ドラム11のクリーニング処理や転写ロール15aの静電的なクリーニング処理)を行う初期化サイクルを実行するように設定されている。図3中の符号71は電源スイッチSW1、72は開閉外装カバーの開閉動作を検知するインターロックスイッチSW2を示す。
【0039】
そして、このプリンタにおいては、図4や図5に示すように、プロセスカートリッジ10として未使用(新品)のカートリッジを装着した際に実行される初期化サイクルにおいて、制御装置7により駆動モータ60の回転速度V2を、それ以外の時期に実行される通常の初期化サイクルにおける当該回転速度V1よりも低速(V2<V1)に変更するように設定されている。
【0040】
回転速度V1は、画像形成プロセス時におけるプロセス速度と同じ速度に設定している。また、回転速度V2は、0.3〜0.8V1の範囲内で設定している。図4における符号15aは転写用の電源装置、63は駆動モータ60の動作(回転速度の変更を含む)を制御するコントローラである。
【0041】
また、この実施の形態では、プロセスカートリッジ10として使用関連情報を記憶保持するメモリ部品(書き換え可能なメモリ:ROMなど)18が取り付けられたカートリッジを使用し、カートリッジ装着時に、そのメモリ部品18が本体1側に設けられた制御装置7と接続されている接続端子73と結合し、メモリ部品18と制御装置7との間での情報交換が可能になっている。これにより、メモリ部品18に記憶保持されている使用関連情報(未使用であることを示す識別情報など)により未使用のプロセスカートリッジであるか否かが判別できるようになっている。
【0042】
また、プロセスカートリッジ10については、本体1の排紙トレイ部1aを開閉可能な外装カバーで形成し、この排紙トレイ部1aの外装カバーを開けた状態にしてからそのカートリッジ10の着脱作業を行うようになっている。排紙トレイ部1bの外装カバーの開閉動作は、インターロックスイッチ(SW2)72により検知される。
【0043】
以下、プロセスカートリッジ10の装着時に実行される初期化プロセスの動作について説明する。
【0044】
図5に示すように、電源がONになるか又はインターロックスイッチSW2がON(外装カバーの閉じた状態が検知されること)になると(ステップS10)、制御装置7によってプロセスカートリッジ(以下、単に「CRU」ともいう)10におけるメモリ部品18の使用関連情報が読み出され(S11)、装着されているカートリッジ10が未使用のCRUであるか否かが判別される(S12)。このようにカートリッジに固有の使用関連情報に基づいて判別を行うことにより、例えばカートリッジの新旧にかかわらずその装着状態を単に検知する検知情報に基づいて判別を行う場合に比べ、その判別の誤認が発生することがない。
【0045】
未使用CRUでない場合には、コントローラ63が駆動モータの回転速度として「通常時の回転速度V1」との通常の制御内容に基づき、駆動モータ60を通常時の回転速度V1で所定の時間T1だけ作動させて初期化サイクルを実行する(S16)。これにより、その初期化サイクルにおいては、感光ドラム11、現像ロール22及びアジテータ21が通常時の回転速度V1に基づいてそれぞれ回転することになる。この場合、プロセスカートリッジ10は使用中のCRUであるため、現像ロール22等が通常時の回転速度で回転しても、摩擦帯電ブレード23と現像ロール22間での異常音が発生することはない。
【0046】
一方、未使用CRUである場合には、コントローラ63が駆動モータの回転速度として「低速の回転速度V2」との制御内容に切り換え、駆動モータ60を低速の回転速度V2で所定の時間T1だけ作動させて初期化サイクルを実行する(S13)。これにより、その初期化サイクルにおいては、感光ドラム11、現像ロール22及びアジテータ21が通常時の回転速度V1よりも遅い低速の回転速度V2に基づいてそれぞれ回転することになる。この結果、摩擦帯電ブレード23と現像ロール22間での異常音の発生が抑制される。
【0047】
この未使用CRUの装着時における初期化サイクルが終了した場合には、制御装置7から未使用プロセスカートリッジ10のメモリ部品18に使用開始されたこと等の使用履歴情報が書き込まれた後(S14)、コントローラ63における駆動モータの回転速度に関する制御内容が画像形成プロセスに相当する「通常時の回転速度V1」の設定に戻される(S15)。
【0048】
次に、このプリンタを用いて行った実験1、2の結果について説明する。
【0049】
実験1は、未使用のプロセスカートリッジ10(現像装置14には現像剤を充填したもの)を装着して表1に示すような各回転速度(プロセス速度)で回転させることにより各初期化サイクルを19.5秒間ずつ実行し、そのときの現像ロール22と帯電摩擦ブレード23間からの異常音の発生状況について調べたものである。この際、現像ロール22としては、外径が約16mmのスリーブ22a(表面粗さ(Ra):2μm)からなるものを使用した。また、帯電摩擦ブレード23としては、シリコーンゴムからなるゴムシート(厚さ1.0mm、ゴム硬度50°)23aをステンレス支持板(厚さ0.1mm、長さ13mm)23bに固着し、ゴムブレード23aの現像ロール22に対するオーバーハング量OH(現像ロールとの当接部から突出するブレード先端部の突出量。図3参照)が約4.8mmとなる状態で当接させるように厚さ約1.6mmのホルダー(HLD)23cを介して取り付けたものを使用した。このときのブレード23の線圧(プュシュプルゲージ測定機で測定)は約133g/mm2であった。
【0050】
また、この実験1は、高温高湿(28℃、85%RH)環境下で行った。異常音については、実際に視聴した結果を以下の基準で評価したものである。実験1の結果について表1に示す。
××:大きな鳴き音が発生した。
×:ときどき鳴き音が発生した。
△:最初だけ少し鳴き音が発生した。
○:鳴き音がまったく発生せず。
【0051】
【表1】
Figure 0004048771
【0052】
表1中においてプロセス速度120mm/secは通常時の初期化サイクル時の速度V1であり、前述したように画像形成サイクル時のプロセス速度に相当するものでもある。また、この速度120mm/secは比較的高速のプロセス速度にも相当するものでもある。
【0053】
実験2は、摩擦帯電ブレード23の線圧を表2で示すように種々設定(小数点以下を四捨五入して表示している)した未使用プロセスカートリッジ10を装着して初期化サイクルを回転速度120mm/secで実験1と同じ時間だけ実行した後、画像形成サイクルとして前記初期化サイクルの実行時間(実験1の時間)の3〜4倍となる時間だけプリンタを動作させ、そのときの異常音の発生状況について調べた。また、その各プロセスカートリッジ10をそのライフ(例えば感光ドラム11の回転数が所定値に達した時点で定めたもの)が半分程度になるまで作動させた後に、現像ロール上における筋状現像剤層の発生状況について調べた。
【0054】
摩擦帯電ブレード23は、その線圧を変更するために表1に示す条件を変更した以外(ゴム硬度とステンレス板:SUSの厚さ)は実験1と同じ条件とした。また、この他の条件については実験1と同様の条件とした。一方、異常音の発生状況についても実験1と同じ基準で評価した。また、現像ロール22上における筋状の現像剤層の発生については、ブレードを通過した後の現像ロール22上における現像剤層の状態を観察し、以下の基準で評価した。実験2の結果について表2に示す。
○:筋状の現像剤層部分が発生しない。
×:筋状の現像剤層部分が発生した。
【0055】
【表2】
Figure 0004048771
【0056】
この表1の結果から、ブレードの線圧を比較的小さめに設定した場合には、異常音の発生がなくなる反面、現像ロール上の現像剤層に筋状の部分が発生するようになる。このような筋状部分が発生した場合には、特にハーフトーンのプリントを行った際に白筋の画質欠陥となって現れることが確認されている。一方、ブレードの線圧を比較的大きめ(130g/cm2を超えるような線圧)にした場合には、現像ロール上の現像剤層に筋状の部分が発生しなくなる反面、異常音が発生するようになる。しかし、このプリンタでは、ブレード23の線圧が130g/cm2を超えるような大きめな値に設定した場合であっても、そのカートリッジ装着後の最初の初期化サイクルを低速の回転速度で実行するため、異常音の発生を防止することが可能となる(表1参照)。
【0057】
表2中では、線圧133g/cm2のブレードについて異常音の発生がないという結果になっているが、実際にはブレード23の線圧を所定の値に設定すること自体が難しくばらつくことが多く、その線圧のばらつきに起因して異常音が発生することもあるため、かかる異常音の発生をも確実に防止する必要がある。この点、上記初期化サイクルを低速の回転速度で実行した場合には、かかるばらつきに起因した異常音の発生も確実に防止することが可能となり、有効である。
【0058】
[実施の形態2]
図6は、実施の形態2に係るプリンタの要部の構成を示すものである。この実施の形態に係るプリンタは、初期化サイクルの回転速度の条件変更を環境条件の検知情報に基づいて判別する機能を追加した以外は実施の形態1に係るプリンタと同じ構成からなるものである。
【0059】
すなわち、このプリンタでは、未使用のプロセスカートリッジ10の装着時における初期化サイクルに限らず、通常の初期化サイクルを実行するに先立って、装置内の環境条件(温度及び湿度)を検知し、その検知情報に基づいてすべての初期化サイクル実行時の回転速度条件を選定するように制御装置7について設定している。
【0060】
このように設定した場合、未使用カートリッジ装着後の最初の初期化サイクルを実行するときに、実施の形態1における未使用カートリッジの判別を行い(図5のステップS11〜12)、未使用カートリッジであると判別されたときには、常に低速の回転速度V2による初期化サイクルを実行するように設定(同S13)することもできる。しかし、環境条件によっても初期化サイクルの回転速度条件をより適切に設定する観点からは、その未使用カートリッジの判別を行った後に、さらに環境条件に応じて初期化サイクルの回転速度の条件を見直し、その結果に基づいて最終的な回転速度条件の選定を行うように構成するとよい。
【0061】
また、このプリンタでは、その環境条件の検知について、転写ロール15a(金属ロールコアに発泡ウレタン層を形成したもの)の抵抗値が温度及び湿度の条件に比例して変動する特性を利用して擬似的に行うようにしている。すなわち、その転写ロール15aに転写用電源装置15bから転写バイアスと同じ電圧を印加したときに流れる電流をその電源装置15bが有する電流計測機能にて測定し、そのときの電圧と電流値から抵抗値を算出し、その抵抗値を装置内における環境条件とみなす。なお、このような検知方法に代えて、温度湿度検知センサを設置し、かかる検知センサにより環境条件を直接的に検知してもよいことは言うまでもない。
【0062】
以下、このプリンタにおけるすべての初期化プロセス時に行われる制御動作について説明する。
【0063】
図6に示すように、未使用カートリッジ10の装着後であるか否かにかかわらず電源がONになるか又はインターロックスイッチSW2がON(外装カバーの閉じた状態が検知されること)になると(ステップS20)、環境条件の検知が行われた後(S21)、制御装置7によりその検知した環境条件が予め設定される閾値M以上であるか否かが判別される(S22)。
【0064】
この際、環境条件の検知は、前述したように転写ロール15aの抵抗値を測定することによって行われる。また、閾値Mについては、常温常湿環境下での転写ロールの抵抗値を基準にして、現像装置14内の現像剤が凝集しやすいような高温高湿時の条件(この例では低めの抵抗値)M1や、クリーニンブブレード16aの物性(ゴム硬度)が変化しやすいような低温低湿時の条件(この例では高めの抵抗値)M2を準備しておく。そして、検知した環境条件の検知結果(抵抗値)が閾値M1,M2のいずれかを超えるか否かが判断される。
【0065】
閾値以上である場合には、コントローラ63が駆動モータ60を低速の回転速度V2で所定の時間T1だけ作動させて初期化サイクルを実行する(S23)。この場合、その初期化サイクルが未使用カートリッジ10の装着後のものであっても、低速の回転速度V2による初期化サイクルが実行されるため、摩擦帯電ブレード23と現像ロール22間での異常音の発生が抑制される。
【0066】
また、初期化サイクルが未使用カートリッジ10の装着後のものであるか否かにかかわらず、検知結果がM1(高温高湿時の抵抗値)以上である場合(実際には閾値よりも小さい抵抗値であると判断される場合)には、カートリッジ10がしばらく放置されて現像装置14内の現像剤が凝集した状態にある後の初期化サイクルの実行時期であっても、そのときの初期化サイクルが低速の回転速度V2で実行されるため、その凝集した現像剤を攪拌搬送するアジテータ21の回転負荷ひいては駆動モータ60の回転負荷が急激に増加することが回避され、例えば急激な負荷増加に伴うアジテータ21等の破損が発生するおそれがなくなる。
【0067】
さらに、検知結果がM2(低温低湿時の抵抗値)以上である場合(実際には閾値よりも大きい抵抗値であると判断される場合)には、カートリッジ10がしばらく放置されて感光ドラム11のクリーニングブレード16aの硬度が変化しているようなことがあっても、その初期化サイクルが低速の回転速度V2で実行されるため、そのブレード16aが感光ドラム11の回転負荷ひいては駆動モータ60の回転負荷が急激に増加することが回避される。
【0068】
この検知結果が閾値以上である場合の初期化サイクルが終了すると、コントローラ63における駆動モータの回転速度に関する制御内容が画像形成プロセスに相当する「通常時の回転速度V1」の設定に戻される(S24)。
【0069】
一方、閾値未満である場合には、駆動モータ60を通常時の回転速度V1で所定の時間T1だけ作動させて初期化サイクルを実行する(S25)。この場合、環境条件が常温常湿に含まれる環境にあることとみなされ、現像ロール22等が通常時の回転速度で回転しても、摩擦帯電ブレード23と現像ロール22間での異常音が発生することはない。なお、この閾値未満である場合であっても、未使用カートリッジ10装着後の最初の初期化サイクルが実行されるときには、前述したように必要により、環境条件に如何にかかわらず、強制的に低速の回転速度V2で初期化サイクルを実行するように構成しても構わない。
【0070】
次に、このプリンタを用いて行った実験3の結果について説明する。
【0071】
実験3は、実験1の条件からなる未使用のプロセスカートリッジ10を低温低湿(10℃、15%RH)環境及び高温高湿(28℃、85%RH)環境にそれぞれ48時間放置した後、表1に示す各回転速度(プロセス速度)の条件下で初期化サイクルを実行し、そのときの各プロセスカートリッジ10(感光ドラム11の軸上)のトルクについて調べたものである。この際、トルクについてはトルク測定機を用いて測定した。また、この初期化サイクルの実行とトルク測定は、常温常湿環境下で行った。実験3の結果を表3に示す。
【0072】
【表3】
Figure 0004048771
【0073】
表3の結果から、いずれの環境下で放置した場合であっても、低速のプロセス速度V2で初期化サイクルを実行することにより、トルクの増加を低減できることがわかる。ちなみに、低速のプロセス速度V2で初期化サイクルを実行した際には、いずれも摩擦帯電ブレードと現像ロール間からの異常音が発生しなかった。
【0074】
なお、実施の形態1では、未使用プロセスカートリッジ10の判別をそのカートリッジ10に取り付けたメモリ部品18の情報に基づいて行うようにした場合について例示したが、その判別手段に代えて、図4に二点鎖線で示すように現像装置14の現像剤溜め空間部20dに現像剤残量検知センサ(例えば磁性現像剤の残量を磁気作用により検知する磁気型検知センサ)19を取り付け、その空間部20dにおける現像剤残量の検知情報に基づいて判別するようにしてもよい。すなわち、その検知情報が所定の残量以下(ゼロを含む)である場合には、アジテータ21による現像剤の搬送がなされていないとみなして、未使用カートリッジであると判別するように構成する。この場合には、カートリッジ10としてメモリ部品18のないタイプのものを使用することができる。
【0075】
また、実施の形態1、2では、未使用カートリッジ10装着時の最初の初期化プロセスの実行時間T1を通常の初期化プロセスの実行時間と同じ時間とした場合について例示したが、その最初の初期化プロセスの実行時間T1を通常の初期化プロセスの実行時間よりも長い時間に設定してもよい。その実行時間T1を例えば通常の6倍となる時間に設定して上記初期化サイクルを行ったところ、かかる未使用カートリッジ10における現像剤溜まり空間部20cへの現像剤の(オジテータ21による)供給が十分に行われ、摩擦帯電プレード23の現像ロール22間での異常音の発生をより一層抑制できることが確認された。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、未使用カートリッジの装着時に実行される初期化サイクルにおいて回転駆動装置の回転速度を低速に変更するようにしたので、かかる初期化サイクルにおける現像装置の現像ロールとブレードの間で発生する異常音を抑制することができる。この場合、プロセススピードを遅くする必要がないため、かかるプロセススピードの高速化を妨げることがない。
【0077】
また、この画像形成装置では、環境条件の検知結果に応じて各初期化サイクルにおいて回転駆動装置の回転速度を低速に変更するようにした場合には、上記異常音の抑制効果に加えて、しばらく放置した後の最初の初期化サイクルを実行した際における回転駆動装置への負荷の増大を低減することもでき、この結果、回転部品の破損発生を防止できる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るプリンタを示す概要図。
【図2】 図1のプリンタのプロセスカートリッジを拡大して示す断面図。
【図3】 図2におけるプロセスカートリッジの現像ロール及び摩擦帯電を示す説明図。
【図4】 初期化サイクルに係る駆動制御系の構成を示す説明図。
【図5】 未使用カートリッジの判別とその判別結果に基づく初期化サイクル実行時の回転速度に関する制御内容を示すフローチャート。
【図6】 環境条件の検知とその検知結果に基づく初期化サイクル実行時の回転速度に関する制御内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
7…制御装置(制御手段)、10…プロセスカートリッジ、11…感光ドラム(像担持体)、14…現像装置、20a…現像剤溜まり空間部、21…アジテータ(攪拌搬送部材)、22…現像ロール、23…摩擦帯電ブレード、15…転写装置、60…駆動モータ(回転駆動装置の一部)、61…駆動伝達機構(回転駆動装置の一部)、P…記録用紙(転写材)。

Claims (5)

  1. 画像情報に基づく静電潜像が形成される像担持体と、
    この像担持体に前記静電潜像を現像するための現像剤を供給する現像ロール、この現像ロールに当接するブレード及び現像ロールに現像剤を攪拌して搬送する攪拌搬送部材を有する現像装置と、
    この現像装置により現像された可視像を転写材に転写する転写装置と、
    前記像担持体、現像ロール及び攪拌搬送部材を少なくとも回転させる変速可能な回転駆動装置とを備え、
    少なくとも前記現像装置を含む構成部品を一体化してその全体で着脱可能としたカートリッジとして構成するとともに、前記回転駆動装置を電源投入時又は開閉部材の閉時に所定の時間だけ作動させて初期化処理を行う初期化サイクルを実行する画像形成装置において、
    前記カートリッジとして未使用のカートリッジを装着した際に実行される初期化サイクルにおける前記回転駆動装置の回転速度を、それ以外の時期に実行される通常の初期化サイクルにおける当該回転速度よりも低速に変更する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置内の環境条件を検知する環境検知手段を設け、
    前記制御手段は、その環境検知手段の検知情報が低温低湿の場合には前記未使用カートリッジ装着時の初期化サイクルにおける前記回転駆動装置の回転速度を低速に変更し、その検知情報が高温高湿の場合には前記未使用カートリッジ装着時の初期化サイクル及び通常の初期化サイクルにおける前記回転駆動装置の回転速度を低速に変更する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、未使用カートリッジ装着時の初期化サイクルにおける前記回転駆動装置を、前記通常の初期化サイクルにおける当該回転駆動装置の作動時間よりも長く作動させる請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記カートリッジとして使用関連情報を記憶保持するメモリ部品が取り付けられたカートリッジを使用し、前記制御手段は、未使用カートリッジを装着した際に当該カートリッジの前記メモリ部品に記憶保持されている使用関連情報に基づいて未使用カートリッジの判別を行う請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ブレードの当接時の線圧が130g/cm 2 以上に設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
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