JP4034649B2 - プレート固定用エレメント - Google Patents
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Description
本発明はプレート固定用、特にガラスシート固定用エレメント(または固定具)に関する。前記固定具は、構造物に固定されていて自由端を有する細長いピボットと、前記自由端を可動的に収容する中空のハウジングと、を備え、前記固定具内において、前記ピボットを前記中空のハウジング内で回転可能に支持する節部エレメントにより、前記中空のハウジング内で前記ピボットの縦軸の傾動が可能になる。
【0002】
剛体プレート、例えばガラスプレートを固定構造物、例えばビルの正面に取り付けるためには、これらのプレートを固定具(「点留め具」としても知られている)を使用して各点から吊り下げて、回転及び並進運動において種々の自由度を与えるやり方が一般的な慣行として知られている。回転における自由度は主に玉継手(ボールジョイント)により達成され、並進運動における自由度は浮動ベアリグにより与えられる。このように、プレートは一方では、加えられた荷重、例えば風の力の影響により弾性的にわずかに曲がり、他方では、特にプレートと構造物の異なる熱膨張が、特に荷重を生じないで吸収(コンペンセート)され得る。
【0003】
DE-A1-197 49 634は、中空のハウジングに可動的に収容されるピボットの自由端が直接ボールから構成され、このようにピボットの長手方向の(縦)軸の傾動を可能にする固定具を開示している。中空のハウジングはそれ自身、本質的に中空のシリンダの形状をしており、そのためピボットが軸方向に動くことを可能にし、球体部分の各側面に軸方向に配置された圧縮バネがこの軸方向の動きを制限する。この固定具により構造物に固定されたプレートの部分は、傾動または湾曲運動だけでなく、プレート表面に垂直なたわみも可能となる。この構造に関して明白に不利な点は、ピボットの端の球面が中空の収容ハウジングの壁上を直接摺動することである。
【0004】
DE-A1-198 00 614は、中空の収容ハウジングに回転可能に配置された中空の球状エレメントを具備する別の固定具を開示している。このハウジングの中央には半径方向の遊びが与えられた状態でピボットの端が搭載されている。この構成により、固定されるプレートにおけるピボットの位置と、構造物の対応する収容部分との間の寸法上の変動が吸収(補償)され得る。しかし、ピボットの自由端は半径方向の位置決めの後に、球状の節部(玉継手)にしっかりとネジ止めさるので、搭載された状態での、この自由端の軸方向の並進運動可能性についてはここでは考慮されていない。
【0005】
DE-A1-197 13 678もまた、ピボットと中空のハウジングを有し、ガラスシートの孔に設置される固定具を開示している。ここでもまた、ピボットの長手方向の(縦)軸と直交する方向での許容誤差の吸収(補償)がある。中空のハウジング内部でピボットを取り囲む2つのエラストマ(弾性)リングが軸方向のピボットの動きを制限する。明らかに、ピボットの純粋に並進運動における可動性が示されるが、ピボットの全周を取り巻くエラストマリングを圧縮することによってのみ可能になる。
【0006】
EP-B1-0 655 543は、プレートの場合、特にガラスプレートの場合に適用できる固定具を開示しており、中空のバケツ状ハウジングと、ピボットの自由端にある、ピストンの頭のような頭部を組み合わせたものが、玉継手の節部に取って代わっている。中空のハウジングは、関連するプレートに固定された管継手の中にあり、ピボットは固定されて、または並進運動において上述した自由度で構造物に取り付けられている。ピストンの頭のような頭部は、ほぼ球状の側面を持つように製造され、わずかな量の半径方向の遊びが与えられた状態で、中空のハウジングに取り囲まれている。頭部は、ピボットの軸方向に、中間弾性層の傍の両側に配置されており、この中間弾性層により、圧縮することで一方では非常に小さな軸方向の運動を可能にするが、とりわけ中空のハウジングと頭部またはピボット間のそれぞれで、回転運動を可能にする。頭部中心の回りの空間的な回転運動の可能性は、固定されたプレートのいかなる方向への湾曲に必要な回転における自由度を与える。
【0007】
EP-A1-0 863 287は、上述の固定具の別の形式を開示しており、ピストンの頭のような頭部には、その最大の周上に、中空のハウジング内の半径方向の遊びと、頭部の側面と中空のハウジングの内面との間の摩擦と磨耗を最小限に抑えると考えられるプラスチックリングが設けられている。残りの部分に関しては、この構造は前述の実施形態と実質的に同一である。
【0008】
EP-A1-0 784 129もまた、プレート用の、特にガラスプレート用の固定具を記述しており、これは、固定されるプレートと構造物の間に角度が確立されることを可能にすると考えられる。この目的のため、プレートから伸びている固定具の柄の部分は縦方向に2つに分割され、一方で、ネジ山付きホゾが2つの間を縦方向に伸びている。2つの柄の部分は、中空の球状の形をした端面を有している。これらは各々、一方の側面は中空の球状の端面に適合する半径を持つ球状をしており、他の側面は平坦であるワッシャーと協力関係にある。対応するワッシャーの付いた柄の部分は構造物の支持エレメントの各側面にひとつづつ置かれ、このエレメントにはネジ山付きホゾが通過するための孔が設けられている。これにより、ワッシャーの付いた柄の部分は、ネジ山付きホゾ(tenon)が十分な半径方向の遊びを有して通っており、ネジを回すことによって結合される。このように、ワッシャーの平坦な側面は、対向するように配置された支持エレメントの2つの平坦な表面に対してしっかりと留められる。エレメントの孔の中では、ネジ山付きホゾもまた比較的大きな量の半径方向の遊びが与えられ、搭載中に孔の中で半径方向に調整ができるようになっている。予備締めの力によっては、この時点で並進運動により、補償運動を形成することもできる。同時に、対応する球状のシェル部は、搭載中に支持エレメントに対して、固定具の軸の角度調整を可能にする。この調整の可能性が与えられた固定具は、湾曲部または破損部分がある壁から剛性平坦プレート(ガラス)を吊り下げる場合に、主に使用される。
【0009】
本発明の目的は、この種の固定具をさらに改良することである。
【0010】
本発明によれば、この目的は、独立した請求項1 の特性により達成できる。各独立した請求項に依存する請求項の特性は、これらの主題の有利な展開を開示する。二次的な請求項は上記のような固定具が設けられた窓枠とビルの窓枠取り付け工事でのそれらの使用法を扱う。
【0011】
ピボット自由端の軸方向の可動性は、制限することができるが、回転可能に搭載される球状エレメント内の孔は、中空の収容ハウジングにより形成されており、その孔の中ではピボットが軸方向に摺動できるという事実により、本発明の第1の別形態において実現されている。
【0015】
別形態において、ピボットの半径方向の誘導に対する半径方向の遊びを可能な限り最小にすることを選択することもできる。「可能な限り最小の遊び」または「最小限度の遊び」は、ここでは「遊びなし」という普通の表現の代わりに使われていることに注意されたい。なぜなら厳密にいえば、遊びなしで組み立てられた部品は他に対して自分自身を動かすことができないからである。どんな場合においても、過剰な遊びが原因となる磨耗、ノッキング音などの現象と、不十分な遊びが原因となる焼き付きや磨耗現象は避ける必要がある。
【0016】
節部エレメント内の孔は、ピボットの端を収容しているが、盲孔または貫通孔の形状で製造される。ピボットと中空のハウジングとの間の軸方向の動きは、例えば弾性中間層またはばね式(スプラング)エレメントにより制限されても良い。
【0017】
ピボットの端に最先端技術で提供されるピストンの頭のような頭部(一般的には、厚みを増したまたは肉厚形状)は、ここではピボットの端を取り囲んでいる節部エレメントにより直接形成することもでき、この頭部とピボット自身の間に軸方向の可動性を与えることができる。別の実施形態では、ピボットには前述のように、節部エレメントの孔においてピストンのように摺動可能に支持されても良い固定された頭部または端部の付随的な厚み部分を設けることもでき、後者(節部エレメント)は最小限度の半径方向の遊びを有するガイド中で動きがとれなくなることはない。この頭部の側面が円筒形に製造されていれば、球状の頭部を有する最先端技術と比較して、より広い範囲で半径方向の力が分散される。その結果、表面圧が低くなり磨耗が削減される。
【0018】
節部エレメントは、ボールからまたはボールの一部から、貫通してまたは盲孔を設けて形成することもできる。しかし、節部エレメントとして、ゴムまたはプラスチックのブロックのような弾性変形可能体に埋め込まれていて中空のハウジングの内部で回転及び軸方向に摺動する、スリーブまたはブッシュを使用することもできる。
【0019】
節部エレメントは中空のハウジングを形成する嵌合部分を分割して、より容易にはめ込まれても良い。しかし、球状エレメントを、スナップリングなどを使用してそれ自体知られている方法により、中空のハウジング内で回転可能に、しかし摺動不可能にくさびで留めることも同様に可能である。
【0020】
中立または中間の位置から開始してピボットは、中空のハウジングに関して特に10度に達する角度変化を実現することができなければならない。荷重に関連する寸法を考慮しなければ、一回使用モデルにとって本質的に重要なことは、ガラスシートと構造物において半径方向に利用できるスペースと、ピボットの必要な厚さと、固定具内での必要な回転角度と、である。
【0021】
そのエレメント自身を使用して固定されたプレートが、表面荷重に関して、同時にプレートの平面に直交する方向に、弾性的にたわむかまたは湾曲することを可能にするようなエレメントは、大きなプレートの中心または表面の支持点として特に有利に使用できる。現時点において通常使用されている、直交方向へのたわみ移動を全くまたはわずかしか可能にしない固定具を使用することにより、プレートはそのような中心または表面搭載式の支持点で、湾曲において大きな応力を受ける。これは、各支持点のすべての側において同じ方向でない曲げが発生するからである。この荷重状況は、本発明に従って製造された固定具により特に緩和される。そのような、±5mmまたはそれ以下の領域に存在しても良い動きに対抗するために必要な抵抗(反力的)または内部戻り力は、事前荷重を設定または調整することが可能なばね式(スプラング)エレメントによる好適な実施形態により保証され得る。さらに、そのようなばね式エレメントにより、中空のハウジング内でピボットの自由端の所定の中立位置(ゼロまたは休止位置)を予め決定することもできる。弾性スリーブエレメントまたは等価な弾性節部エレメントの場合は、変形に対する弾性抵抗力もまた、上記中立位置の設定に使用されても良い。
【0022】
当然のことながら、上記のような特殊な適用状況に加えて、ここで提案されている固定具は、少なくともひとつの回転可能な支持が所望されている他のすべての固定点に対しても幅広く使用することができる。つまりこれらの固定具は、ユニットエレメントに基づくモジュール構造システムでの使用に適している。
【0023】
もちろん、上記の固定具を使用すれば、スペーシング要素(絶縁ガラス工事材)を有する多層合わせ窓枠または窓枠取り付けエレメントから、セラミック、石、プラスチック、金属などの他の材料で作られた防火ガラス工事材とプレートなどまでも、所望の自由度で構造物に固定することも理論的には可能である。また、固定具自身を高強度で非金属な材料または複合材から製造することを考えることも可能である。
【0024】
現在では、固定具の可動性は、回転と軸方向の並進運動における自由度に分離されているので、そのようなデバイスの磨耗は不可避的な最小レベルまで減少されている。これはまた、関連する最先端技術と比較すると、軸方向のピボットの柔軟性を最適化するもっと多くの可能性を結果としてもたらしている。
【0025】
本発明の主題に関する他の詳細と利点は、2つの典型的な実施形態とそれに続く詳細記述により説明されている。
【0026】
最初に強調しておく必要があるが、下記において「外側の」と「外部の」という用語はそれぞれ常に、固定具側またはそれを取り囲んでいる構成要素側を意味し、それは一般的には構造物に対向する側に自由に位置でき、「内側の」と「内部の」という用語はそれぞれ常に、構造物の方に面する側を意味する。構造物は、例えばビルの正面または内壁、橋などに配置される。
【0027】
図1によれば、固定具2は窓枠1の貫通孔3内で一体式の窓枠1に固定されている。固定具2は、搭載された状態では窓枠1の外側を向いている面と同一面をなす外部嵌合部4と、外部嵌合部4に対して分離可能または分離不能に組み付けられている内部嵌合部5と、を備えている。この図では、これら2つの部分が分離線に沿ってネジにより固定されていることを示している。外部嵌合部4は、皿穴状の円錐形頭部とプラスチック製の対応するベアリングリングを介して、孔3の円錐形外周面の領域で窓枠1に支持されている。窓枠1の他の側から開始して、内部嵌合部5、または外ネジが切られたその本体にワッシャー6の形状のナットがネジで固定されており、前記ナットは窓枠1の内側において支持されており、プラスチックのワッシャーが挿入されている。中間層が周知の方法で、一般的には金属である材質の固定具とガラスとの直接の接触を防いでいる。
【0028】
しかしここでは、固定具2がプレートまたは窓枠1に固定される方法は重要ではない。示されている配置は、限定されない単にひとつの例である。実施形態の他の形式は従来の技術で豊富に記述されている。固定される窓枠または他のプレートを貫通する孔を有することは、決して絶対重要というわけではないことを特にここで述べておく。
【0029】
2つの嵌合部4と5は共に、上述の分離線に沿って分離可能である、中空のハウジングを形成する。節部エレメント8は、貫通孔9により貫通された(孔の開いた)ボールの形状で、可能な限り少ない半径方向の遊びで自由に回転できるようにこのハウジングに導入される。この実施形態では、回転の中心は、それ自身周知の方法で、固定具2で固定される窓枠1の肉厚部内に存在する。窓枠1の外部またはその内部表面と同一面に回転の中心を配置することも必要であれば可能である。そのためには、嵌合部の組み付け構成と、おそらくそれらが窓枠に固定する方法は単に変更される必要がある。
【0030】
当然、節部エレメントを、それを取り込む目的のため及びそれを軸方向に固定するために設けられた空洞ハウジングへ取り込む手段は他にもいろいろある。これらの手段は、ここで除外される必要はない。唯一重要なことは、節部エレメント内で使用されるピボットの、空洞ハウジング内での回転の自由である。
【0031】
窓枠1と共に固定具2を、ここでは鎖線で示された構造物10の支持部に組み付けるために、支持部の孔を貫通して、さらに空洞ハウジング7と節部エレメント8の孔9それぞれまで延びるピボット11がある。この孔に位置するピボットの自由端において、ピボット11はピストン12の形状の肉厚部(頭部)を有する。この頭部は、可能な限り小さな半径方向の隙間で、動きが取れなくなることがなく摺動できるように収容されている(摺動嵌合)。嵌合を選択するときは、節部エレメントを支持において、考えられる熱的膨張を考慮することは当然必要である。
【0032】
孔9内の付随肉厚部(頭部)12の所定の中立または中間の位置を決定し、軸方向の動きを限定するために、頭部12の両側に圧力バネが設けられる。外部バネ13は、一方では頭部12の外側前面において半径方向に位置し、他方では、外部嵌合部4内において中空のハウジング7の内部の端に位置している。なお、ここでは触れないが、固定具の中心軸に関して外部のバネ13を中心に置くための適切な手段を設けることもできる。
【0033】
内部のバネ14は、ピボット11の柄の部分を大きな半径方向の遊びで取り囲んでいる。内部のバネ14は、一方では軸方向において頭部12の内部の前面に支持されており、一方では内部嵌合部に設けられた環状段15に支持されている。環状段は、もし完全に安全に軸方向にかかるすべての力に対抗することができるのであれば、ここで説明するように、例えば内部の嵌合部5の一部の溝に挿入されるスナップリングの形状で取外し可能に製造されても良い。もちろんここでは、節部エレメントの頭部の原理とその軸方向への動きが可能な位置への固定法の原理とを変えることのない、構造上の詳細に関する他の解決法もあり得る。従って、ここで記述したらせん状圧力バネの代わりに、例えば弾性ゴムやプラスチック材で出来たエレメントなどの他の適切な弾性エレメントを使用して、孔内の付随肉厚部の中立位置を規定することも可能である。
【0034】
ここで利用する弾性、またはバネ剛性は、硬さが異なるバネを使用することによっても得ることができる。また、必要に応じて、圧力バネが搭載された後に、調整手段を使用して、例えば固定具それ自身のネジを調整することにより、圧力バネの事前荷重(プリロード)を変更することも考えられる。しかしそのような解決法は、ここでその概観を示したものよりもより費用がかかると思われる。極端なケースでは、必要であればバネの硬さを、軸方向のたわみのほんのわずかな動きしかできないほどの硬さにして、実質的に固定された軸方向の支持を製造することも可能である。しかしこのようなケースでは、エレメントの基本的な軸方向の動きはもはや保証されない。
【0035】
ここではまだ記述されていない別の方法において、もしも節部エレメント内に設けられた孔が盲孔でなければならない場合は、外部のバネ13は、この孔の底部に支持されても良い。貫通孔の中に、節部エレメント内において外部のバネ13もまた対して位置するような支持段を設けることも可能である。
【0036】
図1の説明の別形状では、十分な搭載スペースがあり、支持段などが設けられていれば、内部のバネもまた節部エレメント内に位置することができる。そのような設計では、バネ13及び/または14は固定具の純粋な回転運動によって弾性的に変形してはならない。
【0037】
ここで記述した固定具は、完全に前もって窓枠1に嵌合できる。例えば、節部エレメント8と外部のバネ13が最初に外部の嵌合部4に導入される。次に、厚みを増した頭部12を有するピボット11が節部エレメント8の孔9に挿入される。内部のバネ14が次にヘッドに対して配置される。最後に、環状段15、つまりこの例ではスナップリング16を有する内部の嵌合部5が嵌合され、この例ではネジにより外部の嵌合部に組み付けられて固定される。従って、一方では節部エレメントは空洞ハウジング内で動けないようにされ、好適には、寿命を延ばすための摺動コーティング及び/または潤滑剤などの物質の適切な組み合わせにより、節部エレメントの自由な回転運動を長期間に渡り保証する。他方では、2つのバネは所望の方法で予荷重され、すでに回転可能かつ軸方向の摺動可能に収容されたピボット11は、外部に突き出ている。最後に、この組立て品を外側から窓枠1の孔3に設置し、中間層と共にナット6を使用して動かないように固定する。
【0038】
前記頭部の外径と、節部エレメントの孔の内径及び内部の嵌合部の孔の内径とは、スナップリングがはめ込まれる前にまたはスナップリングが取り除かれた後に、それぞれ、端に付随肉厚部を有するピボットが節部エレメントの孔に導入されるかあるいは、それらの(節部エレメント及び内部の嵌合部)の孔から引き出すことが可能なように調和させることができる。
【0039】
固定具2を前もって搭載する前に、ピボット11は、適切なネジを使用して、できれば取外し可能に、普通の方法で、構造物10に関して軸方向に動かないように固定される。必要ならば,ピボットの軸に関して半径方向の、及び支持部の平面に平行な並進運動において自由度を与えることも必要である。ピボット11はこのように、窓枠1から固定具2に伝達される風及び熱源の膨張等による重量と力のようなすべての荷重を、構造物10へ伝える。この構造物の他の詳細は、ここでは記述しない。これに関して、及び構造物への固定のための固定具の接続と、並進運動における自由度に関するより正確な詳細については、この分野における重要な従来技術を再度参照されたい。
【0040】
窓枠1に組み付けられた固定具2の嵌合部4と5は、節部エレメント8により、すべての場合においてピボット11に関して自由に回転できる。つまり、嵌合部は回転において自由度を与えられて支持されているということである。通常は、すべての方向において約5度の回転角が考慮されている。従って、窓枠1の湾曲は、ここでは大きな抵抗力なしで反力を受け、吸収(補償)され得る。さらに、孔9内での頭部12の軸方向可動性と2つのバネ13と14により、この実施形態においては、完全に圧縮したときの圧縮バネの動けないように固定する各長さにより最終的に限定される(距離の)変動、つまり窓枠1と構造物間の距離の変動が許容される。この構造のピボットとその端の付随肉厚部はそれぞれ、弾性戻り力の作用に対して、中立位置から開始して固定具2内で、軸方向にその深度が深く及び浅くなるような両方向へ押されても良い。それに加えて、バネ13と14は、空洞ハウジング内の節部エレメント8の振動に対して、戻りモーメントを作用しても良い。
【0041】
固定具上の主要な荷重は窓枠1の重量である。通常の搭載位置では、荷重はピボットの縦軸に垂直に作用する。球状エレメント内の頭部12の円筒形側面と孔9の壁面の間では、半径方向の小さな遊びにより、主要負荷が比較的広い領域を介してピボットに伝達されるように面接触が保証されている。
図2に形状が示される固定具の別の形状においては、玉継手エレメントの代わりに、節部エレメント8としてスリーブエレメント16が使用されており、このスリーブエレメントは、固定具の2つの嵌合部間に保持されている。スリーブエレメントは、同心円になるように配置された半径方向外部ブッシング17と半径方向内部ブッシング18と、これら2つのブッシング間の環状スロットに配置された弾性的に変形可能な節部リング19から構成される。節部リングと、金属または非金属材料で作られるブッシングの間の接続は、例えば接着または加硫(vulcanization)により高い強度を有する。
【0042】
この性質を持つエレメントは、それ自身、例えば自動車のシャーシ構造の分野でダンパーとして知られている。節部リングはゴムまたは適切なエラストマにより製造されていて、その弾性的剛性は、材質と幾何学的形状構成の選択により、要求に合うように非常に広い限定範囲内で調整され得る。内部ブッシングは、節部リングの弾性的な変形により外部ブッシュに関しての軸方向において可動であるように、中心軸に関しても回転可能であるが、半径方向においては、一般的にはこれらのエレメントは非常に高い剛性を持つ。
【0043】
固定具の構造に関する残りの部分は、基本的に図1に示された実施形態に対応する。つまり、ここでは再度個々の部分を説明する必要はない。しかし、玉継手がなくなったことにより、構造は注目に値するほどかなり単純になり、従って製造もより経済的になる。従って、外部ブッシング18は、ネジで固定される2つの嵌合部4と5の間の空洞ハウジング内で、軸方向と半径方向の遊びなしで単に保持される。内部バネ14を支持するように働く環状段15はここでは、内部の嵌合部5に直接組み入れられる。それはまた外部ブッシング18を介して軸方向に動かないようにスリーブエレメントを固定する。好適には、嵌合部5の段15の内径は、ピストンの頭部12の外径よりも小さく、ピストンがスペース7から離れないような機械的安全性がもたらされている。内部ブッシング19は外部ブッシング18よりも、軸方向においてわずかに短い。依然として軸方向に摺動可能だが、その内部側面は、ピボット11の端の付随肉厚部12が出来るだけ最小の半径方向の遊びで収容されている節部エレメントの孔を形成している。ここで再び、摺動動作の滑らかさを保証するための適切な手段を再度形成することは適切である。
【0044】
これとは別の形態では、節部リングは外部の嵌合部4に直接固定でき、その場合、外部ブッシング17を除外することができる。
別の単純化された別形態では、もし、所望のまたは要求される軸方向の動きが、節部リングの十分な横方向の動きによってのみ得られるならば、スリーブ形状の弾性節部エレメントを使用して、付随肉厚部が付いたまたは付かないピボットを軸方向に内部ブッシングまたは節部リングへ固定することも考えられる。この別形態においては、ピボットの中立位置を規定するための特別な弾性エレメントは必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、回転可能で軸方向にわずかに可動なピボットと孔の空いたボールの形状の節部エレメントを有する、プレート用の固定具(または点留め具)の第1実施形態を示す、図式的断面図である。
【図2】 図2は、前記節部エレメントが金属エラストマスリーブの形状である第2の実施形態の形状を図示する、図式的断面図である。
Claims (10)
- プレート用、特にガラスシート(1)用の固定具(2)において、この固定具(2)が、
構造物(10)に固定されていて自由端を有する細長いピボット(11)と、
前記自由端を可動的に収容する中空のハウジング(7)と、
を具備しており、前記固定具において、
前記ピボットを前記中空のハウジング(7)内で回転可能に支持する節部エレメント(8)により、前記中空のハウジング(7)内で前記ピボット(11)の長手方向の軸の傾動が可能であり、
前記節部エレメント(8)は、回転可能に搭載されていて中空のハウジングに通じる孔(9)を具備する、球状エレメントを具備しており、
前記孔において前記ピボット(11)の前記自由端が最小限の半径方向の遊びで軸方向に摺動可能に支持されており、
前記ピボット(11)の自由端には、前記節部エレメント(8)の前記孔(9)内において案内される頭部(12)が設けられており、
前記ピボット(11)の前記頭部(12)は、前記中空のハウジング(7)において、軸方向に滑動又は移動可能であることを特徴とする固定具。 - 前記頭部(12)は円筒形側面を有することを特徴とする請求項1に記載の固定具。
- 前記節部エレメント(8)を収容する前記中空のハウジング(7)は、分離線に沿って組み合わされる2つの嵌合部(4,5)から形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の固定具。
- 前記節部エレメントの前記孔(9)内部に、前記ピボット(11)の前記自由端をそれの軸方向の中立位置に調整するための弾性エレメント(13,14)が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の固定具。
- 前記弾性エレメントは圧縮バネ(13,14)の形状を有することを特徴とする請求項4に記載の固定具。
- 前記弾性エレメント(13,14)は、前記ピボット(11)の端の頭部(12)の各側面に配置され、それぞれがひとつの側面において前記頭部(12)に支持されることを特徴とする請求項4または5のいずれかに記載の固定具。
- 前記弾性エレメント(13,14)の他方の側面は、前記弾性エレメントのひとつは前記中空のハウジング(7)の閉端に支持されており、他方は前記ピボット(11)を取り囲む環状段(15)に支持されていることを特徴とする請求項6に記載の固定具。
- 前記弾性エレメント(13,14)のさらに別の側面は、前記孔(9)の内部に支持されることを特徴とする請求項6に記載の固定具。
- プレート、特にはガラスシートにおいて、このプレートは、
少なくともひとつの孔を有し、請求項1から8のいずれか一項に記載のひとつの固定具を搭載する、プレート。 - 請求項9に記載のプレートの使用法において、この使用方法は、
ビルのガラス窓取り付け、特に建物正面のガラス窓取り付け作業のためのプレートの使用法。
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