JP4040186B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は像担持体に接触して像担持体を帯電する帯電装置を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置においては、以下のような画像形成が行われる。
【0003】
まず、帯電部材により電子写真感光体、あるいは、静電記録誘導体等の像担持体の表面を均一に帯電させる。
【0004】
つぎに、露光部に画像に対応した光を当て、光の当たった部分の帯電電荷を除去する。これにより、画像に対応した静電潜像を形成する。
【0005】
そして、現像部において静電潜像を現像して可視画像とする。
【0006】
この像を転写部において転写材に転写し、定着する。
【0007】
転写部で転写されなかった転写残の現像剤はクリーニング部材により像担持体から除去される。
【0008】
従来、電子写真方式や静電記録方式の画像形成装置において、電子写真感光体あるいは静電記録誘電体等の像担持体の帯電処理手段としてはコロナ帯電器が使用されてきた。近年、像担持体に電圧を印加した帯電部材を当接させて、像担持体の帯電を行なう方式である接触帯電装置が実用化されてきている。これは、低オゾンあるいは低電力等を目的としており、中でも帯電部材として導電ローラを用いたローラ帯電方式の装置が帯電の安定性という点から好ましく用いられている。
【0009】
ローラ帯電方式の帯電装置では、帯電部材として導電性の弾性ローラを像担持体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによって像担持体を帯電処理する。具体的には、帯電は帯電部材から像担持体への放電によって行なわれるため、あるしきい値電圧以上の電圧を印加することによって帯電が開始される。例を示すと、図2の点線Bのように、像担持体としての厚さ25μmのOPC感光体に対して帯電ローラを加圧当接させて帯電処理を行なわせる場合には、帯電ローラに対して約640V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感光体表面電位が増加する。以降、このしきい値電圧を帯電開始電圧Vthと定義する。つまり、電子写真に必要とされる感光体表面電位Vdを得るためには帯電ローラにはVd+Vthという必要とされる以上のDC電圧が必要となる。
【0010】
このようにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して像担持体の帯電を行なう方式を「DC帯電方式」と称する。更なる帯電の均一化を図るために特開昭63−149669号公報等に開示されるように、所望のVdに相当するDC電圧に2×Vth以上のピーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触帯電部材に印加して像担持体の帯電を行なう「AC帯電方式」が用いられる。これはACによる電位のならし効果を目的としたものであり、像担持体の電位はAC電圧のピークの中央であるVdに収束し、環境等の外乱には影響されにくい。
【0011】
しかしながら、このような接触帯電装置においても、その本質的な帯電機構は帯電部材から像担持体への放電現象を用いているため、先に述べたように帯電に必要とされる電圧は像担持体表面電位+放電しきい値以上の値が必要とされ、微量のオゾンは発生する。そこで新たな帯電方式として、像担持体への電荷の直接注入による帯電方式が、特開平06−003921号公報等で提案されている。この帯電方式は、帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電磁気ブラシ等の接触導電部材に電圧を印加し、像担持体表面にあるトラップ準位または導電粒子等の電荷保持部材に電荷を注入して接触注入帯電を行なう方法である。この帯電方式では、放電現象が支配的でないため、帯電に必要とされる電圧は所望する像担持体表面電位のみであり、オゾンの発生もないので好ましい。
【0012】
接触性の向上により帯電を促進させるために、導電性の粒子を接触帯電部材に塗布あるいは混入させたものを用いる系では、密な接触を行なうことが可能であり、接触不足による帯電不良は生じにくく、良好な帯電性を得ることができる。しかし、帯電部から帯電を促進させるための導電粒子(以下、帯電促進粒子と称する)が減少して、帯電性の低下が生じることがあった。
【0013】
帯電促進粒子の不足を補うためには、帯電促進粒子を新たに供給する手段が必要となる。供給手段としては、帯電促進粒子を現像装置内から、現像剤に帯電促進粒子を混合することにより、供給を行なう系が帯電促進粒子の供給手段と現像装置を共通化できるため、小型化が可能であり、有利である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、帯電促進粒子の供給を現像装置から静電的に像担持体へ行なう系では画像比率により帯電促進粒子の供給量が変化し、画像比率が極端に偏った画像を連続して出力した場合などに、帯電促進粒子の供給を安定して行なうことができなくなることがあり、その際には良好な帯電性が得られないという問題が生じることがあった。
【0015】
本発明の目的は、このような課題を解決し、導電粒子(帯電促進粒子)を現像装置内から安定して供給し、良好な帯電性および画像を安定して得ることが可能な画像形成装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、像担持体と、この像担持体を帯電するために電圧が印加可能な帯電部材であって、前記像担持体との間でニップ部を形成する帯電部材と、前記帯電部材による帯電を用いて前記像担持体に形成された静電像をトナーで現像する現像手段であって、前記ニップ部へ導電粒子が供給されるように前記像担持体へ前記導電粒子を供給する現像手段と、を有する画像形成装置において、前記導電粒子の帯電極性は、前記トナーの正規の帯電極性と逆の極性であり、前記像担持体に形成される画像比率が大きいほど、前記像担持体の非画像領域となることになる領域に対して前記現像手段に印加される電圧または前記像担持体の電位の少なくとも一方を変化させて、前記現像手段に印加される電圧の平均値と前記像担持体の電位との電位差が大きくなるようにすることを特徴とする画像形成装置である。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
本実施例は、印字画像の画像比率に応じて、非画像形成時の現像バイアス電位を電位的に並行移動させることにより、導電粒子である帯電促進粒子の供給量を制御し、一定量の帯電促進粒子の供給を行なうことを特徴とする。
【0018】
図1に本実施例の画像形成装置の概略図を示す。
【0019】
(感光体)
1は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体である。本実施例の画像形成装置は反転現像を用いており、ネガ感光体を用いている。本実施例では直径30mmのOPC感光体であり、矢印方向に94mm/secの周速度をもって回転駆動される。本実施例では感光層の上の表面層に酸化亜鉛を分散させることにより注入帯電性を向上させている。
【0020】
本例は、被帯電体としての感光体1の表面に電荷注入層を設けて感光体表面の抵抗を調節することで安定して均一に注入帯電を行なう。
【0021】
図3は、本例で使用した、表面に電荷注入層を設けた感光体1の層構成模型図である。即ち該感光体1は、アルミドラム基体(A1ドラム基体)11上に下引き層12、正電荷注入防止層13、電荷発生層14、電荷輸送層15の順に重ねて塗工された一般的な有機感光体ドラムに電荷注入層16を塗布することにより、帯電性能を向上したものである。
【0022】
電荷注入層16は、バインダーとしての光硬化型のアクリル樹脂に、導電性粒子(導電フィラー)としてのSnO2 超微粒子16a(径が約0.03μm)、4フッ化エチレン樹脂(商品名テフロン)などの滑剤、重合開始剤等を混合分散し、塗工後、光硬化法により膜形成したものである。
【0023】
電荷注入層16として重要な点は、表層の抵抗にある。電荷の直接注入による帯電方式においては、被帯電体側の抵抗を下げることでより効率良く電荷の授受が行えるようになる。一方、像担持体(感光体)として用いる場合には静電潜像を一定時間保持する必要があるため、電荷注入層16の体積抵抗値としては1×109 〜1×1014(Ω・cm)の範囲が適当である。注入層16の抵抗の測定は横河ヒューレットパッカード社のHIGH RESISTANCE METER 4329AにRESISTIVITY CELL 16008Aを接続して100Vの電圧を印加してシート状のサンプルを測定した。
【0024】
(帯電)
2は感光体1に当接された接触帯電部材としての導電性弾性ローラである。導電性弾性ローラ2の表面には導電粒子としての帯電促進粒子6が装置が新品の状態からコートされている。なお新品の状態では粒子6をローラ2にコートしないでおくことも可能である。導電性弾性ローラ2は感光体1の接触面(帯電ニップ部)においてカウンタ方向に100%の周速で駆動されている。導電性弾性ローラ2には感光体1の外周面がほぼ−700Vに一様に帯電処理されるように、帯電バイアス電源S1から−700Vの直流電圧を帯電バイアスとして印加する。帯電ニップ部幅は3mmとした。
【0025】
(露光)
この感光体1の帯電面に対して、レーザーダイオードおよびポリゴンミラー等を含む不図示のレーザビームスキャナからレーザビームによる走査露光Lが出力される。
【0026】
目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して、その走査露光Lを強度変調しておくことにより、感光体1の外周面に対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。なお、本実施例では露光部電位はほぼ0Vである。
【0027】
(現像)
その静電潜像は、現像剤として正規の極性が負帯電極性の平均粒径6μmの磁性1成分絶縁現像剤31を用いた、非接触現像装置3により現像剤像として反転現像される。
【0028】
本実施例では、現像剤として負帯電極性の平均粒径6μmの磁性1成分絶縁現像剤31を用いた、反転現像装置3により現像剤像として現像される。
【0029】
32はマグネット33を内包する直径16mmの非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ32に上記の現像剤31をコートし、感光体1表面との距離を500μmに固定した状態で、感光体1と等速で回転させ、現像スリーブ32に現像バイアス電源S2より現像バイアス電圧を印加する。現像剤31は弾性ブレード34との摺擦により、摩擦帯電し、電荷を持つ、現像スリーブ32に所定の現像バイアスを印加することにより、現像スリーブ32と感光体1の間で1成分ジャンピング現像を行なわせる。現像バイアスについては、後述する。
【0030】
現像剤31には実施例1と同様の帯電促進粒子を混合してあり、混合量は現像剤100重量部に対してそれぞれ1重量部である。
【0031】
(転写)
一方、不図示の給紙部から記録材としての転写材Pが供給されて、感光体1と、これに所定の押圧力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗の転写ローラ4との圧接接触部(転写部)Tに、所定のタイミングにて導入される。
【0032】
転写ローラ4には転写バイアス印加電源S3から所定の転写バイアス電源が印加される。
【0033】
本実施例ではローラ抵抗値は5×108 Ωのものを用い、+3000VのDC電圧を印加して転写を行なった。
【0034】
転写部Tに導入された転写材Pはこの転写部Tを狭持搬送されて、その表面側に感光体1の表面に形成担持されている現像剤画像が順次に静電気力と押圧力にて転写されていく。
【0035】
(定着)
現像剤画像の転写を受けた転写材Pは感光体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ導入されて現像剤画像の定着を受け、画像形成物(プリント、コピー)として装置外へ排出される。
【0036】
(カートリッジ)
本実施例の画像形成装置は、感光体1、接触帯電部材2、現像装置3の3つのプロセス機器をプロセスカートリッジCに包含させ、画像形成装置本体に対して一括して着脱交換自在のカートリッジ方式の装置であるが、これに限るものではない。
【0037】
(トナーリサイクルプロセス)
本例は転写後、次の帯電部材による帯電前の専用のクリーナがない。従って、残留トナーが存在するまま感光体は帯電ニップ部で帯電され、像露光されて静電潜像が形成される。現像位置では、現像スリーブから潜像の明部へトナーを付着させる現像電界が形成されると共に潜像の暗部から現像スリーブへトナーを回収するクリーニング電界が形成され、現像同時クリーニングが行なわれる。クリーナレスプロセスでは、特に帯電ニップ部においてトナーがたまることによる帯電性低下が生じやすいので現像器から帯電促進粒子を供給することは有効である。
【0038】
(材料の説明)
以下に本実施例で用いた部材について述べる。
【0039】
(導電性帯電ローラ)
帯電導電性弾性ローラ2は、芯金21上に可撓性部材であるゴムあるいは発泡体の中抵抗層22を形成することにより作成される。中抵抗層22は樹脂(本実施例ではウレタン)、導電性粒子(例えばカーボンブラック)、硫化剤、発泡剤等により処方され、芯金21の上にローラ状に形成した。その後、表面を研磨した。
【0040】
導電性弾性ローラ2の抵抗値は以下のように測定した。画像形成装置の感光体1をアルミ製のドラムと入れ替える。その後に、アルミドラムと導電性弾性ローラ2の間に100Vの電圧をかけ、その時に流れる電流値を測定することにより、導電性弾性ローラ2の抵抗値を求めた。帯電ローラ2の抵抗は、十分な帯電性とリーク防止のために、104 〜107 Ωが望ましい。本実施例で用いた導電性弾性ローラ2の抵抗値は5×106 Ωであった。本測定は温度25℃、湿度60%の環境下で行なった。測定環境については、本実施例及び他の実施例中の他の測定も同様である。
【0041】
導電性弾性ローラ2の表面における平均セル径は抵抗値それぞれにつき、20μmのものを用いた。平均セル径は光学顕微鏡による観察をもって測定した。ローラ表面がスポンジ層を備えることは、ローラが以下の帯電促進粒子を保持し易くなるので好ましい。
【0042】
(帯電促進粒子)
本実施例では導電粒子としての帯電促進粒子6は、比抵抗が107 Ω・cm、平均粒径1μmの導電性酸化亜鉛粒子を用いた。粒子6の帯電極性は正である。
【0043】
粒径は粒子が凝集体として構成されている場合は、その凝集体としての平均粒径として定義した。粒径の測定には、光学あるいは電子顕微鏡による環境から、100個以上抽出し、水平方向最大弦長をもって体積粒度分布を算出し、その50%平均粒径をもって決定した。
【0044】
抵抗測定は錠剤法により測定し正規化して求めた。底面積2.26cm2 の円筒内に、約0.5gの粉体試料を入れ、上下電極に15kgの加圧を行なうと同時に100Vの電圧を印加し抵抗値を計測し、その後正規化して比抵抗を算出した。
【0045】
本実施例で用いた帯電促進粒子6は、潜像露光時に妨げにならないよう、無色あるいは白色の粒子が適切であり、非磁性の粒子が良い。また、粒子6の粒径も現像剤(トナー)31の粒径に対して、1/2以下とすることが画像露光を遮りにくいので良い。
【0046】
帯電部材から感光体への電荷注入性を良くするために導電粒子の体積抵抗率は1012Ωcm以下であるのが良く、好ましくは1010Ωcm以下が良い。
【0047】
帯電促進粒子6の材料として、本実施例では導電性酸化亜鉛粒子を用いたが、これに限るものでなく、粒子の材料としては、他の金属酸化物などの導電性無機粒子や有機物との混合物など各種導電粒子が使用可能である。
【0048】
感光体1と接触帯電部材としての帯電ローラ2との帯電ニップ部における帯電促進粒子3の介在量は、少な過ぎると、該粒子による潤滑効果が十分に得られず、帯電ローラ2と感光体1との摩擦が大きくて帯電ローラ2を感光体1に速度差を持って回転駆動させることが困難である。つまり、駆動トルクが過大となるし、無理に回転させると帯電ローラ2や感光体1の表面が削れてしまう。更に該粒子による接触機会増加の効果が得られないこともあり十分な帯電性能が得られない。一方、該介在量が多すぎると、帯電促進粒子3の帯電ローラ2からの脱落が著しく増加し作像上に悪影響が出ることがある。
【0049】
実験によると該介在量は103 個/mm2 以上が望ましい。103 個/mm2 より低いと十分な潤滑効果と接触機会増加の効果が得られず帯電性能の低下が生じる。
【0050】
より望ましくは103 〜5×105 個/mm2 の該介在量が好ましい。5×105 /mm2 を越えると、該粒子の感光体1へ脱落が著しく増加し、粒子自体の光透過性を問わず、感光体1への露光量不足が生じる。5×105 個/mm2 以下では脱落する粒子量も低く抑えられ該悪影響を改善できる。該介在量範囲において感光体1上に脱落した粒子の存在量を図ると102 〜55 個/mm2 であったことから、作像上弊害がない該存在量としては105 個/mm2 以下が望まれる。
【0051】
該介在量及び感光体1上の該存在量の測定方法について述べる。該介在量は帯電ローラ2と感光体1の帯電ニップ部nを直接測ることが望ましいが、帯電ローラ2に接触する前に感光体1上に存在した粒子の多くは逆方向に移動しながら接触する帯電ローラ2に剥ぎ取られることから、ここでは帯電ニップ部nに到達する直前の帯電ローラ2表面の粒子量をもって該介在量とした。具体的には、帯電バイアスを印加しない状態で感光ドラム1及び帯電ローラ2の回転を停止し、感光体1及び帯電ローラ2の表面をビデオマイクロスコープ(OLYMPUS製OVM1000N)及びデジタルスチルレコーダ(DELTIS製SR−3100)で撮影した。帯電ローラ2については、帯電ローラ2を感光ドラム1に当接するのと同じ条件でスライドガラスに当接し、スライドガラスの背面からビデオマイクロスコープにて該接触面を1000倍の対物レンズで10箇所以上撮影した。得られたデジタル画像から個々の粒子を領域分離するた、ある閾値を持って2値化処理し、粒子の存在する領域の数を所望の画像処理ソフトを用いて計測した。また、感光体1上の該存在量についても感光体1上を同様のビデオマイクロスコープにて撮影し同様の処理を行ない計測した。
【0052】
該介在量の調整は、規制ブレードの設定を変化させて行なった。
【0053】
このように弾性(可撓性)の帯電ローラと帯電ニップ部に介在させた帯電促進粒子との簡単な構成でローラとドラムの間で周速差を設けることで放電が生じることなく帯電ローラからドラムへの電荷注入性が良くなる。即ち、図2の実線Aのようにローラへの印加電圧とドラムの帯電電位がほぼ比例する。
【0054】
(作用の説明)
本実施例で用いた帯電促進粒子6は、現像器3内において、現像剤(トナー)31と反対の帯電極性をもつ。そのため、現像器3から現像剤31が黒字部(トナー像部)に現像されるのに対して、帯電促進粒子6は白地部(非トナー像部)に供給される。
【0055】
従って、印字画像中で黒字部が極端に多く、白地部が少ない画像が続いた場合には、現像器3からの帯電促進粒子6の供給量が減少しやすい。
【0056】
これを防止するために、本実施例ではレーザのビデオ信号などの印字画像比率に従って、非画像形成時の現像バイアスを変化させ、帯電促進粒子6に対する供給バイアスが大きくなるようにすることを特徴とする。即ち、像担持体のある画像領域と次の画像領域との間の非画像領域や、最後の画像領域の後の非画像領域に対して現像バイアスを変化させる。
【0057】
本実施例では現像バイアス電源S2より供給する現像バイアス電位を画像比率に従い平行移動させることにより、画像比率が大きいほど帯電促進粒子6の供給促進の電位差が大きくなるように調整している。現像バイアスは矩形波のAC電圧とDC電圧を重畳した振動電圧を用いるのが良い。以下に本実施例での非画像形成時の現像バイアスの積分平均値を示す。なお、非画像形成中の導電弾性ローラ2には、画像形成時と同じく−700Vの電圧を印加した。
【0058】
【表1】
Figure 0004040186
【0059】
現像バイアスの積分平均値をプラス方向に移動させ、現像バイアスの積分平均値と感光体1の帯電電位間の電位差を大きくすると、帯電促進粒子6の供給促進電位差が大きくなる。この表中では、画像比率の高いものほど、現像バイアスの積分平均値と感光体1の帯電電位間の電位差が大きいため、帯電促進粒子6の供給量が多い。
【0060】
従って、非画像形成時に、この表のような画像比率に応じた現像バイアスを用いることにより、画像形成時中の帯電促進粒子供給量が少ない場合には、非画像形成中に帯電促進粒子を多く供給することができる。そのため、画像パターンによらず帯電促進粒子の供給量を一定に行なうことが可能となる。
【0061】
なお、現像バイアスの電圧波形はデューティ比が1:1でも、そうでなくても良いが、デューティ比が1対1ならば積分平均値は現像バイアスの直流成分に一致する。
【0062】
このような特徴により、本実施例では極端に黒字部の画像比率の高い画像印字においても、帯電促進粒子を安定して供給することができる。
【0063】
本実施例の有効性を確認するため、非画像形成時の現像バイアスが印字画像比率に応じていない比較例と本実施例の間で比較を行なった。比較例では、印字比率の高い画像を連続印字すると、帯電ローラ2表面の帯電促進粒子6の量が減少してしまい、帯電性が低下してしまった。しかし、本実施例では、そのようなことは発生せず、良好な帯電性を保持することができた。
【0064】
なお、本実施例では、現像バイアス電位を画像比率に従い平行移動させることにより、帯電促進粒子6の供給促進の電位差(現像スリーブと感光体との電位差)が大きくなるように調節しているが、これに限るものではなく、非画像形成時の現像バイアスの振動電圧の波形や周波数やピーク間電圧を変化させたり、あるいは、非画像形成時の感光体表面電位を変化させる、電位パターンを形成するといった方法でも構わない。
【0065】
感光体の電位を変化させる場合には、画像比率が高くなるほど感光体の非画像領域となることになる領域の電位を大きくすれば良い。即ち感光体の画像領域となることになる領域と非画像領域となることになる領域の電位を変更する。
【0066】
以上のような画像比率に応じて現像器から感光体へ促進粒子の供給量を変える方法を複数組み合わせて用いても良いのはもちろんである。
【0067】
なお、促進粒子が感光体上に過剰に供給されていても帯電ニップ部を通過して像露光の妨げとなることがあるので画像比率にかかわらず促進粒子を常に多く供給することは良くない。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば像担持体に形成される画像比率に応じて像担持体に適正な量の導電粒子を供給することができるので帯電ニップ部における導電粒子の量を適正にすることができる。従って、帯電性が低下することを防止でき、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の実施例の側面図。
【図2】印加電圧と帯電電位の関係を示すグラフ。
【図3】感光体の断面図。
【符号の説明】
1 感光体
2 導電性弾性ローラ
3 現像器
4 転写ローラ
5 定着器
6 帯電促進粒子
21 芯金
22 中抵抗層
31 現像剤
32 現像スリーブ
33 マグネット
34 弾性ブレード
S1 帯電バイアス電源
S2 現像バイアス電源
S3 転写バイアス電源
L 露光

Claims (10)

  1. 像担持体と、この像担持体を帯電するために電圧が印加可能な帯電部材であって、前記像担持体との間でニップ部を形成する帯電部材と、前記帯電部材による帯電を用いて前記像担持体に形成された静電像をトナーで現像する現像手段であって、前記ニップ部へ導電粒子が供給されるように前記像担持体へ前記導電粒子を供給する現像手段と、を有する画像形成装置において、
    前記導電粒子の帯電極性は、前記トナーの正規の帯電極性と逆の極性であり、
    前記像担持体に形成される画像比率が大きいほど、前記像担持体の非画像領域となることになる領域に対して前記現像手段に印加される電圧または前記像担持体の電位の少なくとも一方を変化させて、前記現像手段に印加される電圧の平均値と前記像担持体の電位との電位差が大きくなるようにすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像担持体の非画像領域となることになる領域に対して前記現像手段に印加される電圧を変化させるために前記電圧のDC成分を変化させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の非画像領域となることになる領域に対して前記現像手段に印加される電圧を変化させるために前記電圧の振動成分の周波数を変化させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の非画像領域となることになる領域に対して前記現像手段に印加される電圧を変化させるために前記電圧の振動成分のピーク間電圧を変化させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記現像手段は、前記像担持体から転写材へのトナー像の転写後に前記像担持体に残留する残留トナーをクリーニングすることが可能であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体と前記帯電部材との間に速度差が形成されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記導電粒子の体積抵抗率は、1012Ωcm以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記導電粒子の粒径は前記トナーの粒径の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記帯電部材は前記ニップ部を形成する可撓性部材を備えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 前記像担持体は、体積抵抗率が1×10Ωcm〜1×1014Ωcmの表面層を備えることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成装置。
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