JP4044705B2 - 固定具及び補助固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャーシやパネル等の取付対象物に電線の束やプリント基板等を固定するための固定具、及びこの固定具に取り付けて使用する補助固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、シャーシやパネル等の取付対象物に、プリント基板を取り付けたり、配線された電線の束を整理して保持するために、電線の束やプリント基板等を把持するように構成された保持部と、取付対象物に予め形成された貫通孔に挿通され、自身を取付対象物に固定するように構成された脚部とを備えた固定具が広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような固定具が、把持可能な電線の本数には限度がある。このため、固定具を用いて構成された装置が、その作製後に、設計変更や機能追加等により、固定具が把持すべき電線の本数が増加すると、この増加した電線を固定具が把持することができない場合があるという問題があった。その結果、電線が乱雑に配線されることになり、装置の見栄えが悪くなると共に、故障の際に、必要な電線を見つけるのに手間取ってしまう等、装置の保守性が劣化してしまうという問題もあった。
【0004】
なお、増加した電線を把持するために、新たな固定具を取り付けるための貫通孔を取付対象物に設けることが考えられるが、非常に手間を要するだけでなく、周囲に様々な部品が取り付けられている場合には、これを実行することはほぼ不可能である。また、このような事態を想定して、取付対象物に予め余分に貫通孔を形成しておくことも考えられるが、必要がなかった場合には、単にスペースの無駄となってしまうという問題もあった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するために、把持すべき目的物が追加された場合に、これに容易に対応することが可能な固定具、及び補助固定具を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、固定すべき目的物を保持する保持部と、互いに対向する向きに突設された係合片を先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部と、上端に前記保持部が形成され下端に前記一対の脚部が形成された基部とを備え、前記一対の脚部を、取付対象物を貫通する一対の貫通孔にそれぞれ挿入し、前記貫通孔を挿通した裏面にて前記係合片が前記貫通孔の周縁部に係合することにより前記取付対象物に固定される固定具において、前記基部に、前記係合片と係合可能な係合溝を両側面に有する部分(以下、溝形成部分という)が設けられていることを特徴とする。
【0007】
このように構成された本発明の固定具では、基部の溝形成部分に形成された係合溝に、当該固定具と同一形状を有する他の固定具の一対の脚部を係合させることにより、複数の固定具を連結することが可能となる。
従って、本発明の固定具によれは、取付対象物に新たな貫通孔等を設けることなく、溝形成部分に他の固定具を連結するだけで、簡単に、より多くの目的物を保持できるようにすることができる。
【0008】
また、溝形成部分に連結した固定具に、更に別の固定具を連結することも可能であり、必要に応じて連結数を任意に増加させることができる。
なお、本発明の固定具は、同一形状の固定具同士に限らず、上述の溝形成部分に相当する部位を有する物体であれば、どのようなものにも連結することができ、例えば、シャーシやパネルに、溝形成部分に相当する部位を設けて、直接これに固定具を取り付けてもよい。
【0009】
なお、溝形成部分とは、具体的には例えば、断面H状に形成された部分や、平面,曲面上に断面T状の突条,突起を設けてなる部分や、一対の板状部材を一定間隔で近接配置してなる部分(板状部材の間が係合溝となる)等のことである。
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載の固定具において、前記基部は、外部からの押圧により、前記一対の脚部を開脚させるように弾性変形することを特徴とする。
【0010】
このように構成された本発明の固定具では、係合片と係合溝との係合を、基部を押圧するという簡単な操作で解除できるため、着脱時の作業性を向上させることができる。
次に、請求項3に記載の発明は、請求項2記載の固定具において、前記基部は、平行に立設された一対の支柱と、該一対の支柱の上端及び下端にて、両者を連結する連結桁とからなり、前記一対の支柱の一方は他方より、両支柱の配列方向に沿った肉厚が大きくなるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固定具において、前記係合溝は、一つの前記係合片の取付位置をスライドさせることが可能な大きさに形成されていることを特徴とする。
更に、請求項5に記載の発明は、請求項4記載の固定具において、前記係合溝の内部に、予め決められた間隔毎に突条を設け、前記係合片に、前記突条と係合する凹部を設けたことを特徴とする。
に、請求項記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固定具に連結される補助固定具であって、互いに対向する向きに突設され且つ前記固定具に形成された係合溝に係合可能な係合片を、先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部を備えることを特徴とする。
【0011】
即ち、一対の脚部は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固定具のように、必ずしも取付対象物への取付が可能なように構成されている必要はなく、固定具の溝形成部分への取付のみ可能なように構成されていてもよい。
このように構成された本発明の補助固定具は、一対の脚部を介して、溝形成部分を有する固定具に取り付けることができ、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固定具と同様に、取付対象物に新たな貫通孔等を設けることなく、簡単に、より多くの目的物を保持できるようにすることができる。
【0012】
また、本発明の補助固定具を用いれば、保持する目的物が電線である場合、電線が追加された場合に限らず、電線の束を分岐,合流させたり、電線の種類によって分類する場合等にも好適に用いることができ、特に、電線の分類に用いた場合には、故障等の際に必要な電線を効率良く見つけることが可能となるため、装置の保守性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[第1実施例]
図1は、本発明が適用された第1実施例のケーブルクランプの全体構成を表す斜視図である。
【0014】
図1に示すように、本実施例のケーブルクランプ2は、基部4と、基部4の上端に形成され、複数本のケーブルを把持可能なクランプ部6と、基部4の下端に形成され、自身をシャーシやプリント基板等の取付対象物Mに形成された貫通孔Hに着脱自在に固定するためのスナップ部8とからなり、これら各部4,6,8は、弾性変形可能な合成樹脂により一体成形されている。
【0015】
このうち、基部4は、平行に立設された一対の支柱4a,4bと、これら一対の支柱4a,4bの上端及び下端にて、両者を連結する連結桁4c,4dとからなり、外周及び中空部分の形状がいずれも長方形のリング状に形成されている。
但し、一方の支柱4aは、他方の支柱4bより両支柱4a,4bの配列方向(図中X方向)に沿った肉厚が大きくなるように形成されている。しかも、この支柱4aは、配列面に沿った両側面に係合溝5がそれぞれ3個ずつ形成されている。従って、支柱4aは、係合溝5が形成された部分の断面形状がH状(図3(b)参照)となっており、以下、この部分を断面H状部分と呼ぶ。
【0016】
また、上端(クランプ部6側)の連結桁4cは下端(スナップ部8側)の連結桁4dより、両連結桁4c,4dの配列方向に沿った肉厚が大きくなるように形成されている。つまり、支柱4aは支柱4bより、また連結桁4cは連結桁4dより剛性が大きくなるように、即ち弾性変形しにくいように構成されている。
【0017】
そして、クランプ部6は、連結桁4cの両端から上方に延出され、且つその上端で鋭角的に屈曲して互い接近する方向に延出された形状を有する一対のケーブル保持片6a,6bからなり、両ケーブル保持片6a,6b間の隙間は、保持すべきケーブル径より小さくされている。
【0018】
一方、スナップ部8は、連結桁4dから両支柱4a,4bの延長線上にそれぞれ延設された一対の脚部8a,8bと、各脚部8a,8bの先端から互いに対向する向きに突出した係合片8c,8dと、各脚部8a,8bの付け根付近から、外側下方に向けて延設され、上に凸な湾曲を有する付勢部材8e,8fとを備えている。
【0019】
なお、ここでは、支柱4a,4b、ケーブル保持片6a,6b,脚部8a,8bが対向する向きを内側、その反対の向きを外側と呼び、基部4から見てクランプ部6側を上方、スナップ部8側を下方と呼ぶ。また、両脚部8a,8b(係合片8c,8d以外の部分)間の間隔は、当該ケーブルクランプ2の厚さ方向(図中Y方向)の幅と等しくなるように構成されている。
【0020】
このように構成された本実施例のケーブルクランプ2は、シャーシやプリント基板等の取付対象物M上に形成された一対の貫通孔Hを用いて、この取付対象物Mに固定される。
なお、一対の貫通孔Hは、その間隔Wが、脚部8a,8b間の間隔と等しくなるように設けられている。
【0021】
そして、ケーブルクランプ2を取付対象物Mに固定する場合、一対の脚部8a,8bを、一対の貫通孔Hにそれぞれ挿入し、脚部8a,8bの先端に設けられた係合片8c,8dが貫通孔Hを挿通して取付対象物Mの裏面に突き抜けるまで押し込む。
【0022】
すると、係合片8c,8d間の間隔は、貫通孔H間の間隔より狭いため、脚部8a,8bは、先端部分が押し広げられるように弾性変形し、この変形した状態で、貫通孔Hを進むことになる。そして、係合片8c,8dが裏面に突き抜けると、脚部8a,8bが元の形状に戻ることにより、係合片8c,8dが裏面にて貫通孔Hの周縁部に係合する。
【0023】
この時、脚部8a,8bが貫通孔Hに押し込まれるのに従って、付勢部材8e,8fも取付対象物Mの表面に当接し先端部分が外側方向に押し広げられるように弾性変形する。そして、係合片8c,8dが係合した後に、押し込み操作を止めると、付勢部材8e,8fは、弾性変形の復元力により脚部8a,8bを貫通孔Hから引き抜く方向、即ち、係合片8c,8dを貫通孔Hの周縁部に圧接する方向に付勢力を発生させる。これにより、当該ケーブルクランプ2は、取付対象物Mに固定されることになる(図2(a)参照)。
【0024】
このようにして取付対象物Mに固定されたケーブルクランプ2は、クランプ部6にてケーブルの束等を保持することができる。
一方、取付対象物Mに固定されたケーブルクランプ2を取り外す場合、まず、一対の支柱4a,4bが互いに接近するよう内側方向に基部4を押圧する。すると、図2(b)に示すように、ケーブルクランプ2は、脚部8a,8bの先端が開くように弾性変形する。但し、この押圧によって、剛性が小さい側の支柱4b及び連結桁4dが大きく変形する(たわむ)ことにより、この支柱4bの延長線上に設けられた脚部8bが、もう一方の脚部8aから離れるように変位する。このため、この操作を、脚部8a,8bを貫通孔Hに少し押し込みながら行えば、脚部8bに形成された係合片8dによる貫通孔Hの周縁部に対する係合は、簡単に解除される。
【0025】
そして、引き続き、基部4への押圧を加えたまま基部4を剛性の強い支柱4aの側へ移動させれば、図2(c)に示すように、脚部8aに形成された係合片8cによる係合も解除される。この状態で、脚部8a,8bを貫通孔Hから引き抜けば、ケーブルクランプ2は取付対象物Mから取り外される。
【0026】
また、図3(a)に示すように、取付対象物Mに固定されたケーブルクランプ2Aの支柱4aが、別のケーブルクランプ2Bの一対の脚部8a,8bにて、係合溝5が形成された両側面から挟持されるように、ケーブルクランプ2Bを押し込むと、係合片8c,8d間の間隔は、支柱4aの厚さ方向の幅より狭いため、ケーブルクランプ2Bの脚部8a,8bは、先端部分が押し広げられるように弾性変形する。そして、ケーブルクランプ2Bの係合片8c,8dが、ケーブルクランプ2Aの係合溝5の部分に達すると、脚部8a,8bの弾性変形が復元し元の形状に戻ることにより、ケーブルクランプ2Bの係合片8c,8dがケーブルクランプ2Aの係合溝5と係合し、これにより、ケーブルクランプ2Bは、ケーブルクランプ2Aの支柱4aの断面H状部分に取り付けられる。
【0027】
一方、ケーブルクランプ2Aに取り付けられたケーブルクランプ2Bを取り外す場合、貫通孔Hから取り外す場合と同様に、ケーブルクランプ2Bの基部4を一対の支柱4a,4bが互いに接近するよう内側方向に押圧すれば、ケーブルクランプ2Bの脚部8a,8bの先端が開くように弾性変形して、ケーブルクランプ2Aの係合溝5との係合が解除されるため、この状態のまま、ケーブルクランプ2Aの支柱4aからケーブルクランプ2Bの脚部8a,8bを引き抜けば、ケーブルクランプ2Bはケーブルクランプ2Aから取り外される。
【0028】
以上説明したように、本実施例のケーブルクランプ2によれば、支柱4aの断面H状部分に他のケーブルクランプを連結できるため、シャーシやパネル等の取付対象物Mに新たな貫通孔H等を設けることなく、簡単に、より多くのケーブルを保持できるようにすることができる。
【0029】
また、断面H状部分に連結したケーブルクランプ2に、更に別のケーブルクランプ2を連結することも可能であり、必要に応じて連結数を任意に増加させることができるだけでなく、支柱4aには、断面H状部分が3カ所形成されているため、追加するケーブルクランプ2の取付位置を、必要に応じて任意に選ぶこともできる。
【0030】
更に、本実施例のケーブルクランプ2では、基部4を構成する一対の支柱4a,4bを押圧すると脚部8a,8bが開脚し、しかも一方の支柱4aが他方の支柱4bより大きな剛性を有するように構成されており、一方の脚部8bのみが大きく変位するようにされている。
【0031】
従って、本実施例のケーブルクランプ2によれば、取付対象物Mの貫通孔H,或いは他のケーブルクランプの断面H状部分からの取り外しを行う際に、脚部8a,8bの係合片8c,8dによる係合を、片方ずつ確実に解除することができ、その結果、取り外し作業を簡単かつ確実に行うことができる。
【0032】
なお、本実施例では、支柱4aの両側面に係合溝5を3個ずつ設けたが、図4(a)に示すように、支柱4aの両側面に長尺の係合溝15を1個ずつ設けてもよい。この場合、追加するケーブルクランプの取付位置を係合溝15の範囲内で任意にスライドさせることができ、周囲の状態に応じて柔軟に取り付け位置を設定できる。
【0033】
また、このように両面に単一の係合溝を設けた場合、図4(b)に示すように、係合溝25の内部に決められた間隔毎に突条Tを設けると共に、図4(c)に示すように、脚部8a,8bの係合片8c,8dには、これら突条Tと係合する凹部Sを設けることにより、係合溝25内の決められた複数箇所に、追加したケーブルクランプが確実に固定されるように構成してもよい。
【0034】
但し、図4(a)(b)は、基部4の正面図、及びそのA−A断面図,B−B断面図であり、(c)は脚部8a,8bの斜視図、及びその厚さ方向中央での断面図である。
ところで、クランプ部6の形状は、本実施例のものに限らず、ケーブルを保持できればどのような形状であってもよい。即ち、図5(a)に示すケーブルクランプ12のように、連結桁4cの両端から上方に延出された一対のケーブル保持片16a,16bのうち、一方のケーブル保持片16aには、先端にフック16cが形成された蓋体16dをヒンジ16eを介して連結し、他方のケーブル保持片16bには、フック16cと係合する係合突起16fを形成してなる開閉自在なクランプ部16を設けたり、図5(b)に示すケーブルクランプ22のように、連結桁4cに、上端が開放されたリング状のクランプ部26を設ける等してもよい。
【0035】
また、本実施例では、本発明をケーブルクランプに適用した例について説明したが、ケーブル以外のものを保持できるように構成してもよい。例えば、図5(c)に示すように、上記実施例の構成からクランプ部6を省略し、代わりに、上端の連結桁4cにネジ孔Nを形成することにより、ネジ止め受け座32として構成してもよい。また、図5(d)に示すように、上記実施例の構成からクランプ部6を省略した基部4とスナップ部8とだけからなるものを、上端の連結桁4cの部分で互いに連結した形状、即ち両端にスナップ部8を有するスペーサ42として構成してもよい。
[第2実施例]
次に、第2実施例の補助固定具について説明する。なお本実施例の補助固定具は、第1実施例のケーブルクランプ2に連結して使用するものである。
【0036】
本実施例の補助固定具52は、図6(a)に示すように、複数本のケーブルを把持可能な保持部56と、自身をケーブルクランプ2の支柱4等に形成された断面H状部分に固定するためのスナップ部58とからなる。
このうち、保持部56は、第1実施例におけるクランプ部6と同様の構成をしており、連結桁4cの代わりに板状の保持部側基部56cを備え、この保持部側基部の両端からケーブル保持片56a,56bがそれぞれ延設されていると共に、両ケーブル保持片56a,56bの先端間の隙間は、保持すべきケーブル径より小さくされている。
【0037】
一方、スナップ部58は、第1実施例におけるスナップ部8から付勢部材8e,8fを削除した構成をしており、連結桁4dの代わりに板状のスナップ部側基部58gを備え、このスナップ部側基部58gの両端から脚部58a,58bがそれぞれ延設されていると共に、各脚部58a,58bの先端には、互いに対向する向きに突出した係合片58c,58dが設けられている。
【0038】
なお、両脚部58a,58b(係合片58c,58d以外の部分)間の間隔は、第1実施例のケーブルクランプ2の厚さ方向の幅と等しくなるように構成されている。
そして、これら保持部56及びスナップ部58は、弾性変形可能な合成樹脂により、それぞれ別体に形成され、保持部側基部56cおよびスナップ部側基部58gの中央部を貫通する回転軸Jを介して、互いに対して回動自在となるように一体化されている。
【0039】
このように構成された本実施例の補助固定具52は、図6(b)に示すように、ケーブルクランプ2の支柱4aの係合溝5が形成された両側面を、一対の脚部58a,58bにて挟持するように押し込むと、係合片58c,58d間の間隔は、支柱4aの厚さ方向の幅より狭いため、脚部58a,58bは、先端部分が押し広げられるように弾性変形する。そして、係合片58c,58dが係合溝5の部分に達すると、脚部58a,58bの弾性変形が復元して元の形状に戻ることにより、係合片58c,58dが係合溝5と係合し、これにより、本実施例の補助固定具52は、ケーブルクランプ2の支柱4a(断面H状部分)に取り付けられる。
【0040】
このようにしてケーブルクランプ2に取り付けられた補助固定具52は、保持部56にて着脱自在にケーブル等を保持することができる。
以上説明したように、本実施例の補助固定具52によれば、簡単な操作にてケーブルクランプ2の支柱4aに連結することができるため、シャーシやパネル等の取付対象物Mに新たな貫通孔H等を設けることなく、簡単に、より多くのケーブルを保持できるようにすることができる。
【0041】
しかも、本実施例の補助固定具52では、スナップ部58に対して保持部56が回動自在となるように構成されているため、配線方向によらず、常に無理なくケーブルを保持することができる。
また、本実施例の補助固定具52は、保持部56とスナップ部58とからなり、ケーブルクランプ2の基部4が省略された小型の形状をしているため、ケーブルクランプ2の周囲に狭い空間しかない場合でも好適に用いることができる。
【0042】
なお、保持部56の構成は、本実施例のものに限らず、第1実施例のクランプ6と同様に、様々な形状、様々な用途のものを用いることができる。
また、例えば、図7に示す補助固定具62のように、リングの一部を切欠いてなる形状を有する保持部66と、保持部66の切欠端から平行に延設され一対の脚部68a,68b、及び脚部68a,68bの先端に互いに対向する向きに突出した係合片68c,68dを有するスナップ部68とからなるものであってもよい。但し、この補助固定具62の場合、断面H状部分への取付の際に、保持部66にケーブルを収納してから、取付を行う必要がある。
【0043】
なお、上記第1実施例では、ケーブルクランプ2を、ケーブルクランプ2の支柱4aに取り付ける場合について説明したが、これに限らず、上記第1実施例のケーブルクランプ2は、支柱4aの断面H状部分に相当する部位を有する物体、即ち、脚部8a,8b(58a,58b)により挟持可能な厚みを有しており、且つ脚部8a,8b(58a,58b)が当接する両側面に係合片8c,8d(58c,58d)を係合可能な係合溝5が形成されている物体であれば、どのようなものに連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のケーブルクランプの全体構成を表す斜視図である。
【図2】 スナップ部の動作を表す説明図である。
【図3】 ケーブルクランプの使用状態を表す斜視図である。
【図4】 係合溝の変形例を表す説明図である。
【図5】 クランプ部の変形例を表す説明図である。
【図6】 第2実施例の補助固定具の全体構成、及び使用状態を表す斜視図である。
【図7】 他の実施例の全体構成を表す斜視図である。
【符号の説明】
2,2A,2B,12,22…ケーブルクランプ 4…基部
4a,4b…支柱 4c,4d…連結桁 5,15,25…係合溝
6,16,26…クランプ部 8,58,68…スナップ部
6a,6b,16a,16b,56a,56b…ケーブル保持片
8a,8b,58a,58b,68a,68b…脚部
8c,8d,58c,58d,68c,68d…係合片
8e,8f…付勢部材 32…ネジ止め受け座 42…スペーサ
52,62…補助固定具 56,66…保持部 56c…保持部側基部
58g…スナップ部側基部 H…貫通孔 J…回転軸
M…取付対象物 N…ネジ孔 S…凹部 T…突条

Claims (6)

  1. 固定すべき目的物を保持する保持部と、
    互いに対向する向きに突設された係合片を先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部と、
    上端に前記保持部が形成され下端に前記一対の脚部が形成された基部と、
    を備え、前記一対の脚部を、取付対象物を貫通する一対の貫通孔にそれぞれ挿入し、前記貫通孔を挿通した裏面にて前記係合片が前記貫通孔の周縁部に係合することにより前記取付対象物に固定される固定具において、
    前記基部に、前記係合片と係合可能な係合溝を両側面に有する部分が設けられていることを特徴とする固定具。
  2. 前記基部は、外部からの押圧により、前記一対の脚部を開脚させるよう弾性変形することを特徴とする請求項1記載の固定具。
  3. 前記基部は、
    平行に立設された一対の支柱と、
    該一対の支柱の上端及び下端にて、両者を連結する連結桁と、
    からなり、前記一対の支柱の一方は他方より、両支柱の配列方向に沿った肉厚が大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の固定具。
  4. 前記係合溝は、一つの前記係合片の取付位置をスライドさせることが可能な大きさに形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固定具。
  5. 前記係合溝の内部に、予め決められた間隔毎に突条を設け、
    前記係合片に、前記突条と係合する凹部を設けたことを特徴とする請求項4に記載の固定具。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の固定具に連結される補助固定具であって、
    互いに対向する向きに突設され且つ前記固定具に形成された係合溝に係合可能な係合片を、先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部を備えることを特徴とする補助固定具。
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