JP2001007564A - 固定具及び補助固定具 - Google Patents

固定具及び補助固定具

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JP2001007564A
JP2001007564A JP11180614A JP18061499A JP2001007564A JP 2001007564 A JP2001007564 A JP 2001007564A JP 11180614 A JP11180614 A JP 11180614A JP 18061499 A JP18061499 A JP 18061499A JP 2001007564 A JP2001007564 A JP 2001007564A
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英明 秋月
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持すべき目的物が追加された場合に、これ
に容易に対応することが可能な固定具、及び補助固定具
を提供する。 【解決手段】 上端にクランプ部6が設けられリング状
に形成された基部4は、その下端に、互いに対向する向
きに突出した係合片8c,8dを先端に有する一対の脚
部8a,8bを備えている。基部4を構成する支柱4a
の両側面には、係合片8c,8dとの係合が可能な係合
溝5が形成されている。このように構成されたケーブル
クランプ2A,2Bでは、取付対象物Mに固定された一
方のケーブルクランプ2Aの係合溝5に、他方のケーブ
ルクランプ2Bの係合片8c,8dを係合させること
で、ケーブルクランプ2Aにケーブルクランプ2Bを連
結できる。つまり、保持可能なケーブルの量を、取付対
象物Mにケーブルクランプ取付用の貫通孔Hを新たに設
けることなく、簡単に増加させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャーシやパネル
等の取付対象物に電線の束やプリント基板等を固定する
ための固定具、及びこの固定具に取り付けて使用する補
助固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、シャーシやパネル等の取付対
象物に、プリント基板を取り付けたり、配線された電線
の束を整理して保持するために、電線の束やプリント基
板等を把持するように構成された保持部と、取付対象物
に予め形成された貫通孔に挿通され、自身を取付対象物
に固定するように構成された脚部とを備えた固定具が広
く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
固定具が、把持可能な電線の本数には限度がある。この
ため、固定具を用いて構成された装置が、その作製後
に、設計変更や機能追加等により、固定具が把持すべき
電線の本数が増加すると、この増加した電線を固定具が
把持することができない場合があるという問題があっ
た。その結果、電線が乱雑に配線されることになり、装
置の見栄えが悪くなると共に、故障の際に、必要な電線
を見つけるのに手間取ってしまう等、装置の保守性が劣
化してしまうという問題もあった。
【0004】なお、増加した電線を把持するために、新
たな固定具を取り付けるための貫通孔を取付対象物に設
けることが考えられるが、非常に手間を要するだけでな
く、周囲に様々な部品が取り付けられている場合には、
これを実行することはほぼ不可能である。また、このよ
うな事態を想定して、取付対象物に予め余分に貫通孔を
形成しておくことも考えられるが、必要がなかった場合
には、単にスペースの無駄となってしまうという問題も
あった。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するために、
把持すべき目的物が追加された場合に、これに容易に対
応することが可能な固定具、及び補助固定具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた請求項1に記載の発明は、固定すべき目的物
を保持する保持部と、互いに対向する向きに突設された
係合片を先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部と
を備え、前記一対の脚部を、取付対象物を貫通する一対
の貫通孔にそれぞれ挿入し、前記貫通孔を挿通した裏面
にて前記係合片が前記貫通孔の周縁部に係合することに
より前記取付対象物に固定される固定具において、前記
保持部に、前記係合片と係合可能な係合溝を両側面に有
する部分(以下、溝形成部分という)が設けられている
ことを特徴とする。
【0007】このように構成された本発明の固定具で
は、保持部の溝形成部分に形成された係合溝に、当該固
定具と同一形状を有する他の固定具の一対の脚部を係合
させることにより、複数の固定具を連結することが可能
となる。従って、本発明の固定具によれは、取付対象物
に新たな貫通孔等を設けることなく、溝形成部分に他の
固定具を連結するだけで、簡単に、より多くの目的物を
保持できるようにすることができる。
【0008】また、溝形成部分に連結した固定具に、更
に別の固定具を連結することも可能であり、必要に応じ
て連結数を任意に増加させることができる。なお、本発
明の固定具は、同一形状の固定具同士に限らず、上述の
溝形成部分に相当する部位を有する物体であれば、どの
ようなものにも連結することができ、例えば、シャーシ
やパネルに、溝形成部分に相当する部位を設けて、直接
これに固定具を取り付けてもよい。
【0009】なお、溝形成部分とは、具体的には例え
ば、断面H状に形成された部分や、平面,曲面上に断面
T状の突条,突起を設けてなる部分や、一対の板状部材
を一定間隔で近接配置してなる部分(板状部材の間が係
合溝となる)等のことである。次に、請求項2記載の発
明は、請求項1記載の固定具において、前記保持部は、
外部からの押圧により、前記一対の脚部を開脚させるよ
うに弾性変形することを特徴とする。
【0010】このように構成された本発明の固定具で
は、係合片と係合溝との係合を、保持部を押圧するとい
う簡単な操作で解除できるため、着脱時の作業性を向上
させることができる。また次に、請求項3記載の発明
は、両側面に係合溝を有する部分(溝形成部分)が設け
られた固定具に連結される補助固定具であって、互いに
対向する向きに突設され且つ前記係合溝に係合可能な係
合片を、先端部分に有する弾性変形可能な一対の脚部を
備えることを特徴とする。
【0011】即ち、一対の脚部は、請求項1,2記載の
固定具のように、必ずしも取付対象物への取付が可能な
ように構成されている必要はなく、溝形成部分への取付
のみ可能なように構成されていてもよい。このように構
成された本発明の補助固定具は、一対の脚部を介して、
溝形成部分を有する固定具に取り付けることができ、請
求項1記載の固定具と同様に、取付対象物に新たな貫通
孔等を設けることなく、簡単に、より多くの目的物を保
持できるようにすることができる。
【0012】また、本発明の補助固定具を用いれば、保
持する目的物が電線である場合、電線が追加された場合
に限らず、電線の束を分岐,合流させたり、電線の種類
によって分類する場合等にも好適に用いることができ、
特に、電線の分類に用いた場合には、故障等の際に必要
な電線を効率良く見つけることが可能となるため、装置
の保守性を向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。 [第1実施例]図1は、本発明が適用された第1実施例
のケーブルクランプの全体構成を表す斜視図である。
【0014】図1に示すように、本実施例のケーブルク
ランプ2は、基部4と、基部4の上端に形成され、複数
本のケーブルを把持可能なクランプ部6と、基部4の下
端に形成され、自身をシャーシやプリント基板等の取付
対象物Mに形成された貫通孔Hに着脱自在に固定するた
めのスナップ部8とからなり、これら各部4,6,8
は、弾性変形可能な合成樹脂により一体成形されてい
る。
【0015】このうち、基部4は、平行に立設された一
対の支柱4a,4bと、これら一対の支柱4a,4bの
上端及び下端にて、両者を連結する連結桁4c,4dと
からなり、外周及び中空部分の形状がいずれも長方形の
リング状に形成されている。但し、一方の支柱4aは、
他方の支柱4bより両支柱4a,4bの配列方向(図中
X方向)に沿った肉厚が大きくなるように形成されてい
る。しかも、この支柱4aは、配列面に沿った両側面に
係合溝5がそれぞれ3個ずつ形成されている。従って、
支柱4aは、係合溝5が形成された部分の断面形状がH
状(図3(b)参照)となっており、以下、この部分を
断面H状部分と呼ぶ。
【0016】また、上端(クランプ部6側)の連結桁4
cは下端(スナップ部8側)の連結桁4dより、両連結
桁4c,4dの配列方向に沿った肉厚が大きくなるよう
に形成されている。つまり、支柱4aは支柱4bより、
また連結桁4cは連結桁4dより剛性が大きくなるよう
に、即ち弾性変形しにくいように構成されている。
【0017】そして、クランプ部6は、連結桁4cの両
端から上方に延出され、且つその上端で鋭角的に屈曲し
て互い接近する方向に延出された形状を有する一対のケ
ーブル保持片6a,6bからなり、両ケーブル保持片6
a,6b間の隙間は、保持すべきケーブル径より小さく
されている。
【0018】一方、スナップ部8は、連結桁4dから両
支柱4a,4bの延長線上にそれぞれ延設された一対の
脚部8a,8bと、各脚部8a,8bの先端から互いに
対向する向きに突出した係合片8c,8dと、各脚部8
a,8bの付け根付近から、外側下方に向けて延設さ
れ、上に凸な湾曲を有する付勢部材8e,8fとを備え
ている。
【0019】なお、ここでは、支柱4a,4b、ケーブ
ル保持片6a,6b,脚部8a,8bが対向する向きを
内側、その反対の向きを外側と呼び、基部4から見てク
ランプ部6側を上方、スナップ部8側を下方と呼ぶ。ま
た、両脚部8a,8b(係合片8c,8d以外の部分)
間の間隔は、当該ケーブルクランプ2の厚さ方向(図中
Y方向)の幅と等しくなるように構成されている。
【0020】このように構成された本実施例のケーブル
クランプ2は、シャーシやプリント基板等の取付対象物
M上に形成された一対の貫通孔Hを用いて、この取付対
象物Mに固定される。なお、一対の貫通孔Hは、その間
隔Wが、脚部8a,8b間の間隔と等しくなるように設
けられている。
【0021】そして、ケーブルクランプ2を取付対象物
Mに固定する場合、一対の脚部8a,8bを、一対の貫
通孔Hにそれぞれ挿入し、脚部8a,8bの先端に設け
られた係合片8c,8dが貫通孔Hを挿通して取付対象
物Mの裏面に突き抜けるまで押し込む。
【0022】すると、係合片8c,8d間の間隔は、貫
通孔H間の間隔より狭いため、脚部8a,8bは、先端
部分が押し広げられるように弾性変形し、この変形した
状態で、貫通孔Hを進むことになる。そして、係合片8
c,8dが裏面に突き抜けると、脚部8a,8bが元の
形状に戻ることにより、係合片8c,8dが裏面にて貫
通孔Hの周縁部に係合する。
【0023】この時、脚部8a,8bが貫通孔Hに押し
込まれるのに従って、付勢部材8e,8fも取付対象物
Mの表面に当接し先端部分が外側方向に押し広げられる
ように弾性変形する。そして、係合片8c,8dが係合
した後に、押し込み操作を止めると、付勢部材8e,8
fは、弾性変形の復元力により脚部8a,8bを貫通孔
Hから引き抜く方向、即ち、係合片8c,8dを貫通孔
Hの周縁部に圧接する方向に付勢力を発生させる。これ
により、当該ケーブルクランプ2は、取付対象物Mに固
定されることになる(図2(a)参照)。
【0024】このようにして取付対象物Mに固定された
ケーブルクランプ2は、クランプ部6にてケーブルの束
等を保持することができる。一方、取付対象物Mに固定
されたケーブルクランプ2を取り外す場合、まず、一対
の支柱4a,4bが互いに接近するよう内側方向に基部
4を押圧する。すると、図2(b)に示すように、ケー
ブルクランプ2は、脚部8a,8bの先端が開くように
弾性変形する。但し、この押圧によって、剛性が小さい
側の支柱4b及び連結桁4dが大きく変形する(たわ
む)ことにより、この支柱4bの延長線上に設けられた
脚部8bが、もう一方の脚部8aから離れるように変位
する。このため、この操作を、脚部8a,8bを貫通孔
Hに少し押し込みながら行えば、脚部8bに形成された
係合片8dによる貫通孔Hの周縁部に対する係合は、簡
単に解除される。
【0025】そして、引き続き、基部4への押圧を加え
たまま基部4を剛性の強い支柱4aの側へ移動させれ
ば、図2(c)に示すように、脚部8aに形成された係
合片8cによる係合も解除される。この状態で、脚部8
a,8bを貫通孔Hから引き抜けば、ケーブルクランプ
2は取付対象物Mから取り外される。
【0026】また、図3(a)に示すように、取付対象
物Mに固定されたケーブルクランプ2Aの支柱4aが、
別のケーブルクランプ2Bの一対の脚部8a,8bに
て、係合溝5が形成された両側面から挟持されるよう
に、ケーブルクランプ2Bを押し込むと、係合片8c,
8d間の間隔は、支柱4aの厚さ方向の幅より狭いた
め、ケーブルクランプ2Bの脚部8a,8bは、先端部
分が押し広げられるように弾性変形する。そして、ケー
ブルクランプ2Bの係合片8c,8dが、ケーブルクラ
ンプ2Aの係合溝5の部分に達すると、脚部8a,8b
の弾性変形が復元し元の形状に戻ることにより、ケーブ
ルクランプ2Bの係合片8c,8dがケーブルクランプ
2Aの係合溝5と係合し、これにより、ケーブルクラン
プ2Bは、ケーブルクランプ2Aの支柱4aの断面H状
部分に取り付けられる。
【0027】一方、ケーブルクランプ2Aに取り付けら
れたケーブルクランプ2Bを取り外す場合、貫通孔Hか
ら取り外す場合と同様に、ケーブルクランプ2Bの基部
4を一対の支柱4a,4bが互いに接近するよう内側方
向に押圧すれば、ケーブルクランプ2Bの脚部8a,8
bの先端が開くように弾性変形して、ケーブルクランプ
2Aの係合溝5との係合が解除されるため、この状態の
まま、ケーブルクランプ2Aの支柱4aからケーブルク
ランプ2Bの脚部8a,8bを引き抜けば、ケーブルク
ランプ2Bはケーブルクランプ2Aから取り外される。
【0028】以上説明したように、本実施例のケーブル
クランプ2によれば、支柱4aの断面H状部分に他のケ
ーブルクランプを連結できるため、シャーシやパネル等
の取付対象物Mに新たな貫通孔H等を設けることなく、
簡単に、より多くのケーブルを保持できるようにするこ
とができる。
【0029】また、断面H状部分に連結したケーブルク
ランプ2に、更に別のケーブルクランプ2を連結するこ
とも可能であり、必要に応じて連結数を任意に増加させ
ることができるだけでなく、支柱4aには、断面H状部
分が3カ所形成されているため、追加するケーブルクラ
ンプ2の取付位置を、必要に応じて任意に選ぶこともで
きる。
【0030】更に、本実施例のケーブルクランプ2で
は、基部4を構成する一対の支柱4a,4bを押圧する
と脚部8a,8bが開脚し、しかも一方の支柱4aが他
方の支柱4bより大きな剛性を有するように構成されて
おり、一方の脚部8bのみが大きく変位するようにされ
ている。
【0031】従って、本実施例のケーブルクランプ2に
よれば、取付対象物Mの貫通孔H,或いは他のケーブル
クランプの断面H状部分からの取り外しを行う際に、脚
部8a,8bの係合片8c,8dによる係合を、片方ず
つ確実に解除することができ、その結果、取り外し作業
を簡単かつ確実に行うことができる。
【0032】なお、本実施例では、支柱4aの両側面に
係合溝5を3個ずつ設けたが、図4(a)に示すよう
に、支柱4aの両側面に長尺の係合溝15を1個ずつ設
けてもよい。この場合、追加するケーブルクランプの取
付位置を係合溝15の範囲内で任意にスライドさせるこ
とができ、周囲の状態に応じて柔軟に取り付け位置を設
定できる。
【0033】また、このように両面に単一の係合溝を設
けた場合、図4(b)に示すように、係合溝25の内部
に決められた間隔毎に突条Tを設けると共に、図4
(c)に示すように、脚部8a,8bの係合片8c,8
dには、これら突条Tと係合する凹部Sを設けることに
より、係合溝25内の決められた複数箇所に、追加した
ケーブルクランプが確実に固定されるように構成しても
よい。
【0034】但し、図4(a)(b)は、基部4の正面
図、及びそのA−A断面図,B−B断面図であり、
(c)は脚部8a,8bの斜視図、及びその厚さ方向中
央での断面図である。ところで、クランプ部6の形状
は、本実施例のものに限らず、ケーブルを保持できれば
どのような形状であってもよい。即ち、図5(a)に示
すケーブルクランプ12のように、連結桁4cの両端か
ら上方に延出された一対のケーブル保持片16a,16
bのうち、一方のケーブル保持片16aには、先端にフ
ック16cが形成された蓋体16dをヒンジ16eを介
して連結し、他方のケーブル保持片16bには、フック
16cと係合する係合突起16fを形成してなる開閉自
在なクランプ部16を設けたり、図5(b)に示すケー
ブルクランプ22のように、連結桁4cに、上端が開放
されたリング状のクランプ部26を設ける等してもよ
い。
【0035】また、本実施例では、本発明をケーブルク
ランプに適用した例について説明したが、ケーブル以外
のものを保持できるように構成してもよい。例えば、図
5(c)に示すように、上記実施例の構成からクランプ
部6を省略し、代わりに、上端の連結桁4cにネジ孔N
を形成することにより、ネジ止め受け座32として構成
してもよい。また、図5(d)に示すように、上記実施
例の構成からクランプ部6を省略した基部4とスナップ
部8とだけからなるものを、上端の連結桁4cの部分で
互いに連結した形状、即ち両端にスナップ部8を有する
スペーサ42として構成してもよい。 [第2実施例]次に、第2実施例の補助固定具について
説明する。なお本実施例の補助固定具は、第1実施例の
ケーブルクランプ2等に連結して使用するものである。
【0036】本実施例の補助固定具52は、図6(a)
に示すように、複数本のケーブルを把持可能な保持部5
6と、自身をケーブルクランプ2の支柱4等に形成され
た断面H状部分に固定するためのスナップ部58とから
なる。このうち、保持部56は、第1実施例におけるク
ランプ部6と同様の構成をしており、連結桁4cの代わ
りに板状の保持部側基部56cを備え、この保持部側基
部の両端からケーブル保持片56a,56bがそれぞれ
延設されていると共に、両ケーブル保持片56a,56
bの先端間の隙間は、保持すべきケーブル径より小さく
されている。
【0037】一方、スナップ部58は、第1実施例にお
けるスナップ部8から付勢部材8e,8fを削除した構
成をしており、連結桁4dの代わりに板状のスナップ部
側基部58gを備え、このスナップ部側基部58gの両
端から脚部58a,58bがそれぞれ延設されていると
共に、各脚部58a,58bの先端には、互いに対向す
る向きに突出した係合片58c,58dが設けられてい
る。
【0038】なお、両脚部58a,58b(係合片58
c,58d以外の部分)間の間隔は、第1実施例のケー
ブルクランプ2の厚さ方向の幅と等しくなるように構成
されている。そして、これら保持部56及びスナップ部
58は、弾性変形可能な合成樹脂により、それぞれ別体
に形成され、保持部側基部56cおよびスナップ部側基
部58gの中央部を貫通する回転軸Jを介して、互いに
対して回動自在となるように一体化されている。
【0039】このように構成された本実施例の補助固定
具52は、図6(b)に示すように、ケーブルクランプ
2の支柱4aの係合溝5が形成された両側面を、一対の
脚部58a,58bにて挟持するように押し込むと、係
合片58c,58d間の間隔は、支柱4aの厚さ方向の
幅より狭いため、脚部58a,58bは、先端部分が押
し広げられるように弾性変形する。そして、係合片58
c,58dが係合溝5の部分に達すると、脚部58a,
58bの弾性変形が復元して元の形状に戻ることによ
り、係合片58c,58dが係合溝5と係合し、これに
より、本実施例の補助固定具52は、ケーブルクランプ
2の支柱4a(断面H状部分)に取り付けられる。
【0040】このようにしてケーブルクランプ2に取り
付けられた補助固定具52は、保持部56にて着脱自在
にケーブル等を保持することができる。以上説明したよ
うに、本実施例の補助固定具52によれば、簡単な操作
にてケーブルクランプ2の支柱4aに連結することがで
きるため、シャーシやパネル等の取付対象物Mに新たな
貫通孔H等を設けることなく、簡単に、より多くのケー
ブルを保持できるようにすることができる。
【0041】しかも、本実施例の補助固定具52では、
スナップ部58に対して保持部56が回動自在となるよ
うに構成されているため、配線方向によらず、常に無理
なくケーブルを保持することができる。また、本実施例
の補助固定具52は、保持部56とスナップ部58とか
らなり、ケーブルクランプ2の基部4が省略された小型
の形状をしているため、ケーブルクランプ2の周囲に狭
い空間しかない場合でも好適に用いることができる。
【0042】なお、保持部56の構成は、本実施例のも
のに限らず、第1実施例のクランプ6と同様に、様々な
形状、様々な用途のものを用いることができる。また、
例えば、図7に示す補助固定具62のように、リングの
一部を切欠いてなる形状を有する保持部66と、保持部
66の切欠端から平行に延設され一対の脚部68a,6
8b、及び脚部68a,68bの先端に互いに対向する
向きに突出した係合片68c,68dを有するスナップ
部68とからなるものであってもよい。但し、この補助
固定具62の場合、断面H状部分への取付の際に、保持
部66にケーブルを収納してから、取付を行う必要があ
る。
【0043】なお、上記第1及び第2実施例では、ケー
ブルクランプ2や補助固定具52を、ケーブルクランプ
2の支柱4aに取り付ける場合について説明したが、こ
れに限らず、上記第1及び第2実施例のケーブルクラン
プ2および補助固定具52は、支柱4aの断面H状部分
に相当する部位を有する物体、即ち、脚部8a,8b
(58a,58b)により挟持可能な厚みを有してお
り、且つ脚部8a,8b(58a,58b)が当接する
両側面に係合片8c,8d(58c,58d)を係合可
能な係合溝5が形成されている物体であれば、どのよう
なものに連結してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のケーブルクランプの全体構成を
表す斜視図である。
【図2】 スナップ部の動作を表す説明図である。
【図3】 ケーブルクランプの使用状態を表す斜視図で
ある。
【図4】 係合溝の変形例を表す説明図である。
【図5】 クランプ部の変形例を表す説明図である。
【図6】 第2実施例の補助固定具の全体構成、及び使
用状態を表す斜視図である。
【図7】 他の実施例の全体構成を表す斜視図である。
【符号の説明】
2,2A,2B,12,22…ケーブルクランプ
4…基部 4a,4b…支柱 4c,4d…連結桁 5,
15,25…係合溝 6,16,26…クランプ部 8,58,68…ス
ナップ部 6a,6b,16a,16b,56a,56b…ケーブ
ル保持片 8a,8b,58a,58b,68a,68b…脚部 8c,8d,58c,58d,68c,68d…係合片 8e,8f…付勢部材 32…ネジ止め受け座 4
2…スペーサ 52,62…補助固定具 56,66…保持部 5
6c…保持部側基部 58g…スナップ部側基部 H…貫通孔 J…
回転軸 M…取付対象物 N…ネジ孔 S…凹部
T…突条
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E352 AA01 BB02 BB04 BB05 CC02 CC40 CC56 DD02 DD05 DD16 DR02 DR13 DR14 DR15 DR25 DR26 GG15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定すべき目的物を保持する保持部と、 互いに対向する向きに突設された係合片を先端部分に有
    する弾性変形可能な一対の脚部と、 を備え、前記一対の脚部を、取付対象物を貫通する一対
    の貫通孔にそれぞれ挿入し、前記貫通孔を挿通した裏面
    にて前記係合片が前記貫通孔の周縁部に係合することに
    より前記取付対象物に固定される固定具において、 前記保持部に、前記係合片と係合可能な係合溝を両側面
    に有する部分が設けられていることを特徴とする固定
    具。
  2. 【請求項2】 前記保持部は、外部からの押圧により、
    前記一対の脚部を開脚させるよう弾性変形することを特
    徴とする請求項1記載の固定具。
  3. 【請求項3】 両側面に係合溝を有する部分が設けられ
    た固定具に連結される補助固定具であって、 互いに対向する向きに突設され且つ前記係合溝に係合可
    能な係合片を、先端部分に有する弾性変形可能な一対の
    脚部を備えることを特徴とする補助固定具。
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