JP4045690B2 - ディスク装置とそのスレッド移動機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに光学ピックアップ等の記録及び/又は再生手段によってデータを記録及び/又は再生するディスク装置とそのスレッド移動機構の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CD、CD−ROM、DVD、DVD−ROM等のディスク状記録媒体である光ディスクに記録されているデータを光学ピックアップによって再生する光ディスク装置では、図29〜図33に示すようなスレッド移動機構131が搭載されている。このスレッド移動機構131は、ディスクテーブル132と一体のスピンドルモータ132が前端の上部に搭載された可動シャーシ134に搭載されたものであって、光学ピックアップ135が搭載されたスレッド136をガイド軸とガイドレール部材とからなる左右一対のガイド部材137で案内して光ディスクの内外周間で矢印a、b方向に移動自在に構成し、可動シャーシ134の一側部の上部にスレッド駆動モータ18とギアトレイン139を搭載し、そのギアトレイン139をスレッド駆動モータ18の下端の外周に固着したギア139Aからピニオン140までの合計4枚のギア139A、139B、139C及び140で構成している。そして、スレッド136の一端側の側面にラック141をガイド部材137と平行に固着して、そのラック141にギアトレイン139の出力端に配置されたピニオン140を噛合させたものである。そして、スレッド駆動モータ138によってギアトレイン139を介してピニオン140を正逆回転駆動することによってラック141を介してスレッド136を左右一対のガイド部材137に沿って矢印a、b方向に移動して、光学ピックアップ135で光ディスクをシークしてデータの再生を行っている。
【0003】
そして、従来は、図30及び図33に示すように、ピニオン140とラック141との間に発生するバックラッシュによるギアのガタを取り除くために、ラック141を1枚構成とし、ピニオン140を上下に重ねた2枚のピニオン140A、140B間に、これらを互いに逆方向に回転付勢する回転付勢手段である圧縮コイルバネ140Cを介在させたバックラッシュ・キャンセル機能のダブルピニオン140に構成し、そのダブルピニオン140の入力側に配置されたギア139Cの小径ギア139A1をその2枚のピニオン140a、140bに噛合させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のスレッド移動機構131では、ダブルピニオン140によって1枚ラック141との及び小径ギア139C1との間P1、P2のバックラッシュは取り除くことができるものの、ギアトレイン139中のギア139A、139B間P3及びギア139Bとギア139Cとの大径ギア139C2間P4のバックラッシュによるガタは取り除くことができず、これらのギア間のガタによってスレッド駆動ICの端子間オフセットのキャンセルを行う際に、スレッドを正確に位置決めすることができないと言う問題があった。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、最少のバックラッシュ・キャンセル機能で、スレッド移動機構のギアトレイン中のバックラッシュによるギアのガタを取り除くことができるようにしたディスク装置とそのスレッド移動機構を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明のディスク装置は、スレッド駆動モータによって駆動されるギアトレインの出力端に配置したピニオンでスレッドに固定されたラックを駆動することにより、データの記録及び/又は再生手段が搭載されたスレッドをディスク状記録媒体の内外周間で移動させるようにしたディスク装置のスレッド移動機構において、ラックを2枚のラック間にスライド付勢手段を介在し、何れか一方のラックをスレッドに固定したバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、そのダブルラックを駆動するピニオンをそのダブルラックの各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねピニオンで構成し、その2枚の重ねピニオンの入力側に1枚のギアをこれら2枚の重ねピニオンに共通に噛合させたものである。
【0007】
上記のように構成された本発明のディスク装置は、スレッド移動機構のギアトレイン中のラックをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、そのダブルラックを駆動するピニオンを各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねラックを介して入力側の1枚のギアに共通に噛合させたので、ギアトレイン中の1枚のギアとピニオンとラックとの3枚のギア・ラック間でバックラッシュによるギアのガタを取り除くことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用したディスク装置とそのスレッド移動機構の実施の形態を図を参照しながら、以下の順序で説明する。
(1) ・・・ スレッド移動機構のギアトレインの説明
(2) ・・・ 光ディスク装置の概要説明
(3) ・・・ スピンドルモータ及び光学ピックアップの昇降機構の説明
(4) ・・・ ローディング機構の説明
【0009】
(1) ・・・ スレッド移動機構のギアトレインの説明
まず、図1〜図6によって、スレッド移動機構59について説明すると、図1、図3〜図6はこのスレッド移動機構59の第1の実施形態を示したものであって、まず、ラック63が上下に平行状に重ねられて相互にスライド自在に構成された2枚のラック63A、63Bと、これら上下2枚のラック63A、63Bを互いに逆方向にスライド付勢するように、これらの間に介在させたスライド付勢手段である圧縮コイルバネ63Cとによって、バックラッシュ・キャンセル機能を有するダブルラック63を構成している。そして、一方のラックである上側ラック63Aをスレッド56の一側部にネジ63Dによって固着し、他方のラックである下側ラック63Bを上側ラック63Aに対して複数のスライドガイド63Eで案内して圧縮コイルバネ63Cによって一方向である矢印b方向にスライド付勢している。
【0010】
そして、ギアトレイン61はスレッド駆動モータ60のモータ軸60aの下端の外周に固着された出力ギアであるモータギア61Aからピニオン62までの合計4枚のギア61A、61B、61C及び62で構成されていて、そのギアトレイン61の出力端に配置されているピニオン62が上下に重ねられた2枚のピニオン62A、62Bで構成している。そして、これら2枚の重ねピニオン62A、62Bをダブルラック63の上下2枚のラック63A、63Bにそれぞれ噛合させているが、これら2枚の重ねピニオン62A、62B間には回転付勢手段を用いたバックラッシュ・キャンセル機能は設けられていない。そして、スレッド駆動モータ60と2枚の重ねピニオン62A、62Bとの間に配置されている3枚のギア61A、61B、61Cのうちの出力端に配置されているギア61Cが幅広の小径ギア61C1と幅狭の大径ギア61C2とによって構成されていて、その小径ギア61Cが2枚の重ねピニオン62A、62Bの入力側に共通に噛合されている。
【0011】
そして、これら3枚のギア61A、61B、61Cのうちの何れか1つをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアに構成するのが最も好ましい。そこで、この第1の実施形態では、出力端に配置されているギア61の大径ギア61C2の上部に同径の大径ギア61C3を重ね、これら2枚の大径ギア61C1、61C3を互いに逆方向に回転付勢するようにこれらの間に回転付勢手段である圧縮コイルバネ61C4を介在して、これら2枚の大径ギア61C2、61C3をバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギア61Cを構成している。そして、入力側に配置されているモータギア61Aを広幅の小径ギアに構成し、中間に配置されているギア61Bをモータギア61Aに共通に噛合されると共に、ダブルギア61Cの2枚の大径ギア61C2、61C3にそれぞれ噛合された2枚の重ねギア61B1と61B2によって構成している。なお、この2枚の重ねギア61B1と61B2は2枚の重ねピニオン62A、62Bと同様にバックラッシュ・キャンセル機能を持っていない。
【0012】
なお、スレッド駆動モータ60は可動シャーシ53上に平行状にビス止めされたモータ取付板121の後端側の上部に固着されていて、ギアトレイン61のモータギア61Aを除く他の3枚のギア61B、61C及び62は可動シャーシ53とモータ取付板121との間に垂直状に取り付けられた合計3つのギア支軸122の外周に回転自在に取り付けられている。そして、モータギア61Aの下端に一体成形された大径フランジ123の上面にマグネットリング124が接着されていて、そのマグネットリング124にはその円周方向に沿ってS極とN極が交互に、かつ、等間隔に着磁された24極や48極等の磁極が着磁されている。そして、そのマグネットリング124の位置検出用のホール素子125がモータ基板126にマウントされていて、ホール素子125によってマグネットリング124の磁極を検出することにより、スレッド駆動モータ60の位置検出を行う位置検出器(FG)が構成されている。
【0013】
このスレッド移動機構59は以上のように構成されていて、ギアトレイン61の出力端に配置されている重ねピニオン62と、スレッド56のダブルラック63との間のバックラッシュによるガタはそのダブルラック63のバックラッシュ・キャンセル機能によって取り除かれる。即ち、ダブルラック63の上下2枚のラック63A、63Bが圧縮コイルバネ63Cによって上下2枚のピニオン62A、62Bを互いに反対方向に回転付勢することによってこれらの間P11部分でのバックラッシュによるガタが取り除かれている。そして、その上下2枚のピニオン62A、62Bは1枚の小径ギア61C1に対しても互いに反対方向に回転付勢されるので、これらの間P12部分でのバックラッシュによるガタも取り除かれる。従って、ダブルラック63のバックラッシュ・キャンセル機能によって、ダブルラック63と、重ねピニオン62と小径ギア61C1との間の3枚のギア間P11、P12部分でのバックラッシュによるガタが取り除かれることになる。
【0014】
そして、重ねピニオン62の入力側に配置されているダブルギア61Cによる同様のバックラッシュ・キャンセル機能によって、このダブルギア61Cと重ねギア61Bとの間P13の部分及びその重ねギア61Bとモータギア61Aとの間P14の部分との間のバックラッシュによるガタも取り除かれることになる。従って、モータギア61Aとダブルラック63との間の合計5つのギア及びラックの間にバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラック63及びダブルギア61Cである2つのダブルギアを介在しただけで、これら合計5つのギア及びラック間全域P11、P12、P13、P14のバックラッシュによるガタを取り除くことができる。
【0015】
この結果、このスレッド移動機構59によれば、スレッド56を後述するシーク時に矢印a、b方向にガタなく、高精度にシークすることができ、そのシーク時における光学ピックアップ33、34の高精度の位置決めを行える。そして、後述するDVDやDVD−ROM或いは大容量CD等の高密度記録されている光ディスク1のデータの高速アクセス、高精度再生が可能になる。
【0016】
そして、ダブルラック63の上下2枚のラック63A、63Bのうち、上側ラック63Aをスレッド56に固着し、下側ラック63Bを圧縮コイルバネ63Cによって一方向である矢印b方向にスライド付勢しているので、スレッド駆動ICの端子間オフセットのキャンセル調整(なお、このスレッド駆動ICの端子間オアフセットのキャンセル調整については、本発明の出願人が先に出願している先願発明である平成9年特許願第331862号明細書及び図面によって詳細に説明しているので、ここでは、その詳細説明を省略する)を行う際には、ダブルラック63における圧縮コイルバネ63Cによる下側ラック63Bのスライド付勢方向である矢印b方向とは反対側である光ディスク1の外周側である矢印a方向へスレッド56をスライドして後述するスキュー調整板54のスレッドストッパー(図示せず)に上側ラック63Aを矢印b方向から圧縮コイルバネ63Cに抗して押圧してスレッド56を位置決めした状態で、マグネットリング124の位置検出を行うホール素子125の出力調整を行うことによって、そのスレッド駆動ICの端子間オフセットの調整を簡単、かつ、高精度に行うことができる。但し、下側ラック63Bを圧縮コイルバネ63Cによって上側ラック63Aに対して他方向である矢印a方向にスライド付勢した場合には、スレッド駆動ICの端子間オフセットの調整を行う場合には、上側ラック63Aを光ディスク1の内側のスレッドストッパーに矢印b方向から圧縮コイルバネ63Cに抗して押圧してスレッド56を位置決めして行うことになる。
【0017】
次に、図2は、このスレッド移動機構59の第2の実施形態を示したものであって、この場合は、ラック63を1枚ラックに構成し、第1の実施形態と同様に、ピニオン62を上下に重ねられた2枚のピニオン62A、62Bで構成すると共に、2枚の大径ギア61C2と61C3との間に回転付勢手段である圧縮コイルバネ61C4を介在させたバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギア61Cに構成し、第1の実施形態と同様にギア61Bを2枚重ねのギア61B1、61B2で構成し、モータギア61Aを上下2枚のギア61A1、61A2間に回転付勢手段である圧縮コイルバネ61A3を介在させたバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギア61Aに構成したものである。
【0018】
従って、この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、モータギアであるダブルギア61Aとラック63との間の合計5つのギア及びラック間にバックラッシュ・キャンセル機能付の2つのダブルギア61A、61Cを介在しただけで、これら合計5つのギア及びラック間の全域P11、P12、P13、P14のバックラッシュによるガタを取り除くことができる。
【0019】
(2) ・・・ 光ディスク装置の概要説明
まず、図6〜図28によって、光ディスク装置11の概要について説明すると、この光ディスク装置11はディスク状記録媒体である光ディスク1のデータを再生するディスク装置であって、特に、この光ディスク装置11は、CDやCD−ROM等の標準密度で記録される光ディスク1と、DVD、DVD−ROMや大容量CD等の高密度で記録される光ディスク1の2種類の光ディスクのデータを選択的に再生することができるように構成されている。
【0020】
そして、この光ディスク装置11は裸の光ディスク1をディスクトレー12によってローディング−アンローディングするように構成されていて、この光ディスク装置11の外装ケース13は合成樹脂やアルミダイカスト等の高剛性で軽量な部材によって成形されたシャーシ14の上下に薄い板金等によってプレス加工された上下カバー15、16を上下からビス止め等にて脱着可能に結合し、合成樹脂等によって成形されたフロントパネル17をこれらシャーシ14及び上下カバー15、16の前端部分に嵌合構造によって脱着可能に取り付けることによって扁平な箱型に構成されている。そして、合成樹脂等によって成形されたディスクトレー12がフロントパネル17に成形された横長開口であるトレー出入口18から矢印a、b方向に水平に出し入れ可能に取り付けられている。なお、ディスクトレー12は水平なトレー本体12aと、そのトレー本体12aの前端に直角状で、脱着可能に取り付けられたフロントパネル12bとによって構成されていて、トレー本体12aのフロントパネル12b側に偏位された位置にはほぼ円形状の凹部に構成されたディスク載置部19が形成されている。そして、そのディスク載置部19の底部の中央部からトレー本体12aの後端側(フロントパネル12a側とは反対側)にかけて底部開口20が形成されていて、ディスク載置部19の外周には合計4つのディスク保持部材21がそれぞれ360°回転調整可能に取り付けられている。そして、シャーシ14の下部で下カバー16との間には前後2枚のプリント基板22、23が水平状にビス止めされていて、前側のプリント基板22上にはフロントパネル17のイジェクト釦24でON−OFFされるイジェクトスイッチ25やディスクトレー12のアンローディング位置とローディング位置を検出するトレーセンサーS1及びトレーセンサーS2の2つのセンサーを構成しているマイクロコンピュータからなるアンローディング完了検出スイッチ26及びローディング完了検出スイッチ27、ボリューム28やイヤホンジャック29等が取り付けられている。
【0021】
そして、シャーシ14の上部でフロントパネル17側にやや偏位された位置にスピンドルモータ31と、そのスピンドルモータ31のロータの上端面に一体に成形されたディスクテーブル32が配置され、その後方位置(フロントパネル17側とは反対側)にデータの再生手段である2種類の光学ピックアップ33、34が配置されている。なお、この2種類の光学ピックアップ33、34にはDVD、DVD−ROMや大容量CD等の高密度に記録される光ディスク1と、CDやCD−ROM等の標準密度に記録される光ディスク1のデータを選択的に再生するための2種類の対物レンズ35、36が設けられていて、これらの対物レンズ35、36は互いに近接されて配置されている。そして、ディスクテーブル32の上方位置にチャッキングプーリ37が配置されていて、このチャッキングプーリ37は板金等によってプレス加工されてシャーシ14の上部間に亘って水平に架設されたチャッキングプーリ支持部材38の中央部の下部に回転自在及び上下移動自在に吊り下げられている。
【0022】
なお、この際、図20及び図25に示すように、チャッキングプーリ支持部材38の中央部に円形凹部38aが形成され、その円形凹部38aの中央に円形穴38bが形成されている。そして、チャッキングプーリ37は合成樹脂によって円形でほぼ浅いお椀型に一体成形されていて、そのチャッキングプーリ37の円盤部37aがチャッキングプーリ支持部材38の円形穴38b内に水平方向及び垂直方向(上下方向)に遊びを有する状態に挿入されている。そして、そのチャッキングプーリ37の円盤部37aの上端の外周に一体成形されたフランジ部37bが円形凹部38aの上部空間38c内に水平方向及び垂直方向に遊びを有する状態に挿入されていて、チャッキングプーリ37の自重によってそのフランジ部37bを円形凹部38aの円形穴38bの外周部分の上部に水平状に載置した状態に吊り下げられている。そして、ディスクテーブル32の中央上部にほぼ円錐台形状のセンターリング用凸部32aが一体に形成されていて、そのセンターリング用凸部32aの外周に上方から僅かな隙間を有する状態に挿入される円錐台形状の凹部37cがチャッキングプーリ37の円盤部37aの下面の中央に形成されている。そして、その凹部37cの中央に下向きの垂直状に突出されるように一体成形された小径のセンターピン37dが上方から嵌合されるピン嵌合穴32bがディスクテーブル32のセンターリング用凸部32aの上面の中央に垂直状に形成されている。そして、ディスクテーブル32をステンレス材等の磁性部材で構成する一方、チャッキングプーリ37の円盤部37aの上部中央に一体成形された円形状の凸部37e内に円環状のチャッキングマグネット39とヨーク板40が水平状に埋設されていて、これらのチャッキングマグネット39、ヨーク板40とセンターリング用凸部32aとによってディスクテーブル32に対するチャッキングプーリ37のマグネット・チャッキング機構41が構成されている。
【0023】
この光ディスク装置11は以上のように構成されていて、まず、光ディスク1のローディング時には、図13に示すように、フロントパネル17の外方のアンローディング位置(引出し位置)まで矢印b方向に水平に引き出されたディスクトレー12のディスク載置部19内に光ディスク1を水平に載置した後、そのディスクトレー12のフロントパネル12bを矢印a方向に軽く押すと、ディスクトレー12のアンローディング完了検出スイッチ26がOFFからONに切り換えられて後述するローディング機構のローディングモータが正回転駆動されて、ディスクトレー12が図14に示す光ディスク装置11の内部のローディング位置(引込み位置)まで矢印a方向に水平にローディングされる。そして、これに引き続いてスピンドルモータ31と一体のディスクテーブル32及び光学ピックアップ33、34が図18に示すアンローディング位置(下降位置)から図19に示すローディング位置(上昇位置)間で矢印c方向に上昇されて、図20に示すように、ディスクテーブル32のセンターリング用凸部32aが光ディスク1の中心穴1a内に下方から嵌合されると共に、そのディスクテーブル32によって光ディスク1がディスクトレー12のディスク載置部19内で上方に垂直に押し上げられて、光ディスク1がディスクトレー12に対して非接触状態に浮上される。そして、この時、図21に示すように、チャッキングプーリ37のセンターピン37cがディスクテーブル32のセンターピン嵌合穴32b内に上方から相対的に嵌合されると共に、ディスクテーブル32によって光ディスク1を介してチャッキングプーリ37がチャッキングプーリ支持部材38の円形穴38a内で上方に垂直に押し上げられて、チャッキングプーリ37がチャッキングプーリ支持部材38に対して非接触状態に浮上される。そして、この時に、チャッキングマグネット39による強いチャッキング力(磁気吸引力)がディスクテーブル32に作用して、そのチャッキング力によってチャッキングプーリ37が光ディスク1をディスクテーブル32上に水平状に圧着して固定する。
【0024】
以上により、光ディスク1のローディング動作が完了し、後述するように、ローディング完了検出スイッチ27がONとなってローディングモータ83が停止する。そして、この後、ホストコンピュータ等から出力される再生指令信号に基づき、スピンドルモータ31によってディスクテーブル32と一体に光ディスク1が高速で回転駆動されると共に、2種類の光学ピックアップ33、34の対物レンズ35又は35、36の何れか一方によって光ディスク1のシーク及びトラッキングが行われて、光ディスク1のデータの再生が行われる。
【0025】
そして、光ディスク1のデータの再生後のアンローディング時には、光ディスク装置11のフロントパネル17のイジェクト釦24を押してイジェクトスイッチ25をONするか、又は、ホストコンピュータからのイジェクト指令信号によって後述するローディング機構のローディングモータが逆回転駆動されて、最初に、スピンドルモータ31と一体のディスクテーブル32及び光学ピックアップ33、34が図19に示すアンローディング位置まで矢印d方向に下降されて、図6に示すような、チャッキング解除動作が実行される。
【0026】
そして、このチャッキング解除により、チャッキングプーリ37が自重によって少し下降されて、フランジ部37aをチャッキングプーリ支持部材38の円形凹部38aの円形穴38bの外周の上部に載置させた状態に再び吊り下げられ、光ディスク1が自重によってそのチャッキングプーリ37から下方に引き離されてディスクトレー12のディスク載置部19上に再び水平に載置される。そして、このチャッキング解除に引き続いてディスクトレー12によって光ディスク1が図13に示す光ディスク装置11の外部のアンローディング位置まで矢印b方向に引き出されて、アンローディング完了検出スイッチ26が再びOFFとなり、ローディングモータが停止される。
【0027】
なお、光ディスク装置11をその左右両側面のうちの何れか一方を下向きにして垂直状に立てて使用する垂直使用時には、ディスクトレー12の4つのディスク保持部材21をディスク載置部19の内側へ180°回転調整することによって、光ディスク1をそのディスク載置部19内に垂直状に立てた状態に保持して、前述したローディング−アンローディングを同様に行うことができる。
【0028】
(3) ・・・ スピンドルモータ及び光学ピックアップの昇降機構の説明 次に、図18〜図28によって、スピンドルモータ移動機構であるスピンドルモータ31及び光学ピックアップ33、34の昇降機構51について説明する。
この昇降機構51はシャーシ14の水平状の底壁部14aのほぼ中央位置に形成されたほぼ方形状の大きな開口部52内に組み込まれている。そして、この昇降機構51は板金のプレス加工等によってほぼ方形状の枠型(ほぼ額縁形状を言う)に構成された可動シャーシ53を有していて、この可動シャーシ53の前端部53aのほぼ中央部上にディスクテーブル32を有するスピンドルモータ31が上向きの垂直状に取り付けられている。そして、ステンレス板等の超高剛性の板金のプレス加工等によって同じくほぼ方形状の枠型に構成されたスキュー調整用シャーシ板54が可動シャーシ53の下部にほぼ平行状に取り付けられていて、このスキュー調整板54の内側開口部55内に2種類の光学ピックアップ33、34が組み込まれている。そして、この2種類の光学ピックアップ33、34は2種類の対物レンズ35、36を互いに近接させた状態で同一のスレッド56上に上向きで水平状に搭載されていて、このスレッド56がスキュー調整板54の左右両側に平行状に配置されたガイド軸とガイド板からなる一対のガイドレール部材57に沿って前後方向である矢印a、b方向にスライド自在に取り付けられている。そして、可動シャーシ53の一側部の上部で後端部53b側にやや偏位された位置に搭載されたスレッド移動機構59がスレッド駆動モータ60及びギアトレイン61を備えていて、そのギアトレイン61の出力端に配置されたピニオン62がスレッド56の一側部に矢印a、b方向と平行状に取り付けられたラック63に噛合されている。
【0029】
そして、スキュー調整板54の前端部側(スピンドルモータ31側)に偏位された位置の左右両側部に同一中心状で水平状に配置された左右一対の支点軸64によって可動シャーシ53の左右両側部53bに上下方向に揺動自在に取り付けられていて、その可動シャーシ53の後端部53bの上部に搭載されたスキュー調整機構65がスキュー調整モータ66及びスキュー調整用カム67を備えていて、スキュー調整板54の後端部(スピンドルモータ31側とは反対側の端部)のほぼ中央部に後向きの水平状に配置されたカム従動ピン68がそのスキュー調整用カム67のラセン状のカム溝67aに係合されている。そして、スレッド56上に搭載されている2種類の光学ピックアップ33、34の一側部の上部にスキューセンサー69が搭載されている。
【0030】
そして、可動シャーシ53がスキュー調整板54と一体にシャーシ14の開口部52内にほぼ水平状に組み込まれて、その可動シャーシ53の後端部53aの左右両コーナ部分がシャーシ14の底壁部14aの上部の後端側にゴム製等の左右一対のインシュレータ71を介して左右一対の段付の止ネジ72によって水平状に取り付けられている。そして、この可動シャーシ53の前端部53aの上部に平面形状がほぼコ字状に形成された昇降駆動板73がゴム製等の左右一対のインシュレータ74を介して左右一対の段付の止ネジ75によって水平状に取り付けられている。そして、その昇降駆動板73の後端部73bの左右両側に同一中心状で水平状に取り付けられた左右一対の支点ピン76がシャーシ14の底壁部14aの開口部52の左右両側位置に水平に形成されたガイド溝77内に前後方向である矢印a、b方向にスライド自在に取り付けられていて、その昇降駆動板73の前端部73a側の左右両側に同一中心状で水平状に取り付けられた左右一対のガイドピン78がシャーシ14の開口部52の内側に垂直に形成された左右一対のガイド溝79内に上下方向にスライド自在に取り付けられている。
【0031】
そして、その昇降駆動板73が後述するローディング機構のカムレバーによって左右一対の支点ピン76を中心に上下方向である矢印c、d方向に揺動駆動されると、左右一対のインシュレータ74を介して可動シャーシ53の前端部53aがシャーシ14に対して上下方向である矢印c、d方向に昇降駆動され、この可動シャーシ53がシャーシ14に対して後端部53b側の左右一対のインシュレータ69を中心に上下方向である矢印c、d方向に揺動駆動されるように構成されている。従って、昇降駆動板73によって可動シャーシ53及びスキュー調整板54が一体となってシャーシ14の開口部52内で左右一対のインシュレータ71を中心として矢印c、d方向に昇降駆動されることによって、スピンドルモータ31及び2種類の光学ピックアップ33、34が図18に示すアンローディング位置(下降位置)と図19に示すローディング位置(上昇位置)との間で矢印c、d方向に昇降されるように構成されている。なお、この際、可動シャーシ53のシャーシ14に対する回転支点が左右一対のインシュレータ71部分に構成されていることから、昇降駆動板73は左右一対のガイドピン78を左右一対のガイド溝79内で上下方向である矢印c、d方向に移動させながら、左右一対の支点ピン76をシャーシ14の左右一対のガイド溝77内で前後方向である矢印a、b方向にスライドさせるようにして、これらの支点ピン77を中心に矢印c、d方向に揺動されることになる。
【0032】
(4) ・・・ ローディング機構の説明
次に、図25〜図28によって、ローディング機構81について説明する。
このローディング機構81はディスクトレー12を図13及び図16に示すアンローディング位置(引出し位置)と図14及び図17に示すローディング位置(引込み位置)との間で前後方向である矢印a、b方向に水平に出し入れするためのトレー移動機構82と、スピンドルモータ31及び光学ピックアップ33、34を前述したように図18に示すアンローディング位置(下降位置)と図19に示すローディング位置(上昇位置)との間で上下方向である矢印c、d方向に移動するスピンドルモータ移動機構である昇降機構51とを1つのローディングモータ83で駆動することができるようにした駆動ユニット84を備えている。
【0033】
そして、図12、図22〜図25に示すように、このローディング機構81の駆動ユニット84はシャーシ14の底壁部14a上でフロントパネル17と昇降機構51との間の前側スペース内に組み込まれている。そして、シャーシ14の底壁部14aの一側部にローディングモータ83が上向きで垂直状に取り付けられていて、そのローディングモータ83のモータ軸83aの上端の外周に固着された駆動プーリ85とその近傍位置でシャーシ14の底壁部14a上に一体成形された垂直なギア支軸86の外周に回転自在に取り付けられた従動プーリ87とがベルト88で連動されている。そして、シャーシ14の底壁部14a上には、合成樹脂等によって一体成形されて、ギア支軸86を中心として矢印e、f方向に水平面内で回転自在に取り付けられた回転レバー89が組み込まれていて、従動プーリ87の下部に同心状に一体成形された駆動ギア90がギア支軸86の外周に配置され、その駆動ギア90で回転駆動される中間大ギア91及びその中間大ギアの上部に同心状に一体成形された中間小ギア92が回転レバー89のギア支軸86側の上部に一体成形された垂直なギア支軸93の外周に回転自在に取り付けられている。そして、その中間小ギア92によって回転駆動される従動ギア94及びその従動ギア94の上部に同心状に一体成形されたピニオン95が回転レバー89の先端側の上部に一体成形された垂直なギア支軸96の外周に回転自在に取り付けられていて、そのピニオン95の中心のギア支軸96の上端はピニオン95より上方の所定高さ位置まで突出されている。
【0034】
そして、図22〜図28に示すように、合成樹脂等によって一体成形されたカムレバー97がシャーシ14の底壁部14a上の左右方向のほぼ中央位置に配置されていて、このカムレバー97がシャーシ14上に一体成形された垂直なギア支軸98を中心として矢印i、j方向に水平面内で回転自在に取り付けられている。そして、回転レバー89及びカムレバー97にそれぞれギア支軸86、98を中心とする円弧状に一体成形された部分ギア99、100が互いに噛合されている。そして、カムレバー97の上部でギア支軸98の後方位置に凸部101が一体成形されていて、この凸部101にカム溝102が後方側に開放される状態に一体成形されている。そして、このカム溝102は平面形状がギア支軸98を中心とした円弧状に構成されていて、側面形状が高所部102a及び低所部102b間を傾斜部102cで接続したほぼZ型に構成されている。なお、カムレバー97の部分ギア100とは反対側の端部にはイマージェンシーイジェクト用のアーム部103が一体成形されている。
【0035】
そして、前述した昇降機構51の昇降駆動板73の前端部73aの左右方向のほぼ中央位置から前方にカム従動ピン104が昇降駆動板73と平行状に突出されていて、そのカム従動ピン104の外周にカム従動子である球状コロ105が回転自在に取り付けられている。そして、この球状コロ105がカム溝102内の高所部102aと低所部102bとの間を傾斜部102cに沿って矢印m、n方向に昇降自在に遊嵌されている。そして、シャーシ14の底壁部14aの上部でカムレバー97のカム溝102の後方位置に一体成形された垂直なガイドリブ106の中心に沿って垂直なガイド溝107が成形されていて、カム従動ピン104の付根部分の外周に一体成形されたガイド軸部108がそのガイド溝107内に沿って上下方向である矢印c、d方向にスライド自在に係合されている。なお、ガイドリブ106の背面106aは図18及び図19に示された後部側のインシュレータ69を中心とする円弧状の面に構成されている。
【0036】
この駆動ユニット84は以上のように構成されていて、ローディングモータ83が正回転駆動されると、図22に示すように、駆動プーリ85−ベルト88−従動プーリ87−駆動ギア90−中間大ギア91−中間小ギア92−従動ギア94を介してピニオン95が矢印g方向に正回転駆動される。また、ローディングモータ83が逆回転駆動されると、図24に示すように、駆動プーリ85−ベルト88−従動プーリ87−駆動ギア90−中間大ギア91−中間小ギア92−従動ギア94を介してピニオン95が矢印h方向に逆回転駆動されるように構成されている。そして、図22及び図23、図24及び図25に示すように、回転レバー89がギア支軸86を中心にして矢印e、f方向に回転されることによって部分ギア99、100を介してカムレバー97がギア支軸98を中心にして矢印i、j方向に回転駆動されるように構成されている。
【0037】
そして、図8〜図17に示すように、トレー移動機構82はディスクトレー12の左右両側縁に沿って平行状に一体成形された左右一対のガイドレール111及びこれらのガイドレール111の下面に平行状に一体成形された左右一対のガイド溝112と、シャーシ14の底壁部14a上の左右両側位置及び左右両側壁部14bの内側位置に沿って一体成形されていて、左右一対のガイドレール111及びガイド溝112を案内する複数のガイド突起113とによってトレーガイド機構が構成されている。そして、ディスクトレー12はこのトレーガイド機構によってシャーシ14の底壁部14aの上方位置にて、アンローディング位置とローディング位置との間でシャーシ14に対して矢印a、b方向に水平に出し入れできるように構成されている。
【0038】
そして、直線部114a及び115aと円弧状部114b及び115bによってほぼJ型に構成されたJ型ラック114及びJ型ガイド溝115がディスクトレー12の下面に沿って互いに平行状に一体成形されていて、これらJ型ラック114及びJ型ガイド溝115の直線部114a及び115aは左右一対のガイドレール111及びガイド溝112と平行状に形成されている。そして、これらの直線部114a及び115aの前端からディスクトレー12の前端側の左右方向のほぼ中央部にかけて円弧状部114b及び115bが形成されている。そして、図14に1点鎖線と2点鎖線で示すと共に、図15に1点鎖線と2点鎖線で示すように、駆動ユニット84のピニオン95がJ型ラック114に噛合された状態で直線方向である矢印a1、b1方向及び円弧方向である矢印a2、b2方向に相対的に移動自在に構成されていて、そのピニオン95の中心のギア支軸96がJ型ガイド溝115内にスライド自在に係合されて直線方向である矢印a1、b1方向及び円弧方向である矢印a2、b2方向に相対的に移動自在に構成されている。なお、図27及び図28に示すようにカムレバー97の凸部101の頂部に一体成形された半球状の小突起116がディスクテーブル32の下面の一部に一体成形された当接部117に下方から圧着可能に構成されている。
【0039】
このローディング機構81は以上のように構成されていて、図13及び図16に示すように、ディスクトレー12が光ディスク装置11の外部のアンローディング位置まで矢印b方向に引き出されると、そのディスクトレー12の左右一対のガイドレール111の後端側の上部に一体成形された左右一対の突起118がシャーシ14の左右両側壁部14bの内側の前端側に一体成形された左右一対のストッパー部119に矢印b方向から当接されて、そのディスクトレー12のアンローディング位置が規制される。そして、このディスクトレー12のアンローディング完了状態では駆動ユニット84のピニオン95及びその中心のギア支軸96がJ型ラック114及びJ型ガイド溝115の直線部114a及び115aの後端部に位置していて、アンローディング完了検出スイッチ26によってそのディスクトレー12のアンローディング完了状態が検出されている。そして、このアンローディング完了状態ではアンローディング完了検出スイッチ26及びローディング完了検出スイッチ27が共にOFF状態になっている。
【0040】
そこで、光ディスク1のローディング時には、図13に示すように、光ディスク1をディスクトレー12のディスク載置部19内に水平に載置した後、そのディスクトレー12のフロントパネル12bを矢印a方向に軽く押すと、そのディスクトレー12によってアンローディング完了検出スイッチ26がOFFからONに切り換えられて、ローディング機構81のローディングモータ83が正回転駆動される。すると、図16に示すように、駆動ユニット84のピニオン95が矢印g方向に正回転駆動されて、そのピニオン95がディスクトレー12のJ型ラック114の直線部114aを矢印a1方向に駆動する。すると、ディスクトレー12が図13に示す光ディスク装置11の外部のアンローディング位置から図14に示す光ディスク装置11の内部へ矢印a方向に引き込まれる。そして、この時、ピニオン12の中心のギア支軸96の上端がディスクトレー12のJ型ガイド溝115の直線部115aを矢印b1方向に相対的に移動する。
【0041】
そして、ディスクトレー12が図18に示すローディング位置まで矢印a方向にローディング完了されると、ディスクトレー12のフロントパネル12bがパッキン12cを介して光ディスク装置11のフロントパネル17のトレー出入口18の外周に矢印a方向から圧着されてトレー出入口18を密閉すると共に、そのローディング位置にてディスクトレー12が停止される。すると、ディスクトレー12のJ型ラック114及びJ型ガイド溝115がディスクトレー12と共にそのローディング位置で停止するため、この後は、図17に示すように、駆動ユニット86のピニオン95及びギア支軸96がJ型ラック114及びJ型ガイド溝115に沿って矢印a2方向に円弧状に移動する。
【0042】
即ち、ピニオン95がJ型ラック114の直線部114aを矢印a1方向に駆動することによって、ディスクテーブル32が矢印a方向にローディングされ、ディスクテーブル32がローディング位置まで矢印a方向にローディング完了されて停止した時点で、ピニオン95及びギア支軸96がJ型ラック114及びJ型ガイド溝115の直線部114a、115aから円弧状部114b、115bへ入り込み、これらJ型ラック114及びJ型ガイド溝115がディスクトレー12と共にローディング位置で停止されることによって、ピニオン95がJ型ラック114の円弧状部114bに沿って矢印a2方向に転動(自転しながら移動すること)することになり、そのピニオン95と一緒にギア支軸96もJ型ガイド溝115の円弧上部115bに沿って矢印a2方向に旋回することになる。
【0043】
すると、回転レバー89が図22及び図23に示すアンローディング位置から図24及び図25に示すローディング位置までギア支軸86を中心に矢印e方向に回転されて、その回転レバー89によって部分ギア99、100を介してカムレバー97がギア支軸98を中心に図22及び図23に示すアンローディング位置から図24及び図25に示すローディング位置まで矢印i方向に回転駆動される。そして、カムレバー97のカム溝102が図27に1点鎖線で示すアンローディング位置から実線で示すローディング位置までストロークS1で矢印e方向に水平移動して、球状コロ105を介してカム従動ピン104がそのカム溝102の低所部102bから高所部102aまで傾斜部102cをストロークS2で矢印m方向に押し上げられる。これにより、昇降機構51の昇降駆動板73が図18に示すアンローディング位置(下降位置)から図18に示すローディング位置(上昇位置)まで矢印c方向に回転駆動され、可動シャーシ53と一体にスキュー調整板54が図18に示す前方下方に傾斜されたアンローディング位置(下降位置)から図19に示す水平なローディング位置(上昇位置)まで矢印c方向に移動(上昇)されて、スピンドルモータ31及びこれと一体のディスクテーブル32と2種類の光学ピックアップ33、34がそのアンローディング位置からローディング位置まで矢印c方向に移動(上昇)されて、これらがディスクトレー12の底部開口20内に下方から矢印c方向に挿入される。
【0044】
そして、図21に示すように、ディスクテーブル32のセンターリング用凸部32aが光ディスク1の中心穴1aに下方から嵌合されて、その光ディスク1をディスクトレー12のディスク載置部19内で上方に垂直に押し上げられて、光ディスク1がディスクトレー12に対して非接触状態に浮上される。そして、この時、チャッキングプーリ37のセンターピン37cがディスクテーブル32のセンターピン嵌合穴32b内に上方から相対的に嵌合されると共に、ディスクテーブル32によって光ディスク1を介してチャッキングプーリ37がチャッキングプーリ支持部材38の円形穴38a内で上方に垂直に押し上げられて、チャッキングプーリ37がチャッキングプーリ支持部材38に対して非接触状態に浮上される。そして、この時に、チャッキングマグネット39による強いチャッキング力がディスクテーブル32に作用して、そのチャッキング力によってチャッキングプーリ37が光ディスク1をディスクテーブル32上に水平状に圧着して固定する。
【0045】
そして、図25に示すように、カムレバー97がローディング位置まで矢印i方向に回転された時に、そのカムレバー97によってローディング完了検出スイッチ27がOFFからONに切り換えられて、ローディングモータ83が停止され、光ディスク1のローディング動作が完了する。従って、このローディング完了状態ではアンローディング完了検出スイッチ26及びローディング完了検出スイッチ27が共にON状態になる。なお、このローディング完了状態では、図28に示すように、カムレバー97の凸部101の頂部に一体成形されている小突起116がディスクトレー12の下面に一体成形されている当接部117の下面に乗り上げてディスクトレー12を下方へ押圧して固定するので、ディスクトレー12はそのローディング位置にてガタツキのないようにロックされることになって、後述するデータの再生中におけるディスクトレー12の外部振動等によるガタツキやビリツキを防止している。
【0046】
そして、この光ディスク1のローディング完了後に、前述したように、ホストコンピュータ等から出力される再生指令信号に基づき、スピンドルモータ31によってディスクテーブル32と一体に光ディスク1が高速で回転駆動されると共に、図6及び図12に示すスレッド移動機構59のスレッド駆動モータ66によってギアトレイン61を介してピニオン62がスレッド59のラック63を前後方向である矢印a、b方向に駆動すると、スレッド59がガイドレール部材57に沿って矢印a、b方向にシークされ、2種類の光学ピックアップ33、34の対物レンズ35、36の何れか一方によって光ディスク1のシーク及びトラッキングが行われて、光ディスク1のデータの再生が行われる。そして、このデータの再生中におけるディスクトレー1の外部振動等によるガタツキやビリツキは全く発生しない。
【0047】
そして、この光ディスク1のデータの再生中には、スレッド56上に搭載されているスキューセンサー69によって光ディスク1の外周部分におけるタンジェンシャル方向の撓みが検出されて、スキュー調整機構65のスキュー調整用モータ66によってスキュー調整用カム67が正逆方向に回転調整される。すると、スキュー調整用カム67のカム溝67aによってカム従動ピン68が上下方向に移動調整されて、スキュー調整板54が可動シャーシ53に対して左右一対の支点軸64を中心に上方向に揺動調整される。つまり、スキュー調整用モータ66によって可動シャーシ53に対するスキュー調整板54の抑角が自動調整されて、2種類の光学ピックアップ33、34の対物レンズ35、36の光軸を光ディスク1の外周部分のタンジェンシャル方向に撓みに追従して角度調整しながら、これらの対物レンズ35、36の光軸の光ディスク1の外周部分に対する垂直度を保つためのスキュー調整動作が行われることになる。
【0048】
次に、光ディスク1のデータの再生後のアンローディング時には、光ディスク装置11のフロントパネル17のイジェクト釦24を押してイジェクトスイッチ25をONするか、又はホストコンピュータからのイジェクト指令信号が出力されると、アンローディング完了検出スイッチ26及びローディング完了検出スイッチ27が共にON状態であることが確認された状態(両スイッチ26、27のアンドがとられている)で、ローディング機構81のローディングモータ83が逆回転駆動される。すると、図17に示すように、駆動ユニット84のピニオン95が矢印h方向に逆回転駆動されて、そのピニオン95が、まず、ディスクトレー12のJ型ラック14の円弧状部114bに沿って矢印b2方向に転動して、そのピニオン95と一緒にギア支軸96もJ型ガイド溝115の円弧状部115bに沿って矢印b2方向に旋回することになる。
【0049】
すると、回転レバー89が図13及び図14に示すローディング位置から図11及び図12に示すアンローディング位置までギア支軸86を中心に矢印i方向に回転されて、その回転レバー89によって部分ギア99、100を介してカムレバー97がギア支軸98を中心に図24及び図25に示すローディング位置から図22及び図23に示すアンローディング位置まで矢印j方向に回転駆動される。そして、カムレバー97がローディング位置から矢印j方向に回転開始された直後に、ローディング完了検出スイッチ27がONからOFFに切り換えられる。そして、カムレバー97のカム溝102が図27に実線で示すローディング位置から1点鎖線で示すアンローディング位置までストロークS1で矢印f方向に水平移動して、球状コロ105を介してカム従動ピン104がそのカム溝102の高所部102aから低所部102bまで傾斜部102cをストロークS2で矢印n方向にすべり降りる。これにより、昇降機構51の昇降駆動板73が図19に示すローディング位置から図18に示すアンローディング位置まで矢印d方向に回転駆動されて、可動シャーシ53と一体にスキュー調整板54が図19に示す水平なローディング位置から図18に示す前方下方に傾斜されたアンローディング位置まで矢印d方向に移動(下降)されて、スピンドルモータ31及びこれと一体のディスクテーブル32と2種類の光学ピックアップ33、34がそのローディング位置からアンローディング位置まで矢印d方向に移動(下降)されて、これらがディスクトレー12の底部開口20内から下方である矢印d方向に引き降ろされる。
【0050】
そして、図20に示すように、チャッキングプーリ37のフランジ部37aをチャッキングプーリ支持部材38の円形凹部38aの円形穴38bの外周の上部に当接させた状態で、ディスクテーブル32がチャッキングプーリ37の強いチャッキング力に抗して下方に引き降ろされて、光ディスク1のチャッキングが解除される。そして、チャッキングプーリ37が自重によって少し下降されて、フランジ部37aをチャッキングプーリ支持部材38の円形凹部38aの円形穴38bの外周の上部に載置させた状態に再び吊り下げられると共に、光ディスク1が自重によってディスクトレー12のディスク載置部19上に再び水平に載置される。
【0051】
そして、この光ディスク1のチャッキング解除動作に引き続いて、図16に示すように、駆動ユニット84のピニオン95が矢印h方向に逆回転されながらディスクトレー12のJ型ラック114の直線部114aを矢印b1方向に駆動する。すると、ピニオン95の中心のギア支軸96がディスクトレー12のJ型ガイド溝115の直線部115aを矢印a1方向に相対的に移動しながら、そのピニオン95によってディスクトレー12が図17に示す光ディスク装置11の内部のローディング位置から図16に示す光ディスク装置11の外部のアンローディング位置まで矢印b方向に押し出される。そして、ディスクトレー12が図16に示すアンローディング位置まで矢印b方向にローディング完了された時に、図16に示すように、ディスクトレー12の左右一対の突起118がシャーシ14の左右一対のストッパー部119に矢印b方向から当接されて、ディスクトレー12がそのアンローディング位置で停止されると共に、そのディスクトレー12によってアンローディング完了検出スイッチ26が再びONからOFFに切り換えられて、ローディングモータ83が停止されて、光ディスク1のアンローディング動作が完了する。
【0052】
なお、前述した光ディスク1の光ディスク装置11内へのローディング完了状態では、カムレバー97のイマージェンシーイジェクト用のアーム部103が図25に1点鎖線で示す位置から実線で示す位置まで矢印i方向に回転されて、このアーム部103がフロントパネル17の背面に近接された状態となる。従って、前述した光ディスク1のデータの再生中等において、停電等にて電源が不用意に切断された時に、光ディスク1を光ディスク装置11外に緊急にとり出す必要が生じたイマージェンシーイジェクト時には、光ディスク装置11のフロントパネル11のイジェクト釦24の左横に形成されているイマージェンシーイジェクト穴30(図7及び図10参照)からピン状部材(図示せず)を矢印a方向に挿入して、そのピン状部材でカムレバー97のアーム部103を図25の実線で示す位置から1点鎖線で示す位置まで矢印j方向に手動で押す。すると、そのカムレバー97が図24及び図25に示すローディング位置から図22及び図23に示すアンローディング位置まで矢印j方向に手動回転されて、回転レバー89が図24及び図25に示すローディング位置から図22及び図23に示すアンローディング位置まで矢印f方向に手動回転され、ピニオン95及びその中心のギア支軸96が図17に示すJ型ラック114及びJ型ガイド溝115の円弧状部114b、115bから直線部114a、115aまで矢印b2方向に手動回転される。そこで、この後に、ディスクトレー12のフロントパネル17に手をかけて、これを矢印b方向に手動で引けば、図16に示すように、ピニオン95をJ型ラック114の直線部114aに沿って手動で転動させるようにして、ディスクトレー12を光ディスク装置11の外部へ手動で引き出して、光ディスク1を緊急に取り出すことができる。
【0053】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば、上記した実施の形態では、CD、CD−ROM、DVD、DVD−ROM、大容量CD等の低密度記録及び高密度記録された2種類の光ディスクを選択的に再生することができるような光ディスク装置を示したが、1種類の光ディスクだけを再生するものであっても、或いは、各種のディスク状記録媒体を記録及び/又は再生することができる各種のディスク装置に適用可能である。また、上記した実施の形態では、光ディスクを裸のままディスクトレーによってローディング及びアンローディングするようにした光ディスク装置を示したが、各種のディスク状記録媒体を各種のカートリッジ内に収納した状態でローディング及びアンローディングするようにした各種のディスク装置にも適用可能であることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明のディスク装置は、次のような効果を奏することができる。
【0055】
請求項1は、スレッド移動機構のギアトレイン中のラックをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、そのダブルラックを駆動するピニオンを各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねラックを介して入力側の1枚のギアに共通に噛合させて、ギアトレイン中のピニオン入力側のギアとピニオンとラックとの3枚のギア・ラック間でバックラッシュによるギアのガタを取り除くことができるようにしたので、最少のバックラッシュ・キャンセル機能で、スレッド駆動機構のギアトレイン中のバックラッシュによるガタを取り除くことができて、ディスク状記録媒体の構造が簡単で、安価なものでありながら、シーク時等におけるスレッドの高精度の位置決めが可能であり、高密度記録のディスク状記録媒体のデータの高速アクセス、高精度の記録及び/又は再生が可能である。また、スレッド駆動ICの端子間オフセットのキャンセル調整も高精度に行える。
【0056】
請求項2は、スレッド移動機構のギアトレイン中のラックをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、そのダブルラックを駆動するピニオンを各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねラックを介して入力側の1枚のギアに共通に噛合させて、ギアトレイン中のピニオン入力側のギアとピニオンとラックとの3枚のギア・ラック間でバックラッシュによるギアのガタを取り除くことができるようにし、更に、その入力側の1枚のギアと出力ギアとの間の複数のギア間に回転付勢手段を備えたバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアを配置したので、例えば、出力ギアからラックまでの合計4枚のギア・ラック間の全域について2つのバックラッシュ・キャンセル機能のみで、バックラッシュによるガタを取り除くことができる。
【0057】
請求項3は、スレッド移動機構のラックを1枚で構成し、その1枚のラックを駆動するピニオンをバックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚のピニオンで構成し、その2枚のピニオンの入力側にそれぞれ噛合されるギアをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアで構成したので、ギアトレイン中のピニオン入力側のギアとピニオンとラックとの3枚のギア・ラック間でバックラッシュによるガタを取り除くことができる。
【0058】
請求項4は、スレッド移動機構のラックを1枚で構成し、その1枚のラックを駆動するピニオンをバックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚のピニオンで構成し、その2枚のピニオンの入力側にそれぞれ噛合されるギアをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアで構成し、更に、モータの出力ギアをバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアで構成して、これら一対のダブルギア間にバックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねギアを配置したので、例えば、出力ギアからラックまでの合計4枚のギア・ラック間の全域について2つのバックラッシュ・キャンセル機能のみで、バックラッシュによるガタを取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明ディスク装置とそのスレッド移動機構を光ディスク装置に適用した実施の形態におけるスレッド移動機構のギアトレイン及びラックの第1の実施形態を説明する側面図である。
【図2】 同上の第2の実施形態を説明する側面図である。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図3のギア噛合部を示した拡大平面図である。
【図5】 同上の第1の実施形態の分解斜視図である。
【図6】 スレッド移動機構を説明する斜視図である。
【図7】 光ディスク装置全体の斜視図である。
【図8】 光ディスク装置全体の分解斜視図である。
【図9】 同上の光ディスク装置のシャーシ、スレッド移動機構及びチャッキングプーリ、駆動ユニットの分解斜視図である。
【図10】 光ディスク装置の上カバー外した斜視図である。
【図11】 図1のディスクトレーを引き出した時の斜視図である。
【図12】 シャーシの全内部機構を示した平面図である。
【図13】 ディスクトレーのアンローディング状態を示した平面図である。
【図14】 ディスクトレーのローディング状態を示した平面図である。
【図15】 ディスクトレーの下面のJ型ラック及びJ型ガイド溝を示した下面図である。
【図16】 ディスクトレーのアンローディング状態を示した一部切欠き平面図である。
【図17】 ディスクトレーのローディング状態を示した一部切欠き平面図である。
【図18】 昇降機構のアンローディング状態を示した一部切欠き側面図である。
【図19】 昇降機構のローディング状態を示した一部切欠き側面図である。
【図20】 チャッキング機構のチャッキング解除状態を示した一部切欠き側面図である。
【図21】 チャッキング機構のチャッキング状態を示した一部切欠き側面図である。
【図22】 駆動ユニットのアンローディング状態の平面図である。
【図23】 図22のギアトレインを外した状態の平面図である。
【図24】 駆動ユニットのローディング状態の平面図である。
【図25】 図24のギアトレインを外した状態の平面図である。
【図26】 駆動ユニットのカムカバーとカム従動ピンを示した分解斜視図である。
【図27】 同上のカムカバーによるカム従動ピンの昇降動作を説明する一部切欠き側面図である。
【図28】 図27の断面側面図である。
【図29】 従来の光ディスク装置のスレッド移動機構を示した斜視図である。
【図30】 従来の光ディスク装置のスレッド移動機構のギアトレイン及びラックを示した斜視図である。
【図31】 図30の一部を展開して示した側面図である。
【図32】 図31の平面図である。
【図33】 図22のギア噛合部の一部を拡大して示した平面図である。

Claims (3)

  1. ディスク状記録媒体にデータを記録及び/又は再生する手段が搭載されたスレッドと、
    上記スレッドをガイド部材で案内してディスク状記録媒体の内外周間で移動するスレッド移動機構を備え、
    上記スレッド移動機構をスレッド駆動モータと、そのモータによって駆動されるギアトレインの出力端に配置されたピニオンと、上記スレッドに固定されて上記ピニオンが噛合されるラックで構成したディスク装置のスレッド移動機構において、
    上記ラックを2枚のラック間にスライド付勢手段を介在し、何れか一方のラックをスレッドに固定したバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、
    上記ピニオンを上記ダブルラックの各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねピニオンで構成し、
    上記2枚の重ねピニオンの入力側に1枚のギアをこれら2枚の重ねピニオンに共通に噛合させて配置した
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. ディスク状記録媒体にデータを記録及び/又は再生する手段が搭載されたスレッドと、
    上記スレッドをガイド部材で案内してディスク状記録媒体の内外周間で移動するスレッド移動機構を備え、
    上記スレッド移動機構をスレッド駆動モータと、そのモータによって駆動されるギアトレインの出力端に配置されたピニオンと、上記スレッドに固定されて上記ピニオンが噛合されるラックで構成したディスク装置のスレッド移動機構において、
    上記ラックを2枚のラック間にスライド付勢手段を介在し、何れか一方のラックをスレッドに固定したバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、
    上記ピニオンを上記ダブルラックの各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねピニオンで構成し、
    上記2枚の重ねピニオンの入力側に1枚のギアをこれら2枚の重ねピニオンに共通に噛合させて配置した
    ことを特徴とするディスク装置のスレッド移動機構。
  3. ディスク状記録媒体にデータを記録及び/又は再生する手段が搭載されたスレッドと、
    上記スレッドをガイド部材で案内してディスク状記録媒体の内外周間で移動するスレッド移動機構を備え、
    上記スレッド移動機構をスレッド駆動モータと、そのモータによって駆動されるギアトレインの出力端に配置されたピニオンと、上記スレッドに固定されて上記ピニオンが噛合されるラックで構成したディスク装置のスレッド移動機構において、
    上記ラックを2枚のラック間にスライド付勢手段を介在し、何れか一方のラックをスレッドに固定したバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルラックに構成し、
    上記ピニオンを上記ダブルラックの各ラックにそれぞれ噛合され、かつ、バックラッシュ・キャンセル機能を持たない2枚の重ねピニオンで構成し、
    上記2枚の重ねピニオンの入力側に1枚のギアをこれら2枚の重ねピニオンに共通に噛合させて配置し、
    上記1枚のギアと上記モータの出力ギアとの間に配置される複数のギア中に2枚のギア間に回転付勢手段を配置したバックラッシュ・キャンセル機能付のダブルギアを配置した
    ことを特徴とするディスク装置のスレッド移動機構。
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