JP4048478B2 - 振動式あんま器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、肩の凝った部所、足裏のツボの部所等に当てて、それらの部所に振動を与えて疲れを取り去るために使用する振動式あんま器の改良に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、振動機能を備えた小型のあんま器では、体に押しつけて振動させる方法がとられており、また、使用箇所が限定されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、振動式のあんま器を体に押し当てることで振動を促す方法では、あんま器を使用している間は、力を加えているため肩などが疲れやすく、また、使用箇所が限定されているため各部に合ったあんま器を買い揃えなければならなかった。
【0004】
そこで、本発明では、振動の発生をスイッチ方式にし、2つの指圧部を設けることで使用箇所を1箇所に限定することなく、1台で複数の機能を有する振動式あんま器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記の課題を解決するために、内部が中空で上部が略半球体状に形成された振動指圧部2と、上部が前記振動指圧部2に螺合し下部に横長のスイッチ孔3f及び左右貫通孔3g、3hが穿設された略円筒状の上握持部3と、前記上握持部3に通され略U字型の金具で左右延長部4g、4iに左右凸部4j、4kが形成されたスイッチ4eがスイッチ孔3fを通して内部に固定されたリング状のスイッチ部4と、前記スイッチ部4を挟んで前記上握持部3と螺合する略円筒状の下握持部5と、前記下握持部5と螺合し内部が中空で下端部が略半球体状に形成された指圧部6と、前記上握持部3内に収納され回転軸7dの上部に前記振動指圧部2を振動させる重り7cを設けたモーター7とからなり、前記スイッチ部4を回転させ凸部4kが貫通孔3hから外れて延長部4iが押し出されると前記モーター7が通電状態になり、前記スイッチ部4を逆回転させ凸部4kが貫通孔3hに入ると通電が解除されることを特徴とする振動式あんま器1の構成とした。
【0006】
【実施例】
以下に、添付図面に基づき、本発明である振動式あんま器について詳細に説明する。図1は本発明である振動式あんま器の正面図、図2は本発明である振動式あんま器の縦断面図、図3は本発明である振動式あんま器の分解図である。
【0007】
図1に示すように、本発明である振動式あんま器1は、振動指圧部2と上握持部3とスイッチ部4と下握持部5と指圧部6とモーター7とからなる。前記モーター7は、電池8、8により駆動する。本発明である振動式あんま器1は、略円筒状であり、振動指圧部2の上部と指圧部6の下端部は、半球体に形成されている。
【0008】
図2及び図3に示すように、本発明である振動式あんま器1を構成する振動指圧部2、上握持部3、スイッチ部4、下握持部5及び指圧部6の内部は中空に形成されていて、各部2、3、4、5、6は螺合することに連結されている。連結後は、中空の筒体となり、前記各部の中空内にモーター7及び電池8等が収納されている。
【0009】
振動指圧部2の下部には上握持部3が螺合し連結され、前記上握持部3の下部にはスイッチ部4が螺合し連結され、前記スイッチ部4の下部には下握持部5が螺合し連結され、前記下握持部5には指圧部6が螺合し連結されている。
【0010】
図4は、本発明である振動式あんま器の振動指圧部の正面図、図5は、振動式あんま器の振動指圧部の底面図、図6は、振動式あんま器の振動指圧部の断面図である。
【0011】
図4、図5及び図6に示すように、振動指圧部2は、上部が略半球体状に丸みを帯びたように形成された押圧部2aがある。押圧部2aの下端部の外周部2bは、外方に突出してテーパーに形成されている。
【0012】
そして、外周部2bの下方には、上握持部3の上部に螺合できるようにネジ山が外周面に形成されている螺合部2cが連設されている。ネジ山が外周面に形成されている螺合部2cは上握持部3の上部に形成されているネジ山に螺合する。図6に示すように、振動指圧部2の内部は、中空2dとなっている。
【0013】
図7は本発明である振動式あんま器の上握持部の正面図、図8は本発明である振動式あんま器の上握持部の底面図、図9は本発明である振動式あんま器の上握持部の断面図である。
【0014】
図7に示すように、上握持部3は、本体3a垂下部3bと螺合部3cとからなる。図8に示すように、本上握持部3は円筒状であるとともに内部は中空に形成されている。
【0015】
図8に示すように、本体3aの下部には垂下部3bが連設されているとともに垂下部3bの下部には螺合部3cが連設されていて、螺合部3cの下半分の外周面にはネジ山が形成されている。
【0016】
また、本体3aの内面の上部には、ネジ山3eが形成されている。このネジ山3eには、振動指圧部2の螺合部2cが螺合されて連結される。符号3fは、スイッチを構成する部材を差し込むための横長のスイッチ孔3f及び左右貫通孔3g、3hが穿設されている。
【0017】
図9に示すように、上握持部3の内面の上部は、ネジ山3eが形成されていて、前記振動指圧部2の螺合部2cに形成されているネジ山が、前記ネジ山3eに螺合する。
【0018】
図10は本発明である振動式あんま器のスイッチ部の正面図、図11は振動式あんま器のスイッチ部の底面図、図12は振動式あんま器のスイッチ部の断面図である。
【0019】
図10及び図11に示すように、スイッチ部4の本体4aは、リング状の内部4cは中空であり、内部4cにはスイッチ4eが回動できるように取り付けられている。スイッチ4eは、略U字型の金具で、左延長部4g及び右延長部4iにそれぞれ 左右凸部4j、4kが形成されている。
【0020】
また、スイッチ4eは、本体4aの内壁面に接触することなく間隔をを設けて設置されており、スイッチ4eの中心部の凹部4mの箇所で、ネジ4bとナット4fにより、本体4aにスライドするように取り付けられている。
【0021】
図12に示すように、スイッチ部4を構成する本体4aは、内部4cが中空に形成されていて、本体4aの内面の上部及び下部には段差4d、4hが形成されている。
【0022】
段差4d、4hの直径は、前記内部4cの直径よりも若干大きい。前記、段差4dの直径は、前記上握持部3の垂下部3bの直径と同じ径であり、段差4dの中に垂下部3bが嵌入する。
【0023】
図13は本発明である振動式あんま器の下握持部の正面図、図14は本発明である振動式あんま器の下握持部の底面図で、図15は本発明である振動式あんま器の下握持部の断面図である。
【0024】
図13及び図14に示すように、下握持部5は、本体5aと本体5aの上端に起設する起立部5bと本体5aの下端から垂設する下螺合部5cとからなる。下螺合部5cの外周面にはネジ山が形成されている。
【0025】
図13に示すように、本下握持部5は、内部5dが中空である円筒状の形状である。起立部5bの直径は、本体5aの直径よりも小径であるとともに、下螺合部5cの直径も本体5aの直径より小径である。
【0026】
図15に示すように、下握持部5の本体5aの上部の内面には、上螺合部5eが設けられており、上螺合部5eの内面にはネジ山が形成されている。上螺合部5eには上握持部3の螺合部3cが螺合する。
【0027】
図16は本発明である振動式あんま器の指圧部の正面図、図17は本発明である振動式あんま器の指圧部の平面図、図18は本発明である指圧部の断面図である。
【0028】
図16、図17及び図18に示すように、指圧部6は、本体6aと傾斜部6bと押圧部6cからなる。本体6aの下部に傾斜部6bが連設されているとともに、傾斜部6bの下部に半球体状の押圧部6cが連設されている。
【0029】
図16に示すように、本体6aは、本体6aの上部の外径が大きく本体6aの下部が小径で小さく形成されている。傾斜部6bもまた上部の径が大きく下部の径が小さく形成されている。そして、前記傾斜部6bの下には押圧部6cが形成されている。
【0030】
図17及び図18に示すように、本体6aの内部は中空であり、本体6aの上部の内面には螺合部6fが設けてあり、螺合部6fの内周面には、ネジ山が設けてある。この螺合部6fには下握持部5の下螺合部5cが螺合する。
【0031】
図18に示すように、本体6aの内部に設けられた螺合部6fの下には、段差部6dが形成されていて、内部6gの中空の径は、螺合部6fの径よりも小径に形成されている。
【0032】
また、図18に示すように、本体6aの押圧部6cの内部の下方には、外周面に凹凸が形成されているとともに円筒状の取付部材6hが嵌入されていて、取付部材6hの上部にスプリング6eが取り付けられている。
【0033】
図19は、本発明である振動式あんま器内に設置するモーターの正面図である。モーター7は、本体7aと、本体7aの内部に回転可能に取り付けられている回転軸7dと、回転軸7dの上部に固定されている回転して振動を発生させる重り7cと、駆動するために電気を送るモータースイッチ7eとからなる。
【0034】
円筒状の本体7aの上端部の外周面には、凹凸部7bが形成されている。この凹凸部7bが、上握持部3の内壁面に係止し、モーター7自体が回転することを防止する。
【0035】
図20はスイッチの正面図、図21は、スイッチの平面図である。図20及び図21に示すように、スイッチ4eは、弓形状に湾曲している。中央部には凹部4mが形成されていて、凹部4mにはネジ孔4lが穿設されている。
【0036】
そして、凹部4mより左方には左延長部4gがあり、右方には右延長部4iがある。左延長部4gの下面の中央部には左凸部4jが設けてあり、右延長部の下面の中央部には右凸部4kが設けられている。
【0037】
図22は、本発明である振動式あんま器のスイッチを切った状態を示した平面図である。スイッチ4eは、スイッチ部4の本体4aに凹部4mの個所で、ネジ4bとネジ4bに螺合するナット4fにより固定されている。
【0038】
図22に示すように、スイッチ4eを本体4aに固定する際、スイッチ4eと本体4a間には、上握持部3の本体3aの螺合部3cが挟まれた状態となり、前記本体3aのスイッチ孔3fに凹部4mを通し本体4aに固定する。
【0039】
スイッチ部4を矢印Aの方向に動かした場合には、スイッチ4eの右凸部4kは、本体3aに設けられた右貫通孔3hに入り込み、反対側の左凸部4jは、左貫通孔3gより外れる。この状態では、接触板7fは、矢印Bの方向へ向いているため、モータースイッチ7eと接触することはなく電気が流れないので、モーター7は駆動しない。
【0040】
図23は、振動式あんま器のスイッチを入れた状態を示した平面図である。スイッチ部4の本体4aを矢印Cの方向に動かした場合、左延長部4gに形成されている左凸部4jが、上握持部3の螺合部3cに穿設されている左貫通孔3gに入り込み、反対側の右延長部4iの右凸部4kは、右貫通孔3hより外れている。
【0041】
この状態では、右貫通孔3hより外れた右凸部4kが、右延長部4iを内方へ押し上げ、持ち上がった右延長部4iの先端が、接触板7fを矢印Dの方向へ押し出し、モータースイッチ7eへ接触させ通電状態となるために電気が流れモーター7が駆動し始め、振動指圧部2が振動する。振動指圧部2の振動を停止する場合には、本体4aを矢印A方向に回動させる。
【0042】
上握持部3、スイッチ部4及び下握持部5の外周面は、小さな凹凸が形成されている。このように、上握持部3、スイッチ部4及び下握持部5の外周面に小さな凹凸が形成されているのは、本発明である振動式あんま器1を握っても、手から滑り落ちることがないようにするためである。
【0043】
【発明の効果】
本発明は、以上に説明したような構成であるから以下の効果が得られる。第1に、振動を発生させる方法がスイッチ式であるため、従来の力を入れて振動を起こさせることがないため、余計な力を使わずに使用できる。
【0044】
第2に、本発明である振動式あんま器は、上下に異なった大きさの指圧部を持つため、一台で体の様々な部分のマッサージ及び指圧に対応できる。従って、使用箇所に応じた器具を買いそろえる必要がない。
【0045】
第3に、疲れた個所のツボに確実に当てて指圧及マッサージをすることができるので、確実に疲れを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明である振動式あんま器の正面図である。
【図2】 本発明である振動式あんま器の断面図である。
【図3】 本発明である振動式あんま器の分解図である。
【図4】 本発明である振動式あんま器の振動指圧部の正面図である。
【図5】 本発明である振動式あんま器の振動指圧部の底面図である。
【図6】 本発明である振動式あんま器の振動指圧部の断面図である。
【図7】 本発明である振動式あんま器の上握持部の正面図である。
【図8】 本発明である振動式あんま器の上握持部の底面図である。
【図9】 本発明である振動式あんま器の上握持部の断面図である。
【図10】 本発明である振動式あんま器のスイッチ部の正面図である。
【図11】 本発明である振動式あんま器のスイッチ部の底面図である。
【図12】 本発明である振動式あんま器のスイッチ部の断面図である。
【図13】 本発明である振動式あんま器の下握持部の正面図である。
【図14】 本発明である振動式あんま器の下握持部の底面図である。
【図15】 本発明である振動式あんま器の下握持部の縦断面図である。
【図16】 本発明である振動式あんま器の指圧部の正面図である。
【図17】 本発明である振動式あんま器の指圧部の平面図である。
【図18】 本発明である振動式あんま器の指圧部の断面図である。
【図19】 本発明である振動式あんま器のモーターの正面図である。
【図20】 本発明である振動式あんま器のスイッチの正面図である。
【図21】 本発明である振動式あんま器のスイッチの平面図である。
【図22】 本発明である振動式あんま器のスイッチを切った状態を示した平面図である。
【図23】 本発明である振動式あんま器のスイッチを入れた状態を示した平面図である。
【符号の説明】
1 振動式あんま器
2 振動指圧部
2a 押圧部
2b 外周部
2c 螺合部
2d 中空
3 上握持部
3a 本体
3b 垂下部
3c 螺合部
3d 中空
3e ネジ山
3f スイッチ孔
3g 左貫通孔
3h 右貫通孔
4 スイッチ部
4a 本体
4b ネジ
4c 内部
4d 段差
4e スイッチ
4f ナット
4g 左延長部
4h 段差
4i 右延長部
4j 左凸部
4k 右凸部
4l ネジ孔
4m 凹部
5 下握持部
5a 本体
5b 起立部
5c 下螺合部
5d 内部
5e 上螺合部
6 指圧部
6a 本体
6b 傾斜部
6c 押圧部
6d 段差部
6e スプリング
6f 螺合部
6g 内部
6h 取付部材
7 モーター
7a 本体
7b 凹凸部
7c 重り
7d 回転軸
7e モータースイッチ
7f 接触板
8 電池

Claims (1)

  1. 内部が中空で上部が略半球体状に形成された振動指圧部と、
    上部が前記振動指圧部に螺合し下部に横長のスイッチ孔及び左右貫通孔が穿設された略円筒状の上握持部と、
    前記上握持部に通され略U字型の金具で左右延長部に左右凸部が形成されたスイッチがスイッチ孔を通して内部に固定されたリング状のスイッチ部と、
    前記スイッチ部を挟んで前記上握持部と螺合する略円筒状の下握持部と、
    前記下握持部と螺合し内部が中空で下端部が略半球体状に形成された指圧部と、
    前記上握持部内に収納され回転軸の上部に前記振動指圧部を振動させる重りを設けたモーターとからなり、
    前記スイッチ部を回転させ凸部が貫通孔から外れて延長部が押し出されると前記モーターが通電状態になり、前記スイッチ部を逆回転させ凸部が貫通孔に入ると通電が解除されることを特徴とする振動式あんま器。
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