JP4040595B2 - 大気汚染物質モニタリングシステム及びセンサ接続インタフェース制御方法 - Google Patents
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Description
これらの大気汚染物質センサは、センサ筺体に設置された電源スイッチ(図示せず)をオンした後、制御部に対してセンサ筺体設置のキーボード入力によりサンプリング(測定)条件の設定、サンプリング(測定)の開始あるいは停止を行い、さらにサンプリング(計測)結果を液晶画面等の表示器に出力することができた。また、これら携帯型大気汚染物質センサには、内部にデータ蓄積用メモリ(図示せず)が搭載されており、そこに蓄積された計測データを通信インタフェース部(RS-232Cのシリアルポート等で構成)を介して接続したコンピュータ等へ、データを送出するためだけに通信機能(通信インタフェース部)が備わっていた。
特に、半自動独立型の大気汚染物質センサ群と中央処理装置より構成される大気汚染モニタリング端末は、設置に大掛かりな設備を要しない程度の寸法に収納できると考えられるので、電力インフラや有線通信インフラ等のユーティリティのない屋外環境に設置して、大気汚染物質濃度の測定を遠隔で自動的に行うことが期待されている。
センサエージェント-21世紀の環境・医療センシング,海文堂,2003年9月1日刊,p102-105 自然計測機器総合カタログ,光進電気工業株式会社,p20
さらに、携帯型大気汚染物質センサの電源に関しては、各センサ筺体に設置された電源スイッチを用いてオン(on)/オフ(off)することしかできないため、大気汚染モニタリング端末全体の省エネのために中央処理装置が各センサの電源を集中的に管理することができず、設置環境によっては電源容量に制約のあるバッテリ駆動を必要とする場合に、モニタリング端末全体としての動作可能時間を延ばせないという問題があった。
特に、大気汚染のモニタリングでは、1週間、1ヶ月単位など、非常に長期間に渡ってデータ収集がなされるため、計測開始時に各大気汚染物質センサの内部時計を正確に合わせた場合であっても、計測の終了時にはそれぞれの内部時計の狂いが大きくなり、時間的な計測誤差を避けることができないという問題があった。
以上説明したように、半自動独立型の携帯可能な複数の大気汚染物質センサを、データ伝送中継装置としての中央処理装置に接続して構築した大気汚染モニタリング端末では、本来この種の小型の自立可搬型モニタリング端末が備えるべき機能の多くが大気汚染物質センサ側の従来の接続インタフェースによって大きく制約されてしまうため、自立可搬型のモニタリング端末として期待される機能の実現が極めて困難なものとなってしまう。
しかし、大気汚染物質センサは、その計測対象とする大気汚染物質によって測定原理が異なるため、センサの応答時間や測定のための制御方式がセンサ毎に異なり、さらに計測データの出力形式もアナログ電圧で出力するものもディジタル出力するものもあるなど多様である。
このため、複数の大気汚染物質センサを直接中央処理装置に単に接続しただけでは、大気汚染モニタリング端末としての機能は実現されず、機能を実現するには、各接続センサが個々に要求する複雑な処理内容に合わせて、上記中央処理装置の制御用マイクロプロセッサのファームウェアを一々再構築するという極めて非効率な修正・改造作業が必要であった。
すなわち、本発明の第一の目的は、上述した従来の技術が有する問題点を解消し、多様な大気汚染物質センサに対応可能なセンサ接続インタフェース及びネットワーク接続用通信制御インタフェースを備え、かつ情報伝達プロトコルを内蔵したセンサステーションと呼ばれる汎用的なセンサ搭載用のプラットフォームを提供することにある。
また、本発明の第二の目的は、このセンサステーション自体が小型でありかつ、センサステーション全体としての電源管理や遠隔操作機能を備えられるように、大気汚染物質センサおよびセンサステーション間の汎用的な接続インタフェース並びにその制御方法を提供することにある。
ここで、「センサステーション」とは、半自動独立型の携帯可能な大気汚染物質センサを、その機能を損なうことなく複数台、中央処理装置に単に接続して構築しただけの「大気汚染モニタリング端末」とは本質的に異なるものであることを強調するため、本明細書内において使用する用語である。
請求項3に記載の発明は、前記大気汚染物質センサが、大気汚染物質検出部と通信部に接続されたセンサ制御部と、該大気汚染物質検出部及び該センサ制御部にそれぞれ電力を供給すべく接続され、かつ通信部に入力された信号により通電制御される電源制御部に接続されたセンサ電源受口と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモニタリングシステムである。
本発明によるモニタリングシステムは、センサステーションに搭載する各汚染物質センサが携帯可能な程度に小型であることを考慮し、センサステーションを含めた構成も小型化することが可能であり、さらに多様なセンサに対応可能なインタフェースとデータ通信のためのネットワーク接続部を備え、かつ該接続部には情報伝達プロトコルを内蔵することができる。
さらに、本発明のモニタリングシステムにおいては、CPUとI/Oインタフェースをワンチップ化したマイクロプロセッサを制御部として搭載することにより、センサステーション側の構成を小型化している。
加えて、本発明のモニタリングシステムは、センサステーションに搭載する大気汚染物質センサとして、特に小型化に適した検出原理に基づく大気汚染物質センサ(半導体薄膜式センサや光学式センサ等)を搭載し、センサステーション及びこれに搭載される大気汚染物質センサを含めた全体構成の小型化を達成している。
さらに、このように大気汚染物質センサ及びセンサステーション間のセンサ接続インタフェースを構築することにより、センサステーションに搭載した大気汚染物質センサからネットワーク経由で診断結果を伝送する機能、さらにセンサステーションの自己診断等の機能が実現可能となり、モニタリングシステム全体としてのリモートメンテナンスが可能となった。
以下に、センサステーションヘの要求仕様をまとめ、具体的な構成例を、図面を示しながら説明する。
センサステーションは、それに搭載する各汚染物質センサが携帯可能な程度に小型であることを反映して、第一の要求として、センサステーション自体も小型であることが要求され、第二の要求として、多様なセンサに接続可能なインタフェースとデータ通信のためのネットワーク接続部を備え、かつ該接続部には情報伝達プロトコルを内蔵する必要性がある。また、第三の要求として、大気汚染物質センサが半自動独立型であることを反映して、センサステーションもバッテリ駆動を前提として、その動作時間を長時間化するための、センサステーションのみならず、センサ側も省電力動作を実現するための構成及び制御方法の採用が必要となる。
さらに、電源に余裕があれば、センサステーション搭載のマイクロプロセッサには高機能なものが利用でき、オペレーティング・システム(OS)も搭載可能なものを選定すれば、更なる高機能化も可能である。例えばWindows(登録商標) EmbeddedだけでなくμiTRON(登録商標)やLinux(登録商標)等の様々なOSにより動作するマイコンが利用可能である。
ここに列挙したマイコンは、一例として挙げたものに過ぎず、本発明に使用可能なマイコンはここに記載したものに限定されるものではないことは云うまでもない。
次に、第二の要求条件は、接続する大気汚染物質センサとの接続インタフェースの汎用性に関する要求であるが、シリアル出力の大気汚染物質センサに対しては様々なセンサを容易に接続可能な例えばUSBインタフェース等を採用することで実現可能である。他方、大気汚染物質センサによっては、アナログ電圧でしか出力しないものも存在する。この場合には、アナログセンサインタフェースとして、ワンチップマイコンに内蔵されている10〜12ビットのA/Dコンバータによりアナログ信号を変換することができる。
また、内蔵A/Dコンバータではセンサ信号の分解能が不足する場合には、図7に示すように、14ビット以上の高精度で変換を行う高分解能A/Dコンバータ(〜24ビット)を搭載することも可能である。なお、このA/Dコンバータとワンチップマイコンとはシリアル接続する構成となる。
なお、上記の通信ネットワークに関しては、情報通信網であり、電話回線に限らず、インターネット、イントラネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)、専用通信回線、無線通信回線等を利用してもよい。
但し、OSを搭載可能なハイエンドのマイコンの場合、通常の消費電力は約数百mAに及び、スリープ機能を使用しても数十mA程度に低下するに留まる。
さらに、複数のマイコンを利用することにより、センサステーションのみならず搭載センサ群をそれぞれ間欠動作させることが可能となり、このことにより更に駆動時間を延ばすことが可能となる。
上記第一及び第二の要求に対する解決策はほぼ自明であるので、上記第三の要求に対する解決策を中心に説明する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態における大気汚染物質センサ及びセンサステーション間のセンサ接続インタフェース構成例並びに接続インタフェース制御方法について説明する。
以下、本発明の一実施形態によるセンサシステム及び大気汚染物質センサから構成されるモニタリングシステムを図面を参照して説明する。図1は第1の実施形態による「電源がセンサステーションから供給される大気汚染物質センサを一つ搭載可能なセンサステーション」の一構成例を示している。
上述したように、モニタリングシステム全体の省エネ動作を実現するため、センサステーション1の駆動電源(駆動電力)のみならず、センサの駆動電源も、ステーション電源部14からの駆動電力供給をステーション制御部12により制御可能な構成とする必要がある。
また、センサステーション1において、通信制御インタフェース11,ステーション制御部12,センサ電源制御部13及びセンサ接続インタフェース15各々は、ステーション電源部14から駆動電力を供給される。
この第1の実施形態においては、センサステーション1のセンサ接続インタフェース15におけるセンサ電源供給口16と、大気汚染物質センサ2の接続インタフェース21におけるセンサ電源受口24とを接続することにより、大気汚染物質センサ2の駆動電源を、センサステーション1より供給される構成としている。
大気汚染物質センサ2は、接続インタフェース21,センサ内の各回路部の駆動制御を行うセンサ制御部25,大気中に浮遊する汚染物質を検出するための大気汚染物質検出部26とを有している。
また、接続インターフェース21は、センサステーション1と各種データの送受信を行う通信部と、センタステーション1のセンサ電源供給口16に接続され駆動電力を入力するセンサ電源受口24と、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26に対して、センサ電源受口24から入力される駆動電力の供給の有無を制御する電源制御部23を有している。
また、従来の大気汚染物質センサ2に対する連続通電による連続測定に加え、ステーション制御部12により、ステーション電源部14からのセンサ電源を、間欠通電するように制御することで、大気汚染物質センサ2による間欠測定が可能となり、センサモジュール全体の低消費電力化が可能となる。
また、複数のマイクロプロセッサを使用することで、ステーション1本体の間欠動作に加え、大気汚染物質センサ2に対しての駆動電力の供給の有無、すなわちセンサ電源の制御も可能となり、このような全体的な省エネ化により、大気汚染物質センサ2を含むモニタリングシステムの駆動時間をバッテリ駆動の場合においても、例えば一週間程度に延ばすこともできる。
以下、本発明の第2の実施形態によるセンサステーション1及び大気汚染物質センサ2Bから構成されるモニタリングシステムを図面を参照して説明する。図2は第2の実施形態による「センサ電源を内蔵した大気汚染物質センサを一つ搭載可能なセンサステーション」の一構成例を示している。図2においては、図1と同様な構成に対して、同一の符号を付してある。
本第2の実施形態においては、大気汚染物質センサ2B側の接続インタフェース21Bのセンサ電源受口24Bは、電気的に未接続な状態である。
このため、大気汚染物質センサ2Bは、センサステーション1より供給されるセンサ電源によって、すなわち、センサステーション1のステーション電源部14からの駆動電力により駆動されない構成となっている。
しかし、この場合においても、大気汚染物質センサ2Bの動作時間を間欠動作により延長させるため、本大気汚染物質センサ2Bの電源は、ステーション制御部12による制御を受ける構成としている。
すなわち、上記制御手法は、後の第4の実施形態において示すが、センサステーション1のステーション制御部12から出力される間欠動作を行わせる制御信号を、通信部22により入力して、電源制御部23Bがこの制御信号により通電制御され、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26に対して、センサ内蔵電源27からの駆動電力を供給するか否かの構成としている。
以下、本発明の第3の実施形態によるセンサステーション1B,大気汚染物質センサ2及び大気汚染物質センサ2Bから構成されるモニタリングシステムを図面を参照して説明する。図3は第3の実施形態による「複数の大気汚染物質センサを搭載可能なセンサステーション」の一構成例を示している。図3においては、図1と同様な構成に対して、同一の符号を付してある。
本第3の実施形態は、センサステーション1Bのセンサ接続インタフェース15Aに大気汚染物質センサ2が接続され、センサ接続インタフェース15Bに大気汚染物質センサ2Bが接続されており、複数の大気汚染物質センサ(駆動電力の供給方法の異なるセンサ)を有するモニタリングシステムである。
ステーション制御部12Bは、大気汚染物質センサ2の電源制御部23に対し、センサ電源受口24から入力される、ステーション電源部14からのセンサ電源を、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26へ、供給するか否かの制御信号を出力する。
同様に、ステーション制御部12Bは、大気汚染物質センサ2Bの電源制御部23Bに対し、センサ内蔵電源27から、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26へ、駆動電力を供給するか否かの制御信号を出力する。
複数の大気汚染物質センサ(2,2B)とセンサステーション1Bとの間の接続インタフェース(21,21B)及びセンサ接続インタフェース(15A,15B)を、それぞれこのような構成にすることにより、ステーション制御部12Bにより、センサ電源を制御することが可能となり、複数の大気汚染物質センサ(2,2B)を含めたモニタリングシステム全体の電力を制御できる。
この構成においては、各大気汚染物質センサヘの給電が独立に実施可能なため、搭載される大気汚染物質センサ全てに対して同時に通電を開始したり、停止したりできるばかりでなく、各大気汚染物質センサヘの通電を、順繰りに(または交互に)逐次行うことにより、常時測定状態に置かれたモニタリングシステム全体においても、通電状態に保持されているのは複数ある大気汚染物質センサのいずれか一つを選択して、この選択された大気汚染物質センサに限ることも可能となる。
このため、大気汚染物質センサ2Bの駆動電源も、ステーション制御部12Bの制御下にあることとなり、モニタリングシステム全体の低消費エネルギでの動作が可能となる。
さらに、複数の大気汚染物質センサが、各大気汚染物質センサの電源制御も含めてステーション制御部12Bにより制御される構成となるため、各大気汚染物質センサによる計測時間がステーション制御部12Bに内蔵されるタイマの出力するクロックにより、センサステーション,及び各大気汚染物質センサが測定時刻の同期を取り、測定時間が一元管理される。これは、半自動独立型の大気汚染物質センサを搭載した場合のように、各大気汚染物質センサの内部時計がそれぞれ勝手に時を刻んでいって、長期間のデータ収集後において、各大気汚染物質センサ間における内部時計の狂いが蓄積され、各大気汚染物質センサの測定結果の時間的な誤差が拡大することを未然に防止する効果もある。
以下、本発明の第4の実施形態による大気汚染物質センサ2または2Bの接続インタフェース21,21Bから構成されるモニタリングシステムを図面を参照して説明する。図8は第4の実施形態による「大気汚染物質センサ側において、センサ電源の制御を行う接続インタフェース」の一構成例を示している。図8においては、図1と同様な構成に対して、同一の符号を付してある。ここで、( )内は、大気汚染物質センサ2Bにおける接続インタフェース21Bにおける符号を示している。
図8は、本発明の第4の実施形態のセンサステーション1におけるセンサ電源供給口16に接続される大気汚染物質センサ2(または2B)の接続インタフェースの一構成例を示す図である。
第4の実施形態においては、大気汚染物質検出器部26に対し、センサ制御部25が接続され、そのセンサ制御部25は通信部22に接続されている。
ここで、大気汚染物質センサ2(2B)側の接続インタフェース21(21B)に含まれるセンサ電源受口24(24B)には、これら接続インタフェースに接続されるセンサステーション1側のセンサ接続インタフェース15(15A,15B)に含まれるセンサ電源供給口16(16A,16B)が接続され、このセンサ電源供給口16(16A,16B)にはステーション制御部12(12B)により通電制御され、大気汚染物質センサに対して駆動電源である駆動電力が供給される。
センサ電源受口24またはセンサ内蔵電源27より、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26に対して、駆動電力が供給されている限り、電源制御部23(23B)に接続されている通信部22は常時動作状態にある。
一方、通信部22の制御下にある電源制御部23(23B)は、通信部22に対して給電開始の信号が転送されない限り、基本状態において、大気汚染物質検出部26やセンサ制御部25への電力供給を行わない。
次に、センサ制御部25は、給電(通電)が開始されると、搭載されたCPUが起動され、起動シーケンスを、同CPUに接続されているEEPROM(図示せず)より読み出し、大気汚染物質センサにおける起動シーケンスを開始する。
これと、同時に、大気汚染物質検出部26が起動して安定化するまでの時間(予め、予熱時間として上記EEPROMに書き込まれている)、CPUは大気汚染物質センサ2(2B)の外部から通信部22を介して供給される各種制御命令(コマンド)を受け付けない。
予熱時間の経過後、CPUは通信部22より入力された制御命令(コマンド)の解釈を開始する。
このように、センサ制御部25が起動した後、接続されているセンサステーション1から、通信部22を介して入力される各種制御命令(コマンド)に応じて、センサ制御部25のCPUは処理を実行する。
しかし、通信部22に対して、センサ外部よりの制御命令(コマンド)が送られてこないと、上記無通信時間管理タイマはリセットされずに、経過時間を継続してカウントする。
上記無通信時間管理タイマのカウントする経過時間が、予め設定された閾値である給電停止設定時間を超えると、通信部22から電源制御部23へ信号が出力される。
また、センサ制御部25は、通信部22を介して、センサ外部(センサステーション1やパソコン等)より大気汚染物質センサ2(2B)の電源offの制御命令(コマンド)を受信すると、通信部22における無通信時間管理タイマを一気に給電停止設定時間にまで進めることにより、電源制御部23に対して、大気汚染物質検出部26及びセンサ制御部25に対する給電を停止させる。
以下、本発明の第5の実施形態によるセンサステーション1C及び大気汚染物質センサ2C,2D,2Eを有するモニタリングシステムを図面を参照して説明する。図9は、本発明の第5の実施形態における「センサステーションヘの複数の大気汚染物質センサの直接接続型の接続インタフェース(ワンチップマイコンによる大気汚染物質センサの直接制御の一構成例)」の一構成例を示す図である。図9においては、図1と同様な構成に対して、同一の符号を付してある。
本第5の実施形態においては、ステーション制御部12に搭載したワンチップマイコンにより、複数の大気汚染物質センサ(2C,2D,2E)を直接制御する形態の一構成例を示している。
本第5の実施形態に示すセンサステーション1Cは、通信制御インタフェース11と、ワンチップマイコンで構成されたステーション制御部12、及び該ステーション制御部12が制御するセンサ電源制御部13を備え、該通信制御インタフェース11、該ステーション制御部12及び該センサ電源制御部13のそれぞれがステーション電源部14に接続され、駆動電力を得ている。
ただし、第5の実施形態の構成のセンサステーション1Cに接続する大気汚染物質センサ2C、2D,2Eは、何れもその駆動電源を上記ステーション制御部12が制御するセンサ電源供給口16C,16D,16Eから供給される部分のみが共通となっている。以下、各大気汚染物質センサ(2C、2D,2E)の計測の概要と構成について記載する。
大気汚染物質センサ2Cにおいては、大気汚染物質と反応して呈色する色素を含浸させた多孔質ガラスの光の透過率を計測する透過率測定器26Cからの電圧信号が、V−F変換されてセンサステーション1C側、すなわちセンサ接続インタフェース15Cを介して、ステーション制御部12へ伝送される。
上記透過率測定器26Cは、発光素子と受光素子とにより構成され、その発光素子からの光を受光素子へ伝達させる光経路中に、上記呈色色素が含浸された多孔質ガラスを挿入することにより、光の透過率を計測するものであり、測定結果として、発光素子の光強度と受光素子の光強度を光電変換した電圧値が出力される。
上記周波数パルス信号は、ステーション制御部12に搭載されたワンチップマイコンに内蔵されているパルスカウンタにより計数される。
そして、ステーション制御部12は、パルスカウンタの計数結果のF−V変換を行い、この計数結果を電圧値に換算し、図示しない内蔵メモリに、透過率測定器26Cよりの計測データとして蓄積する。
このため、大気汚染物質センサ2Cは、常時通電させて、動作させる必要はなく、一定間隔毎に、透過率測定器26Cに通電して光学系を起動し、発光素子と受光素子との光量変化を光電変換した電圧を、V/F変換器29を用いてV−F変換することにより、周波数パルス信号として出力すれば、一回の測定は完結する。
図9に示す第5の実施形態によるモニタリングシステムの構成例においても、本大気汚染物質センサ2Cでの透過率測定器26C及びV/F変換器29の駆動電力が、センサ接続インタフェース15Cのセンサ電源供給口16Cに接続されるセンサ電源受口24Cより供給される形態としている。
また、大気汚染物質センサ2Dは、駆動に必要な駆動電力を、センサステーション1Cから供給可能な制限のある電力の供給により、センサ内の各回路を動作させる駆動電力を供給の処理を行う。
すなわち、ステーション制御部12は、センサ電源制御部13に対して、制御信号を送信して、ステーション電源部14からセンサ電源供給口16Dに対し、駆動電力の供給の有無の制御を含め、大気汚染物質センサ2D内の各回路を動作させる駆動電力を供給の処理を行う。
そして、センサ制御部25により計数された計数値は、通信部22及びセンサ接続インタフェース15Cを介して、ステーション制御部12に対し、シリアル出力される。
ステーション制御部12は、センサ制御部25からシリアル出力された計数データを、そのまま内蔵メモリに浮遊粒子状物質センサ26Dによる計測データとして蓄積する。
一般的に、温度センサや静電容量式湿度センサなどの瞬間通電型アナログセンサは、駆動電力が小さく、センサステーション1Cのステーション電源部14から供給可能な電力制限のある駆動電力により充分駆動可能である。
ここで、複数の大気汚染物質センサ2E各々のオン・オフ(駆動させるか否か)は、それが接続されたステーション制御部12がセンサ電源制御部13を介して管理するセンサ電源供給口16Eにより制御できる。
これにより、大気汚染物質センサ2E各々は、大気汚染物質を測定し、指定されたサンプリング時間経過後、測定結果であるアナログ出力(アナログ出力電圧)を、ステーション制御部12に搭載されている信号処理部17へ送信する。
ここで、信号処理部17は、ステーション制御部12を構成するワンチップマイコンが内蔵しているA/Dコンバータを用い、大気汚染物質センサ2Eの出力するアナログ出力を、10ビット〜12ビットのディジタルデータヘ変換し、内蔵メモリヘ計測データとして保存する。
特に、上記ガスセンサにおいて、ガス濃度を検出する感応部を、電気ヒータにより過熱し続けているものに対して、短い周期でセンサ駆動電源(センサに対する駆動電力)をオン/オフすることは、検出原理上もセンサ取扱い上も適切でない。
上記半導体薄膜式ガスセンサ(アナログ出力センサ26E)は、一般に、金属酸化物半導体の表面へのガス分子の吸着や反応に伴う電子の移動による半導体内のキャリア密度の変化、あるいはガス分子の吸着に伴う半導体結晶粒界におけるポテンシャルバリアの変化を電気抵抗の変化として検出するものである。
ガス濃度と抵抗変化とは、線型関係に必ずしもないが、上記半導体薄膜の抵抗変化を検出することにより、大気汚染物質センサ2Eの設置されている周囲の大気中のガス濃度を演算により算出することが可能となっている。 そして、半導体薄膜式ガスセンサにおいては、ガス検出感度が最大となる動作温度が、ガス種によって異なっていることを利用して、検出対象のガス選択性を持たせており、そのため、ガス濃度を関知する感応部を一定温度になるように加熱し続けている。
このことを反映して、図9に示す第5の実施形態によるモニタリングシステムにおいては、半導体薄膜式ガスセンサ等のアナログ出力センサ26Eの駆動電力を、ステーション制御部12による通電制御を受けないセンサ内蔵電源27から供給される構成となっている。
すなわち、ステーション制御部12は、センサ電源制御部13に対して、測定周期毎に制御信号を出力し、センサ電源供給口24Eを通電状態とするか否かの制御を行い、ステーション電源14からの駆動電力の大気汚染物質センサ2Eへの供給の制御を行う。
上述した大気汚染物質センサ2Eへの駆動電力のオン/オフ制御は、センサ自体に対する低消費電力化が目的ではなく、本アナログ出力センサ26Eより常時出力される電圧が、センサ電源オフの制御を行った際に、ステーション制御部12のアナログ信号入力回路に逆流して、サージ電圧破壊等を生じないようにアナログ出力のステーションヘの伝送を遮断する。
一方、大気汚染物質センサ2Eにおいて、ステーション制御部12により通電制御を受けるセンサ電源受口24Eを介して、通信部22はステーション制御部12によりオン/オフ制御を受ける。
第5の実施形態においては、半導体薄膜式ガスセンサ等により構成される大気汚染物質検出部26Eへの給電は、センサ内蔵電源27により行う。
そして、ステーション電源部14から供給される駆動電源が接続されるセンサ電源受口24Eは、通信部22の内部にあるアナログ出力の継電器の駆動部(電磁石等)に接続され、アナログ信号線の導通を、ステーション制御部12により制御可能としている。
上述した構成により、大気汚染物質センサ2Eにおいては、半導体薄膜式ガスセンサの電気ヒータヘの通電が、センサ内蔵電源27により常時行われる。
また、他方、半導体薄膜式センサ26Eよりのアナログ出力は、継電器を介して信号接続口へ接続され、ステーション制御部12により、本大気汚染物質センサ2Eヘの通電が開始または停止された際に、上記構成の継電器の駆動部が動作または停止するので、アナログ出力も信号接続口へ伝達または遮断されることになる。
従って、本大気汚染物質センサ2Eへの通電停止時において、継電器が停止して半導体薄膜式ガスセンサ26Eからのアナログ出力が遮断されるため、半導体薄膜式ガスセンサ26Eからのアナログ出力がアナログ信号線を介して接続先のステーション制御部12へ到達することが無くなり、ステーション制御部12の入力回路等の破壊を防止できる。
以下、本発明の第6の実施形態による、USBインタフェースにより大気汚染物質センサとセンサステーションとが接続されたモニタリングシステムを図面を参照して説明する。
第5の実施形態または図9に示した構例においては、計測原理の異なる大気汚染物質センサ(2C,2D,2E)を複数、ステーション制御部12のワンチップマイコンに接続して制御する構成である。
しかしながら、各大気汚染物質センサは、その計測対象とする大気汚染物質によって測定原理が異なるため、センサの応答時間や測定のための制御方式がセンサ毎に異なり、さらに計測データの出力形式もアナログ電圧により出力するものや、デジタルデータにより出力するものなど多様である。
その機能を実現するには、接続された大気汚染物質センサが個々に要求する複雑な処理内容に合わせて、上記ステーション制御部12のマイクロプロセッサのファームウェアを構築する必要がある。
この点の不具合を多少なりとも解消し、様々な大気汚染物質センサを容易に接続するためには、USBインタフェースの採用が有効である。
この場合、センサステーション側はワンチップマイコンのUSBホスト機能を使用する。
大気汚染物質センサ(2F,2G,2H)側は、通常はUSBポートが設けられていないため、マイコンとUSB-シリアル変換チップとを用いてUSB接続可能としている。
センサ接続インターフェース(15,15A,15B,15C)をUSBホスト15Dとした以外、センサステーション1Dの構成及び動作は、センサステーション(1,1B,1C)の通信制御インターフェース,ステーション制御部,センサ電源制御部及びステーション電源部の構成及び動作と同様の構成が搭載されている。
例えば、ワンチップマイコンが内蔵パルスカウンタにより、所定期間のパルス数を積算して、このパルス数を測定結果のデジタル信号として、USBシリアル変換チップ21Fおよびホスト15Dを介して、センサステーション1Dの図示しないステーション制御部へ出力している。
このステーション制御部は、他の実施形態と同様に、センサ制御部25Fからシリアル出力された測定結果のデジタル信号を、そのまま内蔵メモリに透過率測定器26Cによる計測データとして蓄積する。
このステーション制御部は、他の実施形態と同様に、センサ制御部25Gからシリアル出力された計数データを、そのまま内蔵メモリに浮遊粒子状物質センサ26Dによる計測データとして蓄積する。
そして、デジタル化された測定結果がUSBシリアル変換チップ21HおよびUSBホスト15Dを介して、センサステーション1Dのステーション制御部へ送信される。
このステーション制御部は、他の実施形態と同様に、アナログ出力センサ26Eからシリアル出力されるデジタル化された測定結果を、そのまま内蔵メモリにアナログ出力センサ26E(半導体薄膜式ガスセンサ)による計測データとして蓄積する。
また、浮遊粒子状物質センサ26Dヘの駆動電力は、USBによる接続インタフエース21Gを介して、電力容量が制限されているステーション電源部14より、ステーション制御部12のセンサ電源制御部13を介した電力制御により供給するのではなく、センサ内蔵電源27Gより供給する形態としている。
従って、浮遊粒子状物質センサ26Dの間欠動作時のオン/オフ制御は、接続インターフェース21G(USBインタフェース;USBクライアント)により制御される電源制御部23Gを介して行うことになる。
以下、本発明の第7の実施形態による、USBインタフェースにより大気汚染物質センサとセンサステーションとが接続されたモニタリングシステムにおける汎用的センサ接続インターフェース制御方法を図面を参照して説明する。
図11及び図12に示す構成例において、各大気汚染物質センサ(2F,2G,2H)側の接続インタフェース(21F,21G,21H;USBクライアント)は、対応する各大気汚染物質センサが要求する入出力信号フォーマット等のインタフェース制御手続きを記憶する記憶部などの手段を備えている。
このようなUSBインタフェースを採用することにより、データ形式や制御形態の異なる数種のセンサを容易にステーションに接続することが可能となる。
以下、本発明の第8の実施形態による、USBインタフェースにより大気汚染物質センサとセンサステーションとが接続されたモニタリングシステムにおける大気汚染物質センサの制御方法を図面を参照して説明する。
図11及び図12に示す構成例において、各大気汚染物質センサ(2F,2G,2H)側の接続インタフェース(21F,21G,21H;USBクライアント)は、対応する各大気汚染物質センサが要求する入出力信号フォーマット等のインタフェース制御手続きを記憶する記憶部などの手段を備えている。
その前に、従来の技術における問題点を簡単に要約する。
図13は、従来の大気汚染物質センサにおけるデータ通信インタフェースの構成例を示す。従来の構成では、大気汚染物質センサヘの電源の投入、切断はセンサ本体に設けられた電源スイッチにより行われる。
スイッチ・オンにより通電が開始されると、中央演算処理装置(CPU)が起動し、読み出し専用メモリ(ROM)より初期化プログラムが読み出される。
同時に、大気汚染物質検出部にも通電が開始され、大気汚染物質の検出に必要な検出器(例えば、半導体薄膜式ガスセンサのセンサヘッド部や粒子検出のためのレーザ光学系等)がスタンバイする。
通常、すでに述べたように、こうした検出器は動作が安定するまで指定された予熱時間を必要とする。
この段階で、サンプリング時間やサンプリング間隔、出力の形式や頻度など、本大気汚染物質センサの仕様に規定された各項目の設定を行い、測定開始のキー入力を入力キーボードから行うことにより、各大気汚染物質センサごとの大気汚染物質のサンプリングが開始される。
CPUは内蔵のクロックにより管理された時間に従い、入力キーボードからのキー入力された設定に従って計測を行い、計測データを設定条件に従い処理して、液晶パネル等で構成された表示器に表示すると共に、内蔵メモリに蓄積してゆく。
多くの場合、サンプリングは測定停止のキー入力により停止するが、仕様によっては、サンプリング回数を、入力キーボードからキー入力で指定することにより、指定回数のサンプリング終了後に自動的に停止するものもある。
(1) 大気汚染物質センサの電源のオン/オフが、センサ自体に設けられた電源スイッチにより行われているため、センサ接続インタフェースを介して、大気汚染物質センサへの駆動電力の制御が遠隔においては行えない。
(2) 大気汚染物質センサによる測定開始及び停止が、やはり各大気汚染物質センサの筐体に設けられた入力キーボードの入力キーにより行われているため、センサ接続インタフェースを介した測定開始・停止の制御が遠隔においては行えない。
(3) 大気汚染物質センサによる計測時間、計測間隔などの設定が、やはり各大気汚染物質センサの筐体に設けられた入力キーボードの入カキーにより行われているため、センサ接続インタフェースを介した計測時間や計測間隔の設定が遠隔においては行えない。
すなわち、上記中央処理装置の通信ポートが、接続されているいずれか一つの大気汚染物質センサのみに独占されてしまい、複数の大気汚染物質センサを接続しても、他の大気汚染物質センサに対して同様な制御をすることが実質的にできない。
また、こうした異常動作に対するステータス情報の表示は、これら大気汚染物質センサ筺体に設けられた入力ボードのキー入力により行われため、センサ接続インタフェースを介してステータス情報の読出の制御が遠隔においては行えない。
センサステーションは、搭載されている複数の大気汚染物質センサを、各々の機能に対応して適切に制御して、大気汚染物質センサの設けられている周囲の大気の汚染状況を測定し、各大気汚染物質センサによる計測データを、接続インタフェースを介してステーション制御部へ伝送し、このステーション制御部に内蔵されたメモリ(記憶部)に蓄積する。
上記(1)の問題点は、本発明の第1から第4までの実施形態及び図1〜3と図8に示すように、センサステーション(1,1B,1C)側にセンサ電源制御部13,13Bを設けると共に、大気汚染物質センサ(2,2B)側にも電源制御部(23,23B)を設ける構成とすることで解決できる。
また、上記(2)及び(3)及び(5)の問題点も、同様に、本発明の第1から第4の実施形態及び図1〜3と図8に示すように、大気汚染物質センサ側において、接続インタフェースを介して入力されるステーション制御部12からの命令を、解釈し実行するセンサ制御部25を設ける構成とすることで解決できる。
あるいは、第5の実施形態及び図9に示すように、もっと直接的に、ステーション制御部12が各大気汚染物質センサ(2C,2D,2E)を管理する構成でも解決可能である。
何れの場合も、ステーション制御部12乃至はセンサ制御部25が、各大気汚染物質センサによる測定開始や停止、あるいはこの大気汚染物質センサによる測定時間や測定間隔等の制御情報を指定する制御命令を解釈し実行する機能を備えることにより、上記(2)及び(3)の問題点は解決可能である。
しかし、上記(4)の問題点を解決するには、センサステーション及び大気汚染物質センサ間の計測データ伝送の際に、センサ接続インタフェースに対し、データハンドシェークの機能を持たせる必要がある。
上記(1)〜(5)の問題点を解決するに当たり、センサステーションによる搭載大気汚染物質センサの制御形態として、ここでは、ソフトウェア制御方法による構成を中心に示す。(ハードウェアスイッチによる制御方法は後の第9の実施形態において説明する)。
すなわち、センサ制御命令は、センサステータス要求命令、指定時間一回測定命令、指定時間間隔連続測定命令、測定停止命令、計測データ送出命令、センサ電源off命令の6つを含み、さらにこれら制御命令の組合わせにより、該センサ接続インタフェースに接続された各大気汚染物質センサを遠隔制御・動作させることになる。
センサステーションと大気汚染物質センサ間のセンサ接続インタフェースにおけるデータ通信には、RS−232Cのデータ通信線(GND、RX及びTX)を用いる無手順シリアル通信とし、通信内容は全てASCIIコードのキャラクタで記述される。そして、送信コマンドに対しては、必ず何らかの応答キャラクタを返すことで、擬似的データハンドシェークを実現する。
より具体的に記載すると、データ通信の形式は、a.データ長は8bit、b.通信速度は9600bps乃至38400bps(ディップスイッチによる切替えを可とする)、c.パリティビットは無し、d.ストップビットは1、e.フローコントロールは無し、のa〜eを想定している。即ち、制御線やXon-offを用いない無手順方式である。
課題(1)に対応して、大気汚染物質センサの起動に間する手順、及びセンサ電源off 命令(例えば、”sO”)を準備する。
従って、大気汚染物質センサ各々においては、別回路にてRxを監視し、任意信号の入力の有無を検知し、これを認識してセンサ電源をオンにする。
Rxへ任意信号が入力されることにより、大気汚染物質センサの電源をオンにすることにより、大気汚染物質検出部及びセンサ制御部にセンサ電源が供給されるように構成すれば、電源オンのための「センサ電源on命令」は特に必要あるものではない。
すなわち、センサステーションと大気汚染物質センサとの間において、数分間命令(コマンド)のやり取りが無い場合に(設定時間として5〜10分を想定するが、その無通信時間の管理は大気汚染物質センサ側の通信部にて行う)、電源をオフにする。
すなわち、通信部がタイマを有しており、データの送受信があると計数値をリセットして、新たに計数を開始し、計数値が所定の設定時間(最大無通信時間)を超えた場合に、大気汚染物質センサの電源をオフ状態とする。この機能により、通信不良の場合にも、電源オフとするための制御が行えなくなるということが無くなり、無駄な電力消費を省くことができる。
また、大気汚染物質センサの電源を切り、次に電源をオン状態にすることにより、上記センサ制御部をリブートすることができる。無通信時の電源オフに至るまでの設定時間の設定は、ハードウェアスイッチ等により適宜行い、最大無通信時間を定めている。
さらに、間欠測定あるいは連続測定の何れの場合においても、各大気汚染物質センサが測定のためのサンプリングを開始した時点で、センサ電源をオフすることなく、サンプリングを強制終了させるために、「測定停止命令」(例えば、”se”)を準備する。
そして、センサ制御部は、バッファメモリに計測データを書き込む際、データ列の先頭には1桁のシリアル番号を付与して、バッファメモリにデータを保持する。このシリアル番号は桁上げしないで繰り返す(連続測定命令)。
特に、後者の連続測定を確実にするため、大気汚染物質センサ側は、測定中でも通信可能とすべく、計測データ保持用のバッファメモリを管理する通信部とセンサ制御部にはそれぞれ別のマイコンを搭載する構成としている。
すなわち、センサ制御部が大気汚染物質検出部にて測定された計測データをバッファメモリに格納する処理と、通信部が上記格納された計測データをバッファメモリから読み出しセンサステーションに送信する処理とを、別々のマイコンにより同期させて行う。
具体的には、「計測データ送出命令」(例えば、”sr”)を受信すると、大気汚染物質センサは、通信部により、バッファメモリに保持している計測データを送出する。その計測データのフォーマットは、上記「指定時間一回測定命令」及び「指定時間間隔連続測定」の項に記載した通りである
この自己診断結果は、各大気汚染物質センサが異常動作した際などのアラームとしても有効であり、アラームとして代用可能である。
具体的には、センサステーションからの「センサステータス要求命令」に対し、各大気汚染物質センサのセンサ制御部は、現在のステータス状態に応じた数字、例えば、ステータス状態を示す2桁番号を、ステータスコードとして送出する。そのステータスコードは、例えば、以下のように定義する。
応答ステータスコード:00‐‐‐未測定、準備OK
01‐‐‐測定中
02‐‐‐測定終了
04‐‐‐大気汚染物質検知部不良等
08‐‐‐制御部処理異常
16‐‐‐通信部不良
32‐‐‐起動予熱中
等、00〜32までの数字とし、また、必要に応じて、自己診断結果を加算して(付加して)、出力(最大64)される。
センサ制御部のCPUは、大気汚染物質検知部が測定中の場合、ステータスコードを「測定中」(”01”)に設定する。
この測定中の場合、センサ制御部は、「センサステータス要求命令」(“ss”)や「計測データ送出命令」(”sr”)、及び「測定停止命令」(”spe”)以外は受け付けない。
一方、ステータスコードが「準備OK」(”00”)の際、センサ制御部が「指定時間一回測定命令」を受信することにより、センサ制御部のCPUは、内蔵タイマのクロックをリセットして、測定を開始する。
以上の操作を繰り返すことにより、ステーション制御部のCPUにより測定時間を一元管理したセンサ計測データの収集が可能となる。
図14は、本制御方法により、センサステーション1による大気汚染物質センサ2の制御の典型的一動作フローを、間欠測定の場合に対応して示すフロー図である。ここで、ステーション制御部12側では、以下のような制御フローで処理を行うこととなる。
先ず、間欠測定の処理の場合について述べる。ステップS1において、センサステーション制御部12においては、その構成するCPUで管理している指定された測定周期時刻に、指定の大気汚染物質センサ2に接続されたシリアル信号線(RX線を想定)へ任意の信号を送信して、対応する大気汚染物質センサ2を起動する。
このとき、この大気汚染物質センサ2においては、初期状態ではセンサ制御部25のCPUが動作していなため、センサステーション1側に応答を返すことはしないが、上記制御信号の受信を以って、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26に対し、すでに述べた上記別回路、例えば電源制御部23が通電を開始する。
この通電開始により、センサ制御部25は自己診断プログラムを開始すると共に、該大気汚染物質検出部26は動作が安定するまで予熱時間だけ待機する。
これにより、この大気汚染物質センサ2は、この「センサステータス要求命令」に対して、「準備OK」を意味するステータスコード(例えば、”00”)等の応答のデータを送信する。
この段階において、ステーション制御部12は、「準備OK」以外の応答(例えば、「起動予熱中」を意味するステータスコード:”32”等)が、大気汚染物質センサ2から返送された場合、予め指定された時間だけウエイトした後(待った後)、再度、大気汚染物質センサ2に対して、センサステータス要求命令(”ss”)を送信する。
そして、ステーション制御部12は、大気汚染物質センサ2からステータスコード(”00”)を受信することにより、次のステップS3ヘ処理を進める。
これにより、大気汚染物質センサ2においては、上記「指定時間一回測定命令」に対応して、ステーション制御部12に対して、「命令受領」を意味する「OK」を応答すると共に、センサ制御部25が内蔵タイマをリセットし、大気汚染物質検出部26により、指定時間(上記の場合、5分)測定を行う。
そして、センサ制御部25は、大気汚染物質検出部26による測定が終了すると、バッファメモリにこの測定の結果の計測データを保持する。
また、センサ制御部25は、ステータスコードを「測定終了」(“02”)に変更する。
これにより、大気汚染物質センサ2が、この入力される「センサステータス要求命令」に対応して、「測定中」を意味するステータスコード(例えば、”01”)を応答した場合、ステーション制御部12は、さらに上記指定時間待機して、再度、「センサステータス要求命令」(”ss”)を、大気汚染物質センサ2に対して送信する。
そして、該大気汚染物質センサ12がこれに対し、「測定終了」を意味するステータスコード(例えば、”02”)を応答した場合、ステーション制御部12はこのステータスコードを受信することにより、次のステップS4ヘ処理を進める。
これにより、該大気汚染物質センサ2は、この「計測データ送出命令」に応答して、通信部22によりバッファメモリの計測データを読み出し、指定フォーマットに従ってセンサステーション1側へ送出すると共に、ステータスコードを「準備OK」(”00”)に変更する。
そして、ステーション制御部12は、上記「準備OK」のステータスコードを入力すると、処理をステップS5へ進める。
これにより、該大気汚染物質センサ2のセンサ制御部25においては、「命令受領」を意味する「OK」を、ステーション制御部12に対して応答するとともに、電源制御部23を制御して、センサ制御部25及び大気汚染物質検出部26に対する駆動電力の供給をオフする。
ステーション制御部12及び大気汚染物質センサ2において、以上のセンサ起動、センサステータス要求、指定時間一回測定、データ読出及びセンサ電源オフの一連のステップを逐次実行し、これを繰り返すことにより、間欠測定を実現する。
次に、指定時間(本例では1分)毎の連続測定の場合について述べる。この連続測定の場合も、ステーション制御部12が大気汚染物質センサを起動するステップS1と、ステーション制御部12が大気汚染物質センサ2に対してセンサステータス要求を行うステップS2については、すでに説明した間欠測定の場合と同様である。
これにより、該大気汚染物質センサ2においては、ステーション制御部12に対して、上記「指定時間間隔連続測定命令」に対応した「命令受領」を意味する「OK」を応答するとともに、センサ制御部25が内蔵タイマをリセットし、指定時間間隔(上記の場合、1分)にて、大気汚染物質検出部26により測定を行う。
ここで、センサ制御部25は、ステーション制御部12からこの連続測定の停止を示す命令の信号が入力されない限り、この大気汚染物質の操作を無限に繰り返すことになる。
上記バッファにて上書きされるデータ列を、ステーション制御部12側で区別するため、センサ制御部25においてはデータ列の先頭には1桁のシリアル番号を付与する。このシリアル番号は桁上げしないで、上書きする都度、”0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9”を繰り返すものとする。
これにより、該大気汚染物質センサ2においては、この「計測データ送出命令」に応答して、通信部22がバッファメモリ中の計測データを読み出し、指定フォーマットに従ってステーション制御部12へ送信する。
但し、このとき、センサ制御部25は、ステータスコードを変更せず、「測定中」(”01”)のままとする。
そして、ステーション制御部12においては、このステップS4のループを必要回数だけ繰り返す。(例えば、60分にわたる1分間隔連続測定値が必要ならば、60回繰り返す)。
これにより、該大気汚染物質センサ2におけるセンサ制御部25は、上記「センサ電源off命令」に対応して、「命令受領」を意味する「OK」を、ステーション制御部12へ応答するとともに、通信部22が電源制御部23を制御して電源をoffする。
この場合には、大気汚染物質検出部26における大気汚染物質の測定が停止されるのみで、該大気汚染物質センサ2の電源がoffされないことは云うまでもない。
以上説明したように、本発明の第8の実施形態に示す大気汚染物質センサの制御方法を採用することにより、複数の大気汚染物質センサを搭載したセンサステーションにおいて、ステーション制御部から該大気汚染物質センサの電源制御の処理も含めて、いずれの制御部における処理においてもCPUを占有することなく計測データの伝送を行うセンサ接続インタフェースが実現される。
以下、本発明の第9の実施形態による、センサステーション及び大気汚染物質センサ間の計測データ伝送の際に必要とされるセンサ接続インタフェースのデータハンドシェーク機能を、ハードウェアスイッチにより実現する制御方式を図面を参照して説明する。本方式では、物理的に追加の制御線を用いて信号転送のタイミング調整を行う。
図15には本発明の第9の実施形態によるセンサステーションを構成する各部について詳細に記載されている。
制御信号I/Oバッファには、センサ接続インタフェース15におけるアナログ制御線VTRIG及びVRESPが接続され、RS232Cバッファにはセンサ接続インタフェース15におけるシリアルデータ信号線RX,TX及びGNDが接続されている。
大気汚染物質センサ2側においては、詳細に図示してはいないが、上記R232C信号線による各種データの送信に対して、センサステーション1側より送出されるアナログ信号線VTRIG、VRESPに載った制御信号を受けて、センサ制御部はセンサ側のRS232Cバッファに蓄積された計測データをハンドシェークする。ここで、上記センサ制御部は、CPU,発振器及びRS232Cバッファから構成されている。
このデータハンドシェークの方法は、従来の携帯型半自動独立の大気汚染物質センサにおいて広く実施されている計測データ伝送方式に、ハードウェアスイッチを用いることにより、データハンドシェーク機能を持たせたものである。
図16の一番下に示されている信号波形(RS232Cの信号線)が、その一方的に伝送されたシリアル信号波形である。
しかしながら、このままの通信方式においては、本センサ接続インタフェースに接続されたステーション制御部における中央演算処理装置(CPU)が、大気汚染物質センサから送出される計測データを取りこぼさないために、常時、このシリアル信号を監視し続けなくてはならず、従って、該中央演算装置はモニタリングシステムに搭載されている複数有る大気汚染物質センサのいずれか一つに占有されてしまう。
そこで、この上記中央演算装置の大気汚染物質センサによる占有を回避するため、図16に示す構成例においては、本発明の特徴としてアナログ制御線VTRIG及びVRESPが付加されている。
先ず、ステーション制御部12は、アナログ制御線VTRIGに対して、図16に示すようなタイミングt1において、測定開始トリガ電圧パルスPTRIGを送信する。
なお、トリガパルスの幅(100msと図示)については、その制御系が必要とする時間幅にとれば如何なる値であってもよいことは言うまでもない。
大気汚染物質センサ2のセンサ制御部は上記トリガパルスPTRIGを受信することにより、計測のためのサンプリングを開始すると共に、トリガパルスPTRIGに対する応答として、アナログ制御線VRESPに対して、タイミングt2において図16に示すような応答電圧パルスPRESPを送信する。
次に、ステーション制御部12は、上記応答電圧パルスPRESPが入力されることにより、シリアルデータ信号線Txにより、大気汚染物質センサの測定した計測データを受信するとともに、データ受信の通知信号をアナログ信号線VTRIGに対して、タイミングt4において送信し、タイミングt5に入力される計測データを受信する。
このような信号制御方法を繰り返すことで、連続測定を行う大気汚染物質センサ2からの計測データの伝送に関するデータハンドシェーク機能を実現する。
これにより、ステーション制御部12が該大気汚染物質センサ2を起動し、設定された予熱時間経過後に、上記データハンドシェークの手続きを経て、計測データを受信したのち、センサ駆動電源(センサ制御部及び大気汚染物質検出部)に対する駆動電力の供給を切ることによって、大気汚染物質センサを間欠動作させつつ、計測データを収集することが可能であることは云うまでもない。
このようなハードウェアスイッチの追加は、あまり一般的ではないが、携帯型独立半自動式の大気汚染物質センサの多くは、こうしたCPU占有型接続インタフェースを持ち、それらをどうしてもセンサステーションに接続して、その制御下に置くためには、追加しなくてはならない制御線であるといえる。
以下、本発明の第10の実施形態において、本発明によるモニタリングシステムの構成要素の一つであるセンサステーションに搭載する多孔体を用いた大気汚染物質センサ(例えば、図9の透過率測定器(多孔質ガラスセンサ26C))について説明する。
大気汚染物質センサ26C(例えば、二酸化窒素(N02)センサ)は、透明な多孔体の孔中に特定のガス等に反応する検知材を配置したものである。
例えば、この検知材は、大気汚染物質に対して発色反応をする。そして、大気汚染物質センサは、検知材を配置した多孔体における光透過率の変化を検出することにより、上記大気汚染物センサが配置されている周囲の大気の汚染状況を測定する。
まず、ジアゾ化試薬として芳香族アミンであるスルファミル酸(Sulfanilic acid: SA) とカップリング試薬としてN、N−ジメチルナフチルアミン(N、N−dimethylnaphthyl amine:DMNA)とを、水及びエタノールの混合液に溶解した検知材溶液を、容器中に作成する。ここで、スルファニル酸の濃度は0.02[mol/l]とする。
この多孔体としては、例えば、コーニング社製のバイコール7930(登録商標)を用いる。バイコール7930(登録商標)は平均孔径4nmである。多孔体は、幅8[mm]、長さ8[mm]で厚さ1[mm]の板形状とする。
また、バイコール7930(登録商標)は、硼珪酸ガラスからなっており、硼珪酸ガラスを加熱することでアルカリ成分とシリコンを中心とする他の成分とを分離させ、この状態で酸処理することでアルカリ成分を溶出させて、多孔体とする。
一方、多孔体の孔内が酸性状態となっていない場合、前もって酸洗浄することなどにより、孔内を酸性状態とすればよい。このとき、多孔体の孔内がpH1となっていればよい。
また、ここで、透明な多孔体としては、有機高分子からなる多孔体を用いてもよい。
これらの多孔体を上述の検知材溶液に2時間浸漬し、多孔体の孔内に検知材溶液を含侵させた後に、その多孔体を風乾する。
そして、多孔体を窒素ガス気流中に半日間放置して乾燥させて、当該多孔体を汚染物質センサ(検知素子)とする。
上述において多孔体は板形状としたが、これに限るものではなく、多孔体をファイバ状に形成してもよい。
大気汚染物質センサのセンサ部(大気汚染物質検出部)たる多孔体の孔中に配置された検知材は、二酸化窒素ガスに対して発色反応をする。
この発色反応の量(程度)は、多孔体の光透過率の関数となるので、多孔体の光透過率は二酸化窒素ガスの濃度の関数となる。
そこで、各大気汚染物質センサは、センサたる多孔体(大気汚染物質検出部)の吸光度を観測して、その吸光度の変化量に基づいて二酸化窒素の大気中における濃度を測定する。
ここで、大気汚染物質センサにおける透明な多孔体の孔中に配置される検知材を、オゾン等に発色反応するものにすれば、オゾン等の濃度が測定可能となる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
そして、大気汚染物質センサは、検知材を配置した多孔体における光透過率の変化を検出することで、大気の汚染状況を測定する光吸光度式センサである。
この検知材は、オキシダントあるいはオゾンに対して発色あるいは脱色反応をするものを用いる。
例えば、検知材として、ジエチルパラフェニレンジアミン(DPD)を用いると、オゾンガスに対して波長530nm近傍で発色反応をする。
これらの発色反応の量は多孔体の光透過率の関数となるので、多孔体の光透過率はオゾンガスの濃度の関数となる。
そこで、各検知材を含んだセンサたる多孔体の吸光度を測定して、その吸光度の変化量に基づいて、大気中におけるオゾンの濃度を算出する。
以下、本発明の第11の実施形態において、本発明によるモニタリングシステムの構成要素の一つであるセンサステーションに搭載する光学式検出法を用いた大気汚染物質センサ(例えば、図9の浮遊粒子状物質センサ26D)について説明する。
本第11の実施形態においては、大気中に浮遊する粒子状物質の検出器として、光散乱方式の粒子検出器を採用している。本方式は、粒子群に光線を照射して、その散乱光のパルス波高値から粒径を判定し、パルス数から粒子数を求める方式である。
レーザ照射時の粒子濃度を計測する光散乱法は、ポンプ吸引している際の粒子個数濃度の瞬時値を計測している。蓄積型センサではないため、常時ポンプを連続運転する必要がなく、間欠測定により測定時にのみポンプ吸引しその時の粒子個数濃度を計測することが可能である。つまり、小型でありかつ省エネ動作に向いた大気汚染物質センサであると云える。
まず、測定対象の微小粒子を含んだ試料空気が吸気パイプを通して、楕円面鏡で構成された検出光学系へと導入される。
そして、上記吸気パイプの長手方向及び図の面の双方に対して、直角方向から図示しないレーザ光源より発したレーザ光ビームを、吸引試料空気に照射させる。
これにより、上記レーザ光ビームは、試料空気中の微小粒子により散乱されることになる。
散乱光強度は粒子の粒径と対応関係にあるため、大きな粒子の散乱光パルス強度は強くなり、小さな粒子の散乱光パルス強度は弱くなる。
そこで、この散乱光パルスを波高分析することにより、各閾値毎のパルス数を計数することで、粒径毎に粒子数を計数することができる。
図18には、この原理に基づき、散乱光パルスの波高(散乱強度)分析によって粒径を弁別する方法を示す。
すなわち、浮遊粒子状物質センサ26Dは、複数の既知粒径から、複数の粒径を弁別するための閾値を準備しておき、入力される散乱光パルスの波高から、粒子の粒径を推定して、各粒径毎にカウントしていく。
図19に、浮遊粒子状物質センサの配管構成と信号処理ブロックの構成を示す。
この図19に示すように、粒子センサは大きく分けて、流体制御系の部分と、光学検出・電子回路処理系とに分けられる。
単位体積中の粒子数を高い精度で正確に計数するため、上述したように、低流量ポンプ,バルブ及び流量計を用いて、吸引する試料空気の流量は厳密に管理・制御される。
そして、閾値により分類される粒子の粒径毎に、粒子数は計数部によって計数され、粒子の粒径毎の計数値が、通信部に対して出力される。
上で述べたように、閾値電圧値と標準粒子の粒径とは対応関係にあるので、上記閾値を適切に設定することで、粒径別に粒子個数を計数することが可能となる。
2,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H…大気汚染物質センサ
11…通信制御インタフェース
12,12B…ステーション制御部
13,13B…センサ電源制御部
14…ステーション電源部
15,15A,15B,15C,15D…センサ接続インタフェース
16,16A,16B,16C,16D,16E…センサ電源供給口
17,17H…信号処理部
21,21B,21E,21F,21G,21H…接続インタフェース
22…通信部
23,23B,23G…電源制御部
24,24B,24C,24D,24E…センサ電源受口
25,25F,25G,25H…センサ制御部
26…大気汚染物質検出部
26C…透過率測定器
26D…浮遊粒子状物質センサ
26E…アナログ出力センサ
27,27G…センサ内蔵電源
29,29F…信号処理部(V−F変換器)
Claims (6)
- 主に屋外環境に設置されるものであって、大気の汚染状況を測定する一つまたは複数の大気汚染物質センサと前記大気汚染物質センサを搭載するセンサステーションとから構成されるモニタリングシステムにおいて、
前記大気汚染物質センサが、大気汚染物質検出部と、センサ制御部と、前記センサステーションとデータの送受信を行う通信部と、該通信部に入力された信号により通電制御する電源制御部とからなる接続インタフェースと、センサ内蔵電源とを備えており、
前記センサステーションが通信制御インタフェースと、ステーション電源部と、前記通信インタフェースに接続するステーション制御部と、該ステーション制御部からの信号を前記大気汚染物質センサの通信部に伝達するセンサ接続インタフェースと、ステーション電源部とを備えており、
前記ステーション制御部から出力される制御信号が前記通信部を介して前記電源制御部に入力され、前記制御信号によって前記電源制御部が前記センサ制御部及び前記大気汚染物質検出部に供給する前記センサ内蔵電源からの駆動電力を制御する
ことを特徴とする大気汚染物質モニタリングシステム。 - 前記大気汚染物質センサが、センサ電源受口を有し、前記センサ内臓電源に接続された大気汚染物質検出部と、前記センサ電源受口を介した電力投入により動作する継電器を含んだ通信部と、前記大気汚染物質検出部からの出力信号が通信部内に設けられた継電器の接続接点を介して接続された信号接続口と、を有することを特徴とする請求項1に記載の大気汚染物質モニタリングシステム。
- 前記大気汚染物質センサが、入出力フォーマットを含むインタフェース制御情報を記憶する手段を備え、
前記センサステーションの前記センサ接続インタフェースが、接続された前記大気汚染物質センサの制御手続を記憶した手段からインタフェース制御手続を読み出し、前記大気汚染物質センサ及び前記センサステーション間のデータ通信の際に、その制御手続に沿って相互のデータ通信を行うこと特徴とする請求項1または請求項2に記載の大気汚染物質モニタリングシステム。 - 請求項3に記載のセンサ接続インタフェースの制御方法であり、
前記大気汚染物質センサ側の前記接続インタフェースが、前記大気汚染物質センサの入出力信号フォーマットを含むインタフェース制御情報をセンサ記憶部に記憶する過程を有し、
前記センサステーション側の前記センサ接続インタフェースが、接続された前記大気汚染物質センサの前記センサ記憶部から前記インタフェース制御情報を読み出し、前記大気汚染物質センサと前記センサステーション間のデータ通信の際に、そのインタフェース制御情報の手続に従って、相互のデータ通信を行うことを特徴とするセンサ接続インタフェース制御方法。 - 請求項3に記載のセンサ接続インタフェースの制御方法であり、
前記センサステーションにおける前記ステーション制御部が発する接続先センサ制御命令が、センサステータス要求命令、指定時間一回測定命令、指定時間間隔連続測定命令、測定停止命令、計測データ送出命令、センサ電源off命令を少なくとも含み、これら制御命令の組み合わせにより、該センサ接続インタフェースに接続された該大気汚染物質センサを遠隔制御・動作させることを特徴とするセンサ接続インタフェース制御方法。 - 前記センサステーション側から指定測定時間の略半分の周期で発せられる計測データ送出命令に応じて、連続測定中の該大気汚染物質センサが、その最新計測データ列の先頭に一桁の最新シリアル番号を付して送出する過程と、該最新計測データ列を受信した該ステーション側が、該最新計測データ列の先頭に付与された該最新シリアル番号を読み出し、一回前に該センサより送出された旧データ列に添付されている旧シリアル番号と比較する過程と、該比較の結果、両者のシリアル番号が同一であれば該最新計測データ列を棄却し、両者の該シリアル番号が連番で異なっていれば該最新計測データ列をその時間の計測データとして記憶する過程とから構成されることを特徴とする請求項5に記載のセンサ接続インタフェース制御方法。
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