JP4039190B2 - 電流出力型ディジタル/アナログ変換回路、電流出力型駆動回路及び画像表示装置 - Google Patents

電流出力型ディジタル/アナログ変換回路、電流出力型駆動回路及び画像表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マトリクス状に配置されている複数の画素表示セルによって構成されている画像表示装置、特に、上記画素表示セルが能動型の有機EL画素表示セルからなり、各画素表示セルに駆動電流を供給することで画像信号を表示させる画像表示装置及び当該画像表示装置に駆動電流を供給する電流出力型駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示装置、例えば、一画像を互いに直交する2つの方向に複数の画素に分解し、分解されたそれぞれの画素に対応してマトリクス状に配置されている複数の画素表示セルを有しており、各画素表示セルにより表示された画素で画像を表示するマトリクス表示装置として、液晶ディスプレイのほか、近年有機ELディスプレイも脚光を浴びている。
【0003】
液晶ディスプレイにおいては、多数の画素表示セルがマトリクス状に配列され、表示すべき画像情報に応じて画素毎に光強度を制御することによって画像の表示駆動が行われる。この表示駆動は、画素毎に配置されている駆動用回路、例えば、トランジスタを含む駆動回路によって画素表示セル毎に行われる。なお、画素表示セルとして有機ELの表示素子を用いた有機ELディスプレイでも、画素毎に供給される駆動信号によって表示が行われるが、この場合、駆動信号が画素の輝度に対応して生成される電流信号によって行われる。
【0004】
有機ELディスプレイの場合、画素表示セルとして発光素子を用いる、いわゆる能動型あるいは自発光型ディスプレイであるため、液晶ディスプレイに較べて画像の視認性が高く、さらにバックライトが不要で、且つ応答速度が速いなどの利点がある。ただし、有機EL素子は、ダイオードのような曲線的な電流−電圧特性をもっており、輝度−電流特性はほぼ直線的な比例関係をもっている。このような有機EL素子やそれを駆動するTFT(Thin film transistor)には、しきい値電圧があって、しかも素子間のバラツキが大きい。
【0005】
このため、有機ELディスプレイは、各発光素子を表示する画素の輝度に応じた電流によって駆動する、いわゆる電流駆動型であるので、駆動回路は通常の液晶ディスプレイに用いられているものとは大きく異なる。
【0006】
有機EL素子を画像データの値に比例する輝度をもつ画素を表示させるため、その特性に合わせて駆動電流を制御する必要がある。即ち、有機EL素子の特性に応じてガンマ補正を行った電流を供給する必要がある。
【0007】
図12は、従来の基準電圧源に対してガンマ補正を行う補正回路の一構成例を示している。この補正回路において、複数の基準電圧V0,V8,…,V64を出力する基準電圧源を構成する抵抗素子R0,R1,…,R7を少しずつ抵抗値が異なるように設定し、ガンマ補正曲線に基準する電圧出力特性を実現する。なお、2つの基準電圧間の電圧は、図示されていないディジタル/アナログ変換回路によって上下に隣接した2つの基準電圧の間を補間することで出力される。
【0008】
なお、このガンマ補正回路では、表示パネルに複数の駆動用ICを用いた場合に、基準電圧源の各出力端子を駆動用IC同士に接続することで、駆動用IC間の基準電圧を共通化させ、駆動用IC間のバラツキを抑制でき、液晶ディスプレイ用の電圧出力型の駆動用ICとして適している。
【0009】
また、図13には、特許文献である特開平8−84307号公報により開示されたガンマ補正機能付きのディジタル/アナログ変換回路を含む液晶パネル駆動回路の一例を示している。図示のように、本例のディジタル/アナログ変換回路は、ガンマ補正機能付きの電流出力型ディジタル/アナログ変換回路(以下、電流出力型DACと表記する)、電流−電圧変換回路及びデコーダによって構成されている。
【0010】
電流出力型DACは、図示のように、2n −1個のスイッチを構成するMOSトランジスタと、2n −1個の電流源を構成するMOSトランジスタからなる電流出力グループがm個形成されている。さらにmグループの出力電流に応じて、基準電圧Vref を出力する出力部が設けられている。こうして出力される基準電圧に基づき、液晶パネルに供給される駆動電圧が制御される。
なお、上記m個の電流出力グループが、それぞれデコーダから出力2n −1のデータによって制御される。
【0011】
【特許文献1】
特開平8−84307号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来のガンマ補正回路を有機EL素子からなるディスプレイ用のデータ線駆動用ICに適用する場合、種々の問題がある。例えば、図12に示す電圧出力型の補正回路を有機ELディスプレイに適用する場合、電圧出力を電流出力に変換する電圧−電流変換回路が必要になり、電圧−電流変換回路を構成する抵抗素子のバラツキや演算増幅器のオフセット電圧などにより、高階調の輝度表示に必要な精度を得ることが困難であるという不利益がある。
【0013】
また、図13に示すガンマ補正機能付きのDACを用いる場合、電流−電圧変換回路を外すことで電流出力型の駆動回路を実現できるものの、高階調の画像表示には適してない。なぜなら、出力電流を切り換えるスイッチを構成するMOSトランジスタの数が2n −1個があり、例えば、10ビットの電流出力型DACを設計する場合、デコーダの出力信号の本数が1023本と多くなり、回路の規模が大きくなり、ディスプレイパネルの駆動回路の配置が困難になる。また、個々の駆動用ICでは、MOSトランジスタのしきい値電圧のバラツキに合わせて基準電圧も変動するように設計しないと、出力電流のバラツキが大きくなり、表示する画素輝度の精度が低下してしまう問題がある。
【0014】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路構成が簡単で、レイアウト面積の増加を必要最小限に抑えながら、有機ELの特性に適合したガンマ補正機能付きの電流出力型ディジタル/アナログ変換回路及びそれを用いた電流出力型駆動回路、画像表示装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、ガンマ曲線を複数の領域に分割し、各領域において生成された基準電流を基に、入力データに応じた電流を出力し、各領域の出力電流を加算して出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路であって、上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部とを有し、上記各領域において上記電流出力部によって得られた上記出力電流を加算して、上記入力データに対応する変換結果として出力する。
【0016】
また、本発明の電流出力型駆動回路は、入力データに応じた電流を供給する電流出力型駆動回路であって、上記入力データの値に応じて複数の電流出力領域を設けて、上記各電流出力領域において、ガンマ曲線に従ってそれぞれの電流出力領域における1LSBまたはその所定の倍数に対応する基準電流を発生する基準電流発生回路と、上記入力データに応じて上記各電流出力領域におけるコードを出力するデコーダと、上記各電流出力領域において、上記デコーダからの出力コードに応じた電流を出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路と、上記各電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の出力電流を加算して出力する出力回路とを有し、上記電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部とを有する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
また、本発明の画像表示装置は、入力される駆動電流に対してガンマ曲線の光出力特性をもつ複数の画素表示セルをマトリクス状に配置してなる表示パネルに、画像データに応じた駆動電流を供給して所望の画像を表示する画像表示装置であって、上記画像データの値に応じて複数の電流出力領域を設けて、上記各電流出力領域において、上記ガンマ曲線に従ってそれぞれの電流出力領域における1LSBまたはその所定の倍数に対応する基準電流を発生する基準電流発生回路と、上記画像データに応じて、上記各電流出力領域におけるコードを出力するデコーダと、上記各電流出力領域において、上記デコーダからの出力コードに応じた電流を出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路と、上記各電流出力領域における電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の出力電流を加算して、加算電流を上記駆動電流として出力する出力回路とを有し、上記電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部とを有する。
【0018】
また、本発明では、好適には、上記バイナリ電流発生部は、上記基準電流から、上記基準電流の2n-1 倍(nは整数、n>1)までに2の巾乗で増加する複数の電流を発生し、上記固定電流発生部は、上記基準電流の2n 倍の電流を複数発生する。
【0019】
また、本発明では、好適には、上記キャリア電流発生部は、上記入力データが2 n −1から2 n へ変化したことに対応し、1LSBに対応する電流を出力する。
【0020】
さらに、本発明では、好適には、上記キャリア電流発生部は、上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力される差動増幅回路と、上記差動増幅回路に電流を供給する電流源と、を含む。
【0021】
本発明によれば、有機EL画素表示セルを用いて構成された画像表示装置において、画像データの値、例えばその最大値に応じて有機EL素子の特性を示すガンマ曲線を複数の領域に区分して、各領域において1LSBまたはその所定の倍数に対応する基準電流を生成する。そして、ガンマ曲線の各区分された領域に対応する基準電流を適宜制御することにより、折れ線によって有機EL素子のガンマ特性が近似的に表記される。
【0022】
また、本発明によれば、電流出力型ディジタル/アナログ変換回路において、各領域に対応して、基準電流がバイナリで増加する複数のバイナリ電流発生部と、基準電流の所定の倍数の複数の固定電流発生部と、入力データに応じて所望のバイナリ電流と固定電流を加算する電流出力部が設けられている。各区分領域において出力される電流が加算され、その結果が入力データに対する変化結果として得られる。
【0023】
そして、当該電流出力型ディジタル/アナログ変換回路を用いて、入力される画像データに対応する駆動電流を出力する電流出力型駆動回路を構成し、当該駆動回路を用いて、有機EL画素表示素子がマトリクス状に配列してなる画像表示装置に駆動電流を供給することにより、ガンマ補正された駆動電流を有機ELディスプレイパネルに供給することができ、高階調の画像表示を達成できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る電流出力型駆動回路を用いた有機EL画像表示装置の一実施形態を示す構成図である。
【0025】
本実施形態の画像表示装置100は、図1に示すように、電流出力型駆動回路からなるn個の電流出力型データ線駆動回路(以下、便宜上ドライバICと表記する)101−1〜101−n、及び各ドライバICによって出力される駆動電流に応じて画像を表示するディスプレイパネル102から構成されている。
【0026】
図1に示すように、ディスプレイパネル102は、n個の表示領域DRVA1〜DRVAnに分割されている。そして、図示のようにディスプレイパネル102の長手方向の一辺側、例えば、図中の上段側にn個のドライバIC101−1〜101−nが分割されたそれぞれの表示領域DRVA1〜DRVAnに対応するように配置されている。ディスプレイパネル102の各表示領域DRVA1〜DRVAnは、それぞれドライバIC101−1〜101〜nによって駆動される。
【0027】
なお、図1に示すドライバICとディスプレイパネルの配置関係は、例えば、コンピュータのモニタや小型のテレビ表示装置に適用することができる。大型の表示装置の場合、ディスプレイパネル102がさらに図面における上下方向にも例えば、2分割され、そして、分割された上部と下部表示領域においてさらにn個の表示領域に分割される。このように分割されたディスプレイパネル102に対応して、ドライバICがそれぞれディスプレイパネル102の上下両方の長手方向に沿って配置される。そして、上側に配置されたドライバICはディスプレイパネル102の上部のn個の表示領域を駆動し、下側に配置されたドライバICはディスプレイパネル102の下部のn個の表示領域を駆動するという構成を採用することが好ましい。
【0028】
各ドライバIC101−1〜101−nは、図1に示すように、基本的に同一の構成を有し、それぞれの内部には、少なくとも基準電流源回路(図1に示す40−1〜40−m)と、当該基準電流源回路によって生成される基準電流に応じて、画像信号の強度、例えば、輝度を示す画像データに応じた電流信号を発生する電流加算型のディジタル/アナログ変換回路(DAC)と、DACの出力電流を保持して出力する電流出力回路とを有している。なお、電流加算型DAC及び電流出力回路は、後に説明する。
【0029】
本実施形態の画像表示装置において、マスタとなる1つのドライバIC(図1の構成例では、ドライバIC101−1である)の基準電流源回路の外部抵抗接続端子TREXTと接地電位GNDとの間に、電流発生の基準となる抵抗素子REXTを接続し、この抵抗素子の抵抗値に準じた基準電流IREFが生成される。そして、マスタのドライバICによって生成された基準電流IREFが他の各ドライバICに供給され、それぞれのドライバICにおいて、マスタのドライバICから受け取った基準電流IREFに基づき、それぞれの内部に設けられている基準電流源回路40によって基準電流を発生し、DACに供給する。これによって、すべてのドライバICには、共通の基準電流をDACに供給することができ、ドライバIC間の出力電流のバラツキを抑制することができる。
【0030】
本実施形態において、マスタのドライバICの基準電流出力端子TIREFOUTから出力される電流電流IREFを、共通の基準電流配線CML1で各ドライバIC101−1〜101−nの基準電流入力端子TIREFINI接続されている。
そして、図1に示す構成では、マスタのドライバIC101−1によって生成された基準電流IREFと同じ電流を各ドライバICに分配するために、ドライバIC101−1〜101−nは、時分割で基準電流IREFを受け取る電流分配方式が採用されている。
【0031】
時分割で基準電流IREFを各ドライバICに分配するために、図1に示すように、各ドライバICに電流取り込みの順番を制御するフラグ信号REFSTARTが取り入れられる。このフラグ信号REFSTARTをドライバIC間で移動させることによって、フラグを受け取ったドライバICに基準電流が取り込まれ、それ以外のドライバICは次回の取り込みを行うまでに、取り込んだ基準電流を保持してそれを利用する。
なお、基準電流の取り込みを制御するフラグ信号は、例えば、パルス信号からなり、当該パルス信号が、各ドライバICのフラグ入力端子TREFSTARTから入力される。ドライバICにおいて、取り込み終了後フラグ出力端子TREFNEXTに同じパルス信号が出力される。
【0032】
そして、図1に示すように、各ドライバICにおいて、配置順番に従って後段のドライバICのフラグ入力端子TREFSTARTが、前段のドライバICのフラグ出力端子TREFNEXTに接続する。これによって、各ドライバICは、ドライバIC間で順次転送されるフラグ信号REFSTARTに従って、順次基準電流分配線CML1から基準電流を取り込むので、各ドライバICにマスタのドライバIC101−1によって生成された基準電流IREFに等しい電流が分配される。
【0033】
なお、この方法をとらずに、電流の取り込み期間を制御する信号を入力する端子を設けて、画像表示装置に設けられた制御用ICによってそれぞれのドライバICの電流取り込み時間を集中して制御するように構成することもできる。
また、図1の回路構成例では、基準電流IREFがマスタとなるドライバIC101−1によって発生しているが、本発明の画像表示装置は、このような構成に限定されることなく、基準電流IREFは、例えば、ディスプレイパネル102に別途設けられた定電流源などから、マスタとなる1つのドライバICに供給されるような構成を採用してもよい。
【0034】
本実施形態の画像表示装置は、上述したように複数個のドライバIC101−1〜101−n及びディスプレイパネル102によって構成されている。ディスプレイパネル102がドライバICと同じ数の表示領域DRVA1〜DRVAnに分割されるので、各表示領域に対応して、1つのドライバICが配置されている。
【0035】
複数のドライバIC101−1〜101−nには、共通する基準電流IREFが供給され、各ドライバICは、基準電流IREFを取り込み、当該基準電流IREFを基に、電流加算型DACによってディスプレイパネル102を構成する画素表示セル、例えば、有機EL素子の電流−電圧特性に適合した駆動電流が生成される。そして、この駆動電流が図示しないディスプレイパネル102のデータ駆動線に入力される。
本実施形態の画像表示装置において、各ドライバICに設けられている電流加算型DACには、有機ELの特性に合わせて出力する電流値を補正するガンマ補正機能を有する。このガンマ補正について、後にさらに詳しく説明する。
【0036】
ディスプレイパネル102の各領域DRVA1〜DRVAnにおいて、水平同期信号(水平同期パルス)に従って、それぞれのデータ駆動線から入力される駆動電流が1ライン上の画素表示セルに入力されるので、これに応じてディスプレイパネル102の各表示領域において、1ライン分の画像が表示される。そして、次の水平同期パルスに従って、次の1ライン分の画素表示セルにそれぞれデータ駆動線から入力される電流が入力され、次の1ライン分の画像が表示される。
【0037】
このように、ディスプレイパネル102の各表示領域において、ドライバICから順次出力される駆動電流に従って、水平同期パルスに同期して各ラインの画像信号が順次表示されるので、ディスプレイパネル全体によって、垂直同期信号毎に1フレームの画像が表示される。
【0038】
図2は、上述した本実施形態の画像表示装置を構成するドライバICの一構成例を示すブロック図である。なお、前述したように、画像表示装置を構成する複数のドライバIC101−1〜101−nは、すべて同じ構成を有する。このため、図2において複数のドライバICのうち、その1つ、例えば、ドライバIC101−1(図2では、単に101と表記している)を例として示している。
【0039】
ドライバIC101は、図2に示すように、テスト回路10、制御回路20、書き込み回路30、基準電流源回路40、フラグ用双方向シフトレジスタ50、画像データ用レジスタアレイ60、制御信号発生回路70−1,70−2,…,70−(m/2)、電流加算型ディジタル/アナログ変換回路(以下、便宜上単にDACと表記する)80−1,80−2,…,80−(m−1),80−m、及び電流出力回路90−1,90−2,…,90−m−1,90−mを有している。
【0040】
次に、図2に示すドライバICの各部分回路の構成及びそれぞれの機能について説明する。
【0041】
テスト回路10は、入力信号TMODE及びTCLKに応じて、回路全体の動作をテストして、該当する回路のテスト出力をTOUTに出力する。
【0042】
制御回路20は、方向制御信号DIR、リセット信号RESET、ロードパルスLOAD、ラッチパルスLATCH及びクロック信号MCLKに応じて、書き込み回路30、フラグ用双方向シフトレジスタ50及び制御信号発生回路70−1〜700−(m/2)にそれぞれ制御信号を出力する。
【0043】
書き込み回路30は、制御回路20からの駆動クロック信号や制御信号に基づき、入力されるmビットの画像データDin[M−1,0] をラッチして、好適にはシリアル−パラレル変換により動作周波数を低くして、画像データ用レジスタアレイ60に出力する。
【0044】
基準電流源回路40は、画像データを電流に変換するための基準電流を発生して、DAC80−1〜80−mに出力する。
上述したように、図1に示す本実施形態の画像表示装置において、複数のドライバICのうち、ある1つのドライバIC(例えば、図1のドライバIC101−1)がマスタとなり、このドライバICの基準電流源回路の外部抵抗接続端子TREXTと接地電位GNDとの間に、基準電流を発生するための基準抵抗素子REXTが接続されている。この基準抵抗素子REXTの抵抗値に基づいて、すべてのドライバICに共通する基準電流がマスタのドライバICの基準電流源回路によって発生される。そして、生成した基準電流がマスタのドライバICの基準電流出力端子TIREFOUTによって出力され、他のドライバICの基準電流入力端子TIREFINに入力される。このため、それぞれのドライバICは、端子TREFSTARTから入力されるフラグ信号の制御に従って、基準電流入力端子TIREFINを通じて入力される共通の基準電流を取り込み、必要な本数に増やして、DAC80−1〜80−mにそれぞれ出力する。
【0045】
フラグ用双方向シフトレジスタ50は、方向制御信号DIRや制御回路20から入力される駆動クロック信号や制御信号に従って、シフトレジスタの両端からそれぞれ入力されるフラグ信号START/NEXTまたはNEXT/STARTを左または右の何れかの方向にシフトし、シフトしたフラグ信号を画像データ用レジスタアレイ60に供給し、書き込み回路30から入力される画像データを書き込むレジスタアレイの位置(アドレス)を選択する。
【0046】
画像データ用レジスタアレイ60は、ダブルバッファ型のレジスタから構成されており、書き込み回路30から入力される画像データを前段のレジスタで保持し、ラッチパルスLATCHの入力に応じて前段のレジスタに保持した画像データを後段のレジスタに転送する。さらに、画像データ用レジスタアレイ60は、その後段のレジスタに保持されている画像データを、制御信号発生回路70−1,70−2,…,70−(m/2)から入力されるチャネル選択信号に応じて、DAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mに順次出力する。
【0047】
DAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mは、電流加算型ディジタル/アナログ変換回路である。即ち、これらの変換回路は、画像データ用レジスタアレイ60から順次入力される画像データに対応した電流信号を発生し、電流出力回路90−1,90−2,…,90−(m−1),90−mに時分割して出力する。
なお、本実施形態の画像表示装置のドライバICに用いられているDAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mは、加算電流の値をディスプレイパネルを構成する画素表示セル、例えば、有機EL画素表示セルの特性に従って適宜補正する、いわゆるガンマ補正を行うことにより、有機EL素子の輝度−電流特性に適している駆動電流を生成することができ、画像データに対してCRTと同じような関係をもつ画素輝度で画像信号を表示することができる。
【0048】
電流出力回路90−1,90−2,…,90−(m−1),90−mは、カレントサンプリング回路及びディスプレイ表示に必要な所定の耐圧を有する電流出力トランジスタによって構成されている。これらの電流出力回路のカレントサンプリング回路は、DAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mから時分割で入力される画像データに対応した変換電流をサンプリングして保持し、そして、保持した電流をLOAD信号の入力に応じて複数の出力端子に出力する。
【0049】
上述した構成を有する本実施形態の電流出力型ドライバIC101は、外部から供給される制御信号に基づき、入力される画像データDin[M−1,0]をラッチして、そして保持した画像データをチャネル選択信号に従って複数のDAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mに出力する。
DAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mにより、基準電流源回路40から供給された基準電流及び入力される画像データに応じた電流が生成され、電流出力回路90−1,90−2,…,90−(m−1),90−mに出力される。そして、電流出力回路90−1,90−2,…,90−(m−1),90−mにより、DAC80−1,80−2,…,80−(m−1),80−mから供給された電流を保持して、保持した電流がLOAD信号の入力に応じて複数の出力端子に出力される。
【0050】
次に、本実施形態の画像表示装置を構成するドライバICに用いられる基準電流源回路40及び電流加算型DACの具体的に構成例について説明する。
【0051】
図3は、ドライバICに用いられている基準電流源回路40及び電流加算型DACを含む部分回路の構成を示す構成図である。
図示のように、この部分回路に基準電流源回路40及びDAC80−1〜80−mが含まれている。
【0052】
基準電流源回路40は、複数個、例えば、k個(k>0、kは整数)の基準電流源回路42−1,42−2,…,42−kを有している。これらの基準電流源は、それぞれ外部に接続されている抵抗素子R1,R2,…,Rkの抵抗値に従って、基準電流を発生し、さらに、発生した基準電流をDACの個数分に増やして、DAC80−1〜80−mに供給する。
【0053】
図3に示すように、基準電流源42−1は、外部抵抗接続端子TREXT1と接地電位GNDとの間に接続されている抵抗素子R1の抵抗値を基に、基準電流を発生し、当該基準電流をm個に分配し、分配された基準電流IREF11〜IREF1mをそれぞれDAC80−1〜80−mに出力する。
同様に、基準電流源42−2は、外部抵抗接続端子TREXT2と接地電位GNDとの間に接続されている抵抗素子R2の抵抗値を基に、基準電流を発生し、当該基準電流をm個に分配し、分配された基準電流IREF21〜IREF2mをそれぞれDAC80−1〜80−mに出力する。
さらに、基準電流源42−kは、外部抵抗接続端子TREXTkと接地電位GNDとの間に接続されている抵抗素子Rkの抵抗値を基に、基準電流を発生し、当該基準電流をm個に分配し、分配された基準電流IREFk1〜IREFkmをそれぞれDAC80−1〜80−mに出力する。
【0054】
図3に示すように、DAC80−1〜80−mは、それぞれk個の電流加算型DACによって構成されている。DAC80−1〜80−mは、すべて同じ構成を有する。例えば、DAC80−1は、複数の電流加算型DAC82−1,82−2,…,82−kを有している。なお、DAC80−1〜80−mには、電流加算型DACのほか、図示しないデコーダをも有している。これらの電流加算型DACは、入力される画像データDINに応じて、駆動電流IOUT1〜IOUTmをそれぞれ生成して出力する。
【0055】
図4は、本発明にかかる画像表示装置のドライバICに設けられているDACの一構成例を示すブロック図である。以下、図4を参照しつつ、DACの構成及び動作について詳しく説明する。
【0056】
DAC80−1〜80−mは、図4に示すように、それぞれデコーダ81及び変換部82によって構成されている。変換部82には、複数個(図4の例では、k個)の電流加算型DAC82−1,82−2,…,82−kを有している。
【0057】
デコーダ81は、図示のように、入力されるディジタル信号(画像データ)に応じて、k個の電流加算型DAC1〜DACkを制御する信号群DB10〜DB1(n1 −1)、DA11〜DA1(2m1−1)、CRY1、DB20〜DB2(n2 −1)、DA21〜DA2(2m2−1)、CRY2、及びDBk0〜DBk(nk −1)、DAk1〜DAk(2mk−1)、CRYkを出力する。
【0058】
図4に示すように、信号群DB10〜DB1(n1 −1)、DA11〜DA1(2m1−1)、CRY1は、電流加算型DAC1に出力され、信号群DB20〜DB2(n2 −1)、DA21〜DA2(2m2−1)、CRY2は電流加算型DAC2に出力され、信号群DBk0〜DBk(nk −1)、DAk1〜DAk(2mk−1)、CRYkは電流加算型DACkに出力される。
【0059】
変換部82において、各電流加算型DAC1〜DACkに基準電流入力端子TIREFiのほか、信号群入力端子TDB0〜TDB(ni−1)、TDA1〜TDA(2mi−1)、及びTCRYが設けられている。さらに、電流出力端子TIOiも設けられている。なお、ここで、i=1,2,…,kである。
【0060】
各電流加算型DAC1〜DACkにおいて、信号群入力端子TDB0〜TDB(ni−1)、TDA1〜TDA(2mi−1)、及びTCRYから入力される信号及び基準電流入力端子TIREFiから入力される基準電流IREFiに応じて、変換電流IO1〜IOkを出力する。そして、各電流加算型DAC1〜DACkの出力電流IO1〜IOkが加算された加算電流IOUTj(j=1,2,…,m)が、入力された画像データに対応する変換結果として、例えば、図2に示す電流出力回路90−1〜90−mにそれぞれ出力される。
【0061】
次に、本実施形態における電流加算型DAC1〜DACkによって行われるガンマ補正について説明する。
図4に示すデコーダ81によって出力される各信号群には、上位miビットに対応する2mi−1個の固定増加分のデータ、下位niビットに対応するni個のバイナリ増加分データ、及びキャリアビットのデータが含まれている。例えば、電流加算型DACiに入力されるデータのうち、DBi0〜DBi(n −1)は、下位n 個のバイナリ増加分データであり、DAi1〜DAi(2m −1)は、上位2m −1個の固定増加分データであり、CRYiは、キャリアデータである。
【0062】
下位n 個のバイナリ増加分データDBi0〜DBi(n −1)は、出力電流の最小単位である1LSBに対して、最大でその(2n −1)倍の電流まで出力可能であり、上位2m −1個の固定増加分データDAi1〜DAi(2m −1)は、2n LSBに対応した電流を単位として、1単位ずつ出力電流を変化させることができる。また、キャリアビットCRYiは、1LSB分の電流出力を制御可能である。なお、ここで、i=1,2,…,kである。
【0063】
次に、具体的なデータ例を用いて、図4に示す電流加算型DAC1〜DACkの電流出力について説明する。
【0064】
ここで、画像データとして、例えば、8ビットのデータDINがデコーダ81に入力されるとする。変換部82において、8ビットの画像データDINを3つの電流加算型DAC1,DAC2及びDAC3を用いて電流IOUTに変換する。即ち、図4に示す変換部82において、k=3である。
【0065】
また、DAC1とDAC2は、それぞれ6ビットのDACで、DAC3は、7ビットのDACであるとする。この3個のDACを合わせると、26 +26 +27 =28 となるので、8ビットのDACが実現される。
なお、デコーダ81に入力される画像データDINの各ビットをDI7(MSB)〜DI0(LSB)とする。
【0066】
図5、図6及び図7は、上述したように8ビットのデータDI7〜DI0が入力される場合、デコーダ81によって出力されるコードを示している。
ここで、DAC1には、下位4ビットのデータDB10〜DB13、6ビットの内の上位2ビットのデコード信号DA11〜DA13及びキャリアCRY1が入力され、DAC2には、下位4ビットのデータDB20〜DB23、6ビットの内の上位2ビットのデコード信号DA21〜DA23及びキャリアCRY2が入力され、さらに、DAC3には、下位4ビットのデータDB30〜DB33、7ビットの内の上位3ビットのデコード信号DA31〜DA37及びキャリアCRY3が入力されるとする。
【0067】
以下、DAC1〜DAC3のそれぞれの出力電流について順番に説明する。
8ビットの入力データDI7〜DI0の値が0〜255の範囲で任意の値をとる。そして、デコーダ81は、入力データDI7〜DI0の値に応じて、DAC1〜DAC3に出力する信号群を制御する。これに応じて、DAC1〜DAC3は、入力データDI7〜DI0の値に応じて、それぞれ異なる動作を行う。
【0068】
まず、DI7、DI6の値によるDAC1〜DAC3の動作について説明する。
DAC1において、入力データDI7〜DI0が0から63まで、即ちDI7=LかつDI6=Lの場合は、DAC本来の動作が行われる。入力データが64から255まで、即ちDI7=LかつDI6=L以外の場合は、DAC1の64LSBに対応する出力電流がすべてオンする。即ち、この場合、DAC1から64LSBに対応する電流IO1が出力される。
【0069】
次に、DAC2において、入力データDI7〜DI0が0から63まで、即ちDI7=LかつDI6=Lの場合は、DAC2の64LSB分の出力電流がすべてオフする。即ち、このとき、DAC2からの出力電流IO2は0である。入力データが64から127まで、即ちDI7=LかつDI6=Hの場合は、DAC本来の動作が行われる。さらに、入力データが128から255まで、即ちDI7=Hの場合は、DAC2の64LSBに対応する出力電流がすべてオンする。即ち、この場合、DAC2から64LSBに対応する電流IO2が出力される。
【0070】
DAC3において、入力データが0から127まで、即ちDI7=Lの場合は、DAC3の127LSB分の出力電流がすべてオフする。即ち、このとき、DAC3からの出力電流IO3は0である。入力データが128〜255まで、即ちDI7=Hの場合は、DAC3は本来のDACとして動作する。
【0071】
以下、図5〜7を参照しつつ、DAC1〜DAC3の動作についてさらに詳しく説明する。
図5は、8ビットの入力データDI7〜DI0に応じて、デコーダ81によって生成されたコードを示す図である。図5に示す下位4ビットのデータDB10〜DB13、6ビットの内の上位2ビットのデコード信号DA11〜DA13及びキャリアCRY1がDAC1に入力される。
【0072】
入力データが0から15までは、下位4ビットのデータDB10〜DB13は、通常の2進数と同じく設定される。これに応じて、DAC1から0から15LSBに対応する電流がIO1が出力される。
そして、入力データが16になると、上位2ビットのデコード信号のうち、データDA11が「1」になる。これに応じて、DAC1から16LSBに対応する電流IO1が出力される。
【0073】
入力データが32を越えると、さらに上位2ビットのデコード信号のうち、データDA11とDA12がともに「1」になる。そして、入力データが48を越えると、上位2ビットのデコード信号DA11〜DA13がすべて「1」になる。
そして、入力データが63のとき、DAC1に入力される下位4ビットのデータDB10〜DB13及び上位2ビットのデコード信号DA11〜DA13がすべて「1」となる。これに応じて、DAC1から63LSBに対応する電流IO1が出力される。
【0074】
入力データが64になると、図5に示すように、DAC1に入力されるキャリアCRY1も「1」に設定される。キャリアCRY1に対応して、1LSBの電流がDAC1の出力電流に加算されるので、DAC1から64LSBに対応する電流IO1が出力される。
そして、出力データが64以上の場合、DAC1に入力されるデータがすべて「1」のままに保持されるので、DAC1から64LSBに対応する電流IO1が出力され、この出力電流がDAC2またはDAC3の出力電流に加算される。
【0075】
次に、図6を参照して、DAC2の出力電流について説明する。
DAC2は、入力データが64以上になるとき電流IO2を出力する。なお、DAC2は、入力データが64から127の間にあるとき、基本的に、上述した入力データが0から63のときのDAC1の動作とほぼ同じである。
【0076】
入力データが127のとき、DAC2に入力される下位4ビットのデータDB20〜DB23及び上位2ビットのデコード信号DA21〜DA23がすべて「1」となる。これに応じて、DAC2から63LSBに対応する電流IO2が出力される。この電流がDAC1の出力電流IO1(64LSB)と加算され、加算結果が出力電流IOUTとなる。
【0077】
入力データが128になると、図6に示すように、DAC2に入力されるキャリアCRY2も「1」に設定される。キャリアCRY2に対応して、1LSBの電流がDAC1の出力電流に加算されるので、DAC2から64LSBに対応する電流IO2が出力される。
そして、出力データが128以上の場合、DAC2に入力されるデータがすべて「1」のままに保持されるので、DAC2から64LSBに対応する電流IO2が出力され、この出力電流がDAC1またはDAC3の出力電流に加算される。
【0078】
次に、図7を参照して、DAC3の出力電流について説明する。
DAC3は、入力データが128以上になるとき電流IO3を出力する。
図7に示すように、DAC3には、4ビットの下位データDB20〜DB23、7ビットの内の上位3ビットのデコード信号DA31〜DA37及びキャリアCRY3が入力される。なお、図7に示すように、キャリアCRY3が0に保持される。
【0079】
入力データが128以下のとき、DAC3は動作せず、出力電流IO3は0のままになる。入力データが128を超えたとき、DAC3は、通常のDACとして動作する。図7に示すように、入力データが16増加する度に上位3ビットのデコード信号DA31〜DA37が順次「1」に設定される。これに応じて、16LSBに対応する電流の増加分が一つずつ出力電流IO3に加算される。
【0080】
そして、入力データDI7〜DI0が255になると、DAC3に入力されるすべてのデータが「1」に保持される。このとき、DAC3から127LSBに対応する電流IO3が出力される。この出力電流がDAC1の出力電流IO1及びDAC2の出力電流IO2と加算され、加算結果が電流IOUTとして出力される。
【0081】
上述したように、デコーダ81及び電流加算型DAC1〜DAC3からなるDACによって、8ビットの入力データDI7〜DI0に応じて、0LSBから255LSBに対応する電流IOUTを出力することができる。また、上述の説明の中に類似した論理や動作が繰り返し出現していることから分かるように、最適な論理構成をとることにより、実用的な回路規模でデコーダを設計することが可能である。
【0082】
図8は、上述したDACにおいて、入力データDINに対する出力電流IOUTの曲線を示すグラフの一例を示している。
図8のグラフ例では、k個の電流加算型DACを有するDACの出力電流IOUTを示している。
【0083】
図8に示すように、各電流加算型DAC1〜DACkにおいて、基準電流IREFによって定められた1LSBの電流を最小の出力電流単位として、出力電流を加算して形成する。このため、それぞれの電流加算型DACに供給する基準電流IREF1〜IREFkの電流値を適宜制御することによって、図8に示すガンマ補正された曲線を実現できる。尚、基準電流IREFiは各々の領域の1LSB分の電流値に一致している必要はなく、好適には、ノイズの影響を受けにくくするため所定の倍数をかけた電流値で分配する。
【0084】
基準電流IREF1〜IREFkの電流値は、図3に示すように、基準電流源回路40の抵抗接続端子TREXT1〜TREXTkに接続されている抵抗素子R1〜Rkそれぞれの抵抗値によって調整できる。このため、これらの抵抗素子R1〜Rkの抵抗値を適宜設定することによって、所望のガンマ補正曲線をもつ出力電流IOUT対入力データDINのグラフを実現することができる。
【0085】
図9は、抵抗素子R1〜Rkの抵抗値を変化させることによって電流出力の特性の変化を示すグラフである。図示のように、出力電流IOUTが折れ線からなる近似的なガンマ補正曲線となる。折れ線の各部分がDAC1〜DACkの電流出力特性によって決まる。具体的に、折れ線の各部分の勾配は、基準電流IREF1〜IREFkを発生するための抵抗素子R1〜Rkの抵抗値によって決まる。
【0086】
図9に示すように、k個の抵抗素子R1〜Rkの抵抗値をそれぞれ適宜制御することによって、折れ線の各部分の勾配を所望の値に制御できる。これによって、それぞれの電流加算型DAC1〜DACkの出力電流IO1〜IOkを加算した結果、図9に示す近似的なガンマ特性を有する出力電流を獲得できる。
【0087】
上述したように、本実施形態の画像表示装置に用いられる電流加算型DACにおいて、デコーダにより出力されるコード及び基準電流源回路から供給される基準電流に応じて、変換部82によって入力される画像データDINに対応した出力電流IOUTが得られる。変換部82は、複数(k個)の電流加算型DACからなり、各電流加算型DACにおいて1LSB単位で出力電流を増加させるバイナリコードと、所定の単位で、例えば16LSB単位で出力電流を増加させる固定増加分コード、さらにキャリアに応じて、加算した電流を出力する。また、複数の電流加算型DACの出力電流が加算され、その結果入力画像データDINに対応する出力電流IOUTが得られる。また、基準電流源回路によって各電流加算型DACに供給される基準電流IREFを適宜制御することによって、出力電流に対してガンマ補正を行うことができ、有機EL素子の特性に適合した駆動電流を供給できる。
【0088】
次に、本実施形態にかかる電流加算型DACの2つの構成例について説明する。
【0089】
電流加算型DACの第1の構成例
図10は、電流加算型DACの第1の構成例を示す回路図である。
本例の電流加算型DACは、図4に示す変換部82を構成する電流加算型DAC82−1〜DAC82−kの何れかである。ここで、一般的に、i番目の電流加算型DACとして、82−iで表記する。
【0090】
図示のように、電流加算型DACに、基準電流源回路40によって発生された基準電流IREFiが供給される。また、デコーダ81によって、上位miビットのコードDA(2mi−1)〜DA1、下位niビットのコードDB(ni−1)〜DB0及びキャリアCRYiが入力される。また、図示のように、それぞれのコードが正のコードとその反転コードをペアを成して入力される。
【0091】
上述したように、デコーダ81によって出力されるこれらのコードのうち、上位miビットのコードは、固定増加分2niLSBに対応し、下位niビットのコードは、バイナリ増加分であり、1LSBから(2ni−1)LSBに対応する。また、キャリアCRYiは、1LSBに対応する。
【0092】
本例の電流加算型DACは、図10に示すように、複数の差動増幅回路によって構成されている。それぞれの差動増幅回路は、バイポーラトランジスタ、例えば、npnトランジスタによって構成されている。
各差動増幅回路において、図示のように、ゲートにそれぞれデコーダ81から出力される正のコードと反転コードが印加される一対のnpnトランジスタからなる差動対と、当該差動対に電流を供給する電流源が含まれている。電流源は、ゲートにバイアス電圧Vb が印加されるnpnトランジスタと、当該npnトランジスタのエミッタに接続されている抵抗素子を有している。
【0093】
基準電流IREFiが、図10に示すように、バイアス電圧Vb を発生するバイアス電圧発生回路に入力される。当該バイアス電圧発生回路は、npnトランジスタQ0と、抵抗素子R0からなる。トランジスタQ0のコレクタとそのゲートが接続され、そのエミッタと接地電位GNDとの間に、抵抗素子R0が接続されている。なお、抵抗素子R0の抵抗値は、例えば、2Riである。トランジスタQ0のコレクタに基準電流IREFiが入力される。
【0094】
即ち、バイアス電圧発生回路と各差動対に電流を供給する電流源によって、カレントミラー回路が構成されている。当該カレントミラー回路によって、各電流源のトランジスタのベース電位が一定に保持される。このため、各電流源によって発生する電流が、その電流源を構成するトランジスタのエミッタと接地電位GNDとの間の等価抵抗によって決まる。
【0095】
例えば、固定増加分の上位miビットに対応する差動対の電流源において、各トランジスタのエミッタと接地電位GNDとの間に、抵抗値2Riをもつ抵抗素子RA(2mi−1),…,RA1がそれぞれ接続されている。
一方、バイナリ増加分の下位niビット及びキャリアに対応する差動対の電流源において、各トランジスタのエミッタに抵抗値2Riの抵抗素子RB(ni−1),…,RB0及びRCの一方の端子が接続され、さらに、これらの抵抗素子の他方の端子の間に、抵抗値Riの複数の抵抗素子が接続されている。
【0096】
上述したように構成されている電流加算型DACにおいて、入力される基準電流IREFi及びバイアス電圧発生回路を構成するトランジスタQ0のベース−エミッタ間電圧Vbe及び抵抗素子R0の抵抗値2Riに応じて、トランジスタQ0のベース電圧、即ち、バイアス電圧Vb が決まる。ここで、各差動対の電流源を構成するトランジスタがバイアス電圧発生回路を構成するトランジスタQ0と同じ特性をもつ、例えば、同じベース−エミッタ間電圧をもつとすると、各差動対の電流源の出力電流は次のように計算される。
【0097】
まず、固定増加分に対応する各差動対の電流源において、それぞれのトランジスタのコレクタ電流は、基準電流IREFiに等しく保持される。
次に、バイナリ増加分に対応する各差動対の電流源において、コードDB(ni−1)の差動対に対応する電流源の電流は、基準電流IREFiの半分、即ちIREFi/2である。そして、バイナリ増加分のその他のコードに対応する電流源の電流は、その前段にある差動対の電流源の電流の半分である。このため、バイナリ増加分の最下位ビットのコードDB0に対応する差動対の電流源の電流は、IREF/2niに等しくなる。
また、同様に、キャリアCRYiに対応する差動対の電流源の電流は、バイナリ増加分の最下位ビットのコードDB0に対応する差動対と同じ電流、即ちIREF/2niに等しくなる。
【0098】
このため、デコーダ81によって出力されるコードのうち、バイナリ増加分である下位のniビットのコードにおいて、最下位コードDB0に対応する電流を1LSB対応の電流とすると、バイナリ増加分の最上位コードDB(ni−1)に対応する電流が2ni-1LSBとなる。
また、キャリアCRYiには、1LSB対応の電流となる。
そして、固定増加分の上位miビットのコードにおいて、各ビットには、2niLSBに対応する電流となる。
【0099】
本例の電流加算型DACにおいて、図10に示すように、出力電流IOiは、固定増加分の上位miビットのコードDA(2mi−1)〜DA1、バイナリ増加分の下位のniビットのコードDB(ni−1)〜DB0、及びキャリアCRYiの各ビットの値に応じて、出力端子Toiに加算される電流によって決まる。
【0100】
それぞれの差動対において、入力される正のコード及びその反転コードに応じて、その差動対の電流源により供給される電流が差動対を成す2つのトランジスタの何れか一方に流れる。このため、各コードに応じて、出力端子Toiに加算される電流が異なる。この電流加算型DAC82−iによって、0から2mi+ni LSBに対応する電流IOiを出力することができる。
【0101】
電流加算型DACの第2の構成例
図11は、電流加算型DACの他の構成例を示す回路図である。
本例の電流加算型DAC82a−iは、図示のように、図10に示す第1の構成例に較べて、差動対及び電流源などがMOSトランジスタによって構成されている点で異なる。
【0102】
図示のように、本例の電流加算型DACは、基準電流源回路によって供給される基準電流IREFiに応じて、バイアス電圧Vb を発生するバイアス電圧発生回路、MOSトランジスタ、例えば、nMOSトランジスタからなる複数の差動対、及びこれらの差動対に電流を供給する電流源を有している。
【0103】
バイアス電圧発生回路は、図示のように、演算増幅器OPA1、抵抗素子R10,R11及びMOSトランジスタM1によって構成されている。
抵抗素子R10に基準電流IREFiが入力され、それによって生じた電圧Va が、演算増幅器OPA1の正の入力端子(+)に入力される。演算増幅器OPA1の出力端子が、トランジスタM1のゲートに接続されている。また、演算増幅器OPA1の入力端子(−)もその出力端子とともに、トランジスタM1のゲートに接続されている。トランジスタM1のソースと接地電位GNDとの間に、抵抗素子R11が接続されている。
【0104】
上述したように構成されているバイアス電圧発生回路において、演算増幅器OPA1の出力端子の電圧Vb が、その正の入力端子の電圧Va と同じレベルに保持される。
また、本例の電流加算型DACにおいて、演算増幅回路OPA1を用いることにより、各差動対に電流を供給する電流源を構成するMOSトランジスタのしきい値電圧のバラツキを抑制することでき、それぞれの電流源から出力される電流の精度を向上できる。
【0105】
図11に示すように、バイアス電圧発生回路によって発生されたバイアス電圧Vb が、差動対の電流源を構成するMOSトランジスタのゲートに印加される。即ち、バイアス電圧発生回路及び差動対の電流源を構成するMOSトランジスタによって、カレントミラー回路が構成されている。
【0106】
差動対を構成するMOSトランジスタのゲートに、それぞれデコーダ81から出力される正のコードとその反転コードが入力される。即ち、それぞれの差動対において、常に一方のトランジスタがオンし、他方のトランジスタがオフするように制御される。
【0107】
各差動対に設けられている電流源の電流は、上述した第1の構成例の電流加算型DACとほぼ同じであるので、ここで、その詳細について省略する。即ち、固定増加分の上位miビットに対応する各差動対の電流源には、固定の電流、例えば、基準電流IREFiに等しい電流が流れる。一方、バイナリ増加分の下位niビットに対応する各差動対の電流源に、IREF/2から、IREF/2niに等しい電流が流れる。また、キャリアCRYiに対応する差動対の電流源には、バイナリ増加分の最下位ビットDB0に対応する差動対の電流源と同じ電流が流れる。
【0108】
このように、例えば、バイナリ増加分の下位niビットのうち、最下位のビットDB0に対応する差動対の電流源の電流を1LSBに対応する電流とすると、その最上位ビットDB(ni−1)に対応する差動対の電流源の電流が2ni-2LSBに対応し、固定増加分の上位miビットの差動対の電流源の電流が2niLSBに対応する。また、キャリアCRYiに対応する差動対の電流源の電流が1LSBに対応する電流に等しい。
【0109】
上述したように構成された本例の電流加算型DACにおいて、デコーダ81によって出力される固定増加分の上位miビットのコードDA(2mi−1)〜DA1、バイナリ増加分の下位のniビットのコードDB(ni−1)〜DB0、及びキャリアCRYiの各ビットの値に応じて、出力端子Toiに加算される電流によって決まる。
【0110】
それぞれの差動対において、入力される正のコード及びその反転コードに応じて、その差動対の電流源により供給される電流が差動対を成す2つのトランジスタの何れか一方に流れる。このため、各コードに応じて、出力端子Toiに加算される電流が異なる。この電流加算型DAC82a−iによって、0から2mi+niLSBに対応する電流IOiを出力することができる。
【0111】
以上説明したように、本実施形態の画像表示装置によれば、ディスプレイパネル201が複数の表示領域に分割され、各表示領域毎に駆動電流を供給するドライバICが配置されている。ドライバICは、基準電流を発生する基準電流源回路と、当該基準電流源回路によって発生した基準電流を基に、電流加算型DACによって入力される画像データに応じた駆動電流が発生され、さらに、電流出力回路によって、DACで発生した駆動電流が所望のチャネル数に増やされ、ディスプレイパネルのそれぞれの領域領域に入力されるので、画像データに応じた駆動電流をディスプレイパネルに供給することができ、所望の画像信号を表示することができる。
【0112】
また、本実施形態によれば、電流加算型DACは、複数の差動対及びそれぞれ差動対に電流を供給する電流源からなり、各差動対においてデコーダから入力される固定増加分に対応するコード、バイナリ増加分に対応するコード及びキャリアコードに応じて、1LSBに対応する電流の所望の倍数の電流を出力電流に加算するので、デコーダの出力コードに応じて、所望の電流を供給することができる。
さらに、基準電流源回路によって発生する基準電流値を適宜制御することによって、電流加算型DACによって出力される加算電流が近似的にガンマ補正の曲線を実現できるので、有機EL素子の特性に適合した駆動電流を生成することができ、バラツキのない多ビット高階調の画像を表示できる。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電流出力型ディジタル/アナログ変換回路、電流出力型駆動回路及び画像表示装置によれば、ガンマ補正機能付きの高精度の電流出力型駆動回路を提供することができ、低歪みで高階調の有機EL画像表示装置を実現できる。
また、本発明によれば、ガンマ補正をアナログ回路、具体的に基準電流を発生するための抵抗素子の抵抗値を適宜設定することによって実現できる。このため、ガンマ補正のための回路構成が簡略化でき、システムの構成が簡単にできる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】電流出力型駆動回路(ドライバIC)の一構成例を示すブロック図である。
【図3】基準電流源回路及びそれによって生成される基準電流を基に駆動電流を生成する電流加算型DACの一構成例を示すブロック図である。
【図4】電流加算型DACの構成を示すブロック図である。
【図5】入力データDINに対応したデコーダの出力コードの一例を示す図である。
【図6】入力データDINに対応したデコーダの出力コードの他の例を示す図である。
【図7】入力データDINに対応したデコーダの出力コードの他の例を示す図である。
【図8】電流加算型DACの出力電流と入力データDINとの関係を示すグラフである。
【図9】基準電流を生成するための抵抗素子による出力電流の曲線の変化を示すグラフである。
【図10】電流加算型DACの一構成例を示す回路図である。
【図11】電流加算型DACの他の構成例を示す回路図である。
【図12】従来のガンマ補正機能付き基準電圧源回路の一構成例を示す回路図である。
【図13】従来のガンマ補正機能付き液晶パネル駆動回路の一構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
10…テスト回路、20…制御回路、30…書き込み回路、40…基準電流源回路、50…フラグ用双方向シフトレジスタ、60…画像データ用レジスタアレイ、70…制御信号発生回路、80−1,80−2,80−m−1,80−m…D/A変換回路(DAC)、90−1,90−2,90−m−1,90−m…電流出力回路、81…デコーダ、82…変換部、82−1,82−2,…,82−k…電流加算型DAC、100…画像表示装置、101−1,101−2,…,101−n電流出力型駆動回路(ドライバIC)、102…ディスプレイパネル。

Claims (12)

  1. ガンマ曲線を複数の領域に分割し、各領域において生成された基準電流を基に、入力データに応じた電流を出力し、各領域の出力電流を加算して出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路であって、
    上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、
    上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、
    上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部と
    を有し、
    上記各領域において上記電流出力部によって得られた上記出力電流を加算して、上記入力データに対応する変換結果として出力する
    電流出力型ディジタル/アナログ変換回路。
  2. 上記バイナリ電流発生部は、上記基準電流から、上記基準電流の2n-1倍(nは整数、n>1)までに2の巾乗で増加する複数の電流を発生し、
    上記固定電流発生部は、上記基準電流の2n倍の電流を複数発生する
    請求項1記載の電流出力型ディジタル/アナログ変換回路。
  3. 上記キャリア電流発生部は、上記入力データが2 n −1から2 n へ変化したことに対応し、1LSBに対応する電流を出力する
    請求項1記載の電流出力型ディジタル/アナログ変換回路。
  4. 上記キャリア電流発生部は、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力される差動増幅回路と、
    上記差動増幅回路に電流を供給する電流源と、を含む
    請求項3記載の電流出力型ディジタル/アナログ変換回路
  5. 入力データに応じた電流を供給する電流出力型駆動回路であって、
    上記入力データの値に応じて複数の電流出力領域を設けて、上記各電流出力領域において、ガンマ曲線に従ってそれぞれの電流出力領域における1LSBまたはその所定の倍数に対応する基準電流を発生する基準電流発生回路と、
    上記入力データに応じて上記各電流出力領域におけるコードを出力するデコーダと、
    上記各電流出力領域において、上記デコーダからの出力コードに応じた電流を出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路と、
    上記各電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の出力電流を加算して出力する出力回路と
    を有し、
    上記電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、
    上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、
    上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電 流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、
    上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部と
    を有する電流出力型駆動回路。
  6. 上記バイナリ電流発生部は、上記基準電流から、上記基準電流の2n-1倍(nは整数、n>1)までに2の巾乗で増加する複数の電流を発生し、
    上記固定電流発生部は、上記基準電流の2n倍の電流を複数発生する
    請求項5記載の電流出力型駆動回路。
  7. 上記キャリア電流発生部は、上記入力データが2 n −1から2 n へ変化したことに対応し、1LSBに対応する電流を出力する
    請求項5記載の電流出力型駆動回路。
  8. 上記キャリア電流発生部は、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力される差動増幅回路と、
    上記差動増幅回路に電流を供給する電流源と、を含む
    請求項7記載の電流出力型駆動回路。
  9. 入力される駆動電流に対してガンマ曲線の光出力特性をもつ複数の画素表示セルをマトリクス状に配置してなる表示パネルに、画像データに応じた駆動電流を供給して所望の画像を表示する画像表示装置であって、
    上記画像データの値に応じて複数の電流出力領域を設けて、上記各電流出力領域において、上記ガンマ曲線に従ってそれぞれの電流出力領域における1LSBまたはその所定の倍数に対応する基準電流を発生する基準電流発生回路と、
    上記画像データに応じて、上記各電流出力領域におけるコードを出力するデコーダと、
    上記各電流出力領域において、上記デコーダからの出力コードに応じた電流を出力する電流出力型ディジタル/アナログ変換回路と、
    上記各電流出力領域における電流出力型ディジタル/アナログ変換回路の出力電流を加算して、加算電流を上記駆動電流として出力する出力回路と
    を有し、
    上記電流出力型ディジタル/アナログ変換回路は、
    上記基準電流に対して、バイナリで増加する複数のバイナリ電流を発生するバイナリ電流発生部と、
    上記基準電流を基に、当該基準電流の所定の倍数となる複数の固定電流を発生する固定電流発生部と、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力され、上記基準電流に等しい電流を上記入力データの桁が変化したことに対応するキャリア電流として発生するキャリア電流発生部と、
    上記入力データに応じて、所望の上記バイナリ電流と固定電流とに上記キャリア電流を加算して、上記1領域の電流として出力する電流出力部と
    を有する画像表示装置。
  10. 上記バイナリ電流発生部は、上記基準電流から、上記基準電流の2n-1倍(nは整数、n>1)までに2の巾乗で増加する複数の電流を発生し、
    上記固定電流発生部は、上記基準電流の2n 倍の電流を複数発生する
    請求項9記載の画像表示装置。
  11. 上記キャリア電流発生部は、上記入力データが2 n −1から2 n へ変化したことに対応し、1LSBに対応する電流を出力する
    請求項9記載の画像表示装置。
  12. 上記キャリア電流発生部は、
    上記バイナリ電流発生部による上記バイナリ電流の電流増加分が入力される差動増幅回路と、
    上記差動増幅回路に電流を供給する電流源と、を含む
    請求項11記載の画像表示装置。
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