JP4047058B2 - 印刷制御装置及びそれをコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラム及び印刷制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば文書データ等を出力するための印刷制御装置及びそれをコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラム及び印刷制御方法に関し、特に、定義された可変フィールドに別途定義された値を挿入して出力可能なバリアブル印刷機能を実現する印刷制御装置及びそれをコンピュータにより実現するためのコンピュータプログラム及び印刷制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドキュメントを印刷する方法として、バリアブル印刷という手法が知られている。このバリアブル印刷はいわゆる差込印刷のことであり、1つのマスタードキュメントに対して挿し込むべきテキスト或いはイメージデータ等を別途定義しておき、印刷時にそれらのデータをマスタードキュメントに挿入して印刷を行うものである。一つのマスタードキュメントに対して、挿し込むべきデータを順次変更することで異なった印刷結果を得ることが可能である。代表的な具体例としては、ダイレクトメールの宛名書き印刷があげられる。これはマスタードキュメントに氏名や住所を挿し込む領域(フィールド)を定義し、挿し込むべきデータとして、住所録のファイルを指定すると、住所録から順次レコードを読み込み、各レコードに定義された氏名及び住所を、マスタードキュメントの指定されたフィールドにテキストデータを挿し込んで印刷を行うものである。印刷結果として、1つのマスタドキュメントで、人数分の印刷ドキュメントが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バリアブル印刷において、各レコード情報に基づいて差込データを変更することはあっても、単にデータを可変に定義できるというにとどまり、出力の制御、例えば、印刷を抑制するページの指定や、特定のページ或いは全てのページの給紙段の切り替え等の制御を、各レコード毎に行うことは方法は実現されていなかった。このため、レコードによっては不要なページを全レコードについて一律に印刷させて、印刷後に不要なページを抜き取ったり、あるいは、特定のレコードの特定のページについて、用紙を切り替えて後刻印刷し直すといった必要が発生し、生産性の低下や資源の浪費をもたらすことになっていた。
【0004】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、バリアブル印刷において、単に可変フィールドの値を対応する項目により置換するのみならず、出力の制御も可変フィールドに対応する項目により指定させることで、出力の制御も可能とした印刷制御装置及びそれを実現するためのコンピュータプログラム及び印刷制御方法を提供することを目的とする。
【0005】
さらに、出力の制御として、ページの不出力や印刷段の指定を行うことで、可変フィールドの指定によりそれらの制御を事前に定義できる印刷制御装置及びそれを実現するためのコンピュータプログラム及び印刷制御方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来例に着目してなされたもので、次の異様な構成を有する。
【0007】
コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として削除フラグフィールドが含まれ、
該削除フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値が削除を示す値である場合、当該ページを出力しないよう、コンピュータに出力手順を制御させる。
【0012】
この構成により、可変フィールドとして削除フラグを定義しておけば、それが定義されたページの不出力を、レコード毎に対応する項目値によって指定できる。
【0013】
あるいは、コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として給紙段フィールドが含まれ、該給紙段フィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の給紙段より用紙を供給するよう、コンピュータにより出力手順を制御させる。
【0014】
この構成により、可変フィールドとして給紙段を定義しておけば、それが定義されたページの出力段を、レコード毎に対応する項目値によってページ単位で指定できる。
【0015】
あるいは、コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として排紙トレイフィールドが含まれ、
該排紙トレイフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の排紙トレイへ排紙するよう、コンピュータに出力手順を制御させる。
【0016】
あるいは、コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型としてNin1フラグフィールドが含まれ、
該Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第1のページについては、対応する項目の値がNin1開始を示す値である場合、当該第1のページの後続の前記Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第2のページにおいて対応する項目の値がNin1終了を示す値であった際に、第1のページから第2のページまでを1枚の用紙にまとめて印刷するよう、コンピュータに出力手順を制御させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
以下、本発明を適用するのに好適である実施例について説明を行う。
【0021】
<印刷処理システムの構成>
図1は本発明の実施形態である画像入出力装置を有する印刷処理システムの構成を示すブロック図である。同図において、リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データを画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2は画像入出力制御部3からの画像データに応じた画像を記録紙上に記録する。画像入出力制御部3はリーダ部1およびプリンタ部2に接続されており、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインターフェイス部7、RIP(Raster Image Processor)部8、操作部9、コア部10などからなる。
【0022】
ファクシミリ部4は電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、又、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。送受信する画像データは、ストレージ部5に接続されたハードディスク6中に一時的に保存することができる。
【0023】
ストレージ部5にはハードディスク6が接続されており、ストレージ部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するための画像データID番号とともにハードディスク6に記憶させる。又、ストレージ部5はコア部10を介して転送されたコードデータに基づいてハードディスク6に記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。
【0024】
コンピュータインターフェイス部7は、パーソナルコンピュータ又はワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインターフェイスであり、PC/WS11と一対一のローカルインターフェースで接続しても、ネットワークで接続しても良い。また、コア部で管理している印刷ジョブ情報をPC/WS11に送信するなど、PC/WS11と双方向通信することも可能である。
【0025】
また、リーダー部1、プリンタ部2で装着されている給紙段や排紙装置(フィニッシャ)等の種類、また、それぞれの給紙段に設定されている用紙情報、トナーの残量等の機器情報は、リーダー部1、プリンタ部2からコア部に送られ、このコンピュータインターフェース部7を通し、PC/WSに送信することが可能である。この場合、PC/WS11より、機器情報を取得すべく問い合わせがネットワーク等を介してコンピュータインターフェイス部に届くと、コンピュータインタフェイス部では、コア部に情報を問い合わせ、その情報をコア部より引き出し、再びネットワーク等を介してPC/WS11に送信することになる。ここではPC/WS11から機器に情報を問い合わせ、その情報を取得することをダイナミックコンフィグと呼ぶ。
【0026】
RIP部8はPC/WS11から転送された画像を表すコードデータ(PDL)をプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものである。
【0027】
操作部9はタッチパネルディスプレイとハードキーを備え、ユーザーインターフェースにより、本画像入出力装置への動作指示や動作設定等を行うものである。
【0028】
コア部10については後述するが、コア部10はリーダ部1、プリンタ部2、ファクシミリ部4、ストレージ部5、コンピュータインターフェイス部7、RIP部8、操作部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0029】
図2はリーダ部1及びプリンタ部2の断面図である。リーダ部1の原稿給送装置101は原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103を点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105、106、107、及びレンズ108によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0030】
プリンタ部2のレーザドライバ221はレーザ発光部201を駆動するものであり、画像入出力制御部3のコア部10から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット204及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路210へ導く。再給紙搬送路210へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給紙される。
【0031】
図3はコア部10のブロック図である。リーダ部1からの画像データはインターフェース122を介して、データ処理部121へ転送される。データ処理部121は画像の回転処理や変倍処理などの画像処理や画像データの圧縮、伸長を行うものであり、内部にA4/レターサイズ相当の画像データ複数ページ分のページメモリを有する。リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてインターフェイス120を介してストレージ部5へ転送される。
【0032】
また、コンピュータインターフェイス部7を介して入力された画像を表すコードデータ(PDLデータ)は、インターフェース120を介してデータ処理部121に転送された後RIP部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ページメモリに一時的に記憶された後、圧縮されてストレージ部5へ転送され、データ処理部121で定められた画像データID番号で管理される。
【0033】
ストレージ部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、伸長されてページメモリに一時的に記憶された後、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインターフェイス部7へ転送される。
【0034】
また、画像データがストレージ部5で保持されたならば、直ちに画像データ管理部125へ通知され、データ処理部121で定められた画像データID番号と関連づけて管理する。また、同時にハードディスクに保存された印刷ジョブも印刷ジョブID番号と関連付けて管理している。
【0035】
尚、前述したデータ処理部121へ各種画像データを入力し、ページメモリに一時的に記憶した後、ストレージ部5へ画像データを転送する前に、プリンタ部2やファクシミリ部4、コンピュータインターフェイス部7へ転送することも内部のセレクタを切り替えることによって可能である。
【0036】
CPU123により、メモリ124に記憶されている制御プログラム、及び操作部9から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使われる。
【0037】
このように、コア部10を中心に、データ処理部121、ストレージ部5を介して、原稿画像の読み取り、画像のプリント、画像の送受信、画像の保存、コンピュータからのデータの入出力などの機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0038】
次に、本実施の形態のPC/WS11における印刷データの合成機能等の動作を遂行するまでのステップについてさらに説明する。
【0039】
<コンピュータのソフトウエア構成>
PC/WS11は、基本I/Oプログラム、オペレーティングシステム(OS)、及び本実施形態に示す印刷処理プログラムをCPUか実行することにより動作する。基本I/OプログラムはPC/WS11内のROMに書き込まれており、オペレーティングシステム(OS)は、PC/WS11内のハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶メモリに書き込まれている。
【0040】
まず、PC/WS11の電源がONされると、基本I/Oプログラム中のイニシャルプログラムローディング(IPL)機能により、PC/WS11内のハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶メモリに記憶されたオペレーティングシステム(OS)がPC/WS11内のRAMに読み込まれ、OSが動作される。
【0041】
次に、オペーレーターが、PC/WS11内のキーボード及びポインティングデバイスにより、PC/WS11内の表示部の画面に表示されたコマンドメニューのコマンドイメージ等を選択し、アプリケーションの実行を指示すると、ハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶メモリに記憶されたアプリケーションがRAMに読み込まれ、前記アプリケーションが動作する。
【0042】
次に、前記アプリケーション起動時と同様な手順で、オペレータにより印刷が指示されると、ハードディスク(HD)或いはフレキシブルディスク(FD)等の外部記憶メモリに記憶された印刷データの合成機能等を有する本印刷処理プログラムおよびプリンタ制御コマンド生成プログラム(プリンタドライバ)がRAMに読み込まれ、前記本印刷処理システムが動作する。
【0043】
本実施形態の場合は、本印刷処理プログラム及び関連データはフレキシブルディスク(FD)等の記録媒体に記録されて提供されており、その記録されている内容の構成を図5に示す。
【0044】
PC/WS11内のハードディスクあるいはフレキシブルディスク(FD)に記憶された印刷処理プログラム及び関連データは、PC/WS11内のディスクコントローラ部を通じてPC/WS11にロードすることができる。ハードディスクあるいはフレキシブルディスクから、ディスクコントローラ部によって、OS及び基本I/Oプログラムの制御のもとに本印刷処理プログラム及び関連データが読み出され、PC/WS11内のRAMにロードされて動作可能となる。
【0045】
図4は、本印刷処理プログラムがPC/WS11内のRAMにロードされ実行可能となった状態のメモリマップを示す。
【0046】
図6は、プリンタ等の印刷装置が直接接続されているか、あるいはネットワーク経由で接続されているホストコンピュータであるPC/WS11における標準的な印刷処理ソフトウエアモジュールの構成図である。なお、図6においてプリンタと表記されているブロックは、図1における画像入出力装置3及びプリンタ2に対応している。
【0047】
バリアブルプリントアプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204、ダイナミックコンフィグ用のモジュール(DCモジュール)は、たとえばPC/WS11内の外部メモリに保存されたファイルとして存在し、実行される場合にOSやそのモジュールを利用するモジュールによってPC/WS11内のRAMにロードされ実行されるプログラムモジュールである。また、バリアブルプリントアプリケーション201およびプリンタドライバ203、DCモジュール205は、不図示のFDやCD−ROM、あるいはネットワークを経由してPC/WS11内の外部ディスクに追加することが可能となっている。バリアブルプリントアプリケーション201からプリンタ2に対して印刷を行う際には、グラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
【0048】
バリアブルプリントアプリケーション201が、図5等で言うところの印刷処理プログラムに相当する。この印刷処理プログラムは、文書処理プログラム等の印刷処理手順の一部として組み込まれてもよいが、それら通常のアプリケーションプログラムとは別に、アプリケーションプログラムにより印刷が行われた際に、プリンタドライバやデスプーラ等のシステムプログラムにより実行される手順として実現されて良い。
【0049】
なお、本実施形態ではオペレーティングシステムとしてマイクロソフト社のウインドウズを使用するものとして、ウインドウズOSに従った用語や概念で説明をする。しかし発明にかかる印刷処理プログラム自体はOSとは独立したものであり、また、他のOSにおいてもウインドウズOSと類似した概念あるいは代替可能な機能を見出すことは容易である。したがって、本実施形態は特定のOS下で実施された場合について説明するが、他のいかなるOSの下においても本実施形態と同様に実施可能である。
【0050】
グラフィックエンジン202は、印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ203をロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。そして、バリアブルプリントアプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数からDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ203へDDI関数を出力する。プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language:ページ記述言語)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってロードされたシステムスプーラ204を経てコンピュータインターフェース部7へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
【0051】
更にバリアブルプリントアプリケーション201からプリンタドライバに対して、給紙段や用紙サイズなどの初期値を渡すことが可能である。渡し方は一般的にアプリケーション及びプリンタドライバが理解可能なデータ形式であるDEVMODE構造体を介して行われる。アプリケーションは給紙段や用紙サイズ等の初期値をこのDEVMODE構造体にセットし、グラフィックエンジンを介してプリンタドライバに渡す。プリンタドライバでは更に詳細な設定をすることが可能であり、これらの情報を描画属性情報としてPDLの一部として展開し、システムスプーラ204を介しプリンタ送信する。
【0052】
また、本実施形態におけるバリアブルプリントに必要なデータとして、マスタデータファイル205、フィールドデータファイル206、外部参照データベース(DB)207がファイルとして存在している。バリアブルプリントアプリケーション201は下敷きとなるマスターデータファイル205、フィールドの属性が定義されたフィールドデータファイル206および各フィールドに挿し込む情報をレコード毎に記述した外部参照データベース207を読み込んで、バリアブルプリントを実現する。
【0053】
<バリアブル印刷のワークフロー>
バリアブル印刷について、そのワークフローを図7のフローチャートを用いてもう少し詳しく説明する。
【0054】
まずステップS701でユーザーはマスタドキュメント205を準備する。マスタドキュメント205はバリアブル印刷を行うアプリケーションが読み込み可能なフォーマットであれば、他のアプリケーションで作成したものでよい。他のアプリケーションで作成したものがバリアブル印刷を行うアプリケーションで読めないフォーマットの場合は、読み込み可能なフォーマットに変換して準備しておくことも可能である。
【0055】
次のワークフローとしてステップS702で、データベース207を準備する。このデータベース207はバリアブル印刷アプリケーションが読み込み可能な表形式のフォーマットで作成されており、その形式は、各行(フィールド)の先頭(第1列目)に項目、各行の第2列目以降には、各フィールドの項目に対応するデータが格納されているものとする。なおデータ定義がプログラムにより与えられていれば、項目の定義を示す列を省略することができる。このステップS702と前述のステップS701の順序はどちらが先でも、ワークフローとしては問題ない。
【0056】
次にステップS703で前述のステップS701で準備したマスタードキュメント205の各ページ(マスターページ)に対してバリアブル印刷に必要なフィールド(バリアブルフィールド)を設定する。フィールドの設定は、まず、バリアブル印刷アプリケーションがステップS701で準備したマスタードキュメントを読み込み表示し、その表示を下敷きとして、その上に矩形などドローツールのような要領で位置を指定する。フィールドにはテキスト及びイメージの2種類があるので、その属性も同時に設定する。
【0057】
次にステップS704で前記ステップS703で設定したフィールドに、ステップS702で準備したデータベースの各フィールドを関連付ける設定を行う。このステップはステップS703で設定した各フィールドに、データベース207中のどの行(フィールド)を挿し込むかを指定するものである。バリアブル印刷を行うアプリケーションは、ステップS702で準備されたデータベースを読み込み、本設定を実現する。データベースを読み込む際、データベースの特性を生かすため、データベースレコードの選択や並び替えも可能である。選択の例としては、住所録などがデータベースとして用意されている場合、データベース中の行(フィールド)の項目として“住所(都道府県名)”などから、“東京都”に該当するレコードを選択するなどが可能である。
【0058】
次のワークフローとしてステップS705でステップS703で設定されたマスタードキュメント上のバリアブルフィールドとステップS704で設定されたデータベースとの関連付けの整合性を確認する。このチェックはバリアブル印刷を行うアプリケーションが整合性のチェック機能を有し、オペレータはその操作を行うことで実現する。整合性のチェックの項目としては、設定したフィールド中に挿し込み用のデータを挿し込むと領域をはみ出してしまうとか、フィールドに関連付けられた項目が間違っているなどのチェックがある。
【0059】
このようにステップS704で定義され、S704で確認されたデータが、フィールド情報ファイル206として保存される。その内容については後述する。
【0060】
前記ステップS705で整合性に問題なければ印刷を行う。印刷の際は印刷の範囲として、開始レコード番号、終了レコード番号を指定する。例えば開始レコード番号を1から10というように指定した場合、前記の宛名書きの例で説明すると、データベース中のレコード1から10の10人分の宛名を順にマスタードキュメントに挿し込み、10人分の個人当てのドキュメントが印刷されることになる。
【0061】
<バリアブル印刷時の処理手順>
次に、図8乃至図13のフローチャート、データ形式図及び出力例を参照して、本実施の形態の印刷処理システムにおけるバリアブルプリント機能の動作手順について説明する。なお、この処理は前記動作ステップにより、PC/WS11において印刷機能を有するアプリケーション等のプログラムが動作している状態で開始される。
【0062】
本実施の形態では、上述のワークフローに従って、マスターとなるドキュメントファイル(マスターページファイル)を読み込み、その各ページを下敷きとしてバリアブル印刷を行うためのフィールド情報を設定する。さらに、設定したフィールドに挿し込むべきデータとしてあらかじめ定義してあるデータベースを読み込み、データベース中の各フィールドとのリンクを定義する。この際、フィールドのタイプとしてページ削除を意味する"Delete flag"(削除フラグフィールド)をマスターページファイル上に定義し、さらに、このフィールドに挿し込むデータとして、削除フラグを意味する“ON”,“OFF”を設定しておく。そして、PC/WS11で動作する印刷処理プログラムにより、マスタードキュメントのあるページに削除フラグフィールドが定義され、そこに挿し込むデータとして削除フラグ“ON”が設定されていることが判定されて、該当する場合、そのレコードに対しては、このページを印刷しない様にバリアブルプリント実行する。
【0063】
(外部参照データベースのレコード形式)
図8は図7のステップS702で準備したデータベースのイメージを示したものである。データベースの各行の先頭は“氏名”、“住所”、“年齢”など、次の行から続くデータの項目が記述してある。この例では、これら3つのデータ形式はテキスト形式である。表の2列目からはレコード番号1から始まり、各項目に対するデータが記述されている。この表で、“写真”の項目はイメージデータ形式であり、イメージデータそのものが格納されているか、図8の例のようにイメージデータファイルの相対パス名とファイル名称が記述されている。ファイル名が記述されている場合、データベース外に保存してあるイメージファイルより該当するファイルを参照できるようになっている。さらに“ページ削除”の項目は、本実施の形態を実現するために記述した項目であり、マスタードキュメントの指定されたページを削除して印刷するか否かを定義した項目である。この削除フラグの項目に記述されるデータとしては、ON、OFFのいずれかである。図8の例ではレコード2の“鈴木”さんは“ページ削除”の項目がONになっているので、マスターページにこのページ削除フィールドが定義されている場合、そのページを印刷しないといった指示が可能となる。また、このデータベース中の項目の記述において“ページ削除”の文字列はユーザが定義した文字列でもかまわない。
【0064】
(バリアブルフィールドの定義)
次に図9を用いて、バリアブルフィールドの設定について説明する。図9はマスタードキュメントの各ページに前記ステップS703で設定したバリアブルフィールドを図示した例である。ユーザはバリアブル印刷アプリケーションが提供するエディタプログラムなどを用いて、下敷きとなるマスタードキュメントのページを表示させ、ドローツールなどを用いて、矩形等でバリアブルフィールドの場所を設定する。バリアブルフィールドを設定する際には、そのフィールドのタイプ及び番号も同時に指定する。この図9では、マスタードキュメントが4ページある例を示している。その各ページには後で説明しやすい様に左下にA、B,C,Dなる記号をマスターページ上に記述している。
【0065】
この図9の例では、aフィールドはテキストフィールドを示している。そしてこのフィールドを番号1として設定しているものである。図中bフィールドはaフィールドとは別のテキストフィールドを示している。このフィールドの番号は番号2である。更に図中cフィールドはイメージフィールドを示している。番号は3である。以上のフィールド1から3はマスターページの1ページ目(ページA)に設定されている。また、dフィールドは、フィールド番号4番として、削除フラグ(delete flag)フィールドを示している。この削除フィールドはテキストやイメージのフィールドとは異なり、それ自身は挿し込まれたデータが印刷されないフィールドである。このフィールドに、図8で説明したデータベース中の“ページ削除”項目のデータ、“ON”、“OFF”が挿し込まれると、そのフラグの値によってこの削除フラグフィールドが設定されたマスターページを印刷しない様に制御できるようなる。図9の例では3ページ目に削除フィールドが設定されているので、このページを印刷したりしなかったり出来るようになる。図8の例では、レコード1については削除フラグはOFFなので、図9のページCは印刷され、レコード2については削除フラグはONなので、図9のページCは印刷されない。
【0066】
(フィールド情報ファイルのレコード形式)
次に図10を用いて前記ステップS704におけるデータベースとのリンク設定、すなわちフィールド情報ファイルの形式について説明する。
【0067】
図10はフィールド情報のデータフォーマットを図示した表である。このフィールド情報のデータフォーマットは、通常、バリアブル印刷アプリケーションがメモリ中で管理するものであるが、最終的には、読み込み、保存可能なフォーマットでファイル(図6の203)に記述されるものである。もちろん、保存したファイルを再読み込みすることは可能である。
【0068】
図10の例を説明すると、図9で説明したフィールドの情報が、 “ページ”、“フィールド番号”、“タイプ”、“位置”、“大きさ”の欄に格納されている。“ページ”の欄はバリアブルフィールドを設定したマスタードキュメント上のページ番号を示しており、例えば図9中のbフィールドすなわちフィールド番号2は、マスタードキュメントの1ページ目で、タイプはテキスト、位置、大きさはそれぞれ表中に示した値であることが判断できる。
【0069】
また、フィールド番号4は図9で説明した削除フラグのフィールドであり、第3ページすなわちページCに定義され、フィールド番号は4,タイプは削除フラグを示す"delete flag"、位置大きさは図10中に示すとおりで、“フィールド名”の欄は、図8で説明したデータベースの項目のうち“ページ削除”の項目を関連付けた例を示している。
【0070】
外部参照データベースの各項目とのリンクは図10における“フィールド名”の欄に示されている。オペレータがこのデータベースとのリンクを指定する方法としては、このデータフォーマットの表をUI上に表示し、この“フィールド名”の欄をキーボードから入力させる方法でもよいし、あらかじめデータベースの各項目を抽出し表形式でUI上に表示しておき、マウス等のクリックで選択させる方法などで実現できる。
【0071】
(バリアブル印刷手順)
次に図11乃至図12を用いて、ステップS706の印刷の方法について説明する。図11は印刷処理を示したフローチャートである。
【0072】
まずステップS1101でマスタードキュメントの総ページ数をPとする。
【0073】
次にステップS1102で印刷すべきデータベースのレコード番号の範囲を指示し、その開始レコード番号をRs、終了レコード番号をReとする。印刷すべきレコード番号の範囲をオペレータに指示させる方法には、UI上の印刷ダイアログを表示して入力させる方法などがある。
【0074】
次にステップS1103に進み、バリアブル印刷アプリケーションは、マスタードキュメントの全ページをグラフィックエンジン205へ渡すためのデータに変換し、メモリ上に格納する。ここで格納するデータ形式は、描画命令の集まりであるので、後から容易に描画命令の追加が行える。更に、メモリ内に格納する時は、ページ毎に管理されていて、どのデータがどのページに対応するかは容易に判断できるものである。
【0075】
次にステップS1104に進みレコードをカウントするための変数iにRsをセットする。
【0076】
次にステップS1105に進み、図8で説明しあらかじめ用意されたデータベースより、i番目のレコードの情報を取得する。レコードカウンタiで示されるレコードをカレントレコードと呼ぶ。
【0077】
次にステップS1106に進み、図10で説明したフィールド情報に基づきステップS1105で読み込んだレコードのデータをマスタドキュメントの各フィールドに挿入出来るように、ステップS1103の時と同様にグラフィックエンジン205へ渡すためのデータに変換し、ステップS1103で格納したメモリ上の描画データと重ねあわせて、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203を介して画像入出力装置3に接続されたプリンタ2に出力する。
【0078】
次にステップS1107に進み、レコードカウンタiを1つインクリメントする。
【0079】
次にステップS1108に進み、レコードカウンタが終了レコード番号より大きければ終了すべくステップS1109に進む。レコードカウンタが終了レコード番号より小さければ更に次のレコードを処理すべく、ステップS1105に進む。
【0080】
ステップS1109では、印刷の終了処理としてステップS1103で格納したメモリを開放して終了する。
【0081】
次に図12のフローチャートを用いて図11におけるステップS1106すなわち、レコードを挿入してプリンタにデータを送信するステップについて更に詳しく説明する。
【0082】
まずステップS1201で処理中のマスタードキュメントのページ番号をカウントするカウンタとしてjに1をセットする。カウンタjで示されるページ番号のページをカレントページと呼ぶ。また、実際の出力ページ数をカウントアップするカウンタとしてP’に0をセットする。
【0083】
次にステップS1202に進み、jページ目のフィールド情報を図10で説明した表より検索してピックアップする。図10の例で再び説明すると、j=1の時は1ページ目のフィールド情報として、フィールド番号1,2,3の3つのフィールドが検索されることとなる。
【0084】
次にステップS1203に進み、ステップS1202で検索したフィールド情報のフィールドタイプにページ削除を意味する"Delete flag"が1つでも含まれているか否かを判断する。ここでタイプに"Delete flag"が1つでもある場合はステップS1204に進み、そのフィールドに挿し込まれるカレントレコードのフラグが“ON”であるか否かを判断する。ここで、カレントレコードの情報が“ON”であるならば、そのカレントレコードについては、処理中のページを出力対象から削除すべく、出力処理を行わずにステップS1210に進む。ステップS1204でフラグの情報が“OFF”であった場合には、通常の処理を行うべくステップS1205に進む。
【0085】
ステップS1203で処理中のカレントページのフィールドタイプに"Delete flag"がなかった場合も同様に通常の処理をすべく、ステップ1205に進む。
【0086】
ステップS1205では、カレントページである第jページについて、各フィールド情報を取得して描画オブジェクトに展開する。ここでの描画オブジェクトは図11のステップS1103でマスターページを展開した時と同じタイプのオブジェクトである。
【0087】
次にステップS1206に進み、図11のステップS1103で展開したマスターページのうち、該当するカレントのページjの描画オブジェクトを取得する。
【0088】
次にステップS1207に進み、ステップS1205で展開したフィールドの描画オブジェクトとステップS1206で取得したマスターページの描画オブジェクトに重ねあわせる(オーバーレイする)。
【0089】
次にステップS1208に進み、重ねあわせた描画オブジェクトをGDIに変換し、グラフィックエンジン202を介してプリンタドライバ203に送信する。
【0090】
次にステップS1209に進み、出力ページをカウントするP’を1つインクリメントする。
【0091】
次にステップS1210に進み、処理すべきページを1つ進めるべくカウンタjを1つインクリメントする。
【0092】
次にステップS1211に進み、カレントページカウンタjがマスタードキュメントの総ページ数Pより大きい場合は、処理すべきページがないものとし終了する。ステップS1211でj>Pでない場合は次のページの処理をすべくステップS1202に進み、処理を繰り返す。
【0093】
(出力結果)
次に図13を用いて出力結果について説明する。図13は本実施の形態の出力結果を示した例である。図中Aは図8の例で説明したレコード番号1の“田中”さんの例である。また、図13Bは同様にレコード番号2の“鈴木”さんの例である。
【0094】
図9においてタイプが"delete flag"のフィールドを設定したのは第3ページ目であり、図9ではわかりやすい様そのページには“C”と記載してあった。本実施形態では、このページを各レコード中の削除フラグの値によって印刷するかしないかを制御するものであり、図13Aの“田中”さんの例では、図8より、削除フラグが“OFF”であったので、3ページ目のページ“C”は削除されずに出力されている。一方図13Bの“鈴木”さんの例では、このフィールドに挿し込まれる削除フラグが図8で説明した通り、“ON”であったため、第3ページ目のページCの印刷はスキップされ、出力結果から削除されて出力されている。
【0095】
以上のように、本実施形態では、バリアブルプリント機能により挿入されるフィールドを、単にマスタドキュメントとは別途用意されたオブジェクトの挿入のためのみに使用するのではなく、印刷そのものの制御に使用するプログラムを示している。特に本実施形態では、その制御の内容として、特定のデータタイプが指定されたフィールドを含むページについては、そのフィールドに対応するものと指定された項目の値による出力の制御が示されている。
【0096】
この結果、バリアブルプリントにおいて、単にその内容をレコード毎に変更しつつ印刷するのではなく、レコード毎に印刷するページと印刷しないページとがあるような場合であっても、レコード中の項目の値によって出力を制御できる。
【0097】
[第二の実施例]
第二の実施の形態では、マスターとなるドキュメントファイル(マスターページファイル)を読み込み、その各ページを下敷きとしてバリアブル印刷を行うためのフィールド情報を設定する。さらに、設定したフィールドに挿し込むべきデータとしてあらかじめ定義してあるデータベースを読み込み、データベース中の各フィールドとのリンクを定義する。この際、フィールドのタイプとして給紙段指定を意味する"Paper Source Filed"をマスターページ上に定義し、さらに、このフィールドに挿し込むデータとして、給紙段のカセット番号を設定すると、もしマスタードキュメントのあるページに給紙段指定のフィールドが定義され、そこに挿し込むデータとして給紙段のカセット番号が設定されている場合、そのページに対しては給紙段を設定し、他のページとは給紙段を切り替えて印刷する様なバリアブルプリント実行するものである。
【0098】
この第二の実施の形態では、第一の実施の形態における図8のデータベース中の設定方法、図9におけるバリアブルフィールドの設定方法、図10におけるフィールド情報のデータフォーマット、及び図12におけるレコードを挿入しプリンタにデータを送信するステップが異なる。したがって、これらの例についてのみ説明し、後の説明は第一実施形態と同様であることから省略する。
【0099】
(外部参照データベースのレコード形式)
図14は図7におけるステップS702で準備したデータベースのレコードイメージを示したものである。ここで第一の実施の形態である図8と異なるのは、給紙段の項目である。この“給紙段”の項目は、第二の実施の形態を実現するのに記述した項目であり、マスタードキュメントのあるページの給紙段設定を定義した項目である。この給紙段設定の項目に記述されるデータとしては、カセット1、カセット2、手差しなどの給紙段番号或いは名称を指定する。空白の場合は特に給紙段切り替えを設定しないことを意味する。図8の例では“鈴木”さんは“給紙段”の項目が“カセット2”になっているので、マスターページにこのフィールドが定義されていると、そのページの給紙段をカセット2に変更するという指示が可能となる。また、“田中”さんの場合はこの欄が空白になっているので、特に給紙段切り替え設定は行わない。また、このデータベース中の項目の記述において“給紙段”の文字列はユーザが定義した文字列でもかまわない。
【0100】
次に図15を用いて、バリアブルフィールドの設定について説明する。図15はマスタードキュメントの各ページに図7におけるステップS703で設定したバリアブルフィールドを図示した例である。ここで第一の実施の形態である図9と異なるのは、図9において"delete Flag"タイプのdフィールド(フィールド4)が、図15では"Paper Source Field"タイプのeフィールド(フィールド5)に置換されていることである。
【0101】
図15の例では、dフィールドは、フィールド番号4番として、給紙段切り替え(Paper Source)フィールドを示している。このPaper Source fieldはテキストやイメージのフィールドとは異なり、それ自身は挿し込まれたデータが印刷されないフィールドである。このフィールドに、図14で説明したデータベース中の“給紙段”項目のデータとして給紙段の名称番号が挿し込まれると、その値によってこのPaper Source fieldを設定したマスターページの給紙段指定を切り替えて設定できるようなる。図15の例では3ページ目にPaper Source fieldが設定されているので、このページの給紙段切り替えが出来るようになる。
【0102】
(フィールド情報ファイルのレコード形式)
次に図16を用いて図7のステップS704におけるデータベースとのリンク設定について説明する。図16はフィールド情報のデータフォーマットを図示した表である。ここで第一の実施の形態である図10と異なるのは、フィールド番号4におけるフィールドのタイプとフィールド名の項目である。
【0103】
第二の実施の形態ではフィールド番号4は図15で説明したpaper Source タイプのフィールドであり、この“フィールド名”の欄は、図14で説明したデータベースの項目のうち“給紙段”の項目を関連付けた例を示している。
【0104】
(バリアブル印刷手順)
次に図17のフローチャートを用いて第一の実施例で説明した図11におけるステップS1106のレコードを挿入しプリンタにデータを送信するステップにおいて、第二の実施の形態の例ついて説明する。
【0105】
まずステップS1701で処理中のマスタードキュメントのページ番号をカウントするカウンタとしてjに1をセットする。カウンタjで指示されるページをカレントページと呼ぶ。
【0106】
次にステップS1702に進み、jページ目のフィールド情報を図16で説明した表より検索しピックアップする。図16の例で再び説明すると、j=1の時は1ページ目のフィールド情報として、フィールド番号1,2,3の3つのフィールドが検索されることとなる。
【0107】
次にステップS1703に進み、ステップS1702で検索したフィールド情報のフィールドタイプに給紙段指定を意味する"Paper Source"フィールドがあるか否かを判断する。ここでタイプに" Paper Source"がある場合はステップS1704に進み、そのフラグに挿し込まれるカレントレコードの情報に給紙段としてのカセット番号があるか否かを判断する。ここで、カレントのレコードの情報に給紙段としてのカセット番号があるならば、そのカレントレコードについては、処理中のページの給紙段設定を切り替えるべくステップS1705に進む。
【0108】
ステップS1705では、処理中のjページについて、カセット段情報を指示する。この指示の仕方は第一の実施の形態の図6で説明したアプリケーションからプリンタドライバに印刷情報を渡す手段としてのDEVMODE構造体等に給紙段指定情報を書き込むことで実現する。そしてステップS1706に進む。
【0109】
ステップS1704で給紙段としてのカセット番号がなかった場合には、通常の処理を行うべくステップS1706に進む。
また、ステップS1703で処理中のカレントページのフィールドタイプに"Paper Source"がなかった場合も同様に通常の処理をすべく、ステップ1706に進む。
【0110】
ステップS1706では、カレント処理ページのjページについて、各フィールド情報を取得し描画オブジェクトに展開する。ここでの描画オブジェクトは第一の実施の形態の図11のステップS1103でマスターページを展開した時と同じタイプのオブジェクトである。
【0111】
次にステップS1707に進み、図11のステップS1103で展開したマスターページのうち、該当するカレントのページjの描画オブジェクトを取得する。
【0112】
次にステップS1708に進み、ステップS1205で展開したフィールドの描画オブジェクトとS1707で取得したマスターページの描画オブジェクトに重ねあわせる(オーバレイする)。
【0113】
次にステップS1709に進み重ねあわせた描画オブジェクトをGDIに変換しプリンタドライバに送信する。
【0114】
次にステップS1710に進み、処理すべきページを1つ進めるべくjを1つインクリメントする。
【0115】
次にステップS1711に進み、処理すべきページjがマスタードキュメントの総ページ数Pより大きい場合は、処理すべきページがないものとし終了する。前記ステップS1711でj>Pでない場合は次のページの処理をすべくステップS1702に進み、処理を繰り返す。
【0116】
(出力結果)
次に図18を用いて出力結果について説明する。図18は第二の実施の形態の出力結果を示した例である。わかりやすい様に、前提として、カセット段を指定しなかった時は自動給紙となり、プリンタはカセット1から給紙するものとする。更に、カセット1には普通紙、カセット2には色付きの用紙がセットされているものとする。
【0117】
図中Aは図14の例で説明したレコード番号1の“田中”さんの例である。また、図18Bは同様にレコード番号2の“鈴木”さんの例である。
【0118】
図15において“Paper Source Field"を設定したのは第3ページ目であり、図15ではわかりやすい様そのページには“C”と記述してあった。本実施の例では、このページの給紙段の切り替えを制御するものであり、図18Aの“田中”さんの例では、図14より、給紙段の欄が空白で、給紙段指定がなかったので、3ページ目“C”は1,2,4ページ目と同じ給紙段カセット1で出力されているに。一方図18Bの“鈴木”さんの例では、このフィールドに挿し込まれる値が図14で説明した通り、“カセット2”であったため、第3ページ目のページCがカセット2にセットされた色付きの用紙から給紙され印刷されている例を示している。
【0119】
このようにバリアブルフィールドによる出力の制御は、ページの出力の有無のみならず、給紙カセットの位置まで指定できる。このため、例えば用紙サイズを特定のレコードの特定のページについてだけサイズを変更したり、あるいは図18に示すカラー用紙やカラー印刷用のコート紙等、用紙の種類を変更するといった制御を行うことが可能となる。
【0120】
[第三の実施例]
第三の実施の形態では、マスターとなるドキュメントファイル(マスターページファイル)を読み込み、その各ページを下敷きとしてバリアブル印刷を行うためのフィールド情報を設定する。さらに、設定したフィールドに挿し込むべきデータとしてあらかじめ定義してあるデータベースを読み込み、データベース中の各フィールドとのリンクを定義する。この際、フィールドのタイプとして全ページの給紙段指定を意味する"Paper Source Field all"をマスターページ上に定義し、さらに、このフィールドに挿し込むデータとして、給紙段のカセット番号を設定すると、もしマスタードキュメントの先頭ページに給紙段指定のフィールドが定義され、そこに挿し込むデータとして給紙段のカセット番号が設定されている場合、そのレコードに対応するドキュメントに対しては給紙段を設定し、他のレコードのドキュメントとは給紙段を切り替えて印刷する様なバリアブルプリント実行するものである。
【0121】
この第三の実施の形態では第二の実施の形態における図15及び図16におけるフィールドのタイプを“Paper Source”から“Paper Source all”に変更し、更に図15ではフィールドの指定を先頭ページに限定して指定することで実現される。実際の処理フローでは第二の実施の形態の図17におけるステップS1703において、先頭ページだけ"Paper Source Field all"があるか否かを判断し、あった場合には同じく図17のステップS1705において、全ページの給紙段として指定されたカセットをDEVMODE等に設定する方法で実現可能である。
【0122】
図19は第三の実施の形態の出力結果を示した例である。第二の実施の形態と同様に、わかりやすい様に、前提として、カセット段を指定しなかった時は自動給紙となり、プリンタはカセット1から給紙するものとする。更に、カセット1には普通紙、カセット2には色付きの用紙がセットされているものとする。
【0123】
図中Aは第二の実施の形態の図14において、項目を“給紙段”に置き換えた第三の実施の形態のレコード番号1の“田中”さんの例である。また、図19Bは同様にレコード番号2の“鈴木”さんの例である。
【0124】
第三の実施の形態の例では、全ページの給紙段の切り替えを制御するものであるため、図19Aの“田中”さんの例では、カセットを指定しなかった場合に指定されるカセット1より給紙した例を示している。一方図18Bの、“鈴木”さんの例では、カセット2が指定されたため、全ページがカセット2にセットされた色付きの用紙から給紙され印刷されている例を示している。
【0125】
このようにして、レコードに対応するドキュメント全体に対して適用されるフィールドを定義しておくことで、ページごとに指定しなくとも、1レコードに1フィールドを定義するだけで、レコード全体に対して効果をもたらすことができる。このため、レコード及びマスタドキュメントにフィールドを定義する手間や、定義されたデータを保存するためのメモリ空間を節約できる。
【0126】
[その他の実施例]
以上の例では、画像入力はコンピュータインターフェイス部7を介して得られるPDLデータを例に挙げているが、その他説明した入力方法でも差し支えない。
【0127】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成される。
【0128】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0129】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0130】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0131】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0132】
以上説明したように、本実施形態の印刷処理プログラムによれば、バリアブル印刷において、フィールド情報として、給紙段指定を定義するためのフィールドを設定し、そこに挿し込むべきレコード情報として、給紙段の場所を設定し、印刷の際、給紙段指定フィールドが設定されているページにおいて、そこに挿し込まれるべきレコード情報に給紙段場所の指定があるかを判断し、給紙段場所の指定があった場合に、そのページの給紙段命令を設定する印刷制御手段を提供することによって、例えばダイレクトメールなど、個人宛てに挿し込み情報を変えるだけでなく、個人毎に特定のページの用紙を別の給紙段から給紙し変更する印刷が可能となる。
また、給紙段指定を定義するためのフィールドを、マスタドキュメントの先頭ページに限定しかつ全てのページについての給紙段指定行う給紙段指定フィールドとして設定し、そこに挿し込まれるべきレコード情報に給紙段場所の指定があった場合に、全ページに対する給紙段命令を設定する印刷制御手段を提供することによって、例えばダイレクトメールなど、個人宛てに挿し込み情報を変えるだけでなく、個人毎に用紙を別の給紙段から給紙し変更する印刷が可能となる。
【0133】
なお、本実施形態では、給紙段の指定および印刷出力の有無について、バリアブル印刷のフィールドで指定する例を示したが、そのほかの印刷出力の制御を同様の方法で実現することはもちろん可能である。例えば、次のような印刷制御を行うことが考えられる。
(1)両面/片面印刷の指定。この場合、両面フィールドが指定されたページとその次のページが1枚の用紙の表裏に印刷される。
(2)排紙トレイの指定。これは第2実施形態と同様である。
(3)Nin1印刷(アプリケーションで作成されたNページを1枚の用紙にまとめて出力する機能)の指定。これは第3実施形態のように、1レコード単位で指定させるのが実用上は好ましいであろうが、指定ページごとに可能とすることもできる。その場合には、例えばNin1開始フィールドが指定されたページからNin1終了フィールドが指定されたページまでを1枚の用紙にまとめる、といった制御が考えられる。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、バリアブル印刷において、単に可変フィールドの値を対応する項目により置換するのみならず、出力の制御も可変フィールドに対応する項目により指定させることで、出力の制御も可能となる。
【0135】
特に請求項1及び6乃至8及び12記載の発明によれば、バリアブル印刷において、出力の制御を、可変フィールドに対応する項目により指定させることで可能ならしめる。
【0136】
請求項2記載の発明によれば、前記一定の型以外の型の可変フィールドの型には、従来通り対応する項目を挿入して出力できる。
【0137】
請求項3及び9記載の発明によれば、可変フィールドとして削除フラグを定義しておけば、それが定義されたページの不出力を、レコード毎に対応する項目値によって指定できる。
【0138】
請求項4及び10記載の発明によれば、可変フィールドとして給紙段を定義しておけば、それが定義されたページの出力段を、レコード毎に対応する項目値によってページ単位で指定できる。
【0139】
請求項5及び11記載の発明によれば、可変フィールドとして給紙段を定義しておけば、それが定義されたページの出力段を、レコード毎に対応する項目値によってマスタデータ単位で指定できる。
【0140】
請求項13記載の発明によれば、レコード毎に定義された項目値により、一定の型以外の型の可変フィールドの型には、従来通り対応する項目を挿入して出力するとともに、一定の型の可変フィールドを定義しておくことで、可変フィールドに対応する項目により出力の制御を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の画像入出力装置のブロック図である。
【図2】リーダ部及ぴプリンタ部の断面図である。
【図3】コア部のブロック図である。
【図4】PC/WS11におけるメモリマップを示す図である。
【図5】PC/WS11における記憶媒体の構成を示す図である。
【図6】PC/WS11における印刷処理のブロック図である。
【図7】従来の技術における印刷処理を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態における印刷処理に必要なDBのレコード情報の例を示す図である。
【図9】実施の形態における印刷処理に必要なフィールドの設定の例を示す図である。
【図10】実施の形態における印刷処理に必要なフィールド情報の例を示す図である。
【図11】実施の形態における印刷処理を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態における印刷処理を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態における出力結果の例を示す図である。
【図14】第二の実施の形態における印刷処理に必要なDBのレコード情報の例を示す図である。
【図15】第二の実施の形態における印刷処理に必要なフィールドの設定の例を示す図である。
【図16】第二の実施の形態における印刷処理に必要なフィールド情報の例を示す図である。
【図17】第二の実施の形態における印刷処理を示すフローチャートである。
【図18】第二の実施の形態における出力結果の例を示す図である。
【図19】第三の実施の形態における出力結果の例を示す図である。
【符号の説明】
1…リーダ部、
2…プリンタ部、
3…画像入出力制御部、
4…ファクシミリ部、
5…ストレージ部、
7…コンピュータインターフェイス部、
8…RIP部、
9…操作部、
10…コア部、
11…コンピュータ機器。
Claims (13)
- コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として削除フラグフィールドが含まれ、
該削除フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値が削除を示す値である場合、当該ページを出力しないよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として給紙段フィールドが含まれ、
該給紙段フィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の給紙段より用紙を供給するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータに、前記可変フィールドの型が前記一定の型以外の型である場合には、その可変フィールドには、対応する項目を挿入させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンピュータプログラム。
- バリアブル印刷を行うための印刷制御装置であって、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として削除フラグフィールドが含まれ、
該削除フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値が削除を示す値である場合、当該ページを出力しないよう出力手順を制御することを特徴とする印刷制御装置。 - バリアブル印刷を行うための印刷制御装置であって、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として給紙段フィールドが含まれ、
該給紙段フィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の給紙段より用紙を供給するよう出力手順を制御することを特徴とする印刷制御装置。 - バリアブル印刷を行うための、判定手段と制御手段とを備えた印刷制御装置における印刷制御方法であって、
判定手段がマスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、制御手段がその値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として削除フラグフィールドが含まれ、
該削除フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値が削除を示す値である場合、当該ページを出力しないよう出力手順を制御することを特徴とする印刷制御方法。 - バリアブル印刷を行うための、判定手段と制御手段とを備えた印刷制御装置における印刷制御方法であって、
判定手段がマスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、制御手段がその値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として給紙段フィールドが含まれ、
該給紙段フィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の給紙段より用紙を供給するよう出力手順を制御することを特徴とする印刷制御方法。 - コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として排紙トレイフィールドが含まれ、
該排紙トレイフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の排紙トレイへ排紙するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - コンピュータによりバリアブル印刷を行わせるためのコンピュータプログラムであって、コンピュータに、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型としてNin1フラグフィールドが含まれ、
該Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第1のページについては、対応する項目の値がNin1開始を示す値である場合、当該第1のページの後続の前記Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第2のページにおいて対応する項目の値がNin1終了を示す値であった際に、第1のページから第2のページまでを1枚の用紙にまとめて印刷するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - バリアブル印刷を行うための印刷制御装置であって、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型とし て排紙トレイフィールドが含まれ、
該排紙トレイフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の排紙トレイへ排紙するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とする印刷制御装置。 - バリアブル印刷を行うための印刷制御装置であって、
マスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定させ、その値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御させ、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型としてNin1フラグフィールドが含まれ、
該Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第1のページについては、対応する項目の値がNin1開始を示す値である場合、当該第1のページの後続の前記Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第2のページにおいて対応する項目の値がNin1終了を示す値であった際に、第1のページから第2のページまでを1枚の用紙にまとめて印刷するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とする印刷制御装置。 - バリアブル印刷を行うための、判定手段と制御手段とを備えた印刷制御装置における印刷制御方法であって、
判定手段がマスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、制御手段がその値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型として排紙トレイフィールドが含まれ、
該排紙トレイフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータのページについては、対応する項目の値により示される、印刷手段の排紙トレイへ排紙するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とする印刷制御方法。 - バリアブル印刷を行うための、判定手段と制御手段とを備えた印刷制御装置における印刷制御方法であって、
判定手段がマスタデータに定義された可変フィールドの型が一定の型である場合には当該可変フィールドに対応する項目の値を判定し、制御手段がその値に応じて当該バリアブル印刷についての出力手順を制御し、
前記マスタデータはページの集合として構成され、前記可変フィールドの一定の型としてNin1フラグフィールドが含まれ、
該Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第1のページについては、対応する項目の値がNin1開始を示す値である場合、当該第1のページの後続の前記Nin1フラグフィールドの型の可変フィールドを含むマスタデータの第2のページにおいて対応する項目の値がNin1終了を示す値であった際に、第1のページから第2のページまでを1枚の用紙にまとめて印刷するよう、コンピュータに出力手順を制御させることを特徴とする印刷制御方法。
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