JP4046183B2 - 溶剤回収装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶剤回収装置に関するものであり、特にポリスチレン等からなるスチレン系樹脂発泡体を溶解し、減容化するためのゲル化溶剤を回収し再利用するための溶剤回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、石油資源などの有効利用を目的として、既に製品として製造されたプラスチック素材からなる商品を回収し、新たな製品に使用可能な原料として再利用する、資源リサイクル活動が特に活発に行われるようになっている。例えば、飲料用の容器として広く用いられているPETボトル等は、コンビニエンスストアの店先などで資源の分別回収が行われ、その後主原料であるポリエチレンテレフタレートのペレットなどに転換され、係るペレットから新たにポリエステル繊維などを製造し、衣料品等の種々の製品の原料として使用することが行われている。
【0003】
一方、食料品等を扱うスーパーなどの小売店では、肉や魚などの販売の際に、白色の発泡スチロール樹脂(スチレン系樹脂発泡体)からなるトレイを利用することがある。さらに、家電メーカー等では、電化製品の搬送の際に加わる衝撃を吸収する目的で、発泡スチロール樹脂からなる梱包体や充填材を用いることがある。
【0004】
ここで、発泡スチロール樹脂は、成型の際に樹脂ビーズを大きく膨張させることにより、内部に多数の気泡を持たせた構造を有している。そのため、空気によって熱の伝達が抑制され、優れた断熱性を備え、比重の小さい素材の一つである。ところが、上述の優れた利点に反し、使用後の処理、及びリサイクルには手間がかかることが知られている。
【0005】
つまり、前述したように、比較的比重の小さい素材であるため、重量に対して嵩高になるという欠点があった。すなわち、嵩高さによって、発泡スチロール樹脂をリサイクルして再利用する場合、トレイや梱包体のままの状態では一度にトラックの荷台に載せられる量が限られてしまった。その結果、発泡スチロール樹脂を処理のために輸送するコストが大幅に増加し、その他のプラスチック樹脂に比べてリサイクルの処理コストが高くなる傾向が強かった。
【0006】
そこで、芳香族炭化水素系の溶剤、リモネン等の溶剤(ゲル化溶剤とも呼ばれる)を用いたり、その他種々のエーテル系やエステル系などの溶剤を利用して、回収された発泡スチロール樹脂を一旦溶解し、発泡スチロール樹脂の減容化を図り、リサイクルすることが行われている(例えば、特許文献1及び特許文献2など参照)。これにより、発泡スチロール樹脂の輸送量が増加し、前述した輸送コストが他のプラスチック樹脂などと比べて大きな差を生じることがなくなる。
【0007】
そして、溶剤によって減容化された発泡スチロール樹脂は、それぞれのリサイクル処理工場に搬送され、溶剤分を加熱等によって蒸発させて除去し、スチレン樹脂などのペレットなどに加工され、新たなポリスチレン樹脂の原料として再利用が行われている。
【0008】
【特許文献1】
特許第3236213号公報
【特許文献2】
特開2002−105237号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した発泡スチロール樹脂のリサイクル技術においては、減容化の際に利用される溶剤(ゲル化溶剤)を再び回収して、再利用することはほとんど行われていなかった。そのため、加熱によって蒸発した溶剤は、そのまま大気中に放出されることが多かった。これにより、石油資源の有効活用を促進するリサイクル技術であるにも関わらず、新たに石油化学系の溶剤を消費することになり、石油資源を反って無駄にしていた。さらに、大気中に溶剤を放出することによって周辺環境へ悪影響を及ぼす可能性が高く、環境を悪化させる可能性があった。加えて、減容化のための溶剤を購入するコストがその都度必要となることから、スチレン系樹脂発泡体のリサイクル処理コストを増加させる要因ともなっていた。
【0009】
そこで、本発明は、上記実情に鑑み、スチレン系樹脂発泡体の減容化に利用される溶剤を回収し、再利用することが可能な溶剤回収装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明にかかる溶剤回収装置は、溶剤によってスチレン系樹脂発泡体を減容化して得られたゲル状のスチレンゲルを膜状に流出させるスリット溝を有するスリット部と、所定の傾斜角度に傾斜した状態で保持され、前記スチレンゲルを自重によって自然流下させる傾斜面を有し、略閉塞された閉塞空間が形成された傾斜流下部と、前記傾斜流下部の前記傾斜面を加熱し、前記傾斜面上を自然流下する前記スチレンゲルから前記溶剤を蒸発させる加熱蒸発手段と、前記傾斜流下部の前記閉塞空間と連通し、前記スチレンゲルから蒸発した前記溶剤を吸引し、液化して回収する溶剤回収部と、前記傾斜流下部の前記傾斜面の終端に設けられ、前記溶剤の除去されたスチレン樹脂を回収するスチレン樹脂回収部とを具備し、前記傾斜流下部は、前記スチレンゲルが自然流下する流下方向に沿って、前記傾斜面に複数の仕切板が設けられているものである。
【0011】
ここで、スチレン系樹脂発泡体とは、食料品等の販売に使用される白色のトレイや、或いは電気製品の梱包の際に衝撃吸収の目的で利用される発泡スチロール樹脂の梱包体などが挙げられる。さらに、溶剤とは、スチレン系樹脂発泡体と接触すると、固体のスチレン系樹脂発泡体を溶解させ、流動性を有する液状(ゲル状)にするものであり、芳香族系炭化水素などのものが知られている。
【0012】
したがって、請求項1の発明にかかる溶剤回収装置は、溶剤によってゲル化され、流動性を有した状態のスチレンゲルをスリット部のスリット溝から膜状に流出させる。そして、流出した膜状のスチレンゲルは、傾斜流下部の傾斜面に沿って自重にしたがって自然流下する。このとき、傾斜流下部の傾斜面は、加熱蒸発手段によって熱が供給され、傾斜面上のスチレンゲルに係る熱が伝達される。これにより、熱が伝えられたスチレンゲルからは、含有する溶剤成分(スチレン系樹脂体よりも低沸点である)が蒸発し、傾斜面を流下するスチレンゲルがスリット部から、傾斜面の終端に設けられたスチレン樹脂回収部に到達するまでに、スチレンゲルから溶剤がほぼ完全に除去されるようになる。
【0013】
また、スチレンゲルから蒸発した溶剤は気体となり、傾斜流下部の略閉塞された閉塞空間に滞留することになる。そして、係る閉塞空間に連通して接続された溶剤回収部のファン等の吸引手段によって、大気とともに溶剤が吸引され、回収される。そして、溶剤回収部で気体状態にある溶剤を冷却等によって液化することにより、スチレン系樹脂発泡体を再溶解することが可能な液状の溶剤が生成される。一方、傾斜面に沿って自然流下し、傾斜面の終端に到達したスチレンゲルからは溶剤が除去され、スチレン樹脂としてスチレン樹脂回収部に集められる。これにより、スチレンゲルを傾斜面に沿って自然流下させながら、溶剤とスチレン樹脂との固液分離することが可能となる。
【0015】
さらに、傾斜流下部の傾斜面が複数の仕切板によって仕切られているので、傾斜面を自然流下するスチレンゲルは、係る仕切板によって傾斜面の流下方向に対する直交方向に向かって拡がりながら流下することが規制される。そのため、スリット溝から流出された際の膜厚をほぼ保ちながら傾斜面を流下することになり、加熱蒸発手段によってスチレンゲルに熱が均一化して伝えられる。そのため、傾斜面の各部位における加熱ムラが抑制され、傾斜面全体から安定した状態で溶剤を蒸発させられ、溶剤回収が効率的に行える。
【0016】
請求項2の発明にかかる溶剤回収装置は、請求項1に記載の溶剤回収装置において、前記加熱蒸発手段は、高温に加熱された油が熱媒として利用され、前記傾斜流下部の下方に前記傾斜面に当接して設置され、内部に前記油が充填された油循環槽と、前記油循環槽内に充填された前記油を、前記傾斜流下部の前記傾斜面の終端近傍から前記スリット部方向に向かって循環させる油循環手段と、前記油循環槽の側面から油充填空間に向かって交互に突設され、油の流れを前記スチレンゲルの流下方向に対して直交する方向に蛇行させるように整える整流板とをさらに具備するものである。
【0017】
したがって、請求項2の発明の溶剤回収装置によれば、請求項1の発明の溶剤回収装置の作用に加え、スチレンゲルに加熱する熱媒として油が利用され、傾斜流下部の傾斜面に当接するように油循環槽が設けられている。また、油循環槽内に充填された高温の油が、傾斜面の終端近傍からスリット部方向に向かって循環させられる。さらに、整流板が油循環槽の側面から油充填空間へ向かって交互に突設されているので、スチレンゲルの流下方向に対して直交方向に蛇行するように循環の流れが整えられている。これにより、傾斜面の全体にわたって均一に油の熱が伝えられることになり、傾斜面を流下するスチレンゲルの溶剤の蒸発効率に差異が生じることがない。その結果、溶剤の回収がより安定して行われることになる。
【0018】
請求項3の発明にかかる溶剤回収装置は、請求項1または請求項2に記載の溶剤回収装置において、前記スリット部の前記スリット溝の溝幅は、0.5mm以上3.0mm以下の範囲に設定されているものである。
【0019】
したがって、請求項3の発明の溶剤回収装置によれば、請求項1または請求項2の発明の溶剤回収装置の作用に加え、スリット部のスリット溝の溝幅が0.5mm以上3.0mm以下、さらに好ましくは1.0mm以上2.0mm以下の範囲に設定されている。これにより、スリット部から製膜して流出されるスチレンゲルの膜厚が上記の範囲に規制される。ここで、スリット溝が0.5mmよりも狭い場合、比較的粘性の高いスチレンゲルがスリット溝から良好に流出しないことが想定される。一方、3.0mm以上に溝幅を広くすると、傾斜面を自然流下するスチレンゲルの膜厚が大きくなり、加熱蒸発手段によって与えられる熱が、スチレンゲルの膜上面まで完全に伝わらないことが想定される。その結果、スチレンゲル中に含まれる溶剤を蒸発させるだけの熱が供給されず、溶剤を含んだ状態で、スチレン系樹脂回収部に到達し、溶剤の回収が不完全なものとなる。
【0020】
請求項4の発明の溶剤回収装置は、請求項2または請求項3に記載の溶剤回収装置において、前記油循環槽に充填された前記油の油温度は、230℃以上300℃以下の範囲に設定されているものである。
【0021】
したがって、請求項4の発明の溶剤回収装置は、請求項2または請求項3の発明の溶剤回収装置の作用に加え、熱媒の熱媒温度が、230℃以上300℃以下、さらに好ましくは240℃以上280℃以下の範囲に設定されているものである。これにより、傾斜下端から回収されるスチレン系樹脂が熱によってダメージを受け、品質が低下することが抑えられ、さらにスチレンゲルに含まれる溶剤を完全に蒸発させることが可能となる。
【0022】
請求項5の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の溶剤回収装置において、前記傾斜面の前記傾斜角度は、設置面に対して15度以上45度以下の範囲に設定されているものである。
【0023】
したがって、請求項5の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の作用に加え、傾斜面の傾斜角度が、溶剤回収装置の設置された設置面に対して15度以上45度以下、さらに好ましくは25度以上35度以下の範囲に設定されているものである。ここで、流動性状を有するスチレンゲルは、傾斜面を自重によって自然流下するため、傾斜面の傾斜角度は特に重要な要素である。すなわち、傾斜角度が15度未満である場合、スチレンゲルの流下に多くの時間を要し、溶剤回収装置の処理量が低下することが想定される。一方、傾斜角度を45度よりも大きくすると、自然流下する時間が短く成り、係る短時間ではスチレンゲルに含まれる溶剤を完全に除去することが行えない。
【0024】
請求項6の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の溶剤回収装置において、前記スチレンゲルとの比重の違いを利用し、前記スチレンゲル中に含まれる不純物を沈下させて除去する沈下除去手段をさらに有するものである。
【0025】
したがって、請求項6の発明の溶剤回収装置によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の作用に加え、スチレンゲルに含まれる不純物がスチレンゲルとの比重の違いを利用して除去される。ここで、スーパーなどで回収されたトレイ、或いは梱包体などとして利用されていたスチレン系樹脂発泡体の中には、異物が混入していることが多い。そして、回収作業においては、可能な限り目視等によって異物(不純物)の除去が主に手作業などによって行われている。しかしながら、係る作業は完全なものではなく、ゲル化されたスチレンゲルの中には異物が混入されていることがある。また、混入された異物は、砂や泥、或いは鉄くずなどが多くあり、一般にスチレンゲルよりも比重が大きいことが多い。
【0026】
そこで、係る比重の違いを利用して、不純物の除去が行われる。ここで、不純物除去手段の一例としては、スリット部に供給される前段階のスチレンゲルを一旦貯留し、不純物を沈殿させる不純物沈殿槽を設けることなどによって行われる。なお、係る不純物沈殿槽は、スチレンゲルのスリット部への送出方向に相対し、不純物沈殿槽の底端近傍にのみ隙間が設けられた遮蔽板を設け、スチレンゲルの送出方向を略水平方向から矯正的に垂下方向に変換することにより、不純物の沈下をさらに効率的に行うものが望ましい。なお、スチレンゲルの流動性を保つために、係る不純物沈殿槽は80℃程度に加熱されていることが望ましい。さらに、スチレンゲル中に含まれる大きな異物等は、従来から周知の技術であるフィルターやストレーナーなどを利用して除去することも勿論可能である。
【0027】
請求項7にかかる溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の溶剤回収装置において、前記溶剤回収部は、前記溶剤が回収された後の残ガス成分を、前記傾斜流下部の前記閉塞空間に導入する残ガス導入手段をさらに有するものである。
【0028】
したがって、請求項7の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の作用に加え、残ガス成分を再び傾斜流下部に導入する残ガス導入手段を有している。すなわち、溶剤回収部によってスチレンゲルから蒸発した溶剤は、閉塞空間内の大気とともに吸引され、さらに冷却処理等によって液化される。このとき、傾斜流下部の閉塞空間は、大気が吸引され続けることによって減圧状態となることがある。そのため、減圧下での溶剤の蒸発効率が変化し、安定した状態で溶剤を回収することが行えなくなる。さらに、閉塞空間が減圧状態になることにより、傾斜流下部を含む溶剤回収装置全体が変形し、危険な状態になることがある。そこで、残ガス導入手段を設けることにより、傾斜流下部の閉塞区間を略大気圧下(吸引によって若干減圧になる可能性がある)にすることによって、上述の問題を回避している。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態である溶剤回収装置1について、図1乃至図4に基づいて説明する。図1は本実施形態の溶剤回収装置1の全体の概略構成を示す説明図であり、図2は回収本体部2の傾斜流下部3の構成を示す上方から見た断面図であり、図3は回収本体部2の油循環槽4の構成を示す上方から見た断面図であり、図4は不純物除去槽5の構成を示す断面図である。
【0030】
本実施形態の溶剤回収装置1は、図1に示すように、溶剤Sによって発泡スチロール樹脂などのスチレン系樹脂発泡体を溶解し、ゲル状にして減容化したスチレンゲルGを、約80℃のスチーム温度で、流動性状を呈するように予備的に加熱しながら撹拌する撹拌槽6と、撹拌槽6に接続され、予備加熱されたスチレンゲルGに含まれるゴミ等の不純物Eを比重の違いを利用して沈下させ、除去する不純物除去槽5と、不純物除去槽5によって不純物Eが取除かれたスチレンゲルGを所定の送出速度で送出させる送出ポンプ7と、送出ポンプ7から送出されたスチレンゲルGを加熱し、溶剤Sを蒸発させて回収する回収本体部2とから主に構成されている。ここで、不純物除去槽5が本発明における不純物除去手段に相当する。
【0031】
さらに、具体的に説明すると、回収本体部2は、送出ポンプ7から送出された流動性状を為すスチレンゲルGを一定の膜厚に調整するために2mmのスリット幅に設定されたスリットWを有するスリット部8と、回収本体部2の設置床面Fに対して約30度の傾斜角度θを保持した状態で支持脚Rによって支持され、スリット部8から流出した膜厚約2mmのスチレンゲルGを傾斜面9に沿って自然流下させることが可能であり、略閉塞された閉塞空間10を有して形成された傾斜流下部3と、傾斜流下部3の傾斜面9に接し、傾斜面9を加熱するための熱媒として油11が油充填空間12に充填された油循環槽4と、油循環槽4に充填された油11を高温に加熱する加熱バーナー部13及び加熱された油11を傾斜面9の流下端Mの近傍からスリット部8に向かって斜め上方に循環させる油循環用パイプ14及び油循環用ポンプ15と、傾斜流下部3の閉塞空間10と連通して接続され、スチレンゲルGが加熱されることによって蒸発した気体状の溶剤Sを吸引する吸排ファン16、吸引した溶剤Sを液化する液化部17、及び液化した溶剤Sを貯留する貯留部18を有する溶剤回収部19と、溶剤回収部19と接続し、液化によって溶剤Sが回収された後の残ガス成分Zを傾斜流下部3の閉塞空間10に戻すための戻し管20と、傾斜面9の流下端Mの三カ所に穿設された回収孔21から溶剤Sの除去されたスチレン樹脂PSを回収するスチレン樹脂回収部22とを主に備えている。ここで、油循環槽4、油11、及び加熱バーナー部13が本発明における加熱蒸発手段に相当し、油循環用パイプ14及び油循環用ポンプ15が本発明における油循環手段に相当し、戻し管20が本発明における残ガス導入手段に相当する。
【0032】
さらに、傾斜流下部3について説明すると、図2に示すように、傾斜面9の面上には、スチレンゲルGの流下方向Dに沿って等間隔に五つの仕切板23が設けられている。また、油循環槽4は、図3に示すように、傾斜面9の流下端Mの近傍からスリット部8に向かって油11を循環させる際に、油11の流れをスチレンゲルGの流下方向Dに対して直交する方向に蛇行させるように整えるための整流板24が、油循環槽4の側面25から油充填空間12に向かって交互に突設されている。
【0033】
さらに、不純物除去槽5は、図4に示すように、撹拌槽6から略水平方向に送出されるスチレンゲルGに対して相対して形成され、スチレンゲルGの送出方向を略水平から略垂下方向に強制的に変化させる垂下板26を有している。そのため、撹拌槽6から送出されたスチレンゲルGは、垂下板26によって略水平方向から略垂下方向に流れが制御され、不純物除去槽5の底面27に向かう。ここで、垂下板26の先端は、不純物除去槽5の底面27との間にスチレンゲルGの流通が可能なクリアランス29が形成されているため、底面27の近傍に到達したスチレンゲルGは、再び上昇する。このとき、スチレンゲルGに含まれる不純物Eは、比重の違いによってスチレンゲルGとともに上昇することができないことが多い。その結果、不純物Eが不純物除去槽5の底面27付近に沈下する。これにより、不純物EをスチレンゲルGから除去することができる。また、底面27には、沈下した不純物Eを不純物除去槽5の内部から抜取るためのドレン28が設けられている。
【0034】
次に、本実施形態の溶剤回収装置1の使用方法について説明する。始めに、リサイクルを行う目的でスーパーなどの場所で回収され、溶剤Sによって減容化した状態のゲル状のスチレンゲルGを、撹拌槽6の上方に設けられたホッパ30から投入する。このとき、ホッパ30の投入前或いはホッパ30への投入時に、予めスチレンゲルGに含まれる大きな夾雑物を取り除くことが行われるが、ここでは説明を省略する。
【0035】
ホッパ30からスチレンゲルGが投入された撹拌槽6の内部は、ボイラー(図示しない)と接続した蒸気配管(図示しない)が設けられ、約80℃の温度に加熱されている。そして、撹拌槽6の内部に設けられた撹拌プロペラ31を回転させることにより、温められた状態でさらに流動性を増しながら混練されることになる。これにより、その後の不純物除去槽5及び回収本体部2にスチレンゲルGを送出させることが容易に行えるようになる。
【0036】
そして、撹拌槽6によって予備的に加熱されたスチレンゲルGは、その後不純物除去槽5に送出される。ここで、不純物除去槽5の周囲には、蒸気配管(図示しない)が配され、撹拌槽6と同様に約80℃の温度に加熱されている。そのため、不純物除去槽5の内部でスチレンゲルGの流動性が損なわれることがない。
【0037】
不純物除去槽5に送られたスチレンゲルGは、前述したように内部に設けられた垂下板26によって送出方向が略水平から略垂下方向に強制的に変化され、底面27に向かって規制される。その後、底面27に到達したスチレンゲルGは、垂下板26と底面27との間のクリアランス29を通って上昇する。なお、不純物EをスチレンゲルGから比重の違いを利用して除去する効果については、既に述べているためここでは詳細な説明は省略するものとする。
【0038】
その後、不純物除去槽5の開出端32に到達したスチレンゲルGは、送出ポンプ7によって所定量ずつ回収本体部2のスリット部8に送出される。ここで、送出ポンプ7とスリット部8とは接続配管33によって接続されている。ここで、接続配管33は、送出ポンプ7と接続した一本の配管34aがスリット部8の付近で二本に分岐し、スリット部8とは分岐管34b,34cによって二カ所で接続されている。これにより、スリット部8の幅方向に対してスチレンゲルGを偏ることなく一定の送出量で供給することができる。ここで、スリット部8は、図2に示すように、断面略円筒形状を為し、傾斜流下部3の傾斜面9と略当接する箇所に2mmにスリット幅が設定されたスリットWが形成されている。そして、送出ポンプ7から所定量ずつスリットWからスチレンゲルGが傾斜面9に流出される。これにより、傾斜面9の面上にはスリット幅と略同一の約2mmの膜厚にされたスチレンゲルGが形成される。
【0039】
そして、約2mmの膜厚で流出したスチレンゲルGは、傾斜流下部3が30度の傾斜角度θを保った状態で形成されているため、自重にしたがって傾斜面9を自然流下する。このとき、自然流下の速度は、スチレンゲルGの粘性によって非常に緩やかに設定されており、本実施形態においては、スリット部8の流出開始からスチレン樹脂回収部22に到達し、回収されるまでの処理時間はおよそ1時間程度になっている。
【0040】
また、傾斜面9には、前述したように、等間隔に仕切板23が設けられている。そのため、スリット部8から流出したスチレンゲルGは、それぞれ仕切板23によって区切られた各区画35を流下する。すなわち、スチレンゲルGが傾斜面9を流下する場合、流下方向Dと直交する横方向(図2における紙面上下方向に相当)に拡がって流下する傾向がある。これにより、スリット部8において膜厚を一定に調整して流出させたにも関わらず、流下の過程において傾斜面9の各々の箇所で膜厚にバラツキを生じる可能性が高くなる。その結果、油循環槽4内を循環する油11によってスチレンゲルGが加熱される際に、各箇所での熱伝達性の違いにより、加熱ムラが生じやすくなる。これにより、スチレンゲルGに含まれる溶剤Sを安定して回収することができないことが想定される。そこで、本実施形態において示したように、傾斜面9に仕切板23を設けることにより、スチレンゲルGの横方向への拡がりを許容範囲内に抑え、膜厚を均一にした状態で傾斜面9を流下するスチレンゲルGを加熱することができるようになる。
【0041】
なお、傾斜面9の下方には、高温(ここでは280℃に設定)の油11が充填された油充填空間12を循環する油循環槽4が設置されている。これにより、傾斜面9の各区画35を流下するスチレンゲルGは、油11が熱媒となって加熱され、スチレンゲルGの中に含まれる溶剤Sが係る過程において徐々に蒸発することになる。このとき、前述の整流板24によってスチレンゲルGの流下方向Dに対して直交方向に蛇行するように循環の流れが整えられている。これにより、傾斜面9の全体にわたって均一に油11の熱が伝えられることになり、傾斜面9を流下するスチレンゲルGの溶剤Sの蒸発効率に差異が生じることない。その結果、溶剤Sの回収がより安定して行われることになる。
【0042】
ここで、油循環槽4の油11によって伝達された熱によってスチレンゲルGから蒸発した気体成分の溶剤Sは、傾斜面9の上方の閉塞空間10に滞留する。このとき、閉塞空間10と連通して接続された溶剤回収部19の吸排ファン16によって大気とともに溶剤Sは吸引される。そして、吸引された溶剤Sは、液化部17によって冷却されることにより液化し、貯留部18に液状の溶剤Sとして貯留される。これにより、スチレン系樹脂発泡体のリサイクル回収の際に減容化処理に用いられる溶剤Sを液状にして回収することができ、回収した溶剤Sを再びスチレン系樹脂発泡体の減容化処理に利用することができる。
【0043】
なお、溶剤Sを液化して回収された後の残ガス成分Zは、戻し管20を介して再び傾斜流下部3の閉塞空間10に導入される。これにより、吸排ファン16による吸引が継続されることによって、閉塞空間10が減圧した状態になることが抑えられ、蒸発効率を不安定にさせることがない。さらに、過減圧の状態が続くことによって傾斜流下部3等の設備が変形することなどがなくなる。
【0044】
その後、傾斜面9に沿って流下したスチレンゲルGは、流下端Mに近づくにつれてほぼ完全に溶剤Sが除去された状態になる。そして、流下端Mに設けられた回収孔21からスチレン樹脂PSとしてスチレン樹脂回収部22に回収される。
【0045】
以上述べたように、本実施形態の溶剤回収装置1によれば、予め加熱されたスチレンゲルGから比重の違いを利用して不純物Eを沈下させて除去するとともに、スチレンゲルGを所定の膜厚に調整した状態で傾斜面9に沿って自然流下させることにより、スチレンゲルGを液体成分の溶剤Sと固体成分のスチレン樹脂PSに分離し、スチレン樹脂PSと溶剤Sとを合わせて回収することができる。さらに、回収した溶剤Sは再びリサイクルの際にスチレン系樹脂発泡体を減容化する際に再利用することができる。さらに、溶剤Sを加熱蒸発させる油11の温度が280℃に設定されているため、回収した溶剤S及びスチレン樹脂PSの組成に影響を与えることがなく、その後のリサイクルに支障無く利用することができる。
【0046】
これにより、従来は大気中に放出し、地球環境に悪影響を及ぼす可能性が強かった減容化のための溶剤Sを複数回にわたって繰り返し利用することができ、環境を損なう恐れが低くなる。さらに、溶剤Sのコストを削減することができるため、スチレン系樹脂発泡体のリサイクルにかかる処理コストを抑えることが可能となる。
【0047】
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
【0048】
すなわち、本実施形態の溶剤回収装置1において、スチレンゲルGから溶剤Sを回収するための処理条件として、油温度=280℃、傾斜角度θ=30度に設定するものを示したが、これに限定されるものではなく、溶剤回収の際の処理条件は、スチレンゲルGの粘性や成分比等によって所定の範囲内において変更するものであっても構わない。
【0049】
さらに、加熱蒸発手段として油及び油循環槽等によるものを示したが、これに限定されるものではなく、その他の電気加熱等による加熱手段などを利用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明の溶剤回収装置は、スチレンゲルを所定の傾斜角度に傾斜して保持された傾斜面を流下させることにより、膜厚を略均一にした状態でスチレンゲルを加熱することができる。このため、スチレンゲルに含まれる溶剤の蒸発効率が安定し、良好に溶剤を回収することができる。そして、回収した溶剤を再びスチレン系樹脂発泡体の減容化処理に再利用することができる。これにより、スチレン系樹脂発泡体のリサイクルコストを低減化し、さらに溶剤を大気中に放出させることがないため、地球環境に悪影響を及ぼす可能性が低くなる。また、複数の仕切板を傾斜面に設けることにより、傾斜面を流下するスチレンゲルの膜厚を均一にすることができ、蒸発効率がさらに向上する。
【0052】
請求項2の発明の溶剤回収装置は、請求項1の発明の溶剤回収装置の効果に加え、高温の油を熱媒として利用し、傾斜面下で係る油を循環させると共にスチレンゲルの流下方向に対して直交方向に蛇行するように循環の流れを整えることにより、傾斜面全体を均一に加熱することができる。これにより、溶剤の蒸発効率を安定させることができる。
【0053】
請求項3の発明の溶剤回収装置は、請求項1または請求項2の発明の溶剤回収装置の効果に加え、スリット溝の溝幅を0.5mm以上3.0mm以下の範囲に設定することにより、加熱蒸発手段によって与えられる熱を効率良く吸収し、スチレンゲルの中の溶剤を蒸発させることができる。
【0054】
請求項4の発明の溶剤回収装置は、請求項2または請求項3の発明の溶剤回収装置の効果に加え、油温度を230℃以上300℃以下に設定することにより、回収される溶剤及びスチレン樹脂が熱破壊されることを防ぎ、その後の再利用の際に支障が生じることがなくなる。
【0055】
請求項5の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の効果に加え、設置面に対して15度以上45度の傾斜角度に設定されているため、傾斜面を流下するスチレンゲルの流下速度を調整し、溶剤の蒸発に必要な時間を確保することができる。
【0056】
請求項6の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の効果に加え、比重の違いを利用してスチレンゲルから不純物を除去することができる。これにより、簡易な構成で不純物を除去し、さらに流下させるスチレンゲルに夾雑物等が混じることがないため、傾斜面で加熱ムラなどが生じることがなくなる。
【0057】
請求項7の発明の溶剤回収装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一つの発明の溶剤回収装置の効果に加え、溶剤が回収された後の残ガス成分を傾斜流下部の閉塞空間に再び戻すことにより、閉塞空間内が減圧状態になることを防ぎ、蒸発効率の低下及び傾斜流下部の変形を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶剤回収装置の全体の概略構成を示す説明図である。
【図2】回収本体部の傾斜流下部の構成を示す説明図である。
【図3】回収本体部の油循環槽の構成を示す説明図である。
【図4】不純物除去槽の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 溶剤回収装置
2 回収本体部
3 傾斜流下部
4 油循環槽(油循環手段)
5 不純物除去槽(不純物除去手段)
6 撹拌槽
8 スリット部
9 傾斜面
10 閉塞空間
11 油(加熱蒸発手段)
13 加熱バーナー部(加熱蒸発手段)
14 油循環用パイプ(油循環手段)
15 油循環用ポンプ(油循環手段)
19 溶剤回収部
20 戻し管(残ガス導入手段)
22 スチレン樹脂回収部
23 仕切板
24 整流板
26 垂下板(不純物除去手段)
D 流下方向
E 不純物
G スチレンゲル
PS スチレン樹脂
S 溶剤
Z 残ガス成分
θ 傾斜角度
Claims (7)
- 溶剤によってスチレン系樹脂発泡体を減容化して得られたゲル状のスチレンゲルを膜状に流出させるスリット溝を有するスリット部と、
所定の傾斜角度に傾斜した状態で保持され、前記スチレンゲルを自重によって自然流下させる傾斜面を有し、略閉塞された閉塞空間が形成された傾斜流下部と、
前記傾斜流下部の前記傾斜面を加熱し、前記傾斜面上を自然流下する前記スチレンゲルから前記溶剤を蒸発させる加熱蒸発手段と、
前記傾斜流下部の前記閉塞空間と連通し、前記スチレンゲルから蒸発した前記溶剤を吸引し、液化して回収する溶剤回収部と、
前記傾斜流下部の前記傾斜面の終端に設けられ、前記溶剤の除去されたスチレン樹脂を回収するスチレン樹脂回収部と
を具備し、
前記傾斜流下部は、
前記スチレンゲルが自然流下する流下方向に沿って、前記傾斜面に複数の仕切板が設けられていることを特徴とする溶剤回収装置。 - 前記加熱蒸発手段は、
高温に加熱された油が熱媒として利用され、
前記傾斜流下部の下方に前記傾斜面に当接して設置され、内部に前記油が充填された油循環槽と、
前記油循環槽内に充填された前記油を、前記傾斜流下部の前記傾斜面の終端近傍から前記スリット部方向に向かって循環させる油循環手段と、
前記油循環槽の側面から油充填空間に向かって交互に突設され、油の流れを前記スチレンゲルの流下方向に対して直交する方向に蛇行させるように整える整流板と
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の溶剤回収装置。 - 前記スリット部に設けられた前記スリット溝の溝幅は、
0.5mm以上3.0mm以下の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溶剤回収装置。 - 前記油循環槽に充填された前記油の油温度は、
230℃以上300℃以下の範囲に設定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の溶剤回収装置。 - 前記傾斜面の前記傾斜角度は、
設置面に対して15度以上45度以下の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の溶剤回収装置。 - 前記スチレンゲルとの比重の違いを利用し、前記スチレンゲル中に含まれる不純物を沈下させて除去する沈下除去手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載の溶剤回収装置。
- 前記溶剤回収部は、
前記溶剤が回収された後の残ガス成分を、前記傾斜流下部の前記閉塞空間に導入する残ガス導入手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載の溶剤回収装置。
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