JP4037496B2 - 保水性除菌マット及びその形成方法並びにその施用方法 - Google Patents

保水性除菌マット及びその形成方法並びにその施用方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、病院,生化学工場,食品工場,調理室,精密機械工場などの所望の場所に用いられる保水性除菌マット及びその形成方法並びにその施用方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来クリーンルーム等に用いられるこの種のマットには、粘着剤を塗布した薄い抗菌剤入りプラスチックフィルムを何層にも重ねた多層マットをゴムまたはプラスチックのフレームに収納した除塵マットが知られているが、この除塵マットは、設置初期時において除菌、除塵効果が認められるが、人や台車の通過の際に付着する塵芥により除菌、除塵効果は徐々に低下する。そのためかなり頻繁にフィルムをめくっていかねばならず、この作業がことのほか面倒なばかりかマット表面層が湿潤していないため除塵効果はあるが除菌効果が弱いなどの欠点がある。
【0003】
また、上記の欠点を解消するため実用新案登録第3002095号に見られるような、3つに仕切った特別なフレームを別に準備し、このフレームの中央部の収納部に高分子発泡シートまたは人工芝を収納し、前後部に吸水性シートを収納した殺菌マットがあるが、しかしこの殺菌マットは水分の蒸散性が早く繰り返し水分を補給しなければならないなど実用上の問題がある。また、この殺菌マットは設置にあたって別に準備した特製のマットフレームを用いねばならない他、フレームと床面に高低差が生じやすく、歩行や運搬に際してつまづきの原因になるなどの欠点も有する。
【0004】
この発明は上記の従来技術の問題点,即ちフィルムを一枚一枚めくる手間や繰り返し水分を補給しなければならない手間,特製のフレームを用いなければならない不便さ,そして使用時のフレームにつまづきやすい欠点等をなくし、しかも確実な除菌効果が得られる保水性除菌マットを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る保水性除菌マットは、抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる保水層と、この保水層の裏面全面と側面全面と要すれば表面外周部とを覆った漏水防止材と、上下に貫通する細孔を有すると共に前記保水層に通じる少なくとも1個の給水口を有する水分蒸散抑制機能のある表面層とで構成したものである。
【0006】
即ち、上記の保水性除菌マットは、非通行時の無踏状態においては、表面層の水分蒸散抑制作用により保水層からの水分の蒸散性を長時間にわたって押え、かつ通行時には表面層を踏む踏圧であらかじめ注水された抗菌剤水溶液または保水層の保水材に含有される水溶性抗菌剤が溶け込んだ抗菌剤水溶液を表面層の細孔より滲出せしめ、表面層を一定の湿潤状態に保って表面層に接して通過する履き物の裏または台車(ストレッチャー)の車輪及びマット表面に付着した細菌を殺菌して除菌できる。一方このマットは水洗いが可能で、表面層の表面についた塵芥や細菌を水で簡単に洗い流しできるので、一枚一枚めくり捨てる手間もいらず、さらにはフレームに変わる漏水防止材をマット自体に有するので、ともすれば歩行や運搬の邪魔になる特製のフレームなども用いる必要がないなど上記の課題を全て解決できる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を以下に具体的に示して説明するが、本発明は特許請求の範囲に記載された範疇を逸脱しない限りこれらの記載に限定されるものではない。請求項1の発明の一実施の形態,つまり漏水防止材が保水層を封入しかつ表面層が裏面外周部まで覆っているものを図1〜図3について説明する。図1は施用状態を示す斜視図、図2は図1の線II−IIに沿う断面図、図3は漏水防止材の原形を示す斜視図である。
【0008】
図において、1は抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる保水層、2は保水層1の裏面全面と側面全面と表面外周部とを覆った漏水防止材、3は固定層、4は水分蒸散抑制機能を有しかつ保水層1の表面全面さらには漏水防止材2の上から保水層1の側面全面および裏面外周部の少なくとも対向する2辺に重ね合わせた表面層、5は表面層4の表面に設けた給水口、6は給水口5に設けた通水性物質、7は表面層4の表面全面に設けた多数の細孔、8は給水口5の周りに着脱可能に貼着した水分蒸散抑制シールテープ、9は漏水防止材2のシール部分、10は床面11に固定するための粘着剤で、裏面全面または部分的に設けてもよい。なお、漏水防止材2は、図3に示す袋状物イまたは筒状物ロから形成されており、つまり袋状物イはシール部分9のない一方の開口部のみを,また筒状物ロは両方の開口部をヒートシール等で接合して形成されている。
【0009】
このように表面層4を裏面外周部まで覆っておくと施用状態においてその端からの表面層4のめくれが防止できるし、また漏水防止材2を表面外周部まで覆っておくと保水層1の端からの水漏れを防止できる。この場合の固定層3は無くてもよく、表面層4に粘着力があるので表面層4により包み込むことで固定できる。
【0010】
なお、図中12は足拭きマットで、抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる基材層12aと、この基材層12aの裏面の全面もしくは部分に設けられかつ粘着性を有するかあるいは粘着性を有する、ウレタン,アクリル,PVC,CR,NBR,NRなどを主成分とするラテックスフォームからなる滑り止め層12bとで構成してある。
【0011】
次に、請求項1の発明の他の実施の形態を図4に示す。図4に示すこの発明の保水性除菌マットは、図1,図2に示すものに比べて、漏水防止材2が保水層1の表面外周部を覆わないものである。なお、図中13は離型紙である。
【0012】
さらに、請求項1の発明の他の実施の形態を図5に示す。図5に示すこの発明の保水性除菌マットは、図1,図2に示すものに比べて、表面層4が保水層1の表面全面にのみあるものである。
【0013】
さらにまた、請求項1の発明の他の実施の形態を図6に示す。図6に示すこの発明の保水性除菌マットは、図4に示すものに比べて、表面層4が保水層1の表面全面にのみあるものである。
【0014】
請求項2の発明の一実施の形態,つまり漏水防止材が保水層と表面層とを封入したものを図7,図8について説明する。図7は斜視図、図8は図7の線VIII−VIIIに沿う断面図であり、図1,図2に示す実施の形態と同一または担当部分には同一符号を付して説明を省略する。図中6は給水口5内に設けた通水性物質である。漏水防止材2を固定層3により表面層4の表面外周部に固定しているが、固定層の代わりにテープ等(図示せず)により上から押えて表面外周部に固定してもよい。このように保水層1と表面層4とを重ねて漏水防止材2,つまり袋状物イまたは筒状物ロに封入するようにすると、製造工程が簡易となってコストダウンになる。
【0015】
次に、請求項2の発明の他の実施の形態を図9に示す。図9に示すこの発明の保水性除菌マットは、図7,図8に示すものに比べて、漏水防止材2が表面層4の表面外周部を覆わないものである。
【0016】
さらに、請求項2の発明の他の実施の形態を図10,図11に示す。図10,図11に示すこの発明の保水性除菌マットは、漏水防止材2が袋状物イまたは筒状物ロではなく、図10に示すように折り返して包み込むものである。図中14は粘着剤層、15は貯水部、16は給水口5に着脱可能に装着した水分蒸散抑制キャップである。
【0017】
さらにまた、請求項2の発明の他の実施の形態を図12に示す。図12に示すこの発明の保水性除菌マットは図10,図11に示すものに比べて、漏水防止材2が表面層4の表面外周部を覆わないものである。
【0018】
ここにおいて、各図に示す、上下に貫通する細孔7を全面に有する表面層4の基材としては、フィルム状,シート状,ボード状のPET,PE,ナイロン,PP,PVC,ウレタン等のプラスチック,NR,IR,IIR,CR,SBR,NBR,EPR,BR,SBS,SIBS,SIS等のゴム,金属または不織布等が用いられるが、いずれも保水層1からの水分の蒸散を抑制する水分不透湿性であることが必要でかつ水洗いで表面の汚れが簡単に落ちる材質であるものが望ましい。
【0019】
また、表面層4と保水層1とをしっかりと固定するために図11に示すように表面層4の裏面に粘着剤層14を設けてもよいが、この場合の粘着剤層14はゴム系,アクリル系,酢ビ系,ウレタン系の溶剤タイプ,水性タイプ,ホットメルトタイプ,ドライタイプのいずれでもよく、水分を含む被着体に対して接着力を失わなければよい。
なお、表面層4と保水層1の固定は必ずしも両者の接着にこだわる必要はなく、例えばヒートシールでもよいなど、要は表面層4が通行時にめくれたりしないよう保水層1に固定できていればよい。
【0020】
一方、表面層4に設けられる上下に貫通する細孔7は0.02mmφ〜0.3mmφの大きさがよい。表面層4にこのような細孔7を設ける理由は、踏圧により保水層1から抗菌剤水溶液を滲出させるためであり、この滲出液によりマット接触面体及びマットに付着する菌を殺除するためである。ここにおいて、細孔7の孔径が0.02mmφ以下では孔が小さすぎてゴミ等による目詰まりの原因となり、また保水層1からの水溶液が滲出しにくくなるので好ましくなく、孔径が0.3mmφ以上では、孔より水分が蒸散しやすく表面層4の他の重要な機能である保水層1及び貯水部15からの水分の蒸散を抑制するという目的を果たし得ないからである。なお、表面層4と保水層1の固定に粘着剤層14を用いる場合の細孔7は当然粘着剤層14を貫通していなければならない。
【0021】
さらに、表面層4の所望の位置(図面では中央部)には少なくとも1つの保水層1に通じる給水口5を設ける。この給水口5の大きさは、設ける給水口5の数及び得ようとするこの発明の保水性除菌マットの容積によって定めることができるが、給水口の面積が略10cm2 〜1000cm2 の大きさが適当である。これは給水口面積が略10cm2 より小さい場合は給水に時間がかかりすぎて好ましくなく、略1000cm2 より大きい場合はマット上を歩行する場合の邪魔になりかねないからである。
【0022】
また、この給水口5には不織布,紙,綿,布帛,毛布,スポンジなどの通水性物質6が充填されている。これは給水口5が空隙のままではここから水分が蒸散しやすいし、かつゴミや泥等がこの孔につまり、汚染の源となるからである。また、この給水口5は内在させる通水性物質6の上部に着脱可能なプラスチックまたはゴム製の水分蒸散キャップ16を設けてあるかもしくは着脱可能な水分蒸散抑制シールテープ8が給水口5の一部または全体を覆うように給水口5の周辺の表面層4を介して設けられている。これは給水口5からの余分な水分の揮散を防ぐためである。なお、水分蒸散抑制シールテープ8の基材としては水分蒸散抑制機能を有する基材であれば良く、例えば表面層4と同じものを用いることもできる。
【0023】
なお、各図においては、給水口5がいずれも1つの場合を例示したが、必要により、複数個の給水口5を設けてもよい。さらに給水口5の位置を表面層4の略中央部に位置せしめたが、給水口5の位置は特に中央に限る必要はなく、給水がスムースに行える位置であればいずれでもよい。また、図2,図4〜図6において給水口5の下部下端が保水層1の表面に位置する場合,図8,図9,図12において給水口5の下部先端が保水層1の略中央部に位置する場合,および図11のごとく保水層1を貫通する場合をそれぞれ例示したが、要は給水口5は保水層1に通じておればよく、給水口5の下部先端の位置は保水層1が給水口5より給水される抗菌剤水溶液または水を素早く給水できるのであれば、保水層1の上部でも中部でも下部でもよいのである。さらにまた、図中給水口5は長方形または円形で例示されているが、給水口5は長方形または円形に限らず、四角形,星形,三角形など、要は給水機能が十分に果たせればよく、特に形状にこだわるものではない。
【0024】
次に、保水層1を構成する保水材について述べれば、保水層1は保水性を有する厚さ2mm〜10mmの不織布,綿,紙,布帛,スポンジまたは毛布の一つまたはこれらの組み合わせ例えば積層体からなる。一方、これらの保水材にはあらかじめ水溶性抗菌剤を含有させたものを用いることができる。さらにまた抗菌剤を含まない保水材と水溶性抗菌剤を含む保水材とを組み合わせて用いることもできる。そして当然のことながら、水溶性抗菌剤を含有する保水材を用いる場合には水を、抗菌剤を含有しない保水材を用いる場合にはあらかじめ調合した抗菌剤水溶液を給水する。即ち、抗菌剤含有保水材は給水された時点で保水材中の水溶性抗菌剤が水に溶け込んで抗菌剤水溶液となるからである。ここにおいて、保水材は上記の厚みにおいて少なくとも1.0リットル〜4.0リットル/m2 の含水が可能なものが選択される。
【0025】
一方、保水量は保水材の厚みと面積によって定められるが、通常1週間〜2週間が1回の給水で十分使用できる保水量を選択するのが望ましい。また給水回数の低減を図るため、保水材に対して過剰の抗菌剤水溶液または水が供給されるような場合が想定されるが、このような使用例の場合には保水層1と底面との間に貯水部15を設けてここに抗菌剤水溶液を一時的に蓄える形式(図11)をとることもできる。
【0026】
ここにおいて、保水層1に給水する抗菌剤水溶液は抗菌性能を有するものであればいずれでもよいが、特に略0.01%〜1.0%の塩化ベンザルコニウム水溶液,塩化ベンゼトニウム水溶液,アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩水溶液,グルコン酸クロルヘキシジン水溶液または次亜鉛素酸ナトリウム水溶液等が殺菌効果の点から推奨される。また、あらかじめ保水層1に水溶性抗菌剤を含有させる場合の水溶性抗菌剤も上記の抗菌剤から選択される。なお、この場合、保水材に含有する水溶性抗菌剤量は、所定の水量を給水した場合に、その濃度が略0.01%〜1.0%になる量である。なお、該抗菌剤を消耗してしまった段階からは抗菌剤水溶液を給水することはいうまでもない。
【0027】
次に、この発明を構成する主要部の一つである漏水防止材2について述べれば、漏水防止材2はPET,PE,ナイロン,PP,PVC,ウレタン等のプラスチックシートまたはフィルム、NR,IR,IIR,CR,SBR,NBR,EPR,BR,SBS,SIBS,SIS等のゴム,漏水防止処理を施された布帛あるいは不織布等を素材とする材料よりなる。
【0028】
一方、漏水防止材2は、図1〜図9に示すように表面にその面積と略同一かやや小さい窓部を有する袋状物イまたは筒状物ロを用いて、図1〜図6に示すように保水層1のみを封入するか,図7〜図9に示すように保水層1と表面層4の積層体をを封入した後、それぞれの開口部をシールして形成してある。なお、積層体を封入するに際しては、マットと設置面の段差を解消する目的で積層体の周囲または縦,横いずれかに積層体より薄いかまたはスロープ形状のスポンジ等の成型物を同時に封入することもできる。また、漏水防止材2は、袋状物イまたは筒状物ロを用いずに図10〜図12に示すように単に積層体を包み込むものであってもよい。
【0029】
さらに、固定層3による接合形態について、図9,図12においては漏水防止材2を表面層4と保水層1の側面全面及び裏面外周部に接合した場合を、図11においては漏水防止材2を表面層4と保水層1の側面全面及び表面層4の表面外周部に接合した場合をそれぞれ例示したが、漏水防止材2はこれのみに限らず、保水層1の裏面全面に接合してもよいし、また側面に部分的に接合してもよい。さらに、袋状物イや筒状物ロから漏水防止材2を形成する場合は、袋状物イや筒状物ロの開口部のみをヒートシール等で接合するのみでもよいし,表面層4,保水層1と一体的に接合してもよい。
【0030】
即ち、漏水防止材2を保水層1の裏面や側面にまた表面層4の側面や表面外周部に固定する方法は特に限定するものではなく、接着剤やヒートシール,漏水防止材2の熱収縮やマジックファスナーによる接合等のいずれの固定方法でもよいのであって、要は保水層1に保水された抗菌剤水溶液が表面層4の細孔7以外から漏水しないような固定方法であればいずれでもよいのである。なお、表面層4と保水層1を漏水防止材2でしっかりと保持し、保水層1に保水された抗菌剤水溶液が外部に漏水しない機構を有する場合は前記の接合を省略することもできる。
【0031】
次に、この発明の保水性除菌マットの形成方法について述べれば、このマットは孔径が略0.02mmφ〜0.3mmφの上下に貫通した細孔7を全面に設けてなる所望の形状に裁断されたフィルム状,シート状,ボード状のプラスチック,ゴムまたは不織布のいずれか一つを表面層4とし、この表面層4の裏面に、この表面層4と同形状の保水性を有する厚さ2mm〜10mmの要すれば水溶性抗菌剤を含有する不織布,綿,紙,布帛,スポンジまたは毛布の一つあるいはこれらを積層した保水層1を設けると共に、表面層4の所望の位置に少なくとも1個以上の保水層1に通じる、その面積が略10cm2 〜1000cm2 の給水口5を設ける。そしてこの給水口5には通水性物質6を内在させる。一方、この給水口5には内在させる通水性物質6の上部に着脱可能な水分蒸散抑制キャップ16を設けてあるか,もしくは着脱可能な水分蒸散抑制シールテープ8が給水口5の一部又は全体を覆うように給水口5の周辺の表面層4を介して設けられる。
【0032】
ついで、保水層1のみか,保水層1と表面層4の積層体を封入できる袋状物イまたは筒状物ロを準備し、これにそれぞれを封入する前に,あるいは封入した後にその表面の面積に略等しいかやや小さい窓部を設けると共に封入する開口部をシールして漏水防止材2を形成するか、あるいは幅と長さが表面層4と保水層1のそれよりも広い漏水防止材2を保水層1の裏面に重ねてこれを底面とし、その外周にはみだした余剰部分を表面層4及び保水層1の側面要すれば表面外周部にまで折曲げ、これを貼着して漏水防止材2を形成する。
【0033】
さらに、このようにして得たこの発明の保水性除菌マットの施用方法について述べれば、この保水性除菌マットは、通常病院や生化学工場,食品工場,調理室,精密機械工場などのクリーンルームの出入り口に設置される(例えば粘着剤10により床面に貼着する)。この設置に際してこのマットはその給水口5より抗菌剤水溶液または水を所望量給水する。水を給水する場合は水溶性抗菌剤含有の保水材を使用した保水性除菌マットを用いる。なお、結露等による設置面の濡れを防止するためにマット底面に不織布等の結露防止材を貼り合わせて用いることもできる。そして人や台車(ストレッチャー)がクリーンルーム室へ出入りする際に設置マット上を通過させるようにし、それらの踏圧によってマットの保水層1に含有する抗菌剤水溶液を表面層4の細孔7から滲出させ、表面層4を湿潤させて履き物の裏,台車(ストレッチャー)の車輪等のマット接触面体とマット上の付着菌を殺菌して除菌する。万一表面層4の汚れがひどくなった場合は、マットの表面層4を水で洗浄し必要によっては抗菌剤水溶液を給水して再び設置使用する。1回の給水量は略1.0リットル〜4.0リットルで、給水の量は人や台車の通過頻度や設置するマットの大きさ、環境条件等によって定める。その際、図1,図2に示すように足拭きマット12と併用すれば、床面の汚れ防止効果が得られる。
【0034】
【実施例】
図1,図2に示すような構造の幅600mm,長さ900mmのこの発明保水性除菌マット並びに比較例として市販ウエットマット(700mm×1000mm)を準備し、抗菌剤水溶液残存率並びにこのマット使用時の履物(運動靴)からの除菌率及びマット上への付着菌数を測定した。
【0035】
抗菌剤水溶液の残存率(保水率)測定は抗菌剤水溶液として0.5%の塩化ベンザルコニウム水溶液を用い、マット設置後直ちに250gと2000gの水溶液を給水口より供給(給水口のない比較例は散布)し、各々の重量変化を7日間計量し、その残存率を測定したところ、表1及び図13に示すような結果を得た。
【0036】
【表1】
Figure 0004037496
【0037】
また、履き物(運動靴)からの除菌率の測定は被験者を各マットに対して5名ずつ選び、マット(0.5%塩化ベンザルコニウム水溶液2000g含有マット)を踏む前と踏んだ後での靴底(片足)をReplica plater(登録商標:宝酒造)(以下R.P.と略す)で約10秒押しつけた後、このR.P.を中和剤添加AM3寒天培養地(Antibiotic Medium 3に寒天91.5%加えたもの)に圧着し、32℃で24時間培養後のそれぞれのコロニー数を測定して除菌率を算出したところ、表2のような結果を得た。
除菌率=(マットを踏む前の菌数−マットを踏んだ後の菌数)÷マットを踏む前の菌数×100
【0038】
【表2】
Figure 0004037496
【0039】
また、マット上への付着菌数の測定を次の条件で行ったところ、表3の結果を得た。
0.5%塩化ベンザルコニウム水溶液給水1回(2リットル)。
比較例の市販ウエットマットは1日1回散布
放置日数 0日 7日
サンプリング 0日(最初の給水直後) 7日
放置場所 3級域 更衣室出入口
通行人数 1日当たり20名・延べ100名
(なお、サンプリング並びにコロニー数の測定は前述のReplica plater法によった。)
【0040】
【表3】
Figure 0004037496
【0041】
図13及び表1〜表3の結果から認められるように、この発明の保水性除菌マットは保水性と除菌性にきわめて優れるものであった。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したとおり、この発明の保水性除菌マットは、
▲1▼非通行時の無踏圧状態においては、表面層の水分蒸散抑制作用により保水層からの水分の蒸散性を長時間にわたって押さえることができる。
▲2▼また、通行時には表面層を踏む踏圧で保水層の保水材に含有される抗菌剤水溶液を表面層の細孔より滲出させることができ、踏圧時の表面層を一定の湿潤状態に保つことができるので、表面層に接して通過する履き物の裏または台車(ストレッチャー)の車輪及びマット表面に付着した細菌を殺菌して除菌できる。
▲3▼さらにまた、このマットは水洗いが可能で表面層についた塵芥や細菌を水で洗い流して何回も使用することができる。
▲4▼さらにこのマットはフレームに変わる漏水防止材をマット自体に有するので、フレームをわざわざ用いなければならない不便さ,コスト高から解放される。
などの数々の利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIに沿う断面図である。
【図3】袋状物及び筒状物を示す斜視図である。
【図4】請求項1の発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】請求項1の発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】請求項1の発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】請求項2の発明の一実施の形態を示す断面図である。
【図8】図7の線VIII−VIIIに沿う断面図である。
【図9】請求項2の発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図10】請求項2の発明の他の実施の形態を示す斜視図である。
【図11】図10の線XI−XIに沿う断面図である。
【図12】請求項2の発明の他の実施の形態を示す断面図である。
【図13】抗菌剤水溶液の残存率(保水率)を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 保水層
2 漏水防止材
3 固定層
4 表面層
5 給水口
6 通水性物質
7 細孔
8 水分蒸散抑制シールテープ
9 シール部分
10 粘着剤
12 足拭きマット
16 水分蒸散抑制キャップ

Claims (13)

  1. 抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる保水層と、この保水層の裏面全面と側面全面とを覆った漏水防止材と、上下に貫通する細孔を有すると共に前記保水層に通じる少なくとも1個の給水口を有する水分蒸散抑制機能のある表面層とで構成したこと、及び前記給水口が、給水口の面積が略10cm〜1000cmの通水性物質を内在させた給水口であって、着脱可能な水分蒸散抑制キャップを前記通水性物質の上部に有するかもしくは着脱可能な水分蒸散抑制シールテープで孔の一部または全体を表面層を介して覆った給水口であることを特徴とする保水性除菌マット。
  2. 抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる保水層と、この保水層の表面に重ね合わされて上下に貫通する細孔を有すると共に前記保水層に通じる少なくとも1個の給水口を有する水分蒸散抑制機能のある表面層と、前記保水層の裏面全面と側面全面と前記表面層の側面全面とを覆った漏水防止材とで構成したこと、及び前記給水口が、給水口の面積が略10cm〜1000cmの通水性物質を内在させた給水口であって、着脱可能な水分蒸散抑制キャップを前記通水性物質の上部に有するかもしくは着脱可能な水分蒸散抑制シールテープで孔の一部または全体を表面層を介して覆った給水口であることを特徴とする保水性除菌マット。
  3. 保水層が少なくとも略1.0リットル〜4.0リットルの保水能力を有することを特徴とする請求項1または2記載の保水性除菌マット。
  4. 抗菌剤水溶液が略0.01%〜1.0%の塩化ベンザルコニウム水溶液,塩化ベンゼトニウム水溶液,アルキルジアミノエチルグリシン塩酸塩水溶液,グルコン酸クロルヘキシジン水溶液または次亜塩素酸ナトリウム水溶液のいずれかの水溶液であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  5. 保水材が不織布,紙,綿,布帛,スポンジまたは毛布の一つあるいはそれらの組み合わせからなる保水性物質であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  6. 表面層が孔径略0.02mmφ〜0.3mmφの上下に貫通する細孔を有する粘着フィルム,シートまたはボードであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  7. 表面層が水洗い可能な粘着フィルム,シートまたはボードであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  8. 漏水防止材が、保水層を封入できかつ保水層の表面積に略等しいかやや小さい窓部を有する袋状物または筒状物であって、保水層を封入する前記袋状物の一方開口部または前記筒状物の両方開口部をシールして形成したものであることを特徴とする請求項1,3〜7のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  9. 漏水防止材が、表面層と保水層の積層体を封入できかつ表面層の表面積に略等しいかまたはやや小さい窓部を有する袋状物または筒状物であって、前記窓部が積層体の表面層側にくるように積層体を封入すると共に積層体を封入する前記袋状物の一方開口部または前記筒状物の両方開口部をシールして形成したものであることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載の保水性除菌マット。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のものにおいて、その裏面に床面に固定するための手段を設けたことを特徴とする保水性除菌マット。
  11. 孔径が略0.02mmφ〜0.3mmφの上下に貫通する細孔を全面に設けると共に所望の位置に少なくとも1個以上の保水層に通じる面積が略10cm〜1000cmの給水口を設けてなる、所望の形状に裁断された、フィルム状,シート状,ボード状のプラスチック,ゴム,不織布のいずれか一つよりなる水分蒸散抑制機能をもつ表面層に、この表面層と同形状の保水性を有する厚さ2mm〜10mmの不織布,紙,綿,布帛,スポンジまたは毛布の一つあるいはそれらの組み合わせからなる保水材を保水層として重ね合わせ、前記給水口内に通水性物質を内在させると共に着脱可能な水分蒸散抑制キャップを前記通水性物質の上部に設けるかもしくは給水口の一部または全体を覆う着脱可能な水分蒸散抑制シールテープを給水口周辺の表面層に設け、さらに幅と長さが保水層のそれより広い漏水防止材を保水層の裏面に重ねて底面とし、ついで保水層の外周にはみ出した前記漏水防止材の余剰部分を保水層の側面全面にまで折り曲げ固定して漏水防止材を形成するか、または保水層を封入できる袋状物または筒状物を準備し、これに保水層を封入する前にまたは封入した後に保水層の表面積の面積に略等しいかやや小さい窓部を設けると共に保水層を封入する前記袋状物の一方開口部または前記筒状物の両方開口部をシールして漏水防止材を形成することを特徴とする保水性除菌マットの形成方法。
  12. 孔径が略0.02mmφ〜0.3mmφの上下に貫通する細孔を全面に設けると共に所望の位置に少なくとも1個以上の保水層に通じる面積が略10cm〜1000cmの給水口を設けてなる、所望の形状に裁断された、フィルム状,シート状,ボード状のプラスチック,ゴム,不織布のいずれか一つよりなる水分蒸散抑制機能をもつ表面層に、この表面層と同形状の保水性を有する厚さ2mm〜10mmの不織布,紙,綿,布帛,スポンジまたは毛布の一つあるいはそれらの組み合わせからなる保水材を保水層として重ね合わせ、前記給水口内に通水性物質を内在させると共に着脱可能な水分蒸散抑制キャップを前記通水性物質の上部に設けるかもしくは給水口の一部または全体を覆う着脱可能な水分蒸散抑制シールテープを給水口周辺の表面層に設け、さらに幅と長さが表面層と保水層のそれより広い漏水防止材を保水層の裏面に重ねて底面とし、ついで保水層の外周にはみ出した前記漏水防止材の余剰部分を保水層と表面層の側面全面にまで折り曲げ固定して漏水防止材を形成するか、または表面層と保水層の積層体を封入できる袋状物または筒状物を準備し、これに前記積層体を封入する前にまたは封入した後に表面層の表面積に略等しいかやや小さい窓部を前記積層体の表面層側に設けると共に前記積層体を封入する前記袋状物の一方開口部または前記筒状物の両方開口部をシールして漏水防止材を形成することを特徴とする保水性除菌マットの形成方法。
  13. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の保水性除菌マットを所望の場所の出入口に単独か、または抗菌剤水溶液を保水できる保水材からなる基材層とこの基材層の裏面の全面もしくは部分に設けられた、ウレタン,アクリル,PVC,CR,NBR,NRなどを主成分とするラテックスフォームからなる、被着面に対して粘着性を有するかあるいは吸着性を有する滑り止め層とで構成した足拭きマットと併用して設置し、その給水口より抗菌剤水溶液または水を所望量給水し、人や台車の出入りの際の踏圧により注入した抗菌剤水溶液または保水層に含有する水溶性抗菌剤が溶け込んだ抗菌剤水溶液を表面層の細孔から滲出せしめて、表面層を湿潤させ、マット接触面体とマット上の付着面を殺菌して除菌することを特徴とする保水性除菌マットの施用方法。
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