JP4042504B2 - パチンコホールの通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコホール内にて通信を行なうパチンコホールの通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、パチンコホール内でパチンコ機にて遊技を行なう場合は、通常パチンコ機にて遊技をするだけであり、それ以外の情報はあまり得られないのが現状である。
【0003】
また、カップルやグループで遊技する場合は、パチンコ機が隣接する場合はよいが、遠く離れたパチンコ機で遊技する場合は、お互いの連絡を取り合うことが容易ではないという問題があった。
更に、パチンコホール内で遊技している人に、自宅や会社等から連絡をとる場合には、パチンコホールに電話してアナウンスしてもらう必要があり、大変手間がかかり、場合によっては、騒音のために本人が気づかないことがあった。
【0004】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、パチンコホール内で遊技している場合に、適切な情報が得られ、連絡をとることも容易なパチンコホールの通信システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、図1(b)に例示する様に、
各遊技台の側方に配置された台間ユニットがホストコンピュータと通信可能なパチンコホールの通信システムであって、前記台間ユニットに、表示手段と、前記表示手段に表示されるメニューを選択又は数値を入力する等により情報を入力する入力手段と、所定の情報が書き込まれたIDカードの情報を読み取る読取手段と、を備え、前記台間ユニットは、前記入力手段により入力された情報を要求する要求信号と、前記読取手段にて読み取られたIDカードの情報とを、前記ホストコンピュータに送信するとともに、前記ホストコンピュータからの情報を前記表示手段により表示し、前記台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、前記グループコードを入力した台間ユニットの表示手段に、他のグループ員の遊技台の位置を表示することを特徴とするパチンコホールの通信システムを要旨とする。
【0006】
請求項2の発明は、各遊技台の側方に配置された台間ユニットがホストコンピュータと通信可能なパチンコホールの通信システムであって、前記台間ユニットに、表示手段と、情報を入力する入力手段と、所定の情報が書き込まれたIDカードの情報を読み取る読取手段と、を備え、前記台間ユニットは、前記入力手段により入力された情報を要求する要求信号と、前記読取手段にて読み取られたIDカードの情報とを、前記ホストコンピュータに送信するとともに、前記ホストコンピュータからの情報を前記表示手段により表示し、前記台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、他のグループ員を呼び出す処理を行うことを特徴とするパチンコホールの通信システムを要旨とする。
請求項3の発明は、前記ホストコンピュータは、前記情報の書き込みに使用された台間ユニットがどの位置のものかを示す位置情報と、前記読取手段により読み取られたIDカードの情報と、前記入力手段により入力された要求信号とを、前記ホストコンピュータの遊技者位置テーブルに記憶し、該遊技者位置テーブルに記憶した要求信号に該当する情報を前記ホストコンピュータのデータベースから検索し、該検索結果に該当する情報を、前記遊技者位置テーブルに位置情報が記憶されている台間ユニットに送信し、該検索結果に該当する情報を、前記表示手段にて表示することを特徴とする前記請求項1又は2に記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
【0007】
請求項4の発明は、前記ホストコンピュータが前記IDカードの情報に基づいて前記データベースから検索する情報は、パーソナル情報サービス、店舗情報サービス、及び各種データ提供サービスから選ばれる情報であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
【0008】
請求項5の発明は、
前記IDカードを挿入して遊技をした場合のデータを、前記ホストコンピュータに記憶しておき、表示要求があった場合にその内容を表示することを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
【0009】
請求項6の発明は、
前記IDカードを挿入して遊技をした場合の消費金額に応じて、賞品を贈呈する等のサービスを実施することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
請求項7の発明は、
前記表示手段に表示される表示を選択又は数値を入力すること等の処理が何れも実行されていない場合に、前記表示手段に休業情報やイベント情報を提供することを特徴とする前記請求項1〜6のいずれか記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
請求項8の発明は、
前記IDカードが、所定のグループを特定するホールカードであることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれか記載のパチンコホールの通信システムを要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
請求項1及び2の発明では、台間ユニットに、表示手段と、表示手段に表示されるメニューを選択又は数値を入力する等により情報を入力する入力手段と、所定の情報が書き込まれたIDカードの情報を読み取る読取手段と、を備えており、台間ユニットは、入力手段により入力された情報を要求する要求信号と、読取手段にて読み取られたIDカードの情報とを、ホストコンピュータに送信するとともに、ホストコンピュータからの情報を表示手段により表示する。
特に請求項1の発明では、台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、グループコードを入力した台間ユニットの表示手段に、他のグループ員の遊技台の位置を表示する。
また、請求項2の発明では、台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、他のグループ員を呼び出す処理を行う。
・ホストコンピュータから送られる情報としては、例えばパチンコ機の攻略の情報、競馬情報、競輪情報、競艇情報、宝くじの当りNo.情報、株式情報、特売情報、天気情報、選挙速報、スポーツ情報等があり、それらを例えばディスプレイのメニューから選択して表示することができる。この情報提供は、無料であっても有料であってもよい。
・表示手段としては、液晶等のディスプレイやランプ等で表示する表示手段が周囲の音に影響されないので好ましいが、スピーカやイヤホーンやブザー等の音による報知手段を組み合わせて用いてもよい。
・入力手段としては、キーボードやテンキー等を採用できるが、所定の情報が書き込まれた入力カードを入力タブレットに差し込み、所定の情報を送信する(或は所定の情報を要求する)様にしてもよい。
請求項3の発明では、ホストコンピュータは、情報の書き込みに使用された台間ユニットがどの位置のものかを示す位置情報と、読取手段により読み取られたIDカードの情報と、入力手段により入力された要求信号とを、ホストコンピュータの遊技者位置テーブルに記憶し、この遊技者位置テーブルに記憶した要求信号に該当する情報をホストコンピュータのデータベースから検索し、この検索結果に該当する情報を、遊技者位置テーブルに位置情報が記憶されている台間ユニットに送信し、この検索結果に該当する情報を、表示手段にて表示する。
【0014】
請求項4の発明では、ホストコンピュータが前記IDカードの情報に基づいてデータベースから検索する情報は、パーソナル情報サービス、店舗情報サービス、及び各種データ提供サービスから選ばれる情報である。
つまり、本発明では、IDカードを使用し、このIDカードの情報に基づいて各種の情報のサービスを受けることができる。
請求項5の発明では、IDカードを挿入して遊技をした場合のデータを、ホストコンピュータに記憶しておき、表示要求があった場合にその内容を表示する。(パーソナル情報サービス)
請求項6の発明では、IDカードを挿入して遊技をした場合の消費金額に応じて、賞品を贈呈する等のサービスを実施する。(パーソナル情報サービス)
【0015】
請求項7の発明では、表示手段に表示される表示を選択又は数値を入力すること等の処理が何れも実行されていない場合に、表示手段に休業情報やイベント情報を提供する。(店舗情報サービス)
【0018】
請求項8の発明では、(IDカードは通常特定の個人を示すカードであるが)IDカードを所定のグループを特定する(パチンコホール内で使用できる)カード、即ちホールカードとして使用する。
【0019】
例えばカップルの場合には、2枚のカードを使用することにより、当該カード(カップルカード)が使用されたパチンコ機同士で通信を行なうことができる。
また、3人以上のグループの場合には、グループの人数に応じたカード(グループカード)を使用し、当該カードが使用されたパチンコ機同士で通信を行なうことができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明のパチンコホールの通信システムの好適な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例の通信システムは、電話回線を利用した通常の会話による通信といわゆるパソコンネットを利用したコンピュータ間の通信とを行なうものである。また、本実施例に用いられるパチンコ機は、プリペイドカードにて遊技球を払い出すことができるいわゆるCR機であり、このパチンコ機では、カードの使用者を特定できるIDカードと、所定のグループを指定できるグループカードと、特定の情報が得られる情報カードとを使用することができる。尚、図2は、パチンコ機を表側から示したものであり、図3はその表側を上方から見た状態を示したものである。
【0021】
a)図2に示す様に、パチンコ機1は、遊技台3と遊技台3の側方に配置された台間ユニット5とから構成されている。
遊技台3は、枠7と該枠7の略中央に配置された遊技盤9と遊技台3を覆う扉11とから構成されている。
【0022】
一方、台間ユニット5には、ヘッドセット13と、コイン投入口15と、玉投入口17と、コールランプ19と、第1ディスプレイ21と、第1テンキー23と、IDカード挿入口25と、ホールカード挿入口27と、プリペイドカード挿入口29とを備えている。尚、コールランプ19と、第1ディスプレイ21と、第1テンキー23とによって、電話ユニット28が構成されている。
【0023】
更に、遊技台3の左側で且つ上皿30の上方には、矢印A方向(図3参照)に約90度回動可能な略台形の操作盤31が取付られている。この操作盤31は、電気的に台間ユニット5に接続されており、遊技盤9の視界の邪魔にならない様に、右上部が斜めに切り欠かれている。
【0024】
前記操作盤31には、第2ディスプレイ33と、第2テンキー35と、マイク37と、スピーカ39と、音声通信ランプ41とが設けられている。尚、この操作盤31は、図3に示す様に、非常に薄く形成されている。
以下、各構成について詳細に説明する。
【0025】
前記ヘッドセット13は、外部との電話による通話を行なうものである。尚、台間ユニット5の上部には、ヘッドセット13のコード13aのピン13bが挿入されるジャック(図示せず)と、ヘッドセット13を保持する保持部45とが設けられている。
【0026】
コイン投入口15は、玉貸しされる遊技球を出すために、コインを投入する口である。
玉投入口17は、有料の情報や電話の通話料等に支払われる遊技球を投入するためのものであり、この玉投入口17に所定量の遊技球が投入された場合のみ、有料の情報の受信や電話の通話等が可能になる。
【0027】
コールランプ19は、当該パチンコ機1が電話にて誰かによって呼び出されていることを報知するものであり、呼び出されている場合には点滅する。尚、会話中には点灯していてもよいし、消灯していてもよい。
第1ディスプレイ21は、電話機の表示装置に対応するものであり、このディスプレイに電話番号等が表示される。尚、この第1ディスプレイ21に、前記玉投入口17に投入された遊技球の量や、それに対応する通話時間や、後どれだけ通話が可能か等を表示してもよい。
【0028】
第1テンキー23は、電話機のプッシュボタンに対応するものである。
IDカード挿入口25は、カードの所有者を示すIDコード等の情報を記入したIDカードを挿入する口であり、このIDカード挿入口25にIDカードを挿入したまま遊技を行なってもよいし、IDカードの情報を読み取った後にIDカードを取り出す構成としてもよい。
【0029】
ホールカード挿入口27は、図5に示す様なカップル又はグループを特定するためのコード等の情報を記入したカップルカード55又はグループカード57や、特定の情報を要求する情報カード59等のホールカードを挿入する口であり、このホールカード挿入口27にホールカードを挿入したまま遊技してもよいし、ホールカードの情報を読み取った後にホールカードを取り出す構成としてもよい。
【0030】
操作盤31の第2ディスプレイ33は、コンピュータの表示画面として構成されており、通常はメニューが表示されている。従って、このメニューを選択することにより、例えばホストコンピュータ73(図6参照)から各種の情報を得ることができる。
【0031】
第2テンキー35は、前記第2ディスプレイ33に表示されるメニューを選択したり、数値を入力するため等に使用される。従って、この第2テンキー35を操作してメニューを選択することにより、例えば各種の情報を要求したり、前記ホールカードに示される特定の相手を呼び出すことなどができる。
【0032】
マイク37は、操作盤31を操作して通信(パソコン通信)を行なう場合に、(音声情報を送るために)送信者の声を受けるものである。
スピーカ39は、パソコン通信にて送られた音声情報を音として出力するものである。尚、このスピーカ39は、電話がかかって来たことを音(ブザー音、音声メッセージ等)で報知するために使用してもよい。
【0033】
音声通信ランプ41は、操作盤31にて、相手のパチンコ機1に対して音声通信が選択されて実行されていることを報知するものであり、通信を受けた相手は点滅し、通話中には(お互いが)点灯する。
b)次に、本実施例で使用されるカードについて説明する。
【0034】
▲1▼IDカード
図4(a)に示す様に、IDカード51は磁気カードであり、その表面には、使用場所を示すホール名、所有者を示すIDコード、呼出名等が記入され、その裏面には、それらの情報が磁気データとして記憶されている。尚、IDカード51をICカードとして構成してもよい。
【0035】
▲2▼呼出カード
図4(b)に示す様に、呼出カード53はトーン信号を発信できるカードであり、その表面には、呼び出す場所を示すホール名及びその電話番号、呼出名等が記入されており、その内部の記憶装置には、ホールの電話番号や呼出名に対応するIDコードが記憶されている。
【0036】
この呼出カード53には、図4(c)に示す様に、市内選択ボタン53a、市外選択ボタン53b、コード選択ボタン53c、呼出ボタン53dが設けられており、そのボタン53a〜dの操作状態応じてトーン発生器53eにてトーン信号を発生しアンプ53fを介してスピーカ53gから出力する。例えば、市内から電話で前記IDカード51の所有者を呼び出す場合(但し相手がパチンコ機1で遊技している場合)には、市内選択ボタン53aを押した後に呼出ボタン53dを押すと、市外局番を省いた相手の電話番号とIDコードとが送信される。また、市外から電話で呼び出す場合には、市外選択ボタン53bを押した後に呼出ボタン53dを押すと、市外局番を含む相手の電話番号とIDコードとが送信される。更に、電話番号を手でダイヤルした場合には、コード選択ボタン53cを押した後に呼出ボタン53dを押すと、IDコードのみが送信される。
【0037】
▲4▼カップルカード(ホールカードの1種)
カップルの場合は、図5(a)に示す様なカップルカード55を使用する。
▲5▼グループカード(ホールカードの1種)
人数が3人以上と多い場合は、図5(b)に示す様に、その人数に応じたグループカード57を使用する。
【0038】
▲6▼情報カード(ホールカードの1種)
図5(c)に示す様に、各種の情報カード59を使用することができる。例えば競馬用情報カードを挿入すれば、競馬のレースの予告やレースの結果の情報を第2ディスプレイ33に表示することができ、また、パチンコフォーラムカードを使用すれば、パチンコ機1等に関する情報を得ることができる。この場合、情報カード59そのものを有料としてもよいが、前記玉投入口17に投入された遊技球の量に応じて情報を取り出す様にしてもよい。尚、1種の情報カードで各種の情報を得られる様にしてもよい。
【0039】
c)次に、本実施例の電気的構成について説明する。
図6に示す様に、各パチンコ機1には、パチンコ機用通信制御装置61が取り付けられている。このパチンコ機用通信制御装置61は、周知のCPU61a、ROM61b、RAM61c、入力インターフェース61d、出力インターフェース61e、通信インターフェース61f、及びそれらを接続するバスライン61gを備えている。
【0040】
前記入力インターフェース61dには、IDカード51の情報を読み取るIDカード用リーダ63と、グループカード53等の情報を読み取るホールカード用リーダ65と、プリペイドカードの情報を読み取るプリペイドカード用カードリーダ67と、前記第2テンキー35と、前記マイク37と、コイン投入口15に投入されたコインを読み取ってカウントするコインカウンタ69と、玉投入口17に投入された遊技球をカウントする玉カウンタ71とが接続されている。
【0041】
一方、出力インターフェース61eには、前記第2ディスプレイ33と、前記スピーカ39と、前記音声通信ランプ41とが接続されている。
また、通信インターフェース61fは、ホストコンピュータ73に接続されており、ホストコンピュータ73は、電子交換器(図示せず)を備えた電話制御装置75に接続されている。この電話制御装置75は、電話ユニット28に接続されており、外部とは公衆通信回線を介して通信を行なう。
【0042】
図7に示す様に、本実施例では、各パチンコ機1の(操作盤31と接続された)台間ユニット5は、パソコン通信線を介してホストコンピュータ73と接続されており、また、電話ユニット28は、電話線を介して電話制御装置75と接続されている。
【0043】
尚、前記IDカード挿入口25は、各パチンコ機1以外にも、例えば休憩室等に設けられており、その付近にも、呼び出すための図示しないランプや表示装置やスピーカ等を配置している。
d)次に、本実施例の制御処理について説明する。
【0044】
▲1▼まず、IDカード処理について、図8のフローチャートに基づいて説明する。 このIDカード処理とは、IDカード51から情報を読み取って、遊技者の位置を特定するための処理である。
図8のステップ100にて、IDカード51がIDカード投入口25に投入された場合には、IDカード用リーダ63にて、IDカード51に記入された情報(IDコードや呼出名)を読み込む。
【0045】
続くステップ110では、情報の読み込みに使用されたIDカード用リーダ63がどの位置のものかを示す情報と読み取ったIDコードと呼出名とを、ホストコンピュータ73の遊技者位置テーブルに記憶し、一旦本処理を終了する。
この処理によって、だれがどのパチンコ機で遊技しているのかが明確になる。
【0046】
▲2▼次に、外部呼出処理について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
この外部呼出処理とは、自宅や会社等のパチンコホールの外部から、IDカード51を所持する遊技者を電話で呼び出す処理である。尚、パチンコホール内の電話機からの呼び出しに対しても同様な処理を行なうことができる。
【0047】
図9のステップ200にて、トーン信号によって送られたIDコードが受信されたか否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ220に進み、一方否定判断されるとステップ210に進む。
ステップ210では、IDコードが受信されないので、IDコードの入力要求のアナウンスを自動発信し、ステップ200に戻る。
【0048】
一方、ステップ220では、IDコードを受信したので、受信したIDコードを判別する。
続くステップ230では、IDコードが判別可能か否かを判定する。ここで肯定判断されるとステップ250に進み、一方否定判断されるとステップ240に進む。
【0049】
ステップ240では、IDコードが判別不可能であるので、再入力を要求するアナウンスを自動発信し、ステップ200に戻る。
一方、ステップ250では、IDコードが判別可能であるので、判別したIDコードに基づいて、遊技者位置テーブルを検索する。
【0050】
続くステップ260では、検索により、遊技者位置テーブルにIDコードに該当するIDコードがあるか否かを判定する。ここで肯定判断された場合はステップ280に進み、一方否定判断された場合はステップ270に進む。
ステップ270では、該当者がいないので、該当なしとのアナウンスを自動発信し、一旦本処理を終了する。
【0051】
一方、ステップ280では、該当者があるので、該当者の位置のパチンコ機1の電話ユニット28に接続する。具体的には、コールランプ19を点滅させて相手を呼び出す。
続くステップ290では、所定期間において応答があるかないかを、受話器が取られたか否かで判定する。ここで肯定判断されると一旦本処理を終了し、一方否定判断されるとステップ295に進む。
【0052】
ステップ295では、応答がないので、応答なしとのアナウンスを自動発信し、一旦本処理を終了する。
つまり、本処理によって、外部からIDカードの所有者のパチンコ機1に対して電話の呼び出しを行なうことができる。
【0053】
尚、このときに、IDコードから呼出名は判明しているので、呼出名を店内のスピーカや当該パチンコ機1のスピーカ39で放送してもよい。従って、呼び出された人は、各自のパチンコ機1のヘッドセット13で応答してもよいし、例えば休憩室に設けられたヘッドセット13等で応答してもよい。
【0054】
▲3▼次に、グループカード処理について、図10のフローチャートに基づいて説明する。
このグループカード処理とは、(カップルカード55も含む)グループカード57が挿入されたパチンコ機1同士で通信を行なうことができる処理である。
【0055】
図10のステップ300にて、グループカード57がホールカード投入口27に投入された場合には、ホールカード用リーダ65にて、グループカード57に記入された情報(グループを区別するグループコード)を読み取る。
続くステップ310では、情報を読み取ったホールカード用リーダ65がどの位置のパチンコ機1のものかを示す情報と読み取ったグループコードとを、ホストコンピュータ73の遊技者位置テーブルに記憶し、一旦本処理を終了する。
【0056】
この処理によって、各グループ員がどのパチンコ機1で遊技しているかが明確になる。
▲4▼次に、グループ呼出処理について、図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0057】
このグループ呼出処理とは、グループ内で呼び出して会話や通信等を行なう処理である。
図11のステップ400にて、操作盤31のメニューからグループ呼び出しが選択された場合には、グループカード57に記入されているグループの番号(グループコード)の入力があるか否かを判定する。尚、この入力は、第2テンキー35にてなされる。
【0058】
そして、グループコードの入力がある場合は、ステップ410にて、入力されたグループコードに基づいて、遊技者位置テーブルを検索する。
続くステップ420では、その検索結果、例えばどのパチンコ機1にて他のグループ員が遊技しているかを第2ディスプレイ33に表示する。
【0059】
続くステップ430では、第2ディスプレイ33に表示された他のグループ員を呼び出す処理を行なう。具体的には、音声通信ランプ41を点滅させ、一旦本処理を終了する。
尚、この音声通信ランプ41が点滅した側では、所定の操作、例えばメニューからマイク37による応答を選択する等の操作を行ない、音声情報による通信を行なうことができる。また、この場合、音声の信号の回路を切り替えて、ヘッドセット13にて通話を行える様にしてもよい。
【0060】
▲5▼次に、情報カード処理について、図12のフローチャートに基づいて説明する。
この情報カード処理とは、情報カード59に対応した情報をホストコンピュータ73に要求する処理である。
【0061】
図12のステップ500にて、情報カード59がホールカード投入口27に投入された場合には、ホールカード用リーダ65にて、情報カード57に記入された内容(要求する情報を示す情報コード)を読み取る。
続くステップ510では、情報コードを読み取ったホールカード用リーダ65がどの位置のパチンコ機1のものかを示す情報と情報コードとを、ホストコンピュータ73に記憶する。
【0062】
続くステップ520では、情報コードに該当する情報を、ホストコンピュータ73のデータベースから検索する。
続くステップ530では、検索結果である情報コードに該当する情報を、情報を要求したパチンコ機1に送信する。
【0063】
続くステップ540では、第2ディスプレイ33に、その情報を表示し、一旦本処理を終了する。尚、この情報の報知を音声にて行なってもよい。
つまり、本処理によって、必要な情報を選択して容易に得ることができる。
▲6▼次に、条件呼出処理について、図13のフローチャートに基づいて説明する。
【0064】
この条件呼出処理とは、ある条件が満たされる特定の相手に対して呼び出しを行なうものであり、ある遊技者が他の遊技者に対して呼び出しを行なってもよいし、店側から特定の遊技者に対して呼び出しを行なってもよい。尚、特定の条件を設けず、全ての遊技者に対して呼び出しを行なってもよい。
【0065】
図13のステップ600にて、操作盤33のメニューから、特定の条件を満たす相手に対する呼び出しが選択された場合には、その条件、例えば性別や年齢等の条件の入力があるか否かを判定する。尚、条件をつけない場合は、その旨入力する。
【0066】
続くステップ610では、入力された条件を満たす遊技者を、遊技者位置テーブルにて検索する。尚、この前提として、IDカードから所定の条件に関する情報が遊技者位置テーブルに記憶されていることが必要である。
続くステップ620では、条件にあう遊技者に該当するパチンコ機1の音声通信ランプ41を点滅させ、一旦本処理を終了する。
【0067】
尚、この音声通信ランプ41が点滅した側では、所定の操作、例えばメニューからマイク37による応答を選択する等の操作を行ない、音声情報や画像情報による通信を行なうことができる。
この様に、本実施例では、IDカード51をパチンコ機1に使用するので、外部から、そのIDカードの所有者が遊技するパチンコ機1に対して電話による呼び出しを行なうことができる。そのため、外部からの電話連絡を容易にしかも確実に行なうことができる。尚、呼出カードを使用することにより、一層呼出が容易になり、しかも登録した呼出名を使用することにより、誰にも気づかれることなく特定の相手を呼び出すことができる。
【0068】
また、カップルカード55やグループカード57を使用することにより、例え離れた場所で遊技している場合でも、カップル間やグループ間の連絡を容易に行なうことができる。
更に、情報カード59を使用することにより、適宜欲しい情報を得ることができるという利点がある。
【0069】
その上、適当な条件設定を行なうことにより、条件に合致した相手を呼び出すことができるので、遊技者間の連絡や、店から遊技者に対する連絡を容易に行なうことができるという効果がある。
尚、本発明は上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない限り、種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上詳述した様に、本発明のパチンコホールの通信システムでは、パチンコホール内で遊技している場合に、IDカードを使用して、適切な情報を適宜得ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は請求項1の発明を示し、(b)は請求項3の発明を示す概略構成図である。
【図2】 実施例のパチンコ機の表側の一部を示す正面図である。
【図3】 実施例のパチンコ機の前面の要部を上方から示す説明図である。
【図4】 各カードの構成を示す説明図である。
【図5】 各ホールカードを示す説明図である。
【図6】 実施例の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】 実施例の通信網を示す説明図である。
【図8】 実施例のIDカード処理を示すフローチャートである。
【図9】 実施例の外部呼出処理を示すフローチャートである。
【図10】 実施例のグループカード処理を示すフローチャートである。
【図11】 実施例のグループ呼出処理を示すフローチャートである。
【図12】 実施例の情報カード処理を示すフローチャートである。
【図13】 実施例の条件呼出処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機 5…台間ユニット
19…コールランプ 21…第1ディスプレイ
25…IDカード挿入口 27…ホールカード挿入口
28…電話ユニット 31…操作盤
33…第2ディスプレイ 37…マイク
41…音声通信ランプ 61…パチンコ機用通信制御装置
63…IDカード用リーダ 65…ホールカード用リーダ
73…ホストコンピュータ 75…電話制御装置
Claims (8)
- 各遊技台の側方に配置された台間ユニットがホストコンピュータと通信可能なパチンコホールの通信システムであって、
前記台間ユニットに、表示手段と、情報を入力する入力手段と、所定の情報が書き込まれたIDカードの情報を読み取る読取手段と、を備え、
前記台間ユニットは、前記入力手段により入力された情報を要求する要求信号と、前記読取手段にて読み取られたIDカードの情報とを、前記ホストコンピュータに送信するとともに、前記ホストコンピュータからの情報を前記表示手段により表示し、
前記台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、前記グループコードを入力した台間ユニットの表示手段に、他のグループ員の遊技台の位置を表示することを特徴とするパチンコホールの通信システム。 - 各遊技台の側方に配置された台間ユニットがホストコンピュータと通信可能なパチンコホールの通信システムであって、
前記台間ユニットに、表示手段と、情報を入力する入力手段と、所定の情報が書き込まれたIDカードの情報を読み取る読取手段と、を備え、
前記台間ユニットは、前記入力手段により入力された情報を要求する要求信号と、前記読取手段にて読み取られたIDカードの情報とを、前記ホストコンピュータに送信するとともに、前記ホストコンピュータからの情報を前記表示手段により表示し、
前記台間ユニットの入力手段により、グループ呼び出しが選択されている場合には、入力されたグループコードに基づいて、他のグループ員を呼び出す処理を行うことを特徴とするパチンコホールの通信システム。 - 前記ホストコンピュータは、前記情報の書き込みに使用された台間ユニットがどの位置のものかを示す位置情報と、前記読取手段により読み取られたIDカードの情報と、前記入力手段により入力された要求信号とを、前記ホストコンピュータの遊技者位置テーブルに記憶し、該遊技者位置テーブルに記憶した要求信号に該当する情報を前記ホストコンピュータのデータベースから検索し、該検索結果に該当する情報を、前記遊技者位置テーブルに位置情報が記憶されている台間ユニットに送信し、該検索結果に該当する情報を、前記表示手段にて表示することを特徴とする前記請求項1又は2に記載のパチンコホールの通信システム。
- 前記ホストコンピュータが前記IDカードの情報に基づいて前記データベースから検索する情報は、パーソナル情報サービス、店舗情報サービス、及び各種データ提供サービスから選ばれる情報であることを特徴とする前記請求項1〜3のいずれか記載のパチンコホールの通信システム。
- 前記IDカードを挿入して遊技をした場合のデータを、前記ホストコンピュータに記憶しておき、表示要求があった場合にその内容を表示することを特徴とする前記請求項1〜4のいずれか記載のパチンコホールの通信システム。
- 前記IDカードを挿入して遊技をした場合の消費金額に応じて、賞品を贈呈する等のサービスを実施することを特徴とする前記請求項1〜5のいずれか記載のパチンコホールの通信システム。
- 前記表示手段に表示される表示を選択又は数値を入力すること等の処理が何れも実行されていない場合に、前記表示手段に休業情報やイベント情報を提供することを特徴とする前記請求項1〜6のいずれか記載のパチンコホールの通信システム。
- 前記IDカードが、所定のグループを特定するホールカードであることを特徴とする前記請求項1〜7のいずれか記載のパチンコホールの通信システム。
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