JP3332664B2 - 分析装置及び要素パッケージ - Google Patents

分析装置及び要素パッケージ

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JP3332664B2
JP3332664B2 JP14288995A JP14288995A JP3332664B2 JP 3332664 B2 JP3332664 B2 JP 3332664B2 JP 14288995 A JP14288995 A JP 14288995A JP 14288995 A JP14288995 A JP 14288995A JP 3332664 B2 JP3332664 B2 JP 3332664B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分析装置に関し、特に試
薬やセンサ等を用いて分析を行う血液自動分析装置等に
好適な分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の試薬を使用する分析装置におい
て、試薬容器に、その中に収納される試薬の種類やロッ
ト番号を表すバーコードを設け、そのバーコード情報を
用いて試薬のフリーセッティングや、ロット管理、有効
期限管理等を行うことが知られている(例えば、特開平
5−288756号公報)。
【0003】また、試薬に対して特定される分析に必要
な設定条件項をバーコードシンボル化し、試薬容器のラ
ベルに印刷し、試薬容器を装置本体にセットした時点
で、装置本体にそれを読みとらせる技術がある(実開昭
57ー112956号公報)。従来の分析装置では、分
析を遂行する上で必要な情報(分析情報)のうち、試薬
の種類や濃度等の交換部品に依存する情報は、パラメー
タとして手入力やバーコード等により分析装置本体に入
力し、測定シーケンスやデータ処理法等の基本的な情
報、分析装置本体の動作に関する情報は、分析ソフトと
して分析装置本体に記憶させておくのが一般的であっ
た。
【0004】分析装置が小規模である場合は、パラメー
タの種類が少ないため、試薬等の交換部品の交換の際、
手入力やバーコード入力等により、パラメータを装置本
体に入力していた。一方、血液自動分析計等の分析装置
の場合は、パラメータが多岐に渡り情報量が多いため、
上述の特開平5−288756号公報に記載されている
ように、フロッピディスク等の情報入力媒体も用いられ
ていた。また一部の血液自動分析計では、分析ソフトの
交換をフロッピディスク等の情報入力媒体を用いて行な
っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】検査項目数が多数であ
り、センサや試薬の種類が多い血液自動分析装置等の場
合は、センサや試薬の性能改善あるいは分析装置本体の
機能拡張等により仕様が変更されたとき、それに伴って
パラメータだけでなく分析ソフトそのものを変更する必
要が生じる場合がしばしばある。この場合、個々のセン
サ又は試薬の性能改善あるいは仕様変更、機能拡張に応
じて、その都度手入力やフロッピーディスク等を用いて
パラメータや分析装置本体に記憶されている分析ソフト
等の分析情報を更新する必要があった。しかし、この様
な作業はユーザにとって繁雑であり、新旧のセンサや試
薬の切り替えと分析情報の更新を同期させる必要がある
という問題もあった。
【0006】さらに、機能や分析ソフトが少しずつ異な
る複数の機種で構成される分析装置シリーズのうちの、
何種類かの機種を保有するユーザにとっては、交換部品
の性能改善や仕様変更に対し、交換部品毎かつ機種毎
に、個別に手入力やフロッピーディスク等を用いて、パ
ラメータや分析装置本体に記憶されている分析ソフト等
の分析情報を更新することは極めて繁雑であった。ま
た、これらのユーザ全てをサポートするメーカーや商社
のサービス部門も、交換部品だけでなく、それに付随す
るパラメータや分析ソフト等の分析情報を正確に管理、
供給する必要があり、メーカーや商社のサービス部門の
負担も極めて大きいという問題があった。従来技術での
試薬バーコードによる試薬パラメータ入力では、バーコ
ードの情報量は十数バイトと極めて少ないため、大量の
パラメータの変更には対応できず、分析ソフトそのもの
の変更が不可能であるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、センサや試薬、カラム等
の、それ自体の特性により分析条件が規定される交換部
品を用いる分析装置において、その交換部品の性能改善
や機能拡張等に伴う、大量のパラメータや新しい分析ソ
フト等の分析情報を、簡便な手段により分析装置本体に
入力可能とする分析装置を提供することにある。なお、
ここでいう交換部品は、センサや試薬、カラム等の、そ
れ自体の特性により分析条件が規定されるものであり、
データ及び情報を入力するためのフロッピディスク等は
ここでいう交換部品には含まれない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、センサや試
薬、カラム等の、それ自体の特性により分析条件が規定
される交換部品に、不揮発性メモリ等の半導体メモリを
搭載し、半導体メモリに、パラメータや新しい分析ソフ
ト等の分析に必要な分析情報を記憶し、分析装置本体が
交換部品からその分析情報を読み出して、読み出された
分析情報により分析装置本体に本来備わる分析ソフト等
の分析情報を必要に応じて置換、拡張することにより達
成される。上記半導体メモリには、分析装置の動作のた
めのパラメータや分析ソフト、メモリを担持しているセ
ンサや試薬に関わるパラメータ、分析装置の稼働記録、
分析結果等を記憶できる。半導体メモリはユニット化し
てセンサや試薬容器等に着脱自在に設け、使用済みのセ
ンサや試薬容器等から回収して繰り返し使用することも
できる。
【0009】
【作用】センサや試薬等の交換部品に半導体メモリを搭
載し、半導体メモリに、パラメータや新しい分析ソフト
等の分析情報を記憶させ、また分析装置に複数の機種が
ある場合には、それぞれの機種に対応する複数の分析情
報を記憶させた後、ユーザに提供する。分析装置本体の
プロセッサは、予め次のようにプログラムされている。
交換部品をユーザが入手して分析装置本体に装着した段
階で、分析装置本体のプロセッサは、交換部品に搭載さ
れているメモリから交換部品の分析情報を読み出し、読
み出された分析情報の中に、分析装置本体を運用するた
めの新しい分析情報が含まれる場合には、分析装置本体
に備わっているパラメータや分析ソフト等の分析情報を
必要に応じて置換、拡張する。半導体メモリを用いる
と、容易に数キロバイトや数メガバイト以上の記憶容量
を実現でき、情報量が高々数十バイトのバーコードと比
較して、情報量が飛躍的に大きいため、分析条件を全て
更新する様な大幅なパラメータの変更にも対応できる。
また、予めコード化されたパラメータではなく、分析ソ
フトそのものを直接供給することもできる。従って、予
めコードによって意味付けされたパラメータばかりでな
く、変更が予期されていなかった分析条件に関しても容
易に変更、改良できる。
【0010】以上により、ユーザは新しい交換部品を分
析装置本体に装着するだけで、交換部品の性能改善や仕
様変更、機能拡張等への対応が可能となる。また、セン
サの新旧や装置毎の差異を、ユーザやサービス部門は一
切意識する必要がない。即ち、それ自体の特性により分
析条件が規定される交換部品に関わる、大量のパラメー
タや新しい分析ソフト等の分析情報を、簡便な手段によ
り分析装置に入力できる。半導体メモリとして不揮発性
メモリを採用した場合には、情報の保持に電源を必要と
しないため、交換部品が分析装置に装着されていない状
態で輸送、保管しても、記憶した情報を失うことがな
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して詳細に
説明する。
【0012】(第1の実施例)図1は、本発明による分
析装置の第1の実施例の概略構成を示す図である。
【0013】分析装置本体1には、センサ−メモリアッ
センブリ2が装着されている。試料容器4中の試料は、
サンプリング機構3により分取、希釈される。希釈試料
の一部と試薬容器5中の試薬とを、電磁弁6で選択し、
送液機構7によりセンサ−メモリアッセンブリ2内の流
路9(図2)へ交互に供給する。分析装置本体1は、例
えば血液自動分析装置である。
【0014】図2は、第1の実施例のセンサ−メモリア
ッセンブリの概略構成を示す図である。センサ−メモリ
アッセンブリ2の中心部に形成される流路9に接して設
けられた電極感応部10の働きにより、希釈試料及び試
薬にそれぞれ含まれる目的成分の濃度に応じた信号をコ
ネクタ12aに出力する。制御部8は、分析装置各部の
動作を制御すると共に、検出信号、試薬に含まれる目的
成分の濃度、希釈倍率等から、試料中の目的成分の濃度
を算出して表示、出力、ならびに記憶する。メモリ10
0には、分析装置本体1やセンサ−メモリアッセンブリ
2の動作を規定するアルゴリズム(分析ソフト)と、デ
ータ(パラメータ)とからなる分析情報が予め保存され
ている。このメモリ100の内容、特に分析情報につい
ては、置き換え、もしくは拡張が可能である。
【0015】一般に、センサは分析装置本体1と比較し
て短寿命である。消耗したセンサを新しいセンサに容易
に交換できるよう、センサ−メモリアッセンブリは分析
装置本体に対し着脱可能となっている。分析装置本体1
がユーザに提供された後に、センサの性能改善や仕様変
更、機能拡張が生じて、それに対応するために分析装置
本体の分析ソフト自体を変更することが好ましい場合が
ある。この様な、大量の、予測されていなかった新しい
分析情報を装置本体に入力するために、図2のごとく、
センサ−メモリアッセンブリ2に不揮発性メモリ11を
内蔵させておく。新しい分析条件下で使用されるべき新
センサ−メモリアッセンブリの不揮発性メモリ11に
は、新しい分析条件を可能とする新分析情報の一部又は
全部を製造時に記憶させて出荷する。
【0016】また、分析装置本体の制御部8には、分析
装置本体の起動時や部品交換時に、各センサ−メモリア
ッセンブリに内蔵された不揮発性メモリ11の内容を読
み出して、必要に応じてメモリ100内の分析ソフト等
の分析情報と置換もしくは拡張できる機能を付加してお
く。制御部8は、例えばマイクロコンピュータで構成さ
れる。
【0017】この新センサ−メモリアッセンブリが交換
部品としてユーザに供給された後、分析装置本体が起動
されると、制御部8は、図3に示すように、センサ−メ
モリアッセンブリを含む全交換部品について部品の種
類、対応システム、内蔵ソフトのバージョン等の情報を
取得してリストアップし、分析装置本体と各交換部品の
リストとからシステムの全体構成を把握し、全交換部品
について、システムの全体構成に合致する最新の分析条
件等の分析情報が、各交換部品に付属するメモリに記憶
されているか否かを判断し、最新の分析情報が存在する
場合には、装置本体に備わっている分析情報をその最新
の分析情報で置換又は拡張する。この様に、分析装置本
体は新センサ−メモリアッセンブリのメモリ11に記憶
されている新分析情報の一部又は全部を必要に応じて読
み出し、分析装置本体に備わっている分析情報と置換も
しくは拡張するので、新しい分析条件下での測定が行え
る。なお、最新の分析情報が付属のメモリに備えられて
いない交換部品がある場合は、交換部品により規定され
る分析条件については、メモリ100に予め備えておい
た分析情報を使用する。
【0018】また、図4に示すように、タイマによる割
込み処理により、センサ−メモリアッセンブリ等の交換
部品が交換されたか否かを定期的に監視し、あるいは交
換部品の挿抜によって発生する割込み処理やユーザの指
示に基づく割込み処理において、交換部品が交換された
ことを検出した際、上記と同様の処理を行うことによ
り、分析装置がすでに起動した状態において、センサ−
メモリアッセンブリ等の交換部品が交換された場合であ
っても、新センサ−メモリアッセンブリ等に内蔵された
新しい分析情報を取得して、新しい分析条件下での測定
ができる。
【0019】以下、具体的に、分析装置本体として血液
自動分析装置、センサとしてイオン選択性電極を使用し
た場合について説明する。
【0020】従来のイオン選択性電極は、約30分のス
タートアップ動作(電極を分析装置本体に装着してから
測定可能になるまでの動作)を必要としていた。このス
タートアップ動作の間、血液自動分析装置本体は試薬を
電極に送る動作を繰返し、イオン選択性電極が試薬に馴
染んで次第に安定化する。
【0021】その後、安定性が改善された新しいイオン
選択性電極と、さらにスタートアップ動作の最適化とを
組み合せることにより、スタートアップに必要な時間が
約15分に短縮できる新しい分析条件に関する技術が開
発された。そこで本実施例では、改良された新センサ
(イオン選択性電極)に不揮発性メモリを内蔵させてセ
ンサ−メモリアッセンブリとし、メモリにこの新しい分
析条件、即ち短縮かつ改良された新しいスタートアップ
動作を実行するための新しい分析ソフトを記憶させた。
【0022】この新センサ−メモリアッセンブリを血液
自動分析装置に装着する。即ち、図2に示すように、制
御部8側のコネクタ13a、13bと、センサ−メモリ
アッセンブリ2側のコネクタ12a、12bとをそれぞ
れ接続すると、血液自動分析装置本体は、上述の新しい
短縮かつ改良されたスタートアップ動作を実行するため
の新しい分析ソフトを、コネクタ12b及び13bを介
して新センサ−メモリアッセンブリから読み出す。そし
て、読み出された分析ソフトが、従来の分析ソフトより
も新しいスタートアップ動作を可能とする分析ソフトで
あることを確認し、装置本体側のメモリ100に備わる
古いスタートアップ動作を行う分析ソフトに置き換えて
使用する。これによって、ユーザは測定開始までの時間
を半分に短縮できるというメリットを享受できる。
【0023】なお、以上では分析装置が1機種の場合を
説明したが、実際には同系統の分析装置が複数の機種の
シリーズとして提供されている場合があり、この場合に
は、本実施例の効果がより顕著になる。即ち、新センサ
−メモリアッセンブリに付属するメモリに、個々の機種
に対応する新しいスタートアップ動作を実行するための
複数の新しい分析ソフトを、対応する機種を示す標識と
共に記憶する。 新センサ−メモリアッセンブリがユー
ザに供給されて血液自動分析装置に装着されると、個々
の機種は、上記の標識に基づいて、メモリ中に自機種に
対応する新しい分析ソフトが存在するか否かを判断し、
存在する場合は、上記と同様にして、この新しい短縮か
つ改良されたスタートアップ動作を実行するための分析
ソフトを、従来の分析ソフトに置き換えて使用する。ユ
ーザが保有する全ての機種が新分析ソフトに対応する場
合、全ての機種について、測定開始までの時間を半分に
短縮できるというメリットを享受できる。
【0024】また、上記の例では、1つのセンサのみを
分析装置に装着して使用する場合を例にとって説明した
が、実際にはスループット向上のために、1つの分析装
置本体に複数のセンサを装着して使用する場合があり、
この場合には本実施例の効果がさらに顕著になる。即
ち、分析装置本体は、装着される個々のセンサ−メモリ
アッセンブリのメモリに記憶されている新分析情報の一
部又は全部を必要に応じて読み出し、分析装置本体に備
わっている分析情報と置換もしくは拡張する。この操作
を個々のセンサ−メモリアッセンブリで行うため、個々
のセンサにとって最適な分析条件下での測定が行える。
【0025】ここで、場合によっては新旧2種類以上の
センサが、同時に1つの分析装置本体に装着されて使用
される場合があり得る。上記の例では、分析装置本体
は、個々のセンサにとって最も好適なスタートアップ動
作を実行するための分析ソフトを、センサ−メモリアッ
センブリから別々に読み出して、それぞれのセンサに応
じて最適な(異なる)スタートアップ動作を実行でき
る。この様に、ユーザは、保有する個々のセンサにとっ
て最も好適な分析条件下での測定ができるというメリッ
トを享受できる。
【0026】以上説明した、分析条件の更新、新旧の分
析条件の個別対応に当っては、ユーザ側ではセンサ−メ
モリアッセンブリを血液自動分析装置本体に装着すると
いう必要最低限の操作が必要なだけであり、分析情報の
更新、個々のセンサの新旧や対応する分析ソフトの区別
について全く意識する必要がない。また、ユーザにセン
サ−メモリアッセンブリを供給するサポート部門でも、
センサ毎の対応、機種毎の対応は一切不用であり、単に
取り扱うセンサ−メモリアッセンブリの種類を変更する
だけで済む。
【0027】本実施例では、新分析条件としてスタート
アップ動作の時間短縮を例にとって説明したが、新分析
条件はこれのみではなく、電極の各種の性能改善や仕様
変更、機能拡張に応じて、それぞれに最適な分析条件を
実現するためのパラメータや分析ソフト等の分析条件
を、上記と同様に極めて簡便に血液自動分析装置本体に
供給できる。これらのセンサ−メモリアッセンブリに関
する分析条件としては、例えば、使用する試薬(標準溶
液、希釈液)の種類及び組成、pH、反応時間、撹拌時
間、試料分取量、希釈液量、希釈倍率、センサへの導入
液量、導入時間、導入流量、導入流速、温度、圧力、測
定サイクル時間、測定待ち時間、データ取得時間、デー
タ取得回数、印加電圧、印加電流、入力インピーダン
ス、センサ−メモリアッセンブリの種類、ロット番号、
選択性、補正係数、時間応答特性、感度、検量線、適正
出力範囲、警報条件、再測定条件、データ処理アルゴリ
ズム等がある。
【0028】なお、データ処理アルゴリズムをセンサ−
メモリアッセンブリ内の不揮発性メモリに記憶させる場
合には、データ生成を司るセンサとそのデータを処理す
るアルゴリズムとが一体化する。これは情報処理の観点
からは、データとアルゴリズムとのカプセル化、即ちオ
ブジェクト化に相当する。従って、本システムはオブジ
ェクト指向分析装置と見なすこともできる。
【0029】半導体による不揮発性メモリとしては、マ
スクROM、EEPROM、フラッシュEEPROM、
FRAM等がある。本発明では情報の書き換えや追加に
も柔軟に対応できるEEPROM、フラッシュEEPR
OM、FRAM等が好適に用いられる。フラッシュEE
PROMやFRAMは、EEPROMと比較して、1セ
ル当たりの必要トランジスタ数が1と半分なため、高集
積化が可能である。
【0030】本実施例ではフラッシュEEPROMを用
いたが、FRAMはフラッシュEEPROMと比較し
て、書き込み速度が約2桁速く書き換え耐数も約3桁大
きいという特長があるため、当然FRAMを用いてもよ
い。また一般にこれらの半導体による不揮発性メモリは
小型、軽量、高集積度、安価、等の特長を有するので本
発明において好適に用いられるが、これらの特長を特に
必要としない場合には、他の半導体記憶装置、例えばC
MOSメモリをバックアップ電源と組み合せて用いても
よい。
【0031】不揮発性半導体メモリは一般に複数のアド
レス線を有するので、そのままではコネクタ12b(図
2)の極数が多くなる。これを回避するために、不揮発
性メモリにマイクロコンピュータ等の周辺回路を付加
し、分析装置本体との通信処理を行わせてもよい。通信
方式は、例えば通信用のハードウエアを簡略化するため
に、半二重のシリアル調歩同期通信方式とし、分析装置
本体からのアドレス指定とデータ要求に対して、センサ
側が1024ビットのデータを連続送信するプロトコル
を採用できる。もちろん、通信方式、プロトコル等は状
況に応じて他の方式を利用してもよい。また、有線方式
の通信以外に、電波や赤外線等を用いた各種無線通信方
式を用いることもできる。
【0032】これらの半導体メモリは、数キロバイトは
もちろん、数メガバイト以上の極めて大きな記憶容量を
有している。従って、上述のスタートアップ動作のよう
に、分析装置本体を構成する多くの部品の複雑な操作手
順の組合せによって可能となる分析動作を実現するため
の分析ソフトをそっくり記憶できるため、その変更にも
容易に対応できる。従来のバーコードラベルに記憶でき
る情報量は十数バイト程度でしかないため、上記のよう
な大規模な分析条件の変更には対応できない。また、本
実施例では、記憶容量の大きな半導体メモリを用いるの
で、変更が予期されていなかった分析条件の変更も、分
析ソフトの全面書き換えにより容易に対応できる。従来
のバーコード方式では、この様な変更が予期されていな
かった分析条件の変更には対応できなかった。
【0033】以上のように、本実施例では、センサの性
能改善や仕様変更、機能拡張があって、分析装置本体に
本来備わる分析情報を最新の分析情報により置換、拡張
する場合でも、センサ−メモリアッセンブリを分析装置
本体に装着するだけで何ら特別の操作を必要とせずに装
置に最新の分析情報を入力できる。
【0034】(第2の実施例)次に、本発明による第2
の実施例を図5、図6、及び図7により説明する。図
5、図6、及び図7は、本発明の第2の実施例によるセ
ンサパッケージ−メモリユニットアッセンブリの概略構
成を示す図であり、図5は正面図、図6は断面図、図7
は変形例の正面図である。第1の実施例では、不揮発性
メモリが直接センサに内蔵される様に簡略化して説明し
たが、第2の実施例では不揮発性メモリを含む部材をユ
ニット化し、このメモリユニットをセンサから脱着可能
とした。
【0035】図5、図6はセンサパッケージ−メモリユ
ニットアッセンブリ200の構成を示す。このアッセン
ブリ200は、センサパッケージ201とメモリユニッ
ト230とから構成される。センサパッケージ201は
他のパッケージとの連結のための凹部202及び凸部2
03を備え、中心に貫通する流路205を有している。
電極感応部206が、パッケージ201内から流路20
5に突出し、パッケージ201の内部には、電極感応部
206とコネクタ208とを電気的に接続する導電性材
料207が充填されている。
【0036】更に図5に示すように、パッケージ201
はコネクタ209、210及び両者を連結するライン2
11を備える。これらのコネクタ209、210及びラ
イン211は、導電性材料207から周知の方法で絶縁
されている。コネクタ209は分析装置本体の制御部8
側のコネクタ220へ連結される。コネクタ210はメ
モリ231のコネクタ232に電気的に接続される。パ
ッケージ201の上面にはリテーナ212が形成されて
おり、ここへメモリユニット230の凹部233が着脱
可能にはめ合わされる。パッケージ201とメモリユニ
ット230との結合の態様は、両者の着脱を可能とする
ものであれば特に限定されない。例えば、磁力若しくは
接着剤で両者を結合することもできる。この場合も、パ
ッケージ側及びメモリ側にそれぞれ対向する面が必要と
なり、これらの面が、両者を着脱可能に接続する上で必
須な手段となる。
【0037】センサパッケージ201は分析装置本体へ
着脱可能に取り付けられる。本実施例では、本体側のコ
ネクタ220へ、パッケージのコネクタ208、209
を接続したとき、それらの間及びスリーブ213、22
1の機械的結合をもって、パッケージ201と本体との
連結を図った。勿論、両者の結合態様はこれに限定され
るものではない。
【0038】メモリ231は図2の不揮発性半導体メモ
リ11と同等のものである。図7に示すように、コネク
タ209をメモリユニット230に直接設けることもで
きる。この場合、図5のコネクタ210、232及びラ
イン211は省略され、制御部側には、2つのコネクタ
222、223が設けられる。2つのコネクタ222、
223は一体とする事ができる。以上の構成は、以下に
説明する各実施例に応用できる。
【0039】この様な構造にすると、例えば製造者が使
用済みセンサを回収する場合、不揮発性メモリユニット
を使用済みセンサから取り外して再利用し、センサの製
造原価を低減できる。また、この不揮発性メモリユニッ
トが、他の種類の装置や器具にも採用され、事実上の標
準として広く用いられ、回収流通市場が形成される場合
は、ここから入手した不揮発性メモリユニットを再利用
することもできる。
【0040】この様な再利用を想定して、不揮発性メモ
リに、個々の利用目的のための記憶領域とは別個に、好
ましくは再利用の経緯を記憶する履歴情報記憶領域を設
けることが好ましい。履歴情報記憶領域に、基本的に不
揮発性メモリの再利用の経緯を、個々の装置での不揮発
性メモリの使用開始から使用終了までの使用状況の要約
を1レコードとして順次追記してゆく。使用状況の要約
とは、例えば、使用開始、使用終了の年月日、書換え回
数、利用製品コード、利用者コード等である。
【0041】履歴情報の記録は、分析装置本体の制御部
8が自動的に行うようプログラムしておくことが好まし
い。例えば、制御部8は、分析装置本体の立ち上げ時又
は部品交換時に不揮発性メモリをアクセスして、その履
歴情報の最新のレコードが空、又は最新のレコードの利
用製品コードが自己の製品コードと異なる場合、この不
揮発性メモリを内蔵した部品が、新たにその分析装置に
おいて使用開始されたと判断し、メモリ内の履歴情報記
憶領域に、新たなレコード領域を確保し、使用開始年月
日、使用製品コード、利用者コードを書き込む。もちろ
ん、このレコードの新設は、部品に不揮発性メモリを組
み込む際、部品の製造者が行ってもよい。この新レコー
ドを記憶(書換)対象レコードとする。もし、履歴情報
の最新レコードにおける最新のレコードの利用製品コー
ドが自己の製品コードと同じ場合は、継続使用と判断
し、この最新のレコードをそのままそのセッションにお
ける記憶(書換)対象とする。
【0042】制御部8は、センサに付属する不揮発性メ
モリに対して書き換え動作を行う度に、履歴情報記憶領
域の書き換え回数記録を更新する。さらに、システムの
停止時に、履歴情報記憶領域へ使用終了年月日を記憶す
る。
【0043】この様に、個々の分析装置(及び製造・再
利用の際の初期化装置)をプログラムしておくことによ
り、個々の利用での使用開始から使用終了までの使用状
況の要約を、個々のレコードとして履歴情報記憶領域に
追記できる。
【0044】この履歴情報を利用することにより、利用
者は不揮発性メモリユニットの過去の利用状況を把握で
きる。例えば、書換え回数と、不揮発性メモリユニット
固有の書換え耐数とを比較して、ユニットの寿命が来る
可能性を予測でき、再利用すべきかどうかの判断材料と
して利用できる。一方、その他の記憶領域は通常個々の
利用の前に一度消去され、その後、利用者が任意の情報
を任意のフォーマットで記憶して利用できるが、本実施
例ではもちろん特定のフォーマットを定めておき、セン
サ内の情報を分析装置本体の制御部が利用できることが
必要である。この、その他の記憶領域の使用方法として
は、既に詳述したように、新しい分析条件を実現するた
めのパラメータや分析ソフト等の分析情報を記憶させる
ことが代表的な応用例であるが、もちろん以下に述べる
ような他の用途に供しても良い。
【0045】(第3の実施例)次に、第3の実施例を説
明する。本実施例の構成は第1の実施例の構成とほぼ同
様であり、その動作もほぼ同様であるが、動作を追加
し、センサ2に含まれる不揮発性メモリ11を新しい分
析条件等の情報の記憶のためだけでなく、センサの稼働
記録やセンサによる分析結果の記憶のためにも使用する
点が異なる。
【0046】まず、第1の追加動作であるセンサの寿命
予測について以下に説明する。分析装置本体は、測定時
あるいはメンテナンス時に取得した寿命の指標となる稼
働記録パラメータ(即ち、センサの使用履歴に関する情
報)を不揮発性メモリに適宜記憶する。寿命予測を行う
際は、この稼働記録パラメータを不揮発性メモリから読
み出し、経過時間に対するパラメータ値変化の傾向を解
析する。あるいは、測定試料数に対するパラメータ値変
化の傾向を解析する。こうして予測したセンサの寿命に
基づき、交換時期の推定、新センサ手配必要性のユーザ
への警告等を自動的に行う。
【0047】センサとしてイオン選択性電極を使用する
場合を例にとると、寿命の指標となる稼働記録パラメー
タとしては、測定試料数、スロープ感度、応答速度、電
位安定性、電極抵抗、同時再現性等の内の1つ又は複数
の組み合せが利用できる。
【0048】寿命の指標となるパラメータを、分析装置
本体のメモリに記憶させることも可能であるが、センサ
内の不揮発性メモリに記憶させることにより、センサと
そのセンサに関する情報とが1対1に対応するため、情
報の管理が正確になる。特に、分析装置のメンテナンス
等のためにセンサを、一時的に付け替えることがたびた
びあるため、情報が物理的にセンサと共存するメリット
が大きい。また、分析装置本体から見れば、全てのセン
サの寿命評価に用いるパラメータを分析装置本体のメモ
リ100内に記憶する必要がなく、一元的なデータ管理
が可能となり処理内容が簡単になると同時に、記憶容量
を節約できる。もちろん、センサ内と分析装置本体内の
両方に記録することにより、片方をバックアップとし
て、情報損失に対する安全性を高めることもできる。
【0049】次に、第2の追加動作、測定シーケンスの
最適化に関して以下に説明する。
【0050】分析装置本体は、測定時あるいはメンテナ
ンス時に取得した、センサの動作特性の指標となる稼働
記録パラメータを不揮発性メモリに適宜記憶する。分析
シーケンスの最適化を行う際は、この稼働記録パラメー
タを不揮発性メモリから読み出し、経過時間に対するパ
ラメータ値変化の傾向を解析する。こうして現状のセン
サ動作特性の現状を把握して、現状の特性に合わせて最
適な測定シーケンスを決定する。
【0051】センサとしてイオン選択性電極を使用する
場合を例にとると、動作特性の指標となる稼働記録パラ
メータとしては、応答速度、電極抵抗、スロープ感度、
電位安定性、測定試料数、同時再現性等の内の1つ又は
複数の組み合せが利用できる。例えば、応答速度が充分
速いうちは高速な測定シーケンスを採用し、使用ととも
に応答速度が低下した場合、より低速な測定シーケンス
を採用する。この様にセンサ特性に応じてシーケンスを
最適化することにより、イオン選択性電極の性能の限界
まで測定時間を短縮し、限られた時間内でより正確な計
測ができる。
【0052】センサの動作特性の指標となるパラメータ
を分析装置本体のメモリ100に記憶させることも可能
であるが、センサ内の不揮発性メモリに記憶させること
により、上記第1の動作と同様の効果、即ち情報の正確
性、情報処理の簡便化、装置本体の記憶容量の節約、情
報損失の危険防止等の効果が生じる。
【0053】なお関連して、センサの稼働記録ばかりで
なく、センサの製造条件、即ちセンサの種別、型式、製
造番号、ロット番号、製造年月日、製造担当者、製造装
置及びその運転条件、等を記憶しておくことも当然可能
である。
【0054】次に、第3の追加動作、分析結果の記憶に
関して以下に説明する。
【0055】この第3の追加動作では、分析装置は、分
析を行った後、その分析結果をセンサ内部の不揮発性メ
モリにも記憶する。この様に、試料の分析結果を、分析
条件、履歴情報、稼働記録パラメータ等と共に、センサ
内のメモリに保存することが好ましい。この場合のメモ
リの領域の構成の例を図5に示した。履歴情報記憶領域
には第2の実施例における履歴情報を、分析ソフト記憶
領域には第1の実施例における分析ソフトを、稼働記録
パラメータ記憶領域には本実施例の第1及び第2の追加
動作における稼働記録パラメータを、そして分析結果記
憶領域にはこの第3の追加動作における分析結果を記憶
する。
【0056】分析結果は、例えば各検体についてのデー
タを1レコードとし、各レコードにはフィールドを定
め、各フィールドには検体番号、検体名、測定項目コー
ド、測定項目名、測定値、補正条件、補正値、測定年月
日、測定装置、演算結果等を記憶できる。全てのデータ
は制御部から取得することができ、測定値に関しては直
接センサから取得できる。各データは、フィールドの位
置により区別できる。
【0057】この様に分析結果を分析装置本体ばかりで
なく、その分析を担当したセンサ内部の不揮発性メモリ
にも記憶することにより、分析結果をバックアップする
だけでなく、万一後になってセンサの不具合が確認され
た場合でも、その記憶内容を解析することにより、どの
分析結果が再検討を要するかを簡単に判断できるという
効果がある。
【0058】また、分析結果をセンサ内部の不揮発性メ
モリに記憶することにより、データの可搬性が向上し、
必要に応じてセンサを分析装置本体から取り外して携行
あるいは送達することにより、遠隔地に容易に分析結果
を伝達できる。この場合、第2の実施例の一部で説明し
たごとく、不揮発性メモリを含む部材をユニット化して
おけば、必要に応じてユニットをセンサから取り外して
携行あるいは送達することにより、さらに簡便に分析結
果を伝達できる。
【0059】さらに、分析結果と測定条件とをセンサ内
部の不揮発性メモリに記憶することもでき、万一センサ
が予期しない測定条件で使用されて分析結果に不具合を
生じた場合でも、その原因を容易に究明でき、どの分析
結果が再検討を要するかを容易に切り分けられるという
効果がある。測定条件についても、上記の測定値と同
様、各レコード中に測定条件用のフィールドを定め、そ
こに記憶できる。
【0060】以上のように、本実施によると、センサの
寿命や動作特性といった、センサ特性の指標となる稼働
記録パラメータをセンサ内の不揮発性メモリに記憶し、
解析することにより、寿命予測や測定シーケンスの最適
化が可能となり、その際の情報の正確性、情報処理の簡
便化、装置本体の記憶容量の節約、情報損失の危険防
止、等が行える。また、分析結果をセンサ内部の不揮発
性メモリに記憶することにより、データの信頼性と可搬
性を向上でき、メンテナンスが容易になる。
【0061】(第4の実施例)次に、第4の実施例を図
9、図10を用いて説明する。図9は、本実施例の概略
構成を示す図であり、試薬容器−メモリアッセンブリ5
b以外は第1の実施例とほぼ同等である。図10は、試
薬容器−メモリアッセンブリ5bの概略構成を素雌図で
ある。13は試薬、11bは不揮発性メモリ、12cは
コネクタである。なお、試薬チューブ14、キャップ1
5、及び通信線16は、試薬容器−メモリアッセンブリ
5bの構成要素ではなく分析装置本体1の構成要素であ
るが、図中に含めて表示した。
【0062】以下、動作の概略について説明する。分析
装置本体1には試薬容器−メモリアッセンブリ5bが装
着されている。試薬容器−メモリアッセンブリ5bに含
まれる不揮発性メモリ11bに、分析装置本体1のメモ
リ100に本来備わる分析条件より新しい分析条件を実
現するためのパラメータや新分析ソフト等の新分析情報
が記憶されていると、制御部8は、この新分析情報をコ
ネクタ12cを介して読み出し、必要に応じて分析装置
本体のメモリ100に本来備わる分析情報と置換又は拡
張する。
【0063】試料容器4中の試料はサンプリング機構3
により分取、希釈される。希釈試料の一部又は試薬容器
−メモリアッセンブリ5bの試薬13を、電磁弁6で選
択し、送液機構7によりセンサ2内の流路9へ交互に供
給する。センサは流路(図示せず)に接して設けられた
感応部材10(図示せず)の働きにより、希釈試料及び
試薬13にそれぞれ含まれる目的成分の濃度に応じた信
号を制御部8に出力する。制御部8はこれらの信号と、
試薬に含まれる目的成分の濃度と、希釈倍率とから、試
料中の目的成分の濃度を算出して表示、出力、ならびに
記憶する。以上の分析動作は制御部8により制御される
が、その動作を決める分析ソフトが、試薬容器−メモリ
アッセンブリ5bに含まれる不揮発性メモリ11bに記
憶された改訂後の分析ソフトによって必要に応じて自動
的に置換、拡張されていることは前述の通りである。
【0064】次に、本実施例の各構成要素についてより
詳細に説明する。一般に試薬は消耗品であり、使い終っ
た試薬を、新しい試薬に容易に交換できるように、試薬
容器は、分析装置本体の試薬チューブ14及びキャップ
15及び通信線16から容易に取り外して交換可能とな
っている。
【0065】試薬の仕様変更があり、それに対応するた
めに分析装置本体の分析ソフト自体の変更が必要となる
ことがある。この様な、予測されていなかった新しい大
量の分析情報を装置本体に入力するために、試薬容器−
メモリアッセンブリ5bに不揮発性メモリ11bを内蔵
させておき、分析装置本体に、この不揮発性メモリの内
容を読み出して必要に応じて分析装置本体に本来備わる
分析情報と置換もしくは拡張する機能を付加しておく。
新しい分析条件下での測定を行うべき新試薬容器−メモ
リアッセンブリの不揮発性メモリには、製造時に新分析
ソフト等の新分析情報の一部又は全部を記憶して出荷す
る。
【0066】この新試薬容器−メモリアッセンブリが、
ユーザに供給されて分析装置本体に装着されると、分析
装置本体は、この新分析ソフトの一部又は全部を必要に
応じて読み出し、分析装置本体に本来備わる分析情報と
置換もしくは拡張するので、新しい分析ソフトを用いた
測定が行える。
【0067】さらに具体的に、試薬としてイオン選択性
電極用の内部標準試薬を利用した場合を例にとって説明
する。この内部標準試薬は上述の通り、希釈された試料
と交互にセンサに供給され、希釈された試料でのイオン
濃度は、この内部標準試薬のイオン濃度を基準として制
御部により算出される。
【0068】当初は、この内部標準試薬のイオン濃度を
2次標準として用いていた。即ち、予めサンプリング部
に試料としてイオン濃度が既知の1次標準液を複数設置
して測定し、1次標準液でのイオン濃度の測定値と1次
標準液の真のイオン濃度とから、装置のキャリブレーシ
ョンを行なう。次に、内部標準試薬の測定を行いキャリ
ブレーション結果との照合から内部標準試薬でのイオン
濃度を求める。イオン濃度が未知の試料の測定では、内
部標準試薬と未知試料の測定を交互に行って両者のイオ
ン濃度比を求め、このイオン濃度比と上記で得た内部標
準試薬のイオン濃度との積により、未知試料のイオン濃
度を算出していた。しかし後に開発された分析装置で
は、内部標準液を1次標準として用いるようになり、容
器毎にその試薬の濃度が検定されており、この検定値を
基準として直接、測定試料の濃度を計算するようになっ
た。
【0069】当然、後に開発された分析装置では、後者
の計算方法を最初から採用できるが、旧型機に関して
も、本実施例では以下のように対応できる。即ち、本実
施例では、新試薬容器−メモリアッセンブリに内蔵した
不揮発性メモリに、この変更された新しい標準化方法と
計算方法の実行のための新しい分析ソフト、ならびに試
薬濃度の検定値を記憶する。
【0070】新試薬容器−メモリアッセンブリが、ユー
ザに供給されて旧型の分析装置本体に装着されると、上
述のように、分析装置本体はこの新しい標準化方法と計
算方法を読み出し、分析装置本体が予め備えていた標準
化方法と置き換え、さらに試薬濃度の検定値を読み出し
て計算に使用する。新試薬容器−メモリアッセンブリが
新型の分析装置本体に装着されると、分析装置本体は、
この標準化方法と計算方法を読み出すが、分析装置本体
に本来備わる方法と同一であることを認識し、置換や拡
張は行わない。ただし、試薬濃度の検定値は読み出して
計算に使用する。これによってユーザは測定が簡略化で
きるというメリットを享受できる。この標準化方法と計
算方法の更新と試薬濃度の検定値の伝達に当っては、ユ
ーザ側では、新試薬容器−メモリアッセンブリを分析装
置本体に装着するという必要最低限の操作が必要なだけ
であり、標準化方法と計算方法の更新や試薬濃度の検定
値の伝達についてなんら意識する必要すらない。また、
ユーザに試薬を供給するサポート部門も、単に取り扱う
試薬容器−メモリアッセンブリの種類を変更するだけで
済む。
【0071】以上説明では、内部標準液を例にとった
が、試薬としては内部標準液に限らず、試料と共にサン
プリング機構に設置される各種外部標準液の試薬に関し
ても、同様の対応が可能である。また、上記では新分析
ソフトとして標準化方法と計算方法の更新を例にとって
説明したが、新分析ソフトはこれに限定されることはな
く、試薬に関する各種の性能改善や仕様変更に応じて、
それぞれに最適な分析ソフト等の分析情報を上記と同様
に極めて簡便に全ての型の分析装置本体に供給できる。
さらに、上記では試薬としてイオン選択性電極用の内
部標準試薬を例にとって説明したが、当然同様に他の試
薬、例えば各種発色試薬、吸光試薬、蛍光試薬、化学発
光試薬、酵素反応試薬、免疫反応試薬、生化学反応試薬
に関しても実施可能である。これらの試薬に関する分析
条件としては、試薬使用量、試料使用量、試薬希釈倍
率、試料希釈倍率、緩衝溶液、pH、反応温度、反応時
間、測定時間、測定時間間隔、評価方法(透過率、吸光
度、蛍光強度、発光強度、散乱光強度、電流、電圧、電
気抵抗)、評価条件(励起波長、測定波長、温度、圧
力)、評価モード(エンドポイント法、レート法)等が
ある。これらの分析条件を実現するためのパラメータや
分析ソフト等の分析情報を、必要に応じて試薬容器−メ
モリアッセンブリの不揮発性メモリに記憶して、試薬を
用いて分析を遂行する上で必要な分析情報を、極めて簡
便に各種の機種の分析装置本体に供給できる。不揮発性
メモリに、さらに、試薬の製造条件、即ち試薬の種別、
型式、製造番号、ロット番号、製造年月日、製造担当
者、製造装置及びその運転条件、等を記憶しておくこと
も当然できる。
【0072】以上のように、本実施では、試薬の性能改
善や仕様変更があり、分析装置本体に本来備わる分析ソ
フト等の分析情報を、最適な分析情報により置換、拡張
する場合でも、試薬容器−メモリアッセンブリを分析装
置本体に装着する以外に何ら特別な操作を必要とせず、
装置に最適な分析情報を入力できる。
【0073】(第5の実施例)次に、本発明の第5の実
施例を図11、12を用いて説明する。図11は分析装
置の概略構成を示す図であり、センサとしてマルチセン
サ−メモリアッセンブリ17を用いる以外は第1の実施
例とほぼ同等である。図12は、マルチセンサ−メモリ
アッセンブリ17の概略構成を示す図である。9は流
路、10b、10cは電極感応部、11cは不揮発性メ
モリ、12d、12eはコネクタ、18はマルチプレク
サである。図12ら明らかなように、マルチセンサ−メ
モリアッセンブリ17は、複数の電極感応部、例えば複
数のイオンセンサを用い、マルチプレクサ18を用いる
以外は第1の実施例でのセンサ2とほぼ同等である。
【0074】次に、動作の概略を説明する。分析装置本
体1にはマルチセンサ−メモリアッセンブリ17が装着
されている。マルチセンサ−メモリアッセンブリ17に
含まれる不揮発性メモリ11cに、分析装置本体1のメ
モリ100に本来備わる分析条件より新しい分析条件を
実現するためのパラメータや分析ソフト等の分析情報が
記憶されている場合、制御部8はこの新分析情報をコネ
クタ12eを介して読み出し、必要に応じて分析装置本
体に本来備わる分析情報と置換又は拡張する。
【0075】試料容器4中の試料は、サンプリング機構
3により分取、希釈される。希釈試料の一部又は試薬容
器5中の試薬を、電磁弁6で選択し、送液機構7により
マルチセンサ−メモリアッセンブリ17内の流路9へ交
互に供給する。流路に接して設けられた感応部材10
b、10cは、希釈試料及び試薬に含まれる第1の目的
成分の濃度に応じた信号と第2の目的成分の濃度に応じ
た信号をそれぞれ出力するが、マルチプレクサ18はこ
れらの信号のうち1つを順次選択し、コネクタ12dに
出力する。制御部8はこれらの信号と、試薬に含まれる
第1、第2の目的成分の濃度と、希釈倍率とから、試料
中の第1、第2の目的成分の濃度を算出して表示、出
力、ならびに記憶する。以上の分析動作は制御部8によ
り制御される。 本実施例は、以上の動作によって第1
の実施例と同様の効果を奏するが、さらに以下に示す特
有の効果を発揮できる。本実施例では、マルチセンサ−
メモリアッセンブリ17を構成する感応部材の数を増や
して、測定項目数を増やすことができる。また、例えば
増やした測定項目により妨害成分の測定を行い、目的成
分に対する選択係数を用いて妨害の補正を行えば目的成
分の測定精度を向上することもできる。このような大幅
な仕様変更を行うに当たって、新しい分析手順やパラメ
ータ、データ処理方法等の大量の分析情報を、従来の分
析装置に入力する場合でも、マルチセンサ−メモリアッ
センブリに内蔵した不揮発性メモリ11cにそれらの分
析情報を記憶させれば、分析装置本体に本来備わる分析
条件は、改訂後の分析情報によって規定される新分析条
件によって必要に応じて自動的に置換、拡張される。即
ち、本実施例によると、マルチセンサ−メモリアッセン
ブリを用いる分析装置において、測定項目数の増加や、
それによる測定精度向上に柔軟に対応できる。
【0076】(第6の実施例)次に、本発明の第6の実
施例を図13を用いて説明する。図13は、分析装置の
概略構成を示す図である。この分析装置は、第5の実施
例におけるマルチセンサ−メモリアッセンブリと、第4
の実施例における試薬容器−メモリアッセンブリを同一
のパッケージに内蔵した分析パッケージ−メモリアッセ
ンブリ19を用いる以外は、第4、第5の実施例とほぼ
同等である。この分析パッケージ−メモリアッセンブリ
19は、基本的には図12に示すマルチセンサ−メモリ
アッセンブリと図10に示す試薬容器−メモリアッセン
ブリとを同一のパッケージに内蔵したもので、不揮発性
メモリとコネクタは重複させず、共通とした。
【0077】本実施例の動作は、第5の実施例及び第4
の実施例とほぼ同様である。本実施例では、第4、第5
の実施例と同様の効果が得られ、さらに消費摩耗する交
換部品を一つのパッケージにまとめたので、ユーザの部
品交換の手間が省け、使い勝手が向上する。
【0078】(第7の実施例)次に、本発明の第7の実
施例を図14、15を用いて説明する。図14は分析装
置の概略構成を示す図である。20は液体クロマトグラ
フ装置本体、21a、21bは溶離液、22a、22b
はポンプ、23はミキサ、24はインジェクタ、25は
カラム−メモリアッセンブリ、26は検出器、27はデ
ータ処理装置である。なお、カラム−メモリアッセンブ
リ25は消費摩耗される交換部品であるため、液体クロ
マトグラフ装置本体20に着脱可能となっている。図1
5は、カラム−メモリアッセンブリ25の概略構成を示
す断面図である。28はカラムボディ、29a、29b
はエンドフィッティング、30は充填剤、11dは不揮
発性メモリ、12fはコネクタである。
【0079】次に、動作の概略を説明する。溶離液21
a、21bはポンプ22a、22bにより加圧され、ミ
キサ23により適切な混合比率で混合された後、インジ
ェクタ24に導入される。分析対象である試料はインジ
ェクタ24により、混合溶離液の流れの中に注入され、
カラム−メモリアッセンブリ25により個々の成分に分
離され、それぞれ例えば紫外線吸光検出器26により検
出、定量される。以上の動作はデータ処理装置27によ
り制御される。
【0080】ここで、カラム−メモリアッセンブリ25
に含まれる不揮発性メモリ11dに、分析データ処理装
置27のメモリ100に本来備わる分析条件より新しい
分析条件を実現するためのパラメータや分析ソフト等の
分析情報が記憶されている場合、データ処理装置27
は、この新分析情報をコネクタ12fを介して読み出
し、必要に応じてデータ処理装置に本来備わる分析情報
と置換又は拡張する。従って、カラムの性能改善や仕様
変更があっても、それに伴う新しい分析条件を実現する
ためのパラメータや分析ソフト等の分析情報を、簡便な
手段によって液体クロマトグラフ装置本体に入力でき
る。ここで、カラムに関わる分析条件の例としては、溶
離液の混合比率及びその時間変化、ポンプの圧力、溶離
液の流量、カラムの温度、溶離液の組成、分離成分の保
持時間、カラムの理論段数等がある。
【0081】なお、上記ではカラム−メモリアッセンブ
リに不揮発性メモリを内蔵する場合を例にとって説明し
たが、当然、溶離液を保持する部材にも同等の機構を持
たせ、その組成に合わせた最適な分析条件を液体クロマ
トグラフ装置本体に報知することもできる。
【0082】以上のように、本実施例では、カラムや溶
離液の性能改善や仕様変更があり、液体クロマトグラフ
装置本体に本来備わる分析ソフト等の分析情報を、最適
な新分析情報により置換、拡張する場合でも、カラム−
メモリアッセンブリや、溶離液を保持する部材を液体ク
ロマトグラフ本体に装着するという必要最小限の操作だ
けで、液体クロマトグラフ装置に最適な新分析情報を入
力できる。
【0083】ここでは液体クロマトグラフを例にとって
説明したが、ガスクロマトグラフや超臨界クロマトグラ
フ、その他各種クロマトグラフを応用した分析装置にも
本発明は適用でき、同様の効果が得られる。もちろんク
ロマトグラフ以外にも、各種分離分析装置、例えば電気
泳動装置や毛細管電気泳動装置、またこれらの分離分析
の原理を応用した蛋白質、核酸、糖、脂質やそれらの複
合体等の生体試料を分離分析する分析装置にも応用でき
る。
【0084】なお、上記の説明では触れていないが、本
発明は上記の実施例の範囲に留まらず、一般に各種の原
理に基づく分析装置に応用できる。
【0085】また、本発明が適用可能なセンサとして
は、上記各実施例にて説明した以外にも、炭酸ガス、酸
素ガス、アンモニアガス、アミン、アセトン、麻酔ガ
ス、アルコール等を測定するガスセンサ、酵素を用いて
血液や尿中のグルコース、尿素等の生化学成分を測定す
る酵素センサ、抗原抗体反応を用いて血液や尿中のホル
モン、病原菌、ガンマーカ等を測定する免疫センサ、尿
蛋白計用の蛋白センサ、尿潜血計又は大腸ガン計用の潜
血センサ、尿ウロビリノーゲン計用のウロビリノーゲン
センサ、超音波診断装置等の超音波トランスジューサ、
心電計、筋電計、脳波計等に用いられる電位センサ、血
圧計、圧平眼圧計、体重計等に用いられる圧力センサ、
体温計、鼓膜温度計等に用いられる温度センサ等、種々
のセンサがあり、本発明が適用できるセンサはこれらセ
ンサの種類には限定されない。
【0086】また、上述の各実施例では、交換部品に搭
載した半導体メモリに、主にその交換部品に関わる分析
情報を記憶することを例にとって説明したが、勿論、こ
のメモリに記憶する情報はその交換部品に関わる情報に
限定されない。たとえば、分析装置本体を出荷した後
に、交換部品とは直接には関係のない、装置本体に内蔵
されたメモリ内のソフトに不具合が見出された場合、不
具合を修正するためのパッチソフトを、交換部品に搭載
した半導体メモリに搭載して、上述の各実施例と同様に
して、分析装置本体へ供給し、その不具合の部分を置換
して、不具合を解消することもできる。また同様に、他
の種類の交換部品に内蔵されたメモリ内のソフトを修正
するためのパッチソフトを交換部品に搭載することもで
きる。
【0087】また、上述の実施例では主に交換部品に搭
載した半導体メモリに分析情報を記憶する例について説
明したが、勿論、このメモリに記憶する情報は分析情報
に限定されない。たとえば、分析装置がユーザとのイン
ターフェースを行うために画面にメッセージを表示する
ことが行われるが、分析装置を販売する地域で使用され
ている言語を用いてメッセージを表示することがユーザ
フレンドリなインターフェースを行うためには好まし
い。従って、分析装置のメッセージに関しては、好まし
くは当初販売を予定した地域の言語を用いたメッセージ
が製造時に分析装置本体に組み込まれる。ところが、販
売予定が変更されて、別の言語圏へ出荷される場合、従
来は分析装置本体のソフトを交換して、新たな言語によ
るメッセージ表示に切り替える必要があった。一方、本
発明によれば、使用される言語圏毎にその言語によるメ
ッセージのセットを準備し、各メッセージセットを交換
部品に搭載した半導体メモリに記憶して、適合する言語
圏に供給し、上述の各実施例と同様に本体に読み込ま
せ、自動的にその言語圏で用いられる言語によるユーザ
インターフェースを実現できる。ここでは別の言語を例
にとって説明したが、勿論同じ言語でも本発明は有効で
あり、例えば、当初のメッセージに不明確あるいは不適
切な表現があった場合の修正や、従来画面上のメッセー
ジ表示だけであったインタフェースを音声メッセージを
併用した、より判り易いインタフェース等に改良するこ
と等が極めて簡便に行える。また、本発明の精神はメッ
セージに限らず、各種の種類の情報の更新、拡張に適用
できる。
【0088】
【発明の効果】本発明によれば、特にセンサや試薬、カ
ラム等の、それ自体の特性により分析条件が規定される
交換部品を用いる分析装置において、交換部品に関わ
る、大量のパラメータや新しい分析ソフト等の分析に必
要な情報を、特別な手段を必要とせず簡便に分析装置に
入力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の分析装置の概略構成を
示す図。
【図2】本発明の第1の実施例のセンサ−メモリアッセ
ンブリの概略構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施例の分析装置の立上時の動
作を示すフローチャート。
【図4】本発明の第1の実施例の分析装置の割込時の動
作を示すフローチャート。
【図5】本発明の第2の実施例のセンサパッケージ−メ
モリユニットアッセンブリの概略構成を示す正面図。
【図6】本発明の第2の実施例のセンサパッケージ−メ
モリユニットアッセンブリの概略構成を示す断面図。
【図7】本発明の第2の実施例のセンサパッケージ−メ
モリユニットアッセンブリの変形例の概略構成を示す正
面図。
【図8】本発明の第3の実施例のメモリの領域を示す
図。
【図9】本発明の第4の実施例の分析装置の概略構成を
示す図。
【図10】本発明の第4の実施例の試薬容器−メモリア
ッセンブリの概略構成を示す図。
【図11】本発明の第5の実施例の分析装置の概略構成
を示す図。
【図12】本発明の第5の実施例のマルチセンサ−メモ
リアッセンブリの概略構成を示す図。
【図13】本発明の第6の実施例の分析装置の概略構成
を示す図。
【図14】本発明の第7の実施例の分析装置の概略構成
を示す図。
【図15】本発明の第7の実施例のカラム−メモリアッ
センブリの概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1…分析装置本体、2…センサ−メモリアッセンブリ、
3…サンプリング機構、4…試料、5…試薬容器、5b
…試薬容器−メモリアッセンブリ、6…電磁弁、7…送
液機構、8…制御部、9…流路、10、10b、10c
…電極感応部、11、11b、11c、11d…不揮発
性メモリ、12a、12b、12c、12d、12e、
12f…コネクタ、13…試薬、14…試薬チューブ、
15…キャップ、16…通信線、17…マルチセンサ−
メモリアッセンブリ、18…マルチプレクサ、19…分
析パッケージ−メモリアッセンブリ 、20…液体クロ
マトグラフ装置本体、21a、21b…溶離液、22
a、22b…ポンプ、23…ミキサ、24…インジェク
タ、25…カラム−メモリアッセンブリ、26…検出
器、27…データ処理装置、28…カラムボディ、29
a、29b…エンドフィッティング、30…充填剤、1
00…メモリ、200…センサパッケージ−メモリユニ
ットアッセンブリ、201…センサパッケージ、202
…凹部、203…凸部、205…流路、206…電極感
応部、207…導電性材料、208…コネクタ、209
…コネクタ、210…コネクタ、211…ライン、21
2…リテーナ、213…スリーブ、220…本体側のコ
ネクタ、221…スリーブ、222…コネクタ、223
…コネクタ、230…メモリユニット、231…メモ
リ、232…メモリのコネクタ、233…メモリの凹
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 浩太郎 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 藤井 稔子 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 宮原 裕二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 渡辺 吉雄 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 審査官 郡山 順 (56)参考文献 特開 平5−26881(JP,A) 特開 平4−50654(JP,A) 実開 昭57−112956(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分析装置本体と、前記分析装置本体に着脱
    自在に取り付けられる交換部品とを有し、 前記交換部品は、消耗品と、前記分析装置本体に備わっ
    ている分析ソフトと置換もしくは拡張する分析ソフトを
    格納したメモリとを備え、 前記分析装置本体は、試料を保持する手段と、前記メモ
    リから前記置換もしくは拡張する分析ソフトを読み出す
    手段と、前記読み出され置換もしくは拡張された分析ソ
    フトに基づいて前記試料を分析する手段と、分析結果を
    出力する手段とを備えることを特徴とする分析装置。
  2. 【請求項2】前記消耗品と前記メモリとは取り外し可能
    であり、前記メモリは再利用の経緯を記録する履歴情報
    記録領域を有することを特徴とする請求項1記載の分析
    装置。
  3. 【請求項3】前記消耗品はセンサであり、 前記メモリは、前記センサの稼働記録または分析結果の
    記録も行うことを特徴とする請求項1記載の分析装置。
  4. 【請求項4】試料を保持する手段と、分析ソフトを読み
    出す手段と、読み出された前記分析ソフトに基づいて前
    記試料を分析する手段と、分析結果を出力する手段とを
    備えた分析装置本体に対して、取り付けられる要素パッ
    ケージであって、 前記要素パッケージは、前記分析装置本体に対し着脱可
    能に取り付けられる部材であって、 前記要素パッケージは、消耗品とメモリを有し、前記メモリは、前記分析装置本体に備わっている分析ソ
    フトと置換もしくは拡張する分析ソフトを格納してお
    り、 前記分析ソフトを読み出す手段は、前記分析装置本体に
    備わっている分析ソフトと置換もしくは拡張する分析ソ
    フトを読み出す手段であり、 前記試料を分析する手段は、前記読み出され置換もしく
    は拡張された分析ソフトに基づいて前記試料を分析する
    手段である ことを特徴とする要素パッケージ。
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