JP4037354B2 - 廃棄物処理装置 - Google Patents

廃棄物処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4037354B2
JP4037354B2 JP2003386186A JP2003386186A JP4037354B2 JP 4037354 B2 JP4037354 B2 JP 4037354B2 JP 2003386186 A JP2003386186 A JP 2003386186A JP 2003386186 A JP2003386186 A JP 2003386186A JP 4037354 B2 JP4037354 B2 JP 4037354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
flow rate
air
burner
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003386186A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005147532A (ja
Inventor
弘 松本
強 柴田
啓信 小林
知弘 和田
文夫 水木
悟 大橋
壽昭 池内
敏夫 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2003386186A priority Critical patent/JP4037354B2/ja
Publication of JP2005147532A publication Critical patent/JP2005147532A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4037354B2 publication Critical patent/JP4037354B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Landscapes

  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

本発明は、廃棄物処理装置に関する。
近年、廃棄物処理装置の一つとして、ガス化溶融装置が、次世代型廃棄物処理装置として注目されている。ガス化溶融装置は、都市ごみ,産業廃棄物,汚泥など、廃棄物の性状及び処理量が大幅に変動する廃棄物を乾燥熱分解して、可燃性ガス(以下、熱分解ガスと称する)と残留物としてのチャーを生成し、これらを燃焼させたときに得られる熱を乾燥熱分解や、チャー中の不燃物の溶融スラグ化や、発電等に利用するものである。ガス化溶融装置が注目されている大きな理由は、最終廃棄物の排出量の最小化と無害化が可能で、且つ燃焼排ガス中のダイオキシン,窒素酸化物,一酸化炭素等の有害物質も極めて低レベルに抑制できるなど、廃棄物処理に伴う環境負荷を軽減するための多くの長所を有することにある。
しかしながら、含水率や流量が大幅に時間変動する一般廃棄物を処理対象とする場合、本装置の上記長所を十分に引き出すためには、装置全体の熱効率を上げることで大気への排熱及び排ガス量を抑制し、環境負荷を低減するが重要となる。また、経済性の面からも装置を小型化することで設備コストを低減することも望まれる。さらに、装置の稼動率や安全性の低下につながる乾燥熱分解時の廃棄物発火を防止する必要がある。
従来の廃棄物処理装置としては、例えば、特開平9−329311号公報に記載のように、熱分解反応器から排出される乾留ガスを燃焼させ、燃焼時の熱により熱分解反応容器を加熱するための加熱空気を生成するものが知られている。しかしながら、特開平9−329311号公報記載のものでは、乾留ガスの燃焼では不足する熱を、追い炊き装置を用いて補っており、追い炊き装置の熱源として外部燃料を使う必要がある。しかし、外部燃料を使用する場合、排ガス量が増加することになり、環境負荷の軽減に対して逆効果となる。また、燃焼設備や安全装置を付加することも必要となり、設備コストや運転費が嵩むといった欠点がある。
それに対して、例えば、”木谷,茂木著、「熱分解ガス化溶融システム」、産業機械(平成11年5月)、60〜62頁”に記載のように、熱分解反応器(外熱キルン)を加熱した後の、熱分解ガスの燃焼ガスを乾燥機の熱源として使用することにより、外部熱源を使用しないものも提案されている。
特開平9−329311号公報
木谷,茂木著、「熱分解ガス化溶融システム」、産業機械、1999年5月、p.60−62
しかしながら、、”木谷,茂木著、「熱分解ガス化溶融システム」、産業機械(平成11年5月)、60〜62頁”に記載のように、熱分解反応器(外熱キルン)を加熱した後の燃焼ガスを乾燥機の熱源として使用するものでは、次の問題がある。すなわち、熱分解反応器を加熱するために必要な温度は、700度程度であるのに対して、乾燥機に供給する高温ガスの温度はもっと低温にする必要がある。これは、あまり高温のガスを乾燥機に供給すると、乾燥機内で廃棄物が発火するためである。そこで、一般には、熱分解器を加熱した後のガスと、外部のフレッシュエアと混合して、温度を低下させる。燃焼ガスは、低酸素濃度であるため、乾燥機で乾燥させるために用いるガスとしては好適であるが、通常の酸素濃度のフレッシュエアと混合すると酸素濃度が高くなり、発火点が高くなるため、乾燥機が大型になるという問題があった。
本発明の目的は、外部燃料を使用することなく、しかも、設備を小型化することで設備コストを低減できる廃棄物処理装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、廃棄物に含まれる水分を加熱空気により除去するための乾燥機と、この乾燥機で乾燥させた乾燥廃棄物を熱分解ガスとチャーに熱分解するためのガス化炉と、この熱分解ガスを燃焼させて得られる高温の燃焼ガスをこのガス化炉に導いて熱分解のための熱源として使用するためのバーナと、このガス化炉を加熱したあとの排ガスにより空気を加熱してこの加熱空気を得るための空気加熱器とからなる廃棄物処理装置において、前記乾燥機に導かれる前の前記加熱空気に前記空気加熱器を通過した排ガスの一部を混入するための第一の再循環排ガス経路を備えるようにしたものである。
かかる構成により、外部燃料を使用することなく、しかも、設備を小型化することで設備コストを低減し得るものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記チャーを燃焼させてチャー中不燃物を溶融するための燃焼溶融炉と、この燃焼溶融炉の排ガスの保有熱を利用して蒸気を発生させるための排熱回収ボイラと、前記空気加熱器を通過した排ガスにより前記排熱回収ボイラから発生した蒸気を過熱するための蒸気過熱器とを備え、前記第一の再循環排ガス経路は、前記空気加熱器の後段に配置された蒸気過熱器を通過した排ガスの一部を前記加熱空気に混入する経路としたものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記熱分解ガスを還元雰囲気で燃焼させるための一次空気を前記バーナに供給する一次空気供給経路と、前記バーナの排ガス出口部に前記空気加熱器を通過した排ガスの一部を混入するための第二の再循環排ガス経路とを有し、前記バーナの燃焼状態を検出し、この検出された状態に基づき、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整する制御手段とを備えるようにしたものである。
(4)上記(3)において、好ましくは、 前記制御手段は、バーナの燃焼状態が所定状態となるように、前記加熱空気の流量と前記一次空気の流量とを、共に増加するか共に減少して調整するようにしたものである。
(5)上記(3)において、好ましくは、 前記制御手段は、バーナの燃焼状態が所定状態となるように、前記第一の再循環排ガスの流量と前記第二の再循環排ガスの流量とを、一方を増加する時は他方を減少するように調整するようにしたものである。
(6)上記(1)において、好ましくは、前記バーナの燃焼状態として、バーナの燃焼温度を検出し、前記制御手段は、バーナの燃焼温度が所定値となるように、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整するようにしたものである。
(7)上記(3)において、好ましくは、前記バーナの燃焼状態として、バーナの燃焼ガスの酸素濃度を検出し、前記制御手段は、バーナの燃焼ガスの酸素濃度が所定値となるように、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整するようにしたものである。
本発明によれば、外部燃料を使用することなく、しかも、設備を小型化することで設備コストを低減できる。
最初に、図1〜図3を用いて、本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置の構成について説明する。なお、以下の実施形態では、廃棄物処理装置として、廃棄物ガス化溶融装置を例にして説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置による効果とその物理的根拠の説明図である。図3は、本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置に用いるバーナ燃焼温度制御手段のブロック図である。
通常の廃棄物処理装置としては種々の制御手段を有するが、図1では、主として本実施形態の説明で必要となるバーナ燃焼温度制御手段400を示している。バーナ燃焼温度制御手段400への入力は検出信号を、出力は制御のための目標流量指令を示す。但し、ここでは制御方法を理解し易くするために制御手段をブロックで示したが、実際には制御室内に設置されるメインコンピュータ若しくは各機器の傍等に配置されたコントローラで実現されている。
最初に、図1を用いて、本実施形態のガス化溶融装置の各機器の働きについて説明する。廃棄物ピット1に蓄積された廃棄物2は、コンベアやスクリューフィーダ等(図示しない)を介して、まずロータリ式の乾燥機3の一端から投入される。投入された廃棄物2は、乾燥機内を搬送される間に、次の3つの加熱媒体が混合された高温の乾燥用空気4により乾燥される。まず、第一の加熱媒体は、一次空気供給経路P2から供給される媒体であり、廃棄物ピット1から取り込んだ空気(排ガスとの対比でフレッシュエアと呼ぶこともある)の一部で第一空気加熱器5で予め加熱された第一加熱空気6である。第二の加熱媒体は、第二の再循環排ガス経路P3から供給される媒体であり、第二空気加熱器7で加熱された再循環空気8である。第三の加熱媒体は、第一の再循環排ガス経路P1から供給される媒体であり、後述する蒸気過熱器9を通過した蒸気過熱器排ガス10の一部である再循環排ガス11である。ここで、加熱空気の一部に、再循環排ガス11を用いること、しかも、空気加熱器5,7の後段に配置された蒸気過熱器9を通過した排ガスの一部を用いることが、本実施形態の第1の要点である。このようにする理由については、後述する。
乾燥機3に投入された廃棄物2は、乾燥用空気4から熱エネルギーを受けて、廃棄物中の水分が15%程度となるまで乾燥され、乾燥廃棄物12として排出される。
ここで、図2を用いて、本実施形態の効果とその物理的根拠について説明する。図2(a)は、乾燥機入口空気4の温度と湿度の関係において、乾燥機に投入された廃棄物2の発火限界を示している。本図から理解されるように、乾燥機4を小型にするためには空気温度を高くする必要があるが、単に温度を上げただけでは発火の恐れがある。発火に至らないようにするには、空気温度を上げずに前記第一空気加熱器5や第二空気加熱器7を大型化して空気流量の増加で対処する必要があり、小型化の要求に相反する。また、従来技術のように外部燃料を使用した空気加熱では運転コストが嵩むことになる。
一方、図2(a)から理解されるように、乾燥機入口空気湿度を上げても発火を防止できる。湿度を上げる方法としては、図2(b)に示すように、再循環空気8の流量を増加するか、乾燥機入口空気へスプレイを投入する方法がある。しかしながら、再循環空気8の流量増加は再循環空気ファン40の容量限界があり、また、装置の大型化も必要となる。また、スプレイ投入は乾燥効率の低下を招くため、熱効率の向上という要求に反するものである。
上述の方法以外で、発火を防止する方法として、本実施形態では、図2(c)に示すように、乾燥機入口空気4の酸素濃度を下げる方法を採用している。図2(c)に示すように、酸素濃度を下げられれば、空気温度を上げても発火を防止できる。これを実現するために、本実施形態では、第1の要点として上述したように、蒸気過熱器排ガス10の一部を再循環排ガス11として乾燥用空気4に混入する。この方法によれば、外部燃料を使用することもなく、空気加熱器を大型化することもなく、再循環空気ファンを大型化することもなく、スプレイを使用することもなく、発火限界に至ることなく乾燥機の小型化が可能となる。
本実施形態の第1の要点である再循環排ガス11を用いること,しかも、空気加熱器5,7の後段に配置された蒸気過熱器9を通過した排ガスの一部を用いることによる利点について説明する。このように、再循環排ガスを用いることにより低酸素状態の乾燥用空気4が得られるため、廃棄物が発火することなく高温での乾燥が可能となる。即ち、乾燥機3の熱負荷を高くとれるため乾燥機を小型化でき、設備コストの低減が可能となる。
ここで、乾燥機3に供給される乾燥用空気4の温度を、T4とすると、本実施形態では、例えば、350℃である。蒸気過熱器9を通過した再循環排ガス11の温度T11は、例えば、500℃である。また、空気加熱器5で加熱された第一加熱空気6の温度T6は、例えば、250℃とする。ここで、説明を簡単にするために、再循環空気8が供給されずに、再循環排ガス11(温度500℃)と第一加熱空気6(温度250℃)とを混合して、350℃の乾燥用空気4を得る場合、再循環排ガス11の流量Q11と第一加熱空気6の流量Q6の比率(Q11:Q6)は、2:3となる。また、この流量比率で混合したとき、再循環排ガス11の酸素濃度を5%とし、第一加熱空気6の酸素濃度を21%とすると、乾燥用空気4の酸素濃度は、約14%となる。このような低酸素濃度であるため、乾燥用空気4の温度を例えば350℃としても、乾燥機3の内部を発火点以下の状態とすることができる。
一方、例えば、ガス化炉100から排出されるガス化炉排ガス25を、第三の加熱媒体として使用した場合について検討する。ガス化炉排ガス25の温度T25は、例えば、750℃である。ガス化炉排ガス25(温度750℃)と第一加熱空気6(温度250℃)とを混合して、350℃の乾燥用空気4を得る場合、ガス化炉排ガス25の流量Q25と第一加熱空気6の流量Q6の比率(Q25:Q6)は、1:4となる。また、この流量比率で混合したとき、ガス化炉排ガス25の酸素濃度を5%とし、第一加熱空気6の酸素濃度を21%とすると、乾燥用空気4の酸素濃度は、約18%となる。この場合、上述の場合よりも酸素濃度が高いため、発火点が低くなり、乾燥用空気4の温度を例えば350℃では発火の恐れもあるため、さらに、低温度化する必要があり、第一加熱空気6を増加すると、さらに、酸素濃度が低くなる。したがって、この場合には、乾燥機3が大型化することになる。
以上のように、ガス化炉100から排出されるガス化炉排ガス25を乾燥用空気の一部として直接用いることなく、ガス化炉排ガス25を空気加熱器5,7や蒸気過熱器9の熱源として利用し、これらの装置の熱交換によって低温化した排ガスを乾燥用空気の一部として用いることにより、乾燥機3の熱負荷を高くとれるため乾燥機を小型化でき、設備コストの低減が可能となる。
再び、図1において、本乾燥廃棄物12は、更にスクリューフィーダやプッシャ等(図示しない)を介してロータリ式のガス化炉100の一端から投入される。投入された乾燥廃棄物12は、ガス化炉内を搬送される間にドラム13の外周に設けたジャケット14へ流入する高温の燃焼ガス15(熱分解用加熱媒体としてのジャケット流入ガス)から熱エネルギーを受けて残留水分が蒸発されると共に、熱分解により可燃性ガス(熱分解ガス)16と不燃物を含む残留物であるチャー17に分離され、他端から排出される。
可燃性ガス16には、可燃ガスとしての一酸化炭素、水素、軽質ガス及び重質ガスの他に、不燃ガスとしての二酸化炭素、蒸発水及び熱分解生成水等も含まれる。一方、チャー17は可燃物としての炭素、水素、酸素の他に、不燃物としての灰分、ガレキ、金属等からなる。
ガス化炉100から発生した可燃性ガス16はバーナ18に導かれ、次に述べる2種の燃焼用空気により燃焼される。第一の燃焼用空気は、可燃性ガス16を還元雰囲気で燃焼させるための一次空気19(廃棄物ピット1から取り込んだフレッシュエアの一部)である。第二の燃焼用空気は、前記還元雰囲気で燃焼したガスをさらに酸化雰囲気で燃焼させるための二次空気20(乾燥機出口空気15から前記の再循環空気8を差し引いたもの)である。二次空気20は、循環空気ファン40によってバーナ18に送られる。
本実施形態の第2の要点は、酸素濃度の高い一次空気19を用いて可燃性ガス16を還元雰囲気で安定燃焼させ、廃棄物から蒸発した水分を多量に含んだ二次空気20を酸化雰囲気での燃焼に活用することであり、これによって、燃焼に伴うNOx生成を大幅に抑制することができる。
還元雰囲気で燃焼したガスは、バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス21(前記蒸気過熱器出口排ガス10の一部)と混合されることで、所定の温度まで冷却され、バーナ排ガス22となる。
バーナ排ガス22の一部は、ジャケット14に導かれて実際の熱分解に寄与するジャケット流入ガス15となり、残りはジャケットをバイパスするジャケットバイパスガス23となる。ジャケットバイパスガス23は、ジャケット出口ガス24と合流してガス化炉排ガス25となる。
ガス化炉排ガス25の一部は、第一空気加熱器5における第一加熱空気6と、第二空気加熱器7における再循環空気8を加熱するための空気加熱用ガス26として利用される。また、ガス化炉排ガス25のうち、空気加熱用ガス26を分流した残りの空気加熱器バイパスガス27は、2つの空気加熱器5,7を通過することで温度低下した空気加熱後排ガス28と合流し、蒸気過熱器用排ガス29となる。
蒸気過熱器用排ガス29は、後述の排熱回収ボイラ200から発生する蒸気37を過熱する蒸気過熱器9を通過することで温度低下し、蒸気過熱器排ガス10となる。この蒸気過熱器排ガス10の一部は、前記のように廃棄物乾燥用としての再循環排ガス11とバーナ排ガス温度制御用再循環排ガス21として利用される。残りは後述の燃焼溶融炉31の上部に導入されて、燃焼溶融炉31でのチャー燃焼排ガスを急冷するためのクエンチガス32として利用される。
ガス化炉100から排出されたチャー17は、チャー処理装置33により金属が除去されると共に、粉砕されて微粉チャー34となり、チャーホッパ35に蓄積される。チャーホッパ35に蓄積された微粉チャーは、搬送用空気と共に、燃焼溶融炉31での燃焼用チャー36として炉内に吹き込まれる。
燃焼溶融炉31に吹き込まれた燃焼用チャー36は、チャー燃焼用空気30により燃焼される。このチャー燃焼用空気30は、押込み空気ファン38により乾廃棄物ピット1から取り込んだファン供給空気39の一部であり、残りは前述の第一加熱空気6とバーナ18の還元雰囲気で熱分解ガスを燃焼させるための一次空気19である。
燃焼溶融炉31に導入されるクエンチガス32は、排ガス中のスラグが炉壁や排熱回収ボイラ200の伝熱管に付着固化(スラッギング)しないように、チャー燃焼排ガスを急冷するためのものである。
排熱回収ボイラ200は、ボイラ給水41を受けて燃焼溶融炉31で発生する熱を回収して蒸気を発生させためのものである。ボイラドラム42で汽水分離された蒸気37は、蒸気過熱器9に導かれ、過熱蒸気43となり、タービン発電装置300の蒸気タービン44に導入されて発電機45を駆動することで発電出力を得る。
排熱回収ボイラ200を通過した排ガス46は、排ガス処理装置47により脱塵,脱硫,脱硝されて、無害化され、煙突48から系外に排出される。
蒸気タービン44からの排気蒸気は、復水器49を経て、ボイラ給水ポンプ50によりボイラ200に給水される。
次に、図1及び図3を用いて、本実施形態のガス化溶融装置の制御方法について説明する。
図1に示したバーナ燃焼温度制御手段400は、バーナ18に設置した温度計51により検出されたバーナ燃焼温度信号(TC)52を入力し、これが所定値となるように次なる4つの目標流量指令を出力する。
第1の目標流量指令としては、バーナ18に対する一次空気19の流量を調整するための信号であり、一次空気流量調整弁装置53に対して必要な一次空気流量を確保するための目標流量指令(F1)54を出力する。第2の目標流量指令としては、第一加熱空気6の流量を調整するための信号であり、第一加熱空気ファン装置55に対して必要な第一加熱空気流量を確保するための目標流量指令(F2)56を出力する。第3の目標流量指令としては、再循環排ガス11の流量を調整するための信号であり、再循環排ガスファン装置57に対して必要な再循環排ガス流量を確保するための目標流量指令(F3)58を出力する。第4の目標流量指令としては、バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス21の流量を調整するための信号であり、バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス流量調整弁装置59に対して必要な再循環排ガス流量を確保するための目標流量指令(F4)60を出力する。
次に、図3を用いて、バーナ燃焼温度制御手段400における制御方法をさらに詳しく説明する。但し、ここでは制御方法を理解し易くするために制御手段をブロックで示したが、実際には制御室内に設置されるメインコンピュータ若しくは各機器の傍等に配置されたコントローラで実現されている。
図3に示すように、バーナ燃焼温度制御手段400は、バーナ燃焼温度目標値(TCR)を設定するためのバーナ燃焼温度設定手段61と、前記バーナ燃焼温度信号(T)52との偏差(E)を求めるための減算手段62と、偏差(E)を時間的に比例積分する比例積分手段63と、比例積分手段63により得られた基本流量指令値(R)に対して比例定数K1,K2,K3,K4を乗算して各々上記目標流量指令(F1,F2,F3,F4)を得るための乗算手段64,65,66,67とからなる。また、比例積分手段63は、上記偏差(E)対して比例定数KP,KIを乗算して各々R1、R2を得るための乗算手段63a,63bと、さらにR2を時間積分してR3を得るための積分手段63cと、R1,R3を加算して、基本流量指令値(R)を得るための加算手段63dからなる。
尚、目標流量指令F4はF3を相殺するためのもので K4 =−K3として演算される。即ち、再循環排ガス流量(F3)と等しい流量をバーナ排ガス温度制御用再循環排ガス流量制御手段(図示しない)からの目標流量指令値から差し引くことにより、乾燥機3及びガス化炉100関係を循環する空気及びガスの流量の安定化を図るためのものである。
例えば、可燃性ガス16が変動している場合、バーナ18の温度Tcを安定にするには、一次空気流量調整弁装置53と第一加熱空気ファン装置55を調整し、一次空気19と二次空気20の流量をともに増加するか、または、ともに減少するように、制御手段400は、目標流量指令(F1)と目標流量指令(F2)を出力する。また、バーナ18を流れる全体の流量に関しては、再循環排ガスファン装置57を調整して、再循環ガス11の流量を制御する。このとき、再循環ガス11を増やす場合にはバーナ排ガス温度制御用再循環排ガス21を減らすように、制御手段400は、目標流量指令(F3)と目標流量指令(F4)を出力する。
以上は、バーナ燃焼温度制御手段400によるバーナ燃焼温度を目標値(TCR)とするための制御であり、他の流量制御について簡単に説明する。乾燥機3に流入する乾燥空気4の流量を一定にするためには、再循環空気8の流量を調整弁により調整される。また、乾燥機3から排出される乾燥空気の温度を一定とするには、空気加熱器バイパスガス27と空気加熱後排ガス28の流量を制御する。乾燥機3から排出される乾燥空気の温度が上がった場合には、空気加熱器バイパスガス27の流量を増加し、空気加熱後排ガス28の流量を減少するように制御する。
以上説明したように、本実施形態によれば、空気加熱器5,7の後段に配置された蒸気過熱器9を通過した再循環排ガス11を加熱空気の一部として用いることにより、乾燥機3の熱負荷を高くとれるため乾燥機を小型化でき、設備コストの低減が可能となる。
次に、図4を用いて、本発明の第2の実施形態による廃棄物処理装置の構成について説明する。
図4は、本発明の第2の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
図1に示した実施形態では、再循環ガス11として蒸気過熱器9の出口から引き出しているが、本実施形態では、図中太線で示すように、再循環ガス11を蒸気過熱器9の手前であって、空気加熱器5,7の後段から引き出している点に特徴がある。
ここで、空気加熱器5を通過した再循環排ガス11の温度T11は、例えば、600℃である。また、空気加熱器5で加熱された第一加熱空気6の温度T6は、例えば、250℃とする。ここで、説明を簡単にするために、再循環空気8が供給されずに、再循環排ガス11(温度600℃)と第一加熱空気6(温度250℃)とを混合して、350℃の乾燥用空気4を得る場合、再循環排ガス11の流量Q11と第一加熱空気6の流量Q6の比率(Q11:Q6)は、2:5となる。また、この流量比率で混合したとき、再循環排ガス11の酸素濃度を5%とし、第一加熱空気6の酸素濃度を21%とすると、乾燥用空気4の酸素濃度は、約16.5%となる。この場合、図1の例の場合よりも酸素濃度が高いため、発火点が低くなり、乾燥用空気4の温度を例えば350℃では発火の恐れもあるため、さらに、低温度化する必要があるが、それでも、ガス化炉100から排出されるガス化炉排ガス25を、そのまま第三の加熱媒体として使用した場合に比べれば発火点を低くでき、乾燥機を小型化できる。
燃焼溶融炉31や、排熱回収ボイラ200や、タービン発電機300,および蒸気過熱器9など、図中一点鎖線で示す枠内にある装置は、廃棄物ガス化溶融装置として必要な構成であるが、燃焼溶融炉31をもたず、ガス化炉100にて生成されたチャー17を他の燃焼装置にて利用する形態の廃棄物処理装置では、タービン発電機300も備えておらず、また、上記タービン44に加熱蒸気43を供給する蒸気過熱器9も不要である。このような構成の廃棄部処理装置においては、図1に示した実施形態の構成を取ることはできず、本実施形態のように、空気加熱器5を通過した排ガスの一部を乾燥用空気の一部として利用することにより、乾燥機を小型化できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、空気加熱器5,7を通過した再循環排ガス11を乾燥用空気の一部として用いることにより、乾燥機3の熱負荷を高くとれるため乾燥機を小型化でき、設備コストの低減が可能となる。
なお、再循環ガス11の引き出し方としては、上記2つの実施形態で示した以外にも種々の方法が考えられるが、要するに廃棄物の熱分解により得られた可燃ガス16の燃焼により得られる熱エネルギーを活用することが本発明の本質的な特徴である。したがって、実施に当たっては各機器の配置条件、排ガスの量や温度条件に応じて臨機応変に本発明を適用すればよいものである。
次に、図5〜図7を用いて、本発明の第3の実施形態による廃棄物処理装置の構成について説明する。
図5は、本発明の第3の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。図6は、バーナ18の燃焼温度(TC)と酸素濃度(O2C)の関係の説明図である。また、図7は、本発明の第3の実施形態による廃棄物処理装置に用いる酸素濃度制御手段のブロック図である。なお、図3と同一符号は、同一部分を示している。
本実施形態では、図1に示した実施形態におけるバーナ燃焼温度制御手段400に代えて、バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500を用いている。それ以外の構成は、図1に示したものと同様である。
図5に示すバーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500は、バーナ18に設置した酸素濃度計68により検出されたバーナ燃焼ガス酸素濃度信号(O2C)69を入力し、これが所定値となるように次の4つの目標流量指令を出力する。但し、4つの目標流量指令については、第1,2,3の実施形態で示したものと同じものである。即ち、第1の目標流量指令は、一次空気流量調整弁装置53に対して必要な一次空気流量を確保するための目標流量指令(F1)54である。第2の目標流量指令は、第一加熱空気ファン装置55に対して必要な第一加熱空気流量を確保するための目標流量指令(F2)56である。第3の目標流量指令は、再循環排ガスファン装置57に対して必要な再循環排ガス流量を確保するための目標流量指令(F3)58である。第4の目標流量指令は、バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス流量調整弁装置59に対して必要な再循環排ガス流量を確保するための目標流量指令(F4)60である。
ここで、バーナ18において燃焼温度(TC)と酸素濃度(O2C)の間には、図6に示すような相関がある。したがって、酸素濃度に基づいて制御した図1の実施形態と同様に、燃焼温度によっても、流量制御が可能である。
次に、図7を用いて、バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500における制御方法をさらに詳しく説明する。バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500は、バーナ燃焼ガス酸素濃度目標値(O2CR)を設定するためのバーナ燃焼ガス酸素濃度設定手段70と、バーナ燃焼ガス酸素濃度信号(O2C)69との偏差(E)を求めるための減算手段62Aと、偏差(E)を時間的に比例積分する比例積分手段63と、比例積分手段63により得られた基本流量指令値(RF)に対して比例定数K1,K2,K3,K4を乗算して各々上記目標流量指令(F1,F2,F3,F4)を得るための乗算手段64,65,66,67とからなる。比例積分手段63および乗算手段64,65,66,67は、図3に示したものと同様である。
なお、減算器62Aについては、検出信号と出力信号の関係で演算符号が、図3の減算器62と逆になっている。
なお、図5に示した実施形態は、図1に示した実施形態におけるバーナ燃焼温度制御手段400に代えて、バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500を用いたものであるが、図4に示した実施形態におけるバーナ燃焼温度制御手段400に代えて、バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段500を用いてもよいものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、空気加熱器5,7の後段に配置された蒸気過熱器9を通過した再循環排ガス11を加熱空気の一部として用いることにより、乾燥機3の熱負荷を高くとれるため乾燥機を小型化でき、設備コストの低減が可能となる。
なお、本発明は上述の第1〜第3の実施形態に限定されるものでなく、以下に述べる実施形態においても、その本質を何ら変えることなく適用可能である。
まず、本発明の第1〜第3の実施形態は、いずれも燃焼溶融炉31を有する装置として構成された廃棄物ガス化溶融装置を対象としたが、燃焼溶融炉31をもたず、ガス化炉100にて生成されたチャー17を他の燃焼装置にて利用する形態の廃棄物処理装置にも、本発明はその本質を何ら変えることなく適用可能である。例えば、燃焼溶融炉31の代わりに、通常の燃焼ボイラにて微粉チャー36を燃焼させる廃棄物処理装置や、全く別置きで遠隔地に設置された燃焼ボイラや、セメント製造などに必要となる材料加熱用燃料などに流用される場合においても、本発明の本質を何ら逸脱するものではない。
また、本発明の第1〜第3の実施形態は、いずれも排熱回収ボイラ200と別置された蒸気過熱器9を有する装置として構成された廃棄物ガス化溶融装置を対象としたが、必ずしもこの装置構成に限定する必要は無く、蒸気過熱器を内蔵した排熱回収ボイラを採用することも可能である。この場合は本発明の第2の実施形態に似て、排熱回収ボイラへ供給される排ガスの一部を再循環すればよく、本発明の本質を何ら逸脱するものではない。
また、本発明の第1〜第3の実施形態は、バーナ18に供給する一次空気19と二次空気20をそれぞれ還元雰囲気及び酸化雰囲気での燃焼用として規定しているが、必ずしもこのように厳密に規定する必要はなく、それぞれを更に分流するなどして、複数箇所から供給し、両雰囲気にまたがった部分流を持つ供給方法としても、本発明の実施形態で説明したと同様の効果を達成できることは勿論である。
また、本発明の第1〜第3の実施形態は、乾燥用空気加熱器として第一空気加熱器5と第二空気加熱器7に分離された機器構成としたが、必ずしも分離する必要はなく、第一加熱空気と再循環空気を合流させたあとで一つの空気加熱器に導く構成としても本発明の本質を何ら逸脱するものではない。
また、本発明の第1〜第3の実施形態は、制御方法として目標流量指令のF1〜F2を演算出力するために、基本流量指令値RFに対して、それぞれ乗算手段64〜67にて定数K1〜K4を掛ける方法としたが、必ずしも定数に限定する必要はなく、装置設計の条件に応じた関数計算により決定する方法としても本発明はその本質を何ら変更されることなく実施できる。
また、本発明の第1〜第3の実施形態は、制御方法として偏差(E)を比例積分手段63にて演算した結果を基本流量指令値RFとして使用しているが、必ずしも比例積分手段に限定する必要はなく、微分動作を追加した比例積分微分手段を用いる方法や比例手段のみを用いる方法など、装置の動特性に応じて適宜選定すれば良い。
このように、本発明の廃棄物のガス化溶融装置とその制御方法は、排ガスを乾燥用熱源として利用するため熱効率を高くでき、外部燃料が不要となり排ガスによる環境負荷も大幅に低減できる。また、高温かつ低酸素の加熱媒体による乾燥が可能なため乾燥機を小型にできるという利点がある。さらに、乾燥機内部で廃棄物の発火を防止できるため運転の安全性が向上し、装置の稼働率向上にも寄与する。
本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置による効果とその物理的根拠の説明図である。 本発明の第1の実施形態による廃棄物処理装置に用いるバーナ燃焼温度制御手段のブロック図である。 本発明の第2の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。 本発明の第3の実施形態による廃棄物処理装置の構成を示すシステムブロック図である。 バーナ18の燃焼温度(TC)と酸素濃度(O2C)の関係の説明図である。 本発明の第3の実施形態による廃棄物処理装置に用いる酸素濃度制御手段のブロック図である。
符号の説明
1…廃棄物ピット
2…廃棄物
3…乾燥機
4…乾燥用空気
5…第一空気加熱器
6…第一加熱空気
7…第二空気加熱器
8…再循環空気
9…蒸気過熱器
10…蒸気過熱器排ガス
11…再循環排ガス
12…乾燥廃棄物
13…ドラム
14…ジャケット
15…燃焼ガス
16…可燃性ガス
17…チャー
18…バーナ
19…一次空気
20…二次空気
21…バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス
22…バーナ排ガス
23…ジャケットバイパスガス
24…ジャケット出口ガス
25…ガス化炉排ガス
26…空気加熱用ガス
27…空気加熱器バイパスガス
28…空気加熱後排ガス
29…蒸気過熱器用排ガス
30…チャー燃焼用空気
31…燃焼溶融炉
32…クエンチガス
33…チャー処理装置
34…微粉チャー
35…チャーホッパ
36…燃焼用チャー
38…空気ファン
37…蒸気
39…ファン供給空気
40…循環空気ファン
41…ボイラ給水
42…ボイラドラム
43…過熱蒸気
44…蒸気タービン
45…発電機
46…排ガス
47…排ガス処理装置
48…煙突
49…復水器
50…ボイラ給水ポンプ
51…温度計
52…バーナ燃焼温度信号(T
53…一次空気流量調整弁装置
54…目標流量指令(F1)
55…第一加熱空気ファン装置
56…目標流量指令(F2)
57…再循環排ガスファン装置
58…目標流量指令(F3)
59…バーナ排ガス温度制御用再循環排ガス流量調整弁装置
60…目標流量指令(F4)
61…バーナ燃焼温度設定手段
62…減算手段
63…比例積分手段
63a…乗算手段
63b…乗算手段
63c…積分手段
63d…加算手段
64…乗算手段
65…乗算手段
66…乗算手段
67…乗算手段
68…酸素濃度計
69…バーナ燃焼ガス酸素濃度信号(O2C
70…バーナ燃焼ガス酸素濃度設定手段
100…ガス化炉
200…排熱回収ボイラ
300…タービン発電装置
400…バーナ燃焼温度制御手段
500…バーナ燃焼ガス酸素濃度制御手段

Claims (7)

  1. 廃棄物に含まれる水分を加熱空気により除去するための乾燥機と、この乾燥機で乾燥させた乾燥廃棄物を熱分解ガスとチャーに熱分解するためのガス化炉と、この熱分解ガスを燃焼させて得られる高温の燃焼ガスをこのガス化炉に導いて熱分解のための熱源として使用するためのバーナと、このガス化炉を加熱したあとの排ガスにより空気を加熱してこの加熱空気を得るための空気加熱器とからなる廃棄物処理装置において、
    前記乾燥機に導かれる前の前記加熱空気に前記空気加熱器を通過した排ガスの一部を混入するための第一の再循環排ガス経路を備えたことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 請求項1記載の廃棄物処理装置において、さらに、
    前記チャーを燃焼させてチャー中不燃物を溶融するための燃焼溶融炉と、
    この燃焼溶融炉の排ガスの保有熱を利用して蒸気を発生させるための排熱回収ボイラと、
    前記空気加熱器を通過した排ガスにより前記排熱回収ボイラから発生した蒸気を過熱するための蒸気過熱器とを備え、
    前記第一の再循環排ガス経路は、前記空気加熱器の後段に配置された蒸気過熱器を通過した排ガスの一部を前記加熱空気に混入する経路であることを特徴とする廃棄物処理装置。
  3. 請求項1記載の廃棄物処理装置において、さらに、
    前記熱分解ガスを還元雰囲気で燃焼させるための一次空気を前記バーナに供給する一次空気供給経路と、
    前記バーナの排ガス出口部に前記空気加熱器を通過した排ガスの一部を混入するための第二の再循環排ガス経路とを有し、
    前記バーナの燃焼状態を検出し、この検出された状態に基づき、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整する制御手段とを備えたことを特徴とする廃棄物処理装置。
  4. 請求項3記載の廃棄物処理装置において、
    前記制御手段は、バーナの燃焼状態が所定状態となるように、前記加熱空気の流量と前記一次空気の流量とを、共に増加するか共に減少して調整することを特徴とする廃棄物処理装置。
  5. 請求項3記載の廃棄物処理装置において、
    前記制御手段は、バーナの燃焼状態が所定状態となるように、前記第一の再循環排ガスの流量と前記第二の再循環排ガスの流量とを、一方を増加する時は他方を減少するように調整することを特徴とする廃棄物処理装置。
  6. 請求項3記載の廃棄物処理装置において、
    前記バーナの燃焼状態として、バーナの燃焼温度を検出し、
    前記制御手段は、バーナの燃焼温度が所定値となるように、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整することを特徴とする廃棄物処理装置。
  7. 請求項3記載の廃棄物処理装置において、
    前記バーナの燃焼状態として、バーナの燃焼ガスの酸素濃度を検出し、
    前記制御手段は、バーナの燃焼ガスの酸素濃度が所定値となるように、前記加熱空気の流量と、前記第一の再循環排ガスの流量と、前記一次空気の流量と、前記第二の再循環排ガスの流量を調整することを特徴とする廃棄物処理装置。
JP2003386186A 2003-11-17 2003-11-17 廃棄物処理装置 Expired - Fee Related JP4037354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003386186A JP4037354B2 (ja) 2003-11-17 2003-11-17 廃棄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003386186A JP4037354B2 (ja) 2003-11-17 2003-11-17 廃棄物処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005147532A JP2005147532A (ja) 2005-06-09
JP4037354B2 true JP4037354B2 (ja) 2008-01-23

Family

ID=34693934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003386186A Expired - Fee Related JP4037354B2 (ja) 2003-11-17 2003-11-17 廃棄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4037354B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4502331B2 (ja) * 2005-11-02 2010-07-14 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 炭化炉による熱併給発電方法及びシステム
JP5634158B2 (ja) * 2010-08-02 2014-12-03 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 バイオマスの炭化処理装置、及び炭化物の製造方法
JP5631099B2 (ja) * 2010-08-03 2014-11-26 三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社 炭化物製造プラント及び炭化物製造方法
GB2478814B (en) * 2011-02-02 2012-12-05 Lichen Properties Ltd Method of producing biochar from green waste
JP6966466B2 (ja) * 2016-11-25 2021-11-17 アルバフレイム エーエス バイオマス原料分解装置、及び、バイオマスペレット燃料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005147532A (ja) 2005-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4502331B2 (ja) 炭化炉による熱併給発電方法及びシステム
GB2502115A (en) Waste processing with soot reduction
JP4377292B2 (ja) 廃棄物処理装置、及び排ガス処理方法
JP4037354B2 (ja) 廃棄物処理装置
JPH11173520A (ja) 流動床式熱分解方法と装置
JP2005201621A (ja) ごみガス化溶融方法と装置
JP2005351562A (ja) 廃棄物処理装置
JPH11325424A (ja) ごみガス化炉と該ガス化炉を備えたごみガス化燃焼処理装置
JP4108624B2 (ja) 燃焼制御方法および廃棄物処理装置
JP4082416B2 (ja) 廃棄物処理プラント
JP3958187B2 (ja) 廃棄物処理システム
PL194866B1 (pl) Sposób i urządzenie do obróbki wilgotnego materiału trudnego do obróbki za pomocą spalania
JP2004347274A (ja) 廃棄物処理装置
JPH0849821A (ja) 廃棄物処理装置及び方法
JP3015266B2 (ja) 廃棄物溶融処理装置
JP2001124319A (ja) 廃棄物処理装置
JP2002161281A (ja) ごみのガス化システム
JPH0849820A (ja) 廃棄物処理装置及び方法
JP2004028400A (ja) 熱分解ガス化溶融システム
JP3621792B2 (ja) 廃棄物溶融炉生成ガス燃焼炉の燃焼制御方法
JP3750379B2 (ja) ごみガス化溶融処理システム
JP3945513B2 (ja) 廃棄物処理プラント及びその制御方法
JP2000074341A (ja) 流動床式熱分解装置と方法
JP2004278819A (ja) ごみ廃熱の効率的回収方法
JP2702636B2 (ja) ゴミ焼却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071031

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4037354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101109

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131109

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees