JP4047845B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4047845B2
JP4047845B2 JP2004265456A JP2004265456A JP4047845B2 JP 4047845 B2 JP4047845 B2 JP 4047845B2 JP 2004265456 A JP2004265456 A JP 2004265456A JP 2004265456 A JP2004265456 A JP 2004265456A JP 4047845 B2 JP4047845 B2 JP 4047845B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detector
measurement
slice
ray
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004265456A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004344685A (ja
Inventor
晋一 右田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2004265456A priority Critical patent/JP4047845B2/ja
Publication of JP2004344685A publication Critical patent/JP2004344685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4047845B2 publication Critical patent/JP4047845B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、X線により人体などの断層画像を得るX線CT装置に関し、特に、かかるX線CT装置の検出器の構造に関する。
X線CT装置は、患者などの人体の病巣内部情報を得るため、人体を含む被検体の断層画像を得る手段として広く利用されている。しかしながら、かかるX線CT装置では、被検体から発生する散乱X線の影響によって、CT画像に帯状のアーチファクト(偽像)が現れたり、あるいは、CT値一様性等が悪化するなどの問題があった。そのため、従来、画像悪化のこれらの要因に対する対処として、各種線質硬化補正や散乱線補正などが行なわれている。しかしながら、これらの補正では、その補正内容を高度にする程、画像処理時間の増大を招き、また、パーシャルボリューム効果のため、計測スライス厚さが厚い(広い)場合には、その補正効果が劣化するという問題点が残っていた。
このような画像悪化要因の影響を少なくするためには、基本的には、その計測スライス厚さを薄く(狭く)して、数多くの計測データを取ることが行われる。すなわち、上述の散乱X線による悪影響は、計測スライス厚さが狭い程その影響が少なくなり、そのため、単純に散乱線の影響を少なくするには、狭いスライス
で計測を行なった方が良く、散乱線補正効果が良くなることとなることによる。
しかしながら、上記の従来技術においては、薄い(狭い)スライス計測のため、画像ノイズが増加してしまい、そのため、コントラスト差の小さい病変を観察するには診断価値が低下するだけではなく、加えて、検査時間や演算時間、さらには、被検者のX線被曝量が増加するなど、X線CT装置による検査での大きな問題になっていた。
そこで、本発明では、上記の従来技術における問題点に鑑み、スライス幅が厚い(広い)計測でも、散乱線によるアーチファクトが少なく、CT値一様性等の良好な画像が得られるX線CT装置を、さらには、良好な断層画像を得るためのデータ処理方法を堤供することをその目的とする。すなわち、X線CT装置の計測において被検体から発生する散乱線により発生する診断の妨げとなるアーチファクトを低減し、診断に良好な断層画像を高速に堤供するものである。
本発明は、X線源からのX線を所定のスライス幅でチャネル方向に放射し、被検体を透過した当該X線をチャネル方向に配置した検出器により検出し、当該検出器で検出した検出信号により前記被検体の断層画像を形成するX線CT装置であって、当該検出器は、散乱線の影響が少なくなるようにX線源に対してスライス方向に移動可能に構成され、チャネル方向に複数に分割された検出部から構成されると共に、各チャネル方向の検出部は、さらに、スライス方向に複数に分割された検出部から構成されると共に前記所定のスライス幅の外側に散乱線を検出する検出部位を配置したものとするX線CT装置を開示する。

上記の本発明になるX線CT装置によれば、上記のように、チャネル(ch)方向と共にスライス方向にも複数に分割された検出部から構成された分割型検出器により、薄いスライス幅計測と同等の計測データが得られ、これにより、パーシャルボリュームに起因するアーチファクトを抑制し、さらに、検出器面の被検体見込角度が小さくなる事から、計測データに混入する検出故乱線量も低減でき、より精密な散乱線補正やX線線質補正が可能となり、良好な画像が得られる。
また、上記の本発明によれば、分割型検出器により薄いスライス幅計測と同等の計測データが得られ、もって、パーシャルボリュームに起因するアーチファクトを抑制し、また、検出器面の被検体見込角度が小さくなる事から、計測データに混入する検出散乱線量が低減でき、より良好な画像が得られるだけではなく、さらに、狭スライス計測時に直接線X線ビームが当たらないスライス方向端部の分割データの計測値を散乱線量として計測データに対して補正するため、各スライス計測毎に高精度な散乱線計測が可能となり、これにより、良好な散乱線補正が可能となる。
加えて、以下にその詳細を述べる本発明によれば、複数分割データのデータを加算する処理は、スライス厚さの大きい計測データと同等の少ない散乱線補正やX線線質補正処理回数で画像を提供することから、装置自身の処理負担を低減できる。さらに、分割型検出器と検出回蹄との接続変更叉は計測データ処理数の変更処理は、スライス幅が狭い計測時には、当然、検出器入射面でのX線ピーム幅が狭くなるため、計測すべき分割検出器のスライス方向の検出部の数を少なくでき、これにより装置の処理時間を低減することができる。
本発明によれば、チャネル(ch)方向と共にスライス方向にも複数に分割された検出部から構成された分割型検出器により、被検体を透過したX線ビームを計測することにより、実質的には狭いスライス幅の計測データを同時に計測して、これを所定の処理を行って画像を再構成することにより、パーシャルボリューム効果が少ない良好な計測データを取り込み、最終的には、各データの加算処理で画像ノイズが少なく、かつ、アーチファクトの少ない、良好な断層画像を堤供することが出来る。
また、前記分割型検出器の各検出部からの計測データを、加算処理により、前記分割型検出器のスライス方向の分割数より少ない計測データにまとめ、各々のデータに対して演算時間の増加が顕著な散乱線補正や線質補正をした上で、これらの計測データを1つにまとめて画像の再構成を行うことにより、X線CT装置における演算時間の増加を少なくし、かつ、補正効果の高い良質な画像を堤供することが可能になり、さらに、狭スライス計測の際は、実際の計測X線ビームに関係する分割検出器のみを測定する方法により、演算処理数を少なくして、処理の高速化を実現することが可能となる。
さらに、本発明では、狭スライス計測の際は、実際の計測X線ビームに関係する分割検出器のみを測定し、残るスライス方向端面の計測データを散乱線補正用散乱線測定検出器とし、この狭スライス計測時に直接線X線ビームが当たらないスライス方向端部の分割データの計測値を散乱線量としてデータを採集し、後の狭スライス計測において、各計測データに対して個々のch毎に散乱線補正が行なわれるため、各スライス計測毎に非常に高精度な散乱線計測が可能となり、これにより、良好な散乱線補正が可能となる。
以下、本発明になる実施例の詳細について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例になるX線CT装置の概略構造が示されている。まず、図1(a)は、図には示していないが、患者などの被検体7を乗せるための寝台側からスキャナー方向を見た時の、当該X線CT装置のスキャナー内に配置された計測関係装置の正面図を示し、また、図1(b)はこの計測関係装置の側面図を示している。
これらの図において、X線の発生源であるX線管球1と、複数の検出チャネルを有した外形円弧状の検出器4とが、被検体7を中央に挟んで、互いに相対向する位置関係に配置され、この様な配置関係により、被検体7の周りを回転しながら、X線管球1から被検体7へのX線ビーム8の照射と計測が行なわれる。なお、ここでは、その実施例として、被検体7の周りを回転しながらX線ビームの照射と計測が行なわれる第3世代型のCT装置を示したが、しかしながら、本発明はこれのみに限定されることなく、その他の各世代型のX線CT装置、あるいは、例えば被検体に対して螺旋状に計測を行なう連続回転型X線CT装置においても、同様に適用することが可能であることは言うまでもない。
上記のX線管球1から発生されたX線ビーム8は、まず、X線を遮る金属体等から構成されるコリメータ3によりそのビーム幅が制限される。なお、このコリメータ3は、図示はしていないが、X線ビーム8の減弱量を調整するX線補償物等と共に、図中に破線で示すコリメータ装置2内に実装されている。
かかる構成のCT装置での計測では、図1(b)に示す様に、上記のコリメータ装置2に内蔵されたコリメータ3のスリット幅を変えることによって、X線ビーム幅を可変して計測を行う。すなわち、この図示の実施例では、コリメータ3を構成する2枚の金属板の間隔を図中に矢印で示すように適宜調整することにより、図の破線で示すように、X線ビーム幅を可変して計測が行われる構造となっている。
そして、本発明によれば、その特徴点として、上記円弧状の検出器4を構成する複数のチャネルは、各チャネル(以下、「CH」と記す)毎にスライス方向に複数の検出部(面)41、41…に分割されている。なお、この実施例では、各ch毎に3分割された例により説明する。また、この図中の符号5は検出回路を示しており、この検出回路5は、後にも詳細に説明するが、各chでスライス方向に分割された検出器の出力が各自独立して接続されており、さらに、符号6は、上記検出回路5によりアナログ信号からデジタル信号に変換された信号により画像の再構成処理を行うための画像再構成処理装置である。
すなわち、本発明によれば、上記のように、各ch毎にスライス方向に分割された検出器の出力は、各自独立して検出回路5に接続され、ここでアナログ信号からデジタル信号へ変換された後、画像再構成処理装置6により、後に詳述する一連の処理手順により、各分割データ毎、または、各隣合う分割データの加算処理によりスライス方向での検出器の分割数より少ない計測データにする。その後、その詳細な内容については例えば特願平6−1269号により既に提案されているような線質補正、あるいは、特願平5−274171号や特願平6−7831号により既に提案されているような、いわゆる散乱線補正等の補正処理が行なわれた後に、X線CT装置で一般的に行なわれる画像再構成演算手法によって計測画像が再構成される。
次に、上記にその概略を説明した本発明になるX線CT装置の更に詳細な内容について説明する。まず、上述のような各chでスライス方向に複数に分割された検出器の詳細な構造について、添付の図3を参照しながら説明する。この図3(a)は、分割型X線CT用固体検出器の代表的な一例を示したもので、検出器4を構成する複数のチャネルをそれぞれのセンサーで構成する1ch型(1ch分)のX線CT用フォトセンサー(検出面)である。その大きさは、例えばch方向に約l〜2mm、スライス方向は約20〜30mm程度の大きさである。なお、この例では、その表面の光受口部が、不感帯部に40により、スライス方向に3つに分割されており、その各々が光を受けて電流信号を生じる独立したフォトセンサ一41、41…を構成している。これらの独立した3分割フォトセンサー41、41…は、後に詳述するように、1群となって検出器4の1chを構成する構造を有している。
図3(b)は、上記の1ch型固体検出器の複数個を一体化してX線CT用固体検出器とした例であり、通常は、8〜32ch程度分のセンサーが1体化して1個のセンサーとして構成される。構造的には、やはり、その表面の光受口部が格子状に形成された不感帯部40により複数に分離され、もって、各フォトセンサー41、41…が独立して構成された構造となっており、これらのフォトセンサー郡は基板44上に固定されている。そして、これらのフォトセンサー郡を構成する各フォトセンサー41、41…は、図からも明らかなように、基板44上の1ch幅の中に、複数(本実施例では3個のフォトセンサー41、41…)が直列に配置されるように分割されて形成されている。また、それらの各フォトセンサー41、41…は、そのスライス方向側方(図の右側)において、ch方向に直列に複数並べて形成されたそれぞれの信号端子42、42…へ各々電気的に接続されており、さらに、フォトセンサー基板44内には、各信号端子42毎に導電性金属によるパターンが配線され、もって、上記信号端子42、42…と同様に基板端部に形成された各々の信号取り出し口43、43…に接続されている。なお、ここでは図示していないが、これらの信号取り出し口43、43…は、外部の検出回路5(図1(b)を参照)に接続され、検出器の信号が当該検出回路で増幅され、そこでディジタル信号に変換されている。
続いて図4も、上記図3と同様に、上記固体検出器の基本的な構造形状を示したものであり、より具体的には、上記図3に示したフォトセンサー基板44の上に、上述のようなフォトセンサーに代えて、X線を光信号に変換するシンチレーター45を張り付けた構造のものである。このシンチレーターには、例えば単結晶型のNaIやCdWo4等があり、あるいは、粉末状の単結晶を固めて1体化した紛体シンチレータでも良い。これらシンチレータでは、各ch毎の独立性を保つため、図4(a)に示すように、各ch毎の不感帯40上にスリット46の切れ目を設置したり、図4(b)のように、スライス方向の分割点に対してもスリット46を入れることが行われる。これにより、各ch間のクロストークが少なく、かつ、各ch毎の独立性が高くなり、良好な結果を示す。
次に、図5(a)及び(b)には、その他の検出器である電離箱型の検出器における信号電極板の側面及び上面構造を示す。この信号電極板は、例えば厚さ0.1〜0.2mm程度の導電体金属板(モリブデン、タングステン、ステンレス、鉄、銅等からなる板)400の両面に、厚さ0.02から0.05mm程度のポリイミド等の薄い絶縁層401を張り付け、さらに、その側面に厚さ0.02〜0.04mm程度の銅箔層410を張り合わせることにより、5層構造の信号電極板として作成することが可能である。また、このような信号電極板の両面に配置された銅泊層410は、上述の張り合わせ以外の方法として、例えばパターンエッチング処理により、個々に独立した複数の信号電極面(図中の410、410…を参照)に分割することも可能である。なお、かかる本実施例では、信号電極板の電極面を片面毎に3分割とし、かつ、各々の電極面の信号取り出し端子420、420…を設けて個々の端子から個々の信号電極面の検出信号を電線等の半田付けで接続し、もって、図示しない外部の検出回路5(図1(b)を参照)に接続するようにすれば良い。そして、かかる構成の電離箱型の検出器では、その両面で同じ処理が行なわれるとすると、1枚の信号電極板400には6分割された電極層が構成される事になる。
図6には、上述の信号電極400を、単純な導電体金属板からなり、高圧電圧が印加される高圧電極430、あるいは、他の5層構造電極構造の信号電極400と共に、2枚の絶縁板440、400の間に交互に並べ、接着剤等で固定することにより、もって、電極ブロックを構成した状態が示されている。このように構成された電極ブロックは、、図には示していないが、キセノンガスが充填された検出器ケース内に配置され、これにより電離箱型検出器として動作するようになる。なお、かかる5層構造両面電極板を採用した電離箱型検出器構造の詳細については、例えば特願平6−l269号に記載されている。また、ポリイミドの張り付け方法については、特開昭57−63254号公報や特開昭62−53827号公報に詳細に示されており、これらに示される方法により容易に製作することが出来る。
次に、上記に詳細に説明した分割型検出器に接続される検出回路について、その構成を含む実施例を図7を参照しながら説明する。この図7に示す実施例は、その分割型検出器4として、上記の図3に示した固体検出器を利用した場合の一例を示したものであり、なお、この図では、上述の検出器4と検出回路5は、それぞれ1ch分の検出器4と検出回路5として、図中の波線によって示されている。
この図7において、分割型検出器4を構成する個々のフォトセンサー41は独立した出力端子を持ち、同時に、共通した接地(アース)点に接続されている。各々のフォトセンサー41の出力は、検出回路5内のそれぞれ独立した増幅回路51に接続され、これにより、各々のフォトセンサーからの電流信号が電圧信号に変換される。(また、検出器として上記図5及び図6に示した電離箱型の検出器を採用した場合にも、それら検出器からの出力も電流信号となる。)なお、ここでの増幅回路51としては、例えばミラー積分器や電流−電圧変換器、あるいは、各種ローパスフィルター等の多くの回路構成方法を採用することが出来る。
続いて、これら各増幅器51からの電圧信号は、加算器(SUM−AMP)52により順次信号バス53に接続される。ここでは図示していないが、上記信号バス53上に出力された電圧信号は、A/D変換器に送り込まれ、そこで、順次アナログ電圧信号からデジタル信号に変換される構成となっている。ここで、上記の加算器52としては、例えば一般に市販されているマルチプレクサや各種アナログスイッチにより構成されている。また、この実施例の回路図では、検出器4の各独立した分割電極からの信号を画像再構成処理装置6(上記の図1(b)を参照)側で加算するものとして説明したが、これに代え、任意の分割データに対して上記検出回路5側で加算できるように、例えば上記信号切り替え器52の内部に加算器を配置して分割信号を合計した1ch信号として送り出したり、A/D変換器からのデジタル出力信号を加算器で処理した後に画像処理装置6に送り出す方法をとっても良いことを付け加えておく。
次に、上記のその詳細な構成を述べた本発明の実施例になるX線CT装置における散乱線補正の動作について、図2のフローチャートの処理手順を参照しながら、詳細に説明する。この手順は、分割された各検出器面からのデータの全て計測して各ch毎に複数の分割データを加算した後に、1回の散乱線補正や線質補正を施し、もって、画像再構成を行う手順である。
まず、Step1では、計測開始前に計測条件を設定し、この時に、計測スライス幅も設定される。この操作は、図には記載していないが、一般的には、X線CT装置の動作を制御する操作卓によってなされ、その後、計測が開始される。
Step2では、一連の計測時に、スライス方向に分割された検出器4のデータが順に検出回路5によって取り込まれ、順次、画像処理装置6に送られる。
Step3は、画像処理装置6の処理過程において最初に行われる処理で、一般的には、検出器系のオフセット補正やLOG(対数)変換処理に続けてX線の変動に伴うリファレンス補正や各種感度補正の前処理が各計測データ毎に行われる。
Step4では、スライス方向に分割された複数の各計測データ毎に加算処理がなされ、これにより、従来のCT装置の計測データに相当する1ch分の1つのデータに変換される。この時、検出器の各分割された検出器面の長さが均等であれば単純な加算処理で良く、これとは異なり、検出面の分割比が異なる場合には、この分割比に相当した重み加算処理を行えば良い。
Step5では、例えば特願平6−1269号などに詳細が記載された既に知られた線質補正や、あるいは、特願平5−274171号や特願平6−7831号などにも記載された既に知られた散乱線補正等の補正処理が行われ、最終的な画像のCT値一様性やダークバンドアーチファクトを低減する補正処理を行う。
Step6では、これらの補正処理後のデータに対して一般的に知られている画像再構成法を用いて画像再構成を行って一連の処理を完了する。
この一連の流れは、各種分割計測データを画像処理側で加算する方法として示したが、上記の図7の検出回路の実施例の説明でも述べたように、検出回路側で分割データを加算処理したうえで画像処理に送る方法を取れば、上記のStep3での前処理回数が少なくなり、Step4の処理も必要なくなる。また、この処理方法では、上記のStep4に示すように、計測データの段階で加算処理を行ったが、このStep4とStep5の順番を変えて、各分割データ毎にStep5の補正処理を行った後に加算する方法や、Step4を無くして各分割データ毎に補正処理を行い、各データ毎で画像再構成を行い(狭スライス処理)、複数の画像を最終的に加算して1枚の厚いスライス画像として求める方法なども可能であることは言うまでもない。これらの変形手法の手順は、後者になる程その処理手順が多くなるため、最終的な処理時間が増加するという欠点があるが、後に説明する方法にも適用することが出来る。
なお、ここで、上記の実施例の説明では、スライス方向に3分割型の検出器の例により説明したが、しかしながら、本発明によれば、この検出器の分割数については、基本的には、そのCT装置の用途や目的から、上記の3分割以外の複数(特に、奇数:2n−1(n:1以上の整数))の分割も可能であり、必ずしも3分割に限定されるものではない。にもかかわらず、特に、今回の検出器のスライス方向3分割構造が最もCT装置に適している。そこで、以下には、その理由について、添付の図8を用いながら説明する。
まず、通常のX線CT装置では複数のスライス計測が可能であり、一般的には、10、5、3、2、lmmの複数(5種類)のスライス幅が設定可能となっている。これは、被検体の大きさや検査目的部位に応じて、計測スライス厚さ(スライス幅)を変えるためである。すなわち、CT計測方法はスライス方向に厚さを持つ計測であるため、より小さな目的物の計測を行う場合には、パーシャルボリユーム効果のためコントラストが小さくなり、形状がボケて大きく見えるようになり、さらには、本来でてはいけないアーチファクトの発生もある。そこで、このような不具合を解消するため、上記計測スライス厚さを、被検体の大きさや目的部位に応じて変えることが出来るようにしたものである。
ここで、上記のスライス厚さ(スライス幅)とは、被検体7の中心位置(これはCT装置の計測中心位置を表す)での計測厚さを示すため、コリメータ3の隙間幅や検出器4のスライス方向長さは、X線管球1のX線焦点位置から計測中心位置までの距離(SOD)や焦点から検出器入射面位置までの距離(SID)、さらには、焦点からコリメータ3までの位置関係により決定されている。基本的には、これらスライス幅と各種コリメータ幅や検出器スライス方向長さは比例関係にあり、本来計測されるべきX線ビーム8の幅は、図8(a)のように、幾何学的に算出される。また、当然スライス幅が狭い画像ほどパーシャルボリューム効果が少なく、かつ、アーチファクトが少ない画像になるが、しかしながら、その分X線入射量が減るため、計測画像のノイズが多く、かつ、必要な計測回数が多くなり、計測スループットの面で問題になる。
そこで、どの程度のスライス厚さがパーシャルボリューム効果に起因するアーチファクトに対しての補正効果が良好かという点から検討した結果、本発明者らによれば、3mmスライス画像以下(3mm以下のスライス幅)では、顕著な散乱線や線質補正効果が得られないという結果が得られた、この事から、最小補正単位は3mmスライス以上との結論に達した。
この事から、特に、検出器4(最大10mmスライス)を等分に3分割することにより、約3mmスライス以下の計測では、検出器4の中心部検出器面41aのみのデータを用いれば補正効果が大きい事が容易に推察できる。また、3mmスライス以上の計測では、均等3分割された検出器4の全ての検出器面41a、41b、41cからのデータ(3個のデータ)を用いれば良い事になる。さらに、後にも実施例を用いて詳細に述べるが、例えば5mmスライスの場合には、計測するX線ビーム位置をずらす方法を取ることにより、この均等3分割検出器4のどちらか2つ(41aと41b、あるいは、41aと41c)の検出器面での測定が可能となり、これによりパーシャルボリュームの効果が低減でき、さらに、計測時間も短縮できる事になる。10mmスライス計測では、当然、均等3分割検出器4の3つの検出器面41a、41b、41cで測定する事になる。なお、この検出器4の3均等分割配置構造では、使用する増幅器は同じものでも良く、また、各分割データの加算処理や補正における各データに対しての重み付けは均等で良いため、システム的にも適した配置であると言うことが出来る。
また、図8(b)に示す5分割の場合には、例えば1:1:2:1:1のように不均等に分ければ、3mmスライス以下の計測では中心位置にある1つの検出器面41’aのデータを、5mmスライス計測ではさらに中心部の3つの検出器面41’a、41’b、41’cのデータを、10mmスライス計測では全部の検出器面41’a、41’b、41’c、41’d、41’eの計測データの計測を行なえば良い事になる。当然この場合は各分割検出器に対応する検出回路が必要になり、図7で示した回路方法で各検出器出力毎に増幅器を配置する方法や代わりに各検出器の出力に対して検出回路初段にアナログスイッチ等を配置し後段に1つまたは分割検出器面数より少ない数の加算器(SUM−AMP)52を配置して、計測に必要なデータだけを取り込む方法も適用することが出来る。
このように、CT装置のスライス厚さに対応して、検出器を構成する分割検出器面の複数個の均等またはその比例関係の割合で分割する方法を述べたが、その分割数や各検出器面の長さは任意で良く、限定されるものではない。また、計測データの加算処理や各分割データに対しての補正に対しての重み付けは、基本的には、このスライス方向の分割長さ比で行ない、この分割比は1:2:4:8のような整数でかつ2の指数関数比である事が、補正パラメータやハード面での処理の関係から効率が良く、強いては、処理時間の短縮化が容易ではあるが、しかしながら、この方法にのみ限定されないことは言うまでもない。
次に、図9には、上記図2に示した処理手順では補正効果が少なくなってしまう装置、すなわち、計測スライス厚さ(スライス幅)が大きく、さらに、検出器の分割数が多い装置において、その補正効果と演算時間の増加を可能な限り少なくする改善方法が示されている。
図において、Step11〜Step13は、上記図2に示したStep1〜Step3と同じである。また、Step15〜Step17の処理も、基本的には、上記図2のStep14〜Step16と同様である。この処理で上記図2と異なる箇所は、特に、Step14において、隣接した複数分割計測毎に加算処理を行い、これによって検出器の分割数よりも少ない数の計測データに減らしてグループ分けし、さらに、Step15において、各グループ毎に補正することにより演算時間を各分割データ毎にするよりは少なくする点である。
すなわち、上記本発明の実施例によれば、例えば10mmスライス計測では、上記の3分割検出器の全てのデータを必要とし、特に、上記図2に示した処理方法の例では、検出器からの3分割データを1つにまとめ、1回の補正処理が必要である。これに対して、上記図9の方法によれば、そのグループ分けを個々独立とした場合には各分割データ毎に補正が必要なため、3回の補正(散乱線補正や線質補正)が必要な方法と、あるいは、この3つの分割検出器を右側と中央検出データ、及び、中央と左側検出データの加算処理(このような場合は、データの重み付けを、例えば、右:中央=1:1/2、中央:左=1/2:1にする)を行い、2グループにして補正を2回にするという、少なくとも、2通りの方法が出来る。
このような方法は、上記の図8(b)に示したような不均等5分割型検出器4により10mmスライス計測を行った場合は、検出器面の区分により以下の表1のような複数の補正回数に区分けすることが出来る。
Figure 0004047845
また、その他の組み合わせや重み付けは自由に設定可能である。さらに、これら最終的な組み合わせは、上記図9のStep11のスライス幅設定時、計測スライスと最終表示画像(この時、組み合わせの指示が可能である)を操作者が設定するようにすることで、上記の表1に示したような各種の組み合わせが可能になり、また、この情報を見ることでStep14以降の処理手順が自動的に行われるようにすることは容易である。
以上に詳細に説明した本発明の実施例では、基本的には、どのスライス計測(スライス幅)でも、検出器4のスライス方向の全分割検出器面のデータを取り込む方法を採用するものである。しかしながら、特に、計測スライス幅の狭い、いわゆる狭スライス計測時には、測定に不要な検出器面が存在し、これら不要な検出器面からのデータを取り込まなければ、より扱う計測データが少なくて済み、検出回路や画像処理側の両方におけるメリットは大きい。すなわち、狭スライス計測時には、上記図2や図9に示した処理手順において、特に、そのStep1(図2)やStep11(図9)の計測条件設定において、狭スライスの計測が設定された場合は、Step2あるいはStep12でのデータ取り込みを、この狭スライス計測に対応する分割検出器面からのみ取り込めば良いこととなる。つまり、3分割型検出器の例では、3mmスライス計測以下の場合は中心部検出器面からのデータのみを扱えば良く、これは、上記図7の加算器(SUM−APM)52の制御方法を切り替えるだけで、容易に変更可能である。このメリットは、その扱うデータが1/3に減少するというだけにとどまらず、本来散乱線が混入しているスライス方向両端部の検出器面のデータが使用されないため、さらに良好な画像が得られることにもなる。
そこで、本発明では、上述の実施例に加え、さらに、かかる狭スライス計測に好適な他の実施例について、添付の図10に示す処理手順を参照しながら説明する。
まず、図10(a)の実施例では、Step21で、装置の操作者は計測開始前に計測条件を設定し、この時に、狭計測スライス幅が設定される。この操作は、一般的には、図示されていないX線CT装置の動作を制御する操作卓によってなされ、その後、計測が開始される。
Step22では、一連の計測時に、検出器4からの複数の分割データのうち、狭スライス計測に必要な中心部検出器面のデータと端面部検出器面データ(どちらか1方で良い)が順に検出回路5によって取り込まれ、順次画像処理装置6に送られる。つまり、例えば上記図8(a)に示した均等3分割型検出器では、3mmスライス計測用データの場合は中心部検出器面41aのみを扱えば良い。
Step23では、中心部の分割された複数の検出器面からの各計測データの加算処理がなされ、従来のCT装置計測データに相当する1ch分の1つのデータに変換される。この時、各分割検出器面の長さが均等であれば単純な加算処理で良く、あるいは、分割比が異なっている場合はこの分割比に相当した重み加算処理を行なえば良い。
Step24では、この加算計測データに対して端面部の検出器データにある重み定数を掛けて減算する事により、上記の散乱線補正処理が行なわれ、もって、最終的な画像のCT値一様性やダークバンドアーチファクトを低減する散乱線補正処理を行なう。
Step25では、画像処理装置6の処理過程において一般のCT装置では最初に行なわれる処理で、一般には、検出器系のオフセット補正やLOG(対数)変換処理に続けて、X線の変動に伴うりファレンス補正や各種感度補正の前処理が、計測データに対して行なわれる。
そして、Step6では、これら補正処理後のデータに対して、一般的に知られている画像再構成法を用いて画像再構成を行ない、もって、一連の処理が完了する。
この一連の処理の流れとしては、各種分割計測データを画像処理側で加算する方法を示したが、上記図7の検出回路5の具体的な実施例の説明でも述べたように、検出回路側で中心部分割データを加算処理した上で、画像処理に送る方法をとれば、Step23での画像処理側の処理は必要なくなる。また、この処理では、上記のStep23からStep25までのステップの順番を変えても問題はない。更に、各分割データ毎に散乱線補正処理を行ない、各データ毎で画像再構成を行ない(狭スライス画像)、複数の画像を最終的に加算して1枚の厚いスライス画像として求める方法も可能である事は言うまでもない。また、本処理では、計測データを少なくするために必要な分割検出器データのみに絞り取り込みを行なったが、最大計測スライス時と同じ動作をさせるために、全ての分割検出器面からのデータを取り込んでも、処理的には問題はない。なお、これらの変形手法の手順は、この後に説明する種々の方法にも適用できる事をここで述べて置く。そのため、以後の説明では、これら変形方式については省略することとする。
また、図10(b)に示した例は、上記の図10(a)の例では補正効果が少なくなる計測スライス厚さが大きく、さらに、検出器分割数が多い装置において、補正効果と演算時間の増加を可能な限り少なくする改善方法について記載したものである。この実施例の処理手順において、Step21’〜Step22’の手順は図10(a)の例と同じである。Step25’〜Step27’の処理も、基本的には、上記図10(a)のStep24〜Step26と同じであるが、その異なる箇所は、特に、Step23’において、隣接した複数分割計測毎で加算処理を行ない、検出器分割数より少ない数の計測データに減らしてグループ分けし、Step25’で各グループ毎に散乱線補正する事により、演算時間を各分割毎にするよりは少なくした方法である。これを、例えば5mmスライス計測で、かつ、図8(b)に示したような5分割検出器で行った場合、その計測では中心部の3つの分割検出器データを必要とし、この図10(b)の例では、2あるいは3グループの分割が可能である。
これら最終的な組み合わせは、図10(b)のStep21’のスライス設定時に、計測スライスと最終表画像(この時、組み合わせ指示が可能である)を操作者が事前に設定するようにする事により、指定された組み合わせでStep23’以降の処理手順が自動的に行われるようにする事は容易である。
以上の説明では、スライス計測でのX線ビーム位置は、固定された事を想定していた。しかしながら、上記の均等3分割検出器の例では、特にその5mmスライス計測では、図11に破線で示すX線ビーム8のように、両端部の検出器面のデータでの実効検出面積は約半分程度になる。そのため、3mmスライス計測の場合のような良好な結果を得ることが出来なくなる。そこで、このような場合には、計測X線ビームを、図中の波線8’で示すような位置にずらして測定することにより、画像再構成用の計測すべき分割検出器面の数を3個から2個に低減でき、かつ、上記の3mmスライス計測と同様に、散乱線の影響が少ない計測が可能となる。
そこで、このような計測が可能となる更に他の実施例について、添付の図12〜図14により示す。
図12は、上記更に他の実施例になるX線CT装置の側面図を示しており、この図からも明らかなように、上記図1(b)に示した実施例の側面図とほぼ同じ構成であるが、その異なる点は、X線管球1、コリメータ3及びX線検出器4の位置関係をスライス方向に移動させて計測可能とさせるため、さらに、X線管球移動装置7、コリメータ移動装置8、検出器移動装置9が設けられており、そして、これら各移動装置の制御を行うための制御装置10が追加されている点である。この制御装置10は、計測に先立って操作者によって設定された計測条件を読み取り、これによって、この計測条件に相当する各装置の移動がなされるように各移動装置を動かす働きをしている。
ここで、上記の各移動装置の代表的方法について簡単に説明する。
まず、X線管球移動装置7では、X線管球をスキャナー回転円盤(X線管球や検出器と検出回路を配置する回転部べ一ス)に固定する際、管球固定用の固定金具等でX線管球を挟んで固定されるのが一般的であることから、このX線管球を直接スキャナーに固定するのではなく、スライス方向に移動可能な直線ガイド(構造的には2枚の金属板がベアリング結合で組み合わされて構成され、精度良く1方向に直線的に移動する)に取り付け、その一端の金属板部を回転円盤に取付ける。さらに、X線管球側の金属板に送りねじ(ボールネジ)機構を取付け、このねじ軸を直接トルクモータやパルスモーター等で回転制御することによって、ボールネジ回転数が可変できることから、X線管球固定側の直線ガイドを移動できる。そのため、このX線管球位置の移動が精度良く可能である。
また、コリメータ移動装置8や検出器移動装置9も、基本的には、上記X線管球移動装置と同じような構造を持っており、コリメータ2や検出器4を取付けた直線ガイド構造取付け台を間接的にスライス方向に移動させれば良い。ここで図5のような結果を得るには、ここで示した3つの移動装置の全ては必要なく、そのどれか1つが設置されていれば良いことは言うまでもない。なお、このようなスライス方向に移動する手段は他にも種々方法があり、本実施例に示す手段や方法だけに限定されるものではない。
続いて、このようなスライス方向にX線ビーム位置を可変することが出来るX線CT装置における手順を図13(a)あるいは(b)により示す。なお、ここで、補正すべき計測データのグループ分けの処理手順については、図13(a)は上記図2と同様に全データを取り込む方法であり、これを行っておらず、他方、図13(b)は上記図9と同様にグループ分けを行っている。しかしながら、その内容の詳細については、上記で既に説明しているため、ここでは省略する。
ただし、これら図13(a)あるいは(b)により示す手順において、上記の図2あるいは図9の手順と違う箇所としては、Step31あるいはStep31’において、操作者により計測条件が設定される。また、Step32あるいはStep32’では、X線CT装置は設定された計測条件に従い、計測スライスに対応するX線ビーム位置になるように、図12に示す移動装置のどれか1つ叉は複数の移動装置をスライス方向に移動させて計測を開始し、また、この計測ビーム位置と幅に対応した分割検出器面のデータと端面部の検出器データとを取り込めば良い。
更に、図14(a)あるいは(b)には、スライス方向にX線ビーム位置を可変することが出来、さらに、狭スライス幅の計測を行うX線CT装置において、実質には狭いスライス幅の計測データを同時に計測して、パーシャルボリューム効果が少ない良好な計測データを取り込み、最終的には各データの加算処理で画像ノイズが少なくアーチファクトの少ない良好な画像を提供出来る手順が示されている。なお、ここでも、補正すべき計測データのグループ分けの処理手順については、図14(a)は上記図10(a)と同様に全データを取り込む方法であり、他方、図14(b)は上記図10(b)と同様にしてグループ分けを行っている。その内容の詳細については、やはり上記で既に説明しているため、ここでは省略する。
ただし、これらの実施例において違う箇所としては、図14(a)あるいは(b)のStep41あるいはStep41’では、操作者により計測条件が設定され、実際の計測が開始される前に、設定された条件に従って、計測スライス幅に対応するX線ビーム位置になるように、図12に示す移動装置のどれか1つ叉は複数の移動装置をスライス方向に移動させて計測を開始する。そして、Step42あるいはStep42’では、X線CT装置は、この計測ビーム位置と幅に対応した分割検出器面のデータと端面部の検出器データを取り込めば良い。特に、均等3分割型検出器の例では、図11に示すように、被検体透過X線計測用に、X線ビーム8’に該当する2個の分割データとし、散乱線計測用に残りの1分割検出器データとすれば良い。
本発明の実施例になるスライス方向分割型検出器を備えたX線CT装置の正面及び側面図である。 上記図1に示したX線CT装置における計測データ処理手順を示すフローチャートである。 上記図1に示したX線CT装置のスライス方向分割型検出器を構成する分割固体検出器用フォトセンサーの例を示す図である。 上記X線CT装置のスライス方向分割型検出器を構成する分割固体検出用検出素子の外観図である。 上記図1に示したX線CT装置のスライス方向分割型検出器を構成する分割電離箱検出器用信号電極板の側面及び上面図である。 上記図5の分割電離箱検出器用信号電極板を利用した電離箱検出器の検出ブロックの構造の一例を示す図である。 上記図1に示すX線CT装置において使用される、分割検出器CT用の検出回路の一実施例を示す回路図である。 上記X線CT装置における計測スライス幅と分割検出器との関係を説明するための説明図である。 上記図2に示す計測データ処理手順に代えてX線CT装置における計測データをグループ分けする処理手順を示すフローチャートである。 上記図2及び図9に示したX線CT装置における計測データの処理手順を、狭スライス幅計測に適用した場合の処理手順を示すフローチャートである。 上記の実施例における問題点を説明するため、X線ビーム位置と分割検出器との関係を説明する説明図である。 上記の実施例と異なる本発明の更に他の実施例の構造を示すX線CT装置の側面図である。 上記図12の実施例になるX線CT装置における計測データをグループ分けする処理手順を示すフローチャートである。 狭スライス幅計測に適用した上記図12の実施例になるX線CT装置における処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 X線管球
2 コリメータ装置
3 コリメータ
4 検出器
41 検出部(面)
5 検出回路
6 画像再構成処理装置
7 被検体
8 X線ビーム

Claims (1)

  1. X線源からのX線を所定のスライス幅でチャネル方向に放射し、被検体を透過した当該X線をチャネル方向に配置した検出器により検出し、当該検出器で検出した検出信号により前記被検体の断層画像を形成するX線CT装置であって、当該検出器は、散乱線の影響が少なくなるようにX線源に対してスライス方向に移動可能に構成され、チャネル方向に複数に分割された検出部から構成されると共に、各チャネル方向の検出部は、さらに、スライス方向に複数に分割された検出部から構成されると共に前記所定のスライス幅の外側に散乱線を検出する検出部位を配置したものとするX線CT装置。
JP2004265456A 2004-09-13 2004-09-13 X線ct装置 Expired - Fee Related JP4047845B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004265456A JP4047845B2 (ja) 2004-09-13 2004-09-13 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004265456A JP4047845B2 (ja) 2004-09-13 2004-09-13 X線ct装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7021586A Division JPH08215187A (ja) 1995-02-09 1995-02-09 X線ct装置及びそのデータ処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004344685A JP2004344685A (ja) 2004-12-09
JP4047845B2 true JP4047845B2 (ja) 2008-02-13

Family

ID=33536100

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004265456A Expired - Fee Related JP4047845B2 (ja) 2004-09-13 2004-09-13 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4047845B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008006032A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置およびx線ct撮影方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004344685A (ja) 2004-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN111435120B (zh) X射线成像系统的使用和校准
EP1420618B1 (en) X-Ray imaging apparatus
JP3987676B2 (ja) X線計測装置
US5241576A (en) Segmented detector containing sub-elements for separate measuring of a fan beam
EP2407109B1 (en) Computed tomography scanning system and method
JPH08299322A (ja) Ct装置
JP5663245B2 (ja) X線ct装置
JPH0838467A (ja) 検出器チャンネル利得較正係数を求める方法
EP0973047A2 (en) Methods and apparatus for reducing z-axis non-uniformity artifacts
JP3527381B2 (ja) X線ct装置
US6937697B2 (en) X-ray data collecting apparatus and X-ray CT apparatus
US11644587B2 (en) Pixel summing scheme and methods for material decomposition calibration in a full size photon counting computed tomography system
JP4047845B2 (ja) X線ct装置
JPH08215187A (ja) X線ct装置及びそのデータ処理方法
JP2000070254A (ja) X線検出器
JP3774518B2 (ja) X線ctスキャナ
JP2001276055A (ja) Ct像の中の線アーティファクトを減ずるための方法ならびにこの方法を実行するための装置
JPH11253432A (ja) X線ct装置
JP7282732B2 (ja) 焦点の動き検出および補正のためのシステムおよび方法
JP2009005922A (ja) X線ct装置
EP3737973B1 (en) Charge sharing calibration method and system
JP2003033348A (ja) 3次元x線ct装置
JPH08606A (ja) X線ct装置
JP2001061831A (ja) X線ct装置
JP3402722B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070319

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101130

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111130

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees