JP4649227B2 - Nmr装置 - Google Patents

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本発明は、圧縮ガス等の媒体を調整する機構とそれを駆動させる電気回路とがプラクティカルに結合したNMR装置に関し、特に、試料を媒体により電気信号で遠隔操作させることができるNMR装置に関する。
NMR装置は、試料に強力な静磁場を印加して、試料中の核スピンを持った原子核の磁気モーメントに静磁場方向を軸とする歳差運動を惹起させた上で、静磁場方向に直交する向きの高周波磁場を印加して、原子核の磁気モーメントの歳差運動を励起し、その後、原子核の磁気モーメントの歳差運動が励起状態から基底状態に戻る際に放出されるNMR信号を、試料に固有な周波数を持った高周波磁界として観測する装置である。
従来のNMR装置の測定部近傍を図1に示す。図中、Aは超伝導磁石である。超伝導磁石Aの内部には、超伝導線により、主コイルBが巻回されている。主コイルBは、通常、液体ヘリウム等を蓄えることができる図示しない断熱容器中に置かれ、極低温に冷却されている。NMRプローブCは、このような磁石の外側に配置される鍔状のベース部と、磁石の内側に挿入される筒状部とで構成され、筒状部は、通常、この超伝導磁石Aの中心軸に沿って貫通されたボアと呼ばれる筒状の穴Dの内部に向けて、下側の開口部から上方向に向けて挿入される。また、穴Dの上側開口部からは、試料をNMRプローブCに誘導するためのスピンナ・ハウジングEが挿入されている。試料は、スピンナ・ハウジングEから供給される圧縮ガス等の媒体によりスピン制御される。
従来の溶液NMR装置の例を図2に示す。図中aは、ホストコンピュータである。ホストコンピュータaは、NMR分光計を制御しているNMR分光計内のコンピュータcや、コンピュータcの仕事の一部を分掌する出先の上位コンピュータdなどを制御したり、NMR分光計で得られたNMRデータを処理したりするワーク・ステーションである。オペレータがNMR分光計に対して試料セット、試料回転等の動作を行なわせる場合、まずホストコンピュータaに命令を入力する。すると、ホストコンピュータaは、LANやイーサネット(登録商標)等のネットワーク回線bでNMR分光計内のコンピュータcと繋がっているので、ネットワーク回線bを介してコンピュータcとコミュニケーションを行ない、NMR分光計にオペレータの命令を伝える。コンピュータcは、ホストコンピュータaからの命令を受け取って、NMR分光計にオペレータが所望する動作を行なわせる。
尚、図2では、ホストコンピュータaの命令が、ネットワーク回線bを介してNMR分光計内のコンピュータcに伝えられる構成になっているが、これは、ネットワーク回線bを介さずに、直接、ホストコンピュータaとNMR分光計内のコンピュータcとが接続されていても構わない。
dは、試料駆動機構eを直接制御するための上位コンピュータである。上位コンピュータdは、NMR分光計全体を制御しているコンピュータcの仕事の一部(例えば、試料駆動機構eの制御やNMRプローブfのIDの読み取りなどのローカルな仕事)を分掌する出先のコンピュータであり、コンピュータcとは、シリアル伝送やパラレル伝送等の電気通信あるいは光通信により接続され、コミュニケーションを行なっている。上位コンピュータdにより制御される試料駆動機構eは、主にエア・レギュレータや電磁弁等の機械部品で構成されている。試料駆動機構eは、上位コンピュータdのI/O等により制御されている。
fは、NMRプローブである。NMRプローブfには、測定用途に応じて様々な種類が存在するため、それらを区別するために、IDが割り付けられている。上位コンピュータdとNMRプローブfは、電気通信あるいは光通信により接続されており、上位コンピュータdは、その通信接続を介してNMRプローブfのIDを読み取り、そのIDに応じてI/Oを制御し、試料駆動機構eを動作させる。
尚、図2では、試料駆動機構eの制御とNMRプローブfのIDの読み取りを上位コンピュータdが行なっているが、これは、NMR分光計内のコンピュータcが行なっても構わない。また、コンピュータcと上位コンピュータdは、図2では別体となっているが、これは、1台のコンピュータで兼用されていても良い。
次に、試料駆動機構eについて、もう少し詳しく説明する。図3は、試料駆動機構の構成を示すものである。図中1は、圧縮空気を発生させるコンプレッサーである。コンプレッサー1で発生させられた圧縮空気は、エア・ドライヤー2で水分を除去される。この水分は、ドレイン3から排水される。水分を取り除かれた圧縮空気は、次に、フィルタ4で塵等を除去された後、リリーフ弁5で圧力の調整をする。圧が高すぎる場合は、リリーフ弁5で適正な圧になるまで圧抜きを行なう。
こうして適正な圧力に整えられた圧縮空気は、エア・レギュレータ6で元圧を調節された後、試料制御用のエアと試料温度可変用のエアに分岐される。
試料制御用のエアは、ニードルバルブ7で風量を調節された後、スピンエアと軸エアに分けられ、スピンエアは、ニードルバルブ10で風量を調節された後、試料スピンエアの制御機構12を通って、スピンナ・ハウジング15に送られる。また、軸エアは、圧力調整用エア・レギュレータ13を通って、同じくスピンナ・ハウジング15に送られる。スピンナ・ハウジング15は、超伝導磁石のボア内に取り付けられており、試料に回転駆動用のスピンエアとエア・ベアリング用の軸エアを供給している。
一方、試料温度可変用のエアは、試料温度可変用エアと試料浮上用エアに分けられる。試料温度可変用エアは、エア・レギュレータ8で圧力を調節された後、ニードルバルブ11で風量を調節された後、NMRプローブ16の下側から測定部に導入される。また、試料浮上用エアは、ニードルバルブ9で風量を調節された後、NMRプローブ16に導入される。このエアは、エアフロー・センサ14で流量が監視されており、超伝導磁石のボアの上側開口部から試料の出し入れを行なう際に、最適な流量になるように制御される。SV1〜SV5は電磁弁である。
一例として、図4に試料をNMRプローブにセットする場合のフローチャートを示す。まず、試料セットの命令により、分岐1へと進む。ここでは、NMRプローブのIDを詠み込み、例えば固体プローブや高圧プローブのような自動的に試料セットができないタイプの特殊なNMRプローブでは、以降のタスクをスキップし、終了する。それ以外の標準的なNMRプローブの場合は、タスク1へ進む。タスク1では、SV4〜SV5をonにし、SV1〜SV3をoffにする。
次に、分岐2で、試料が実際にNMRプローブにセットされたか否かを判断し、もし試料が問題なくセットされた場合は、タスク2へ進む。試料がセットされなかった場合は、分岐3へ進む。分岐3では、試料がセットされたか否かをX秒間監視し、X秒以内に試料がセットされれば分岐2へ進み、そのままタスク2へ進む。X秒経過後も試料がセットされなければ、タスク3へと進む。
タスク2では、Y秒間待ち時間を経た後、タスク4へと進む。タスク4では、SV3をoffからonにし、SV5をonからoffにし、試料セット操作を終了する。タスク3では、タスク4と同様、SV3をoffからonにし、SV5をonからoffにし、その後、分岐4へ進む。分岐4では、再度、試料がセットされたか否かを判断し、試料がセットされた場合には、試料セット操作を終了する。
分岐4で試料がセットされていない場合、分岐5へ進み、試料がセットされたか否かをZ秒間監視し、試料がセットされた場合には分岐4へ進み、試料セット操作を終了する。Z秒間経過の後、試料がセットされなかった場合には、タスク6へ進み、ERROR処理を行なう。
このようなNMR装置において、NMRプローブの同調整合情報に限り、NMRプローブ側に設けた半導体記憶装置に記憶させる技術が知られている。
特開平11−218570号公報 特開平11−223667号公報
一般に、試料制御には、NMRプローブの種類や条件等により、数多くの制御パターンが存在する。これら各種の条件を判断して、試料駆動機構内の電磁弁の制御や、図4で示したX秒、Y秒、Z秒のような時間管理は、上位コンピュータなくして制御することは困難である。
これらの上位コンピュータには、普通、組み込み式のマイクロプロセッサーを搭載した回路が用いられる。そして、組み込み式のマイクロプロセッサーによって試料駆動機構を制御した場合、制御シーケンスは、マイクロプロセッサーのファームウェアとして、EPROMもしくはEEPROM等に格納されることとなる。
しかしながら、特殊なNMRプローブ、特殊なNMR試料管、特殊なアプリケーション等の登場や、ユーザーの特殊な要望によっては、試料駆動機構の制御を変更せざるを得ない場合が起こり得る。一例として上げれば、試料駆動機構の電磁弁の切り換え方法の変更、新たな電磁弁の追加制御、タイミングや待ち時間の変更、制御ルーチン自体の変更や追加等である。
そのような場合、従来の方法では、マイクロプロセッサーのファームウェアを変更しなくては、対応することができない。言い換えると、NMR分光計内のEPROMを交換したり、EEPROMの内容を書き換えたりする作業が必要となっていた。
本発明の目的は、上述した点に鑑み、試料制御方式に追加や変更が必要となった場合でも、上位コンピュータのファームウェアを変更することなく、新たな試料制御方式を提供可能なNMR装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明にかかるNMR装置は、
使用者がワーク・ステーションから命令を入力すると、その命令がNMR分光計のコンピュータを介して試料駆動機構に伝えられ、その結果、制御シーケンスに基づいて試料駆動機構が自動的に試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする機能を備え、
該NMRプローブには、NMRプローブの種類を判別するためのIDを記憶する記憶装置が設けられており、該IDは、NMR分光計のコンピュータに読み取られることにより、自動的にNMR分光計のコンピュータにNMRプローブの種類が認識されるように構成されたNMR装置において、
前記試料駆動機構が試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする際に用いられる制御プログラムのすべて、またはそのプログラムの少なくとも一部を前記NMRプローブに固有の情報として前記NMRプローブの記憶装置に記憶させておき、該記憶装置からそれをNMR分光計のコンピュータに読み取らせ、読み取ったプログラムまたはそのプログラムの少なくとも一部に基づいて、前記NMR分光計のコンピュータが前記試料駆動機構を動作させるようにしたことを特徴としている。
また、前記NMRプローブの記憶装置は、ROM、RAM、メモリーカード、RFIDのうちのいずれか1つであることを特徴としている。
本発明のNMR装置によれば、使用者がワーク・ステーションから命令を入力すると、その命令がNMR分光計のコンピュータを介して試料駆動機構に伝えられ、その結果、制御シーケンスに基づいて試料駆動機構が自動的に試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする機能を備え、
該NMRプローブには、NMRプローブの種類を判別するためのIDを記憶する記憶装置が設けられており、該IDは、NMR分光計のコンピュータに読み取られることにより、自動的にNMR分光計のコンピュータにNMRプローブの種類が認識されるように構成されたNMR装置において、
前記試料駆動機構が試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする際に用いられる制御プログラムのすべて、またはそのプログラムの少なくとも一部を前記NMRプローブに固有の情報として前記NMRプローブの記憶装置に記憶させておき、該記憶装置からそれをNMR分光計のコンピュータに読み取らせ、読み取ったプログラムまたはそのプログラムの少なくとも一部に基づいて前記NMR分光計のコンピュータが前記試料駆動機構を動作させるようにしたので、
試料制御方式に追加や変更が必要となった場合でも、上位コンピュータのファームウェアを変更することなく、新たな試料制御方式を提供可能なNMR装置を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図5は、本発明にかかるNMR装置の一実施例である。このNMR装置は、図2に示した従来のNMR装置と類似した構成を持っているので、図2と同じ構成要素に対しては、図2と同じ符号を付して説明を行なう。
図中aは、ホストコンピュータである。ホストコンピュータaは、NMR分光計を制御しているNMR分光計内のコンピュータcや、コンピュータcの仕事の一部を分掌する出先の上位コンピュータdなどを制御したり、NMR分光計で得られたNMRデータを処理したりするワーク・ステーションである。オペレータがNMR分光計に対して試料セット、試料回転等の動作を行なわせる場合、まずホストコンピュータaに命令を入力する。すると、ホストコンピュータaは、LANやイーサネット(登録商標)等のネットワーク回線bでNMR分光計内のコンピュータcと繋がっているので、ネットワーク回線bを介してコンピュータcとコミュニケーションを行ない、NMR分光計にオペレータの命令を伝える。コンピュータcは、ホストコンピュータaからの命令を受け取って、NMR分光計にオペレータが所望する動作を行なわせる。
尚、図5では、ホストコンピュータaの命令が、ネットワーク回線bを介してNMR分光計内のコンピュータcに伝えられる構成になっているが、これは、ネットワーク回線bを介さずに、直接、ホストコンピュータaとNMR分光計内のコンピュータcとが接続されていても構わない。
dは、試料駆動機構eを直接制御するための上位コンピュータである。上位コンピュータdは、NMR分光計全体を制御しているコンピュータcの仕事の一部(例えば、試料駆動機構eの制御やNMRプローブfのIDの読み取りなどのローカルな仕事)を分掌する出先のコンピュータであり、コンピュータcとは、シリアル伝送やパラレル伝送等の電気通信あるいは光通信により接続され、コミュニケーションを行なっている。上位コンピュータdにより制御される試料駆動機構eは、主にエア・レギュレータや電磁弁等の機械部品で構成されている。試料駆動機構eは、上位コンピュータdのI/O等により制御されている。
fは、NMRプローブである。NMRプローブfには、測定用途に応じて様々な種類が存在するため、それらを区別するために、IDが割り付けられている。上位コンピュータdとNMRプローブfは、電気通信あるいは光通信により接続されており、上位コンピュータdは、その通信接続を介してNMRプローブfのIDを読み取り、そのIDに応じてI/Oを制御し、試料駆動機構eを動作させる。
尚、図5では、試料駆動機構eの制御とNMRプローブfのIDの読み取りを上位コンピュータdが行なっているが、これは、NMR分光計内のコンピュータcが行なっても構わない。また、コンピュータcと上位コンピュータdは、図5では別体となっているが、これは、1台のコンピュータで兼用されていても良い。
NMRプローブfのIDは、NMRプローブf内に設けられたROM、RAM、メモリーカード、RFID等の半導体記憶装置gに収められている。この半導体記憶装置gには、NMRプローブfのIDばかりでなく、NMRプローブfの種類に応じて固有な試料駆動機構eの制御シーケンスの一部または全部をも記憶させておく。これらの制御シーケンスは、従来は、コンピュータcの記憶装置や上位コンピュータdの記憶装置に記憶させていたものである。
上位コンピュータdと半導体記憶装置gとの間は、電気通信、光通信、あるいは無線通信により接続されており、上位コンピュータdは、その通信接続を介してNMRプローブfから固有の制御シーケンスを読み取り、それに応じてI/Oを制御し、試料駆動機構eを動作させる。
尚、上述の説明では、NMRプローブfのIDを記憶させる半導体記憶装置と、試料駆動機構eの制御シーケンスの一部または全部を記憶させる半導体記憶装置とを、同じ1台のNMRプローブfの半導体記憶装置に兼務させているが、これは、2台の半導体記憶装置であってもかまわない。
一例として、図4のフローチャートを参考にして、本実施例の動作を説明する。まず、上位コンピュータdは、試料セットの命令を受け取ると、分岐1へと進む。ここで、上位コンピュータdは、NMRプローブfに附属の半導体記憶装置gにアクセスし、IDを詠み込み、例えば固体プローブや高圧プローブのような自動的に試料セットができないタイプの特殊なNMRプローブでは、以降のタスクをスキップし、終了する。それ以外の標準的なNMRプローブの場合は、タスク1へ進む。タスク1では、SV4〜SV5をonにし、SV1〜SV3をoffにする動作を行なうが、半導体記憶装置gには、これらの電磁弁(SV1〜SV5)の動作ステータスが書かれている。上位コンピュータdは、それを読み取り、読み取ったデータに基づいて、電磁弁を動作させる。
次に、分岐2で、試料が実際にNMRプローブにセットされたか否かを判断し、もし試料が問題なくセットされた場合は、タスク2へ進む。試料がセットされなかった場合は、分岐3へ進む。分岐3では、試料がセットされたか否かをX秒間監視し、X秒以内に試料がセットされれば分岐2へ進み、そのままタスク2へ進む。X秒経過後も試料がセットされなければ、タスク3へと進む。
タスク2では、Y秒間待ち時間を経た後、タスク4へと進む。タスク4では、SV3をoffからonにし、SV5をonからoffにし、試料セット操作を終了する。タスク3では、タスク4と同様、SV3をoffからonにし、SV5をonからoffにし、その後、分岐4へ進む。分岐4では、再度、試料がセットされたか否かを判断し、試料がセットされた場合には、試料セット操作を終了する。
分岐4で試料がセットされていない場合、分岐5へ進み、試料がセットされたか否かをZ秒間監視し、試料がセットされた場合には分岐4へ進み、試料セット操作を終了する。Z秒間経過の後、試料がセットされなかった場合には、タスク6へ進み、ERROR処理を行なう。
尚、これらのX、Y、Z秒といった時間についても、半導体記憶装置gに任意の値を記憶させておき、その値を上位コンピュータdが半導体記憶装置gから読み取って、実際の動作に供させる。
このように、動作させる電磁弁の情報や待ち時間の値の情報など、試料駆動機構eの制御シーケンスの少なくとも一部、できれば全部をNMRプローブfの半導体記憶装置g側に持たせ、上位コンピュータdのファームウェア側にはそれらの情報を持たせないようにする。これにより、試料制御方式に追加や変更が必要となった場合でも、上位コンピュータdのファームウェアを変更することなく、新たな試料制御方式を提供することが可能になる。
尚、上述の説明は、試料セット動作の場合についてのみ述べたものであるが、これは、試料セットの動作に限らず、試料制御に関わるすべての動作制御に対して適用することができる。
本発明には、変形例が可能である。例えば、上位コンピュータdが試料セットの命令を受け取った際に、上位コンピュータdは試料セットのルーチンを起動するが、試料セットのサブルーチンのみは上位コンピュータdのファームウェアには持たせず、NMRプローブfの半導体記憶装置gに持たせるようにしても良い。その場合、上位コンピュータdは、NMRプローブfの半導体記憶装置gから実行するサブルーチンを受け取り、それに従って試料駆動機構eを制御することになる。
また、上位コンピュータdが試料セットの命令を受け取った際に、上位コンピュータdは試料セットのルーチンを起動するが、試料セットのサブルーチンのみは上位コンピュータdのファームウェアには持たせず、ホストコンピュータaの記憶装置にファイルとして持たせるようにしても良い。その場合、上位コンピュータdは、ホストコンピュータaから実行するルーチンを受け取り、それに従って試料駆動機構eを制御することになる。
NMR装置に、広く利用できる。
従来のNMR装置の測定部近傍を示す図である。 従来のNMR装置のネットワークの一例を示す図である。 従来の試料駆動機構の一例を示す図である。 従来の試料セット動作のフローチャートの一例を示す図である。 本発明にかかるNMR装置の一実施例を示す図である。
符号の説明
A:超伝導磁石、B:主コイル、C:NMRプローブ、D:穴(ボア)、E:スピンナ・ハウジング、a:ホストコンピュータ、b:ネットワーク回線、c:コンピュータ、d:上位コンピュータ、e:試料駆動機構、f:NMRプローブ、g:半導体記憶装置、1:コンプレッサー、2:エア・ドライヤー、3:ドレイン、4:フィルタ、5:リリーフ弁、6:エア・レギュレータ、7:ニードルバルブ、8:エア・レギュレータ、9:ニードルバルブ、10:ニードルバルブ、11:ニードルバルブ、12:スピンエア制御機構、13:エア・レギュレータ、14:エアフロー・センサ、15:スピンナ・ハウジング、16:NMRプローブ、SV1〜SV5:電磁弁

Claims (2)

  1. 使用者がワーク・ステーションから命令を入力すると、その命令がNMR分光計のコンピュータを介して試料駆動機構に伝えられ、その結果、制御シーケンスに基づいて試料駆動機構が自動的に試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする機能を備え、
    該NMRプローブには、NMRプローブの種類を判別するためのIDを記憶する記憶装置が設けられており、該IDは、NMR分光計のコンピュータに読み取られることにより、自動的にNMR分光計のコンピュータにNMRプローブの種類が認識されるように構成されたNMR装置において、
    前記試料駆動機構が試料をNMRプローブに導入したり、あるいはNMRプローブ内で回転制御したり、あるいはNMRプローブから導出したりする際に用いられる制御プログラムのすべて、またはそのプログラムの少なくとも一部を前記NMRプローブに固有の情報として前記NMRプローブの記憶装置に記憶させておき、該記憶装置からそれをNMR分光計のコンピュータに読み取らせ、読み取ったプログラムまたはそのプログラムの少なくとも一部に基づいて、前記NMR分光計のコンピュータが前記試料駆動機構を動作させるようにしたことを特徴とするNMR装置。
  2. 前記NMRプローブの記憶装置は、ROM、RAM、メモリーカード、RFIDのうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1記載のNMR装置。
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