JP4047952B2 - プリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、商品に添付する用紙に種々の商品情報をバーコードによって印刷するプリンタに関し、詳しくはバーコードを自動的に作成することができるようにしたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、流通業の販売時点・情報管理(POS)のシステムや企業間の受発注システムを円滑にするために、バーコードを付した商品が普及している。バーコードは商品の製造年月日や内容量などの商品情報を白色と黒色の2進コードバーの配列によって表示するものである。各店舗などにおいて、バーコードの配列、すなわちその反射の濃度(明暗)差をセンサが読み取ることにより、商品情報を認識することができる。
【0003】
バーコードは、JAN(Japanese Article Number)コードなどに基づいて、共通のバーコード体系で作成されるほか、ある流通分野だけで独自に作成されることもある。JANコードに基づくバーコードは13桁で構成され、左ガードバーと右ガードバーとの間に国コード、商品メーカーコード、商品アイテムコード及びチェックデジットが2進コードバーによって配列されている。
【0004】
これとは別に独自にバーコードを設定するときは、製造年月日、呼出コード、製造者コード、目標個数、単重量、個数、安全係数、風袋、ロケーション、品番(上位)、品番(下位)、ロット、サブコード、個数や重量などの小計、その他の商品情報の中から適宜のものが任意の桁数で入力される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来では、こうした商品情報の入力を手作業で行っており、しかも、商品が変わるとバーコードの商品情報の内容も変わるので、商品ごとにコードを入力しなければならない煩わしさがあった。そのため、バーコードの作成に手間がかかり、効率が悪いだけでなく、誤って作成されることもある。
【0006】
そこで、この発明は商品を指定するだけで、標準的なバーコード体系のみならず、独自に設定したバーコードを容易に作成でき、印字することができるプリンタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本願発明のプリンタは、商品に添付する用紙に種々の商品情報をバーコードによって印刷するプリンタであって、商品ごとの種々の商品情報を各商品に対応させて記憶した記憶手段と、バーコード化すべき商品情報の種類とその並びを設定する設定手段と、商品を指定する指定手段と、上記設定手段で設定された商品情報の種類とその並びに基いて、指定された商品のバーコード化すべき商品情報を上記記憶手段から読み出し、それを設定された並びでバーコードに変換する変換手段と、変換されたバーコードを出力させる印字制御手段とを備えるとともに、任意に設定されるバーコード体系に対して商品指定を行うことにより自動的にバーコード印字が行えることを特徴としている。
【0008】
上記のプリンタによれば、指定手段を操作して商品の呼出しコードを入力すると、記憶手段から当該商品に対応する商品情報が読み出され、同時に印字制御手段にも転送されて、印字すべき情報がセットされる。一方、変換手段は読み出された当該商品のバーコードタイプからバーコードを構成する商品情報の種類とその並びを判読し、それに基づいて当該商品のバーコード情報を記憶手段から読み出し、その並びでバーコードに変換し、印字制御手段に出力され、転送されたバーコード情報とともに、当該商品の印字情報が用紙に印刷される。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、プリンタ付きの計数秤を例にとって図1から図9を参照しながら説明する。
【0010】
図1において、計量秤は、ロードセル出力を重量に変換して出力する計量手段10、ラベルプリンタ11、タッチスクリーンのような設定手段(以下、「タッチスクリーン」という)12及びストロークキーのような指定手段(以下、「ストロークキー」という)13が、図示しないインターフェイスを介してマイクロコンピュータ1に接続されている。マイクロコンピュータ1は演算手段15、記憶手段16及び変換手段17から構成される。
【0011】
前記計量手段10は、図2の計量皿14に載荷された商品の重量をデジタル信号に変換して出力する。またマイクロコンピュータ1の演算手段15は、計量手段10からの商品重量と、記憶手段16に記憶された当該商品の単体重量(単重)とに基づいて、載荷された商品の個数を算出する。
【0012】
前記ラベルプリンタ11は、計数された商品数量や品名などの商品情報を図2のラベルのような用紙(以下、「ラベル」という)Lに印字して発行するもので、バーコード印字が指定されているときは、変換手段17から出力されるバーコード情報に基づいて、印字制御手段18がラベルLにバーコードを印字する。
【0013】
タッチスクリーン12は、例えば液晶表示器に種々の情報を表示するとともに、表示画面の一部を指で触れることによって種々のバーコード情報が設定できるようになっている。ストロークキー13は、テンキーの他、呼び出しキー、風袋キーなどの秤特有のファンクションキーを備えている。
【0014】
図3は、記憶手段16のメモリの構造を示したもので、商品ごとに種々の情報(例えば、呼出しコード、品名、ロット番号、品番、単重、目標個数、バーコードタイプなど)が記憶され、呼出しコードの入力によって商品が指定されると、当該商品に対応する商品情報が適宜に読み出されてタッチスクリーン12やラベルプリンタ11に出力されるようになっている。
【0015】
図4〜図8は、バーコードを設定する際の操作画面を表わしたもので、タッチスクリーン12を操作してバーコードの設定モードに切り替えると、まず図4の表示画面が現れ、この画面と図5の表示画面とを操作することによって種々のバーコード情報が設定できるようになっている。
【0016】
つぎに、そのバーコード情報の設定操作について説明する。
【0017】
まず、この実施の形態においては、10種類のバーコードタイプが設定できるようになっており、「バーコード」キー20を押すと、押すたびにバーコードタイプが1番、2番、3番と順次繰り下がって選択されるようになっており、図4の表示画面では、1番が選択された状態を示している。
【0018】
また図4の表示画面において、符号21で表わしたNo.1、2は、バーコードの上位桁から下位桁に至る商品情報の順位を表わし、No.1に設定された情報は、最上位に、またNo.2に設定された情報は、次位に位置するように設定される。
【0019】
この表示画面において、No.1のデータエリアにタッチすると、そこに設定することのできる商品情報の種類とそれぞれの桁数とが表示される(図5参照)。
【0020】
図5において、例えば、製造日のエリアをタッチすると、最上位の商品情報として「製造日」を設定することができるし、また呼出No.のエリアをタッチすると、最上位として「呼出No.」を設定することができる。
【0021】
なお、設定することのできる商品情報の種類は、図5の例示以外にも多数あり、これらは図5のアップダウンキー22を操作すれば、スクロールされて表示することができるようになっている。
【0022】
こうして最上位の設定が終了すると、表示画面は、図6の表示画面に戻って最上位に「製造日」が設定されたことを表示する。このとき製造日の表示桁は、まだ未設定の状態なので、桁数は0として表示される。そこで、つぎに、テンキーを操作して製造日を表示する桁数を適宜に設定すると(例えば、桁数を変えることにより、日、月日、あるいは年月日が設定できる)その桁数が表示される。
【0023】
こうした操作を順次下位桁に亘って繰り返すことにより図8に示すように、最上位桁から順に8桁の「製造日」、2桁の「製造者No.」、6桁の「目標数」を設定することができる。
【0024】
また、別な商品情報の配列でバーコードを構成するときは、バーコードタイプを変更したうえで、前述と同様にして最上位桁から順次商品情報を設定していくことができる。図9は、バーコードタイプを「2」として設定した一例を示す。
【0025】
つぎにバーコードを印字するときの操作とコンピュータ1の作用とを説明する。
【0026】
まずテンキー13を操作して商品の呼出コードを入力する。すると、記憶手段16から当該商品に対応する商品情報が読み出されてタッチスクリーン12に表示され、同時にラベルプリンタ11にも転送されて、印字すべき情報がセットされる。
【0027】
一方、マイクロコンピュータ1の変換手段17は、読み出された当該商品のバーコードタイプからバーコードを構成する商品情報の種類、例えば「製造日」「製造者No.」「目標数」とその並び(順位)を判読し、それに基づいて当該商品のバーコード情報、前述の例では「製造日」「製造者No.」「目標数」を記憶手段16から読み出してその並びでバーコードに変換し、これをラベルプリンタ11の印字制御手段18に出力する。印字制御手段18は、コンピュータ1からの印字司令を待って、転送されたバーコード情報とともに、当該商品の印字情報をラベルに印字する。
【0028】
以上は、標準的なバーコード体系を無視して自由にバーコードを構成する例であったが、標準的なバーコード体系を崩さずに、商品情報の種類とその並びだけを自由に設定する場合にも適用できることは勿論である。
【0029】
また、本発明は、プリンタ付の計数秤だけではなく、プリンタ付の電子料金秤やプリンタ単体にも適用できるものである。勿論、用途が変われば、バーコード化すべき商品情報の種類も変わらざるを得ないが、そうした種々の商品情報も本発明に包含されるものである。
【0030】
【発明の効果】
この発明のプリンタによれば、指定手段を操作して商品の呼出しコードを入力すると、記憶手段から当該商品に対応する商品情報が読み出され、同時に印字制御手段にも転送されて、印字すべき情報がセットされる。一方、変換手段は読み出された当該商品のバーコードタイプからバーコードを構成する商品情報の種類とその並びを判読し、それに基いて当該商品のバーコード情報を記憶手段から読み出し、その並びでバーコードに変換し、印字制御手段に出力され、転送されたバーコード情報とともに、当該商品の印字情報が用紙に印刷されるので、任意に作成したバーコードであっても自動的に作成でき、短時間で正確にバーコードを印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプリンタの概略構成図である。
【図2】この発明に係るプリンタの概略斜視図である。
【図3】この発明に係るプリンタを構成する記憶手段のメモリの構造を示す図である。
【図4】この発明に係るプリンタによってバーコードを設定する際の操作画面を表わす図である。
【図5】この発明に係るプリンタによってバーコードを設定する際の操作画面を表わす図である。
【図6】この発明に係るプリンタによってバーコードを設定する際の操作画面を表わす図である。
【図7】この発明に係るプリンタによってバーコードを設定する際の操作画面を表わす図である。
【図8】この発明に係るプリンタによってバーコードを設定する際の操作画面を表わす図である。
【図9】この発明に係るプリンタによってバーコードタイプを「2」として設定した一例を示す図である。
【符号の説明】
12 設定手段
13 指定手段
16 記憶手段
17 変換手段
18 印字制御手段
L 用紙(ラベル)
Claims (1)
- 商品に添付する用紙に種々の商品情報をバーコードによって印刷するプリンタであって、商品ごとの種々の商品情報を各商品に対応させて記憶した記憶手段と、バーコード化すべき商品情報の種類とその並びを設定する設定手段と、商品を指定する指定手段と、上記設定手段で設定された商品情報の種類とその並びに基いて、指定された商品のバーコード化すべき商品情報を上記記憶手段から読み出し、それを設定された並びでバーコードに変換する変換手段と、変換されたバーコードを出力させる印字制御手段とを備えるとともに、任意に設定されるバーコード体系に対して商品指定を行うことにより自動的にバーコード印字が行えることを特徴とするプリンタ。
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JP23909597A JP4047952B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | プリンタ |
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