JP4037804B2 - 供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造 - Google Patents

供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高圧キャビネット等の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高圧地中配電線の分岐開閉のために地中線高圧引込開閉器(以下「開閉器」と言う)を設置した供給用配電箱が使用されている。この供給用配電箱内は、図10に示すように、一側には、幹線のπ連係用開閉器X、Yが夫々設けられており、他側に需要家側への引込開閉器Aが設けられている。またこの供給用配電箱の内部に設置される引込開閉器Aには、三相一体の金属容器の各相上下に、この金属容器から絶縁された電線接続端子が設けてあり、上部の電線接続端子にモールド母線を接続し、下部の電線接続端子に地中から立ち上げた地中ケーブルを接続している(上記図10に示すものは、本願におけるものを示しており、従来のものとは、外観構成等が異なるが、ここでは、後述する引込側の開閉器の取り付けスペースが狭隘なことを表す具体例として示す。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様な引込開閉器Aは、制御電源用変圧器、変流器(CT)、零相変流器(ZCT)、PDなどを内蔵しており、かなりの重量となっている。また近年、既設の供給用配電箱内の引き込み回路に地絡保護機能付き開閉器の後付けが必要になり運用されているが、この様な引込開閉器Aは、ケーブル処理空間確保のため制御電源用変圧器、センサー類を内蔵してのコンパクト化が要求され、そのためSF6ガス等の絶縁ガス封入の鋼板製密閉容器が必要となり、さらに重くならざるを得なかった。
【0004】
一方、既設の供給用配電箱の狭隘な引込側の開閉器の取り付けスペースでは、重い開閉器を持上げて既設母線に当該開閉器の母線接続端子を電気的、機械的に確実に接続し、当該開閉器を固定する作業は人力のみでは行えず、リフト等の特殊取り付け工具を使用せざるを得なかった。しかしこの様な特殊取り付け工具を使用せずに開閉器を設置することが出来れば、望まれるところである。
【0005】
そこでこの発明は、狭隘な供給用配電箱内において、特殊な取り付け工具を使用しないで容易に設置出来る、供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造を提供して上記課題を解決するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、供給用配電箱内において、2枚の各板体を相対向して間を空けて立設し、当該2枚の板体の相対向する一方の側縁を別途設けた背面板で繋ぐことにより、正面が開口し、左右両側及び背面が板体で塞がれた、平面コ字型の空間を形成する開閉器取り付け金具を設け、当該開閉器取り付け金具に取り付ける、扁平な箱体を立設して形成するモールド接点部を一定の間隔を空けて三相並べ、当該三相並べた扁平な箱体の正面を開口面とし、当該開口面を略方形状の機構基板で塞ぐことにより三相の箱体を支持した地中線高圧引込開閉器を設け、上記開閉器取り付け金具の上記2枚の各板体の相対向する他方の側縁の上端部に夫々凹部を設け、上記地中線高圧引込開閉器の正面に位置する機構基板の両側の上部に一定長の突起を水平方向に夫々設け、上記開閉器取り付け金具の両側の上記各凹部に当該地中線高圧引込開閉器の機構基板の両側の上記各突起を夫々係止して当該地中線高圧引込開閉器を回動自在に支持し、当該地中線高圧引込開閉器の下部を押して上記突起を回転軸として回動させて当該開閉器取り付け金具の上記平面コ字型の空間内に納めて当該地中線高圧引込開閉器を当該開閉器取り付け金具の両側の板体に固定した構成である供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造とした。
【0007】
請求項2の発明は、上記開閉器取り付け金具に固定された地中線高圧引込開閉器の三相の各上部ブッシングの端子に供給用配電箱内に予め設けられた母線の三相の各端子が重なる構成である上記請求項1に記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造とした。
【0008】
請求項3の発明は、制御電源用変圧器を設けていない上記地中線高圧引込開閉器の三相並べた扁平な各箱体の下面であって、立ち上げケーブル接続用の各下部ブッシングより背面側に制御電源用引出端子を設け、上記開閉器取り付け金具の下方に、上部に制御電源用変圧器ブッシングを設けた制御電源用変圧器を収納した制御電源用変圧器取り付け金具を設け、当該制御電源用変圧器取り付け金具を上記開閉器取り付け金具内外に上下方向に出入り自在に設け、上記制御電源用変圧器ブッシングは、上記地中線高圧引込開閉器の下面に設けた各制御電源用引出端子の真下に位置するように設け、当該制御電源用変圧器取り付け金具を上方に持ち上げて当該制御電源用変圧器ブッシング上記制御電源用引出端子に嵌合してこれらを電気的に接続した構成である上記請求項1又は2の何れかに記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造とした。
【0009】
請求項4の発明は、上記地中線高圧引込開閉器の、三相並べて立設したモールド接点部の各相の間に、接地した扁平な箱体から成る金属製ダクトを挿入し、当該金属製ダクトの左右両側と、これと夫々対向する各モールド接点部の側面との間に夫々隙間を設け、絶縁層で覆った環状の変流器又は零相変流器を各相の箱体の上下面に設けた上下部ブッシングの基部との間に隙間を開けて設け、当該変流器又は零相変流器を上記金属製ダクトの上面又は下面に固着し、変流器又は零相変流器から伸びた二次リード線を上記金属製ダクト内を通して制御ケーブルに接続した構成である上記請求項1乃至3の何れかに記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造とした。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態例を図に基づいて説明する。
この開閉器Aは、図1乃至図3に示すように、この開閉器Aを構成する三つの各モールド接点部1は、扁平な箱体を立設して、その扁平な二つの面を左右の側面として設け、この立設した箱体の、縦長長方形の正面を開口面とし(図示省略)、この開口面の上端縁及び下端縁を夫々上下に伸張して肉厚のフランジ部2として設け、これらの箇所の正面に埋込ナット(図示省略)を上下二つづつ設けている。
【0011】
この立設した箱体の上面及び下面に、図2に示すように、一定長の一部前面が切り欠けた略円筒形状のブッシングを夫々設けて上部ブッシング部3及び下部ブッシング部4を形成している。また箱体の下面の下部ブッシング4より背面側に制御電源用引出端子5を設けている。この様なモールド接点部1を、図1及び図3に示すように、間隔を空けて三相並べて設け、これらの箱体の正面の三つの開口面の端縁に被せる略正方形の機構基板6を設けている。上部ブッシング部3及び下部ブッシング4内には、夫々端子が設けられており、これらの端子は、前面の切り欠き部から露出している。
【0012】
各モールド接点部1の上下のフランジ部2に予め設けた埋込ナットの位置に合わせ、この機構基板6に設けた各貫通孔に各ボルト7を挿入してこれを締付けて各モールド接点部1に機構基板6を固着している。またこの機構基板6の上端縁6aを各箱体の上面側に略直角に折り曲げており、この上端縁6aの両側には、一定長の丸棒型の突起8を夫々設けている。機構基板6の両側縁6bは、モールド接点部1の側面側に折り曲げている。さらに機構基板6の上下左右の四隅に、後述する開閉器取り付け金具に螺着するボルトの貫通孔6cを夫々穿ち、また機構基板6の三つの開口部(図示省略)の間の端縁の上部及び下部には、後述する金属製ダクトを螺着するためのボルトの貫通孔6dを夫々穿っている。
【0013】
これらの三相並べて設けたモールド接点部1の各相の間に、図4及び図5に示すように、接地した金属製ダクト9を、両側の各モールド接点部1の各側面と夫々数ミリの隙間1aを空けて機構基板6の裏面に固着している。この金属製ダクト9は、扁平な四角形の箱体を立設して成り、その細巾の正面は開口面となっており(図示省略)、この開口面の上下にフランジ部を設け(図示省略)、これらのフランジ部に貫通孔を穿ち(図示省略)、機構基板6において、これらの貫通孔に相応する位置に予め貫通孔6dを夫々穿っている。そして機構基板6の裏面にこれらの金属製ダクト9を夫々当接して配置し、金属製ダクト9のフランジ部の貫通孔と上記機構基板6に設けた貫通孔6dの位置を合わせ、これらにボルトを螺着して固定している。
【0014】
この機構基板6上に、図1乃至図3に示すように、この機構基板6を保護する箱型のカバー10で覆っている。そしてこのカバー10の表面には、開閉の為の「入」、「切」の表示を設け、開閉器Aの開閉に連動して上記「入」、「切」を指す指示器10aを設けている。またこの開閉器Aには、制御電源用変圧器を設けていない。
【0015】
図2、図3及び図6に示すように、環状の変流器11及び零相変流器12(図6では、零相変流器12の場合のみ示す)を用意し、モールド接点部1の各相の箱体の上面に設けた上部ブッシング3に零相変流器12を、下面に設けた下部ブッシング4に変流器11を夫々上下部ブッシング3、4の基部に隙間3bを開けて設けている。この時、変流器11又は零相変流器12は、夫々三相別個に設けられているが、長円形状の絶縁物13を被覆することにより、夫々三相一体に設けられている。
【0016】
またこの長円形状の絶縁物13の上面の各変流器11又は零相変流器12の三相の間に相当する二箇所には、図3に示すように、細長の凹部13aを設けており、この凹部13aの両端部には絶縁物13の下面に貫通した貫通孔13bを設けている。そしてこれらの都合四つの貫通孔13bに四本のボルト13cを通し、これらの貫通孔13bの下に位置する上記金属製ダクト9の上面に、予め穿たれた孔に夫々のボルト13cを通して、長円形状の絶縁物13と金属製ダクト9とを固定している。さらに夫々の変流器11又は零相変流器12の二次側リード線(図示省略)を上記金属製ダクト9の上面及び下面に穿った孔から内側に通して制御ケーブル14fに接続している(図1及び2参照)。
【0017】
次に開閉器取り付け金具Bについて説明する。図7及び図8に示すように、2枚の略鉤型の板体14を夫々長い方の側縁14aを背面側にして相対向して間を空けて立設し、これらの2枚の板体の正面側の短い方の側縁14bを上方、下方に一定幅伸ばし、これらの側縁14bの上端部に、凹部15を設け、2枚の板体14の長い方の側縁14aの上方を一定巾伸ばし、この一定巾伸ばした部位の前側縁14eと側縁14aの中部の一部を、夫々別途設けた背面板16、17で繋ぎ、底面は開口させて開閉器取り付け金具Bを形成している。但し背面板16は、側縁14aの上部内側に設けてある。また、この2枚の板体14の短い方の側縁14bの上部前面に雌ねじ14cと下部前面に雄ねじ14dを取り付けている。なお図7及び図8において、開閉器取り付け金具Bの左側の板体14に沿って下方から上方へ伸びているのは、制御電源ケーブル14gであり、後述する制御電源用変圧器21と別設の制御器Dとを接続するものである。
【0018】
また図7乃至図9に示すように、この開閉器取り付け金具Bの開口した底面のすぐ下方に、制御電源用変圧器21を内部に納めた略樋型の制御電源用変圧器取り付け金具18を設け、この制御電源用変圧器取り付け金具18の底板18aの左右の端部に夫々貫通孔18bを穿っており、底板18a上の貫通孔18bの周りに溝形ガイド18cを立設している。上記開閉器取り付け金具Bの板体14が形成する底面の開口縁内の両側に制御電源用変圧器取り付け金具18の上記溝形ガイド18c内に内接する溝形ガイド20aを夫々立てて設けており、これらの溝形ガイド20aの入口部分にナット20を当接して設けている。
【0019】
上記夫々の貫通孔18bの下方から、長身であって、先端部19cと頭部19aに近い部分19bにのみねじ切りされ、その中間部は挿通部と成っている制御電源用変圧器固定用ボルト19を逆さまにして夫々通し、先端部19cを上記ナット20に貫通させておき、頭部19aを底板18a外に出して、当該制御電源用変圧器固定用ボルト19及び当該制御電源用変圧器固定用ボルト19に伴って制御電源用変圧器取り付け金具18を上下方向に移動自在に設けている。
【0020】
そして制御電源用変圧器21を納めた制御電源用変圧器取り付け金具18を上方に持ち上げた状態で、両側に設けている制御電源用変圧器固定用ボルト19の頭部19aに近い部分19bをナット20に締め込むことにより、制御電源用変圧器取り付け金具18は、開閉器取り付け金具Bの中に嵌め込まれるようになっている。この時上方に持ち上げられる制御電源用変圧器21は、溝形ガイド18cの内面が溝形ガイド20aの外面上を当接しながら移動することにより、前後左右に傾くことなく、円滑に上方に持ち上げられ、かつ開閉器Aの上記制御電源用引出端子5に制御電源用変圧器21の制御電源用変圧器ブッシング21aが嵌合し易い。
【0021】
続いて、供給用配電箱C内の機器取り付けアングル23(図11参照)に上記開閉器取り付け金具Bの背面板16を当ててボルトで予め取り付けた上記開閉器取り付け金具Bに開閉器Aを取り付ける手順を説明する。制御電源用変圧器を設けていない開閉器Aを作業者が手で持ち上げて、図12及び図13に示すように、開閉器取り付け金具Bの両側の板体14の上端部に設けた各凹部15にこの開閉器Aの機構基板6の両側の上部に設けた各突起8を夫々係止して仮置きし、これらの突起8を軸として開閉器Aを回動自在に吊り下げる(図13では、開閉器を自重で懸架された状態を示す)。
【0022】
そしてこの開閉器Aの前面下部を人手により後方へ押して回動させ、図14に示すように、この開閉器Aのカバー10が正面の位置に来るようにして開閉器取り付け金具B内に納め、開閉器取付金具Bの四つの雌ねじ14cと雄ねじ14dの位置に開閉器Aの機構基板6の貫通孔6cの位置を合わせ、ボルトを各貫通孔6cを通して各雌ねじ14cと雄ねじ14dにより螺着して開閉器Aをこの開閉器取り付け金具Bに固着する。
【0023】
この時、開閉器Aの下面に設けた制御電源用引出端子5の真下に、上記開閉器取り付け金具Bに設けた制御電源用変圧器21の制御電源用変圧器ブッシング21aが位置しており、制御電源用変圧器取り付け金具18を上方に持ち上げて、図15及び図16に示すように、制御電源用変圧器ブッシング21aを上記制御電源用引出端子5に嵌合してこれらを電気的に接続する。そしてこの状態で制御電源用変圧器取り付け金具18の両側に設けた二つの長身の制御電源用変圧器固定用ボルト19を締め込んで制御電源用変圧器取り付け金具18を開閉器取り付け金具Bに固定する。
【0024】
さらに図6及び図15に示すように、開閉器Aを回動して開閉器取り付け金具Bに固着した時、供給用配電箱C内の上部において、開閉器取り付け金具Bの上方に位置している母線22の端子22aの取り付け面が丁度、開閉器Aの夫々の上部ブッシング3の前面切り欠き部内に入り込み、上部ブッシング3に設けられた端子3aの取り付け面とおよそ重なる位置に来るようになっており、そこでこれらの端子22aと端子3aをネジにより夫々螺着して接続する。さらにこれらをカバー3cで被冠する。
【0025】
以上のように、供給用配電箱C内の需要家への引込側の狭い間口において、この開閉器Aを持ち上げて搬入し、開閉器取り付け金具Bの上部の凹部15に開閉器Aの正面上部に設けた突起8をあてがって仮置きし、その後開閉器A本体を回動して開閉器取り付け金具Bに納めて固着すれば、自動的に開閉器A本体を既設の母線端子22aの取り付け面と上部ブッシング3の端子3aの取り付け面を合致させることが出来るので次のような効果が得られる。
1) 開閉器Aの取り付けに機械力及び専用冶具を使う必要がない。
2) 開閉器Aの仮置き角度が180度自由なので、作業者が開閉器Aの背面を抱き抱えた状態で持ち上げ仮置きが出来る。さらに開閉器Aを横にして複数の人間で仮置きが出来、開閉器Aを担いだ状態でも仮置きが出来る。
3) 既設母線端子22a及び開閉器Aの上部ブッシング3の端子3aを他の部材に接触させずに重合させることができるため、これらを損傷することなく接続出来る。
4) 開閉器Aのモールド接点部1の外周モールド部、変流器11(CT)を、既設母線端子22a、既設供給用配電箱Cの機器取り付けアングル23及びボルトに接触させる恐れがないので、上記開閉器Aのモールド接点部1の外周のモールド部、変流器11(CT)などの防護を不要とすることが出来る。
【0026】
また、制御電源用変圧器21を開閉器A本体と分離し、開閉器取り付け金具Bに取り付けることにより、次の効果が得られる。
1) 開閉器A本体を軽量化出来る。
2) 開閉器Aのモールド接点部1、又は開閉器Aの機構基板6に制御電源用変圧器21の荷重の負担がかからない。
3) 制御電源用変圧器21のメンテナンス、不具合時の取り外し調査、交換を開閉器Aを取り外しすることなく、容易に行える。
4) 制御電源用変圧器取り付け金具18が開閉器取り付け金具Bの補強になるので、開閉器Aの操作時等の開閉器Aの横揺れを低減できる。
5) 開閉器Aの機構基板6の両側に設けた突起8と開閉器取り付け金具Bの凹部15の強度を制御電源用変圧器21の重量の分だけ低減出来る。
【0027】
開閉器取り付け金具Bを取り付ける時、開閉器取り付け金具Bに制御電源用変圧器21を仮置きしておくことにより次の効果が得られる。
1) 制御電源用変圧器21の二次側リード線、接地線を工場で開閉器取り付け金具Bに防水処理を確実に施して配線しておくことが出来る。
2) 制御電源用変圧器21の取り付け方向を間違える恐れがない。
3) 既設の供給用配電箱Cの下部奥で重い制御電源用変圧器21を持ち上げて嵌合部を合わせた後単体のボルトをねじ穴に合わせてねじ込んで固定することは非常に困難な作業であるが、制御電源用変圧器21を収納した制御電源用変圧器取り付け金具18を開閉器取り付け金具Bに両側二つの制御電源用変圧器固定用ボルト19を介してぶら下げておくことにより、開閉器A本体の電源引出端子5に制御電源用変圧器21の一次側端子(制御電源用変圧器ブッシング21a)を嵌合させるとき、溝形ガイド18c、20aにより前後左右に傾くことなく、これらを容易に嵌合することが出来る。
【0028】
さらに変流器11(CT)、零相変流器12(ZCT)をモールド接点部1から電気的に浮かして取り付けることにより次の効果が得られる。
1) 各モールド接点部1に接地層を設けないので開閉器A本体の縦寸法を短尺化出来、ケーブル端末処理が可能な空間を確保できる。
2) 開閉器Aの上下部のブッシング3、4に接地層を施さずに変流器11(CT)、零相変流器12(ZCT)を取り付けても各相分離、完全地絡優先構造とすることが出来る。
【0029】
接地した金属製ダクト9をモールド接点部1の相間に数ミリの空気層を設けて取り付けることにより次の効果が得られる。
1) 変流器11(CT)、零相変流器12(ZCT)の二次リード線の他、他の制御線も同様に直接金属製ダクト9内に引き込むことが出来るので、高圧側から確実に遮蔽でき、高低圧混触防止構造とすることが出来る。
2) 制御ケーブルを開閉器Aの側面に這わす必要がないので、開閉器Aの取り付け作業において、開閉器Aの取り付け、制御線の制御器への接続作業が容易となる。
3) 制御線と制御ケーブルを接続するための中継端子箱が不要となる。
4) 一つのモールド接点部1の側面が破損しても、モールド接点部1間には、接地された金属ダクト9が介在しているため、即相間短絡にならず、完全な地絡優先構造とすることが出来る。
【0030】
【発明の効果】
請求項1乃至4の各発明によれば、複数の人間により開閉器を開閉器取り付け金具に仮置きすれば、後は、開閉器を回動させれば開閉器取り付け金具に取り付けることが出来るので、大きな力を必要としていた開閉器取り付け作業において、機械力及び専用冶具を使う必要がなく、容易に人の力のみで作業ができる。
【0031】
請求項2の発明によれば、上記開閉器を固定した際、上部ブッシングの端子に母線の端子が重なるように位置させたので、既設母線端子及び開閉器の上部ブッシングの端子を他の部材に接触させずに重合させることができるため、これらを損傷することなく接続出来る。さらに請求項3の発明によれば、開閉器に制御電源用変圧器を設けず、開閉器取り付け金具側に、制御電源用変圧器取り付け金具によって制御電源用変圧器を仮支持しているので、開閉器を減量することが出来、上記開閉器取り付け作業において、機械力及び専用冶具を使う必要がなく、より容易に人の力のみで作業ができる。
【0032】
また開閉器の箱体の下面に制御電源用引出端子を設け、開閉器取り付け金具の下方に、上部に制御電源用変圧器ブッシングを設けた制御電源用変圧器を設け、開閉器取り付け金具に仮置きした上記地中線高圧引込開閉器の前部下部を後方へ押して回動させて当該開閉器取り付け金具に納めれば、上記地中線高圧引込開閉器の下面に設けた制御電源用引出端子の真下に、上記開閉器取り付け金具に設けた制御電源用変圧器の制御電源用変圧器ブッシングが来るようにし、その後当該制御電源用変圧器を上方に一定長移動させて当該制御電源用変圧器ブッシングを上記制御電源用引出端子に嵌合してこれらを電気的に接続するようにしたので、開閉器に制御電源用変圧器を設けず、開閉器取り付け金具側に制御電源用変圧器を設けた状態でも、より確実かつ容易に、開閉器と制御電源用変圧器を接続することが出来るものである。
【0033】
請求項4の発明によれば、変流器(CT)、零相変流器(ZCT)をモールド接点部から電気的に離して取り付けたので、開閉器の縦寸法を短尺化出来、上記開閉器取り付け作業において、作業空間をより多く確保することができる。また接地した金属製ダクトをモールド接点部の相間に数ミリの空気層を設けて取り付けたので、変流器(CT)、零相変流器(ZCT)の二次リード線の他、他の制御線も同様に直接金属ダクト内に引き込むことが出来、高圧側から確実に遮蔽でき、高低圧混触防止構造とすることが出来る。さらに制御ケーブルを開閉器の側面に這わす必要がないので、開閉器の取り付け作業において、開閉器の取り付け、制御ケーブルの制御器への接続作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態例の開閉器の正面図である。
【図2】この発明の実施の形態例の開閉器の右側面図である。
【図3】この発明の実施の形態例の開閉器の平面図である。
【図4】この発明の実施の形態例の開閉器の各モールド接点部の間に金属製ダクトを設けている状態を示す説明平面図である。
【図5】この発明の実施の形態例の開閉器の各モールド接点部の間に金属製ダクトを設けている状態を示す説明背面図である。
【図6】この発明の実施の形態例の開閉器の上部ブッシングの基部の周りに隙間を空けて零相変流器を設けた状態を示す説明断面図である。
【図7】この発明の実施の形態例の開閉器取り付け金具の正面図である。
【図8】この発明の実施の形態例の開閉器取り付け金具の右側面図である。
【図9】この発明の実施の形態例の制御電源用変圧器固定用ボルトを開閉器取り付け金具に設けられているボルトを溝型ガイドのナットにぶら下げた状態を示す一部断面説明図である。
【図10】この発明の実施の形態例の開閉器を開閉器取り付け金具によって設置した状態を示す供給用配電箱の扉を外した正面図である。
【図11】この発明の実施の形態例の開閉器を開閉器取り付け金具によって設置した状態を示す供給用配電箱の一部断面右側面図である。
【図12】この発明の実施の形態例の供給用配電箱に取り付けた開閉器取り付け金具の両側の凹部に開閉器の両側の突起を係止した状態を示す説明図である。
【図13】この発明の実施の形態例の供給用配電箱に取り付けた開閉器取り付け金具に開閉器自体の自重で懸架されている状態を示す説明図である。
【図14】この発明の実施の形態例の供給用配電箱に取り付けた開閉器取り付け金具に開閉器を納めた状態を示す説明図である。
【図15】この発明の実施の形態例の供給用配電箱に取り付けた開閉器取り付け金具に開閉器を納め、開閉器に設けた電源引出端子と開閉器取り付け金具に設けた制御電源用変圧器の制御電源用変圧器ブッシングを接続した状態を示す説明図である。
【図16】この発明の実施の形態例の開閉器に設けた電源引出端子と開閉器取り付け金具に設けた制御電源用変圧器の制御電源用変圧器ブッシングを接続した状態を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
A 開閉器 B 開閉器取り付け金具
C 供給用配電箱
1 モールド接点部 3 上部ブッシング
4 下部ブッシング 5 制御電源用引出端子
6 機構基板
8 機構基板の両側の上部に設けた突起
9 金属製ダクト 11 変流器
12 零相変流器
14 開閉器取り付け金具の板体
15 開閉器取り付け金具の板体の両側の凹部
19 制御電源用変圧器固定用ボルト 21 制御電源用変圧器
21a 制御電源用変圧器ブッシング

Claims (4)

  1. 供給用配電箱内において、2枚の各板体を相対向して間を空けて立設し、当該2枚の板体の相対向する一方の側縁を別途設けた背面板で繋ぐことにより、正面が開口し、左右両側及び背面が板体で塞がれた、平面コ字型の空間を形成する開閉器取り付け金具を設け、
    当該開閉器取り付け金具に取り付ける、扁平な箱体を立設して形成するモールド接点部を一定の間隔を空けて三相並べ、当該三相並べた扁平な箱体の正面を開口面とし、当該開口面を略方形状の機構基板で塞ぐことにより三相の箱体を支持した地中線高圧引込開閉器を設け、
    上記開閉器取り付け金具の上記2枚の各板体の相対向する他方の側縁の上端部に夫々凹部を設け、上記地中線高圧引込開閉器の正面に位置する機構基板の両側の上部に一定長の突起を水平方向に夫々設け、
    上記開閉器取り付け金具の両側の上記各凹部に当該地中線高圧引込開閉器の機構基板の両側の上記各突起を夫々係止して当該地中線高圧引込開閉器を回動自在に支持し、
    当該地中線高圧引込開閉器の下部を押して上記突起を回転軸として回動させて当該開閉器取り付け金具の上記平面コ字型の空間内に納めて当該地中線高圧引込開閉器を当該開閉器取り付け金具の両側の板体に固定した構成であることを特徴とした、供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造。
  2. 上記開閉器取り付け金具に固定された地中線高圧引込開閉器の三相の各上部ブッシングの端子に供給用配電箱内に予め設けられた母線の三相の各端子が重なる構成であることを特徴とした、上記請求項1に記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造。
  3. 制御電源用変圧器を設けていない上記地中線高圧引込開閉器の三相並べた扁平な各箱体の下面であって、立ち上げケーブル接続用の各下部ブッシングより背面側に制御電源用引出端子を設け、
    上記開閉器取り付け金具の下方に、上部に制御電源用変圧器ブッシングを設けた制御電源用変圧器を収納した制御電源用変圧器取り付け金具を設け、当該制御電源用変圧器取り付け金具を上記開閉器取り付け金具内外に上下方向に出入り自在に設け、
    上記制御電源用変圧器ブッシングは、上記地中線高圧引込開閉器の下面に設けた各制御電源用引出端子の真下に位置するように設け、
    当該制御電源用変圧器取り付け金具を上方に持ち上げて当該制御電源用変圧器ブッシング上記制御電源用引出端子に嵌合してこれらを電気的に接続した構成であることを特徴とした、上記請求項1又は2の何れかに記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造。
  4. 上記地中線高圧引込開閉器の、三相並べて立設したモールド接点部の各相の間に、接地した扁平な箱体から成る金属製ダクトを挿入し、当該金属製ダクトの左右両側と、これと夫々対向する各モールド接点部の側面との間に夫々隙間を設け、絶縁層で覆った環状の変流器又は零相変流器を各相の箱体の上下面に設けた上下部ブッシングの基部との間に隙間を開けて設け、当該変流器又は零相変流器を上記金属製ダクトの上面又は下面に固着し、変流器又は零相変流器から伸びた二次リード線を上記金属製ダクト内を通して制御ケーブルに接続した構成であることを特徴とした、上記請求項1乃至3の何れかに記載の供給用配電箱内への地中線高圧引込開閉器の取り付け構造。
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