JP4037883B2 - 緑化用パネル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、道路の中央分離帯やビル又は家屋等の屋上において施工される緑化構造に用いられる、防草防止に好適な緑化用板状パネル材及びそれを用いた緑化用パネル構造に関する。
近年、都市部における温暖化やヒートアイランド現象に対応するため都市環境での緑化事業が活発に行われており、道路や公園における植栽及びビルや家屋等の屋上を緑化することで、都市部の気温上昇を防ぎ、ヒートアイランド現象を緩和することが試みられている。
歩道、公園又は屋上における緑化構造では、緑化用の植物の生育環境を整えるとともに緑化用植物以外の雑草の繁茂を防止する必要がある。緑化用植物の生育環境としては、生育するための土壌や水分の補給が最低限必要となるが、雑草の防草のためには、雑草に対してそうした生育環境を与えないようにしなければならない。
そこで、こうした問題点に対処するために、特許文献1では、土壌を原料に矩形状に成形されたブロック化物で、土壌のように泥土化せず、耐荷重性に優れて、地表面に敷設することで快適な歩行性を実現したブロック化物が記載されている。また、特許文献2では、舗装路の所定部分に確実に緑化用の土面を確保するために、凸状ブロック部材と舗装用ブロック部材を一部当接させて横方向に敷設し、各部材の隙間及び凸状ブロック部材の上面に草木植え込み用の土を充填可能とした舗装路が記載されている。また、特許文献3では、保水機能及び透水機能を有するブロックと目地スペーサとを組合せ、目地幅内に土等を充填して芝、草等を植生する緑化舗装の施工方法が記載されている。
特許第3279525号公報 特開平8−277503号公報 特開2003−184010号公報
上述した従来の緑化構造では、緑化用植物の生育環境と歩きやすい舗装構造の両方の観点から工夫されているものの、緑化用植物として植栽した植物以外の雑草が土壌に繁茂してしまう、舗装構造のブロックの間からの雑草の繁茂といった問題点がある。
そこで、本発明は、緑化用植物の生育環境に好適で雑草の繁茂を抑えることができる緑化用板状パネル材及びそれを用いた緑化用パネル構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る緑化用パネル構造は、所定厚さの矩形状の本体部の隣接する2つの辺部に上面を所定幅だけ延設して上面段差部を形成し残りの2つの辺部に上面段差部と同じ幅だけ下面を延設して下面段差部を形成し上面段差部及び下面段差部の厚さの合計値が本体部の厚さとほぼ同じとなるように設定された緑化用板状パネル材を複数枚平面状に配列し、隣接する前記緑化用板状パネル材の上面段差部及び下面段差部が所定長さだけずらして重合した状態となるように敷設されており、上面段差部及び下面段差部をずらして形成された矩形状の空き領域を植栽領域とし、隣接する前記緑化用板状パネル材の上面段差部及び下面段差部の重合部分には、防草シート体が挟持されていることを特徴とする。さらに、前記緑化用板状パネル材は、土100重量部に対し、セメント5〜20重量部、混和剤0.5〜1.5重量部及び水5〜15重量部を加えて混練した後成形し乾燥させてなることを特徴とする
本発明は、上記のような構成を有することで、本体部の隣接する2つの辺部に上面を所定幅だけ延設して形成された上面段差部と、上面段差部が形成された辺部以外の2つの辺部に上面段差部と同じ幅だけ下面を延設して形成された下面段差部とを備え、上面段差部及び下面段差部の厚さの合計値が本体部の厚さとほぼ同じとなるように設定されているので、上面段差部と下面段差部とを重合させて配列していけば、継目に隙間が生じないことから継目部分での雑草の繁茂を抑えることができ、また、継目に段差がなく全体的に1つの平面を形成したデザインとなり、緑化構造に好適なデザインを実現できる。
そして、1つのパネル材において、隣接する2つの辺部にそれぞれ上面段差部及び下面段差部が形成されているので、すべての継目を上面段差部及び下面段差部の重合部分とすることができ、別途目地部材等を用いる必要がない。また、上面段差部及び下面段差部をずらして重合することで、様々な広さの矩形形状の空き領域を形成することができ、植栽する植物に合せて植栽領域を設定することが可能となる。このように、緑化用植物に合せて植栽領域を設定するようにすれば、緑化植物が必要とする面積だけ空き領域が設定されてそれ以外の雑草は日光が遮られて確実な防草効果を得ることができる。
また、土100重量部に対し、セメント5〜20重量部、混和剤0.5〜1.5重量部及び水5〜15重量部を加えて混練した後成形し乾燥させてパネル材とすることで、土壌と同様の保水性及び透水性を有する優れた特性を備えることができる。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る緑化用板状パネル材の実施形態に関する斜視図であり、図2は、図1のA−A断面図である。板状パネル材1は、矩形状の本体部2と、本体部2の隣接する2つの辺部に延設された上面段差部3及び下面段差部4を備えている。
上面段差部3は、本体部2の上面から幅dだけ延設されており、厚さtに設定されている。また、下面段差部4は、本体部2の下面から幅dだけ延設されており、厚さtに設定されている。そして、両者の幅d及びdは等しくされており、両者の厚さt及びtの合計値は、本体部2の厚さTと等しくなるように設定されている。
板状パネル材1を製造する場合には、土100重量部に対し、セメント5〜20重量部、混和剤0.5〜1.5重量部及び水5〜15重量部を加えて混練した後成形し、数日間自然乾燥で養生させればよい。
土としては、例えば、山砂が好ましいが、瓦やガラスといったものを粉砕したリサイクル材料を用いてもよい。また、パーライト等の軽量材を使用することもできる。セメント及び混和剤としては、通常用いられているポルトランド系のものを使用すればよく、これ以外のセメント及び混和剤を用いることもできる。製造された板状パネル材は、土を主成分とし、土壌と同様の保水性及び透水性を備えている。また、セメント及び混和剤の混合比率を高めることで耐荷重性を向上させることができる。
成形する場合には、例えば、プレス機により簡単に加圧成形することができる。図3は、その一例を示しており、型枠10は、矩形状で所定の深さに設定し、その枠内に隣接する2つの辺部に沿って平面視L字状の角材10aを配設する。そして、型枠10内に、上述した混練した混合物12を充填して、角材10aを配設した2つの辺部以外の2つの辺部に沿って平面視L字状の角材11aを載置する。この場合、角材10a及び11aの厚さの合計値は、型枠10の深さとほぼ等しくなるように設定する。次に、プレス体11により型枠10の上方から加圧することで、板状パネル材1を成形することができる。この場合、角材10a及び11aの幅や厚さを変更することで、上面段差部3及び下面段差部4の幅及び厚さを適宜変更することが可能である。
図4は、複数の板状パネル材1を地表面に配列したパネル構造に関する実施形態を示す平面図であり、図5は、図4のB−B断面図である。パネル材1aは、パネル材1b〜1eと隣接しており、パネル材1aの上面段差部3aが、パネル材1bの下面段差部4bと長さmだけ重合しパネル材1eの下面段差部4eと長さmだけ重合して当接している。また、パネル材1aの下面段差部4aが、パネル材1cの上面段差部3cと長さmだけ重合しパネル材1dの上面段差部3eと長さmだけ重合して当接している。
各段差部の重合部分では、上面段差部及び下面段差部の厚さの合計値が本体部の厚さにほぼ等しいことから、図5に示すように各パネル材の継目に段差が生じることなく面一の平面を形成することができる。そして、各パネル材の継目では、下面段差部に上面段差部が載置されるように密着して重合しているので、継目から日光が地表面に入り込むことはなく、継目から雑草が繁茂することがなくなる。さらに、図6に示すように、継目に沿って防草シート5を上面段差部と下面段差部との間に挟持するように配設しておけば、確実に雑草の繁茂を防止できる。また、各パネル材の継目を重合することで、継目部分の強度を高めることができる。
また、各パネル材を上面段差部及び下面段差部がずらして配列しているため、矩形状の空き領域Sが形成されるようになる。図7に示すように、空き領域Sに植栽のための土を充填して緑化用植物Pを植生する。空き領域Sのサイズは、上面段差部及び下面段差部のずらす長さにより適宜変更可能であり、例えば、小さい草木類の場合にはサイズを小さくして植栽した植物以外の雑草ができるだけ生えないようにすることができる。そして、各パネル材が上述したように土壌と同様の保水性及び透水性を備えているため、雨水等の水分が各パネル材を通して緑化用植物に補給されるようになる。したがって、空き領域Sのサイズを小さくしても植物の生育環境に悪影響を及ぼすことはない。
所定の緑化面積を設計したい場合に1つの大きな範囲で緑化面積を設定すると雑草が繁茂しやすくなるが、以上のように細切れに緑化面積を設定すれば、所定の緑化面積を容易に設計できるとともに雑草のない緑化環境を維持することができる。
山砂100重量部に対し、セメント17重量部、混和剤1重量部及び水11重量部を原料として混練した後成形し、数日間自然乾燥で養生して図1のように成形した板状パネル材を作成した。板状パネル材の形状は、本体部を縦250mm横250mm厚さ30mmの矩形状とし、上面段差部及び下面段差部を幅15mm厚さ14mmに設定した。
作成した複数の板状パネル材を図4のように地表面に配列し、植栽領域を縦125mm横125mmの矩形状に設定した。植栽領域に土を充填して緑化用植物としてセダムを植生した。定植後10日目には、植栽領域を覆うように拡がって生長していることが観察され、植栽領域に雑草は確認されなかった。また、各パネル材の継目部分においても雑草は確認されなかった。
本発明に係る緑化用板状パネル材に関する実施形態を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 板状パネル材の成形工程を示す説明図である。 本発明に係るパネル構造に関する実施形態を示す平面図である。 図4のB−B断面図である。 継目に防草シートを用いた例を示す断面図である。 植栽領域に緑化用植物が植生した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 板状パネル材
2 本体部
3 上面段差部
4 下面段差部
5 防草シート

Claims (2)

  1. 所定厚さの矩形状の本体部の隣接する2つの辺部に上面を所定幅だけ延設して上面段差部を形成し残りの2つの辺部に上面段差部と同じ幅だけ下面を延設して下面段差部を形成し上面段差部及び下面段差部の厚さの合計値が本体部の厚さとほぼ同じとなるように設定された緑化用板状パネル材を複数枚平面状に配列し、隣接する前記緑化用板状パネル材の上面段差部及び下面段差部が所定長さだけずらして重合した状態となるように敷設されており、上面段差部及び下面段差部をずらして形成された矩形状の空き領域を植栽領域とし、隣接する前記緑化用板状パネル材の上面段差部及び下面段差部の重合部分には、防草シート体が挟持されていることを特徴とする緑化用パネル構造。
  2. 前記緑化用板状パネル材は、土100重量部に対し、セメント5〜20重量部、混和剤0.5〜1.5重量部及び水5〜15重量部を加えて混練した後成形し乾燥させてなることを特徴とする請求項1に記載の緑化用パネル構造
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