JP4045022B2 - 粉粒体の計量装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂ペレットなどの粉粒体の数量や重量を計量するための計量装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂ペレットなどの粉粒体を空気などの気力によって輸送する気力輸送がよく行なわれている。このような気力輸送の一例を図11に示す。
図11は、樹脂ペレットを、成形機に定量供給するための気力輸送ラインを示している。この気力輸送ラインは、樹脂ペレットが貯蔵される貯蔵タンク1と、この貯蔵タンク1に接続管3を介して接続される計量装置4と、この計量装置4に接続管5を介して接続される成形機2とを備え、接続管3および接続管5の途中にそれぞれ介装される気力輸送手段としてのエジェクタ6およびエジェクタ7によって、気力輸送するように構成されている。
【0003】
貯蔵タンク1に貯蔵される樹脂ペレットは、エジェクタ6によって接続管3を介して計量装置4に供給される。計量装置4は、その上部が開口され下部が漏斗状とされた略円筒形のホッパ部8と、このホッパ部8の下部に設けられ樹脂ペレットを定量供給するたのスクリューフィーダ9とを備えている。計量装置4に供給された樹脂ペレットは、ホッパ部8で一旦溜められ、スクリューフィーダ9によって、所定量ごとに漏斗状の受け部材10に送り出され、これによってバッチ形式で計量される。受け部材10で受けられた樹脂ペレットは、エジェクタ7によって接続管5を介して成形機2に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような計量装置4による樹脂ペレットの計量では、計量装置4に供給された樹脂ペレットを一旦溜めて、1回毎に計量するというバッチ形式であるため、樹脂ペレットの輸送および計量を効率的に行なうことができない。また、樹脂ペレットを一旦溜める必要があることから、計量装置4が大型化してしまい、気力輸送ラインを少ないスペースで設置することが困難である。
【0005】
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡易な構成により、気力輸送されている粉粒体をそのまま計量することができ、輸送および計量を効率的に行なうことができる、粉粒体の計量装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、気力によって管内を流れる粉粒体を計量するための計量装置であって、気力によって流れる粉粒体を通過させる通過部と、前記通過部を通過する粉粒体を検知するための粉粒体検知手段とを備え、前記通過部は、粉粒体が流入する流入口と、前記粉粒体検知手段が設けられる計量部分と、粉粒体を流出させる流出口とを備え、前記計量部分の断面形状は、粉粒体が流れる方向と実質的に直交する方向において、粉粒体が多数に重なって通過することができないような平たい形状をしており、前記粉粒体検知手段は、前記計量部分が平たく延びる方向に整列状態で複数個設けられ、前記計量部分における粉粒体が多数に重なって通過することができない方向において、粉粒体を検知し、複数個設けられた各前記粉粒体検知手段の間には、複数の前記粉粒体検知手段の整列方向において粉粒体を偏りなく通過させるための案内手段を設けていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、粉粒体は通過部を通過するときに、計量部分に設けられる粉粒体検知手段によって検知されるため、気力によって流れる粉粒体の流れを停止させることなく連続的に検知することができる。また、計量部分の断面形状は、粉粒体が多数重なって通過することができないような平たい形状をしており、かつ粉粒体検知手段は、その計量部分における粉粒体が多数に重なって通過することができない方向において粉粒体を検知するようにしているため、粉粒体検知手段は、粉粒体を多数に重ならない状態で検知することができる。
さらに、このような構成により、整列された複数の粉粒体検知手段が、計量部分を流れる粉粒体を、計量部分が平たく延びる方向において同時に検知する。また、各粉粒体検知手段の間に設けられる案内手段によって、複数の粉粒体検知手段の整列方向において粉粒体を偏りなく通過させるので、各粉粒体検知手段において、ばらつきなく粉粒体を検知することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、気力輸送手段によって輸送するための輸送管の途中に介装されることを特徴としている。
【0009】
気力輸送手段によって輸送するための輸送管の途中に介装すれば、粉粒体の輸送中に、その輸送を停止させることなく計量することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記通過部において、前記流入口から前記計量部分に至るまでの断面積が、前記計量部分の断面積と実質的に同じであることを特徴としている。
【0011】
通過部における流入口から計量部分に至るまでの断面積が計量部分の断面積と実質的に同じであれば、流入口から流入される粉粒体は、ほぼ一定の流速を保った状態で計量部分に到達する。
【0014】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明において、前記粉粒体検知手段が、光センサおよび/または静電容量センサであることを特徴としている。
【0015】
粉粒体検知手段が光センサであると、通過した粉粒体の数を検知することができる。また、粉粒体検知手段が静電容量センサであると、通過した粉粒体の重量を検出することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の粉粒体の計量装置が適用される気力輸送ラインの一実施形態を示している。図1は、粉粒体としての樹脂ペレットを、成形機に定量供給するための気力輸送ラインを示している。この気力輸送ラインは、樹脂ペレットが貯蔵される貯蔵タンク11と成形機12とが、輸送管としての接続管13を介して接続されており、接続管13の途中に介装される気力輸送手段としてのエジェクタ14によって、樹脂ペレットを貯蔵タンク11から成形機12まで気力輸送するように構成されている。本実施形態の粉粒体の計量装置15は、たとえばこのように構成された気力輸送ラインにおける接続管13の途中に介装され、一定量の樹脂ペレットを成形機12に供給するために使用される。
【0017】
図2は、粉粒体の計量装置の一実施形態を示す上面図、図3は、図2に示される粉粒体の計量装置の側断面図、図4、図5および図6は、それぞれ図2におけるX−X線断面図、Y−Y線断面図、Z−Z線側面図である。以下、図2ないし図6を用いて粉粒体の計量装置15について説明する。
【0018】
図2および図3に示すように、この計量装置15は、気力によって流れる粉粒体を通過させる通過部16と、この通過部16を通過する樹脂ペレットを検知するための粉粒体検知手段としての光センサ17とを備えている。
【0019】
通過部16は、接続管13の上流側と接続され、樹脂ペレットを接続管13から流入させる流入口18と、接続管13の下流側と接続され、樹脂ペレットを接続管13へ流出させる流出口20と、流入口18と流出口20との間に設けられ、光センサ17が設けられる計量部分19とを有しており、これら流入口18、流出口20および計量部分19は、一体として連続的に形成されている。
【0020】
計量部分19は、その断面形状が、樹脂ペレットが流れる方向と実質的に直交する方向において、樹脂ペレットが多数に重なって通過することができないような平たい形状をしている。すなわち、樹脂ペレット21(図7および後述する図8を説明するときにのみ樹脂ペレットの符号を21として説明する。)は、通常、略楕円柱状の形状を有しており、図7に示すように、輸送される管内では、その軸線が流れ方向22に沿うような状態で流れている。しかし、この樹脂ペレット21が、計量部分19内において、この流れ方向22と実質的に直交する方向23において多数に重なる(図7において、仮想線の樹脂ペレット21が示す状態)と、後述するように、その流れ方向22と実質的に直交する方向23において検知する光センサ17が、重なった分の樹脂ペレット21の数を計量することができない。そのため、この流れ方向22と実質的に直交する方向23において、樹脂ペレットが多数に重なって通過することができないような平たい形状として、光センサ17が、樹脂ペレットを多数に重ならない状態で検知できるようにしている。
【0021】
この平たさ、つまり樹脂ペレット21の流れ方向22と実質的に直交する方向23の長さは、輸送される樹脂ペレットなどの大きさや、単位時間あたりに流れる個数および風量によって、適宜決定されるが、通常は、樹脂ペレット21がその軸線を流れ方向22に沿うようにして流れる状態で、3つの樹脂ペレットが重なっても流れることができる程度の隙間があり、かつ4つの樹脂ペレットが重なって流れることができないような長さ以下であればよい。好ましくは、図8に示すように、2つの樹脂ペレットが重なっても(図8において、仮想線の樹脂ペレット21が示す状態)流れることができる程度の隙間があり、かつ3つの樹脂ペレットが重なって流れることができないような長さ、あるいは、この長さ以下とするのがよい。たとえば、軸方向の長さが1〜5mm、直径方向の最大長さが1〜4mmの大きさをもち、その密度が0.5〜2.0g/cm3 、好ましくは0.8〜1.8g/cm3 である樹脂ペレット21を計量する場合には、その流量を20〜150kg/h、好ましくは、50〜100kg/h、風量を50〜200m3 /h、好ましくは90〜160m3 /hとして、樹脂ペレット21の流れ方向22と実質的に直交する方向23の長さを、3〜12mm、好ましくは、6〜10mmとすればよい。
【0022】
また、この通過部16において、流入口18から計量部分19に至るまでの断面積は、計量部分19の断面積と実質的に同じ面積とされている。すなわち、流入口18は、接続管13に接続されるため、図4に示すように円形とされる一方で、計量部分19は、前述したように、図6に示すような偏平形状とされている。そのため、流入口18と計量部分19との断面積を実質的に同じとして、この流入口18から計量部分19に至るまでの間の形状を、流入口18および計量部分19の断面積と実質的に同じ断面積が保たれるようにしながら、流入口18の円形をなめらかに平たくのばしていくようにして(たとえば、図5には、そのような途中の断面形状が示されている。)、偏平形状の計量部分19に繋げるようにしている。
【0023】
このように、通過部16における流入口18から計量部分19に至るまでの断面積を計量部分19の断面積と実質的に同じとしておけば、流入口17から流入される樹脂ペレットを、流入口17に流入したときの速さと同じ速さを保った状態で気流を乱すことなく計量部分19に送ることができ、樹脂ペレットを計量部分19に円滑に導入することできる。したがって、光センサ17によって精度よく検知することができ、正確な計量を実現することができる。
【0024】
また、本実施形態では、計量部分19から流出口20に至るまでの断面積をも、計量部分19の断面積と実質的に同じ面積としている。すなわち、流出口20は、接続管13に接続されるため、円形とされる一方で、計量部分19は、前述したように偏平形状とされているが、前述した、流入口18から計量部分19に至るまでの間の形状と、計量部分19を挟んで対称形状となるような形状を形成することによって、計量部分19から流出口20に至るまでの断面積を、計量部分19の断面積と実質的に同じ面積としている。
【0025】
このように、通過部16における計量部分19から流出口20に至るまでの断面積を計量部分19の断面積と実質的に同じとしておくことによって、計量部分19を通過した樹脂ペレットを、その計量部分19を通過したときの速さと同じ速さで流出口20に送り、円滑に流出させることができる。したがって、計量部分19内で樹脂ペレットを詰まらせるようなことなく、良好な計量を行なうことができる。なお、計量装置15を使用する目的などによっては、流入口18から計量部分19に至るまでの断面積および計量部分19から流出口20に至るまでの断面積を変化させてもよい。また、流入口18および流出口20の外径部分は、接続管13と接続するために、段部24および25を設けてやや小径となるようにしている。
【0026】
このように形成される通過部16おいて、光センサ17は計量部分19が平たく延びる方向に整列状態で複数個設けられている。すなわち、図2に示すように、複数の光センサ17は、計量部分19の幅方向において、互いに等間隔を隔てながら一列に配置される。これによって、複数個設けられた光センサ17が、そのとき計量部分19の幅方向において流れている樹脂ペレットを同時に検知することができる。また、図3に示すように、各光センサ17は、発光部26と受光部27とをそれぞれ持ち、その発光部26と受光部27とは、計量部分19において互いに対向する平らな2つの面上に、それぞれが互いに対向するように配置される。これによって、各光センサ17が、計量部分19における樹脂ペレットが多数に重なって通過することができない方向において樹脂ペレットを検知する。
【0027】
また、各光センサ17が設けられる計量部分19において、互いに対向する平らな面を持つ側壁部分28は透明なアクリル樹脂によって形成されており、各光センサ17の光の通過を許容できるようにしている。なお、この側壁部分28は、光の通過を許容すればアクリル樹脂に限らず、ガラスなど公知の透明材料が使用できる。
【0028】
そして、計量装置15によって、エジェクタ14によって気力輸送される樹脂ペレットは、通過部16を通過するときに計量部分19に設けられる複数の光センサ17によって検知され、その数が計量される。すなわち、光センサ17は、発光部26と受光部27との間を通過する樹脂ペレットを検知できるので、各センサ17ごとに検知された樹脂ペレットの数を合計すれば、複数の光センサ17が配置された部分を通過した樹脂ペレットの数を求めることができる。
【0029】
一方、光センサ17が配置されていない部分を通過した樹脂ペレットは光センサ17によって検知されないが、光センサ17が配置されていない部分も、光センサ17が配置された部分と同じように樹脂ペレットの通過があったものとみなして、計量部分19の幅方向において、光センサ17が配置された部分と配置されていない部分との比率から、樹脂ペレットの全数量を求めることができる。たとえば、複数の光センサ17が計量部分19の幅方向における半分の部分を検知できるよう配置されていれば、樹脂ペレットの全数量は、各センサ17ごとに検知された樹脂ペレットの数を合計した数の2倍として求めることができる。
【0030】
なお、このようにして樹脂ペレットの数量を求めるためには、光センサ17が配置された部分を通過する樹脂ペレットの数のばらつきと、光センサ17が配置されていない部分を通過する樹脂ペレットの数のばらつきとに偏りが少ないことが必要とされる。そのため、計量装置15によっては、さらにこの偏りに応じた係数を補正して、全数量を求めるようにする。なお、この係数は、各計量装置15によって経験的に見出され、統計的に求めることができる。
【0031】
このように構成すれば、エジェクタ14によって気力輸送される樹脂ペレットは、その流れを停止させることなく光センサ17によって連続的に精度よく検知することができる。そのため、従来の計量装置のようなバッチ形式の計量を行なわなくても、連続的に樹脂ペレットを計量することができる。したがって、樹脂ペレットの計量を効率的に行なうことができる。また、従来の計量装置のように樹脂ペレットを一旦溜める部材も必要がないので、計量装置の小型化を図ることができる。さらに、この計量装置15は、接続管13の途中に介装されているため、樹脂ペレットの輸送中に、その輸送を停止させることなく計量することができる。そのため、輸送および計量を1つの輸送ライン中で行なうことができ、樹脂ペレットの計量および輸送を効率的に行なうことができる。また、計量装置15は、接続管13の途中に介装できるので、少ないスペースで気力輸送ラインを構成でき、計量および輸送の装置構成の簡易化を図ることができる。
【0032】
また、図9は、本発明の一実施形態であって、上記した計量装置15において、計量部分19に、さらに案内手段としての案内板29を設けた態様を示す、上断面図である。
【0033】
図9に示すように、この案内板29は、樹脂ペレットが通過する計量部分19内において、整列状態で配置された各光センサ17の間に位置するようにして複数配置されている。各案内板29は、樹脂ペレットが流れる方向にほぼ沿った方向に向き、隣り合う各光センサ17を仕切るようにして設けられている。
【0034】
このような案内板29を設けることにより、複数の光センサ17の整列方向において樹脂ペレットを偏りなく通過させることができる。そのため、各光センサ17は、樹脂ペレットをよりばらつきが少ない状態で検知でき、より精度のよい計量を可能とすることができる。
【0035】
また、図10は、計量装置15において、光センサ17に加えて静電容量センサ30を設けた態様を示す図である。図10において、静電容量センサ30は、計量部分19の透明な側壁部分28に設けられ、この静電容量センサ30を挟んで、その上流側と下流側とには、前述した光センサ17が設けられている。この静電容量センサ30は、透明な側壁部分28において互いに対向する平らな2つの面上に、2つの平板電極が互いに対向するように設けられ、この2つの電極間に樹脂ペレットが位置したときの、2つの電極間の静電容量の変化を検知することによって、電極面積あたりの樹脂ペレットの重量を検知するように構成されている。そして、この静電容量センサ30を用いて樹脂ペレットの重量を検知するには、上流側と下流側とに配置される光センサ17によって、計量部分19を通過する特定の1つの樹脂ペレットをそれぞれ検知し、それぞれが検知した時間から2つのセンサ17間を通過した時間を求め、これによって計量時の流速を求めるとともに、静電容量センサ30によって、その単位時間あたりに流れる樹脂ペレットの体積量を検知し、この体積量から重量を検知すればよい。
【0036】
このように、光センサ17に加えて静電容量センサ30を設けると、光センサ17によって、樹脂ペレットの数を計量できるとともに、静電容量センサ30によって樹脂ペレットの重量を計量することができるので、樹脂ペレットの数量および重量を同時に計量することができる。
【0037】
なお、図10に示す実施形態では、上流側と下流側とに光センサ17をそれぞれ配置して、特定の樹脂ペレットがそれぞれを通過した時間から流速を求めたが、たとえば、高速演算処理装置などを用いて、上流側および下流側のいずれか一方側のみに光センサ17を設けて、その光センサ17自身を通過する時間(つまり、センサ17が樹脂ペレットを検知している時間)を計測することによって、流速を求めるようにしてもよい。また、光センサ17と静電容量センサ30とを併用せずとも、静電容量センサ30のみを単独で使用してもよい。この場合には、公知の流量計などを用いて流速を測定する。また、静電容量センサ30のみを単独で使用する場合には、側壁部分28を特に透明性材料で構成する必要なないが、不導体であることが好ましい。
【0038】
また、本実施形態では、粉粒体として樹脂ペレットを例にとって説明したが、気力輸送される粉粒体であれば、その種類を問わず、また、気力輸送ラインもその構成を問わない。また、気力輸送手段はエジェクタ14に限らず、圧送式または吸引式のブロワなど公知の気力輸送手段のいずれであってもよい。さらに、粉粒体検知手段はCCDセンサなどを用いてもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1記載の発明によれば、気力によって流れ、通過部を連続的に通過する粉粒体を、精度よく検知できるので、従来の粉粒体の計量装置のようなバッチ形式の計量を行なわなくても、連続的に粉粒体を計量することができる。したがって、粉粒体の計量を効率的に行なうことができる。また、従来の粉粒体の計量装置のように粉粒体を一旦溜める部材も必要がないので、計量装置の小型化を図ることができる。また、整列された複数の粉粒体検知手段が、計量部分を流れる粉粒体を、計量部分が平たく延びる方向において同時に検知し、また、案内手段によって、粉粒体を各粉粒体検知手段に偏りなく通過させることができるので、粉粒体をばらつきなく検知させることができる。したがって、より精度よく計量することができる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、粉粒体の輸送中に、その輸送を停止させることなく計量することができるので、輸送および計量を1つの輸送ライン中で行なうことができ、粉粒体の計量および輸送を効率的に行なうことができる。また、輸送管の途中に介装されるので、少ないスペースで気力輸送ラインを構成でき、計量および輸送の装置構成の簡易化を図ることができる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、流入口から流入される粉粒体は、ほぼ一定の流速を保った状態で気流を乱すことなく計量部分に送ることができるので、粉粒体を計量部分に円滑に導入することできる。したがって、より精度よく検知でき、より正確な計量を実現できる。
【0043】
請求項4に記載の発明によれば、光センサによって、粉粒体の数量を計量することができ、また、静電容量センサによって、粉粒体の重量を計量することができる。また、光センサと静電容量センサ検出とを併用することで、粉粒体の数量および重量を同時に計量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉粒体の計量装置が適用される気力輸送ラインの一実施形態を示す概略説明図である。
【図2】 本発明の粉粒体の計量装置の一実施形態を示す上面図である。
【図3】 図2に示される粉粒体の計量装置の側断面図である。
【図4】 図2におけるX−X線断面図である。
【図5】 図2におけるY−Y線断面図である。
【図6】 図2におけるZ−Z線側面図である。
【図7】 計量部分を流れる樹脂ペレットの状態を模式的に説明する説明図である。
【図8】 計量部分を流れる樹脂ペレットの状態を模式的に説明する説明図である。
【図9】 図1の計量装置において、計量部分にさらに案内手段としての案内板を設けた態様を示す、上断面図である。
【図10】 光センサと静電容量センサとが設けられた図3に対応する側断面図である。
【図11】 従来の計量装置が適用される、図1に対応する概略説明図である。
【符号の説明】
14 エジェクタ
15 計量装置
17 光センサ
18 流入口
19 計量部分
20 流出口
21 樹脂ペレット
29 案内板
30 静電容量センサ
Claims (4)
- 気力によって管内を流れる粉粒体を計量するための計量装置であって、気力によって流れる粉粒体を通過させる通過部と、前記通過部を通過する粉粒体を検知するための粉粒体検知手段とを備え、
前記通過部は、粉粒体が流入する流入口と、前記粉粒体検知手段が設けられる計量部分と、粉粒体を流出させる流出口とを備え、
前記計量部分の断面形状は、粉粒体が流れる方向と実質的に直交する方向において、粉粒体が多数に重なって通過することができないような平たい形状をしており、
前記粉粒体検知手段は、前記計量部分が平たく延びる方向に整列状態で複数個設けられ、前記計量部分における粉粒体が多数に重なって通過することができない方向において、粉粒体を検知し、
複数個設けられた各前記粉粒体検知手段の間には、複数の前記粉粒体検知手段の整列方向において粉粒体を偏りなく通過させるための案内手段を設けていることを特徴とする、粉粒体の計量装置。 - 気力輸送手段によって輸送するための輸送管の途中に介装されることを特徴とする、請求項1に記載の粉粒体の計量装置。
- 前記通過部において、前記流入口から前記計量部分に至るまでの断面積が、前記計量部分の断面積と実質的に同じであることを特徴とする、請求項1または2に記載の粉粒体の計量装置。
- 前記粉粒体検知手段が、光センサおよび/または静電容量センサであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の粉粒体の計量装置。
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