JP4045625B2 - 展翅装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、蝶などのような昆虫などの標本作成において、羽を広げて支持する展翅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の発明者は、登録実用新案第2083208号において、図6のように、ブリキ板などの磁性体からなる展翅固定板2を、その中央に沿って凹溝3が形成されるように屈曲形成して展翅板本体1を形成し、基板4上に取り付けた展翅装置を提案した。
【0003】
この展翅装置において、蝶などを展翅するには、蝶Aの胴体Bを前記凹溝3内に入れ、羽Cを広げた状態で、パラフィン紙などから成る羽覆い紙5を被せ、その上に帯板状の磁石片6を載せて、展翅固定板2の上面に吸着させ、羽Cを挟んで固定する。
【0004】
このような展翅装置を用いると、多数の留め針を使用する在来の装置に比べて、留め針を使用せずに展翅板への羽の固定ができるので、羽を傷つけることがなく、また羽の固定作業も容易になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、昆虫などの羽を展翅する際には、羽だけでなく、長い触角Sも揃えたり、足も整えた状態で展翅することが望ましい。
【0006】
ところが、前記のように凹溝3を形成し、その中に昆虫などの胴体部を入れる構造は、凹溝があるために、触角Sを確実に押さえることができず、また支持された状態の足を下側から目視できないため、足を整えたりすることもできない。さらに、種類や個体に応じて胴体の大きさはまちまちであるが、大きさの異なる昆虫などに対応するには、凹溝の幅の異なる展翅装置を何種類か用意しておく必要があり、不便である。
【0007】
本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、触角を押さえたり、足を整えたりすることができ、しかも胴体の大きさに対応できるように調節構造を有している展翅装置を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、少なくとも左右又は前後の両側に下向きの脚部を有する磁性体の支持板に、昆虫などの胴体部が入るスリットを開けてあり、このスリットの存在しない領域において、羽や触角などの上に磁石を載せることで、羽や触角などを支持板上に押さえることができるように構成した展翅装置である。
【0009】
このように、支持板が磁性体なため、羽の上に磁石を載せて支持板に吸着させることで、羽を支持板上に押さえて固定することができる。また、昆虫などの胴体の部分をスリット中に入れ、触角はスリットの外側に位置させ、上から磁石で押さえることによって、触角も整形した状態で支持板上に押さえることができる。
【0010】
請求項2は、請求項1記載の支持板は、そのスリット端部と支持板端部との間隔が、触角側を大きくしてある展翅装置である。このように、片側のみ、スリットの端部と支持板の端部との間隔を大きくしてあるので、長い触角を載置できる広い面積になっている。したがって、この領域に触角を載せて、上から磁石を載せると、触角の全体を整形し、押さえることができる。
【0011】
請求項3は、請求項1または請求項2に記載の支持板を2枚の支持板で構成し、両支持板の間隔を調節可能とすると共に、両支持板の間をスリットとして使用するようにした展翅装置である。
【0012】
このように、2枚の支持板の間隔をスリットとして用い、両支持板の間隔を調節可能な構造になっているので、昆虫の胴体の大きさに合わせて、両支持板間のスリットを広げたり、狭めたりすることによって、胴体の各種大きさに対応できる。
【0013】
請求項4は、請求項1、請求項2または請求項3に記載のスリットの下側に配設したブリッジ部の上に、針刺し部材を取り付けてなる展翅装置である。このように、スリットの下側に、コルクやゴムなどのような針刺し部材が配設されているので、胴体を貫通させた針の先端を針刺し部材に刺して安定支持できる。
【0014】
また、本発明の展翅装置を反転させると、裏側から昆虫の脚などを目視したり、ピンセットなどで脚を整えたりすることができるので、触角を整形できることと相まって、昆虫などの全部位の形を整えて、支持板上に押圧支持でき、正確な展翅が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に本発明による展翅装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による展翅装置の一実施形態を示す斜視図である。7は支持板であり、ブリキなどの磁性体の板で構成されている。この支持板7の左右の両側を下向きにほぼ直角に折り曲げて、両側の脚部81、82を形成してある。なお、前後の両側を折り曲げて脚部を形成してもよく、左右と前後に脚部を設けてもよい。
【0016】
支持板7には、両脚81と82との中間部においてスリット9が開けられており、展翅の際は、図3のように、このスリット9中に昆虫などの胴体部Bを入れる。そして、スリット9の存在しない領域において、羽や触角などの上に磁石片6を載せる。このとき、羽や触角などを損傷しないように、パラフィン紙などのような羽覆い紙5(図6)を被せ、その上に細長い磁石片6を載せるのが良い。
【0017】
スリット9の一端と支持板7の一端7aとの間隔dよりも、スリット9の他端と支持板7の他端7bとの間隔Dが大きい。すなわち、この間隔Dの領域は、面積が広いため、図3のように、触角Sをこの領域に載せて、形状を整えた状態で、上から磁石片で押さえると、触角Sの全体を支持板7の上面に確実に押しつけ支持できる。
【0018】
図2は図1におけるX−X方向の断面図であり、両脚81、82に、水平方向の切り目ないしスリット81a、82aが形成されている。10は金属板などから成るブリッジ部であり、両側を上向きにほぼ直角に折り曲げることで、差し込み片11、12を形成してある。
【0019】
そして、支持板7の脚81、82の下側からブリッジ部10の両差し込み片11、12を切り目81a、82aに差し込む。すなわち、両差し込み片11、12を、両脚81、82の外側から切り目81a、82aに挿入すると、差し込み片11、12の先端は、両脚81、82の内側を通過して、支持板7の内面(下面)に達する。
【0020】
このブリッジ部10上には、ちょうどスリット9の真下の位置において、針刺し部材13が接着固定されている。したがって、図3のように、蝶などの昆虫を支持板7に支持する際に、留め針を1本だけ用い、胴体部Bを貫通させ、先端を針刺し部材13に突き刺すことで、胴体部Bを安定固定できる。
【0021】
また、展翅が終わってから、標本箱などに移動する際も、この針14を持って移動でき、昆虫などを直接に手で触る必要がなく、標本を損傷することがない。
【0022】
針刺し部材13と胴体Bとの間隔が大きすぎる場合は、ブリッジ部10を図2の鎖線のように上側に押し曲げると、両脚81、82が内側に曲がり、針刺し部材13が上側に移動して安定するので、留め針14が短い場合などに有効である。
【0023】
図4は、スリット幅調節型の展翅装置であり、スリット9を挟んで2枚の支持板71と72を可動式に配設してある。2枚の支持板71、72は、相対的に接近したり、離れたりできるように、スライド構造になっている。
【0024】
すなわち、図1のブリッジ部10とは直角方向のブリッジ部15の両側の立ち上がり部16a、16bの上端に、互いに対向するように横向きU字状に形成したガイド17a、17bが一体に固定されている。ガイド17aと17bとは互いに平行に対向しており、両ガイド17a、17bの横向きU字状部中に、両側から支持板71と72の前後両端が挿入されている。
【0025】
ガイド17a、17bは弾力に富む薄板からなり、横向きU字状部によって支持板71、72を上下から弾力で挟む構造であるため、支持板71、72を互いに外側に引っ張ると、支持板71と72との間隔Gが広がり、互いに接近する方向に押すと、間隔Gが狭まる。そして、その位置に、横向きU字状部の弾力によって、支持板71、72が挟持固定され、間隔Gが定まる。
【0026】
したがって、展翅しようとする昆虫などの胴体部のサイズに応じて、スリット9の幅Gを調節できるので、1個の展翅装置で、胴体部のサイズの異なる各種の昆虫に適用でき、スリット幅の異なる展翅装置を多数用意しておく必要がない。
【0027】
図5はスリット幅調節型の展翅装置の第二の実施形態を示す斜視図である。図4の実施形態は、ガイド17a、17bと支持板71、72とが別体になっていて、3点の部品からなっているのに対し、図5の場合は、ガイド手段と支持板71、72とが一体になっている。
【0028】
すなわち、横向きU字状に形成したガイド17aと17bとが対向している点は、図4の実施形態と同じであるが、手前のガイド17aは左側の支持板71の手前の端部と×印で示すようにスポット溶接その他の手法によって一体化されている。そして、同ガイド17aのU字状部中に、右側の支持板72の手前の端部が挿入され、弾力で挟持されている。
【0029】
また、後方のガイド17bは右側の支持板72の後端とスポット溶接その他の手法によって一体化されている。そして、同ガイド17bのU字状部中に、左側の支持板71の後端が挿入され、弾力で挟持されている。
【0030】
したがって、両方の支持板71、72の間隔9を開いたり、狭める方向に移動すると、手前のガイド17aと左側の支持板71が、右側の支持板72に対し相対的に移動する。同様にして、後方のガイド17bと右側の支持板72が、左側の支持板71に対し相対的に移動する。
【0031】
このような動作によって、間隔9を容易に開閉し、寸法Gを自由に調節できる。なお、間隔9を開き過ぎると、ブリッジ部15が捻じれる恐れがあるが、破損したりする恐れはなく、使用に支障を来すこともない。
【0032】
以上の実施形態において、磁石片6としては、柔軟なゴム板や合成樹脂板中に永久磁石の粉体が混入されている物を用いると、容易に曲がるので、昆虫の羽や触角などを整えた状態で支持板7、71、72上に吸着させる作業が容易に行なえる。
【0033】
図4、図5のようなスリット幅調節構造の展翅装置の場合も、横向きU字状部の上側18を短く、下側19をDのように長くすることによって、間隔Dの領域の面積を拡大し、この領域に、図3のように触角Sを載せて、形状を整えることができる。なお、スリット9の両側ともDのように長くすれば、どの方向に触角を配置しても差し支えないが、大形になるのが欠点である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1によると、支持板が磁性体なため、羽の上に磁石を載せて支持板に吸着させることで、羽を支持板上に押さえて固定することができる。また、昆虫などの胴体の部分をスリット中に入れ、触角はスリットの外側に位置させ、上から磁石で押さえることによって、触角も整形した状態で支持板上に押さえることができる。
【0035】
請求項2によると、片側のみ、スリットの端部と支持板の端部との間隔を大きくしてあるので、長い触角を載置できる広い面積になっている。したがって、この領域に触角を載せて、上から磁石を載せると、触角の全体を整形し、押さえることができる。
【0036】
請求項3によると、2枚の支持板の間隔をスリットとして用い、両支持板の間隔を調節可能な構造になっているので、昆虫の胴体の大きさに合わせて、両支持板間のスリットを広げたり、狭めたりすることによって、胴体の各種大きさに対応できる。
【0037】
請求項4によると、スリットの下側に、コルクやゴムなどのような針刺し部材が配設されているので、胴体を貫通させた針の先端を針刺し部材に刺して安定支持できる。
【0038】
また、本発明の展翅装置を反転させると、裏側から昆虫の脚などを目視したり、ピンセットなどで脚を整えたりすることができるので、触角を整形できることと相まって、昆虫などの全部位の形を整えて、支持板上に押圧支持でき、正確な展翅が可能となる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による展翅装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】 図1におけるX−X位置の断面図である。
【図3】 図1、図2の展翅装置の使用状態を示す斜視図である。
【図4】 スリット幅調節型の展翅装置の第一実施形態を示す斜視図である。
【図5】 スリット幅調節型の展翅装置の第二実施形態を示す斜視図である。
【図6】 本発明の発明者が先に提案した展翅装置の斜視図である。
【符号の説明】
B 昆虫の胴体
C 昆虫の羽
6 磁石片
7、71、72 支持板
81、82 脚部
9 スリット
10、15 ブリッジ
13 針刺し部材
14 留め針
17a、17b 横向きU字状のガイド

Claims (4)

  1. 少なくとも左右又は前後の両側に下向きの脚部を有する磁性体の支持板に、昆虫などの胴体部が入るスリットを開けてあり、このスリットの存在しない領域において、羽や触角などの上に磁石を載せることで、羽や触角などを支持板上に押さえることができるように構成した展翅装置。
  2. 前記の支持板は、そのスリット端部と支持板端部との間隔が、触角側を大きくしてあることを特徴とする請求項1記載の展翅装置。
  3. 前記の支持板を2枚の支持板で構成し、両支持板の間隔を調節可能とすると共に、両支持板の間をスリットとして使用することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の展翅装置。
  4. 前記のスリットの下側に配設したブリッジ部の上に、針刺し部材を取り付けてなることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の展翅装置。
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