JP4048197B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の角度範囲にわたって回転駆動力を出力するロータリソレノイド等に用いて好適な回転電機に関する。
従来、所定の角度範囲にわたって回転駆動力(トルク)を出力するロータリソレノイド(回転電機)としては、既に本出願人が提案した実公平3−56010号公報で開示されるロータリソレノイドが知られている。
同公報で開示されるロータリソレノイドは、回動軸に対し同心巻きした界磁コイルと、この界磁コイルの両端面及び外周面を覆うヨーク本体部を有し、かつ両端面を覆うヨーク本体部の各端板部から界磁コイルの内周面に延出して相対向する異極を形成する一対のヨーク歯部を有するヨークと、回動軸に固定して各ヨーク歯部の内方に配し、かつヨーク歯部に対応する被吸引極を有するマグネットロータを備えて構成したものであり、これにより、単一の同心巻コイルにより、無駄なスペースを無くすことができ、また、ヨークもプレス型で容易に形成できるため、小型軽量,低コスト化に資するとともに、特に、薄型のソレノイドを実現でき、さらに、製作容易のため、量産性に優れる利点がある。
実公平3−56010号
しかし、上述した従来のロータリソレノイド(回転電機)は、次のような解決すべき課題が存在した。
即ち、界磁コイルの巻数が多く、かつロータリソレノイドの偏平化が要求される場合、界磁コイルは径方向に膨らむことになるが、ヨークを実際に製作する場合、板金加工により製作することも多いため、ヨーク歯部(インナヨーク部)の厚さは、マグネットロータの周方向において同一となり、マグネットロータの磁界及び界磁コイルにより励磁されるヨーク歯部の磁界を効率的にトルク変換できない問題を生じる。
一方、この問題に対処するため、ヨーク歯部の形状的変更等が考えられるが、ヨーク歯部をヨーク本体部(アウタヨーク部)に対して形状的或いは材料的変更を行う場合、ヨーク歯部とヨーク本体部を別体に製作する必要があるが、この場合、ヨーク歯部とヨーク本体部間の位置決めを正確に行うことが容易でないとともに、ヨーク歯部とヨーク本体部間の接触に伴う無用な損失増加を招く問題を生じる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した回転電機の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、シャフト3の外周面に径方向の異極を有するマグネット4を設けたマグネットロータ2と、このマグネットロータ2に対して同心巻きとなるようにコイルボビン6に巻回した界磁コイル7を有するコイルユニット5と、このコイルユニット5の両端面及び外周面を覆うアウタヨーク部9を有するとともに、当該両端面を覆うアウタヨーク部9の各端板部9p,9qからマグネット4の外周面に臨む位置まで矩形状に突出して相対向する異極を形成する一対のインナヨーク部10p,10qを有するヨーク8とを備える回転電機1を構成するに際して、インナヨーク部10p,10qの端面形状Sを、円弧状に湾曲し、かつ中間部Xmの厚さLmに対して両端部Xs,Xt側の厚さLs,Ltが漸次薄くなるように形状選定するとともに、コイルボビン6の内周面に、インナヨーク部10p(10qも同じ)の端面形状Sにおける外側周部Soの中間部Xm及び両端部Xs,Xtの三点を支持するヨーク支持部11p(11q)を設けてなることを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、ヨーク8は、アウタヨーク部9とインナヨーク部10p,10qを別体に形成し、アウタヨーク部9の内面にインナヨーク部10p,10qの端面を接触させて構成できる。なお、この回転電機1はロータリソレノイドに用いて最適である。
また、本発明は、上述した課題を解決するため、シャフト3の外周面に径方向の異極を有するマグネット4を設けたマグネットロータ2と、このマグネットロータ2に対して同心巻きとなるようにコイルボビン6に巻回した界磁コイル7を有するコイルユニット5と、このコイルユニット5の両端面及び外周面を覆うアウタヨーク部9を有するとともに、当該両端面を覆うアウタヨーク部9の各端板部9p,9qからマグネット4の外周面に臨む位置まで矩形状に突出して相対向する異極を形成する一対のインナヨーク部10p,10qを有するヨーク8とを備える回転電機1を構成するに際して、インナヨーク部10p,10qの端面形状Sを、円弧状に湾曲し、かつ中間部Xmの厚さLmに対して両端部Xs,Xt側の厚さLs,Ltが漸次薄くなるように形状選定するとともに、コイルボビン6に、このコイルボビン6に対してアウタヨーク部9及びインナヨーク部10p,10qを組付けた際にインナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に圧接させる弾性押圧部12p,12qを設けてなることを特徴とする。この場合、発明の好適な態様により、ヨーク8は、アウタヨーク部9とインナヨーク部10p,10qを別体に形成し、アウタヨーク部9の内面にインナヨーク部10p,10qの端面を接触させて構成できる。なお、この回転電機1はロータリソレノイドに用いて最適である。
このような構成を有する本発明に係る回転電機1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) インナヨーク部10p,10qの端面形状Sを、円弧状に湾曲し、かつ中間部Xmの厚さLmに対して両端部Xs,Xt側の厚さLs,Ltが漸次薄くなる形状、即ち、三日月形状となるように形状選定したため、回転電機1の偏平化を図る場合であっても、マグネットロータ2の磁界及び界磁コイル7により励磁されるインナヨーク部10p,10qの磁界を効率的にトルク変換することができる。
(2) コイルボビン6の内周面に、インナヨーク部10p(10qも同じ)の端面形状Sにおける外側周部Soの中間部Xm及び両端部Xs,Xtの三点を支持するヨーク支持部11p(11q)を設けたため、インナヨーク部10p,10qの位置決めを正確かつ容易に行うことができることに加え、インナヨーク部10p,10qを適度な弾性により保持可能となり、ヨーク支持部11p,11qに対してインナヨーク部10p,10qをフィットさせることができるとともに、インナヨーク部10p,10qの寸法的なバラツキも吸収でき、しかも、ヨーク支持部11p,11qにおける無用なバリの発生を回避できる。
(3) コイルボビン6に、このコイルボビン6に対してアウタヨーク部9及びインナヨーク部10p,10qを組付けた際に、インナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に圧接させる弾性押圧部を12p,12qを設けたため、組付時に、インナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に確実に圧接させることができ、接触に伴う無用な損失増加を回避できる。
(4) 好適な態様により、ヨーク8を、別体となるアウタヨーク部9とインナヨーク部10p,10qにより形成し、アウタヨーク部9の内面にインナヨーク部10p,10qの端面を接触させて構成すれば、端面形状Sが三日月形状となるインナヨーク部10p,10qを容易に製作することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るロータリソレノイド(回転電機)1の構成部品について、図1〜図7を参照して説明する。
2はマグネットロータであり、磁性材(又は非磁性材)により形成した一本のシャフト3と、このシャフト3の外周面に固定した円柱形のマグネット4を有する。このマグネット4は、径方向に異極(S極とN極)が着磁されている。
8は磁性材により形成したヨークであり、アウタヨーク部9及び一対のインナヨーク部10p,10qの組合わせにより構成する。この場合、アウタヨーク部9は、ロータリソレノイド1のケーシングを兼用しており、筒部21f及びこの筒部21fの一端側を閉塞する端板部9pを一体形成したケーシング部21と、筒部21fの他端を閉塞可能な端板部9q及びこの端板部9qから径方向外方に突出形成した取付部22cを一体形成したカバー部22からなる。カバー部22における端板部9qの上面であって外周縁部に臨む位置には、図7に示すように、上面から下方へ膨出させることにより複数(例示は四つ)の固定用凹部22u…を周方向に沿って所定間隔置きに形成する。また、ケーシング部21における筒部21fの開口縁部には、図7に示すように、筒部21fの軸方向に突出する複数の固定用爪片21n…を周方向に沿って所定間隔置きに形成する。この場合、各固定用爪片21n…の位置は、各固定用凹部22u…の位置に対応させるとともに、各固定用凹部22u…の内部に入る形状を選定する。さらに、端板部9pの中心位置には、シャフト3の一側を回動自在に支持する軸受部25をカシメにより固定するとともに、端板部9qの中心位置には、シャフト3の他側を回動自在に支持する軸受部26をカシメにより固定する。
一方、インナヨーク部10pは、純鉄系材料等の磁性材料を焼結してブロック状に一体成形する。インナヨーク部10pは、軸方向に所定の長さを有する矩形状に形成するとともに、図6に示すように、端面形状Sを、円弧状に湾曲し、かつ中間部Xmの厚さLmに対して両端部Xs,Xt側の厚さLs,Ltが漸次薄くなるように形状選定する。これにより、端面形状Sは、三日月形状となる。この場合、中間部Xmとしては中央部が望ましい。また、中間部Xmとは、点であってもよいし、所定の範囲であってもよい。なお、他方のインナヨーク部10qもインナヨーク部10pと同一のものを用いる。
5はコイルユニットであり、マグネットロータ2に対して同心巻きとなるようにコイルボビン6に巻回した界磁コイル7を有する。コイルボビン6は、図3に示すように、巻線W(図1)を巻回する筒状のボビン本体部6mと、このボビン本体部6mの両端に設けた円盤状(ドーナツ盤状)のボビンバリア部6a,6bからなる基本形態を有し、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂により一体成形する。この場合、ボビン本体部6mの断面形状は、円形ではなく、図1に示すように、四隅にアール(円弧)を有する矩形状に類似する。なお、一方のボビンバリア部6aの外端面には、前述した固定用凹部22u…が入る収容凹部6au…(図7参照)を設ける。
また、ボビン本体部6mの内周面(内面)における四面中、相対向する幅の狭い面側には、ヨーク支持部11p,11qを設ける。ヨーク支持部11p,11qは、相対向する幅の広い面の中央に段差形成部31,32を突出形成し、各段差形成部31,32の一側に形成される段差係合部31p,32pに、一方のインナヨーク部10pの両端を係合させるとともに、段差形成部31,32の他側に形成される段差係合部31q,32qに、他方のインナヨーク部10qの両端を係合させる。これにより、インナヨーク部10p(10qも同じ)は、ヨーク支持部11pに対して軸方向から装着することができる。この際、図6に示すように、インナヨーク部10pの端面形状Sにおける外側周部Soの中間部(中央部)Xmは、ボビン本体部6mの内面に接触するとともに、端面形状Sにおける両端部Xs,Xtは、各段差係合部31q,32qに係合するため、インナヨーク部10pは、ヨーク支持部11pにより三点支持される。
さらに、コイルボビン6には、このコイルボビン6に対してアウタヨーク部9及びインナヨーク部10p,10qを組付けた際に、インナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に圧接させる弾性押圧部12p,12qを設ける。弾性押圧部12p,12qは、図3及び図4に示すように、ボビン本体部6mの内面からボビン本体部6mの内方に突出したベース部33p,33qを有する。一方のベース部33pは、一方のヨーク支持部11pに対応する位置であって一方のボビンバリア部6b側に設けるとともに、他方のベース部33qは、他方のヨーク支持部11qに対応する位置であって他方のボビンバリア部6a側に設ける。また、一方のベース部33pにおけるヨーク支持部11p側に位置する面には、図4(図3)に示すように、周方向に沿った凹溝34pを設ける。そして、この凹溝34pを挟む一方側には、この凹溝34pに接する二つの押圧突起部35p,36pを設けるとともに、他方側には、この凹溝34pに接する一つの押圧突起部37pを設ける。この場合、二つの押圧突起部35p,36pは、相互に離間した位置に配するとともに、一つの押圧突起部37pは、二つの押圧突起部35pと36p間に配し、二つの押圧突起部35pと36pの合算長さは、一つの押圧突起部37pの長さに一致させる。さらに、各押圧突起部35p,36p,37pにおける凹溝34pに接する壁面は、軸方向に対してほぼ平行に形成し、かつベース部33p側が漸次厚くなるように形成する。これにより、各押圧突起部35p,36p,37pが軸方向に加圧されれば、図3に示す仮想線のように弾性変形して軸方向に短縮する。この際、各押圧突起部35p,36p,37pは、いずれも凹溝34p側に弾性変形、即ち、図4に示す矢印Fe方向に弾性変形するため、各押圧突起部35p,36p,37pに端面が圧接するインナヨーク部10pに対する径方向の応力は相殺される。なお、他方の弾性押圧部12qも弾性押圧部12p側と同様に構成する。
次に、このような構成部品を有する本実施形態に係るロータリソレノイド(回転電機)1の組立方法について、図1〜図7を参照して説明する。
まず、コイルボビン6に界磁コイル7を巻回したコイルユニット5を用意し、コイルボビン6のヨーク支持部11p,11qにそれぞれインナヨーク部10p,10qを装着する。この場合、インナヨーク部10p,10qは、各ヨーク支持部11p,11qに対して軸方向に挿入することができる。即ち、一方のインナヨーク部10pの両端を段差係合部31p,32pに係合させてヨーク支持部11pに押し込めばよい。この際、図6に示すように、インナヨーク部10pの端面形状Sにおける外側周部Soの中間部(中央部)Xmは、ボビン本体部6mの内面に接触するため、インナヨーク部10pは、ヨーク支持部11pにより三点支持される。なお、インナヨーク部10pは、一端が押圧突起部35p,36p,37pに当接するまで挿入する。また、他方のインナヨーク部10qもインナヨーク部10pと同様にヨーク支持部11qに対して装着する。
このように、ヨーク8は、アウタヨーク部9とインナヨーク部10p,10qを別体に形成し、アウタヨーク部9の内面にインナヨーク部10p,10qの端面を接触させて構成したため、端面形状Sが三日月形状となるインナヨーク部10p,10qを容易に製作することができる。また、コイルボビン6の内周面に、インナヨーク部10p(10qも同じ)の端面形状Sにおける外側周部Soの中間部(中央部)Xm及び両端部Xs,Xtの三点を支持するヨーク支持部11p(11q)を設けたため、インナヨーク部10p,10qの位置決めを正確かつ容易に行うことができる。しかも、インナヨーク部10p,10qを適度な弾性により保持可能となり、ヨーク支持部11p,11qに対してインナヨーク部10p,10qをフィットさせることができるとともに、インナヨーク部10p,10qの寸法的なバラツキも吸収でき、さらに、ヨーク支持部11p,11qにおける無用なバリの発生を回避できる。
次いで、インナヨーク部10p,10qを装着したコイルユニット5を、図5に示すように、ケーシング部21の内部に収容する。また、マグネットロータ2をボビン本体部6mの内部に収容し、マグネット4をインナヨーク部10pと10q間に位置させる。この際、マグネットロータ2におけるシャフト3の一方側は、ケーシング部21に設けた軸受部25に挿通させる。次いで、カバー部22によりケーシング部21の開口縁部を閉塞する。この際、マグネットロータ2におけるシャフト3の他方側は、カバー部22の軸受部26に挿通させる。
ところで、このように組付けた状態では、図5に示すように、弾性押圧部12p,12q(押圧突起部35p,36p,37p…)は、弾性変形していないため、各インナヨーク部10p,10qは、それぞれコイルボビン6に対して若干浮いた状態、即ち、図5に示すように、それぞれ幅Lep分だけ未挿入の状態となり、この結果、カバー部22は、ケーシング部21の開口縁部から隙間Le(=Lep×2)だけ離間した状態となる。
そこで、この状態において、図7(a)に示すケーシング部21に設けた固定用爪部2n…を内方へ直角に折り曲げる。これにより、図7(b)に示すように、直角に折曲した固定用爪部21n…は、固定用凹部22u…の上面に重なるとともに、カバー部22は押圧される。この結果、ケーシング部21とカバー部22の隙間Leは無くなり、カバー部22はケーシング部21の開口縁部に圧接して完全に閉塞された状態でカバー部22が固定される。この際、弾性押圧部12p(12qも同じ)における押圧突起部35p,36p,37pは、軸方向に加圧されることにより、弾性変形するため、この弾圧力により各インナヨーク部10p,10qの端面は、それぞれケーシング部21の端板部9pとカバー部22の端板部9qに圧接する。
このように、コイルボビン6に、このコイルボビン6に対してアウタヨーク部9及びインナヨーク部10p,10qを組付けた際に、インナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に圧接させる弾性押圧部を12p,12qを設けたため、組付時に、インナヨーク部10p,10qの端面をアウタヨーク部9の内面に確実に圧接させることができ、接触に伴う無用な損失増加を回避できる。なお、図7中、41は界磁コイル7から導出したリード線であり、ケーシング部21に設けた切欠部42(図1参照)を介して外部に導出される。
次に、本実施形態に係るロータリソレノイド1の動作について、図8及び図9を参照して説明する。
まず、ロータリソレノイド1を使用するに際しては、シャフト3に係止アーム51の一端を固定し、シャフト3に対して直角方向に突出させるとともに、この係止アーム51に係止可能な一対の離間したストッパ52,53を配設する。これにより、シャフト3の回動角度範囲がストッパ51,52の位置により規制される。図8及び図9は、回動角度範囲を90〔°〕に設定している。
今、係止アーム51が一方のストッパ53に係止した図8の状態にあるものとする。この場合、通電は解除されているが、マグネット4の磁極は、それぞれ対面するインナヨーク部10p,10qに吸引されて位置が保持されている。なお、マグネット4の磁極は図8に示すとおりである。一方、この状態において、界磁コイル7に通電し、図9に示すように、一方のインナヨーク部10pにN極、他方のインナヨーク部10qにS極を発生させれば、マグネット4とインナヨーク部10p,10q間の異極同士は吸引し、同極同士は反発するため、図8に位置するマグネット4は、反時計方向へ回動変位するとともに、係止アーム51が他方のストッパ52に係止して停止する。この場合、界磁コイル7に対する通電時間は、予め設定した僅かな時間であり、通電時間が経過したなら通電は解除される。これにより、係止アーム51はストッパ52に係止した状態で位置が保持される。他方、界磁コイル7に対して極性を反転させて通電すれば、図9に示す状態からマグネット4を時計方向へ回動変位させることができる。
よって、このような本実施形態に係るロータリソレノイド1によれば、インナヨーク部10p,10qの端面形状Sを、円弧状に湾曲し、かつ中間部Xmの厚さLmに対して両端部Xs,Xt側の厚さLs,Ltが漸次薄くなる形状、即ち、三日月形状となるように形状選定したため、回転電機1の偏平化を図る場合であっても、マグネットロータ2の磁界及び界磁コイル7により励磁されるインナヨーク部10p,10qの磁界を効率的にトルク変換することができる。図10は、本実施形態に係るロータリソレノイド1の回転角に対するトルク特性を示している。また、図11は、従来のロータリソレノイド、特に、インナヨーク部10p,10qにおける端面形状Sを、円弧状に湾曲させるも、周方向に同一厚とした場合の回転角に対するトルク特性を示しており、本実施形態に係るロータリソレノイド1は、従来のロータリソレノイドに比べ、トルク(回転駆動力)、即ち、トルク変換効率を飛躍的に高めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、ヨーク8は、アウタヨーク部9とインナヨーク部10p,10qを別体に形成し、アウタヨーク部9の内面にインナヨーク部10p,10qの端面を接触させて構成する場合を示したが、鋳造等による一体成型も可能である。また、回転電機1としてはロータリソレノイドに適用した場合を示したが、ステッピングモータ等の他の回転電機にも同様に適用できる。
本発明の最良の実施形態に係るロータリソレノイドの断面平面図、 同ロータリソレノイドの断面側面図、 同ロータリソレノイドに用いるコイルボビンの部分拡大断面図を含む断面側面図、 同ロータリソレノイドに用いるコイルボビンの半部を示す断面平面図、 同ロータリソレノイドの組立途中における断面側面図、 同ロータリソレノイドに用いるインナヨーク部の端面形状図、 同ロータリソレノイドの平面図及びV−V線断面図を含む組立説明図、 同ロータリソレノイドの動作説明図、 同ロータリソレノイドの他の動作説明図、 同ロータリソレノイドの回転角に対するトルク特性図、 従来のロータリソレノイドの回転角に対するトルク特性図、
符号の説明
1 回転電機(ロータリソレノイド)
2 マグネットロータ
3 シャフト
4 マグネット
5 コイルユニット
6 コイルボビン
7 界磁コイル
8 ヨーク
9 アウタヨーク部
9p 端板部
9q 端板部
10p インナヨーク部
10q インナヨーク部
11p ヨーク支持部
11q ヨーク支持部
12p 弾性押圧部
12q 弾性押圧部
S 端面形状
So 端面形状における外側周部
Xm 中間部
Xs 端部
Xt 端部
Lm 厚さ
Ls 厚さ
Lt 厚さ

Claims (4)

  1. シャフトの外周面に径方向の異極を有するマグネットを設けたマグネットロータと、このマグネットロータに対して同心巻きとなるようにコイルボビンに巻回した界磁コイルを有するコイルユニットと、このコイルユニットの両端面及び外周面を覆うアウタヨーク部を有するとともに、前記両端面を覆うアウタヨーク部の各端板部から前記マグネットの外周面に臨む位置まで矩形状に突出して相対向する異極を形成する一対のインナヨーク部を有するヨークとを備える回転電機において、前記インナヨーク部の端面形状を、円弧状に湾曲し、かつ中間部の厚さに対して両端部側の厚さが漸次薄くなるように形状選定するとともに、前記コイルボビンの内周面に、前記インナヨーク部の端面形状における外側周部の中間部及び両端部の三点を支持するヨーク支持部を設けてなることを特徴とする回転電機。
  2. 前記ヨークは、前記アウタヨーク部と前記インナヨーク部を別体に形成し、前記アウタヨーク部の内面に前記インナヨーク部の端面を接触させて構成することを特徴とする請求項1記載の回転電機。
  3. シャフトの外周面に径方向の異極を有するマグネットを設けたマグネットロータと、このマグネットロータに対して同心巻きとなるようにコイルボビンに巻回した界磁コイルを有するコイルユニットと、このコイルユニットの両端面及び外周面を覆うアウタヨーク部を有するとともに、前記両端面を覆うアウタヨーク部の各端板部から前記マグネットの外周面に臨む位置まで矩形状に突出して相対向する異極を形成する一対のインナヨーク部を有するヨークとを備える回転電機において、前記インナヨーク部の端面形状を、円弧状に湾曲し、かつ中間部の厚さに対して両端部側の厚さが漸次薄くなるように形状選定するとともに、前記コイルボビンに、このコイルボビンに対して前記アウタヨーク部及び前記インナヨーク部を組付けた際に前記インナヨーク部の端面を前記アウタヨーク部の内面に圧接させる弾性押圧部を設けてなることを特徴とする回転電機。
  4. 前記ヨークは、前記アウタヨーク部と前記インナヨーク部を別体に形成し、前記アウタヨーク部の内面に前記インナヨーク部の端面を接触させて構成することを特徴とする請求項3記載の回転電機。
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