JP4034817B1 - 保護具、制御用基板及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技機用制御基板におけるコネクタの繰り返し使用を可能にしつつ、複数のコネクタに対する不正行為を確実に防止する。
【解決手段】遊技機の制御基板40に対して、市販のコネクタ20によりハーネス30を接続する。制御基板40の表面に実装されるプラグ21に固定台50を取付ける。固定台50は、プラグ21へのジャック22の差し込みによりプラグ20に固定される。固定された固定台50に保護蓋60を装着してコネクタ20(第1コネクタ)を覆う。また、同時に耳部55は他のコネクタ20(第2コネクタ)を覆う。保護蓋60は、固定台50に取外し不能に結合されると共に、破壊が可能でその破壊によってのみ固定台50から分離される。
【選択図】図6

Description

本発明は、パチスロ機と呼ばれる回胴式遊技機やパチンコ機といった遊技機の制御用主基板に使用される遊技機用コネクタに関し、より詳しくは、不正改造防止機能を備えた遊技機用コネクタ、特に、そのコネクタにおける保護具、そのコネクタを備えた制御用基板及び遊技機に関する。
近年、パチンコ機だけではなく、パチスロ機と称される回胴式遊技機を用いた遊技が、従来のパチンコホールやパチスロ専用ホールで盛んに行われている。これらの遊技機においては、制御用主基板に搭載されたROM内の情報により当選確率等が支配される。このため、制御用主基板に対するセキュリティの確保が、機種を問わず重大な技術課題になっている。
つまり、この種の遊技機においては、機器内を頻繁に操作する必要から、前扉により前面が開閉されるため、機器内の制御用主基板は否が応にも人目に曝されることになる。このため、制御用主基板の改造(ROMの付け替えなど)といった不正行為が後を絶たず、これに対処するために、制御用主基板の取付け装置には、不正改造を阻止するための様々な工夫が講じられている。
不正改造を阻止するための工夫を講じた典型的な基板取付け装置を図4に示す。ここに示された基板取付け装置は、遊技機のキャビネットの背板の表面に制御用主基板を取付けるためのものであり、その主基板を収容する比較的薄型の基板ケース10と、基板ケース10を背板に固定するための図示されないケースホルダーとを備えている。
基板ケース10は、長方形の主基板を正面に保持する長方形のベース11と、ベース11に保持された主基板を覆うべくベース11に取付けられる長方形のカバー12とを有しており、内部の主基板が見えるようにいずれも透明樹脂により形成されている。カバー12は、基板ケース10内に主基板を封入するために、下辺の係合部と上辺両側部に取付けられた複数のカシメピン13とにより、ベース11に封印固定される。
制御用主基板を内部に封入した基板ケース10は、ケースホルダーの下辺部に設けられた複数の突起と、基板ケース10の上辺中央部に保持された複数のカシメピン14とにより、ケースホルダーに固定される。
制御用主基板は、外部回路との電気的接続のために、複数のコネクタ20を下縁部正面に有している。個々のコネクタ20は、図5に示す様に、市販品(例えば、ケル株式会社製8825E(R)シリーズ)であって、主基板の表面に実装されるプラグ21と、これに差し込まれジャック22(一般に、レセプタクルと呼ばれている)とからなる。プラグ21は横に長い長方形であり、ジャック22を受け入れるために、基板ケース10のカバー12に設けられた横長の開口部15からカバー12の正面側に突出している。
http://www.kel.jp/product/cate_conn/bc_conn/8825e.pdf
ジャック22は、プラグ21に対応する横に長い長方形のブロックであって、ベルト状のハーネス30の先端部に接続されており、プラグ21に挿入されてプラグ21と電気的に接続される。ジャック22を挿入状態に固定するために、ジャック22は両側に回動式の固定爪23,23を装備している。固定爪23,23は、ジャック22をプラグ21に挿入することにより、解放状態からロック状態に回動する。固定爪23,23を両側からつまんでロック状態から解放状態へ操作することにより、ジャック22はプラグ21から引き抜き可能となる。
なお、基板ケースとケースホルダーを組み合わせた同様の基板取付け装置は、例えば特許文献1にも記載されている。
特開2001−170255号公報
このような基板取付け装置によると、カシメピン13,14によるカシメ封印部をニッパー等の工具で破壊しない限り、基板ケース10をケースホルダーから取り外すことができないし、基板ケース10を開放することもできない。そして、カシメ封印部をニッパー等の工具で破壊した場合は、その痕跡が明確に残り、その痕跡は遊技機を前扉を開けると直ぐに見付けることができる。これに加えて、透明な基板ケース10を通して内部の制御用主基板の表面を直接監視することもできる。これらの結果として、基板ケース10を開放して制御用主基板に細工するとか、基板ケース10ごと制御用主基板を取り替えるといった不正行為は効果的に防止される。
ところが、制御用主基板に対するセキュリティ度の向上に従い、手口が異なる不正行為が横行し始めており、その一つがコネクタ20に対する不正行為である。例えば、制御用主基板は、様々な信号授受のために幾つかのコネクタ20を装備しており、これらのコネクタ20及びハーネス30を介して遊技機の操作部やドラム制御部、演出用のサブ基板等と接続される。これらのコネクタ20は、制御用主基板が故障した場合や不良品であった場合に交換が必要なため、プラグ21とジャック22を分離不能に完全固定することができず、制御用主基板上の挿抜容易な場所(前述の主基板では下縁部正面)に挿抜可能なまま露出して取付けられている。このためコネクタ20を無断で分離してプラグ21とジャック22の間に不正部品を介在させるなどの不正行為が横行し始めているのである。
要するに、制御用主基板に対しては前述したような取付け装置が開発されるので、セキュリティ度も高くなっているが、コネクタ20に対しては主基板交換のために挿抜可能なまま主基板上に取付けられているのが現状であり、不正行為に対しては無力である。コネクタ20を分離不能の構造とすれば、不正行為は防止できるが、分離の度に新品への取り替えが必要となり、手間の上でもコストの上でも大きな負担を強いられることになる。
本発明の目的は、制御用基板のコネクタの繰り返し使用を可能にしつつ、そのコネクタに対する不正行為を確実に防止することが可能な保護具、制御用基板及び遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の保護具は、遊技機の制御用基板と外部回路とをハ
ーネスにより電気的に接続し、前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御
用基板に実装されたプラグからなる第1コネクタを保護する保護具において、前記プラグ
を包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で且つ前記プラ
グの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定台と、前記固
定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とを具備し、前記ハー
ネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されることを特徴とする。
本発明の保護具は、上記保護具において、前記保護蓋は、その内部が透視可能な透光性樹脂からなることを特徴とする。
本発明の保護具は、上記保護具において、前記保護蓋は、その長手方向中央部の上面、正面及び下面のそれぞれに切断分離用に設けられた線状の膨出部を具備することを特徴とする。
本発明の保護具は、上記保護具において、前記固定台の突起が前記保護蓋の開口部に嵌合することにより、前記固定台と前記保護蓋が連結固定されることを特徴とする。
本発明の保護具は、上記保護具において、前記保護蓋の突起が前記固定台の開口部に嵌合することにより、前記固定台と前記保護蓋が連結固定されることを特徴とする。
本発明の制御用基板は、外部回路とハーネスにより電気的に接続される遊技機の制御用
基板において、前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装さ
れたプラグからなる第1コネクタと、前記第1コネクタを保護する保護具とを具備し、前
記保護具は、前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御
用基板上で且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設け
られた固定台と、前記固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護
蓋から成り、前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されることを特徴とする。
本発明の遊技機は、外部回路とハーネスにより電気的に接続された制御用基板を基板ケ
ース内に封入して、キャビネットに取付けられた遊技機において、前記制御用基板は、前
記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグからな
る第1コネクタと、前記第1コネクタを保護する保護具を具備し、前記保護具は、前記プ
ラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で且つ前記
プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定台と、前
記固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とを具備し、前記
ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されることを特徴とする。
本発明の保護具は、遊技機の制御用基板と外部回路とをハーネスにより電気的に接続し
、前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグか
らなる第1コネクタを保護する保護具において、前記プラグを包囲する枠体であって前記
プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で且つ前記プラグの近傍位置に実装された第
2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定台と、前記固定台に連結固定され、前記コ
ネクタを覆うキャップ状の保護蓋とを具備し、前記保護蓋には、その裏面から裏側へ突出
した両側一対のストッパーが設けられており、前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り
曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を有する回動式の固定爪を両側部に装備し、前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記操作部の内側に前記ストッパーが位置することを特徴とする。
本発明の制御用基板は、外部回路とハーネスにより電気的に接続される遊技機の制御用
基板において、前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装さ
れたプラグからなる第1コネクタと、前記遊技機用コネクタを保護する保護具を具備し、
前記保護具は、前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制
御用基板上で且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設
けられた固定台と、前記固定台に連結固定され、前記コネクタを覆うキャップ状の保護蓋
とから成り、前記保護蓋には、その裏面から裏側へ突出した両側一対のストッパーが設け
られており、前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を有する回動式の固定爪を両側部に装備し、前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記操作部の内側に前記ストッパーが位置することを特徴とする。
本発明の遊技機は、外部回路とハーネスにより電気的に接続された制御用基板を基板ケ
ース内に封入して、キャビネットに取付けられた遊技機において、前記制御用基板は、前
記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグからな
る第1コネクタと、前記遊技機用コネクタを保護する保護具を具備し、前記保護具は、前
記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で且つ
前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定台と
、前記固定台に連結固定され、前記コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とから成り、前記
保護蓋には、その裏面から裏側へ突出した両側一対のストッパーが設けられており、前記
ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を有する回動式の固定爪を両側部に装備し、前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記操作部の内側に前記ストッパーが位置することを特徴とする。
本発明の保護具を備えた遊技機用コネクタにおいては、制御用基板の表面に実装されたプラグに固定台を装着し、この状態でプラグにジャックを挿入し固定すると、プラグに固定されたジャックによって固定台がプラグに固定される。その固定台に保護蓋を取付ければ、プラグ及びジャックが固定台及び保護蓋によって覆われ保護される。保護蓋は破壊しない限り固定台から取り外すことはできず、破壊した場合はその痕跡が明確に残る。このためコネクタへの不正行為が防止される。
遊技機メーカー或いはホールの側において、制御用基板の交換等、コネクタを分離しなければならなくなったときは、保護蓋を破壊する。これにより、保護蓋が固定台から分離される。保護蓋が外れるとコネクタが露出し、ジャックの取外しが可能となる。ジャックが外れると、固定台はジャックによる拘束から解放され、プラグから外れる。保護蓋或いは保護蓋及び固定台は破壊され、再使用は不可能であるが、コネクタは損傷を受けないので、次の接続においてもそのまま使用できる。次の接続では、新しい固定台及び保護蓋が必要になるが、プラグ・ジャックを交換する場合と比べて、交換に要する手数、経費は著しく軽減される。
ここで、本来のコネクタ、すなわちプラグ・ジャックは市販品を使用できる。市販のコネクタに固定台・保護蓋を組み合わせることで、繰り返し使用を可能につつ、そのセキュリティ度を飛躍的に向上させることができるのが、本発明の保護具を備えた遊技機用コネクタの大きな特徴点の一つである。
保護蓋は、内部のコネクタの状態を確認するために、内部の透視が可能な透光性樹脂により構成するのが好ましく、同じ理由から、固定台についても透光性樹脂により構成するのが好ましい。
コネクタを脱着するときは保護蓋が破壊される。この破壊を容易ならしめるために、保護蓋はニッパー等による切断分離が容易な線状の膨出部を、破壊予定部として有するのが好ましい。この構成にあっても、破壊の痕跡が保護蓋に明確に残ることは言うまでもない。むしろ破壊予定部を意図的に形成することにより、破壊の有無の判断が容易になる。
破壊予定部である線状の膨出部は、保護蓋を両側に2分する中央部に設けるのが好ましい。これにより、保護蓋を両側へ容易に2分でき、固定台からの取外しが容易となる。
固定台は、プラグに挿入固定されたジャックにより固定位置に係止されるが、ジャックに接続されたハーネスを、固定台を装着状態に固定する係止部として利用することもできる。ハーネスの利用により、ジャックへの固定台の固定を、簡単な構成で、しかも確実に実現することができる。
保護蓋は又、ジャックに備わる固定爪をロック状態に保持するストッパーを有する構成が好ましい。この構成によると、仮に部外者が保護蓋に孔を空けてジャックの固定爪を解放状態へ操作しようとしても、解放状態への動作が阻止される。また、固定台に脱離方向の外力が付加された場合、ジャックの固定爪に解放方向の外力が付加されるおそれがあるが、固定爪の解放方向への動作が阻止される。これらにより、コネクタのセキュリティ度を効果的に高めることができる。
固定台及び保護蓋は、プラグ・ジャックの向きに応じて上下反転して使用することもできる。
本発明の保護具を備えた遊技機用コネクタは、制御用基板のジャックにプラグを利用して固定される固定台と、その固定台に取外し不能に結合されると共に、破壊が可能でその破壊によってのみ固定台から分離される保護蓋とを、本来のコネクタに組み合わせることにより、制御用基板のコネクタの繰り返し使用を可能にしつつ、そのコネクタに対する不正行為を確実に防止することができ、安全性及び経済性の両方を著しく高めることができる。また、市販品のコネクタに適用でき、そのセキュリティ度を簡単に向上させることができる。
特に、遊技機用コネクタの保護具は、外嵌してプラグを包囲する枠体の固定台に、制御用基板上に実装された他のコネクタの上部を覆う耳部が設けられているので、遊技機用コネクタ及びその近傍のコネクタへの不正対策を同時に講じることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態を示す遊技機用コネクタの3面図、図2は同コネクタの組立手順の説明図、図3は同コネクタの分解手順の説明図である。
第一実施例(耳部が設けられていない固定台):
本実施形態に係る遊技機用コネクタは、図1及び図2に示すように、遊技機としてのパチスロ機の制御用主基板40に使用される。
制御用主基板40は、図4に示した基板ケースと同様に、当該主基板に対する不正行為を防ぐために、基板ケース10内に封入されている。この基板ケース10は、遊技機キャビネットの背板の表面に取付けられたケースホルダー表面に固定ピンにより取外し不能に取付けられる。
この基板ケース10は、長方形の主基板40を正面に保持する長方形の取付けベース11と、取付けベース11に保持された主基板40を覆うべくベース11に取付けられる長方形のカバー12とを有している。ベース11及びカバー12は、内部の主基板が見えるようにいずれも透明樹脂により形成されている。カバー12は、基板ケース10内に主基板を封入するために、下辺の係合部と上辺両側部に取付けられた複数のカシメピンとによりベース11に封印固定される。そして、この基板ケース10は、ケースホルダーの下辺部に設けられた複数の突起と、基板ケース10の上辺中央部に保持された複数のカシメピンとにより、前述したケースホルダーに固定される。
制御用主基板40は、外部回路との電気的接続のために、複数のコネクタ20を下縁部正面に有している。各コネクタ20は市販品(KEL8825シリーズ)であり、主基板の表面に実装されるプラグ21と、これに差し込まれるジャック22とからなる。プラグ21は横に長い長方形の樹脂ブロックであり、ジャック22を受け入れるために、基板ケース10のカバー12に設けられた横長の開口部15からカバー12の正面側に突出している。
レセクタプルと呼ばれるジャック22(特に、図5も含めて参照)は、プラグ21に対応する横に長い長方形の樹脂ブロックであって、ベルト状のハーネス30の先端部に接続されており、プラグ21に挿入されてプラグ21と電気的に接続される。ジャック22の不用意な脱離を防止するために、ジャック22は回動式の固定爪23,23を両側部に装備している。両側の固定爪23,23は、垂直な回動支点の先端側に爪部24,24、手前側に操作部25,25をそれぞれ有しており、ジャック22が未挿入の状態で操作部25,25が内側へ押し込まれ、爪部24,24が外側へ開く。この状態からジャック22をプラグ21に押し込むと、先端側の爪部24,24が内側へ閉じ、手前側の操作部25,25が外側へ開く。先端側の爪部24,24が内側へ閉じることにより、ジャック22はプラグ21に脱離不能に固定される。この状態で手前側の操作部25,25を内側へ押し込むと、先端側の爪部24,24が外側へ開いてプラグ21から外れ、ジャック22はプラグ21から離脱可能となる。
このようなコネクタ20は、不正行為防止のために、当該コネクタ20に固定される固定台50と、固定台50に取付けられる保護蓋60と組み合わされる。固定台50及び保護蓋60は、内部のコネクタ20の状態を外部から視認できるように、透明な樹脂により構成されている。
固定台50は、プラグ21を包囲する長方形の枠体である。この固定台50はプラグ21に嵌合する長方形の本体部51と、本体部51の後部を包囲するべくその外側に一体的に設けられた角枠状の保護部52とを有している。本体部51の後部外面、特に上面の両側部及び下面の両側部には、保護蓋60を係止するための突起53がそれぞれ設けられている。保護部52は、下側の中央部を残して本体部51の後部を包囲しており、本体部51とは後端部で一体化されている。下側の中央部を開放部としているのは、ハーネス30を外部へ引き出すための開口部を形成するためである。
この固定台50はコネクタ20のプラグ21に外嵌し、この状態でプラグ21にジャック22を装着することにより、コネクタ20に固定される。具体的には、プラグ21に差し込まれたジャック22、特にジャック22に接続されたハーネス30により主に抜け止めされる。具体的に説明すると、ハーネス30の端部は逆U字状に折り曲げてジャック22に固定されており、先端部がジャック22の下方へ、また折り曲げ頂部31がジャック22の上方へ各突出している。プラグ21に外嵌された固定台50は、そのプラグ21に装着されたジャック22、特にそのジャック22から上方へ突出するハーネス30の折り曲げ頂部31により主に抜け止めされ、コネクタ20に固定される。また、両側の固定爪23,23の外側に開いた操作部25,25や、ジャック22から下方へ突出するハーネス30の先端部も固定台50の抜け止めに寄与する。
保護蓋60は、長方形の固定台50に連結固定されてコネクタ20を覆う横に長い長方形のキャップ状樹脂体である。保護蓋60の後部外面、特に上面の両側部及び下面の両側部には、固定台50の突起53が嵌合する複数の開口部61が設けられている。なお、これらの図では、固定台50に突起53が、及び保護蓋60に開口部61が設けられているが、逆に固定台50に開口部61を、及び保護蓋60に突起53を設けても何ら問題はなく同じ効果がある(図示せず)。
保護蓋60の下面側の後部には、両側部を残して横に長い切欠き部が設けられている。切欠き部62は、固定台50の開放部と共同して、ハーネス30を外部へ引き出すための開口部を形成する。
保護蓋60の中央部には、線状の膨出部63が受けられている。線状の膨出部63は、断面が外に凸の半円形をした湾曲部であって、保護蓋60の上面部、正面部及び下面部に保護蓋50の左右を2分するように設けられている。この膨出部63はニッパー等で容易に切除することができる。この切除により、保護蓋60は左右に2分割される。保護蓋60の正面部には、両側一対のストッパー64,64が設けられている。ストッパー64,64は、正面部の裏面から裏側へ突出した棒体であり、保護蓋60を固定台50へ装着した状態で、ジャック22の両側の固定爪23,23の外側へ開いた操作部25,25の内側に位置して、操作部25,25が内側へ移動するのを阻止する。これにより、ジャック22はプラグ21に固定された状態を維持する。
次に、本実施形態に係る遊技機用コネクタの使用方法及び機能について説明する。
コネクタ20を接続する場合は、図2(a)(b)に示すように、制御用主基板40の表面に実装されて基板ケース10の正面側へ露出するコネクタ20のプラグ21に角枠状の固定台50を外嵌装着する。次いで、そのプラグ21に、ハーネス30の先端部に接続されたジャック22を差し込む。差し込まれたジャック22は両側の固定爪23,23によりプラグ21に脱離不能に固定される。具体的には、両側の固定爪23,23が先広がりの解放状態から先すぼまりのロック状態に回動し、先端側の爪部24,24がプラグ21に係合する。これに伴って、手前側の操作部25,25は外側に広がる。プラグ21に固定されたジャック22のハーネス30の突出部、及び両側の操作部25,25により、固定台50はプラグ20に対して抜け止めされ固定される。
プラグ21へのジャック22の挿入、及び固定台50の固定が終わると、図2(c)(d)に示すように、固定された固定台50に角キャップ状の保護蓋60を押し込み固定する。保護蓋60の後部が固定台50の本体部51と保護部52との間に差し込まれ、固定台50の4つの突起53が保護蓋60の4つの開口部61に嵌合することにより、保護蓋60は固定台50に脱離不能に固定される。ジャック20の固定爪23,23の操作部25,25の内側にストッパー64,64が存在するため、固定爪23,23が解放方向へ動作する危険もない。特に、保護蓋60の側面に孔を開けてジャック22を外す(固定爪23の操作部25を内側へ押す)ような不正行為が試みられても、固定爪23は回動しないので、このような不正行為を防止できる。
ハーネス30はプラグ22から、固定台50と保護蓋60の間を経て下側へ引き出される。 固定台50に固定された保護蓋60は、破壊しない限り固定台50から脱離しない。もし仮に、保護蓋60が破壊されて内部のコネクタ20に不正行為が行われた場合、その保護蓋60を再装着しても保護蓋60に破壊の痕跡が明確に残るので、不正行為が一目で分かる。固定台50及び保護蓋60は共に透明樹脂からなり、内部を視認できるので、内部のコネクタ20の状態を外部から監視できる。固定台50及び保護蓋60の上下反転使用が可能なことは前述したとおりである。
基板ケース10内の制御用主基板40が不良品であったり故障を生じた場合は、制御用主基板40を交換しなければならない。そのときは、コネクタ20のプラグ21からジャック22を意図的に引き抜く必要がある。この場合は、図3(a)に示すように、保護蓋60の中央部(上面、正面、下面)に設けられた線状の膨出部63をニッパー等の工具で切除する。これにより、保護蓋60は左右に2分割される。左右に2分割されれば、図3(b)(c)に示すように、分割部にドライバー等の工具を差し込み、保護蓋60を半分ずつこじ開け、固定台50から分離する。このように、保護蓋60は、膨出部63の切除により、比較的簡単に破壊され、固定台50から除去することができる。
保護蓋60が除去されると、通常の操作によりコネクタ20のジャック22をプラグ21から引き抜くことができる。つまり、両側の固定爪23,23をロック状態から解放状態へ操作し、ジャック22を手前へ引き抜く。保護蓋60が除去されていれば、ストッパー64,64による阻止がないので、固定爪23,23はスムーズに操作される。これにより、市販品であるコネクタ20を傷つけることなく分離することができる。制御用主基板40の交換後はそのプラグ21にジャック22を再度差し込む。
本発明の保護具を備えた遊技機用コネクタは、制御用主基板40の全てのコネクタに実施する必要はなく、回動式遊技機の場合は、少なくとも内部抽選やドラム停止、メダル投入等、図柄変動表示ゲームの主体に係わる信号の授受に使用されるコネクタに実施すればよい。換言すれば、不正行為が行われる危険のあるコネクタに実施するだけでよく、サブ基板との接続コネクタなど、不正行為が意味をなさず、その行為の危険がないコネクタにまで実施する必要はないということである。
本発明の保護具を備えた遊技機用コネクタは又、上記実施形態では制御用主基板40に使用されているが、これに限定するもではなく、サブ基板や操作部用基板などの他の制御用基板に使用することも可能である。
第二実施例(耳部が設けられた固定台):
図6及び図7は、本発明の別の実施形態を示す遊技機用コネクタの組立手順の説明図である。
本実施形態においては、保護具は、ジャック及びプラグからなる遊技機用コネクタ20(第1コネクタ)を保護するものであり、第一実施例で説明した固定台に、制御用基板上に実装された他のコネクタ(第2コネクタ)の上部を覆う耳部55が設けられている点で相違している。これにより、遊技機用コネクタ20だけではなく、その近傍に配置された他のコネクタ(図では耳部55の内部に存在する)への不正対策を同時に講じることができる。ただし、他のコネクタ(第2コネクタ)の上部を覆う耳部を、固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋に設けてもよく、同様の効果があるが、保護蓋は上述した通り破壊して廃棄されるものなので、耳部は固定台に設けた方が経済的である。
本実施形態の遊技機用コネクタは、遊技機としてのパチスロ機の制御用主基板40に使用され、第一実施例で説明した内容とは、固定台50に耳部55を設けた点でのみ相違するので、重複する説明は省略する。
制御用主基板40は、外部回路との電気的接続のために、複数のコネクタ20(図では隠れている第2コネクタを含む)を下縁部正面に有している。各コネクタ20は、主基板の表面に実装されるプラグ21と、これに差し込まれるジャック22とからなる。
この第1コネクタであるコネクタ20は、不正行為防止のために、当該コネクタ20に固定される固定台50と、固定台50に取付けられる保護蓋60とが組み合わされる。固定台50及び保護蓋60は、内部のコネクタ20の状態を外部から視認できるように、透明な樹脂により構成されている。
特に、図6では、固定台50には、その右側(図では上部)に耳部55が設けられており、制御用主基板40上に実装されプラグ21の近傍位置に配置され、リード線70に接続された他のコネクタ(第2コネクタ)の上部を覆っている。また、図7では、固定台50には、その左右両側(図では上部と下部)に耳部55が2つ設けられており、制御用主基板40上に実装されプラグ21の近傍位置に配置され、リード線70に接続された2つの他のコネクタ(第2コネクタ)の上部を覆っている。
図6及び図7は、プラグ21へのジャック22の挿入及び固定台50の固定が終わった状態を示しており、固定された固定台50に角キャップ状の保護蓋60を押し込み固定する。保護蓋60の後部が固定台50の本体部51と保護部52との間に差し込まれ、固定台50の4つの突起53が保護蓋60の4つの開口部61に嵌合することにより、保護蓋60は固定台50に脱離不能に固定される。ジャック20の固定爪23,23の操作部25,25の内側にストッパー64,64が存在するため、固定爪23,23が解放方向へ動作する危険もない。特に、保護蓋60の側面に孔を開けてジャック22を外す(固定爪23の操作部25を内側へ押して外す)ような不正行為が試みられても、固定爪23は回動しないので、このような不正行為を防止できる。
本発明の一実施形態を示す遊技機用コネクタの構造説明図で、(a)はコネクタ周辺の正面図、(b)は図a中のA−A線断面矢示図、(c)は図a中のB−B線断面矢示図である。 (a)(b)(c)及び(d)は同コネクタの組立手順を段階的に示す斜視図である。 (a)(b)及び(c)は同コネクタの組立手順を段階的に示す斜視図である。 従来の遊技機用コネクタの構造説明図で、(a)は同コネクタを使用した制御用主基板の斜視図で基板ケースに収容さた状態を示し、(b)(c)は同コネクタの組立手順を段階的に示す斜視図である。 市販品コネクタの構成図である。 本発明の第1の実施形態を示す遊技機用コネクタの組立手順の説明図である。 本発明の第2の実施形態を示す遊技機用コネクタの組立手順の説明図である。
符号の説明
10 基板ケース
11 ベース
12 カバー
20 コネクタ
21 プラグ
22 ジャック
23 固定爪
30 ハーネス
31 折り曲げ頂部
40 制御用主基板
50 固定台
55 耳部
60 保護蓋
63 切断分離用の膨出部
64 ストッパー
70 リード線

Claims (10)

  1. 遊技機の制御用基板と外部回路とをハーネスにより電気的に接続し、前記ハーネスの先
    端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグからなる第1コネクタ
    を保護する保護具において、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋を具備し、
    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハ
    ーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前
    記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されること、
    を特徴とする保護具。
  2. 請求項1に記載の保護具において、
    前記保護蓋は、その内部が透視可能な透光性樹脂からなることを特徴とする保護具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の保護具において、
    前記保護蓋は、その長手方向中央部の上面、正面及び下面のそれぞれに切断分離用に設
    けられた線状の膨出部を具備すること、
    を特徴とする保護具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保護具において、
    前記固定台の突起が前記保護蓋の開口部に嵌合することにより、前記固定台と前記保護
    蓋が連結固定されることを特徴とする保護具。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の保護具において、
    前記保護蓋の突起が前記固定台の開口部に嵌合することにより、前記固定台と前記保護
    蓋が連結固定されることを特徴とする保護具。
  6. 外部回路とハーネスにより電気的に接続される遊技機の制御用基板において、
    前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグか
    らなる第1コネクタと、
    前記第1コネクタを保護する保護具とを具備し、
    前記保護具は、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋から成り、
    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハ
    ーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前
    記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されること、
    を特徴とする制御用基板。
  7. 外部回路とハーネスにより電気的に接続された制御用基板を基板ケース内に封入して、
    キャビネットに取付けられた遊技機において、
    前記制御用基板は、
    前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグか
    らなる第1コネクタと、
    前記第1コネクタを保護する保護具を具備し、
    前記保護具は、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記第1コネクタを覆うキャップ状の保護蓋を具備し、
    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックを前記固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記固定台は前記ハ
    ーネスの前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前
    記固定台に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とが連結固定されること、
    を特徴とする遊技機。
  8. 遊技機の制御用基板と外部回路とをハーネスにより電気的に接続し、前記ハーネスの先
    端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグからなる第1コネクタ
    を保護する保護具において、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とを具備し、
    前記保護蓋には、その裏面から裏側へ突出した両側一対のストッパーが設けられており

    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を
    有する回動式の固定爪を両側部に装備し、
    前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記
    固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外
    側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの
    前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台
    に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記
    操作部の内側に前記ストッパーが位置すること、
    を特徴とする保護具。
  9. 外部回路とハーネスにより電気的に接続される遊技機の制御用基板において、
    前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグか
    らなる第1コネクタと、
    前記遊技機用コネクタを保護する保護具を具備し、
    前記保護具は、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とから成り、
    前記保護蓋には、その裏面から裏側へ突出した両側一対のストッパーが設けられており

    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を
    有する回動式の固定爪を両側部に装備し、
    前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記
    固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外
    側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの
    前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台
    に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記
    操作部の内側に前記ストッパーが位置すること、
    を特徴とする制御用基板。
  10. 外部回路とハーネスにより電気的に接続された制御用基板を基板ケース内に封入して、
    キャビネットに取付けられた遊技機において、
    前記制御用基板は、
    前記ハーネスの先端部に接続されたジャック及び前記制御用基板に実装されたプラグか
    らなる第1コネクタと、
    前記遊技機用コネクタを保護する保護具を具備し、
    前記保護具は、
    前記プラグを包囲する枠体であって前記プラグに外嵌すると共に、前記制御用基板上で
    且つ前記プラグの近傍位置に実装された第2コネクタの上部を覆う耳部が設けられた固定
    台と、
    前記固定台に連結固定され、前記コネクタを覆うキャップ状の保護蓋とから成り、
    前記保護蓋には、その裏面から裏側へ突出した両側一対のストッパーが設けられており

    前記ハーネスの先端部は、逆U字状に折り曲げられ、その折り曲げ頂部が、横にした状態の前記ジャックの上方へ突出するように前記ジャックに固定されており、
    前記ジャックは、押し込み方向に対して回動支点の先端側に爪部を、手前側に操作部を
    有する回動式の固定爪を両側部に装備し、
    前記操作部が内側へ押し込まれて前記爪部が外側へ開いた状態の前記ジャックを、前記
    固定台が外嵌された前記プラグに押し込むと、前記爪部が内側へ閉じ且つ前記操作部が外
    側へ開いて、前記ジャックは前記プラグに固定され、及び、前記固定台は前記ハーネスの
    前記折り曲げ頂部により抜け止め固定されると共に、この状態で前記保護蓋を前記固定台
    に装着することにより、前記保護蓋と前記固定台とを連結固定すると、外側へ開いた前記
    操作部の内側に前記ストッパーが位置すること、
    を特徴とする遊技機。
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