JP4037770B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造工程における熱処理工程に係り、特に金属酸化物を用いてFeRAMのキャパシタ素子の電極等を形成する際の加熱処理に適用する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体装置の一種であるFeRAM(Ferroelectric Random Access read write Memory)では、1012回以上の書き換え回数を達成するために、酸化物強誘電体膜を用いてキャパシタ素子の絶縁膜を形成している。酸化物強誘電体膜としては、例えばPZT(Pb−Zr−Ti−O)が挙げられる。また、FeRAMでは、酸化物強誘電体膜の電気的特性の劣化を抑制するために、金属酸化物からなる導電体を用いてキャパシタ素子の電極を形成している。金属酸化物の導電体としては、例えばSRO(SrRuO3)が挙げられる。SROは結晶化することにより、電気伝導性を有するようになる。SROを結晶化させるためには、SRO電極を形成する際に加熱処理工程が必要となる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−91539号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、SROの一成分であるRuは、SRO電極の加熱処理工程において揮発性物質であるRuO4を発生し易い。発生したRuO4は、図4に示すように、SRO電極(SRO膜)の表面に付着して分解され、SRO膜の表面上にRuOxの結晶粒(異常粒)を生じさせる。このRuOxの結晶粒は、その粒径がおおよそ0.5μm以上である。このため、その後の清浄処理によっても、RuOxの結晶粒をSRO電極上から取り除くことは殆ど不可能である。SRO電極上のRuOxの結晶粒は、キャパシタの動作不良などを引き起こすおそれがある。ひいては、半導体装置の性能、品質、および信頼性などを低下させるおそれがある。さらには、半導体装置の歩留まりを低下させて、半導体装置の製造コストを上昇させるおそれがある。
【0005】
本発明は、以上説明したような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜を有する被処理基板に加熱処理を施す際に、膜から発生する揮発性金属化合物が膜の表面に付着するのを抑制して、清浄な導電膜を形成できる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明に係る半導体装置の製造方法は、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素としてルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、およびプラチナのうちの少なくとも一つを含む膜を有する被処理基板が収容されるチャンバー内に、前記被処理基板を加熱することにより前記膜から発生する前記揮発性金属化合物を吸着する吸着剤を少なくとも前記被処理基板に対する1回目の加熱処理を行うのに先立って予め設けた後、前記チャンバー内に収容された前記被処理基板に前記加熱処理を施すことを特徴とするものである。
【0009】
この半導体装置の製造方法においては、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜を有する被処理基板を加熱するのに先立って、被処理基板の加熱により膜から発生する揮発性金属化合物を吸着する吸着剤を被処理基板が収容されるチャンバー内に設ける。その後、被処理基板に加熱処理を施す。これにより、被処理基板に加熱処理を施す際に、膜から発生する揮発性金属化合物が膜の表面に付着するのを抑制できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図示の実施形態によって説明する。
【0014】
先ず、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造装置を、図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る半導体装置の製造装置を示す断面図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態に係る半導体装置の製造装置1は、チャンバー2、加熱装置3、および吸着剤4などを具備している。半導体装置の製造装置1は、いわゆる熱処理装置(アニール装置)である。
【0016】
チャンバー2は、その内部に被処理基板(ウェーハ)5などが収容される。ウェーハ5は、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜34などを有している。ウェーハ5は、チャンバー2の内部に収容された後、加熱処理が施される。チャンバー2は、少なくとも後述する加熱装置3と対向する部分が、加熱装置3から発せられる熱光線が透過可能な材料によって形成されている。チャンバー2の加熱装置3と対向する部分は、例えば石英によって形成されている。チャンバー2の内部には、ウェーハ5などを支持する支持台6が設けられている。
【0017】
加熱装置3は、チャンバー2の外部に設けられている。加熱装置3は、チャンバー2の内部に収容されたウェーハ5を加熱する。加熱装置3は、複数個の加熱用ランプ7などから構成されている。各加熱用ランプ7は、チャンバー2の内部に収容されたウェーハ5の上下(表裏)両主面を同時に加熱可能に配置されている。各加熱用ランプ7としては、例えばキセノンランプやタングステン・ハロゲンランプなどを採用することが好ましい。これにより、急速熱アニール(RTA:Rapid Thermal Anneal)、あるいは急速熱処理(RTP:Rapid Thermal Process)と呼ばれる加熱方法によって、膜34などに対して加熱処理を施すことができる。すなわち、膜34などに対する加熱処理を、短時間で効率よく行うことができる。
【0018】
吸着剤4は、ウェーハ5に加熱処理を施す際にウェーハ5が有する膜34から発生する揮発性金属化合物を吸着させるために、チャンバー2の内部に出し入れ(着脱)自在に設けられる。膜34から発生する揮発性金属化合物を吸着剤4に吸着させることにより、揮発性金属化合物が膜34の表面に付着するのを抑制することができる。ひいては、揮発性金属化合物が膜34の表面に付着して、揮発性金属化合物中の金属元素を含む結晶粒(異常粒)が膜34の表面上に生成されるのを抑制することができる。したがって、吸着剤4は抑制剤とも称することができる。吸着剤4は、少なくとも膜34(ウェーハ5)に加熱処理を施すのに先立って、予めチャンバー2の内部に設けられる。本実施形態では、膜34から発生する揮発性金属化合物を原料として用いてチャンバー2の内部に設けられた結晶粒を、吸着剤4として用いる。吸着剤4は、例えば次に説明する方法によりチャンバー2の内部に設けられる。
【0019】
製品となるウェーハ5(膜34)に加熱処理を施すのに先立って、ウェーハ5が有する膜34と同質の膜34を有するダミー基板(ダミーウェーハ)8を、チャンバー2の内部で加熱処理する。この際、ダミーウェーハ8に対する加熱処理を、実際のウェーハ5に対する加熱処理と略同じ雰囲気下で行う。これにより、ダミーウェーハ8の膜34からガス状の揮発性金属化合物を発生させて、チャンバー2の内壁面に付着させる。
【0020】
揮発性金属化合物は、チャンバー2の内壁面に付着した後、気体成分と、揮発性金属化合物中の金属元素を含む固体成分とに分解される。そして、固体成分はチャンバー2の内壁面に付着した状態で結晶粒4として成長し、チャンバー2の内壁面上に残る。前述した分解反応は可逆反応ではあるが、その逆反応は生じ難い。すなわち、一旦結晶化(固化)した成分は気化し難い。したがって、一旦チャンバー2の内壁面に付着した結晶粒4は、揮発性金属化合物に戻り難い。また、揮発性金属化合物は同じ金属元素を含む結晶粒4に吸着され易い。このため、一旦結晶粒4が生成されると、膜34から発生する揮発性金属化合物は結晶粒4に殆ど吸着される。結晶粒4に吸着された揮発性金属化合物は、結晶粒4の上で前述した分解反応および結晶成長を起こして、新たな結晶粒4となる。
【0021】
このように、膜34から揮発性金属化合物が発生している殆どの間、前述した分解反応および結晶成長が連続して生じる。これは、ウェーハ5に加熱処理を施す際に膜34から発生する揮発性金属化合物についても同様である。すなわち、一旦ウェーハ5(膜34)以外の箇所に結晶粒4が設けられると、それ以後に膜34から発生する殆どの揮発性金属化合物がウェーハ5以外の箇所で成長する結晶粒4の原料として消費される。これにより、チャンバー2の内部でウェーハ5の加熱処理を繰り返しても、チャンバー2内で揮発性金属化合物が充満したり、飽和したりするおそれは殆ど無い。ひいては、チャンバー2の内壁面以外の箇所で、前述した可逆反応(分解反応)に基づいて結晶粒4が成長するおそれも殆ど無い。したがって、ウェーハ5に加熱処理を施す際に膜34から発生する揮発性金属化合物が、膜34の表面に付着するのを抑制される。この結果、揮発性金属化合物中の金属元素を含む結晶粒4が膜34の表面上に生成されるのを抑制される。
【0022】
ダミーウェーハ8に対する加熱処理は、チャンバー2の内壁面に付着する結晶粒4の量が所定量に達するまで行われる。この所定量とは、具体的には、所望の処理枚数のウェーハ5が有するそれぞれの膜34から発生する揮発性金属化合物を、殆ど吸着して結晶化できる量である。また、前記所定量には、各ウェーハ5の膜34から発生する揮発性金属化合物を原料として生成され、吸着剤として機能する結晶粒4の量も予め含まれていることが好ましいのはもちろんである。吸着剤としての結晶粒4の量が、1枚のダミーウェーハ8を加熱処理するだけでは所定量に足りない場合、結晶粒4の量が所定量に達するまで複数枚のダミーウェーハ8を加熱処理すればよい。このように、本実施形態では、吸着剤4として、ウェーハ5が有する膜34から発生する揮発性金属化合物の成分となる金属元素を含んでおり、かつ、その揮発性金属化合物から生成される金属化合物(結晶粒)4を用いる。膜34、揮発性金属化合物、および吸着剤4などの具体的な成分、ならびにウェーハ5およびダミーウェーハ8を加熱処理する際のチャンバー2内の具体的な化学反応などについては、次に述べる半導体装置の製造方法において詳しく説明する。
【0023】
次に、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法を、図1〜図3を参照しつつ説明する。図2は、本実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図3は、ウェーハに加熱処理を施した際に発生したパーティクルの個数とウェーハの処理枚数との関係をプロットして示す図である。
【0024】
本実施形態の半導体装置の製造方法は、具体的には前述したアニール装置1を用いたアニール処理に関する。特に、COP型FeRAMのメモリセルが有するキャパシタ素子の電極の一部を、金属酸化物からなる導電体を用いて形成する際のアニール処理に関する。また、キャパシタ素子の下方に位置するコンタクトプラグの形成材料としてタングステン(W)を用いる。それとともに、コンタクトプラグとキャパシタ素子の下部電極の一部を構成するイリジウム(Ir)膜との間に、薄膜形状の炭化珪素(SiC)膜および同じく薄膜形状のチタン(Ti)膜からなる積層膜を配置する。
【0025】
先ず、図2(a)に示すように、P型Si基板本体9の表層部に素子分離領域(Shallow Trench Isolation)10を形成する。この素子分離領域10は、基板本体9の表層部に形成された素子分離用の図示しない溝内にSiO2を埋め込むことにより形成される。素子分離用の溝は、基板本体9の表層部に形成されるトランジスタ活性領域11以外の領域に形成される。以下の説明において、後述するキャパシタ素子28をはじめとする各種電子素子が設けられる基板本体9を、まとめて被処理基板(ウェーハ)5と称することとする。
【0026】
続けて、基板本体9の表層部にスイッチ動作を行うためのトランジスタ12を形成する。先ず、熱酸化により、SiO2からなる酸化膜13を、その膜厚が約6nmとなるまで基板本体9の表面全面に形成する。続けて、このSiO2膜13の表面全面に、砒素(As)をドープしたn+型多結晶シリコン膜14を形成する。さらに、この多結晶シリコン膜14の表面上に、WSix膜15およびSiNからなる窒化膜16を連続して形成する。しかる後、これら多結晶シリコン膜14、WSix膜15、およびSiN膜16を、通常の光リソグラフィー法およびRIE法により加工する。これにより、基板本体9の表面上にゲート電極17を形成する。続けて、基板本体9の表面上に、ゲート電極17を覆ってSiNからなる窒化膜18を堆積させる。この後、RIE法による一般的な側壁残しの手法によってSiN膜18を加工し、ゲート電極17の側壁にスペーサ部18を設ける。また、詳細なプロセスの説明は省略するが、一般的なイオン注入法および熱処理によって、基板本体9の表層部にソース・ドレイン領域19を形成する。これにより、基板本体9の表層部にトランジスタ12が形成される。
【0027】
次に、図2(b)に示すように、トランジスタ12が形成された基板本体9の表面上に、コンタクトプラグ20,21を形成する。先ず、トランジスタ12を覆って、SiO2からなる酸化膜(d−TEOS膜)22を、CVD法により基板本体9の表面全面に堆積させる。この後、CMP法により、d−TEOS膜22の表面を一旦平坦化する。続けて、ソース・ドレイン領域19の一方の表面を露出するように、d−TEOS膜22を貫通して図示しないコンタクトホールを形成する。続けて、コンタクトホールの内部およびd−TEOS膜22の表面上に、薄膜形状のチタン(Ti)からなる膜23をスパッタリング法あるいはCVD法により堆積させる。この後、Ti膜23に所定のフォーミングガス中で熱処理を施すことによって、TiN膜23を形成する。続けて、TiN膜23の表面全面に、タングステン(W)24をCVD法により堆積させる。この後、CMP法により、コンタクトホール外の余分なTiN膜23およびタングステン24をd−TEOS膜22の表面上から除去し、コンタクトホールの内部にTiN膜23およびタングステン24を埋め込む。これにより、ソース・ドレイン領域19の一方に電気的に接続される、一方のコンタクトプラグ20を形成する。
【0028】
続けて、コンタクトプラグ20が形成されたd−TEOS膜22の表面全面に、SiNからなる窒化膜25をCVD法により堆積させる。この後、コンタクトプラグ20を形成したのと同様の方法により、ソース・ドレイン領域19の他方に電気的に接続される、他方のコンタクトプラグ21を形成する。先ず、ソース・ドレイン領域19の他方の表面を露出するように、SiN膜25およびd−TEOS膜22を貫通して図示しないコンタクトホールを形成する。続けて、コンタクトホールの内部およびSiN膜25の表面上に、薄膜形状のTiN膜26を形成する。続けて、TiN膜26の表面全面に、タングステン(W)27を堆積させる。この後、CMP法により、コンタクトホールの内部にTiN膜26およびタングステン27を埋め込む。これにより、ソース・ドレイン領域19の他方に電気的に接続される、他方のコンタクトプラグ21を形成する。このコンタクトプラグ21は、後述するキャパシタ素子28に電気的に接続される。
【0029】
次に、図2(c)に示すように、コンタクトプラグ21が形成されたSiN膜25の上に、キャパシタ素子28を形成する。この際、キャパシタ素子28を形成するのに先立って、キャパシタ素子28の下地層29をコンタクトプラグ21およびSiN膜25の表面上に形成する。先ず、スパッタリング法により、炭化珪素(SiC)膜30を、その膜厚が約10nmとなるまでSiN膜25の表面全面に堆積させる。続けて、スパッタリング法により、チタン(Ti)膜31を、その膜厚が約3nmとなるまでSiC膜30の表面全面に堆積させる。これにより、SiC膜30およびTi膜31の積層膜からなるキャパシタ素子28の下地層29が形成される。
【0030】
続けて、Ti膜31の表面上に、キャパシタ素子28の下部電極28aを形成する。先ず、スパッタリング法により、イリジウム(Ir)膜32を、その膜厚が約30nmとなるまでTi膜31の表面全面に堆積させる。続けて、同じくスパッタリング法により、第1の白金(Pt)膜33を、その膜厚が約20nmとなるまでIr膜32の表面全面に堆積させる。さらに、同じくスパッタリング法により、金属酸化物膜である第1のSrRuO3膜(SRO膜)34を、その膜厚が約10nmとなるまでPt膜33の表面上に形成する。この第1のSRO膜34は、キャパシタ下部電極28aの後述するキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分(膜)となる。このSRO膜34の形成は、室温から約600℃までの温度範囲で行われる。
【0031】
次に、SRO膜34に電気伝導性を発現させるために、SRO膜34を結晶化させる。具体的には、アニール装置1のチャンバー2の内部を酸素(O2)で満たした後、約550〜650℃の温度範囲でSRO膜34に加熱処理を施す。これにより、SRO膜34を結晶化させる。以下、詳しく説明する。
【0032】
SRO膜34の一成分であるRu(ルテニウム)は、加熱処理工程において揮発性金属化合物であるRuO4を発生し易い。RuO4は、従来技術で説明したように、SRO膜34上で分解されてRuOxの結晶粒(異常粒)を生じさせる。具体的には、SRO膜34の表面上では、SRO膜34から発生したRuO4を基にして次の化学式で示される化学反応が起きる。
【0033】
RuO4 ←→ RuO2 + O2
RuO2の結晶粒は、その粒径が小さいもので約0.5μm以上である。このため、SRO膜34の表面上に生じたRuO2の結晶粒を、後の清浄処理でSRO膜34の表面上から除去することは殆ど不可能である。SRO膜34上のRuO2の結晶粒は、キャパシタ素子28の動作不良などを引き起こすおそれがある。ひいては、半導体装置の性能、品質、および信頼性などを低下させるおそれがある。さらには、半導体装置の歩留まりを低下させて、半導体装置の製造コストを上昇させるおそれがある。
【0034】
前記化学式で示すように、RuO4の分解反応は可逆反応である。ところが、その分解反応の逆反応であるRuO4の生成反応は生じ難い。すなわち、RuO2の結晶粒はRuO4に戻り難い。また、RuO4は、同じくRuを含むRuO2の結晶粒に吸着され易い。このため、前記可逆反応が生じている雰囲気(反応系)内にRuO2の結晶粒が存在すると、RuO4はRuO2の結晶粒に殆ど吸着される。RuO2の結晶粒に吸着されたRuO4は、RuO2の結晶粒の上で前述した分解反応および結晶成長を起こして、新たなRuO2の結晶粒となる。このような分解反応および結晶成長は、RuO4が発生している殆どの間連続して生じる。すなわち、ウェーハ5(SRO膜34)以外の箇所にRuO2の結晶粒が存在すると、RuO4がSRO膜34の表面に付着するのを抑制される。この結果、RuO2の結晶粒がSRO膜34の表面上に生成されるのを抑制される。したがって、SRO膜34の加熱処理工程においては、前述したRuO4およびRuO2の性質を利用して、SRO膜34の表面上におけるRuO2の結晶粒の発生を抑制する。
【0035】
具体的には、図1に示すように、製品となるウェーハ5に加熱処理を施すのに先立って、ウェーハ5と同様にSRO膜34が設けられたダミーウェーハ8をチャンバー2の内部で加熱処理する。この際、チャンバー2の内部に酸素を予め供給しておくとともに、約500℃以上の温度でダミーウェーハ8に加熱処理を施す。すなわち、実際にウェーハ5に加熱処理を施すのに先立って、ウェーハ5への加熱処理と略同じ酸素雰囲気下でダミーウェーハ8に加熱処理を施す。これにより、ダミーウェーハ8のSRO膜34からRuO4を発生させて、チャンバー2の内壁面に付着させる。チャンバー2の内壁面に付着したRuO4は、RuO2およびO2に分解される。そして、RuO2はチャンバー2の内壁面に付着した状態で結晶粒として成長し、チャンバー2の内壁面上に残る。これにより、チャンバー2の内壁面上に吸着剤4としてのRuO2の結晶粒が設けられる。
【0036】
チャンバー2の内壁面に付着したRuO2の結晶粒4の量が、所望の処理枚数のウェーハ5が有するそれぞれのSRO膜34から発生するRuO4を殆ど吸着して結晶化できる量に達した後、ダミーウェーハ8の加熱処理を終了する。すなわち、チャンバー2内への吸着剤としてのRuO2の結晶粒4の供給が達成される。これにより、後のウェーハ5の加熱処理工程において、SRO膜34から発生するRuO4をRuO2の結晶粒4に吸着させて、ウェーハ5が有するSRO膜34の表面上にRuO4が付着し難くできる。また、チャンバー2内でのRuO2のパーティクルの発生なども抑制できる。この結果、製品となるウェーハ5が有するSRO膜34の表面上に、RuO2の結晶粒(異常粒)を発生させ難くできる。
【0037】
ここで、本発明者らが行った実験について、図3を参照しつつ説明する。本発明者らは、SRO膜34が設けられたダミーウェーハ8をチャンバー2内で加熱処理し、その処理枚数とSRO膜34の表面上に発生したRuO2の結晶粒(パーティクル)の個数との関係について調べた。図3には、ダミーウェーハ8に加熱処理を施した際に発生したRuO2の結晶粒の個数と、ダミーウェーハ8の処理枚数との関係をプロットして示してある。なお、RuO2の結晶粒は、その大きさが10μmよりも大きい結晶粒だけをカウントした。図3から明らかなように、本発明者らが行った実験結果によれば、ダミーウェーハ8の処理枚数が多くなるにつれて、発生したRuO2の結晶粒の個数が減っている。本発明者らが行った従来技術に係るアニール処理によれば、ウェーハ1枚につき約10個のRuO2の結晶粒がSRO膜34の表面上に恒常的に付着していた。これに対して、本実施形態に係るアニール処理によれば、SRO膜34の表面上に付着するRuO2の結晶粒の個数を、ウェーハ1枚につき1個ないしは2個程度まで低減できることが分かった。このように、本実施形態に係るアニール処理によれば、RuO2の結晶粒の発生数を大幅に低減できることが分かった。ひいては、ウェーハに付着するRuO2の結晶粒の個数を大幅に低減できることが分かった。
【0038】
チャンバー2の内壁面に前述した所定量のRuO2の結晶粒4を付着させた後、ウェーハ5の加熱処理を開始する。これにより、ウェーハ5のSRO膜34は適正かつ清浄な状態で結晶化されて、電気伝導性を有するようになる。また、これまでの工程により、SiC膜30およびTi膜31の積層膜からなる下地層29の上に、Ir膜32、Pt膜33、および第1のSRO膜(SRO電極)34の積層膜から構成されるキャパシタ下部電極28aが形成される。結晶化された第1のSRO膜34は、その表面にRuO2の結晶粒が殆ど付着しておらず、清浄な状態である。したがって、SRO膜34は、その表面に接触して形成されるキャパシタ素子28の絶縁膜28bの電気的特性を劣化させるおそれが殆ど無い。それとともに、SRO膜34とキャパシタ絶縁膜28bとの界面における電気的特性も劣化するおそれが殆ど無い。すなわち、第1のSRO膜34は、キャパシタ下部電極28aの構成要素として良質である。ひいては、第1のSRO膜34を有するキャパシタ下部電極28aは良質である。
【0039】
なお、第1のSRO膜34を結晶化させるための加熱処理は、急速加熱処理(RTA)を採用することが好ましい。これにより、熱が第1のSRO膜34に与えるダメージを低減できる。
【0040】
次に、第1のSRO膜34の表面上に、キャパシタ絶縁膜(キャパシタ強誘電体膜)28bとなるPZT膜(Pb−Zr−Ti−O膜)をスパッタリング法により形成する。続けて、酸素雰囲気下においてPZT膜28bに一旦RTAを施すことにより、PZT膜28bを結晶化させる。このPZT膜28bの結晶化も、アニール装置1を用いて行われることが好ましい。
【0041】
続けて、PZT膜28bの表面上に、キャパシタ素子28の上部電極28cを形成する。先ず、第1のSRO膜34を形成したのと同様の方法により、膜厚が約10nmの第2のSRO膜35をPZT膜28bの表面上に形成する。この第2のSRO膜35は、キャパシタ上部電極28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分(膜)となる。この際、第2のSRO膜35を結晶化させるための加熱処理もアニール装置1を用いて行われる。また、この加熱処理にもRTAを採用することが好ましい。これにより、熱が第2のSRO膜35に与えるダメージを低減できる。
【0042】
なお、第1のSRO膜34を加熱処理するのに先立って、前述した量のRuO2の結晶粒4をチャンバー2の内壁面に付着させた。その量の中には、所望の処理枚数のウェーハ5が有するそれぞれの第2のSRO膜35から発生するRuO4を、殆ど吸着して結晶化できる量も含まれているのはもちろんである。ただし、実際の第2のSRO膜35の加熱処理工程においては、予めチャンバー2の内壁面に付着させたRuO2の結晶粒4、および第1のSRO膜34の加熱処理工程において新たに結晶粒4となったRuO2が共に吸着剤4として機能する。したがって、第1のSRO膜34を加熱処理する前に予めチャンバー2の内壁面に付着させるRuO2の結晶粒4の量は、各ウェーハ5が有するそれぞれの第1のSRO膜34から発生するRuO4を殆ど吸着して結晶化できる量であれば十分である。
【0043】
続けて、スパッタリング法により、SRO膜35の表面上に第2の白金(Pt)膜36を形成する。これにより、PZT膜28bの上に、第2のSRO膜(SRO電極)35および第2のPt膜36の積層膜から構成されるキャパシタ上部電極28cが形成される。
【0044】
しかる後、下地層29、キャパシタ下部電極28a、キャパシタ強誘電体膜28b、およびキャパシタ上部電極28cを覆って、加工マスク材として図示しない酸化膜(SiO2膜)を、CVD法によりSiN膜25の表面上に一旦堆積させる。続けて、このSiO2膜を通常の光リソグラフィー法およびRIE法によってパターンニングするとともに、図示しないフォトレジスト膜を除去する。この後、先ず、RIE法により、第2のPt膜36、第2のSRO膜35、PZT膜28b、および第1のSRO膜34にエッチング加工を施して成形する。続けて、光リソグラフィー法およびRIE法により、第1のPt膜33、Ir膜32、Ti膜31、およびSiC膜30の順にパターニング加工を行い成形する。これまでの工程により、所望の大きさおよび形状を有するキャパシタ素子28が下地層29の上に形成される。
【0045】
次に、図2(c)に示すように、キャパシタ素子28を覆って、SiO2からなる酸化膜(d−TEOS膜)37を、CVD法によりSiN膜25の表面上に堆積させる。続けて、酸素雰囲気下において、d−TEOS膜37に約600℃で加熱処理を施す。これにより、前述した加工成形の際にPZT膜28bに生じたダメージを除去する。この加熱処理を終えて、キャパシタ素子28の形成工程を終了とする。なお、この加熱処理も、アニール装置1を用いて行われることが好ましい。
【0046】
この加熱処理において、酸素はキャパシタ素子28の内部に浸透してPZT膜28bのダメージ回復に寄与する。それとともに、一部の酸素はキャパシタ下部電極28aにも達する。ところが、Ir膜32は、それ自体がある程度の酸素拡散抑止効果を有している。これに加えて、Ti膜31およびSiC膜30からなる積層膜(下地層)29は拡散バリア性が高い。このため、キャパシタ素子28の下方に設けられているコンタクトプラグ(タングステンプラグ)21が酸化されるおそれは殆ど無い。さらに、Ti膜31およびSiC膜30からなる積層膜29自体が、Ir膜32や第1のPt膜33、あるいはタングステンプラグ21と反応するおそれも殆ど無い。したがって、この加熱処理のみならず、前述したキャパシタ素子28の製造工程における酸素雰囲気下での各加熱処理が、キャパシタ素子28に何らかの障害をもたらすおそれは殆ど無い。
【0047】
この後、図示および詳細な説明は省略するが、キャパシタ素子28の上部電極28cに電気的に接続されるコンタクトプラグの形成工程、ドライブ線およびビット線の形成工程、さらには上層メタル配線の形成工程などを経て、所望のCOP型FeRAMが形成される。すなわち、本実施形態に係る半導体装置の製造工程が終了する。
【0048】
以上説明したように、この一実施形態によれば、第1のSRO膜34および第2のSRO膜35を結晶化させるための加熱処理工程において、各SRO膜34,35からのRuO4の発生を抑制できる。ひいては、各SRO膜34,35の表面上に、RuO4から生成されるRuO2の結晶粒(異常粒)を生じ難くさせることができる。すなわち、不要な物質(不純物)が殆ど付着していない清浄な表面を有する、良質な薄膜形状のSRO膜34,35を安定して作成することができる。
【0049】
また、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、チャンバー2の内壁面に付着するRuO2の結晶粒の量が増える。すなわち、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、吸着剤(抑制剤)4の量が増える。したがって、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、第1のSRO膜34および第2のSRO膜35のそれぞれの表面はより清浄になる。すなわち、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、より良質な薄膜形状のSRO膜34,35を安定して作成することができる。
【0050】
一般に、強誘電体膜をキャパシタ絶縁体膜として用いるFeRAMでは、キャパシタ電極のキャパシタ強誘電体膜と接触する部分にキャパシタ強誘電体膜の電気的特性を劣化させ難い材料を用いている。これにより、キャパシタ素子の信頼性を確保している。例えば、金属酸化物からなる強誘電体膜の一種であるPZT膜をキャパシタ強誘電体膜として用いる場合、キャパシタ電極のPZT膜と接触する箇所には、一般にSRO膜を用いている。したがって、良質なSRO膜34,35を安定して得ることができる本実施形態によれば、PZT膜28bの電気的特性の劣化を抑制して、キャパシタ素子28の動作不良を起き難くすることができる。ひいては、キャパシタ素子28の性能、品質、および信頼性などの向上を図ることができる。さらには、キャパシタ素子28を有するCOP型FeRAMの性能、品質、および信頼性などを向上できる。また、FeRAMの歩留まりを向上させて、FeRAMの製造コストを下げることができる。
【0051】
また、PZT膜28bの結晶化など全ての加熱処理工程にアニール装置1を用いることにより、COP型FeRAMの製造工程の簡略化および迅速化を図ることができる。それとともに、アニール装置1を含めたFeRAMの製造システムも簡略化できる。これらの結果、FeRAMの生産効率をより向上させることができる。それとともに、FeRAMの製造コストをより下げることができる。
【0052】
なお、本発明に係る半導体装置の製造装置および半導体装置の製造方法は、前述した一実施形態には制約されない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、それらの構成、あるいは工程などの一部を種々様々な設定に変更したり、あるいは各種設定を適宜、適当に組み合わせて用いたりして実施することができる。
【0053】
例えば、キャパシタ素子28の下地層29では、SiC膜30上にTi膜31を形成しているが、Ti膜31には限定されない。Ti膜31の代わりに、例えばZr膜、Hf膜、V膜、Nb膜、あるいはTa膜などをSiC膜30上に形成しても構わない。すなわち、下地層29のキャパシタ下部電極28aと接触する部分は、IV−A族およびV−A族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含む材料により形成されればよい。
【0054】
また、キャパシタ強誘電体膜28bとしてPZT膜を採用しているが、PZT膜には限定されない。PZT膜の代わりに、例えば同じ強誘電体膜としてSr−Bi−Ta−O膜(SBT膜)を用いても構わない。SBT膜の結晶化温度は、PZT膜の結晶化温度に比べて高い。このため、SBT膜を適正に形成するためには、PZT膜よりも高温での加熱処理が必要となる。しかし、本発明によれば、PZT膜を採用する場合と同様の効果を得ることができる。
【0055】
キャパシタ強誘電体膜28bとしては、他にBaやSrなどのアルカリ土類金属を構成元素として含んでいるBa−Sr−Ti−O膜(BST膜)や、Sr−Ti−O膜(STO膜)などを用いてもよい。PZT、SBT、BST、STOは、いわゆるペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体である。これらのようなペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体膜を採用する場合、そのAサイトを形成する金属元素として、II−A族、III−B族、およびIV−A族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含ませることが好ましい。同様に、ペロブスカイト型結晶構造を有する強誘電体膜を採用する場合、そのBサイトを形成する金属元素として、IV−B族およびV−B族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含ませることが好ましい。例えば、前述した各金属元素以外にも、Zr、La、Nb、あるいはSnなどが挙げられる。さらには、キャパシタ強誘電体膜28bとして、Pb−Ti−O膜(PT膜)、BaTiO3膜、PbZnO3膜、Ta25膜、あるいはBi4Ti312膜などを用いても構わない。
【0056】
また、キャパシタ絶縁膜28bは、強誘電体膜には限られない。通常の誘電体膜でも構わない。
【0057】
また、第1のSRO膜34および第2のSRO膜35を結晶化させるための加熱処理は、前述した約550〜650℃の温度範囲には限定されない。本発明者らが行った実験によれば、約450〜700℃の温度範囲での加熱処理でも、前記温度範囲での加熱処理と同様のパーティクル抑制効果を得られることが分かった。
【0058】
また、キャパシタ下部電極28aおよびキャパシタ上部電極28cの一部に、第1のPt膜33および第2のPt膜36を採用しているが、Pt膜33,36には限定されない。Pt膜33,36の代わりに、例えばIr膜やRu膜などの金属単体からなる膜を採用しても構わない。あるいは、ストロンチウムルテニウム酸化物のような金属化合物(金属酸化物)の導電体からなる膜を採用しても構わない。すなわち、キャパシタ下部電極28aおよびキャパシタ上部電極28cのPt膜33,36が設けられている部分は、II−A族およびVIII族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含む材料によって形成されていればよい。
【0059】
また、キャパシタ下部電極28aおよびキャパシタ上部電極28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分(膜)に、第1のSRO膜34および第2のSRO膜35を採用しているが、SRO膜34,35には限定されない。SRO膜34,35以外にも、揮発性の金属化合物の成分となる所定の貴金属元素あるいは高融点金属元素を含む材料からなる膜を採用しても構わない。具体的には、SRO膜34,35の代わりに、II−A族、IV−A族、VII−A族、VIII族、I−B族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含む材料からなる膜を採用すればよい。例えばRu,Sr,Ti,Pt,Re,Ir,Os,Pd,Rh,Auのうちの少なくとも1つの金属元素を含む材料からなる膜を採用すればよい。
【0060】
本発明者らが行った実験によれば、SRO膜34,35の代わりに、前記各金属元素のうちの少なくとも1つの金属元素を含む材料からなる膜を採用しても、SRO膜34,35と同様の効果を得られることが分かった。また、SRO膜34,35の代わりの膜は、前記各金属元素のうちの少なくとも1つの金属元素を含んでいれば、金属単体からなる膜であってもSRO膜34,35と同様の効果を得られることが分かった。さらに、SRO膜34,35の代わりの膜が金属化合物の導電体からなる膜である場合、金属化合物は金属酸化物であることが好ましいことが分かった。
【0061】
また、チャンバー2内に供給される吸着剤4は、前述したRuO2には限定されない。
吸着剤4は、キャパシタ下部電極28aおよびキャパシタ上部電極28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分に含まれている前記各金属元素のうちの少なくとも1種類の金属元素を含んでいればよい。本発明者らが行った実験によれば、吸着剤4は、金属単体または金属化合物のいずれでも同様の効果を得られることが確認されている。そして、吸着剤4が金属化合物である場合、金属化合物は金属酸化物であることが好ましいことが確認されている。また、本発明者らが行った実験によれば、吸着剤4は、前記各金属元素以外にも、I V−A族のうちの少なくとも1種類の金属元素を含んでいればよいことが確認されている。このような金属元素としては、例えば、Tiが挙げられる。いずれにしても、チャンバー2内に供給される吸着剤は、吸着剤4と同等の吸着作用および吸着効果を発揮できる吸着剤であればよい。
【0062】
また、チャンバー2内に吸着剤4を設ける(供給する)方法は、前述したダミーウェーハ8を加熱処理する方法には限られない。例えば、吸着剤4を得ることができれば、ダミーウェーハ8に対する加熱処理を、実際のウェーハ5に対する加熱処理と略同じ雰囲気下で行う必要は無い。また、チャンバー2内に吸着剤4を設ける他の方法としては、例えばチャンバー2の内壁面に吸着剤4を直接塗布しても構わない。あるいは、スパッタリング法やCVD法により、チャンバー2の内壁面に吸着剤4を付着させても構わない。さらには、ガス状の揮発性金属化合物をチャンバー2内に送り込むことによりチャンバー2の内壁面に揮発性金属化合物を付着させて、吸着剤4として結晶化させても構わない。
【0063】
また、吸着剤4が設けられる場所は、チャンバー2の内壁面に限られない。例えば、支持台6に吸着剤4を付着させても構わない。あるいは、チャンバー2内に図示しない吸着剤保持部を設けて、この吸着剤保持部に吸着剤4を保持させても構わない。また、チャンバー2の内壁面に吸着剤4が付着することにより、加熱装置3によってウェーハ5を適正に加熱処理できなくなるおそれがある場合には、チャンバー2の加熱装置3と対向する部分以外の箇所に吸着剤4を付着させることが好ましい。
【0064】
また、吸着剤4は、常にチャンバー2の内部に設けられている必要は無い。少なくとも上下キャパシタ電極28a,28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分(膜)34,35に加熱処理を施す際に、膜34,35から発生する揮発性金属化合物を吸着できる適正量の吸着剤4が、チャンバー(処理雰囲気)2内に供給されていればよい。すなわち、少なくとも揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜に加熱処理を施す際に、膜から発生する揮発性金属化合物を吸着できる適正量の吸着剤が、チャンバー内に供給されていればよい。
【0065】
また、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、チャンバー2の内壁面に付着するRuO2の結晶粒4の量が増える。すなわち、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、チャンバー2内の吸着剤(抑制剤)4の量が増える。したがって、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、第1SRO膜34および第2SRO膜35のそれぞれの表面は、より清浄になる。すなわち、ウェーハ5の処理回数が増大するにつれて、より良質な薄膜形状のSRO膜34,35を安定して作成することができる。したがって、ウェーハ5に加熱処理を行う前に、所望の処理枚数のウェーハ5の全てのSRO膜34,35から発生するRuO4を吸着できる量の吸着剤4を、予めチャンバー2内に設けておく必要は無い。
【0066】
また、チャンバー2の内壁面に多量のRuO2の結晶粒4を付着させる方法は、複数枚のダミーウェーハ8を加熱処理する方法に限られない。例えば、チャンバー2の内壁面に付着するRuO2の結晶粒4の量が、1回のダミーウェーハ8の加熱処理で前述した所定量に達するように、1枚のダミーウェーハ8に設ける膜34の膜厚をウェーハ5に設ける膜34の膜厚よりも厚くすればよい。これにより、チャンバー2内に吸着剤4を設ける工程を短時間化できる。ひいては、半導体装置の生産効率を向上できる。
【0067】
また、所望の処理枚数のウェーハ5の加熱処理が終了した後は、チャンバー2内の吸着剤4を除去可能なエッチングガスなどをチャンバー2内に供給することが望ましい。この際、エッチングガスの成分、流量、温度、圧力などは、チャンバー2内に残留している吸着剤4を殆どすべて除去できる状態に設定する。これにより、使用後のチャンバー2の内部を洗浄して、非使用時のチャンバー2の内部を清浄な状態に保持できる。ひいては、使用時のチャンバー2の内部も適性かつ清浄な状態に設定できる。また、複数枚の被処理基板5が互いに異なる金属化合物からなる膜34を有しており、それら各基板5に連続して加熱処理を施す場合、各基板5への加熱処理が終わる毎にエッチングガスでチャンバー2の内部を洗浄する。これにより、各基板5の膜34を、適正かつ清浄な状態で連続して加熱処理できる。吸着剤4をチャンバー2内に出し入れ(着脱)自在な設定とするとともに、吸着する揮発性金属化合物に対応する材質からなる吸着剤4を用いる。これにより、様々な揮発性金属化合物に対して吸着剤4の吸着作用および吸着効果を有効に発揮させることができる。
【0068】
また、キャパシタ素子28の形状は、前述した平面型には限られない。キャパシタ素子28を、いわゆるスタック型に形成しても構わない。具体的には、キャパシタ素子28を、いわゆるCylinder型(シリンダ型)、Concave型(凹型)、Convex型(凸型)、あるいはPedestal型(箱型)などの様々な立体形状に形成してもよい。
【0069】
また、本発明を適用可能な半導体装置の製造工程は、前述したキャパシタ下部電極28aおよびキャパシタ上部電極28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分(膜)に限られない。本発明は、前述した理由と同等の理由によりパーティクルの発生が予想され得る様々な部材の加熱処理に適用可能である。ひいては、本発明により形成される半導体装置は、前述したCOP型FeRAMには限られない。例えば、キャパシタ絶縁膜28bが通常の誘電体膜からなるDRAMや、MRAMなども本発明により製造可能なのはもちろんである。さらには、本発明により形成される半導体装置は、記憶型半導体装置には限られない。例えば、CPUなども本発明により製造可能なのはもちろんである。
【0070】
さらに、前述した各加熱処理工程は、RTA(RTP)には限られない。より短時間で加熱処理可能な、いわゆるスパイクアニールでも構わない。また、半導体装置の製造装置1は、RTA(RTP)装置などのランプを用いた加熱装置には限られない。半導体装置の製造装置1は、例えばファーネスでも構わない。あるいは、半導体装置の製造装置1を、RTA装置とファーネスとを組み合わせた加熱装置として構成しても構わない。さらに、半導体装置の製造装置1は、枚葉式およびバッチ式のいずれの処理方式に構成しても構わない。
【0071】
以上説明したように、本発明に係る半導体装置の製造装置および半導体装置の半導体装置の製造方法によれば、前述した一実施形態に制約されること無く、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜を有する被処理基板に加熱処理を施す際に、膜から発生する揮発性金属化合物が膜の表面に付着するのを抑制して、清浄な導電膜を形成できる。また、本発明に係る半導体装置は、揮発性金属化合物の成分となる金属元素を含むとともに、表面に揮発性金属化合物が付着するのを抑制されて清浄な状態に形成された導電膜、を有する半導体基板を具備している。
【0073】
本発明に係る半導体装置の製造方法は、揮発性の金属化合物の成分となる金属元素を含む膜を有する被処理基板の加熱により膜から発生する揮発性金属化合物を吸着する吸着剤を被処理基板が収容されるチャンバー内に設けた後、被処理基板に加熱処理を施す。これにより、被処理基板に加熱処理を施す際に、膜から発生する揮発性金属化合物が膜の表面に付着するのを抑制して、清浄な導電膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る半導体装置の製造装置を示す断面図。
【図2】一実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程断面図。
【図3】ウェーハに加熱処理を施した際に発生したパーティクルの個数とウェーハの処理枚数との関係をプロットして示す図。
【図4】従来の技術に係る半導体装置の製造方法によりウェーハに加熱処理を施した際にウェーハの表面上に発生した異常粒を示す写真。
【符号の説明】
1…アニール装置(RTA装置、RTP装置、半導体装置の製造装置)、2…チャンバー、3…加熱装置、4…RuO2の結晶粒(抑制剤、吸着剤)5…ウェーハ(半導体基板、被処理基板)、8…ダミーウェーハ(ダミー基板)、34…第1のSRO膜(キャパシタ下部電極28aのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分、所定の金属元素を含む膜)、35…第2のSRO膜(キャパシタ上部電極28cのキャパシタ絶縁膜28bと接触する部分、所定の金属元素を含む膜)

Claims (4)

  1. 揮発性の金属化合物の成分となる金属元素としてルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、パラジウム、およびプラチナのうちの少なくとも一つを含む膜を有する被処理基板が収容されるチャンバー内に、前記被処理基板を加熱することにより前記膜から発生する前記揮発性金属化合物を吸着する吸着剤を少なくとも前記被処理基板に対する1回目の加熱処理を行うのに先立って予め設けた後、前記チャンバー内に収容された前記被処理基板に前記加熱処理を施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記吸着剤を、前記膜が設けられているダミー基板を前記チャンバー内で加熱処理することにより前記チャンバーの内壁面に付着させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記吸着剤を、前記チャンバーの内壁面に直接塗布して付着させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記吸着剤を、スパッタリング法またはCVD法により前記チャンバーの内壁面に付着させることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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