JP4042111B2 - 光ピックアップを有するディスク装置 - Google Patents

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    • G11B7/085Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam into, or out of, its operative position or across tracks, otherwise than during the transducing operation, e.g. for adjustment or preliminary positioning or track change or selection
    • G11B7/0857Arrangements for mechanically moving the whole head
    • G11B7/08582Sled-type positioners

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  • Moving Of Heads (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ピックアップを有するディスク装置、特に、ディスク半径方向での走行移動が円形断面のガイド軸によって高精度で案内されることが要求される光ピックアップを有する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8はこの種のディスク装置の光ピックアップ取付箇所の全体構成を示した概略平面図である。同図において、1はシャーシで、このシャーシ1の所定箇所に、図示していない駆動モータの回転軸に固着されたターンテーブル2が配備されている。また、シャーシ1には開口3が備わっていて、この開口3の口内領域で光ピックアップ10がターンテーブル2に対する遠近方向、すなわちターンテーブル2によって回転駆動されるディスクDの半径方向(矢印R方向)に走行駆動されるようになっている。光ピックアップ10を走行させるための走行駆動源となるモータは図示していない。
【0003】
光ピックアップ10は、合成樹脂成形体でなる基台20に、対物レンズ12や図示していない光軸調節機構などを備えてディスクを走査する光学系を搭載することによって構成されている。また、基台20は、左右方向片側端部に設けられた前後一対の軸受要素31,32でなる軸受30と、左右方向他側端部に設けられた係合部40とを備えていて、軸受30がガイド軸50によって摺動可能に支持され、かつ、係合部40がガイド軸50に平行に配備されたガイドレール60によって案内されるようになっている。
【0004】
このような光ピックアップ10において、軸受30はガイド軸50によって高精度でがたつかずに案内されることが要求される反面で、ガイドレール60と係合部40との係合箇所には、係合部40がガドレール60によってがたつかずに案内されるというほどの高精度が要求されないことが判っている。そのため、図9に概略斜視図で示したように、係合部40は、たとえば円形断面の丸棒でなるガイドレール60を上下方向で摺動自在に挟む一対の突出片41,42を備えた構成になっていて、それらの突出片41,42の相互間には、ガイドレール60に対して係合部40が左右方向に変位し得る遊び空間Sが確保されていることが多い。
【0005】
以上の状況下で、従来のディスク装置の光ピックアップを図10〜図12を参照して説明する。図10は光ピックアップの要部を裏面側から見て示した概略底面図、図11は図10のXI−XI線に沿う部分の概略断面図、図12は図10のXII線に沿う拡大矢視図である。
【0006】
この光ピックアップにおいて、合成樹脂成形体でなる基台20の左右方向片側端部に設けられた軸受30の前後一対の軸受要素31,32は丸孔33,34を備えていて、円形断面のガイド軸50(図8参照)に当該丸孔33,34の内周面でなる円筒形の摺動面35,36ががたつきのない高い精度で摺動可能に接触している。図10及び図12において、21は図示していないモータの出力が伝達されるラックである。なお、図10〜図12に示した光ピックアップにおいて、基台20の左右方向他側端部に設けられる係合部は、図8で説明した係合部40と同様の構成を有し、同様の構成で図8で説明したガイドレール60に摺動自在に係合している。その他の構成も図8で説明したところと同様である。
【0007】
このような光ピックアップ10を有する従来のディスク装置では、軸受30を一体に備えた基台20を合成樹脂で成形する場合、軸受30を形成している前後の軸受要素31,32が丸孔33,34を備えているために、図10に一点鎖線で示した成形用の金型スライドピン70を用いていた。この金型スライドピン70は、図示していない金型主部から長く延び出ていて、前後の軸受要素31,32のそれぞれの丸孔33,34の成形に1本の金型スライドピン70が共用されるために、上記金型主部から延び出た金型スライドピン70には、前後の軸受要素31,32の両方の丸孔33,34を成形し得る程度の長さの長いものを必要とし、さらに、成形後の離型に際して金型スライドピン70を図10の矢印A方向に抜き取るときの離型ストロークも長くなっていた。
【0008】
その反面で、光ピックアップ10を有する従来の装置において、図8又は図9で説明した係合部40と同様の構成を備えた係合部は、上下一対の突出片41,42を有するという構成であって、それらの突出片41,42の相互間の空間は光ピックアップの側方に向けて開放しているので、上記したような金型スライドピン70を用いずに、基台20の側方へ離型される汎用的な割り型を用いて成形することが可能である。
これに対し、先行例には、前後2つの軸受要素でなる軸受が主ガイド軸(上記ガイド軸に相当)に摺動自在に支持され、かつ、ガイド軸に平行に配備された丸棒状の副ガイド軸(上記ガイドレールに相当)によって案内される係合部を備えた光ピックアップを有するディスクドライブ装置が記載されている(例えば、特許文献1参照)。このディスクドライブ装置は、前後の軸受要素の丸孔に主ガイド軸が嵌挿され、係合部が副ガイド軸を上下方向で挟む突出片を備えている点で、上記した従来例と同様の構成になっている。
【0009】
他の先行例には、第1のガイドロッド(上記ガイド軸に相当)に第1軸受部(上記軸受に相当)を摺動自在に支持させ、第2のガイドロッド(上記ガイドレールに相当)に第2の軸受部(上記係合部に相当)を案内させるようにした光ピックアップ用軸受機構についての記載がある(例えば、特許文献2参照)。このものでは、それほどの高精度が要求されていない第2の軸受部の構成として、第2のガイドロッドを光ピックアップベース側の第1摺動部と光ピックアップベースに取り付けたホルダー側の第2摺動部とによって上下方向で摺動自在にばね圧を利用して挟むようにしたものが記載されている。
【0010】
さらに他の先行例には、磁気ヘッドを搭載した基台の片側端部に前後2つのU字形の保持体を具備させ、これらの保持体に、ガイド棒が摺動自在に嵌挿された筒軸受を保持させたガイド機構についての記載がある(例えば、特許文献3参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−222823号公報
【特許文献2】
特開2003−77234号公報
【特許文献3】
特開昭61−175712号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
図10〜図12で説明した従来のディスク装置の光ピックアップのように、軸受30がガイド軸50によって高精度でがたつかずに案内される必要があるという要求を満たすために、軸受け30の前後の軸受要素31,32に丸孔33,34を具備させ、それらの丸孔33,34にガイド軸50を嵌挿するという構成を採用すると、丸孔33,34の成形型として図10で説明したように長い金型スライドピン70を用いることを余儀なくされる。
【0013】
しかしながら、そのような長寸の金型スライドピン70を用いると、金型スライドピン70の長さに見合って基台20を成形するための成形機全体の大きさが大きくなり、必要な金型部品も多くなるので、係合部40(図9参照)の成形を汎用的な割り形を用いて成形することができるにもかかわらず、金型費用が嵩んで基台20の成形費用が高くつくことになる。また、長寸の金型スライドピン70はその長さが長いために変形や折損などを起こしやすく、さらに、金型スライドピン70の取替えに要する費用も高くつくという問題があった。
【0014】
また、前後の軸受要素31,32の丸孔33,34の内周面によって形成されている摺動面35,36は、金型スライドピン70によって成形されるためにその軸線方向にストレートの面となり、その結果、ガイド軸との接触面積が大きくなって光ピックアップを駆動するためのモータの負荷を増大させるおそれがあるという問題があった。
【0015】
上掲の特許文献1に記載されているディスクドライブ装置では、光ピックアップが、丸孔を有する軸受を主ガイド軸に摺動自在に支持させ、副ガイド軸に上下の突出片を備えた係合部を摺動自在に係合させた構成を採用しているので、上記した従来例と同様の問題がある。また、特許文献2に記載されている技術は、高精度がそれほど要求されていない第2の軸受部の構成を提供しているに過ぎないので、上記した問題点の解決策にはなり得ない。さらに、特許文献3に記載されているものは、U字形の保持体に、ガイド棒が摺動自在に嵌挿された筒軸受を保持させるというものであるので、このものも上記した問題点の解決策にはなり得ない。
【0016】
本発明は以上の問題や状況に鑑みてなされたものであり、軸受がガイド軸によって高精度でがたつかずに案内される必要があるという要求を満たすものでありながら、その軸受を、短い金型スライドピンと汎用的な割り型とを用いることによって基台と一体に合成樹脂で成形することができ、併せて、軸受とガイド軸との接触面積を減少させることができてモータに加わる負荷を軽減させることのできる光ピックアップを有するディスク装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ピックアップを有するディスク装置は、回転駆動されるディスクを走査する光学系を搭載した合成樹脂成形体でなる基台が、円形断面のガイド軸に摺動可能に支持された軸受と、ガイド軸に平行に配備されたガイドレールによって案内される係合部とを備え、上記ガイド軸が、上記軸受に具備された円筒形の摺動面を有する丸孔に嵌挿されている光ピックアップを有するディスク装置において、上記軸受が、上記基台の片側端部に一体に成形されて上記ガイド軸に摺動可能に支持された前後一対の軸受要素でなり、上記ガイドレールが円形断面の丸棒でなり、上記係合部が、上記基台の他側端部に設けられて上記丸棒を上下方向で摺動自在に挟む一対の突出片を備え、かつ、左右方向に変位し得る遊び空間を有し、上記軸受に上記丸孔を具備させることに代え、一方の上記軸受要素に、軸線方向に直交する方向への成形型の抜出しが可能な形状を持つ凹入部と、この凹入部に嵌挿された上記ガイド軸を押さえてそのガイド軸の当該凹入部の開放箇所からの抜出しを防ぐ押え片部とを上記軸線方向に位置ずれさせて具備させてあると共に、他方の上記軸受要素に上記ガイド軸と摺動する円筒形の摺動面を具備させてあり、上記凹入部が、上記押え片部の平坦な表面と共働して上記ガイド軸を上下方向で摺動自在に挟む底面と、その底面の両端からそれぞれ立ち上げられて上記ガイド軸を左右方向で摺動自在に挟む一対の対向面とを有し、上記押え片部の平坦な表面と上記凹入部の底面と一対の対向面とによって上記ガイド軸に対する摺動面が形成されている、というものである。
【0018】
この構成であれば、一方の軸受要素の凹入部に嵌挿されたガイド軸が押え片部により押さえ付けられて凹入部からの抜出しが阻止される。また、ガイド軸が、押え片部の表面と、一方の軸受要素の凹入部の底面と、一対の対向面との4つの面と、他方の軸受要素の摺動面とに接触するだけであるので、軸受をガイド軸によって高精度でがたつかずに案内するという要求が満たされ、同時に、接触面積を顕著に減少させてモータに加わる負荷を軽減させることもできる。
【0019】
また、一方の軸受要素の凹入部を、金型スライドピンを用いずに、たとえば割り型を用いて成形することが可能になるので、他方の軸受要素の摺動面を金型スライドピンを用いて成形するとしても、その金型スライドピンに長さの短いものを用いることが可能になり、それに見合って基台を成形するための成形機全体の大きさを小さくでき、必要な金型部品も少なくて済み、金型費用の低減化と基台の成形費用の低減化とが促進される。また、金型スライドピンの変形や折損も起こりにくくなり、金型スライドピンの取替えに要する費用も安くて済む。
【0020】
本発明では、上記ガイドレールが円形断面の丸棒でなり、上記係合部がその丸棒を径方向で摺動自在に挟む一対の突出片を備えているので、係合部を汎用的な割り型を用いて基台と一体に合成樹脂で成形することができる。
【0021】
本発明に係る光ピックアップを有するディスク装置は、次の構成を採用することによっても具体化される。すなわち、回転駆動されるディスクを走査する光学系を搭載した合成樹脂成形体でなる基台が、円形断面のガイド軸に摺動可能に支持された軸受と、ガイド軸に平行に配備されたガイドレールによって案内される係合部とを備え、上記ガイド軸が、上記軸受に具備された円筒形の摺動面を有する丸孔に嵌挿されている光ピックアップを有するディスク装置において、上記軸受が、上記基台の片側端部に一体に成形されて上記ガイド軸に摺動可能に支持された前後一対の軸受要素でなり、上記ガイドレールが円形断面の丸棒でなり、上記係合部が、上記基台の他側端部に設けられて上記丸棒を上下方向で摺動自在に挟む一対の突出片を備え、かつ、左右方向に変位し得る遊び空間を有し、上記軸受に上記丸孔を具備させることに代え、一方の上記軸受要素に、軸線方向に直交する方向への成形型の抜出しが可能な形状を持つ凹入部と、この凹入部に嵌挿された上記ガイド軸を押さえてそのガイド軸の当該凹入部の開放箇所からの抜出しを防ぐ押え片部とを上記軸線方向に位置ずれさせて具備させてあると共に、他方の上記軸受要素に上記ガイド軸と摺動する円筒形の摺動面を具備させてあり、上記凹入部が、上記押え片部の平坦な表面と共働して上記ガイド軸を上下方向で摺動自在に挟む略V字形に形成された2つの斜面を有し、上記押え片部の平坦な表面と上記凹入部の略V字形に形成された2つの斜面とによって上記ガイド軸に対する摺動面が形成されているという構成を採用することによっても具体化される。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るディスク装置に採用されている光ピックアップの要部を裏面側から見て示した概略底面図、図2は図1のII−II線に沿う部分の概略断面図、図3は図1のIII線に沿う拡大矢視図、図4は軸受30の拡大正面図、図5は軸受30の拡大平面図、図6は図5のVI−VI線に沿う部分の断面図、図7は軸受30の変形例を示した図4に相応する拡大正面図である。
【0023】
この光ピックアップにおいて、合成樹脂成形体でなる基台20の左右方向片側端部に設けられた軸受30の前後一対の軸受要素31,32のうち、後側の軸受要素32は丸孔34を備えていて、円形断面のガイド軸50(図8参照)に当該丸孔34の内周面でなる円筒形の摺動面36ががたつきのない高い精度で摺動可能に接触している。これに対し、前側の軸受要素31は凹入部37とその凹入部37に対してその凹入部37の軸線方向(ガイド軸50の軸線方向と一致する)に位置ずれして配備された押え片部38とを備えている。図4〜図6のように、凹入部37は、底面37aと、その底面37aの左右両端から直角に立ち上げられた左右一対の対向面37b,37bとを有して上方に向けて開口している。その開口箇所を符号39で示してある。また、押え片部38はその下側表面38aが平坦面として形成されている。そして、凹入部37の底面37aが押え片部38の下側表面38aと共働して円形断面のガイド軸50を上下方向(第1の半径方向)で摺動自在に挾み、かつ、凹入部37の左右一対の対向面37b,37bがガイド軸50を左右方向で摺動自在に挟んでいる。したがって、押え片部38の下側表面38aと凹入部37の底面37aと一対の対向面37b,37bとによってガイド軸50に対する摺動面が形成されていて、その摺動面とガイド軸50との接触箇所には、がたつきを生じるような隙間が存在していない。
【0024】
図1及び図3において、21は図示していないモータの出力が伝達されるラックである。なお、図1〜図6に示した光ピックアップにおいて、基台20の左右方向他側端部に設けられる係合部は、図8で説明した係合部40と同様の構成を有し、同様の構成で図8で説明したガイドレール60に摺動自在に係合している。その他の構成も図8で説明したところと同様である。
【0025】
以上の構成を備えた光ピックアップを有するディスク装置において、基台20は、その片側端部の軸受30を形成している前後一対の軸受要素31,32によって円形断面のガイド軸50にがたつきなく高精度で支持されて円滑に走行駆動され、他側端部の係合部40(図8参照)がガイドレール60によって案内される。したがって、軸受30をガイド軸50によって高精度でがたつかずに案内するという要求が満たされている。また、図4で判るように、前側の軸受要素31にあっては、ガイド軸50が、押え片部38の下側表面38aと、凹入部37の底面37aと、一対の対向面37b,37bとの4つの面に周囲4箇所で接触するだけであるので、軸受30とガイド軸50との接触面積が著しく減少してモータに加わる負荷が軽減されるようになる。
【0026】
また、前側の軸受要素31の凹入部37及び突出片38は、金型スライドピンを用いずに成形することが可能である。すなわち、凹入部37は図示していない割り型を用いて成形することが可能であり、離型は、その割り型を図2矢印A1のように基台20の上面側(図2では下方が基台20の上面側になっている)に移動させることによって可能であり、突出片38も、図示していない割り型を用いて成形することが可能であって、その離型は、その割り型を図2矢印A2のように基台20の下面側に移動させることによって可能である。これに対し、後側の軸受要素32の丸孔33は、図1に一点鎖線で示した金型スライドピン70を用いて成形される。しかしながら、後側の軸受要素32の丸孔33を成形するための金型スライドピン70は、前側軸受要素31の成形に共用されるものではないので、金型主部(不図示)から延び出た金型スライドピン70の長さは、後側の軸受要素32の丸孔33を成形し得る長さで済み、そのような金型スライドピン70は図10で説明した金型スライドピン70に比べて短くてよい。したがって、成形後の離型に際して金型スライドピン70を図1の矢印A方向に抜き取るときの離型ストロークも短くて済む。このことから、基台20を成形するための成形機全体の大きさを小さくでき、必要な金型部品も少なくて済み、さらに、金型スライドピン70の変形や折損も起こりにくくなり、金型スライドピンの取替えに要する費用も安くて済む。
【0027】
この実施形態において、ガイドレール60に案内される係合部40(図8参照)は、図9で説明したように、上下一対の突出片41,42を有するという構成であって、それらの突出片41,42の相互間の空間は光ピックアップの側方に向けて開放しているので、基台20の側方へ離型される汎用的な割り型を用いて成形することが可能である。
【0028】
特にこの実施形態では、図4〜図6に示したように、前側の軸受要素31で、ガイド軸50に接触している押え片部38の下側表面38a、凹入部37の底面37a、一対の対向面37b,37bの4つの面が、ガイド軸50の周囲4箇所に接触するだけである。しかも、凹入部37の底面37a、一対の対向面37b,37bの3つの面はガイド軸50の軸線方向に沿って延びる円弧状の輪郭線を備えた湾曲面によって形成されているため、それらの3つの面がガイド軸50の周囲3箇所に接触するのみならず、それぞれの接触箇所では線接触状態ないし点接触状態になるので、軸受30とガイド軸50との接触面積が顕著に減少してモータに加わる負荷が著しく軽減されるようになるという利点がある。
【0029】
また、軸受30を、成形型の抜出しが可能な形状を持つ凹入部と、この凹入部に嵌挿されたガイド軸を押さえてそのガイド軸の当該凹入部の開放箇所からの抜出しを防ぐ押え片部とによって形成する場合、凹入部37の形状を、図7に示したように、略V字形に形成することも可能であり、そのようにすると、ガイド軸50が、押え片部38の下側表面38aとV字形の凹入部37の2つの斜面37c,37cとの3つの面に周囲3箇所で接触するだけであるので、軸受30とガイド軸50との接触面積がさらに減少してモータに加わる負荷がいっそう軽減されるようになる。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、基台の軸受がガイド軸によって高精度でがたつかずに案内される必要があるという要求が容易に満たされ、しかも、基台を成形するための成形機全体の大きさを小さくでき、必要な金型部品も少なくて済み、さらに、金型スライドピンの変形や折損も起こりにくくなり、金型スライドピンの取替えに要する費用も安くて済むようになる。併せて、軸受とガイド軸との接触面積を減少させてモータに加わる負荷を軽減することができるので、基台の成形に要する費用が低減化される。しかも、軸受とガイド軸との接触面積が従来よりも減少してモータの負荷が軽減するので、光ピックアップによるディスクの走査性能が向上し、所謂音飛びや画像乱れなどの走査性能低下に伴う不都合を生じにくいディスク装置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディスク装置に採用されている光ピックアップの要部を裏面側から見て示した概略底面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う部分の概略断面図である。
【図3】 図1のIII線に沿う拡大矢視図である。
【図4】 軸受の拡大正面図である。
【図5】 軸受の拡大平面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿う部分の断面図である。
【図7】 軸受の変形例を示した図4に相応する拡大正面図である。
【図8】 ディスク装置の光ピックアップ取付箇所の全体構成を示した概略平面図である。
【図9】 係合部の概略拡大斜視図である。
【図10】 従来のディスク装置に採用されている光ピックアップの要部を裏面側から見て示した概略底面図である。
【図11】 図10のXI−XI線に沿う部分の概略断面図である。
【図12】 図10のXII線に沿う拡大矢視図である。
【符号の説明】
D ディスク
12 対物レンズ(光学系)
20 基台
30 軸受
31,32 軸受要素
33,34 丸孔
35,36 円筒形の摺動面
37 凹入部
37a 凹入部の底面
37b,37b 凹入部の一対の対向面
38 押え片部
38a 押え片部の下側表面(押え片部の表面)
40 係合部
41,42 突出片
50 ガイド軸
60 ガイドレール

Claims (2)

  1. 回転駆動されるディスクを走査する光学系を搭載した合成樹脂成形体でなる基台が、円形断面のガイド軸に摺動可能に支持された軸受と、ガイド軸に平行に配備されたガイドレールによって案内される係合部とを備え、上記ガイド軸が、上記軸受に具備された円筒形の摺動面を有する丸孔に嵌挿されている光ピックアップを有するディスク装置において、
    上記軸受が、上記基台の片側端部に一体に成形されて上記ガイド軸に摺動可能に支持された前後一対の軸受要素でなり、上記ガイドレールが円形断面の丸棒でなり、上記係合部が、上記基台の他側端部に設けられて上記丸棒を上下方向で摺動自在に挟む一対の突出片を備え、かつ、左右方向に変位し得る遊び空間を有し、
    上記軸受に上記丸孔を具備させることに代え、一方の上記軸受要素に、軸線方向に直交する方向への成形型の抜出しが可能な形状を持つ凹入部と、この凹入部に嵌挿された上記ガイド軸を押さえてそのガイド軸の当該凹入部の開放箇所からの抜出しを防ぐ押え片部とを上記軸線方向に位置ずれさせて具備させてあると共に、他方の上記軸受要素に上記ガイド軸と摺動する円筒形の摺動面を具備させてあり、
    上記凹入部が、上記押え片部の平坦な表面と共働して上記ガイド軸を上下方向で摺動自在に挟む底面と、その底面の両端からそれぞれ立ち上げられて上記ガイド軸を左右方向で摺動自在に挟む一対の対向面とを有し、上記押え片部の平坦な表面と上記凹入部の底面と一対の対向面とによって上記ガイド軸に対する摺動面が形成されていることを特徴とする光ピックアップを有するディスク装置。
  2. 回転駆動されるディスクを走査する光学系を搭載した合成樹脂成形体でなる基台が、円形断面のガイド軸に摺動可能に支持された軸受と、ガイド軸に平行に配備されたガイドレールによって案内される係合部とを備え、上記ガイド軸が、上記軸受に具備された円筒形の摺動面を有する丸孔に嵌挿されている光ピックアップを有するディスク装置において、
    上記軸受が、上記基台の片側端部に一体に成形されて上記ガイド軸に摺動可能に支持された前後一対の軸受要素でなり、上記ガイドレールが円形断面の丸棒でなり、上記係合部が、上記基台の他側端部に設けられて上記丸棒を上下方向で摺動自在に挟む一対の突出片を備え、かつ、左右方向に変位し得る遊び空間を有し、
    上記軸受に上記丸孔を具備させることに代え、一方の上記軸受要素に、軸線方向に直交する方向への成形型の抜出しが可能な形状を持つ凹入部と、この凹入部に嵌挿された上記ガイド軸を押さえてそのガイド軸の当該凹入部の開放箇所からの抜出しを防ぐ押え片部とを上記軸線方向に位置ずれさせて具備させてあると共に、他方の上記軸受要素に上記ガイド軸と摺動する円筒形の摺動面を具備させてあり、
    上記凹入部が、上記押え片部の平坦な表面と共働して上記ガイド軸を上下方向で摺動自在に挟む略V字形に形成された2つの斜面を有し、上記押え片部の平坦な表面と上記凹入部の略V字形に形成された2つの斜面とによって上記ガイド軸に対する摺動面が形成されていることを特徴とする光ピックアップを有するディスク装置。
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