JP4043783B2 - マスカラ容器とその成形方法 - Google Patents

マスカラ容器とその成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4043783B2
JP4043783B2 JP2001400955A JP2001400955A JP4043783B2 JP 4043783 B2 JP4043783 B2 JP 4043783B2 JP 2001400955 A JP2001400955 A JP 2001400955A JP 2001400955 A JP2001400955 A JP 2001400955A JP 4043783 B2 JP4043783 B2 JP 4043783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
mouth tube
wall
parison
mascara
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001400955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003189932A (ja
Inventor
博昭 徳田
和彦 下谷
高稔 斉藤
孝雄 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2001400955A priority Critical patent/JP4043783B2/ja
Publication of JP2003189932A publication Critical patent/JP2003189932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4043783B2 publication Critical patent/JP4043783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マスカラ容器、とくに容器本体をブロー成形によって成形したマスカラ容器とその成形方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来マスカラ容器は、射出成形によって成形されていたが、弾性を有するしごき中栓(ワイパー部材)を取着手段を用いて容器本体に取着しているため、容器の構造が複雑になるという問題があった。
しごき中栓の取着を簡易にするため、容器本体をブロー成形によって成形し、容器口筒部の内周面下端に沿って肩壁に中栓抜け止め用の垂下り部を形成することが提案されている。
【0003】
垂下り部の成形は、図5に示すように、ブロー成形金型Faに挟持したパリソンpに吹込ピンGaを打込み、吹込ピンGaの外周面aにより、容器口筒部bに対応する部分のパリソンpの厚みを減少させ、減少された厚み分cを下方に押し伸ばして、口筒部bの内周下端に沿って肩壁下面を厚肉とした垂下り部dを形成するように賦形している。
【0004】
しかしながら、パリソンpの内周面を押し伸ばして垂下り部dを形成するためには、容器口筒部bの肉厚より相当に厚いパリソンpを使用する必要があり、容器の全体の肉厚を薄くすることが出来ないという問題があった。
また、パリソンpの成形条件は、常に一定であるとは限らず、パリソンのドローダウン等により、肉厚が変わったり、偏肉が生じたりすることもある。
【0005】
そのため、吹込ピンGaの打込みに際して、パリソンpの押し伸ばし量、垂下り部dを形成する樹脂量が変化することによって、垂下り部dの形状、寸法が一定しないという問題があった。
とくに、押し伸ばし量が大きい場合には、その変動が垂下り部dの形状、寸法に大きく影響し、バラツキが大きくなるという問題があった。
また、パリソンpの肉厚の変化は、容器口筒部bの肉厚、胴周壁の肉厚まで影響することになり、寸法が安定しないという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することを課題として、口筒部の内周下端に沿って肩壁下面に中栓の抜け防止のための垂下り部を形成したマスカラ用のブロー成形容器とその成形方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するため、マスカラ容器として、容器本体としごき中栓とブラシ体を取着したキャップとからなるマスカラ容器であって、容器本体は、口筒部と肩壁、胴周壁と底壁とからなり、ブロー成形によって成形されており、口筒部の下端部外周に環状の凹溝を刻設し、肩壁下面に口筒部内周下端に沿って下方に膨出する垂下り部を形成したことを特徴とする構成を採用する。
【0008】
中栓の実施態様として、しごき中栓が、弾性体によって形成され、上端に容器口筒部天面に載置されるフランジを突設した筒体を具えた内周に環状のワイパーを設け、外周に容器肩壁の垂下り部に係合する係止環を設けたことを特徴とする構成を採用する。
【0009】
マスカラ容器の成形方法として、容器口筒部の下端部外周に凹溝を形成する突出面を形成したブロー成形金型を用いてパリソンを挟持して、突出面によってパリソンに内側を膨出部としたくびれ部を形成し、パリソンに吹込ピンを打込み、ノズルの外周面で口筒部内周面を成形しつつ、前記押出された膨出部を下方に押し伸ばし、肩壁下面に中栓抜け出し防止用の垂下り部を形成させたことを特徴とする構成を採用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
まずはじめに、本発明のマスカラ容器の概略について説明する。
図1において、Aは容器本体、Bはしごき中栓、Cはキャップ、Dはブラシ保持体、Eはブラシである。
【0011】
図1,2に示すように、容器本体Aは、口筒部1と肩壁2、胴周壁3と底壁4とからなっており、PET、PE等の樹脂を用いてブロー成形されている。
口筒部1の外周には、ねじ5が螺設され、その下方には、凹溝6が刻設され、肩壁2に続いている。
口筒部1の内周下端には、内周面に沿って、肩壁2内面より下方に膨出する環状の垂下り部7が設けられている。
胴周壁3は断面円形で、その上部には肩壁2に続く縮径部8が形成され、その下端は段部9となっている。
【0012】
しごき中栓Bは、上端に容器口筒部1天面に載置されるフランジ10を突設した筒体11で、ゴム、エラストマー、或いは軟材質の合成樹脂で成形されている。
筒体11の内周の所定位置には、ブラシEをしごいて余分な液を拭きとるために、下方に突出した円錐状のワイパー12が突設され、外周には、垂下り部7に係合する係止環13が突設されている。
しごき中栓Bを容器口筒部1に嵌着するときには、軟材質であるため、上方から押し込んで嵌着させ、抜栓する場合には、係止環13が垂下り部7に係合し、簡単に抜けないようになっている。
【0013】
図1に示すように、キャップCは、頂壁20と側周壁21とからなり、側周壁21の内周は、ブラシ保持体Dの嵌合部22となっており、下端部には、口筒部1のねじ5に螺合するねじ23が螺設され、その下方部は拡径されて、胴周壁3の縮径部8に嵌挿される拡径部24となっている。
【0014】
ブラシ保持体Dは、キャップCに嵌着される嵌合筒30とブラシ保持軸31とからなり、ブラシ保持軸31の下端には、ブラシEが保持されている。
【0015】
マスカラ容器の使用に際しては、キャップCの螺合を解き、ブラシ保持体Dを引き上げていくと、ブラシEに塗布されたマスカラ液は、軟材質のワイパー12で拭き取られ、常に一定量のマスカラ液がブラシEに付着される。
その際、しごき中栓B外周の係止環13が容器口筒部1の垂下り部7に係合し、上昇が阻止され、抜けることはない。
【0016】
次に、ブロー成形に用いる金型の概要について、図3を参照して説明する。
図3において、Fはブロー成形金型で、一対の割型40a,40bとからなり、各割型40a,40bによって、金型キャビティ41が形成されている。
金型キャビティ41の上部には、容器の口筒部形成部42と肩壁形成部43が配設され、下方には、胴周壁形成部44と底壁を形成するピンチオフ部が設けられている。
口筒部形成部42は、ねじ形成部45と、凹溝6を形成するため内方に突出した環状の突出面46とを具えている。
【0017】
吹込ピンGは、吹込孔47を穿孔した円筒状のマンドレル48と、ノズル49とからなっている。
【0018】
次に、容器本体Aの成形方法について説明する。
周知のように、まず、押出機から押出された溶融パリソンPがブロー成形金型Fによって挟持され、次に、パリソンPの上方と下方が切断され、型締めが行われる。
次いで、図3,4に示すように、型締めされたブロー成形金型Fは吹込装置の下方に送られ、吹込ピンGをパリソンPの上端に打込み、圧縮空気を圧入して容器本体Aの成形が行われる。
【0019】
パリソンPの型締め時には、ブロー成形金型Fの口筒部形成部42の突出面46がパリソンPの表面に喰い込み、パリソンPに内側が膨出したくびれ部Paを形成するとともに、パリソンPの沈み込むことを阻止するよう作用する。
【0020】
吹込ピンGの打込み時には、打込みと同時に圧縮空気が圧入されるが、ノズル49の周面で、容器口筒部1内周面を形成し、パリソンPのくびれ部Paの内側膨出部Pbを下方に押下げ、肩壁2の下面に垂下り部7を形成する。
その際、垂下り部7を形成する樹脂量は、ほぼくびれ部Paの容器口筒部1内周面より膨出した部分、すなわち内側膨出部Pbにほぼ相当する樹脂量であり、パリソンの成形条件にアンバランスがあっても、内側膨出部Pbの量は少ないので、その変動も小さくなり、突出面46により周方向にも均一な内側膨出部Pbが形成されるので、垂下り部7の形状、垂下り寸法は一定となり、アンバランスは少ない。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、上記のように構成されているから、次の効果を奏する。
吹込ピン周面により押下げるパリソンの樹脂は、口筒部上部ではほとんどなく、口筒部下面の環状の膨出部の樹脂のみであるので、周方向にも均一に押下げられ、垂下り部の形状、垂下り寸法を一定にすることができる。
【0022】
また、ノズル周面で、膨出部を押下げることによって垂下り部を形成するので、パリソンの肉厚を薄くすることができ、全体として薄肉の容器とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスカラ容器の一部断面正面図である。
【図2】容器口筒部の拡大断面図である。
【図3】パリソンを挟持したブロー成形金型の断面図である。
【図4】吹込ピンの打込み時の説明図である。
【図5】従来の容器本体成形時の説明図である。
【符号の説明】
A 容器本体
B しごき中栓
C キャップ
D ブラシ保持体
E ブラシ
F、Fa ブロー成形金型
G、Ga 吹込ピン
P、p パリソン
Pa くびれ部
Pb 内側膨出部
a 外周面
b 口筒部
c 厚み分
d 垂下り部
1 口筒部
2 肩壁
3 胴周壁
4 底壁
5 ねじ
6 凹溝
7 垂下り部
10 フランジ
11 筒体
12 ワイパー
13 係止環
30 嵌合筒
31 ブラシ保持筒
40a、b 割型
41 金型キャビティ
42 口筒部形成部
43 肩壁形成部
44 胴周壁形成部
45 ねじ形成部
46 突出面
47 吹込孔
48 マンドレル
49 ノズル

Claims (3)

  1. 容器本体としごき中栓とブラシ体を取着したキャップとからなるマスカラ容器であって、
    容器本体は、口筒部と肩壁、胴周壁と底壁とからなり、ブロー成形によって成形されており、
    口筒部の下端部外周に環状の凹溝を刻設し、
    肩壁下面に口筒部内周下端に沿って下方に膨出する垂下り部を形成したことを特徴とするマスカラ容器。
  2. しごき中栓が、弾性体によって形成され、上端に容器口筒部天面に載置されるフランジを突設した筒体を具えた内周に環状のワイパーを設け、外周に容器肩壁の垂下り部に係合する係止環を設けたことを特徴とする請求項1記載のマスカラ容器。
  3. 容器口筒部の下端部外周に凹溝を形成する突出面を形成したブロー成形金型を用いてパリソンを挟持して、突出面によってパリソンに内側を膨出部としたくびれ部を形成し、
    パリソンに吹込ピンを打込み、ノズルの外周面で口筒部内周面を成形しつつ、前記押出された膨出部を下方に押し伸ばし、肩壁下面に中栓抜け出し防止用の垂下り部を形成させたことを特徴とするマスカラ容器のブロー成形方法。
JP2001400955A 2001-12-28 2001-12-28 マスカラ容器とその成形方法 Expired - Fee Related JP4043783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400955A JP4043783B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 マスカラ容器とその成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001400955A JP4043783B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 マスカラ容器とその成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003189932A JP2003189932A (ja) 2003-07-08
JP4043783B2 true JP4043783B2 (ja) 2008-02-06

Family

ID=27605226

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001400955A Expired - Fee Related JP4043783B2 (ja) 2001-12-28 2001-12-28 マスカラ容器とその成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4043783B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4978904B2 (ja) * 2006-10-02 2012-07-18 株式会社吉野工業所 化粧料収納容器と容器本体成形用プリフォーム
CA2838364C (en) * 2007-05-31 2015-10-06 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Synthetic resin bottle and process for molding the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003189932A (ja) 2003-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4082200A (en) Plastic container with support base, and method of assembly
US3198861A (en) Method of forming a thermoplastic bottle having a convex reversible curvature at the bottom
US3403804A (en) Blown bottle of flexible plastics
US5089208A (en) Method of molding a synthetic-resin hollow container with grip
US4989757A (en) Plastic container with self-draining feature
US8616406B1 (en) Flip-top preform for blow molding
MXPA05007422A (es) Aparato para remover un articulo moldeado de un molde.
US3209401A (en) Blowing nozzle for blowing machines
KR850006332A (ko) 합성수지로 된 박육용기의 성형방법
JPS6270020A (ja) 容器および取手の組合わせを製造する方法
JP2551457B2 (ja) 自己排液の特徴を有するプラスチツク容器
JP4043783B2 (ja) マスカラ容器とその成形方法
US6976603B1 (en) Dual-chamber container, and method and apparatus for its manufacture
EP0121567A1 (en) No-drip pouring lip and process for manufacturing same
US20060081656A1 (en) Atomiser comprising a pump that forms a stopper
JPS6096434A (ja) 射出吹込成形方法
JPS5821372Y2 (ja) 二軸延伸させた合成樹脂製肉薄壜
JP3796594B2 (ja) 合成樹脂製壜体の成形方法
EP4342655A3 (en) Blow molded plastic container with integrated spout
CN219445742U (zh) 一种轻量化注塑成型饮料瓶坯
CN211334493U (zh) 一种瓶坯螺杆
CN215703995U (zh) 一种吹瓶机用的唇模
CN212764011U (zh) 易卸料型铝碳水口成型装置
KR101549331B1 (ko) 화장품 이중 용기 제조방법 및 이로부터 제조되는 화장품 이중 용기
CN210329733U (zh) 一种压扣式气密唇彩瓶

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4043783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111122

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121122

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131122

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees