JP4033208B2 - ホログラム記録方法及びホログラム記録装置 - Google Patents

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    • G11B7/0065Recording, reproducing or erasing by using optical interference patterns, e.g. holograms

Description

本発明は、ホログラム記録方法及びホログラム記録装置に係り、特に、デジタルデータを光記録媒体にホログラムとして記録する方法及び装置に関する。
ホログラフィック・データ・ストレージでは、二値のデジタルデータ「0,1」が「明、暗」としてデジタル画像(信号光)化され、ホログラムとして記録され、再生される。信号光はレンズによりフーリエ変換され、フーリエ変換像が光記録媒体に照射される。フーリエ変換像は原理的にその焦点面で無限の広がりを有するため、記録領域が広がってしまう。このため、ホログラフィック・データ・ストレージでは、高密度記録を達成することができない、という問題がある。
この問題を解決するために、本出願人は、信号光のフーリエ変換像の特定成分を遮断する方法を提案している(特許文献1)。デジタル画像のフーリエ変換像は、フランフォーファ回折による規則的な回折格子であり、0次〜n次の成分を有している。ここでいう次数とは、フーリエ変換面で0次(中心)からζ=fλ/dの距離ごとに現れる輝点の順位のことであり、レンズの焦点距離f、記録波長λ、空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
特許文献1に記載された方法では、レンズと光記録媒体との間に遮光体を配置し、この遮光体に信号光の0次成分を遮断し且つ特定次数の成分だけを透過するようにアパーチャを形成して、信号光の画像エッジ部分をホログラムとして記録する。特許文献1には、具体的には信号光の1次成分から3次成分までを記録することが開示されている。この方法によれば、0次成分による無駄な露光を抑制すると共に各データページの記録領域を小さくすることができる。
特開2000−66566号公報
しかしながら、1次以上の各高次成分の中には信号光の直流成分が各々含まれている。信号光の直流成分はデジタル画像の画像エッジ部分の記録再生には不要な成分である。従って、特許文献1に記載された方法では、たとえ0次成分を遮断したとしても、各高次成分の直流成分による無駄な露光を防止することができず、S/N(シグナル−ノイズ比)が低下し、光記録媒体のダイナミックレンジを浪費する、という問題がある。
一般に、直流成分は高周波成分と比べると光強度が2桁以上高い。光記録媒体のポテンシャルとしては1テラバイト/disc以上の性能が実証されているが、デジタルデータをホログラムとして記録した場合には数十ギガバイト/discの実証レベルである。このギャップは、直流成分の露光により光記録媒体のダイナミックレンジのほとんどが浪費されていることに起因すると考えられる。
また、記録領域の更なる微小化も高密度記録には必須である。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、本発明の目的は、デジタルデータを高S/Nでホログラムとして高密度記録する方法及び装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明のホログラム記録方法は、以下の(1)〜(3)のいずれかであることを特徴とする。
(1)二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を除去し、前記直流成分が除去された信号光と参照光とを光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
(2)二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断すると共に前記直流成分以外の成分を透過するフィルタを光記録媒体の信号光照射側に配置し、前記フィルタを透過した前記直流成分以外の成分と参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
(3)二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断すると共に前記フーリエ変換像の隣接する輝点間に存在する空間周波数成分を抽出するフィルタを光記録媒体の信号光照射側に配置し、前記フィルタにより抽出された空間周波数成分と参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
デジタル画像のフーリエ変換像は規則的な回折格子であり、そのフーリエ変換スペクトルは輝点ごとに各次数の直流成分に応じたピークを有している。鋭意検討の結果、発明者等が得た知見によれば、デジタル画像のエッジ部分の記録再生に必要な情報(以下、「画像エッジ成分」という。)は、輝点と輝点との間にも高周波数で重畳されている。つまり、「画像エッジ成分」とは、デジタル画像のフーリエスペクトルの直流成分のみを除き、その他の残り全てのスペクトルをいう。
本発明では、フーリエ変換像から輝点と輝点との間にある特定の空間周波数成分を抽出して記録することで、デジタル画像を記録し再生することができると共に、直流成分による無駄な露光を防止してS/Nを向上させることができる。また、フーリエ変換像の一部を抽出して記録するので、記録領域の微小化して高密度記録を実現することができる。
以上説明したように本発明のホログラム記録方法及び装置によれば、デジタルデータを高S/Nでホログラムとして高密度記録することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(高S/N化の原理)
図1はデジタル画像(信号光)の一例を示す図である。この図では、二値のデジタルデータ「0,1」が「明、暗」としてデジタル画像化されている。ホログラフィック・データ・ストレージでは、信号光はレンズによりフランフォーファ回折(フーリエ変換)され、図2に示すフランフォーファ回折像が光記録媒体に記録される。デジタルデータのようにデータ画像の空間周波数が正規化された値をとる場合は、フランフォーファ回折像は信号光のフーリエ変換像そのものとなる。従って、以下では、フランフォーファ回折像をフーリエ変換像という。
図2に示すように、デジタル画像のフーリエ変換像は規則的な回折格子であり、0次〜n次の成分を有している。なお、ここでいう次数とは、フーリエ変換面で0次(中心)からζ=fλ/dの距離ごとに現れる輝点の順位のことであり、レンズの焦点距離f、記録波長λ、空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
図3(A)はフーリエ変換スペクトルを示す図であり、図3(B)はその部分拡大図である。図3(A)に示すように、フーリエ変換スペクトルは輝点ごとに各次数の直流成分に応じたピークを有している。鋭意検討の結果、発明者等が得た知見によれば、デジタル画像のエッジ部分の記録再生に必要な情報(以下、「画像エッジ成分」という。)は、図3(B)に示すように、輝点と輝点との間にも高周波数で重畳されている。
アナログ画像では、画像の記録再生に画像背景を構成する直流成分が必要である。これに対し、デジタル画像では、画像エッジ成分さえあればよく直流成分は不要である。従って、例えば、図3(B)に示す空間周波数成分を取り出すというように、フーリエ変換像から輝点と輝点との間にある特定の空間周波数成分を抽出して記録することで、デジタル画像を記録し再生することができると共に、直流成分による無駄な露光を防止してS/Nを向上させることができる。
図4は信号光のフーリエ変換像を模式的に示す図である。各輝点の大きさは輝度を反映させたものである。図4に示すフーリエ変換像のx軸方向の広がりは、図1に示したようなデータ画像のx軸方向の空間周波数ωxに対応し、x軸方向についてみると、フーリエ変換像は0次光(ωx=0)を中心にプラス方向およびマイナス方向に対称に広がっている。y軸方向についても同様である。
図5は図4に示すフーリエ変換像の特定の空間周波数成分(以下、「特定フーリエスペクトル」ともいう。)を抽出するフィルタの一例を示す図である。このフィルタ20は、光記録媒体の上流側で且つ信号光のフーリエ変換面に配置される。図5に示すように、フィルタ20は、フーリエ変換像のx軸上の0次と1次との間の位置に対向してピンホール21が形成された遮光体である。このフィルタ20をフーリエ変換面に配置することで、上述したとおり、輝点と輝点との間にある特定の空間周波数成分だけがフィルタ20を透過し、直流成分を含む他の空間周波数成分は遮断される。即ち、フィルタ20は、特定の空間周波数成分だけを透過するバンドパスフィルタとして機能する。その結果、直流成分による無駄な露光が防止されてS/Nが向上し、信号光の画像エッジ部分だけが効率よく記録される。
図6はフィルタの他の一例を示す図である。図6に示すように、フィルタ20は、フーリエ変換像の各輝点に対向して遮光部19が形成された光透過体である。光透過体は、信号光に対して透明な材料で形成されている。このような構成のフィルタをフーリエ変換面に配置することによっても、輝点と輝点との間にある特定の空間周波数成分だけがフィルタ20を透過し、直流成分を含む他の空間周波数成分を遮断することができる。
(ホログラム記録装置)
図7はホログラム記録装置の構成の一例を示す図である。このホログラム記録装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源6が設けられている。光源6のレーザ光照射側には、レーザ光を信号光用の光と参照光用の光との2つの光に分離するビームスプリッタ12が配置されている。
ビームスプリッタ12の光透過側には、ビームスプリッタ12を透過した信号光用の光を遮断するためのシャッター15が、光路に対し挿入及び退避可能に配置されている。シャッター15の光透過側には、コリメータレンズ10a、10b、フーリエ変換レンズ7で構成されたレンズ系がこの順に配置されている。
コリメータレンズ10bとフーリエ変換レンズ7との間には、液晶表示素子等で構成され、図示しないコンピュータから供給されたデジタルデータに応じて信号光用のレーザ光を変調し、各ページ毎のデジタル画像(信号光1)を生成する透過型の空間光変調器4が配置されている。フーリエ変換レンズ7の光透過側には、ピンホール21が形成されたフィルタ20が配置されている。
ビームスプリッタ12の光反射側には、ビームスプリッタ12で反射された参照光用のレーザ光を反射して光路を光記録媒体5の方向に変更するための反射ミラー13、14が配置されている。
次に上記のホログラム記録装置を用いたホログラム記録について説明する。まず、図示しない駆動装置によりシャッター15を光路から退避させて、レーザ光が通過できるようにする。光源6から発振されたレーザ光は、ビームスプリッタ12により信号光用の光と参照光用の光の2つの光に分離される。ビームスプリッタ12を透過したレーザ光は、コリメータレンズ10a、10bにより大径のビームにコリメートされて、信号光用の光として空間光変調器4に照射される。
空間光変調器4には、図示しないコンピュータからデジタルデータが入力される。空間光変調器4では、供給されたデジタルデータに応じて信号光用のレーザ光が強度変調され、信号光1が生成される。生成された信号光1は、フーリエ変換レンズ7によりフーリエ変換される。フーリエ変換された信号光1は、フィルタ20のピンホール21を通過して、光記録媒体5に照射される。
同時に、ビームスプリッタ12で反射されたレーザ光は、反射ミラー13、14で反射され、フィルタ20のピンホール21を通過して、光記録媒体5に参照光2として照射される。参照光2はフーリエ変換後の信号光1が照射される領域に照射される。これによって、光記録媒体5中でフーリエ変換後の信号光1と参照光2とが干渉して、光記録媒体5中に信号光1の画像エッジ部分がホログラムとして記録される。
図8はフィルタ20の遮光体に形成されるピンホール21の位置を示す図である。上述した高S/N化の原理を検証するために、図7に示すホログラム記録装置を用いて、空間光変調器4によりデジタル画像を生成し、フーリエ変換レンズ7によってフーリエ変換を行った。フーリエ変換面にフィルタ20を配置して、そのピンホール21の位置を変えながらフーリエスペクトルを抽出し、その後、別のレンズ(図示せず)により逆フーリエ変換してCCDカメラ(図示せず)で観察した。結果を図9に示す。なお、観察される画像はホログラム再生像ではなく、フィルタ20を透過した特定フーリエスペクトルを逆フーリエ変換して得られた画像(以下、「フィルタリング像」という。)である。
図8(B)では、フーリエ変換像のx軸上の0次と1次との間の位置に対向してピンホール21が形成されている。このフィルタ20でフーリエスペクトルを抽出した場合には、図9(B)に示すように、高いS/Nが実現されていることが分かる。これに対し、図8(A)に示すように、フーリエ変換像の0次(中心)を含む位置に対向してピンホール21が形成されたフィルタ20では、図9(A)に示すように、画像の背景(直流成分)が0次に集まり、これがフィルタ20を透過し画像を再構成し、この直流成分がデータドットのコントラストを落としている。
上記の結果から、アナログ画像を忠実に再現するには画像の直流成分は必須であるが、微小ドットで表されるデジタルのデータページでは直流成分は不要であることが分かる。従って、輝点と輝点との間にある特定の空間周波数成分だけをフィルタ20で抽出し、直流成分を含む他の空間周波数成分を遮断することで、直流成分による無駄な露光が防止されてS/Nが向上し、信号光の画像エッジ部分だけが効率よく記録される。また、無駄な露光が防止されることで、光記録媒体のダイナミックレンジのロスが防止される。
(ピンホール径・位置)
図10はフィルタ20の遮光体に形成されるピンホール21の大きさを示す図である。図10に示すように、フーリエ変換像のx軸上の0次と1次との間の位置に対向して形成されるピンホールの直径を種々変更して、フィルタリング像を観察した。フィルタ20は光記録媒体5に近接配置されるので、ピンホール21の開口断面積とほぼ同じ大きさの微小領域にホログラムが記録される。各輝点間の距離はζ=fλ/dで表され、レンズの焦点距離f、記録波長λ、空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。この例では、f=300mm、λ=532nm、d=41μmという実験条件を設定したので、各輝点間の距離ζはちょうど4mmとなる。
図10に点線で示すように、ピンホール21の直径を4mm、3mm、2mm、1.5mm、1mm、0.4mmと徐々に小さくして、フィルタリングされた像を観察した。結果を図11に示す。この例では、デジタル画像は、2画素ピッチ、5画素ピッチ、10画素ピッチで各々配列された微小ドット列を含んでいる。なお、空間光変調器の最小ドットが1画素に相当する。
図11(A)に示すように、直径4mmのピンホールでは0次光及び1次光に含まれる直流成分がフィルタ20を透過し、フィルタリング像のS/Nが劣化した。これに対し、図11(B)〜(E)に示すように、直径1mm〜3mmのピンホールでは0次光及び1次光に含まれる直流成分がフィルタ20で遮断され、フィルタリング像のS/Nが改善された。一方、図11(F)に示すように、ピンホール21の直径が0.4mm(ζ/10)以下になると、空間光変調器の最小ドットが観察できなくなった。
以上の結果から、ピンホールの直径、即ち、空間光変調器の最小ドットで表現されるデジタルデータを欠落無く再構築するのに必要なフーリエスペクトルの帯域幅r(mm)は、下記式(1)を満たす範囲とすることが好ましく、帯域幅rの範囲は下記式(2)を満たすことがより好ましい。
0<r<ζ(=fλ/d) 式(1)
ζ/10<r<ζ 式(2)
図12はフィルタ20の遮光体に形成されるピンホール21の位置を示す図である。図12に示すように、直径2mmのピンホールの位置を、フーリエ変換像の0次(中心)を含む位置から番号1乃至4で示す位置まで種々変更して、フィルタリング像を観察した。結果を図13に示す。
図13に示すように、いずれのフィルタリング像でもピンホールの位置に拘らず、空間光変調器の最小ドットが観察されている。このことは、抽出されるフーリエスペクトルの帯域幅rが上述の範囲内にあるならば、デジタルデータの1つのデータページに関して1つの微小領域(図中の番号1乃至4のいずれか1個の領域)に記録を行うことが可能であることを示す。
本発明では特定フーリエスペクトルを抽出して記録することで、例えば、図12に示すように、0<r<ζの範囲にある番号1乃至4で示す微小領域の各々に1枚のデータページを記録することができる。即ち、記録領域の微小化が可能となる。従来のホログラム記録では、0<r<2ζの領域に1枚のデータページを記録していたとすると、0<r<ζの範囲を4分割して記録するだけで、従来に比べて16倍もの記録密度が達成できる。
ここで注目すべきことは、各分割された領域には1枚のデータページのホログラムしか記録されておらず、多重化されていないということである。従って、上述した記録領域の微小化に加えて各領域ごとに多重記録を実施することで、従来の記録方式に比べ少なくとも1桁以上高い記録密度を実現することができる。例えば、参照光のランダムパターンを変更して記録することで、相関の無い高周波成分を記録することができる。即ち、位相相関多重記録を行うことができる。
なお、上記ではフーリエ変換像のx軸上の0次と1次との間の位置に対向してピンホールを形成する例について説明したが、画像エッジ成分は、1次と2次、2次と3次といった他の隣接する輝点間にも高周波数で重畳されているので、他の隣接する輝点間の位置に対向してピンホールを形成することで、上記と同様に、直流成分による無駄な露光が防止されてS/Nが向上し、信号光の画像エッジ部分だけが効率よく記録される。
(ホログラム再生装置)
図14はホログラム再生装置の構成の一例を示す図である。このホログラム再生装置は、図7に示すホログラム記録装置に、フーリエ変換レンズ8、およびCCDやCMOSアレイ等のフォトディテクタアレイなどの2次元の光検出器9を付加したものである。光記録媒体5には、上述した方法によってデジタルデータが記録されている。
ホログラムの再生時には、図示しない駆動装置によりシャッター15を光路に挿入して、信号光用の光を遮断する。これにより、参照光2だけがフィルタ20のピンホール21を通過して、光記録媒体5のホログラムが記録された領域に照射される。照射された参照光2は、ホログラムによって回折される。
光記録媒体5にはフーリエ変換像が記録されているので、回折光3をフーリエ変換レンズ8により逆フーリエ変換することによって、フーリエ変換レンズ8の焦点面で、信号光の画像エッジ部分が強調された再生像を観察することができる。この再生像を、光検出器9によって検出して、信号光の画像エッジ部分が有するデジタルデータを読み取ることができる。
(フィルタの変形例)
なお、上記の実施の形態では、ピンホールが形成された遮光体をフィルタとして用いる例について説明したが、このような遮光体の代わりに空間光変調器を用いることができる。フィルタとして空間光変調器を用いることで、プログラマブルにピンホールの位置を変化させることができる。例えば、図17に示すように、プログラマブルフィルタ20aとして空間光変調器を用いた場合には、光透過部(ピンホール)の位置を21a→21b→21cと順次変化させることができ、光記録媒体5aを移動させることなく、23a→23b→23cと光記録媒体5aの異なる領域にデータページを順次記録することができる。
また、固定型の遮光体の代わりにターレット等の回転板を用いることができる。回転型のフィルタを用いることで、光記録媒体5aの異なる領域にデータページを順次記録することができる。例えば、図18に示すように、フィルタ20bとしてピンホール21dが形成されたターレットを用いた場合には、ターレットを所定方向(図では矢印A方向)に回転させることができ、光記録媒体5bを移動させることなく、23d→23e→23fと光記録媒体5bの異なる領域にデータページを順次記録することができる。
(同軸記録)
また、上記の実施の形態では、信号光と参照光とを異なる方向から照射する例について説明したが、信号光と参照光とを同軸で照射することができる。図15に同軸構成のホログラム記録再生装置の一例を示す。
このこのホログラム記録再生装置には、コヒーレント光であるレーザ光を発振する光源22が設けられている。光源22のレーザ光照射側には、コリメータレンズ24、26が配置されている。コリメータレンズ24、26の光透過側には、所定方向の偏光だけを透過する偏光ビームスプリッタ28が配置されている。偏光ビームスプリッタ28の光反射側には、図示しないコンピュータから供給されたデジタルデータに応じてレーザ光を変調し、各ページ毎のデジタル画像(信号光)と参照光とを生成する反射型の空間光変調器30が配置されている。
光源22から発振されたレーザ光は、コリメータレンズ24、26により大径のビームにコリメートされて、偏光ビームスプリッタ28に入射し、空間光変調器30の方向に反射される。空間光変調器30には、図示しないコンピュータからデジタルデータが入力され、供給されたデジタルデータに応じてレーザ光が強度変調され、信号光及び参照光が生成される。
このとき、図16に示すように、空間光変調器30の左半分をデータ表示用に使用して、入射光44中の空間光変調器30の左半分に入射する部分の強度を変調して、左半分で反射された光を信号光1とし、一方、空間光変調器30の右半分を参照光用のデータ(ランダムパターンなど)で強度変調又は位相変調して、右半分で反射された光を参照光2とする。空間光変調器30で反射された信号光及び参照光は、偏光ビームスプリッタ28に入射し、偏光ビームスプリッタ28を透過する。
偏光ビームスプリッタ28の光透過側には、フーリエ変換レンズ32が配置されている。また、フーリエ変換レンズ32の光透過側には、反射型の空間光変調器34がプログラマブルフィルタとして配置されている。
偏光ビームスプリッタ28を透過した信号光及び参照光は、フーリエ変換レンズ32でフーリエ変換される。フーリエ変換された信号光及び参照光は、空間光変調器34に照射される。プログラマブルフィルタとして配置された空間光変調器34は、特定フーリエスペクトルだけをフィルタリング(抽出)し偏光変調して、フーリエ変換レンズ32の方向に反射する。フィルタリング後の信号光及び参照光は、レンズ32で逆フーリエ変換されて、偏光ビームスプリッタ28に再度入射し、偏光ビームスプリッタ28で反射される。
偏光ビームスプリッタ28の光反射側には、高NAの対物レンズ36が配置されている。偏光ビームスプリッタ28で反射された信号光及び参照光は、対物レンズ36によりフーリエ変換され、光記録媒体38に同時に且つ同軸で照射される。参照光はフーリエ変換後の信号光が照射される領域に照射される。これによって、光記録媒体38中でフーリエ変換後の信号光と参照光とが干渉して、光記録媒体38中に信号光の画像エッジ部分がホログラムとして記録される。
ここで注目すべきことは、参照光を信号光と同軸にすることで、参照光の0次成分(直流成分)もプログラマブルフィルタとして配置された空間光変調器34で同時にカット(バンドパスフィルタリング)することができるということである。この場合には、参照光のランダムパターンを適切に選ぶことで、バンドパスフィルタリングされたフーリエスペクトルのパターンを劇的に変化させることができる。これは、常に共通になる参照光の直流成分(0次成分)を含まないことに起因する。このため、参照光として擬似ランダムパターンを選択することで、記録面で相互相関の無い複数の参照光を得ることができ、これを用いて同一領域に多重記録が行うことができる。
また、光記録媒体38の再生光射出側には、高NAの対物レンズ40、CMOSアレイ等の2次元の光検出器42が配置されており、ホログラムの再生時には、参照光だけが光記録媒体38のホログラムが記録された領域に照射される。照射された参照光は、ホログラムによって回折される。この回折光を対物レンズ40により逆フーリエ変換することによって、対物レンズ40の焦点面で、信号光の画像エッジ部分が強調された再生像を観察することができる。この再生像を、光検出器42によって検出して、信号光の画像エッジ部分が有するデジタルデータを読み取ることができる。
以上説明したように、同軸記録の場合には、参照光と信号光が共通の光学系を通り、レンズにより同時にフーリエ変換され、バンドパスフィルタによりデータ記録に最低限必要なフーリエスペクトルを抽出し、これを媒体に照射することでホログラム記録する。参照光もバンドパスフィルタリングされた光であることから、参照光パターンの変化でフーリエスペクトルを変えて光記録媒体を移動させることなく同一領域に多重記録を行うことが可能である。
また、参照光および信号光の直流成分や高次成分など不要な成分は露光に使用されないため、S/Nが向上すると共に、ダイナミックレンジをロスすることがなく、体積記録の限界近くV/λ3ビット程度の記録容量を実現することができる。
(ピンホールの形状)
また、上記の実施の形態では、円形に開口したピンホールを形成する例について説明したが、ピンホールの開口形状は円形には制限されない。例えば、多角形状や矩形状に開口したピンホールを形成してもよい。
(データページの構成)
白黒比率が等しい二値のデジタル画像(信号光)の場合に直流成分を除去すると、再生時にS/Nが低下するという知見を得た。この知見に基づきデータページの構成を種々検討したところ、以下に示す2通りの手法でS/Nが向上することを見出した。
(1)デジタル画像の信号光成分を孤立させる。
(2)デジタル画像の各画素または各画素ブロックに対する信号光成分の比率を大きくする。
図1では各信号光成分が隙間なく配置された例について説明したが、各信号光成分の分解能を上げるためには、図19に示すように、信号光成分の周囲にブラックマトリクス54を設ける等して、画素50〜50の信号光成分52〜52を相互に離間させて配置することが好ましい。なお、以下では、画素50〜50を区別する必要がない場合は「画素50」と称し、信号光成分52〜52を区別する必要がない場合は「信号光成分52」と称する。
ここで、画素50と信号光成分52とは同心正方形状であり、画素50の一辺の長さ(画素サイズ)をd、信号光成分(開口)52の一辺の長さをa、信号光成分52の配置間隔をN×aとすると、a/dで表される開口率は1/(N+1)となる。なお、例えば3×3画素のように複数画素からなる画素ブロック毎に信号光成分を配置する場合には、画素ブロックの一辺の長さをdとする。
種々実験を行った結果、信号光成分の配置間隔を信号光成分の一辺の長さaと等しくした場合(N=1、a/d=0.5)には直流成分を除去すると信号光が再生されないことが分かった。また、信号光成分52の配置間隔をaより大きくして(N>1)各信号光成分を孤立させることで、この問題を回避できることが分かった。N>1ではa/dで表される開口率は0.5より小さくなる。Nの値が大きくなるほど、信号光(ポジ画像)のS/Nが向上する。
更に、a/dで表される開口率を0.5より大きくすることで、直流成分を除去しても信号光の反転画像(ネガ画像)が記録・再生され、開口率が1に近づくほどネガ画像のS/Nが向上することを見い出した。これによっても、上記の問題を回避することができる。なお、信号光のネガ画像が生成する機構は以下のように推定される。
即ち、直流成分を除去することは、信号光と全体強度が等しく且つ位相差πの平面波を信号光に干渉させることに等しい。例えば、信号光がすべて直流成分で構成される平面波の場合には、同じ強度で位相差πの平面波を干渉させると信号光は0になる。従って、デジタルデータで変調された信号光の直流成分を除去する場合には、同じトータル強度を持ち且つ位相差πの平面波を、元の信号光に干渉させた結果と等しい。この場合、明るかった部分は負の干渉により暗くなり、暗かった部分には光波が加わるのみなので結果として明るくなる。
また、実験結果から経験的に、直流成分を除去した後のS/Nの、直流成分を除去する前のS/Nに対する割合(S/Nの劣化度合い)が、下記式で定義されることを見出した。図20はこのS/Nの劣化度合いを開口率に対してプロットしたグラフである。S/Nの劣化度合いの絶対値が小さい方がS/Nの劣化が顕著である。
S/Nの劣化度合いの絶対値が0.1より大きくなければ、元のデジタル画像(又はその反転画像)を目視で確認することができない。従って、図20に示した結果から、信号光(ポジ画像)を記録、再生する場合には、a/dで表される開口率を下記の範囲とすることが好ましい。
0<a/d<0.45
一方、信号光の反転画像(ネガ画像)を記録、再生する場合には、a/dで表される開口率を下記の範囲とすることが好ましい。
0.55<a/d<1
上述したデータページは、図7に示すホログラム記録装置において、空間光変調器4の光射出側に近接してマスク58を配置することで生成することができる。マスク58は、図21に示すように、空間光変調器4のx行y列のマトリクス状に配列された画素5611〜56xyに対応して開口部6011〜60xyが設けられたブラックマトリクスマスクである。なお、以下では、画素5611〜56xyを区別する必要がない場合は「画素56」と称し、開口部6011〜60xyを区別する必要がない場合は「開口部56」と称する。また、空間光変調器4の各画素56をブラックマトリクスを介して配置しても同様に上述したデータページを生成することができる。
デジタル画像(信号光)の一例を示す図である。 信号光のフランフォーファ回折像を示す図である。 (A)はフーリエ変換スペクトルを示す図であり、(B)はその部分拡大図である。 信号光のフーリエ変換像を模式的に示す図である。 図4に示すフーリエ変換像の特定の空間周波数成分を抽出するフィルタの一例を示す図である。 フィルタの他の一例を示す図である。 ホログラム記録装置の構成の一例を示す図である。 (A)及び(B)はフィルタの遮光体に形成されるピンホールの位置を示す図である。 (A)及び(B)はピンホールの位置に応じたフィルタリング像を示す図である。 フィルタの遮光体に形成されるピンホールの大きさを示す図である。 (A)〜(F)はピンホールの大きさに応じたフィルタリング像を示す図である。 フィルタの遮光体に形成されるピンホールの位置を示す図である。 (A)〜(E)はピンホールの位置に応じたフィルタリング像を示す図である。 ホログラム再生装置の構成の一例を示す図である。 同軸構成のホログラム記録再生装置の一例を示す。 信号光と参照光とを同時に生成する空間光変調器の構成を示す図である。 空間光変調器をプログラマブルフィルタとして用いた例を示す図である。 ピンホールが形成されたターレットをフィルタとして用いた例を示す図である。 信号光成分が相互に離間させて配置された様子を示す図である。 S/Nの劣化度合いを開口率に対してプロットしたグラフである。 ブラックマトリクスマスクの一例を示す図である。
符号の説明
1 信号光
2 参照光
3 回折光
4 空間光変調器
5 光記録媒体
6 光源
7,8 フーリエ変換レンズ
9 光検出器
10a コリメータレンズ
10b コリメータレンズ
12 ビームスプリッタ
13 反射ミラー
15 シャッター
19 遮光部
20,20b フィルタ
20a プログラマブルフィルタ
21 ピンホール
22 光源
24 コリメータレンズ
28 偏光ビームスプリッタ
30 空間光変調器
32 フーリエ変換レンズ
32 レンズ
34 空間光変調器
36 対物レンズ
38 光記録媒体
40 対物レンズ
42 光検出器
44 入射光
50 画素
52 信号光成分
54 ブラックマトリクス
56 画素
60 開口部
58 マスク

Claims (26)

  1. 二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を除去し、前記直流成分が除去された信号光と参照光とを光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
  2. 二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断すると共に前記直流成分以外の成分を透過するフィルタを光記録媒体の信号光照射側に配置し、前記フィルタを透過した前記直流成分以外の成分と参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
  3. 二値のデジタルデータを明暗画像で表す信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断すると共に前記フーリエ変換像の隣接する輝点間に存在する空間周波数成分を抽出するフィルタを光記録媒体の信号光照射側に配置し、前記フィルタにより抽出された空間周波数成分と参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録方法。
  4. 前記フィルタは、前記明暗画像の画像エッジ部分の記録再生に必要な情報が重畳された特定の空間周波数成分を抽出する請求項3に記載のホログラム記録方法。
  5. 前記フィルタとして、前記フーリエ変換像の隣接する輝点間に対向して光透過部が予め形成された遮光体、又は前記フーリエ変換像の輝点に対向して遮光部が予め形成された光透過体を用いた請求項3に記載のホログラム記録方法。
  6. 前記フィルタとして、前記フーリエ変換像の隣接する輝点間に対向して光透過部が異なる位置に順次形成される可変フィルタを用いた請求項3に記載のホログラム記録方法。
  7. 前記フーリエ変換像の0次の輝点1次の輝点との間に対向して光透過部が形成された請求項5または6に記載のホログラム記録方法。
  8. 前記光透過部の直径rが下記式(1)の範囲にある請求項5から7までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
    0<r<ζ 式(1)
    式中、ζはζ=fλ/dで表される各輝点間の距離であり、前記信号光をフーリエ変換するレンズの焦点距離f、記録波長λ、前記信号光を生成する空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
  9. 前記光透過部の直径rが下記式(2)の範囲にある請求項5から7までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
    ζ/10<r<ζ 式(2)
    式中、ζはζ=fλ/dで表される各輝点間の距離であり、前記信号光をフーリエ変換するレンズの焦点距離f、記録波長λ、前記信号光を生成する空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
  10. 前記可変フィルタを空間光変調素子で構成した請求項6に記載のホログラム記録方法。
  11. 前記光記録媒体の信号光が照射される領域に、前記フィルタを通して前記参照光を照射する請求項2から10までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  12. 前記信号光と前記参照光とを同軸で照射する請求項1から11までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  13. 同一領域に複数のホログラムを多重記録する請求項1から12までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  14. 前記参照光のランダムパターンを変更して複数のホログラムを位相相関多重記録する請求項13に記載のホログラム記録方法。
  15. コヒーレント光を照射する光源と、
    二値のデジタルデータに応じて前記光源から照射された光を強度変調して、デジタルデータを明暗画像で表す信号光を生成する空間光変調器と、
    前記信号光をフーリエ変換する結像光学系と、
    前記光源から照射された光から参照光を得る参照光光学系と、
    前記結像光学系と光記録媒体との間に配置され、前記信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)の輝点に対向して形成され且つ前記フーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断する遮光部と、前記直流成分以外の成分を透過する光透過部とを有するフィルタと、
    を備え、
    前記フィルタを透過した前記直流成分以外の成分と前記参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録装置。
  16. コヒーレント光を照射する光源と、
    二値のデジタルデータに応じて前記光源から照射された光を強度変調して、デジタルデータを明暗画像で表す信号光を生成する空間光変調器と、
    前記信号光をフーリエ変換する結像光学系と、
    前記光源から照射された光から参照光を得る参照光光学系と、
    前記結像光学系と光記録媒体との間に配置され、前記信号光のフーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)の輝点に対向して形成され且つ前記フーリエ変換像の0次〜n次(nは1以上の整数)における直流成分を遮断する遮光部と、前記信号光のフーリエ変換像の隣接する輝点間に対向して形成され且つ前記輝点間に存在する空間周波数成分を透過する光透過部とを有するフィルタと、
    を備え、
    前記フィルタを透過した前記空間周波数成分と前記参照光とを前記光記録媒体に同時に照射して、前記明暗画像の画像エッジ部分を前記光記録媒体にホログラムとして記録するホログラム記録装置。
  17. 前記フーリエ変換像の0次の輝点1次の輝点との間に対向して光透過部が形成された請求項16に記載のホログラム記録装置。
  18. 前記光透過部の直径rが下記式(1)の範囲にある請求項16または17に記載のホログラム記録装置。
    0<r<ζ 式(1)
    式中、ζはζ=fλ/dで表される各輝点間の距離であり、前記信号光をフーリエ変換するレンズの焦点距離f、記録波長λ、前記信号光を生成する空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
  19. 前記光透過部の直径rが下記式(2)の範囲にある請求項16または17に記載のホログラム記録装置。
    ζ/10<r<ζ 式(2)
    式中、ζはζ=fλ/dで表される各輝点間の距離であり、前記信号光をフーリエ変換するレンズの焦点距離f、記録波長λ、前記信号光を生成する空間光変調器の画素ピッチdにより決まる値である。
  20. 前記信号光は、前記明暗画像の各画素又は各画素ブロック毎の信号光成分を相互に離間させて配置した請求項1から14までのいずれか1項に記載のホログラム記録方法。
  21. 前記画素又は前記画素ブロックの形状及び前記信号光成分の形状を同心正方形とした請求項20に記載のホログラム記録方法。
  22. 前記信号光成分の配置間隔を前記信号光成分の一辺の長さより大きくして、前記明暗画像のポジ画像をホログラムとして記録する請求項21に記載のホログラム記録方法。
  23. 前記画素又は前記画素ブロックの一辺の長さをd、前記信号光成分の一辺の長さをaとした場合に、a/dで表される開口率を0.5未満とした請求項22に記載のホログラム記録方法。
  24. 前記開口率を下記の範囲とした請求項23に記載のホログラム記録方法。
    0<a/d<0.45
  25. 前記画素又は前記画素ブロックの一辺の長さをd、前記信号光成分の一辺の長さをaとした場合に、a/dで表される開口率を0.5より大きくして、前記明暗画像のネガ画像をホログラムとして記録する請求項21に記載のホログラム記録方法。
  26. 前記開口率を下記の範囲とした請求項25に記載のホログラム記録方法。
    0.55<a/d<1
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