JPH0594625A - デイスクプレーヤのピツクアツプ移動機構 - Google Patents

デイスクプレーヤのピツクアツプ移動機構

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Publication number
JPH0594625A
JPH0594625A JP27873491A JP27873491A JPH0594625A JP H0594625 A JPH0594625 A JP H0594625A JP 27873491 A JP27873491 A JP 27873491A JP 27873491 A JP27873491 A JP 27873491A JP H0594625 A JPH0594625 A JP H0594625A
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JP
Japan
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pickup
rack
chassis
carriage
turntable
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Application number
JP27873491A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Takizawa
和幸 滝沢
Hideki Okii
秀樹 沖井
Minoru Otsuka
実 大塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクプレーヤの自走式ピックアップ移動
機構において、ピックアップ機構をある範囲内では手動
により移動できるようにし、輸送時は係止具を用いるこ
となく係止保持できるようにする。 【構成】 光学ピックアップ37とピックアップ支持体
38からなるピックアップ機構はターンテーブル26に
チャッキングされるディスクDの径方向にガイド軸32
に案内されて移動される。このピックアップ機構の自走
駆動機構のピニオン52が噛み合うラック50を、ガイ
ド軸32と平行に下部シャーシ4に上下方向に揺動可能
に支承して板ばね64a、64bにより上方へ付勢さ
せ、このラック50はターンテーブル26の近傍におい
て下部シャーシ4に支持したストッパー板65によって
下方への逃げが阻止されると共に、ストッパー板65を
支点として下方へ板ばね64bの弾性に抗して揺動でき
るように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクプレーヤ、特
に光ディスクを再生するディスクプレーヤのピックアッ
プ移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のピックアップ機構をディ
スクの径方向に走行移動させるピックアップ移動機構と
しては、ピックアップ機構を組付けた状態では手動では
移動させることはできない支持方式のものとピックアッ
プ機構を組付けた後も自由に移動できるようにした支持
方式のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この前者のピックアッ
プ機構を手動では移動させることができないものにおい
ては、輸送時等においては不要にピックアップ機構が移
動してターンテーブルに衝突し破損する等のおそれはほ
とんどないが、調節等のサービス性が悪い不具合があ
る。また、後者のピックアップ機構が自由に移動できる
ものにおいては、組付け後の調節等を容易に行え、サー
ビス性は良いが、輸送時等においてはピックアップ機構
が不要に移動して破損するおそれがあるので輸送時には
必ず止めねじ等の係止具により係止しなければならず、
このためユーザー側ではこの係止具を外す必要があり何
れも手数を要し、これを怠ると故障の原因となる不具合
がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、ピックアップ機構を手動で移動させることができる
と共にピックアップ機構に押圧力を与えない限りは移動
されないようにしたディスクプレーヤのピックアップ移
動機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ピックアップ機構を、タ
ーンテーブルにチャッキングされるディスクの径方向に
移動案内するガイド軸と平行にラックがシャーシ上に配
され、このラックに、ピックアップ機構に備えられた自
走駆動機構の歯車が噛み合い、駆動機構の駆動により歯
車が回転されてピックアップ機構がガイド軸に沿って走
行移動されるようにしたディスクプレーヤのピックアッ
プ移動機構であって、ラックはシャーシに歯車に対する
接離方向に揺動可能に支持されると共に歯車に噛み合う
ように弾性部材により付勢され、シャーシにターンテー
ブルの近傍側に位置してラックの歯車に対する離隔方向
の揺動を規制する規制部材を設け構成したものである。
【0006】
【作用】このように、ピックアップ機構の自走駆動機構
の歯車が噛み合うラックを歯車に対する接離方向に揺動
可能に支持すると共に弾性部材により歯車に噛み合うよ
うに付勢し、このラックをターンテーブルの近傍側にお
いて規制部材により歯車に対する離隔方向の揺動を規制
するようにしたことにより、ラックをターンテーブルか
ら離れた部位において、その付勢に抗して押圧すると、
ラックは規制部材を支点として揺動し歯車から離れるこ
とになり、ピックアップ機構を手動により自由に移動さ
せることができる。また、ラックはターンテーブルの近
傍では揺動が規制され、このため、輸送時などにおいて
ラックに何等かの押圧力が加わり揺動される状態になっ
てもピックアップ機構はターンテーブル側においては歯
車のラックに対する噛み合いが外れず、不要に移動され
ることはない。従って、輸送時等はピックアップ機構を
ターンテーブル側に移動させておけば輸送ねじ等の係止
具を用いることなく係止状態に保持できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明によるピックアップ移動機構の全体
を一部破断して示した斜視図、図2はピックアップ移動
機構の側断面図、図3はピックアップ反転時のピックア
ップ移動機構の破断斜視図、図4はディスクプレーヤの
全体の概略平面図である。
【0008】各図において、全体を符号1で示したピッ
クアップ移動機構は、図4で示したディスクプレーヤ筐
体2内においてディスク挿入口3と対向する位置に配設
されている。そしてこのピックアップ移動機構1におい
ては、上下に所定間隔をおいて対向する下部シャーシ4
及び上部シャーシ5と、下部シャーシ4の後端側つまり
ディスク挿入口3と反対側に位置する後部シャーシ6と
が略コの字形状に配されている。以下、上、下部シャー
シ4,5及び後部シャーシ6の詳細について説明する。
【0009】下部シャーシ4にはその端部から一体的に
後部シャーシ6が曲げ起こされて立設され、この後部シ
ャーシ6の上方部に上部シャーシ5から水平に突出した
軸ピン7が係入され支持されている。一方、下部シャー
シ4は、その前方側が後述するディスクのターンテーブ
ル近傍においてディスクプレーヤ筐体2に固設した固定
シャーシ8に支持軸9によって揺動可能に支承されてい
る。この支持軸9が下部シャーシ4及び上部シャーシ5
を傾斜調整いわゆるスキュー調整するための支点軸とな
る。
【0010】支持軸9は、下部シャーシ4から曲げ起こ
した軸受片10,10に支持されていると共に、この支
持軸9の一端は、固定シャーシ8から曲げ起こした軸受
板11に支持させ、軸受片10と軸受板11間にコイル
ばね12を介裝してある。また、支持軸9の他端は、図
6に示すように第1の可動軸受板13の一端に支持され
ている。この第1の可動軸受板13は、その途中に形成
した長孔13aが固定シャーシ8と軸14で支持され、
第1の可動軸受板13の他端には調整ねじ15が挿通さ
れそのねじ部が固定シャーシ8に螺入されている。この
第1の可動軸受板13の他端がコイルばね16で上方へ
付勢されている。これによって調整ねじ15をドライバ
ー等の工具で回転させることによって該調整ねじ15が
上下動し、このため第1の可動軸受板13が軸14を支
点として揺動動作し固定シャーシ8に対する下部シャー
シ4のタンジェンシャル方向の調整がなされる。
【0011】一方、上部シャーシ5は、その前端部が該
上部シャーシ5を上方から覆うベース板17に支持軸1
8によって支承されている。ベース板17は、その後端
部が固定シャーシ8から後部シャーシ6の背後に間隔を
おいて立設させた固定支持板19にねじ固定され、さら
にベース板17は図示しない側板がディスクプレーヤ筐
体2にねじ固定される。支持軸18は、上部シャーシ5
から曲げ起こした軸受片20,20に支持されていると
共に、支持軸18の一端はベース板17から曲げ起こさ
れた軸受板17aに支持し、また他端は図7に示すよう
に第2の可動軸受板21の一端に支持されている。この
第2の可動軸受板21は、その他端が軸22によってベ
ース板17に回動可能に支承され、そして第2の可動軸
受板21に設けたフランジ21aに調整ねじ23を挿通
し、このねじ23のねじ部をベース板17に設けたフラ
ンジ17bに螺入し、両フランジ21aと17b間にコ
イルばね24を介裝してある。これによって調整ねじ2
3をドライバー等の工具で回転させてベース板17に対
して上下動させることで、第2の可動軸受板21が軸2
2を支点として揺動動作しベース板17に対する上部シ
ャーシ5のタンジェンシャル方向の調整がなされる。
【0012】さて、上、下部シャーシ4,5の空間内に
おいてディスクDが回転可能に配される。すなわち、下
部シャーシ4の前端面に形成した開口部25よりターン
テーブル26が下部シャーシ4上に突設され、ターンテ
ーブル26を回転駆動する回転軸27の下端に配設した
図示しないスピンドルモータによって回転駆動される。
ターンテーブル26に装着されたディスクDはチャッキ
ング装置29により上部より保持され高速回転する。そ
してディスクDのディスクプレーヤ2に対する挿入及び
排出は、該プレーヤ2のディスク挿入口3を出し入れ自
在のトレー30に載せられて行われる。また、トレー3
0にはターンテーブル26に対応する部位からディスク
Dの信号記録面に対する後述する光学ピックアップの移
動方向に対応する端部にわたって開放する開口部31を
形成してある。
【0013】かくして下部シャーシ4及び上部シャーシ
5には、各々ディスクDの内外周方向に光学ピックアッ
プを案内走行するためのガイド軸32及び33が支持さ
れている。両ガイド軸32,33はそれぞれ垂直位置に
相対して配され上部シャーシ5のガイド軸33は前述し
た軸ピン7と同軸上に配されている。そしてガイド軸3
2,32の各々の先端側は上、下部シャーシ4,5から
曲げ起こされた受板4a,5aにそれぞれ挿通されて固
定され、そしてガイド軸32,33は各々上、下部シャ
ーシ4,5に支持片34,35を介してねじ止めされて
いる。このうち、下部シャーシ4のガイド軸32はター
ンテーブル26の手前側においてガイド軸規制用の支持
片36によってねじ止めされている。
【0014】そしてこれら下部シャーシ4及び上部シャ
ーシ5のガイド軸32及び33に沿ってディスクDの内
外周方向に移動可能に光学ピックアップ37が配されて
いる。この光学ピックアップ37は、ピックアップ支持
体38に搭載され、この支持体38に設けたガイド孔3
9がガイド軸32及び33に挿入されて摺動する。そし
て光学ピックアップ37が図2に示すように下部シャー
シ4側に位置しているとき、光学ピックアップ37に取
付けられている対物レンズ39及びチルト検出部40が
ディスクDの裏面に対応している。
【0015】ここで、上、下部シャーシ4,5をスキュ
ー操作させるためのチルト機構について説明する。下部
シャーシ4を揺動可能に支承する支持軸9の後方側で固
定シャーシ8の略中央において下部シャーシ4から切り
起こされた軸受板41と、該固定シャーシ8と一体の図
示しない側板との間に回転軸43が支承され、この回転
軸43の軸受板41側にカム44が固着されている。そ
して回転軸43の軸端に図示しない回転伝達ギアが設け
てある。この回転伝達ギアがいずれも図示しない減速歯
車機構を介して駆動源としてのモータによって回転駆動
される。
【0016】このように構成したチルト機構の動作は、
チルト検出部40からの信号によってモータを回転駆動
し図示しない減速歯車機構及び回転伝達ギアを介して回
転軸43を回転させる。この回転と同時に回転するカム
44が下部シャーシ4の裏面を押し上げる操作が行え
る。これによって下部シャーシ4は支持軸9を支点とし
て上方へ傾斜するスキュー動作が行え、これに伴って下
部シャーシ4と軸ピン7を介し、連動する上部シャーシ
5もベース板17との支持軸18を支点として同じく上
方へ傾斜するスキュー動作が行え、ディスクDに対する
光学ピックアップ37のスキュー調整がなされる。
【0017】一方、光学ピックアップ37をディスクD
の内外周方向へ駆動するための自走式のキャリッジ49
が設けられている。キャリッジ49は、下部シャーシ4
及び上部シャーシ5の各々の側部にそれぞれのガイド軸
32,33と並行して設けられたラック50及び51と
噛み合うピニオン52の回転駆動力によってディスクD
の内外周方向に光学ピックアップ37と共に移動される
ようになされている。そしてこのキャリッジ49にその
移動方向すなわちラック50、51に対して直交する方
向に配されるピニオン52内を貫通される支軸53を中
心として回転可能にピックアップ支持体38を支持して
あり、このピックアップ支持体38の回転可能範囲は光
学ピックアップ37がディスク裏面に対応した上方を向
く状態と、ディスク表面に対応した下方を向く状態の間
の180°の回動範囲に設定されている。
【0018】上述したキャリッジ49の駆動機構は次の
ように構成されている。すなわち、キャリッジ49に駆
動源としてのモータ55が支持され、このモータ55の
駆動により図示しない減速ギアを介して前述したピニオ
ン52が回転されるようになっている。従ってモータ5
5の駆動によりピニオン52を回転させラック50又は
51に沿ってディスクDの内外周方向に移動するピック
アップ支持体38は、ガイド軸32及び33に案内され
ると共に、該ピックアップ支持体38に設けられた係合
片59が上、下部シャーシ4,5のラック50,51と
対向側に設けられたガイド板60及び61に係合されて
安定して移動させることができる。
【0019】また、キャリッジ49のピニオン52が噛
み合わされて光学ピックアップを走行移動させるラック
50及び51は次のように構成されている。まず、下部
シャーシ4のラック50は、ターンテーブル26側の端
部が下部シャーシ4の側部に僅かに上下動可能に止めね
じ62で支承され、ラック50の他端側が上、下方向に
揺動可能に下部シャーシ4の側部に止めねじ63で支持
されている。そしてこのラック50はその下辺の前後2
個所に設けた膨出部50a,50bにおいて下部シャー
シ4の底面に支持した板ばね64a,64bで上方へば
ね付勢されており、しかも、ラック50はターンテーブ
ル26の手前側において下部シャーシ4に支持した規制
部材となるストッパー板65によって下方への逃げを阻
止させている。
【0020】このような構成によって、ラック50はス
トッパー板65を支点としてシーソー状に揺動させるこ
とができ、例えば止めねじ63側のラック50を手で押
し下げることによりピニオン52とラック50との噛み
合いを外すことができるが、ストッパー板65上に位置
するラック50の部分ではピニオン52は噛み合ったま
まとなる。
【0021】一方、上部シャーシ5のラック51は、各
々の両端が上部シャーシ5の側部に止めねじ66a,6
6bでもって上、下方向に移動可能に支持されており、
そしてこのラック51は前後2個所に設けた膨出部51
a,51bにおいて上部シャーシ5に支持された板ばね
67a,67bで下方へはね付勢されている。
【0022】かくして本例によるピックアップ移動機構
1では、キャリッジ49と共に光学ピックアップ37を
下部シャーシ4と上部シャーシ5間で昇降移動させるた
めのピックアップ昇降機構68が設けられている。
【0023】すなわち、下部シャーシ4から立設された
後部シャーシ6に沿って下端が下部シャーシ4に、上端
が後部シャーシ6に形成したフランジ6aにそれぞれ支
持された昇降用ガイド軸69が垂設されている。この昇
降用ガイド軸69には昇降部材70が昇降移動可能に支
持され、昇降部材70にはガイド軸32の軸方向と同方
向に上下2本の係合ピン71,72が水平に突設されて
おり、一方この係合ピン71,72に対応してキャリッ
ジ49には、係合孔73,74が水平方向に穿設され、
この係合孔73,74が係合ピン71,72に挿入され
て係合されることによりキャリッジ49が昇降部材70
に支持され昇降動作が行える構造となっている。
【0024】また、昇降部材70の側縁には上下方向に
ラック部75が形成され、このラック部75に後部シャ
ーシ6に支承された駆動ギア76が噛み合わされ、この
駆動ギア76に同じく後部シャーシ6に固定されたモー
タ77の出力軸に設けたウオーム78が噛み合わせてあ
る。従って、モータ77の回転駆動によって駆動ギア7
6を介して昇降部材70を昇降用ガイド軸69に沿って
移動させ、キャリッジ49を下部シャーシ4と上部シャ
ーシ5の間で昇降させる如く動作する。
【0025】さらに本例によるピックアップ移動機構1
においては、キャリッジ49の昇降移動に伴って光学ピ
ックアップ37をディスクDの表裏面にそれぞれ対応す
る姿勢に反転させるための反転機構79が設けられてい
る。
【0026】この反転機構79は次のように構成されて
いる。すなわち、キャリッジ49のピニオン52内を貫
通した支軸53の外端に前述したピックアップ支持体3
8と一体に回転する反転ギア80が取付けられ、この反
転ギア80に対応してキャリッジ49の下方位置と上方
位置の中間部に反転用ラック81が配置されている。こ
の反転用ラック81は、スキュー動作する下部シャーシ
4に固定されて立ち上がる支持フレーム82に取付けら
れている。また反転ギア80の側面にはピン83が突設
され、このピン83とキャリッジ49から延出した突片
84との間にスプリング85が張設されている。そして
このスプリング85のばね力によってピックアップ支持
体38は、キャリッジ49の下方位置及び上方位置にお
いてそれぞれ光学ピックアップ37が確実に上向き状態
及び下向き状態に保持されるようになされている。
【0027】ところで、上述したように上、下部シャー
シ4,5のガイド軸32,33に沿ってディスクDの内
外径方向へ移動する光学ピックアップ37に対する各種
信号の入出力はフレキシブル配線フィルム86によって
行われる。このフレキシブル配線フィルム86は弾力性
及び可撓性を有する樹脂フィルムに導電性箔を印刷等に
よって形成したものであり、このフレキシブル配線フィ
ルム86の一方の端子がピックアップ支持体38に電気
的に接続され、他方の端子は、前述した上部シャーシ5
を支持しているベース板17上に取付けた配線板87の
コネクタ87aに電気的に接続されている。そしてこの
ように接続したフレキシブル配線フィルム86は、その
途中をスキュー動作する下部シャーシ4から立ち上げた
フレーム88に水平状に設けたガイド棒89にディスク
Dに対して外側から引っ掛け該ディスクDに配線フィル
ム86が接触しないように逃がしている。また、フレキ
シブル配線フィルム86にはその一端側と他端側の2個
所にディスクD側に山折りした折りぐせ86a,86b
を形成してある。またベース板17には配線板87に対
応してフレキシブル配線フィルム86を支持する弾性支
持片90がほぼ水平状に延設されている。
【0028】次に以上のように構成されたディスクプレ
ーヤにおけるピックアップ移動機構の一連の動作につい
て説明する。図2はディスクDのA面を再生している状
態を示し、本例においてはディスクDの裏面がA面、表
面がB面である。このディスクDのA面の再生時におい
ては、キャリッジ49が下部シャーシ4に沿って移動さ
れる状態にあると共に、光学ピックアップ37がディス
クDのA面に対向するように上方を向き、ピックアップ
支持体38のガイド孔39がガイド軸32に、係合片5
9がガイド板60にそれぞれ係合されて摺動案内される
状態にある。また、ピックアップ昇降機構68は下降位
置に待機している。
【0029】この状態でターンテーブル26とチャッキ
ング装置29とで保持されたディスクDが回転されると
共に、モータ55の回転駆動によってピニオン52をラ
ック50に沿って回転移動させ、キャリッジ49をディ
スクDの内周側から外周側へ移動させることにより、光
学ピックアップ37で信号が読み出されてディスクDの
A面の再生が行われる。そしてディスクDのA面の再生
が終了すると、キャリッジ49がディスクDの外周方向
へ移動され、やがてピックアップ支持体38のガイド孔
39がガイド軸32から抜け出し、また係合片59がガ
イド板60から外れる直前に昇降部材70の係合ピン7
1,72にキャリッジ49の係合孔73,74が挿入さ
れる。これによってキャリッジ49と共に光学ピックア
ップ37はディスクDの外周から外れた位置において昇
降部材70に乗り移った状態となる(図1及び図8
(a)参照)。
【0030】このようにキャリッジ49と共に光学ピッ
クアップ37が昇降部材70に支持されるとラック50
に沿って移動したピニオン52のモータ55が停止し、
これに切り替わってピックアップ昇降機構68のモータ
77が回転駆動する。すなわちモータ77の回転によっ
てウオーム78及び駆動ギア76を回転させ、駆動ギア
76と噛み合うラック部75を介して昇降部材70を昇
降用ガイド軸69に沿って上動させる。従ってキャリッ
ジ49と共に光学ピックアップ37は上部シャーシ5側
へ持ち上げられる。
【0031】そしてキャリッジ49の上昇移動において
反転機構79によって光学ピックアップ37の反転動作
が行われる。すなわち、キャリッジ49が昇降部材70
によって下方位置から上方位置へ上昇移動される際に、
キャリッジ49に設けられている反転ギア80が反転用
ラック81に噛み合う。このため、支持フレーム82に
固定されている反転用ラック81に対し上動している反
転ギア80が強制的に回される(図8(b)参照)。こ
の反転ギア80の回転によってその支軸53と直結され
ているピックアップ支持体38と共に光学ピックアップ
37がディスクDのA面に対応する上向き状態からディ
スクB面に対応する下向き状態に180°の範囲反転さ
れる(図3及び図8(c)参照)。
【0032】このようにしてキャリッジ49が上昇して
上部シャーシ5に達し光学ピックアップ37が反転され
た時点で昇降機構68のモータ77は停止する。この際
キャリッジ49のピニオン52が上部シャーシ5のラッ
ク51と噛み合い状態となる。かくして、キャリッジ4
9のピニオン52を駆動するモータ55が回転駆動し、
キャリッジ49が上部シャーシ5に沿ってディスクDの
内周方向へ移動されると、ピックアップ支持体38のガ
イド孔39がガイド軸53に、そして係合片59がガイ
ド板61にそれぞれ係合され、キャリッジ49と共に光
学ピックアップ37はディスクDのB面のスタート位置
である最内周部へ走行し、ここでディスクDの回転と共
にキャリッジ49がディスク外周方向へ移動され、光学
ピックアップ37による信号が読み出されてディスクB
面の再生が行われる。
【0033】このようにディスクB面の再生が終了する
と、以上と逆の動作によってキャリッジ49が上部シャ
ーシ5から下部シャーシ4まで昇降機構68によって下
降され、そして光学ピックアップ37は反転機構79に
よって再び反転された下部シャーシ4のスタート位置に
戻って待機する。
【0034】ここで、光学ピックアップ37によるディ
スクDのA面の再生動作中、ピックアップ支持体38に
接続されているフレキシブル配線フィルム86は、図2
から明らかなようにディスクDの外周より外側に配置し
たガイド棒89の外側に掛けられて上部シャーシ5上の
配線板87に接続されているため、光学ピックアップ3
7の移動中、フレキシブル配線フィルム86がディスク
Dに接触することがないものである。
【0035】このように本発明におけるディスクプレー
ヤにおけるピックアップ移動機構は、光学ピックアップ
37によるディスクDの片面の再生後、光学ピックアッ
プ37がキャリッジ49と共に下部シャーシ4と上部シ
ャーシ5との間をピックアップ昇降機構68によって直
線的に昇降移動し、この昇降移動中に反転機構79によ
る光学ピックアップ37の反転動作を行えるようにした
ので、光学ピックアップ37のディスクDのA面からB
面への切り替わり動作を迅速かつ確実に行うことができ
る。
【0036】また、本例によるピックアップ移動機構に
おいては、光学ピックアップ37の反転軸、すなわち、
光学ピックアップ37をキャリッジ49に反転可能に支
持する支軸53を光学ピックアップ37の移動方向と直
交方向、つまりディスクDの径方向に対し直交する方向
に設定した構成であるため、ディスクプレーヤ本体の奥
行きを短くすることがきでる。
【0037】つまり、支軸53を光学ピックアップ37
の移動方向と同方向に設定した構成であると、キャリッ
ジ49及び反転機構79を後部シャーシ6の外側に配す
る構造となり、その分ディスクプレーヤ本体の奥行き寸
法が長くなるが、本例の場合は、支軸53を光学ピック
アップ37の移動方向と直交する方向に設定した構成と
したことで、図からも明らかなようにキャリッジ49及
び反転機構79を光学ピックアップ37の側方に配する
構造となり、従ってディスクプレーヤ本体の奥行き寸法
を短くでき機器の小型化が図れる。
【0038】また、本例におけるピックアップ移動機構
は、特に光学ピックアップ37を昇降移動させるピック
アップ昇降機構68が該ピックアップ37を案内するガ
イド軸32を取付けたスキュー動作する下部シャーシ4
と一体の後部シャーシ6に支持されているため、下部シ
ャーシ4のスキュー動作に関係なく、ガイド軸32と昇
降機構68の係合ピン71,72の位置精度が常に保持
でき、従って光学ピックアップ37がガイド軸32と係
合ピン71,72との引き継ぎ動作を正確に行うことが
できる。
【0039】さらにピックアップ昇降機構68は、昇降
部材70の昇降動作に専用のモータ77を用いているの
で、モータ77の高速化が可能となり、従って光学ピッ
クアップ37の直線的昇降動作と相俟って高速昇降と高
速反転が可能となる。
【0040】以上のように構成される本例において、光
学ピックアップ37とピックアップ支持体38とからな
るピックアップ機構の自走駆動機構であるモータ55を
搭載したキャリッジ49のモータ55により回転される
ピニオン52が噛み合うラック50を下部シャーシ4に
上下動可能に支承、即ちピニオン52に対する接離方向
に揺動可能に支持すると共に板ばね64a、64bで上
方、即ち、ピニオン52と噛み合う方向に付勢し、この
ラック50をターンテーブル26の近傍側において規制
部材としてのストッパー板65により下方への逃を阻
止、即ち、ピニオン52に対する離隔方向の揺動を規制
するようにしたことにより、ラック50をターンテーブ
ル26から離れた部位において板ばね64bの付勢に抗
して押圧すると、ラック50はストッパー板65を支点
として揺動しピニオン52から離れることになり、キャ
リッジ49をピックアップ支持体38と共にラック50
のストッパー板65から後方の範囲において手動により
自由に移動させることができる。
【0041】また、ラック50はターンテーブル26の
近傍では揺動が規制され、このため、輸送時等において
ラック50に何等かの押圧力が加わり揺動される状態に
なってもターンテーブル26側においてはピニオン52
のラック50に対する噛み合いが外れず、キャリッジ4
9は外部からの力では不要に移動されることはない。従
って、輸送時等はキャリッジ49をターンテーブル26
側に移動させておけば輸送ねじ等の係止具を用いること
なく係止状態に保持できて、光学ピックアップ37の損
傷等が防止される。このキャリッジ49の係止保持にお
いては、ピックアップ支持体38を案内するガイド軸3
2がターンテーブル26の近傍において下部シャーシ4
に位置規制用の支持片36によって支持されているの
で、ピックアップ支持体38がターンテーブル26の近
傍において正位置に保持されることになってラック50
に対するピニオン52の噛み合いが確保され、キャリッ
ジ49は確実に係止保持される。
【0042】そして、ラック50はターンテーブル26
と搬送する側において上下方向に可動をされるのでキャ
リッジ49がピックアップ昇降機構68へ移動する際の
係合ピン71、72に対する係合孔73、74の嵌挿が
円滑に行なえることになる。
【0043】以上本発明の一実施例を説明したが本発明
は、この実施例に限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ラックと
歯車との噛み合いにより移動されるピックアップ機構を
ある範囲ではラックを押圧することにより手動で自由に
移動させることができて、組立作業性および調整等のサ
ービス性が向上される。また、ピックアップ機構は所定
位置ではラックと歯車との噛み合いが外れず係止状態で
保持されるので輸送時等において輸送ねじ等の係止具を
必要とせず、部品数が削減されると共にその取り付け手
数が省けることになってコスト低減が可能となり、ユー
ザー側においての誤使用のおそれもなく信頼性も向上す
る等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスクプレーヤにおけるピック
アップ移動機構の一部破断斜視図である。
【図2】本発明によるピックアップ移動機構の側断面図
である。
【図3】光学ピックアップの反転動作時のピックアップ
移動機構の一部破断斜視図である。
【図4】ディスクプレーヤの全体の概略平面図である。
【図5】図1のA−A線断面図である。
【図6】下部シャーシのタンジェンシャルスキューの調
整部の正面図である。
【図7】上部シャーシのタンジェンシャルスキューの調
整部の正面図である。
【図8】光学ピックアップの反転動作を説明する各々の
図である。
【符号の説明】
4 下部シャーシ 26 ターンテーブル 32 ガイド軸 36 支持片 37 光学ピックアップ 38 ピックアップ支持体 49 キャリッジ 50 ラック 52 ピニオン 64a、64b 板ばね 65 ストッパー板 D ディスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップ機構を、ターンテーブルに
    チャッキングされるディスクの径方向に移動案内するガ
    イド軸と平行にラックがシャーシ上に配され、該ラック
    に、上記ピックアップ機構に備えられた自走駆動機構の
    歯車が噛み合い、上記駆動機構の駆動により上記歯車が
    回転されて上記ピックアップ機構が上記ガイド軸に沿っ
    て走行移動されるようにしたディスクプレーヤのピック
    アップ移動機構であって、 上記ラックは上記シャーシに上記歯車に対する接離方向
    に揺動可能に支持されると共に上記歯車に噛み合うよう
    に弾性部材により付勢され、 上記シャーシに、上記ターンテーブルの近傍側に位置し
    て上記ラックの上記歯車に対する離隔方向の揺動を規制
    する規制部材を設けたことを特徴とするディスクプレー
    ヤのピックアップ移動機構。
JP27873491A 1991-09-30 1991-09-30 デイスクプレーヤのピツクアツプ移動機構 Pending JPH0594625A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27873491A JPH0594625A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デイスクプレーヤのピツクアツプ移動機構
US07/949,569 US5311497A (en) 1991-09-30 1992-09-23 Pickup feeding apparatus for a double-sided reproducing disc player
DE69215475T DE69215475T2 (de) 1991-09-30 1992-09-30 Wiedergabekopfantrieb für Plattenspieler mit doppelseitiger Wiedergabe
EP92116766A EP0535646B1 (en) 1991-09-30 1992-09-30 Pickup feeding apparatus for a double-sided reproducing disc player

Applications Claiming Priority (1)

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JP27873491A Pending JPH0594625A (ja) 1991-09-30 1991-09-30 デイスクプレーヤのピツクアツプ移動機構

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