JP4046528B2 - 電子回路および半導体装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子回路および半導体装置に関し、特に、第1の半導体装置と、第1の半導体装置から出力される信号を入力する第2の半導体装置とを具備する電子回路およびこれらの半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来において、半導体チップ、特に、ASIC(Application Specified Integrated Circuit)などのカスタムICの開発において、チップと外部(基板)とのインタフェース部分の信号のタイミングは、開発者が測定と調整を繰り返すことによって規格を満たしていた。つまり、要求されるAC規格を満足するように、配置配線後のタイミングを測定し、規格外ならば、遅延素子の追加などを施して再度配置配線を行うという工程を繰り返すことによって規格内に収まるようにしていた。
【0003】
図11は、従来における半導体装置のタイミングを調整する方法を示す図である。この図の例では、第1の半導体装置10と第2の半導体装置11とが接続され、前段の第1の半導体装置10から後段の第2の半導体装置11にデータが転送される。
【0004】
出力段レジスタ10aは、クロック(CLOCK)信号に同期してユーザ論理データをラッチし、データ出力端子10bを介して後段の第2の半導体装置11に出力する。
【0005】
また、第1の半導体装置10のクロック信号は、クロック出力端子10cを介して後段の第2の半導体装置11に供給される。
入力段レジスタ11aは、第1の半導体装置10から供給され、クロック入力端子11cを介して入力されたクロック信号に同期して、第1の半導体装置10から供給され、クロック入力端子11cを介して入力されたデータをラッチし、図示せぬ後段の回路に供給する。
【0006】
このような構成において、第2の半導体装置11に入力されるデータと、クロック信号とのタイミングがずれを生じ、正常にデータを受信できない場合が生じ得る。そのような場合、従来は、第1の半導体装置10における出力段レジスタ10aとデータ出力端子10bまでの間や、第2の半導体装置11の入力端子11bから入力段レジスタ11aの間に遅延素子を挿入して調整を図ることが一般的であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、AC規格が定められた端子からチップ内部のノード(入力段レジスタ11a)までの経路は、配置配線の結果によって固有のタイミングを有しているために、それぞれに対して上記対処を行わなければならなく、長大な作業時間を必要としていた。
【0008】
本発明は、半導体装置の開発における入出力インタフェースのACタイミング測定およびその調整にかかる作業の削減を図るとともに、タイミングを自動的に調整することが可能な電子回路および半導体装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、図1に示す、第1の半導体装置20と、前記第1の半導体装置20から出力される信号を入力する第2の半導体装置21と、を具備する電子回路において、前記第1の半導体装置20は、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路20aと、前記パルス信号生成回路20aによって生成されたパルス信号および前記通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路20cと、を有し、前記第2の半導体装置21は、前記出力回路20cから出力されたパルス信号のエッジを検出し、前記エッジに対して所定の位相差を有するよう前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路21aと、前記位相調整回路21aによって位相が調整された前記クロック信号を基準として、前記出力回路20cから出力された前記通常のデータ信号を入力する入力回路21bと、を有する、ことを特徴とする電子回路が提供される。
【0010】
ここで、第1の半導体装置20のパルス信号生成回路20aは、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成する。出力回路20cは、パルス信号生成回路20aによって生成されたパルス信号および通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する。また、第2の半導体装置21の位相調整回路21aは、出力回路20cから出力されたパルス信号のエッジを検出し、そのエッジに対して所定の位相差を有するようクロック信号の位相を調整する。入力回路21bは、位相調整回路21aによって位相が調整されたクロック信号を基準として、出力回路20cから出力された通常のデータ信号を入力する。
【0011】
また、本発明では、図1に示す、他の半導体装置(第2の半導体装置21)に対してデータ信号とクロック信号とを出力する半導体装置(第1の半導体装置20)において、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路20aと、前記パルス信号生成回路20aによって生成されたパルス信号および前記通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路20cと、を有することを特徴とする半導体装置が提供される。
【0012】
ここで、パルス信号生成回路20aは、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成する。出力回路20cは、パルス信号生成回路20aによって生成されたパルス信号および通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する。
【0013】
更に、本発明では、図1に示す、他の半導体装置(第1の半導体装置20)から出力されたデータ信号、クロック信号および、前記データ信号と同じ位相を有する位相調整用のパルス信号を入力する半導体装置(第2の半導体装置21)において、前記他の半導体装置(第1の半導体装置20)から前記データ信号と同じタイミングで出力された前記パルス信号のエッジを検出し、そのエッジに対して所定の位相差を有するよう前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路21aと、前記位相調整回路21aによって位相が調整されたクロック信号を基準として、前記他の半導体装置から出力された前記データ信号を入力する入力回路21bと、を有することを特徴とする半導体装置が提供される。
【0014】
ここで、位相調整回路21aは、他の半導体装置(第1の半導体装置20)からデータ信号と同じタイミングで出力されたパルス信号のエッジを検出し、そのエッジに対して所定の位相差を有するようクロック信号の位相を調整する。入力回路21bは、位相調整回路21aによって位相が調整されたクロック信号を基準として、他の半導体装置から出力されたデータ信号を入力する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の電子回路の動作原理を説明する原理図である。この図に示すように、本発明の電子回路は、第1の半導体装置20および第2の半導体装置21によって構成されている。
【0016】
ここで、第1の半導体装置20は、パルス信号生成回路20a、選択回路20b、出力回路20cおよび図示せぬ論理回路によって構成されており、半導体装置21に対して図示せぬ論理回路の処理によって得られたデータ信号およびクロック信号を出力する。
【0017】
第2の半導体装置21は、位相調整回路21a、入力回路21bおよび図示せぬ論理回路によって構成され、第1の半導体装置20から供給されたデータ信号およびクロック信号を入力し、論理回路により所定の処理を実行する。
【0018】
第1の半導体装置20を構成するパルス信号生成回路20aは、位相調整用のパルス信号を生成する。
選択回路20bは、電源投入時には、パルス信号生成回路20aから出力される位相調整用のパルス信号を選択し、それ以外の場合には通常のデータ信号を選択して出力回路20cに供給する。
【0019】
出力回路20cは、ラッチ回路等によって構成され、選択回路20bから出力される信号をクロック信号に同期してラッチし、第2の半導体装置21に対して出力する。
【0020】
第2の半導体装置21を構成する位相調整回路21aは、出力回路20cから供給された位相調整用のパルス信号を参照して、第1の半導体装置20から供給されたクロック信号の位相を調整し、位相調整済みクロック信号として第2の半導体装置21の各部に供給する。
【0021】
入力回路21bは、ラッチ回路によって構成され、位相調整回路21aから出力される位相調整済みクロック信号に同期して、第1の半導体装置20から出力された通常のデータ信号をラッチし、図示せぬ後段の論理回路に供給する。
【0022】
次に、以上の原理図の動作について説明する。
第1の半導体装置20および第2の半導体装置21は、所定の回路基板上に配置されており、この回路基板に電源が投入されると、第1の半導体装置20および第2の半導体装置21に対して電源の供給が開始される。
【0023】
電源の供給が開始されると、第1の半導体装置20は、選択回路20bがパルス信号生成回路20aの出力を選択し、出力回路20cに供給する。
パルス信号生成回路20aは、電源が投入されてから所定の時間が経過すると、位相調整用のパルス信号を生成して出力するので、選択回路20bからは位相調整用のパルス信号が出力回路20cに供給される。
【0024】
出力回路20cは、クロック信号に同期して、選択回路20bから供給された位相調整用のパルス信号をラッチし、第2の半導体装置21に対して出力する。
第2の半導体装置21では、第1の半導体装置20の出力回路20cから出力された位相調整用のパルス信号を位相調整回路21aが入力し、この位相調整用のパルス信号を基準として、第1の半導体装置20から供給されたクロック信号の位相を調整する。即ち、位相調整回路21aは、出力回路20cから供給された位相調整用のパルス信号の立ち上がりと立ち下がりの中間のタイミングに、立ち上がりエッジが位置するようにクロック信号を調整し、位相調整済みクロック信号として出力する。
【0025】
クロック信号の調整が終わると、これ以降は、位相調整回路21aからは、位相調整済みのクロック信号が継続的に出力され、第2の半導体装置21は、位相調整済みのクロック信号に同期して動作する。
【0026】
位相調整回路21aによるクロック信号の位相の調整が終了すると、選択回路20bは、通常のデータ信号を選択し、出力回路20cに供給する。
出力回路20cは、位相調整用のパルス信号の場合と同様に、通常のデータ信号をクロック信号に同期してラッチし、第2の半導体装置21に対して出力する。
【0027】
ところで、出力回路20cから出力された通常のデータ信号と、クロック信号とは別々の経路を経由して第2の半導体装置21に入力され、また、第2の半導体装置21の入力インピーダンス等がそれぞれ異なっているので、タイミングのずれを生じることになる。したがって、そのままでは第2の半導体装置21の入力回路21b等の誤動作を誘発することになりかねないが、本発明では、前述したように、第2の半導体装置21側に位相調整回路21aを設け、電源投入直後にパルス信号生成回路20aによって生成される位相調整用のパルス信号を基準として、クロック信号の位相を調整するようにしたので、入力回路21b等が誤動作することなく、通常のデータ信号を正常に入力することが可能になる。
【0028】
以上に説明したように、本発明によれば、第2の半導体装置21に位相調整回路21aを設け、電源投入直後に第1の半導体装置20のパルス信号生成回路20aから供給される位相調整用のパルス信号を基準として、クロック信号の位相を調整するようにしたので、位相調整用のパルス信号と同じタイミングで出力される通常のデータ信号と、クロック信号との位相を最適な関係に保つことができる。その結果、第2の半導体装置21の入力回路21b等が誤動作することを防止できる。
【0029】
また、従来のように、出力回路20cと入力回路21bとの間に、遅延素子等を配置してタイミング調整を行う必要がなくなるので、タイミングの調整に費やす時間と、コストを削減することが可能になる。
【0030】
次に、図2を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の実施の形態を示すブロック図である。この図に示すように、本発明の半導体装置は、第1の半導体装置50および第2の半導体装置60によって構成されている。
【0031】
第1の半導体装置50は、パルス発生回路51、セレクタ52、ラッチ回路53および図示せぬ論理回路によって構成されており、この図示せぬ論理回路等によって生成されたDATA信号と、クロック(CLOCK)信号とを第2の半導体装置60に対して供給する。
【0032】
ここで、パルス発生回路51は、図3に示すように、ラッチ回路51a,51bおよびANDゲート51cによって構成されており、電源が投入され、リセット信号が解除されると、単発のパルスを発生し、位相調整用のパルス信号としてセレクタ52に供給する。
【0033】
セレクタ52は、ACタイミングの調整期間を示すADJ信号が“H”の状態である場合には、パルス発生回路51からの出力を選択してラッチ回路53に供給し、“L”の場合には前段の論理回路の出力であるDATA信号を選択してラッチ回路53に供給する。
【0034】
ラッチ回路53は、セレクタ52から供給された信号を、クロック信号の立ち上がりエッジに同期してラッチし、第2の半導体装置60にDATA信号として供給する。
【0035】
第2の半導体装置60は、入力ACタイミング調整回路61、ラッチ回路62および図示せぬ論理回路によって構成され、第1の半導体装置50から供給されたクロック信号を基準として、DATA信号をラッチし、図示せぬ後段の論理回路に供給する。また、ADJ信号が“H”の状態である場合には、パルス信号を参照してクロック信号を調整し、調整が完了してADJ信号が“L”の状態になると、それ以降は調整済みのクロック信号に同期して動作する。
【0036】
ここで、入力ACタイミング調整回路61は、図4に示すように、クロック生成部61a、位相判定部61b、エッジ検出部61cおよびセレクタ61dによって構成されており、ADJ信号が“H”の状態になった場合には、第1の半導体装置50から出力されるパルス信号と、10逓倍したクロック信号とを比較し、クロック信号のタイミングを調整してラッチ回路62に出力する。
【0037】
クロック生成部61aは、図5に示すように、PLL(Phase Locked Loop)回路61a−1、1/10分周回路61a−2および1/10分周&位相シフタ61a−3によって構成されており、第1の半導体装置50から供給されたクロック信号を10逓倍して、10逓倍クロック信号として出力するとともに、10逓倍クロック信号の1周期分だけクロック信号の位相を順次ずらしたクロック信号A〜Jを出力する。
【0038】
ここで、PLL回路61a−1は、1/10分周回路61a−2の出力と、クロック信号とを入力し、クロック信号を10逓倍して生成した10逓倍クロック信号を1/10分周&位相シフタ61a−3に供給する。
【0039】
1/10分周回路61a−2は、PLL回路61a−1の出力信号である10逓倍クロック信号を1/10分周してPLL回路61a−1のフィードバック端子に供給する。
【0040】
1/10分周&位相シフタ61a−3は、10逓倍クロック信号を1周期ずつずらして分周することにより、それぞれ1周期分ずつ位相ずれを有するクロック信号A〜Jを生成して出力する。
【0041】
図4に戻って、位相判定部61bは、先ず、クロック生成部61aから供給されたクロック信号A〜Jを、10逓倍クロック信号によって微分し、クロック信号A〜Jの立ち上がりエッジを検出する。そして、ADJ信号が“H”の状態になった場合には、クロック信号A〜Jの立ち上がりエッジと、エッジ検出部61cによって検出されたパルス信号の立ち上がりエッジのタイミングとを比較し、一致するタイミングから5クロックだけ離れたクロック信号を選択することを示す信号をセレクタ61dに供給する。
【0042】
セレクタ61dは、位相判定部61bから供給された信号に応じたクロック信号を選択して、ラッチ回路62に供給する。
次に、以上の実施の形態の動作について説明する。
【0043】
なお、このADJ信号は、電源投入によるタイマ信号や、CPUによる制御信号等を用いることができる。
図6は、本発明の実施の形態の動作の概要を説明するためのタイミングチャートである。このタイミングチャートを参照して、先ず、本実施の形態の動作の概要について以下に説明する。
【0044】
先ず、装置に電源が投入されると、抵抗およびコンデンサ等によって構成されるRC回路により非同期リセット(図6(B)参照)がかけられるとともに、ADJ信号が“H”の状態(調整期間であることを示す。)に設定される(図6(A)参照)。
【0045】
その後、一定時間が経過し、時刻t1においてリセット信号が解除されると(“H”の状態になると)、図2に示すパルス発生回路51により単発のパルス信号(図6(D)参照)が生成され、セレクタ52を介してDATA_OUT端子から時刻t2に出力される(図6(E)参照)。
【0046】
第1の半導体装置50から出力されたパルス信号は、基板上の配線パターンを経由して第2の半導体装置60のDATA_IN端子に供給される(図6(G)参照)。また、クロック信号も同様に基板上の配線パターンを経由して第2の半導体装置60のCLOCK_IN端子に供給される(図6(F)参照)。
【0047】
第2の半導体装置60では、入力ACタイミング調整回路61が、パルス信号の立ち上がりエッジのタイミングを参照して位相を調整したクロック信号(図6(H)参照)を生成し、時刻t3から出力を開始する。即ち、入力ACタイミング調整回路61は、位相が異なる複数のクロック信号の中から、そのエッジがパルス信号が“H”である区間の中央付近に位置するクロック信号を選択して出力する。なお、この動作の詳細については後述する。
【0048】
このようにしてクロック信号の位相調整が完了すると、時刻t4において、ADJ信号が“L”の状態(通常動作状態)に変更される。すると、第2の半導体装置60の入力ACタイミング調整回路61は、クロック信号の位相調整動作を完了し、セレクタ61dは選択されたクロック信号にロックする。
【0049】
また、ADJ信号が“L”の状態になると、第1の半導体装置50は、時刻t5において通常のDATAの出力を開始する。第2の半導体装置60のラッチ回路62は、入力ACタイミング調整回路61から供給されるタイミング調整が完了したクロック信号に同期してDATA信号をラッチするので、適切なタイミングでラッチ動作を行うことができる。
【0050】
以上の動作により、第2の半導体装置60に入力されるクロック信号と、DATA信号とのタイミングによらず、DATA信号を確実にラッチすることが可能になる。
【0051】
次に、図7を参照して、図4および図5に示す第2の半導体装置60のより詳細な動作について説明する。
図4において、この回路へは、DATA信号、クロック信号およびADJ信号が入力される。従来は、これらの信号が直接初段のラッチ回路62へ入力される構成であったが、DATA信号がクロック信号に同期した信号である場合、信号の伝達経路の長短や負荷容量の代償により両信号にタイミングのずれを生じ、その結果、ラッチ回路62において、タイミングエラー(たとえば、SetupエラーやHoldエラー)を生じる場合があった。
【0052】
本実施の形態では、第2の半導体装置60においてクロック信号のタイミングを調整することにより、このような不具合の発生を回避することができる。
即ち、第1の半導体装置50の電源が投入され、リセット信号が“H”の状態になると、パルス発生回路51から図6(D)に示すパルス信号が出力され、セレクタ52に供給される。
【0053】
セレクタ52は、ADJ信号が“H”の状態である場合には、パルス発生回路51の出力を選択してラッチ回路53に接続するので、パルス信号はラッチ回路53に供給される。
【0054】
ラッチ回路53は、クロック信号の立ち上がりエッジに同期してパルス信号をラッチし、第2の半導体装置60に対して出力する。なお、このとき、クロック信号も同時に第2の半導体装置60に供給される。
【0055】
第2の半導体装置60は、第1の半導体装置50から供給されたパルス信号とクロック信号をDATA_IN端子とCLOCK_IN端子から入力する(図7(A),(B)参照)。
【0056】
クロック生成部61aのPLL回路61a−1および1/10分周回路61a−2は、CLOCK_IN端子から入力されたクロック信号(図7(B)参照)に基づいて10逓倍クロック信号(図7(C)参照)を生成する。
【0057】
1/10分周&位相シフタ61a−3は、PLL回路61a−1から供給された10逓倍クロック信号を1/10分周するとともに、10逓倍クロック信号の1周期分の位相ずれを有するクロック信号A〜Jを生成して出力する(図7(D)〜(M)参照)。
【0058】
一方、エッジ検出部61cは、DATA_IN端子から入力されたパルス信号(図7(A)参照)を10逓倍クロック信号により微分することにより、パルス信号の立ち上がりエッジを検出し、エッジ検出部出力信号(図7(T)参照)として位相判定部61bに通知する。
【0059】
位相判定部61bは、クロック生成部61aから出力されたクロック信号A〜Jを10逓倍クロック信号で微分し、それぞれのクロック信号の立ち上がりエッジを検出する(図7(N)〜(S)参照)。そして、エッジ検出部61cから通知されたパルス信号の立ち上がりエッジのタイミングとを比較し、これらが一致するクロック信号を検出する。図7に示す例では、Aの微分信号(図7(N)参照)と一致しているので、クロック信号Aが検出される。
【0060】
続いて、位相判定部61bは、位相が一致するクロック信号から所定の位相だけずれを有するクロック信号を選択するようにセレクタ61dに通知する。いまの例では、クロック信号Aと位相が一致することから、このクロック信号Aから5クロックだけ位相が遅れたクロックFが選択の対象となるので、位相判定部61bはセレクタ61dに対して、クロックFを選択するように通知する(図7(U)参照)。
【0061】
その結果、セレクタ61dからは、クロック信号Fが出力され、位相調整クロック(図7(V)参照)として、ラッチ回路62に供給されることになる。
ここで、10逓倍クロックの5クロック分だけ位相ずれを有するクロック信号Fを選択するのは、データ信号の中間部分でクロック信号が立ち上がるようにするためである。従って、10逓倍以外の倍率Xのクロックを用いる場合には、X/2の遅れを有するクロック信号を選択するように設定すればよい。
【0062】
そして、図6(A)に示すように、ADJ信号が“L”の状態になると、位相判定部61bはセレクタ61dに対してクロック信号Fを継続して出力するように要求するので、セレクタ61dからは、クロック信号が継続して出力されることになる。
【0063】
次に、ADJ信号が“L”の状態になると、セレクタ52はDATA信号を選択するので、第1の半導体装置50の図示せぬ論理回路からの出力信号は、ラッチ回路53を介して第2の半導体装置60に供給される。
【0064】
第2の半導体装置60のラッチ回路62は、ADJ期間中にパルス信号によって調整されたクロック信号Fによって入力されたDATA信号をラッチするので、最適なタイミングでラッチすることが可能になる。
【0065】
その結果、SetupエラーやHoldエラー等のタイミングエラーが発生することを防止できる。
なお、図4において、クロック生成部61aは、第2の半導体装置60に少なくとも1つ設ければよいが、位相判定部61b、エッジ検出部61cおよびセレクタ61cは、端子またはラッチ回路毎に設ける必要がある。
【0066】
図8は、位相判定部71b、エッジ検出部71cおよびセレクタ71dを第2の半導体装置60のI/O端子に組み込んだ場合の概念図である。10逓倍クロック信号とクロック信号A〜JおよびADJ信号の信号線は、第2の半導体装置60の周辺部に配線されている。I/O端子はこれらの信号を取り込み、上述の調整を行う。このような構成によれば、I/Oセルの特性として一律に決定されている組み込みI/Oを使用することになるので、第2の半導体装置60内部の配線長の違いなどによって発生するスキューを考えなくてもよいことになり、好適である。
【0067】
なお、以上の実施の形態では、クロック生成部61aは、図5に示すように、PLL回路を用いた構成としたが、例えば、図9に示すように、遅延素子および論理ゲートを用いて構成することも可能である。
【0068】
この図の例では、クロック生成部61aは、遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2およびANDゲート81a〜81jならびにORゲート82によって構成されている。
【0069】
ここで、遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2は、第1の半導体装置50から供給されたクロック信号を所定の遅延量だけ遅延して出力する。なお、遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2は、それぞれこの順番に遅延量が大きくなるように設定されている。また、各ANDゲートに接続された1対の遅延素子は、下側に接続されている方(遅延素子80a2〜80j2)が大きい遅延量を有している。
【0070】
ANDゲート81a〜81jは、遅延素子80a1〜80j1からの出力と、遅延素子80a2〜80j2からの出力を反転した結果との論理積を演算して出力する。
【0071】
ORゲート82は、ANDゲート81a〜81jの出力の論理和を演算し、10逓倍クロックとして出力する。
なお、遅延素子80a1〜80j1からの出力は、クロック信号a〜jとして位相判定部61bおよびセレクタ61dに供給される。
【0072】
次に、以上のクロック生成部61aの動作について説明する。
図10は、図8に示す回路の動作を説明するタイミングチャートである。この図に示すように、第1の半導体装置50から供給され、CLK_IN端子から入力されたクロック信号(図10(A)参照)は、遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2にそれぞれ入力され、所定の時間だけ遅延されて出力される。なお、図10に示すa1〜j1およびa2〜j2は、それぞれ遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2からの出力信号を示している。この図から分かるように、各ANDゲートに接続された1対の遅延素子の遅延量の差は、τとなるように設定されており、また、遅延素子80a1〜80j1および遅延素子80a2〜80j2の順に遅延量が大きくなり、かつ、クロック信号の1周期分にこれらの信号がすべて収まるように設定されている。
【0073】
ANDゲート81a〜81jは、遅延素子80a1〜80ajからの出力と、遅延素子80a2〜80j2の出力を反転した結果の論理積を演算して出力するので、図10(j)〜(M)に示すような出力が得られる。
【0074】
ORゲート82は、ANDゲート81a〜81jの論理和を演算して出力することから、図10(N)に示すような10逓倍クロック信号を得る。
従って、このような回路構成によっても図5の場合と同様の機能を実現することが可能になる。
【0075】
なお、以上に示す実施の形態に示す回路は、ほんの一例であり、本発明がこのような場合にのみ限定されるものではないことはいうまでもない。他にも種々の実施の形態が考えられるものである。
【0076】
(付記1) 第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置から出力される信号を入力する第2の半導体装置と、を具備する電子回路において、
前記第1の半導体装置は、
位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
前記パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号および通常のデータ信号を出力する出力回路と、
を有し、
前記第2の半導体装置は、
前記出力回路から出力されたパルス信号を参照して、クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
前記位相調整回路によって位相が調整された前記クロック信号を基準として、前記出力回路から出力された前記通常のデータ信号を入力する入力回路と、
を有する、
ことを特徴とする電子回路。
【0077】
(付記2) 前記出力回路は、前記クロック信号に応じて、前記通常のデータ信号をラッチして前記出力回路から出力し、
前記入力回路は、前記位相調整回路によって位相の調整が施された前記クロック信号に応じて、前記通常のデータ信号を入力してラッチする、
ことを特徴とする付記1記載の電子回路。
【0078】
(付記3) 前記第1の半導体装置は、前記パルス信号生成回路から出力されたパルス信号または通常のデータ信号の何れか一方を選択する選択回路を更に有し、
前記選択回路は、前記第2の半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には、前記通常のデータ信号を選択することを特徴とする付記1記載の電子回路。
【0079】
(付記4) 前記第1の半導体装置の前記選択回路は、電源が投入された直後には前記パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号を選択し、前記第2の半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には、前記通常のデータ信号を選択することを特徴とする付記3記載の電子回路。
【0080】
(付記5) 前記第2の半導体装置の前記位相調整回路は、
所定の時間だけ位相ずれを有するn通りの位相クロック信号を発生する位相クロック信号生成回路と、
前記第1の半導体装置から供給された前記位相調整用のパルス信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
前記エッジ検出回路によって検出されたエッジから所定の時間だけずれを有する位相クロック信号を前記n通りの位相クロック信号から選択し、前記クロック信号として出力する位相クロック信号選択回路と、
を有することを特徴とする付記1記載の電子回路。
【0081】
(付記6) 前記位相クロック信号生成回路は、
前記クロック信号をn逓倍したn逓倍クロック信号生成回路と、
前記n逓倍クロック信号生成回路によって生成されたn逓倍クロック信号を、位相をずらして1/n倍に分周することによりn種類の位相クロック信号を生成する分周回路と、
を有することを特徴とする付記5記載の電子回路。
【0082】
(付記7) 前記位相クロック信号生成回路は、前記クロック信号をn通りの異なる遅延時間を有する遅延回路を通過させることにより前記位相クロック信号を生成することを特徴とする付記5記載の電子回路。
【0083】
(付記8) 前記パルス信号生成回路と、前記出力回路とは、前記第1の半導体装置のI/Oセルに内蔵され、
前記入力回路と、前記位相調整回路とは、前記第2の半導体装置のI/Oセルに内蔵されている、
ことを特徴とする付記1記載の電子回路。
【0084】
(付記9) 他の半導体装置に対してデータ信号とクロック信号とを出力する半導体装置において、
位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
前記パルス信号生成回路によって生成された前記パルス信号および通常のデータ信号を出力する出力回路と、
を有することを特徴とする半導体装置。
【0085】
(付記10) 他の半導体装置から出力されたデータ信号、クロック信号および位相調整用のパルス信号を入力する半導体装置において、
前記他の半導体装置から出力された前記パルス信号を参照して、前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
前記位相調整回路によって位相が調整されたクロック信号を基準として、前記出力回路から出力された前記通常のデータ信号を入力する入力回路と、
を有することを特徴とする半導体装置。
【0086】
(付記11) 前記他の半導体装置は、前記クロック信号に応じて、前記通常のデータ信号をラッチして出力し、
前記入力回路は、前記位相調整回路によって位相の調整が施されたクロック信号に応じて、前記通常のデータ信号を入力してラッチする、
ことを特徴とする付記10記載の半導体装置。
【0087】
(付記12) 前記他の半導体装置は、前記半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には通常のデータ信号を出力し、それ以外の場合には前記パルス信号を出力することを特徴とする付記10記載の半導体装置。
【0088】
(付記13) 前記他の半導体装置は、電源が投入された直後には前記位相調整用のパルス信号を出力し、前記半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には、前記通常のデータ信号を出力することを特徴とする付記12記載の半導体装置。
【0089】
(付記14) 前記位相調整回路は、
所定の時間だけ位相ずれを有するn通りの位相クロック信号を発生する位相クロック信号生成回路と、
前記他の半導体装置から供給された位相調整用のパルス信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、
前記エッジ検出回路によって検出されたエッジから所定の時間だけずれを有する位相クロック信号を前記n通りの位相クロック信号から選択し、前記クロック信号として出力する位相クロック信号選択回路と、
を有することを特徴とする付記10記載の半導体装置。
【0090】
(付記15) 前記位相クロック信号生成回路は、
前記クロック信号をn逓倍したn逓倍クロック信号生成回路と、
前記n逓倍クロック信号生成回路によって生成されたn逓倍クロック信号を、位相をずらして1/n倍に分周することによりn種類の位相クロック信号を生成する分周回路と、
を有することを特徴とする付記14記載の半導体装置。
【0091】
(付記16) 前記位相クロック信号生成回路は、前記クロック信号をn通りの異なる遅延時間を有する遅延回路を通過させることにより前記位相クロック信号を生成することを特徴とする付記14記載の半導体装置。
【0092】
(付記17) 前記入力回路と、前記位相調整回路とは、I/Oセルに内蔵されている、ことを特徴とする付記10記載の半導体装置。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、第1の半導体装置と、第1の半導体装置から出力される信号を入力する第2の半導体装置と、を具備する電子回路において、第1の半導体装置には、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号および通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路と、を設け、第2の半導体装置には、出力回路から出力されたパルス信号のエッジを検出し、そのエッジに対して所定の位相差を有するようクロック信号の位相を調整する位相調整回路と、位相調整回路によって位相が調整されたクロック信号を基準として、出力回路から出力された通常のデータ信号を入力する入力回路と、を設けるようにしたので、ACタイミングを自動的に調整することが可能になり、通常のデータ信号と、クロック信号との位相を最適な関係に保つことができる。また、回路の設計を簡略化することができる。
【0094】
また、本発明では、他の半導体装置に対してデータ信号とクロック信号とを出力する半導体装置において、通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号および通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路と、を設けるようにしたので、ACタイミングの調整を自動化することにより、回路の設計を簡略化することができる。
【0095】
また、本発明では、他の半導体装置から出力されたデータ信号、クロック信号およびデータ信号と同じ位相を有する位相調整用のパルス信号を入力する半導体装置において、他の半導体装置からデータ信号と同じタイミングで出力されたパルス信号のエッジを検出し、そのエッジに対して所定の位相差を有するようクロック信号の位相を調整する位相調整回路と、位相調整回路によって位相が調整されたクロック信号を基準として、他の半導体装置から出力されたデータ信号を入力する入力回路と、を設けるようにしたので、ACタイミングの調整を自動化することにより、回路の設計を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動作原理を説明する原理図である。
【図2】本発明の実施の形態の構成例を示す図である。
【図3】図2に示すパルス発生回路の詳細な構成例を示す図である。
【図4】図2に示す入力ACタイミング調整回路の詳細な構成例を示す図である。
【図5】図4に示すクロック生成回路の詳細な構成例を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の動作の概要を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の詳細な動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】位相判定部、エッジ検出部およびセレクタを第2の半導体装置のI/O端子に組み込んだ場合の概念図である。
【図9】図4に示すクロック生成部の他の構成例を示す図である。
【図10】図9に示すクロック生成部の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】従来における半導体チップのタイミングを調整する方法を示す図である。
【符号の説明】
20 第1の半導体装置
20a パルス信号生成回路
20b 選択回路
20c 出力回路
21 第2の半導体回路
21a 位相調整回路
21b 入力回路
50 第1の半導体装置
51 パルス発生回路
51a,51b ラッチ回路
51c ANDゲート
52 セレクタ
53 ラッチ回路
60 第2の半導体装置
61 入力ACタイミング調整回路
61a クロック生成部
61a−1 PLL回路
61a−2 1/10分周回路
61a−3 1/10分周&位相シフタ
61b 位相判定部
61c エッジ検出部
61d セレクタ
62 ラッチ回路
71b 位相判定部
71c エッジ検出部
71d セレクタ
72 ラッチ回路
Claims (10)
- 第1の半導体装置と、前記第1の半導体装置から出力される信号を入力する第2の半導体装置と、を具備する電子回路において、
前記第1の半導体装置は、
通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
前記パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号および前記通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路と、
を有し、
前記第2の半導体装置は、
前記出力回路から出力されたパルス信号のエッジを検出し、前記エッジに対して所定の位相差を有するよう前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
前記位相調整回路によって位相が調整された前記クロック信号を基準として、前記出力回路から出力された前記通常のデータ信号を入力する入力回路と、
を有する、
ことを特徴とする電子回路。 - 前記出力回路は、前記クロック信号に同期して、前記通常のデータ信号をラッチして前記出力回路から出力し、
前記入力回路は、前記位相調整回路によって位相の調整が施された前記クロック信号に同期して、前記通常のデータ信号を入力してラッチする、
ことを特徴とする請求項1記載の電子回路。 - 前記第1の半導体装置は、前記パルス信号生成回路から出力されたパルス信号または通常のデータ信号の何れか一方を選択する選択回路を更に有し、
前記選択回路は、前記第2の半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には、前記通常のデータ信号を選択することを特徴とする請求項1記載の電子回路。 - 前記第1の半導体装置の前記選択回路は、電源が投入された直後には前記パルス信号生成回路によって生成されたパルス信号を選択し、前記第2の半導体装置の前記位相調整回路によって位相の調整が終了した場合には、前記通常のデータ信号を選択することを特徴とする請求項3記載の電子回路。
- 前記第2の半導体装置の前記位相調整回路は、
所定の時間だけ位相ずれを有するn通りの位相クロック信号を発生する位相クロック信号生成回路と、
前記第1の半導体装置から供給された前記パルス信号の前記エッジを検出するエッジ検出回路と、
前記エッジ検出回路によって検出された前記エッジから所定の時間だけずれを有する位相クロック信号を前記n通りの位相クロック信号から選択し、前記クロック信号として出力する位相クロック信号選択回路と、
を有することを特徴とする請求項1記載の電子回路。 - 前記位相クロック信号生成回路は、
前記クロック信号をn逓倍したn逓倍クロック信号生成回路と、
前記n逓倍クロック信号生成回路によって生成されたn逓倍クロック信号を、位相をずらして1/n倍に分周することによりn種類の位相クロック信号を生成する分周回路と、
を有することを特徴とする請求項5記載の電子回路。 - 前記位相クロック信号生成回路は、前記クロック信号をn通りの異なる遅延時間を有する遅延回路を通過させることにより前記位相クロック信号を生成することを特徴とする請求項5記載の電子回路。
- 前記パルス信号生成回路と、前記出力回路とは、前記第1の半導体装置のI/Oセルに内蔵され、
前記入力回路と、前記位相調整回路とは、前記第2の半導体装置のI/Oセルに内蔵されている、
ことを特徴とする請求項1記載の電子回路。 - 他の半導体装置に対してデータ信号とクロック信号とを出力する半導体装置において、
通常のデータ信号と同じタイミングで出力される位相調整用のパルス信号を生成するパルス信号生成回路と、
前記パルス信号生成回路によって生成された前記パルス信号および前記通常のデータ信号をクロック信号に同期して出力する出力回路と、
を有することを特徴とする半導体装置。 - 他の半導体装置から出力されたデータ信号、クロック信号および、前記データ信号と同じ位相を有する位相調整用のパルス信号を入力する半導体装置において、
前記他の半導体装置から前記データ信号と同じタイミングで出力された前記パルス信号のエッジを検出し、前記エッジに対して所定の位相差を有するよう前記クロック信号の位相を調整する位相調整回路と、
前記位相調整回路によって位相が調整されたクロック信号を基準として、前記他の半導体装置から出力された前記データ信号を入力する入力回路と、
を有することを特徴とする半導体装置。
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