JP4039167B2 - 車両の補機駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、エンジンおよびモータのいずれかで補機の駆動が可能な車両の補機駆動装置に関し、特にその故障の検出を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、所定の運転状態のときにエンジンを停止して電動モータによる走行を行うハイブリッド車両や、信号待ちなどの一時的な車両停止時にエンジンを停止するいわゆるアイドルストップ機能を備えた車両などにおいては、エンジンの停止中にも補機駆動が必要な場合があることから、補機駆動用のモータを備えた補機駆動装置が用いられることがある。
【0003】
特開2001−193516号公報には、補機とモータとをベルト伝動機構によって連結するとともに、エンジンの出力軸と上記ベルト伝動機構との間にクラッチ機構を介装し、このクラッチ機構によってエンジンとベルト伝動機構との間での動力の伝達,遮断を行うようにした補機駆動装置が開示されている。つまり、エンジンの運転中は上記クラッチ機構を介してエンジンにより補機を駆動し、またエンジンの停止中に補機駆動の要求があった場合には、上記クラッチ機構を解放状態としてモータにより補機を駆動する構成となっている。そして、この公報の装置では、エンジンにより補機を駆動している状態において、エンジンの回転数およびモータの回転数をそれぞれ所定値と比較し、エンジン回転数が所定エンジン回転数よりも高くかつモータの回転数が所定回転数よりも低い場合には、クラッチ機構が故障つまり結合不良であると判定してモータでの補機駆動に切り換えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のような故障の検出手段では、エンジンによる補機駆動が正常になされていないことは判断できるものの、例えばベルト切れなどのベルト伝動機構の故障であるのかクラッチ機構の故障であるのか識別することはできない。また上記のようにクラッチ機構の故障と判定したときに、実際にはベルト伝動機構の故障である場合も含まれるので、モータでの補機駆動に切り換えても、補機を駆動することはできない。つまり、故障に応じた適切な処理が行えない。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、エンジンと、補機と、モータと、このモータと上記補機とを連結するベルト伝動機構と、上記エンジンの出力軸と上記ベルト伝動機構との間に介装されて両者間での動力の伝達,遮断を行うクラッチ機構と、を備え、上記エンジンの運転中は上記クラッチ機構を介して上記エンジンにより補機を駆動し、かつ上記エンジンの停止中は上記クラッチ機構を解放して上記モータによる補機の駆動が可能な車両の補機駆動装置を前提としている。
【0006】
そして、第1の発明では、上記エンジンの停止中でかつ補機を駆動しているときのモータトルクを検出し、このモータトルクを所定の判定値と比較することで、上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構の故障を検出するようにしている。例えば、ベルト伝動機構のベルト切れの場合には、モータに作用する負荷が小さくなり、検出されたモータトルクが非常に小さくなる。そして、クラッチ機構が固着しているような場合には、モータトルクが異常に大きくなる。
【0007】
より具体的には、上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構が正常でかつ上記クラッチ機構を解放して上記モータにより補機を駆動しているときのモータトルクの上限値および下限値をそれぞれ第1の判定値および第2の判定値とし、上記モータトルクが両判定値の間にあれば上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構を正常と判定し、上記モータトルクが上記第1の判定値を上回っていれば上記クラッチ機構の故障と判定し、上記モータトルクが上記第2の判定値を下回っていれば上記ベルト伝動機構の故障と判定することができる。
【0008】
また、第2の発明では、上記クラッチ機構が解放状態に制御される条件下で上記モータの回転方向の共振周波数を検出するとともに、上記クラッチ機構が結合状態に制御される条件下で上記モータの共振周波数を検出し、これらの検出した共振周波数を所定の判定値と比較することで、上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構の故障を検出する。ベルト伝動機構により連結された補機とモータとを一つの回転振動系をみなすと、これにエンジンが接続された状態での振動系と、エンジンが切り離された状態での振動系とでは、それぞれ共振周波数が異なる。同様に、ベルト伝動機構の故障、例えばベルト切れやベルトの滑りなどがあると、振動系としてモータから補機が切り離されたものとなるので、やはり共振周波数が変化する。そのため、この共振周波数に着目することで、ベルト伝動機構およびクラッチ機構の故障の検出、さらには両者の識別が可能となる。
【0009】
【発明の効果】
この発明によれば、補機を駆動するためのベルト伝動機構およびクラッチ機構の故障を検出できるとともに、いずれの故障であるのかを容易に識別することが可能となる。また、このような故障検出のための格別のセンサの付加等が不要であり、一般的な補機駆動装置の制御システムの中で容易に実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1は、本発明の補機駆動装置の機械的な構成を示す構成説明図であって、内燃機関からなるエンジン1のクランクシャフト(出力軸)1a後端に、トルクコンバータ2を介して自動変速機3が接続され、この自動変速機3の出力側で図示せぬ車輪を駆動している。上記エンジン1は、始動用のスタータ4を備えている。なお、この車両は、信号待ち等の一時的な車両停止の際にエンジン1を停止するいわゆるアイドルストップ制御を行うものであり、その後の再始動も上記スタータ4を用いて行われる。
【0012】
また、上記クランクシャフト1aの前端に、クラッチ機構として電磁クラッチからなるクランクプーリクラッチ5を介して、クランクプーリ6が接続されている。この実施例では、補機として、ウォータポンプ7と空調用コンプレッサ8とを備えており、それぞれウォータポンププーリ7a、コンプレッサプーリ8aを有している。また、これらの補機をエンジン1の停止中に駆動するために、モータ9が設けられており、このモータ9の駆動プーリ9aと上記のクランクプーリ6、ウォータポンププーリ7a、コンプレッサプーリ8aとの間に、ベルト10が巻き掛けられている。従って、これらによってベルト伝動機構が構成されている。なお、上記空調用コンプレッサ8とコンプレッサプーリ8aとの間には、周知のように電磁クラッチ11が介在しており、必要時にのみコンプレッサ8が駆動されるようになっている。
【0013】
上記のような構成においては、エンジン1の運転中は、クランクプーリクラッチ5が結合され、エンジン1の動力によって、補機つまりウォータポンプ7およびコンプレッサ8が駆動される。また、車両が停止してエンジン1がアイドルストップにより停止している間に、これらの補機の駆動が必要な場合には、上記クランクプーリクラッチ5が解放(切断)され、モータ9により補機の駆動が行われる。
【0014】
そして、本実施例では、以下のような手法により、補機駆動装置の故障の有無を診断する。
【0015】
まず、補機駆動装置が正常であることを前提として、エンジン1がアイドル運転状態にあって、かつ上記クランクプーリクラッチ5を介して補機が駆動されている状態でエンジン1に作用するトルクの下限値を、「エンジントルク閾値」として予め図示せぬコントロールユニット内に記憶する。同様に、上記クランクプーリクラッチ5を解放状態としてモータ9により補機を駆動しているときのモータ9のトルクの下限値を「モータトルク下限値」として記憶し、トルクの上限値を「モータトルク上限値」として記憶する。なお、この場合、コンプレッサ8のように常時接続されていない補機は含まずに、常時接続されている補機のトルクのみを対象として、それぞれの値を求める。但し、後述する診断をコンプレッサ8の接続状態で行うのであれば、電磁クラッチ11を結合した状態での値を求めることが望ましい。これらの値は、実機で実験的に求めてもよく、あるいは数値モデルや計算式から求めることができる。
【0016】
そして、エンジン1の運転中は、エンジン1の実際のエンジントルクを常に監視する。また、アイドルストップ中(エンジン1の停止中)は、モータ9の実際のモータトルクを常に監視する。
【0017】
アイドルストップ中のモータトルクを上記のモータトルク上限値およびモータトルク下限値と比較し、「モータトルク下限値≦モータトルク≦モータトルク上限値」の関係であれば、補機駆動装置全体が正常であると判断する。「モータトルク<モータトルク下限値」の関係であれば、モータ9に作用する負荷が過度に小さいことを意味するので、ベルト伝動機構の異常、例えばベルト切れあるいは過度のベルトの滑り、などであると判断する。「モータトルク>モータトルク上限値」であれば、モータ9に作用する負荷が過度に大きいことを意味するので、クランクプーリクラッチ5の異常、特に、結合状態で固着していると判断する。
【0018】
一方、エンジン1の運転中は、検出されたエンジントルクを上記のエンジントルク閾値と比較し、エンジントルク閾値より小さくなったら、補機駆動に伴う負荷が過度に小さくなったことを意味するので、補機が駆動されていないと判断し、その後、アイドルストップに移行したときのモータトルクから、故障個所を特定する。すなわち、「モータトルク<モータトルク下限値」であれば、上記と同様に、ベルト切れ等のベルト伝動機構の異常であると判断する。「モータトルク≧モータトルク下限値」であれば、モータ9には正常範囲の大きさの負荷が作用しているので、クランクプーリクラッチ5の異常、特に、解放状態のままとなっているような結合不良であると判断する。
【0019】
図2は、上記のような補機駆動装置の自己診断のために、図示せぬコントロールユニットにおいて実行される制御の流れを示すフローチャートである。なお、フローチャート中のTeはエンジン1の運転中のエンジントルク、Tmはアイドルストップ中のモータトルク、Te_SHIKIIはエンジントルク閾値、Tm_SHIKII_MAXはモータトルク上限値、Tm_SHIKII_MINはモータトルク下限値である。ステップ1では、エンジン回転中であるか判定し、YESであれば、ステップ2で、エンジントルクがエンジントルク閾値未満であるか判定する。前述したように、エンジン1の運転中は、このエンジントルクの監視を継続する。エンジントルクがエンジントルク閾値を下回ったときは、ステップ3で、エンジントルクの低下を示すフラグTe_TEIKA_FLAGを1とする。
【0020】
一方、エンジン1が停止中であれば、ステップ4で一時的なアイドルストップであるか確認した上で、ステップ5,6で、モータトルクをモータトルク下限値およびモータトルク上限値とそれぞれ比較する。モータトルクがモータトルク下限値未満であれば、ステップ8へ進んで、ベルト異常であると判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。さらに、ステップ9,10ヘ進み、スタータ4でエンジン1を再始動し、かつモータ9による補機駆動を禁止する。また、ステップ16で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、常にエンジン1によって補機が駆動されることになる。
【0021】
ステップ5,6で、モータトルクがモータトルク上限値を超えていれば、ステップ11へ進んで、クランクプーリクラッチ5の異常(特に結合状態での固着)と判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。そして、ステップ12ヘ進み、この場合はモータ9でクランキングしてエンジン1を再始動する。また、ステップ16で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、常にエンジン1によって補機が駆動される。
【0022】
ステップ5,6で、モータトルクがモータトルク下限値とモータトルク上限値との間にあれば、ステップ7に進んで、前述のフラグTe_TEIKA_FLAGの状態を判定する。このフラグが1でなければ、補機駆動装置が正常であるとして、ステップ1へ戻り、上述の処理を繰り返す。一方、フラグが1であれば、エンジントルクの低下を検出した後であるので、ステップ13へ進んで、クランクプーリクラッチ5の異常(特に結合不良)であると判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。さらに、ステップ14,15ヘ進み、スタータ4でエンジン1を再始動し、かつこの場合は、モータ9による補機駆動を行う。また、ステップ16で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、また、エンジン1の運転中も常にモータ9によって補機が駆動されることになる。
【0023】
次に、モータ9を含む回転系の回転方向の共振周波数に着目して自己診断を行う第2の実施例について説明する。本実施例では、以下のような手法により、補機駆動装置の故障の有無を診断する。
【0024】
まず、補機駆動装置が正常であることを前提として、補機とモータ9とベルト伝動機構とからなる回転系の回転方向の共振周波数を求め、これを正常値として、コントロールユニットに記憶する。詳しくは、クランクプーリクラッチ5が結合状態であってエンジン1の回転質量が付加されているときの共振周波数(これをクラッチON時基準共振周波数とする)と、クランクプーリクラッチ5が解放状態であってエンジン1の回転質量が付加されていないときの共振周波数(これをクラッチOFF時基準共振周波数とする)とを求め、それぞれ記憶する。これは、それぞれの状態でのモデルを求め、このモデルから共振周波数を算出する。
【0025】
そして、アイドルストップに移行した直後に、クランクプーリクラッチ5が結合状態でかつモータ9が回転していない状態において、M系列信号等のシステム同定用の所定の信号を短時間モータ9に入力し、モータ9の応答、詳しくは実回転速度および回転角度量を測定する。このモータ9に対する入力と出力との関係から、そのときのモータ9の制御系モデルを推定し、かつこのモデルから共振周波数を求める。これを、クラッチON時モデル共振周波数とする。このクラッチON時モデル共振周波数を上記のクラッチON時基準共振周波数と比較し、クラッチON時基準共振周波数よりも高ければ、ベルト切れあるいはベルトの滑りといったベルト伝動機構の異常、あるいは、クランクプーリクラッチ5の結合不良であると判定する。つまり、これらの異常では、エンジン1がモータ9から切り離された形となり、それだけモータ9の負荷が小さくなることから、モータ9の応答性が高くなり、共振周波数が高くなるのである。
【0026】
また、アイドルストップ後のクランクプーリクラッチ5が解放状態でかつモータ9が回転していない状態において、上記と同様にして、共振周波数を求める。これをクラッチOFF時モデル共振周波数とし、上記のクラッチOFF時基準共振周波数と比較する。クラッチOFF時基準共振周波数よりも高ければ、ベルト切れあるいはベルト滑りといったベルト伝動機構の異常であると判定する。つまり、ベルト切れ等によりモータ9の負荷が小さくなったことを表している。また、クラッチOFF時基準共振周波数よりも低ければ、クランクプーリクラッチ5の異常(結合状態での固着)と判定する。つまり、クランクプーリクラッチ5を解放状態に制御しているにも拘わらずエンジン1がモータ9に接続されているので、モータ9の応答性が低くなって、共振周波数が低下するのである。
【0027】
なお、クラッチOFF時モデル共振周波数がクラッチOFF時基準共振周波数と等しく、かつ前述したようにクラッチON時モデル共振周波数がクラッチON時基準共振周波数よりも高い場合には、ベルト伝動機構の異常ではないことから、クランクプーリクラッチ5の結合不良であると判定することができる。
【0028】
図3は、上記の第2の実施例の制御の流れを示すフローチャートである。フローチャート中のFclonはクラッチON時モデル共振周波数、Fclon_SHIKIIはクラッチON時基準共振周波数、FcloffはクラッチOFF時モデル共振周波数、Fcloff_SHIKIIはクラッチOFF時基準共振周波数である。
【0029】
ステップ1では、アイドルストップ中であるかを繰り返し判定し、アイドルストップとなったら、ステップ2へ進んで、モータ9へ所定の信号(モデル算出信号)を与え、モデル算出処理を行う。このアイドルストップ移行直後は、まだクランクプーリクラッチ5が結合状態に制御されている状態であり、クラッチON時モデル共振周波数が算出される。次に、これをクラッチON時基準共振周波数と比較し(ステップ3)、クラッチON時基準共振周波数より低ければ、異常を示すフラグFclon_ERRを1とする(ステップ4)。
【0030】
次に、クランクプーリクラッチ5が解放状態となったら(ステップ5)、上記と同様にモデル算出信号を用いたモデル算出処理を行い、クラッチOFF時モデル共振周波数を求める(ステップ6)。そして、ステップ7,8で、クラッチOFF時モデル共振周波数を、クラッチOFF時基準共振周波数と大小比較する。
【0031】
クラッチOFF時モデル共振周波数がクラッチOFF時基準共振周波数よりも高ければ、ステップ10へ進んで、ベルト異常であると判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。さらに、ステップ11,12ヘ進み、スタータ4でエンジン1を再始動し、かつモータ9による補機駆動を禁止する。また、ステップ19で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、常にエンジン1によって補機が駆動されることになる。
【0032】
ステップ7,8で、クラッチOFF時モデル共振周波数がクラッチOFF時基準共振周波数よりも低ければ、ステップ13へ進んで、クランクプーリクラッチ5の異常(特に結合状態での固着)と判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。そして、ステップ14ヘ進み、この場合はモータ9でクランキングしてエンジン1を再始動する。また、ステップ19で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、常にエンジン1によって補機が駆動される。
【0033】
ステップ7,8で、クラッチOFF時モデル共振周波数がクラッチOFF時基準共振周波数と等しいと判断した場合には、ステップ9に進んで、前述のフラグFclon_ERRの状態を判定する。このフラグが1でなければ、補機駆動装置が正常であるとして、通常制御を行う(ステップ18)。一方、フラグが1であれば、ステップ15ヘ進んで、クランクプーリクラッチ5の異常(特に結合不良)であると判定し、警告灯の点灯等の手段で運転者に報知する。さらに、ステップ16,17ヘ進み、スタータ4でエンジン1を再始動し、かつこの場合は、モータ9による補機駆動を行う。また、ステップ19で、アイドルストップを禁止する。これにより、以後は、車両停止時にもアイドルストップがなされず、また、エンジン1の運転中も常にモータ9によって補機が駆動されることになる。
【0034】
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は、例えばエンジンとともに走行用モータを備えたハイブリッド車両などにも適用することが可能である。
【0035】
また、補機としては、上記の例に限られず、パワーステアリング用ポンプ、オイルポンプなど種々の補機が含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る補機駆動装置の機械的構成を示す構成説明図。
【図2】自己診断の制御の第1の実施例を示すフローチャート。
【図3】自己診断の制御の第2の実施例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…エンジン
5…クランクプーリクラッチ
7…ウォータポンプ
8…コンプレッサ
9…モータ
10…ベルト

Claims (7)

  1. エンジンと、補機と、モータと、このモータと上記補機とを連結するベルト伝動機構と、上記エンジンの出力軸と上記ベルト伝動機構との間に介装されて両者間での動力の伝達,遮断を行うクラッチ機構と、を備え、上記エンジンの運転中は上記クラッチ機構を介して上記エンジンにより補機を駆動し、かつ上記エンジンの停止中は上記クラッチ機構を解放して上記モータによる補機の駆動が可能な車両の補機駆動装置において、
    上記エンジンの停止中でかつ補機を駆動しているときのモータトルクを検出し、このモータトルクを所定の判定値と比較することで、上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構の故障を検出することを特徴とする車両の補機駆動装置。
  2. 上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構が正常でかつ上記クラッチ機構を解放して上記モータにより補機を駆動しているときのモータトルクの上限値および下限値をそれぞれ第1の判定値および第2の判定値とし、
    上記モータトルクが両判定値の間にあれば上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構を正常と判定し、上記モータトルクが上記第1の判定値を上回っていれば上記クラッチ機構の故障と判定し、上記モータトルクが上記第2の判定値を下回っていれば上記ベルト伝動機構の故障と判定することを特徴とする請求項1に記載の車両の補機駆動装置。
  3. 上記のクラッチ機構の故障を、クラッチ固着状態と判定することを特徴とする請求項2に記載の車両の補機駆動装置。
  4. 上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構が正常でかつ上記エンジンがアイドル回転状態で補機を駆動しているときのエンジントルクの下限値をエンジントルク閾値とし、エンジンによる補機駆動中に検出したエンジントルクが上記エンジントルク閾値を下回った場合に、その後に検出した上記モータトルクが上記第2の判定値を下回っていれば上記ベルト伝動機構の故障と判定し、第2の判定値以上であればクラッチ機構の故障であると判定することを特徴とする請求項2または3に記載の車両の補機駆動装置。
  5. 上記のクラッチ機構の故障を、クラッチ結合不良と判定することを特徴とする請求項4に記載の車両の補機駆動装置。
  6. エンジンと、補機と、モータと、このモータと上記補機とを連結するベルト伝動機構と、上記エンジンの出力軸と上記ベルト伝動機構との間に介装されて両者間での動力の伝達,遮断を行うクラッチ機構と、を備え、上記エンジンの運転中は上記クラッチ機構を介して上記エンジンにより補機を駆動し、かつ上記エンジンの停止中は上記クラッチ機構を解放して上記モータによる補機の駆動が可能な車両の補機駆動装置において、
    上記クラッチ機構が解放状態に制御される条件下で上記モータの回転方向の共振周波数を検出するとともに、上記クラッチ機構が結合状態に制御される条件下で上記モータの共振周波数を検出し、これらの検出した共振周波数を所定の判定値と比較することで、上記ベルト伝動機構および上記クラッチ機構の故障を検出することを特徴とする車両の補機駆動装置。
  7. エンジンの停止中でかつモータが駆動されていないときに、システム同定用の所定の信号を上記モータに入力し、これに対する上記モータの応答に基づいて上記共振周波数の検出を行うことを特徴とする請求項6に記載の車両の補機駆動装置。
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