JP4036758B2 - 光ケーブル端末固定具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ケーブルの端末を函体の背面板などに固定するのに用いる光ケーブル端末固定具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光ケーブルは一般に、光ファイバ心線と、抗張力線と、外被などから構成されている。光ケーブルを、光ファイバ心線接続部や切替接続器などを収納する函体に引き込む場合には、光ケーブルの端部の外被を剥いで光ファイバ心線及び抗張力線を露出させた後、抗張力線を適当な長さに切断して、抗張力線と外被端部を基板(函体の背面板など)に固定する必要がある。
【0003】
従来、光ケーブルの端末を基板に固定する固定具としては、光ケーブル端末の抗張力線を挿入する孔を有し、孔に挿入された抗張力線にネジで固定される引留ブロックと、この引留ブロックを光ケーブル方向に移動しないように保持する固定台とからなるものが公知である(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−332947号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の光ケーブル端末固定具には、次のような問題がある。
(a) 固定台の引留ブロックを保持する部分は、引留ブロックの両端面を、光ケーブル方向に移動しないように拘束する構造であり、引留ブロックが光ケーブルの回転に伴って回転するのを阻止する機能は有していない。光ケーブルの回転を阻止するのは専ら光ケーブルの外被部分を固定台に縛りつけるバンド(商品名「タイラップ」)である。このため光ケーブルの回転を阻止する力が弱く、光ケーブルに回転力(捻り)が加わると、引留ブロックも回転してしまい、光ファイバ心線に無理な曲げ応力がかかるおそれがある。また設置後に引留ブロックが回転すると、抗張力線を締め付けているネジの頭が、付近の光ファイバ心線に引っ掛かり、光ファイバ心線を損傷させたり、切断したりするおそれがある。さらに引留ブロックが回転可能であると、設置の際に、引留ブロックを固定台の保持部にセットし、ネジを締め付けて引留ブロックを抗張力線に固定するときに、ドライバの押付け力で引留ブロックが回転して、ネジの頭又はドライバで付近の光ファイバ心線を損傷又は切断するおそれもある。
(b) 引留ブロックの光ケーブル方向の移動を阻止する壁が、引留ブロックの両端側に設けられているため、固定台の長さ寸法を小さくすることが難しい。
(c) 抗張力線をアースに落とす場合は、引留ブロックの側面に接地線をネジ止めする構造であるため、接地線が光ファイバ心線の配線の邪魔になりやすい。
【0006】
本発明の目的は、以上のような課題を解決した光ケーブル端末固定具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、光ケーブル端末の抗張力線を挿入する孔を有し、孔に挿入された抗張力線にネジで固定される引留ブロックと、この引留ブロックを光ケーブル方向に移動しないように保持する固定台とを備えた光ケーブル端末固定具において、
前記引留ブロックの、抗張力線挿入孔及びネジを含む平面の両側又は片側の側面に、ネジと同方向に、凹溝又は凸条を形成し、
前記固定台は、光ケーブルの方向に長く、その一端側に前記引留ブロックがセットされる部分の両側で相対するように一対の側壁を形成し、他端側に光ケーブルの外被を載せて締め付ける部分を形成し、前記一対の側壁の内面に、前記引留ブロックの凹溝又は凸条とスライド係合する凸条又は凹溝を形成し、
前記固定台の一対の側壁の間に、前記引留ブロックを、その凹溝又は凸条を前記側壁の凸条又は凹溝にスライド係合させて装着することで、前記引留ブロックの軸線方向の移動及び回転を阻止すると共に、前記ネジを前記一対の側壁の高さ方向の上端側の間に位置決めし、
前記固定台の光ケーブル側の面の長手方向中間部は、前記光ケーブルの外被を載せる部分よりも凹ませて、抗張力線と固定台の間に光ファイバ心線の配線スペースを確保した、
ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の光ケーブル端末固定具において、抗張力線を接地する必要のある場合には、引留ブロックの抗張力線挿入孔を抗張力線と接地線の両方を挿入できる大きさとし、抗張力線に引留ブロックを固定するネジを抗張力線挿入孔方向に間隔をあけて2つ設け、光ケーブル側のネジで抗張力線挿入孔に挿入された抗張力線を締め付け、他方のネジで抗張力線挿入孔に抗張力線と反対側から挿入された接地線を抗張力線と共に締め付けるようにすることが好ましい。
【0009】
また本発明の光ケーブル端末固定具において、固定台を基板(函体の背面板など)に取り付ける構造は、特に限定されないが、次のような構造にすることが好ましい。すなわち、前記固定台は、基板側の面に、固定台の長手方向に間隔をあけて、二つのL形突片を固定台の幅方向に平行に形成し、かつ前記固定台の長手方向の中間部に、一端が固定台と一体化され他端が自由端となっている弾性片を固定台の幅方向に形成すると共に、その弾性片の自由端側に前記固定台の基板と接触する平面よりも基板側に突出する突起を形成したものからなり、
前記基板は、前記二つのL形突片が入る二つのスロットと前記弾性片の突起が入る穴とを設けたものからなり、
前記二つのスロットは、そこに入った二つL形突片が固定台の幅方向に移動できる長さを有していて、その長さ方向の一端側は二つのL形突片を一つずつ又は同時に差し込むことができるように形成され、他端側は一端側に差し込まれた二つのL形突片を他端側へ移動させると二つのL形突片の先端側張出し部が基板の裏側に引っ掛かるように形成されており、
前記突起が入る穴は、前記二つのL形突片がスロットの他端側にきたときに突起が落ち込む位置に形成されており、前記スロットの一端側に差し込まれた二つのL形突片をスロットの他端側へ移動させ、突起を穴に落ち込ませると、前記固定台の幅方向の移動が阻止されるようになっている、
ものであることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
〔実施形態1〕 図1は本発明の一実施形態を示す。光ケーブル端末固定具は、光ケーブル10の端末の抗張力線20に取り付けられる引留ブロック22と、この引留ブロック22を取り付けた光ケーブル10の端末を固定する固定台12とから構成される。固定台12は基板14に取り付けられる。基板14は例えば光ケーブル10が導入される函体の背面板であるが、それ以外のものであってもよい。
【0012】
光ケーブル10は、端部の外被16を剥いで光ファイバ心線18及び抗張力線20を露出させ、抗張力線20を引留に必要な長さに切断してある。
【0013】
引留ブロック22は、中心に光ケーブル端末の抗張力線20を挿入する孔26を設けた円柱状のもので、前記孔26に挿入された抗張力線20にネジ24によって固定されるようになっている。抗張力線挿入孔26とネジ24の軸線は直交しており、引留ブロック22の、抗張力線挿入孔26及びネジ24を含む平面の両側の側面には、ネジ24と同方向に、凹溝28が形成されている。凹溝28の底面は平面である。
【0014】
固定台12は光ケーブル10の方向に長く、その一端側には前記引留ブロック22がセットされる部分の両側で相対するように一対の側壁30が一体に形成されており、他端側には光ケーブル10の外被16の部分を締め付けるバンド(図示せず)を通すためのバンド穴32が形成されている。また一対の側壁30の内面には側壁の高さ方向に凸条34が形成されている。凸条34は、引留ブロック22を一対の側壁30の間に装着したときに、引留ブロック22の凹溝28に入って、引留ブロック22の軸線方向の移動を阻止すると共に回転を阻止するものである。また固定台12の光ケーブル10側の面の長手方向中間部は、光ケーブル10の外被16を載せる部分(バンド穴32を形成した部分)よりも凹ませてある。これは、抗張力線20と固定台12の間に配線スペースを確保し、抗張力線20の下側にくる光ファイバ心線18を無理なく配線できるようにするためである。
【0015】
固定台12に光ケーブル10の端末を固定するには、まず固定台12を基板14に取り付けた後、光ケーブル10の抗張力線20を挿通した引留ブロック22を、凹溝28を凸条34に沿ってスライドさせるようにして、固定台12の両側壁30の間に装着すると共に、バンド穴32に予め通してあるバンド(図示せず)で光ケーブル10の外被16の部分を締め付ける。最後にネジ24を締め付けて引留ブロック22を抗張力線20に固定すればよい。
【0016】
このようにすると、引留ブロック22の凹溝28と固定台12の凸条34が係合するので、光ケーブル10に引張り力又は押込み力がかかっても引留ブロック22が光ケーブル方向に移動することがなく、光ケーブル10を確実に引き留めることができる。また引留ブロック22は凹溝28と凸条34の係合により両側壁30内で回転できないため、光ケーブル10に外部から回転力が加わっても引留ブロック22が回転することはない。このため固定台12上で光ケーブル10の端末が回転するおそれがなく、したがって光ファイバ心線18に無理な曲げ応力がかかるおそれがなく、またネジ24の頭が光ファイバ心線に引っ掛かるおそれもないため、光ファイバ心線18の保護が確実である。さらに設置の際に、ネジ24を締め付けるときに引留ブロック22が回転しないため、誤ってネジの頭やドライバで光ファイバ心線を損傷又は切断するおそれもない。また引留ブロック22は、固定台12の一端側に設けた一対の側壁30の間に装着されるようになっているため、固定台12の長さ寸法を従来よりも小さくできる。このため、固定台12を小型化でき、函体内などでの光ファイバ心線18の配線スペースを広くとることができる。
【0017】
なお、光ケーブル10の端末の固定台12への取付けは、固定台12を基板14に取り付けた後に行なう。固定台12の基板14への取付けは、従来のようにネジ止めで行なうこともできるが、この実施形態では次のような取付け構造を採用している。
【0018】
すなわち、図1及び図2に示すように、固定台12の基板14側の面には、一端側に第一のL形突片36Aが、他端側に第二のL形突片36Bが形成されている。二つのL形突片36A、36Bは固定台12の幅方向に平行に形成されている。第一のL形突片36Aは固定台12の全幅にわたって形成されているが、第二のL形突片36Bは固定台12の幅方向の中央部に固定台12の幅より狭い幅で形成されている。二つのL形突片36A、36Bの先端側張出し部38は互いに反対方向に(外向きに)張り出すように形成されている。
【0019】
また固定台12の長手方向の中間部には、一端が固定台12と一体化され他端が自由端となっている弾性片40が固定台12の幅方向に形成されている。この弾性片40の自由端には、固定台12の基板14と接触する平面P(図2参照)よりも基板14側に突出する突起42が形成されている。また弾性片40の自由端には弾性片40の延長方向に指掛け部44が突設されている。弾性片40は、突起42及び指掛け部44が固定台12の側面から若干突出するが、弾性変形する部分が固定台12の幅内に収まるように形成されている。これは、固定台12の側方への出っ張りを小さくして、固定台12の設置スペースを小さくするためである。なお弾性片40は、弾性変形する部分だけでなく突起42の部分まで固定台12の幅内に収まるように形成することもできる。指掛け部44は固定台12の側面から突出させておくことが好ましい。
【0020】
一方、基板14には、前記固定台12の二つのL形突片36A、36Bが入る二つのスロット46A、46Bと、弾性片40の突起42が入る穴48とが形成されている。
【0021】
二つのスロット46A、46Bは、そこに入ったL形突片36A、36Bがそれぞれ固定台12の幅方向に所定の距離だけ移動できる長さv1、v2を有している(図2参照)。第一のL形突片36Aが入る方のスロット46Aは、一端から他端まで同じ幅w1で形成され、その幅w1はL形突片36Aの脚部の厚さt1より広く、足裏部の長さu1より狭く設定されている。第二のL形突片36Bが入る方のスロット46Bは、一端側がL形突片36Bの足裏部の長さu2より広い幅w3に、他端側がL形突片36Bの脚部の厚さt2より広く、足裏部の長さu2より狭い幅w2に形成されている。
【0022】
スロット46Aの幅w1は、第一のL形突片36Aの先端側張出し部38をくぐらす必要があるので、L形突片36Aの脚部の厚さt1より大きく設定されている。一方、スロット46Bの幅w2は第二のL形突片36Bの脚部の厚さt2と同じかそれより僅かに大きい程度とする。これは固定台12を基板14に取り付けたときのガタツキを小さくするためである。また二つのスロット46A、46Bの内辺間の距離Eは、二つのL形突片36A、36Bの内面間の距離Dと同じかそれより僅かに大きい程度とする。これは固定台12を基板14に取り付けたときに、第一のL型突片36Aの内面Fがスロット46Aの内側の内面Gに接するようにするためである。
【0023】
二つのL形突片36A、36Bを二つのスロット46A、46Bに差し込むときは、まず固定台12を第一のL形突片36A側が基板14に近づくように傾けながら、第一のL形突片36Aをその先端側張出し部38から第一のスロット46Aに差し込む(図1の矢印a)、次に固定台12の傾きを直すようにして、第二のL形突片36Aを第二のスロット46Bの一端側に差し込む(矢印b)。この段階では図3(イ)、(ロ)に示すように、第一のL形突片36Aの先端側張出し部38が基板14の裏側に引っ掛かるが、第二のL形突片36Bの先端側張出し部38は基板14の裏側に引っ掛かっていない。この後、固定台12を矢印c方向に押して、二つのL形突片36A、36Bをスロット46A、46Bの他端側へ移動させると、図4(イ)(ロ)に示すように、二つのL形突片36A、36Bの先端側張出し部38が両方とも基板14の裏側に引っ掛かるようになる。
【0024】
一方、弾性片40の突起42が入る穴48は、前記二つのL形突片36A、36Bが二つのスロット46A、46Bの他端側にきたときに、突起48が落ち込む位置に形成されている。つまり、図3の段階では、同図(ハ)に示すように突起48が基板14の表面に押し付けられ、弾性片40が弾性変形しており、図4のように二つのL形突片36A、36Bが二つのスロット46A、46Bの他端側にきたときに初めて同図(ハ)のように突起42が弾性片40の弾性復元力で穴48に落ち込むことになる。突起42が穴48に落ち込むときには、パチッという手応えがあるので、L形突片36A、36Bが適正位置まで移動したことを確認できる。突起42が穴48に落ち込むと、固定台12は幅方向に移動できなくなるため、図4の状態、すなわち二つのL形突片36A、36Bの先端側張出し部38が両方とも基板14の裏側に引っ掛かった状態が保持される。これによって固定台12が基板14から外れなくなる。
【0025】
以上のようのような取付け構造を採用すれば、ネジを用いることなく、固定台12を簡単に基板14に取り付けることができる。なお固定台12基板14から取り外す必要が生じたときは、指掛け部44を手指で手前に引き、弾性片40を弾性変形させて、突起42を穴48から脱出させた後、取付け時と反対の手順を踏めばよい。
【0026】
以上の実施形態では、固定台12の二つのL形突片36A、36Bの先端側張出し部38を互いに反対側に向けて張り出させたが、第二のL形突片36Bの先端側張出し部38は第一のL形突片36Aの先端側張出し部38と同方向に張り出させてもよい。その場合は、基板14の第二のスロット46Bの形を反転した形にすればよい。また第一のスロット46Aの一端側を、第一のL形突片36Aがそのまま入るように幅を広くしておけば、二つのL形突片36A、36Bを同時に二つのスロット46A、46Bに差し込むことができる。その後、c方向に移動させれば上記実施形態とほぼ同様な取付け状態を得ることができる。
【0027】
〔実施形態2〕 図5は本発明の他の実施形態を示す。この光ケーブル端末固定具は、凹溝と凸条の関係を、実施形態1の場合と反対にしたものである。すなわち、引留ブロック22の両側面に凸条50を形成し、固定台12の両側壁30の内面に前記凸条50が入る凹溝52を形成したものである。それ以外の構成及び作用効果は実施形態1と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0028】
〔実施形態3〕 図6は本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態は抗張力線20に接地線54を接続する場合である。この場合は、引留ブロック22の抗張力線挿入孔26を、抗張力線20と接地線54の両方が挿入できる大きさとし、引留ブロック22に、抗張力線挿入孔26方向に間隔をあけて2つのネジ24A、24Bを設ける。引留ブロック22の抗張力線挿入孔26には一端側から抗張力線20を挿入し、貫通させて、一端側のネジ24Aで抗張力線20を締め付ける。次に他端側から孔26に接地線54を挿入した後、他端側のネジ24Bで接地線54を抗張力線20と共に締め付ける。これで抗張力線20と接地線54が電気的に接続されるので、あとは実施形態1と同様に固定台に取り付ければよい。
【0029】
従来の光ケーブル端末固定具では、接地線を引留ブロックの側面にネジ止めする構造であるため、接地線が光ファイバ心線を配線する際に邪魔になっていたが、図6のような構造にすると、接地線54が引留ブロック22の端面から引き出されるので、光ファイバ心線の配線に邪魔になることがなく、光ファイバ心線の配線の自由度が向上する。また抗張力線は2つのネジで締め付けられるため、抗張力線の引留力が大きくなり、信頼性が向上する。
【0030】
〔その他の実施形態〕 以上の実施形態では引留ブロックが円柱状のものである場合を説明したが、引留ブロックは、四角柱状、六角柱状、八角柱状など、偶数角柱状のものであってもよい。
また上記の実施形態では、引留ブロックの、抗張力線挿入孔及びネジを含む平面の両側の側面に、凹溝又は凸条を形成したが、凹溝又は凸条は引留ブロックの片側の側面だけに形成してもよい。この場合は、固定台側の一対の側壁の片方に、前記凹溝又は凸条に対応する凸条又は凹溝を形成すればよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、光ケーブル端末の抗張力線にネジ止めされる引留ブロックが、固定台の一対の側壁の間に装着されると回転できない状態となるため、設置の際にネジを締め付けるときにも、設置後に光ケーブルに外部から回転力が加わっても、固定台上で引留ブロック及び光ケーブル端末が回転するおそれがない。したがって設置の際にネジを締め付けるときにネジの頭やドライバで光ファイバ心線を損傷又は切断するおそれがなく、また設置後に光ファイバ心線に無理な曲げ応力がかかったり、ネジの頭が引っ掛かったりするおそれもないので、光ファイバ心線の保護が確実である。また引留ブロックは、固定台の一端側に設けた一対の側壁の間に装着されるようになっているため、固定台の長さ寸法を従来よりも小さくでき、固定台を小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光ケーブル端末固定具の一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】 (イ)は図1の端末固定具を構成する固定台の側面図、(ロ)は(イ)の固定台を取り付ける基板の正面図。
【図3】 固定台を基板に取り付ける途中の段階を示す、(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は(イ)のハ−ハ線断面図。
【図4】 固定台を基板に取り付けた状態を示す、(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は(イ)のハ−ハ線断面図。
【図5】 本発明に係る光ケーブル端末固定具の他の実施形態を示す分解斜視図。
【図6】 本発明に係る光ケーブル端末固定具のさらに他の実施形態における引留ブロックを示す、(イ)は斜視図、(ロ)は断面図。
【符号の説明】
10:光ケーブル
12:固定台
14:基板
16:外被
18:光ファイバ心線
20:抗張力線
22:引留ブロック
24、24A、24B:ネジ
26:抗張力線挿入孔
28:引留ブロック22の凹溝
30:側壁
34:側壁30の凸条
50:引留ブロック22の凸条
52:側壁30の凹溝
54:接地線
Claims (2)
- 光ケーブル端末の抗張力線を挿入する孔を有し、孔に挿入された抗張力線にネジで固定される引留ブロックと、この引留ブロックを光ケーブル方向に移動しないように保持する固定台とを備えた光ケーブル端末固定具において、
前記引留ブロックの、抗張力線挿入孔及びネジを含む平面の両側又は片側の側面に、ネジと同方向に、凹溝又は凸条を形成し、
前記固定台は、光ケーブルの方向に長く、その一端側に前記引留ブロックがセットされる部分の両側で相対するように一対の側壁を形成し、他端側に光ケーブルの外被を載せて締め付ける部分を形成し、前記一対の側壁の内面に、前記引留ブロックの凹溝又は凸条とスライド係合する凸条又は凹溝を形成し、
前記固定台の一対の側壁の間に、前記引留ブロックを、その凹溝又は凸条を前記側壁の凸条又は凹溝にスライド係合させて装着することで、前記引留ブロックの軸線方向の移動及び回転を阻止すると共に、前記ネジを前記一対の側壁の高さ方向の上端側の間に位置決めし、
前記固定台の光ケーブル側の面の長手方向中間部は、前記光ケーブルの外被を載せる部分よりも凹ませて、抗張力線と固定台の間に光ファイバ心線の配線スペースを確保した、
ことを特徴とする光ケーブル端末固定具。 - 請求項1記載の光ケーブル端末固定具であって、引留ブロックの抗張力線挿入孔は抗張力線と接地線の両方を挿入できる大きさとし、抗張力線に引留ブロックを固定するネジを抗張力線挿入孔方向に間隔をあけて2つ設け、光ケーブル側のネジで抗張力線挿入孔に挿入された抗張力線を締め付け、他方のネジで抗張力線挿入孔に抗張力線と反対側から挿入された接地線を抗張力線と共に締め付けるようにしたことを特徴とする光ケーブル端末固定具。
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