JP4032887B2 - 給液装置および液体吐出装置 - Google Patents

給液装置および液体吐出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯液装置に貯留された液状体を、この液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ供給する給液装置および液体吐出装置に関する。
【0002】
【背景技術】
従来、液状体をヘッドの吐出口から吐出させる液体吐出装置として、例えば特開平9−216375号公報に記載の構成が知られている。この特開平9−216375号公報に記載のものは、貯液装置としてのインクカートリッジに封入された液状体であるインクをヘッドから液滴として吐出する、いわゆるインクジェット方式の記録装置である。この構成は、インクカートリッジが着脱可能に取り付けられてインクカートリッジからインクを導入し、ヘッドへインクを供給する給液装置を備えている。
【0003】
この給液装置は、導入したインクをヘッドへ供給するための流路を複数有した流路形成部材を備えている。流路形成部材は、インクが流入する一端側に開口する流入口が一直線上に位置する状態に複数の流路を設けている。また、給液装置には、内周側が流路に連通する状態に針状で、インクカートリッジに嵌挿してインクを導入する供給針が複数取り付けられる。これら供給針は、流路の流入口の配列する方向と略平行で一直線上に流路形成部材に並設されている。さらに、給液装置には、インクとともに異物や気泡などが流路に流入することを防止するフィルタが流路毎に複数配設されている。これらフィルタは、供給針を流路形成部材に取り付ける際に流路形成部材とにて挾持される状態で配設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記特開平9−216375号公報に記載のような従来の液体吐出装置では、流路の流入口が一直線上に位置するとともに、供給針も一直線上に並設されている。このため、フィルタの配列も一直線上に位置する状態となる。このため、従来の液体吐出装置では、淀みない安定したインクの供給のために大型のフィルタを配設すると、流路形成部材が大型化する問題がある。
【0005】
また、流路の流入口が複数列に位置する状態で流路を設けて、供給針も流路の流入口に対応して複数列で並設することにより、流路形成部材の小型化を図ることも考えられる。しかしながら、供給針を複数列で並設することにより、例えば供給針毎に異なる色のインクを導入する場合、インクが導入されるインクカートリッジを給液装置に対応した特有の構造に設計する必要がある。このため、インクカートリッジが他の構成の給液装置には対応できなくなり、汎用性の向上が望めなくなる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、特有の構造に設計することなく貯液装置の共用化が図れ、液状体を安定して供給可能で小型化が図れる給液装置および液体吐出装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内周側を液状体が流通可能な略筒状で開口可能に閉塞された供給部を有した貯液装置に貯留された液状体を、この液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ供給する給液装置であって、前記ヘッドへ供給する前記液状体が流通し流入口を開口する複数の流路と、内周が前記流路にそれぞれ連通して略一直線上に位置する状態で複数並設され、前記貯液装置の供給部に嵌挿して開口させ前記貯留する液状体を導入して前記流路に流通させる複数の針状の導入部と、前記流路および前記導入部間に位置して前記流入口を覆って略一直線上に位置することなく複数配設されたフィルタと、を具備したことを特徴とした給液装置である。
【0008】
この発明では、液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ供給する液状体が流通する流路と、貯液装置の供給部に嵌挿して開口させ液状体を導入して流路に流通させる複数の針状で略一直線上に並設される導入部との間に位置して、流入口を覆う状態に略一直線上に位置することなくフィルタをそれぞれ配設する。このことにより、貯液装置の供給部が略一直線上に並設する導入部に対応して略一直線上となり、貯液装置における供給部の位置が同一の位置関係となり、例えば導入部と貯液装置とを一対一対応とする場合には同一構造の貯液装置が利用可能で、また複数の供給部を有する一体型の貯液装置とする場合には導入部が略直線上に位置する他の給液装置にも対応可能となり、貯液装置の汎用性の向上が図れる。さらに、フィルタが略一直線上に位置しない、例えば千鳥状などに変位する状態に配置することにより、導入部の配列方向における小型化や大型のフィルタを用いることによる淀みない安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0009】
そして、本発明では、フィルタは、略千鳥状に位置して配設されることが好ましい。このことにより、簡単な構造で小型化や安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0010】
また、本発明では、フィルタは、液状体が流通する方向に対して略円形であることが好ましい。このことにより、簡単な構造で液状体の淀みが生じずに安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0011】
さらに、本発明では、流路を液状体の流通する方向が導入部の中心軸に対して交差する傾斜した状態に設け、フィルタを流路が傾斜する方向側に変位した位置で流入口が対向する状態に配設することが好ましい。このことにより、導入部で導入した液状体がフィルタを流通した後に抵抗なく円滑に流路を流通し、淀みが生じずに安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0012】
また、本発明では、導入部は、中心軸がフィルタの中心軸上に位置せず、かつ、先端からフィルタの周縁に向けた方向が中心軸に対して交差する傾斜した状態に設けられたことが好ましい。このことにより、導入部で導入した液状体がフィルタを流通した後に抵抗なく円滑に流路を流通し、淀みが生じずに安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0013】
さらに、本発明では、複数の導入部は、配列方向の中心に対してそれぞれ対称的に設けられたことが好ましい。このことにより、導入部の配設が容易となるとともに、例えば導入部が対称の位置で対称形となるように液状体が抵抗なく円滑に流通するために異なる形状で形成した場合でも、誤って他の位置に配設されることが防止され、製造性の向上が図れる。
【0014】
そして、本発明では、流路の流入口の開口縁に連続して設けられ液状体の流通する方向の上流側に向けて拡開し流入口より径大の集液口を流入口が変位する位置に開口する略裁頭形の集液部を備え、フィルタを周縁が集液口を閉塞する状態で配設することが好ましい。このことにより、導入部で導入した液状体がフィルタを流通した後に抵抗なく円滑に流路を流通し、淀みが生じずに安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0015】
さらに、本発明では、導入部は、貯液装置の供給部に嵌挿して内周側に液状体を導入する略細長筒状の胴体部と、この胴体部に内周が連続して流入口に向けて拡開しこの胴体部の内径より径大の整流口をこの胴体部が中心位置から変位する位置関係で開口する略裁頭形の整流部とを有し、集液口の周縁および整流部の整流口の周縁との間でフィルタの周縁を挾持してフィルタを配設することが好ましい。このことにより、フィルタで捕捉される気泡などが整流部の内面に沿って移動され、気泡などがフィルタに滞留することなく安定して液状体が流通し、安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0016】
また、本発明では、導入部の整流口に対して胴体部が変位する位置から整流口の中心に向けられる方向が、集液部の集液口における中心から集液口に対して流入口の変位する位置に向けられる方向と略同方向となる状態に導入部を設けることが好ましい。このことにより、導入した液状体を流路に流入させる際に流通する方向が大きく変更されずに抵抗なく円滑に流路に流入され、淀みが生じずに安定した液状体の供給が容易に図れる。
【0017】
さらに、本発明では、複数の導入部により、複数の貯液装置にそれぞれ設けられた供給部にそれぞれ嵌挿し、それぞれ貯留された液状体を導入させることが好ましい。このことにより、複数の貯液装置における供給部の位置関係が同一となり、同一構造の貯液装置が利用され、汎用性が向上する。
【0018】
一方、本発明は、液状体を吐出する吐出口を有したヘッドと、このヘッドへ前記液状体を供給する請求項1ないし8のいずれかに記載の給液装置と、を具備したことを特徴とした液体吐出装置である。
【0019】
この発明では、液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ液状体を供給する給液装置として、貯液装置の汎用性の向上、小型化、淀みない安定した液状体の供給が容易に図れる請求項1ないし8のいずれかに記載の給液装置を用いるため、汎用性の向上によるコストの低減、小型化および安定した液状体の吐出が容易に図れる。
【0020】
そして、この発明では、ヘッドは、給液装置に一体的に取り付けられたことが好ましい。このことにより、組立作業性の向上が図れ、製造性の向上が容易に図れる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液体吐出装置について図面を参照して説明する。
【0022】
〔液体吐出装置の構成〕
まず、液体吐出装置の構成について図面を参照して説明する。図1は、液体吐出装置を示す一部を切り欠いた斜視図である。図2は、台座部にタンクを装着する状況を示す斜視図である。図3は、ヘッドユニットを示す分解斜視図である。図4は、ヘッドユニットを示す断面図である。図5は、ヘッドを示す断面図である。図6は、ヘッドを示す平面図である。図7は、給液装置を示す平面図である。図8は、中央供給針を示す平面図である。図9は、給液装置を示す一部を切り欠いた断面拡大図である。図10は、片側供給針を示す平面図である。図11は、流路形成部材を示す上面側斜視図である。図12は、流路形成部材を示す下面側斜視図である。図13は、流路形成部材を示す平面図である。図14は、フィルタを取り付けた状態の流路形成部材を示す平面図である。
【0023】
図1において、100は液体吐出装置で、この液体吐出装置100は、例えばインクジェット方式の記録装置などで、インクなどの液状体を液滴で吐出させて文字や絵画を印刷して描画するなどし、紙などの被吐出物101にデータを出力させる。そして、液体吐出装置100は、筐体200と、ヘッドユニット300と、このヘッドユニット300を移動させる移動手段400と、被吐出物101を搬送する搬送手段500と、を備えている。
【0024】
移動手段400は、ガイド軸410と、移動用駆動モータ420と、駆動伝達部材430と、台座部440と、を備えている。ガイド軸410は、軸方向の両端が筐体200に保持されて配設されている。移動用駆動モータ420は、ガイド軸410の一端側の近傍に位置して配設されている。この移動用駆動モータ420の出力軸421には、出力プーリ422が一体的に設けられている。駆動伝達部材430は、プーリ431と、駆動ベルト432とを有している。プーリ431は、ガイド軸410の他端側の近傍で出力プーリ422に対応する位置に回転自在に配設されている。駆動ベルト432は、無端ベルト状に形成され、プーリ431および出力プーリ422に掛け渡されている。台座部440は、ガイド軸410に摺動可能に配設されているとともに駆動ベルト432に連結され、駆動ベルト432の回行によりガイド軸410に沿って主走査方向に移動する。
【0025】
また、台座部440には、ヘッドユニット300が一体的に取り付けられる。さらに、台座部440には、図1および図2に示すように、液状体601を貯留するタンク600を着脱可能に取り付ける取付機構部441が設けられている。この取付機構部441は、保持部442と、取付ハンドル部443とを備えている。保持部442は、タンク600を位置決め保持する。取付ハンドル部443は、一端側が揺動する状態に他端側が軸支されている。この取付ハンドル部443は、一端側を揺動させることにより、タンク600をヘッドユニット300に連結させて貯留する液状体601を供給可能とする状態と、ヘッドユニット300との連結状態を解除して取り外し可能な状態とにタンク600を移動させる。
【0026】
搬送手段500は、図1に示すように、搬送用駆動モータ510と、ガイド軸410と略平行に配設され搬送用駆動モータ510の回転駆動により回転する図示しないシャフトと、このシャフトに一体的に設けられた図示しないローラとを備えている。この搬送手段500は、図示しない載置部に載置された印刷用紙などの被吐出物101を、搬送用駆動モータ510の回転駆動でシャフトとともに回転するローラにより、移動手段400の台座部440と対向する位置に搬送させる。この搬送される被吐出物101は、移動手段400によるヘッドユニット300が装着された台座部440の主走査方向への移動に対して直交する副走査方向への移動となる。
【0027】
ヘッドユニット300は、例えばピエゾの縦振動方式にて液滴を吐出する構成で、図3および図4に示すように、ヘッド310と、配線基板320と、連結部材330と、給液装置340と、を備えている。ヘッド310は、ノズルプレート311、キャビティプレート312、振動板313、ケース部材314、ピエゾ取付基板315およびカバー部材316を備えている。
【0028】
ノズルプレート311は、例えばポリテトラフルオロエチレンなどにて撥水処理されたステンレス製の平板に、略円形の吐出口としてのノズル311Aがプレス加工にて複数開口形成されている。ノズル311Aは、例えば略等間隔で180個開口形成されたノズル列が3対の6列で設けられている。そして、ノズルプレート311には、角部分に位置決め孔311Bが2つ設けられている。
【0029】
キャビティプレート312は、例えばシリコンウェハにてノズルプレート311と略同形状の平板状に形成され、ノズルプレート311のノズル311Aに対応して適宜エッチング処理されて形成されている。そして、キャビティプレート312には、ノズルプレート311と同様に、対応する角部分に位置決め孔312Aが2つ設けられている。
【0030】
振動板313は、例えば図5に示すように、ノズルプレート311と略同形状のステンレス製の平板の一面にポリフェニレンスルフィド(polyphenylene sulfide:PPS)が層状に形成されたステンレス層313AおよびPPS層313Bの2層構造で、ノズル311Aに対応して適宜エッチング処理されている。そして、振動板313には、図3に示すように、ノズルプレート311およびキャビティプレート312と同様に、対応する角分部に位置決め孔313Cが2つ設けられている。
【0031】
ケース部材314は、合成樹脂製、例えば特にエンジニアリングプラスチックなどの機械的強度が比較的に高い合成樹脂や機械的強度や液状体601に対する対膨潤性、耐蝕性が高いステンレス鋼などにて形成され、一面側に四角柱状の取付台座部314Aが突設されている。この取付台座部314Aの先端には、ノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313が収容される図示しない収容凹部が設けられている。なお、振動板313は、PPS層313Bがキャビティプレート312側に対応する状態で収容される。また、収容凹部内には、位置決めピン314Bが突設される。この位置決めピン314Bは、ノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313の位置決め孔311B,312A,313Cに嵌挿し、ノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313を積層する状態に位置決めする。
【0032】
また、ケース部材314には、ノズルプレート311の対をなすノズル列に対応して、取付台座部314Aを貫通しノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313が収容される収容凹部に連通する3つのスリット314Cが略等間隔に設けられている。これらスリット314Cには、スリット314Cの内方に向けて略凹溝状の注入路314C1が設けられている。この注入路314C1は、スリット314Cの開口縁で接着剤などが注入される注入孔314C2を開口し、この注入孔314C2からスリット314Cの反対側であるノズルプレート311側に沿って設けられている。さらに、ケース部材314には、取付台座部314Aを貫通する流通路314Dがノズル列に対応して6つ設けられている。これら流通路314Dは、一端が取付台座部314Aの収容凹部に開口し、他端が取付台座部314Aの突出する側と反対側に突出する状態に設けられている。
【0033】
そして、収容凹部にノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313が積層する状態では、図5および図6に示すように、流通路314Dはノズルプレート311のノズル311Aに連通する。すなわち、流通路314Dは、ノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313で区画される供給路を構成するリザーバ351に連通する。このリザーバ351は、供給路352を介して、後述するピエゾ素子315Aが接続された位置に対応しピエゾ素子315Aの伸縮により容積が変動する供給路を構成するキャビティ353に連通する。このキャビティ353は、ノズル311Aに連通する。なお、図6は、説明の都合上、ノズル311Aを1列で4個として示したものである。
【0034】
また、ケース部材314には、図3に示すように、流通路314Dの端部が突出する側に突出する一対の位置決め凸部314Eが設けられている。さらに、ケース部材314には、位置決め突出部314Fが設けられている。また、ケース部材314には、ねじ358が挿通される取付孔314Gが3カ所設けられている。
【0035】
ピエゾ取付基板315は、図3ないし図6に示すように、例えばノズル列の180個のノズル311Aに対応して複数のピエゾ素子315Aが設けられた長手矩形状のステンレス鋼板製の基板315Bを有している。ピエゾ素子315Aとしては、例えばジルコン酸チタン酸鉛(lead zirconate titanate:PZT)などが用いられる。このピエゾ素子315Aは、例えば長手矩形状に形成され、長手方向の一端が基板315Bの長手方向の一縁から突出する状態に、基板315Bの一縁に沿って1列に複数配設されている。そして、この基板315Bの一面には、図示しないテープ状の配線基板(TCP:Tape Carrier Package)に設けられたIC315Cが接着されている。また、TCPの長手方向の一縁には、IC315Cに接続される図示しない端子が複数設けられた端子部315Dが舌片状に突出する状態に設けられている。そして、このピエゾ取付基板315は、ケース部材314のスリット314C内に配設されて、図5に示すように接着剤315Eなどにて固定される。
【0036】
このケース部材314への固定は、ピエゾ素子315Aがあらかじめ塗布された接着剤315Eなどにて振動板313のステンレス層313Aに接着されるとともに、基板315Bが注入孔から注入された接着剤315Eにてケース部材314に接着されることによりスリット314C内に配設されて固定される。なお、各ピエゾ取付基板315は、同じ向き、すなわち基板315Bに対してピエゾ素子315Aが設けられた側が、ケース部材314において同じ側に位置する状態でケース部材314に配設されている。
【0037】
カバー部材316は、鋼板などの導電性部材にてプレス加工されて形成されている。このカバー部材316には、枠状部316Aと、この枠状部316Aから折曲された覆い部316Bと、覆い部316Bから折曲されたカバー取付部316Cとを有している。枠状部316Aは、ノズルプレート311の周縁を覆う四角枠状に形成されている。覆い部316Bは、ノズルプレート311、キャビティプレート312および振動板313とともにケース部材314の取付台座部314Aを覆う状態に設けられている。カバー取付部316Cには、ケース部材314の取付孔314Gに対応する貫通孔316Dが設けられている。
【0038】
配線基板320には、ピエゾ取付基板315の端子部315Dが挿通される端子スリット321が設けられている。また、配線基板320には、ケース部材314に取り付けられた3つのピエゾ取付基板315を動作させる図示しない動作回路が搭載されている。そして、配線基板320には、動作回路に接続されピエゾ取付基板315の端子部315Dが電気的に接続される図示しない端子接続部が端子スリット321の長手方向の一側に位置して設けられている。また、配線基板320には、ケース部材314の流通路314Dの端部を挿通する挿通孔323が設けられている。さらに、配線基板320には、ケース部材314の位置決め凸部314Eが係合する係合部324が設けられている。また、配線基板320には、動作回路に接続され、図1に示す印刷データなどを電送するフレキシブルフラットケーブル(Flexible Flat Cable)700が着脱可能に接続されるコネクタ326が設けられている。
【0039】
連結部材330は、図3および図4に示すように、例えば合成ゴムなどにて平板状に形成されている。そして、連結部材330には、配線基板320の挿通孔323を介して臨むケース部材314の流通路314Dの端部にそれぞれ周縁が密着する複数、すなわち6つの連結流通孔331が開口形成されている。また、連結部材330には、ケース部材314の一方の位置決め凸部314Eと位置決め突出部314Fとがそれぞれ嵌合する位置決め嵌合孔332が設けられている。
【0040】
給液装置340は、連結部としての供給針である2つの異なる形状の中央供給針360および片側供給針370と、フィルタ342と、流路形成部材343と、を備えている。
【0041】
中央供給針360は、図3、図4および図7ないし図9に示すように、1対の略リング状の接合部361が一部重なり合う状態に一体的に連結した略8字形状に形成されている。この接合部361は、一面である下面に接合面361Aが設けられ、他面である上面に例えば高周波溶着するための治具が当接する治具当接面361Bが設けられ、略円柱状に形成されている。なお、図7は、説明の都合上、治具当接面361Bを網目模様で示している。そして、接合面361Aには、断面略三角形状の接合爪部361Cがリング状に突設されている。なお、接合爪部361Cは、リング状に限らず、円錐状で複数突設されるなど、表面積が増大させる凹凸状に設けられればいずれの形状でもよい。さらに、中央供給針360には、接合部361間から側方に舌片状に突出する取付保持部362が設けられている。
【0042】
また、中央供給針360は、接合部361の内周に中心軸が同軸となる略円柱状のリング状部363が設けられている。このリング状部363は、軸方向の一面である下面に、接合部361の接合面361Aに対して下方に向けて突出する凸段差状のリング状面363Aを有している。また、リング状部363の軸方向の他面である上面は、接合部361の治具当接面361Bに対して下方に位置する凹段差状で治具が当接しない逃げ面363Bが設けられている。
【0043】
さらに、中央供給針360には、各リング状部363の内周面から連続して接合部361の治具当接面361B側である上方に向けて縮径する略裁頭形である漏斗状で拡開する下面に整流口364Aを開口する整流部364が設けられている。これら整流部364は、縮径する上端部が取付保持部362の突出する側でかつ互いに対向する方向と反対側に変位する状態に設けられている。さらに、整流部364の上端には、略円筒状の胴体部365が一連に設けられている。そしてさらに、胴体部365の上端には、略円錐形状に突出する破封部366が設けられている。この破封部366には、複数の導入口367が開口形成されている。そして、整流部364、胴体部365および破封部366にて、導入部としての針部368が構成されている。
【0044】
なお、中央供給針360は、図7および図8に示すように、針部368が互いに対向する側と反対側に離間する状態で、かつ取付保持部362が突出する方向側に変位する状態で設けられている。すなわち、接合部361の中心軸に対して針部368の中心軸がずれ、針部368の先端から整流部364の周縁に向けた方向が針部368の中心軸に対して交差する傾斜した状態で、中心に対してそれぞれ対称的に設けられている。図8は、説明の都合上、導入した液状体が流通する方向を矢印で示している。
【0045】
一方、片側供給針370は、図3、図4、図7、図9および図10に示すように、中央供給針360と同様に、接合面371A、治具当接面371Bおよび接合爪部371Cを有した一対の連結する接合部371と、取付保持部372と、リング状面373Aおよび逃げ面373Bを有したリング状部373と、整流口374Aを開口する整流部374、胴体部375、および導入口377が設けられた破封部376を有する導入部としての針部378とを有している。なお、片側供給針370は、図7および図10に示すように、針部378が互いに対向する方向に沿った一側で、取付保持部372が突出する方向に対して左側に変位する状態で設けられている。図10は、説明の都合上、導入した液状体が流通する方向を矢印で示している。
【0046】
そして、片側供給針370の接合部371は、図4および図9に示すように、中央供給針360の接合部361の厚さ寸法より若干厚く、すなわち針部378が突出する方向における高さ寸法が高くなる状態に形成されている。なお、中央供給針360および片側供給針370は、接合面361A,371Aおよびリング状面363A,373Aから針部368,378の先端までのそれぞれの高さ寸法が同一となるように形成されている。
【0047】
また、片側供給針370は、中央供給針360の接合部361の隣接する方向における寸法より長い寸法で接合部371間が連結されて形成されている。このことにより、形状が異なる中央供給針360および片側供給針370が流路形成部材343に誤って取り付けられることが防止される。
【0048】
フィルタ342は、例えば線径が数μmのステンレス鋼線を用いて形成された焼結不織布が利用される。このフィルタ342は、液状体601の透過の際の動圧損が小さく(流路抵抗が低く)、メニスカス強度が可能な限り高く形成されている。すなわち、不純物や異物、空気などを捕捉して流路に流入させない構成となっている。そして、フィルタ342は、略円形のシート状に形成されている。なお、このフィルタ342は、複数の不織布が積層された構造のもの、織布など、また材料もステンレス鋼線に限らず、いずれのものを用いてもできる。
【0049】
流路形成部材343には、図4ないし図7、図9および図11ないし図14に示すように、インクなどの液状体601を貯留する貯留装置としてのタンク600の一部を係脱可能に保持する横長四角筒状のタンク保持部343Aが設けられている。また、流路形成部材343には、タンク600の例えば6種類の液状体601に対応して6つの流路343Bが設けられている。これら流路343Bは、タンク600側の上流側となる一端がタンク保持部343Aに区画される内側に開口し、ヘッド310側の下流側となる他端がケース部材314の流通路314Dの端部に対応する位置に開口する傾斜した状態に形成されている。
【0050】
また、流路343Bの一端には、略裁頭形である漏斗状に拡開する上面に集液口343C1を開口する集液部343Cが設けられている。なお、これら集液部343Cは、円形の開口縁の中心から変位した周縁近傍に流路343Bの一端側の流入口343B1が開口して連通する状態に設けられている。この流路343Bが連通する変位した位置は、流路343Bが傾斜して他端の開口側である連結部材330の連結流通孔331に連通する流出口343B2に延出する方向側である。
【0051】
さらに、6つの集液部343Cは、タンク保持部343Aの長手方向に対して一直線上に位置しないように略千鳥状に配置されている。より具体的には、2つの集液部343Cを1対として、両側に位置する2対はそれぞれタンク保持部343Aの長手方向に沿って一直線上に位置する。また、中央の対はそれぞれがタンク保持部343Aの長手方向に沿うとともに両側の2対とは一直線上に位置しないように変位して設けられている。
【0052】
そして、集液部343Cの開口縁には、リング状のフィルタ取付面343Dがそれぞれ設けられている。これらフィルタ取付面343Dには、フィルタ342が集液口343C1を閉塞して流入口343B1を覆う状態に略円形のフィルタ342の周縁が例えば熱溶着にて接合可能に形成されている。そして、これらフィルタ取付面343Dは、それぞれ同一面上に位置する状態に設けられている。
【0053】
さらに、フィルタ取付面343Dの外周側には、フィルタ取付面343Dより高い位置、すなわちタンク保持部343Aが突出する側に段差状に、取付面としての供給針取付面343Eが上面に設けられた取付部343Fがそれぞれ設けられている。これら取付部343Fには、中央供給針360および片側供給針370の接合部361,371が例えば高周波溶着可能に形成されている。そして、これら取付部343Fは、供給針取付面343Eが略同一面上に位置する状態に設けられている。これら取付部343Fに取り付けられた中央供給針360および片側供給針370は、針部368,378の先端が同一平面上に位置する状態となる。
【0054】
また、取付部343Fの外周側には、中央供給針360および片側供給針370の接合部361,371の外周縁に対応して上方に向けてリブ状に突出し、中央供給針360および片側供給針370を位置決めする位置決めリブ部343Gが設けられている。そして、この位置決めリブ部343Gには、中央供給針360および片側供給針370の取付保持部362,372が係脱可能に係合する切欠部343Hが設けられている。このことにより、中央供給針360および片側供給針370が向きを誤って取り付けられることを防止する。
【0055】
すなわち、図7、図8および図10に示すように、中央供給針360および片側供給針370は、針部368,378が接合部361,371に対して変位する位置から接合部361,371の中心に向けられる方向が、集液部343Cにおける中心から集液部343Cに対して流路343Bが変位する位置に向けられる方向が、略同方向となるように取り付けられる。これは、針部368,378から流路343Bへ液状体601を淀みなく流通させるためである。
【0056】
なお、中央供給針360および片側供給針370の流路形成部材343への取付に際しては、まず接合部361の高さ寸法が低い中央供給針360を、接合部361に図示しない高周波溶着の治具を当接させて溶着させる。この溶着時、接合爪部361Cがつぶれつつ供給針取付面343Eに噛み込む状態となり、接合面361Aの全面が供給針取付面343Eの全面に接合する状態となり、隙間なく液密に接続される。
【0057】
この中央供給針360の溶接の後、片側供給針370を、接合部371に治具を当接させて溶接させる。この溶接の際、取付部343Fの供給針取付面343Eが略同一面上であって、接合部371の高さ寸法が接合部361より高いことから、接合部371を溶接する際の治具が接合部361に当接するなどの不都合がなく良好に取り付けできる。
【0058】
これら中央供給針360および片側供給針370の取付により、図4および図9に示すように、熱溶着されたフィルタ342の周縁に、中央供給針360のリング状部363のリング状面363Aおよび片側供給針370のリング状部373のリング状面373Aが近接する状態となる。なお、リング状面363Aおよびリング状面373Aと、フィルタ取付面343Dとにてフィルタ342の熱溶着される周縁が挾持される状態となると、中央供給針360および片側供給針370の取付の際にフィルタ342が破れるおそれがあるので接触しない状態とする。
【0059】
また、図7、図13および図14に示すように、集液部343Cが略千鳥状で、かつ中央供給針360および片側供給針370の針部368,378が所定の位置に変位状態であることから、取り付けた状態で、中央供給針360および片側供給針370の各針部368,378は、図3および図4に示すように、タンク保持部343Aの長手方向に沿った一直線上に位置する状態となる。
【0060】
そして、流路形成部材343には、図3および図4に示すように、カバー部材316の貫通孔316Dおよびケース部材314の取付孔314Gを挿通するねじ358がねじ止めされる雌ねじ部343Iが設けられている。なお、この雌ねじ部343Iは、あらかじめ雌ねじが設けられた構成に限らず、タッピンねじを使用してねじ止めする際に雌ねじが設けられる構成とするなどしてもよい。
【0061】
このねじ止めにより、給液装置340の流路形成部材343と、ヘッド310とが一体的に連結される。また、このねじ止めにより、カバー部材316の枠状部316Aがノズルプレート311の周縁を囲む状態となり、ノズルプレート311にプレス加工で生じ除去しきれずにバリが残っていても、この残ったバリによる影響、例えば被吐出物101やノズルプレート311の表面などを洗浄する図示しないワイパ部材などの表面を傷つけるなどの不都合が防止される。さらには、ねじ止め位置から移動手段400などに導通させることにより、ヘッド310の帯電が防止される。
【0062】
そして、ヘッドユニット300は、移動手段400の台座部440に、搬送手段500にて搬送される被吐出物101の表面にノズルプレート311が対向し、給液装置340の針部368,378が上方に向けて突出する状態で一体的に配設される。
【0063】
一方、タンク600は、例えば液状体601を貯留可能な略箱状の本体部602を有している。この本体部602には、例えば黒色、淡いシアン、濃いシアン、淡いマゼンタ、濃いマゼンタおよびイエローのインクなど、ノズル列に対応した6種類の液状体601をそれぞれ収容する図示しない6つの貯留空間が区画リブにて区画形成されている。また、本体部602の底部には、各貯留空間に対応して図示しない6つの供給部が設けられている。
【0064】
供給部は、嵌挿部と、シール部と、封止部とを有している。嵌挿部は、給液装置340の針部368,378が嵌挿可能な略円筒状に形成されている。シール部は、略円筒状に形成され、内周面に内方に向けて突出し嵌挿される針部368,378の周面に密着する弁部を有している。封止部は、シール部の下端の開口を液状体601が漏れないように液密に封止する。この封止部は、例えば金属薄膜や合成樹脂フィルムなどにて形成され、針部368,378の破封部366,376が圧着されることにより破ける構成となっている。
【0065】
〔液体吐出装置の動作〕
次に、上記液体吐出装置の動作について、被吐出物として印刷用紙を用いて液状体として印刷用インクを液滴で吐出して印刷する動作の例示を利用して説明する。
【0066】
まず、印刷に際して、タンク600を移動手段400の台座部440に装着する。このタンク600の装着は、台座部440の取付機構部441を構成する取付ハンドル部443の一端側を上方に回動させる。このことにより、台座部440の上方が開放されてヘッドユニット300の給液装置340が臨む状態となる。この状態で、取付機構部441の保持部442に保持しつつ台座部440の開放する上方からタンク600を供給部側である下端部側から挿入する。
【0067】
この後、取付ハンドル部443の一端側を手前側から下方に回動させ、タンク600を下方に移動させる。このタンク600の下方への移動により、給液装置340の針部368,378の破封部366,376が供給部の封止部を突き破り、シール部の弁部が針部368,378に密着し、針部368,378が供給部に液密に嵌挿する。この状態では、タンク600の供給部が設けられた下端部が給液装置340のタンク保持部343Aに係合して保持されるとともに取付機構部441の保持部442に保持されて位置決めされる。
【0068】
そして、タンク600が給液装置340に一体的に連結されて装着されることにより、タンク600内の液状体601は、給液装置340からヘッド310のノズル311Aの位置まで供給される。この供給としては、例えばタンク600が装着されたことをセンサにて検出することにより、ノズルプレート311の外面側を大気圧に対して負圧状態として液状体601をノズル311Aの位置まで吸引する。
【0069】
この吸引により、液状体601は、針部368,378の導入口367,377からを針部368,378内に導入される。さらに、液状体601は、整流部364,374で整流されつつフィルタ342が斜めに透過され、淀みなくかつ気泡が速やかに除去され、給液装置340の流路343Bに流入する。そして、液状体601は、流路343Bからヘッド310の流通路314Dに流入し、流通路314Dからリザーバ351および供給路352を介してキャビティ353に流入する。
【0070】
ここで、キャビティ353まで供給された液状体601が下方に向けて開口するノズル311Aから流れ落ちないように、タンク600の貯留空間内は若干大気圧に対して負圧状態となっている。そして、液状体601が針部368,378で導入されて流路343Bに流入する際、フィルタ342が略同一面上に位置する。したがって、各ノズル311Aにおける液状体601の水頭差が略同一となる。
【0071】
この状態で、例えばパーソナルコンピュータや記録媒体などの外部メディアから取得した所定の印字データに基づいて、移動手段400の移動用駆動モータ420を駆動させて台座部440とともにヘッドユニット300を移動させる。さらに、この移動の際に、所定の信号をヘッドユニット300の配線基板320に出力し、適宜ピエゾ取付基板315を制御し、所定のピエゾ素子315Aに所定の電圧を印加して歪みを生じさせる、すなわち伸縮(伸長および復元)させる。このピエゾ素子315Aの伸縮により、ノズル311Aまでの流路を構成するキャビティ353の容積が縮小・復元し、キャビティ353に流入する液状体601が押し出される状態となり、液状体601がノズル311Aから液滴として吐出され、印刷用紙などの被吐出物101の表面に着弾する。そして、適宜液状体601を吐出させつつガイド軸410の一端側にヘッドユニット300を移動させた後に、印刷用紙などの被吐出物101を搬送手段500にて所定距離だけ搬送させ、再び液状体601を液滴として吐出させつつヘッドユニット300を移動させる動作を繰り返し、印刷用紙などの被吐出物101に印字データに基づいて印刷する。
【0072】
上記実施の形態では、流路343Bと、タンク600から液状体601を導入する針部368,378をそれぞれ略一直線上に位置する状態で設けられる複数の中央供給針360および片側供給針370との間に、流路343Bの流入口343B1を覆う状態で略一直線上に位置することなく略千鳥状に変位する状態でフィルタ342をそれぞれ配設する。
【0073】
このため、タンク600の供給部が略一直線上に並設する針部368,378に対応して略一直線上となり、タンク600における供給部の位置が同一の位置関係となる。例えば、針部368,378とタンク600とを一対一対応、すなわち1種類の液状体601のみを貯留するタンク600を複数装着してそれぞれから液状体601を導入させる構成では、各タンク600の構造を同一化でき、タンク600の共用化が図れる。また、1つのタンク600に貯留された異なる種類の液状体601を各針部368,378から導入する構成では、針部368,378が一直線上に配設された他の液体吐出装置100に利用でき、タンク600の共用化が図れる。
【0074】
したがって、タンク600の汎用性を向上でき、コストの低減、タンク600構造の品種が低減して製造性の向上や品種管理の向上などが図れる。さらには、フィルタ342が略一直線上に位置しない、例えば千鳥状などに変位する状態に配設されるため、針部368,378の配列方向における給液装置340の小型化が図れる一方、大型のフィルタ342を用いることができ、淀みない安定した液状体601の供給を容易に得ることができる。
【0075】
そして、フィルタ342を略千鳥状に位置して配設している。このため、給液装置340の小型化や、安定した液状体601の供給が容易に得られる構成が、簡単な構造で容易に得ることができる。
【0076】
また、フィルタ342を液状体601が流通する方向に対して略円形、すなわち円形のフィルタ342を用いる。このため、流通する液状体601が淀みなくフィルタ342を透過でき、単にフィルタ342を円形とする簡単な構造で安定した液状体601の供給を容易に得ることができる。
【0077】
さらに、流路343Bを液状体601の流通する方向が針部368,378の中心軸である突出する方向に対して交差する傾斜した状態に設け、フィルタ342を流路343Bが傾斜する方向側に変位した位置で流入口343B1が対向する状態に配設している。すなわち、針部368,378の中心軸とフィルタ342の中心軸とがずれ、針部368,378の先端からフィルタ342の周縁である整流部364,374の周縁に向けた方向が中心軸に対して交差する傾斜した状態の略ラッパ形状に中央供給針360および片側供給針370を形成している。このため、針部368,378で導入した液状体601がフィルタ342を流通した後に抵抗なく円滑に流路343Bを流通でき、淀みが生じずに安定した液状体601の供給を容易に得ることができる。
【0078】
また、中央供給針360および片側供給針370は、各針部368,378の直線的な配列方向における中心に対してそれぞれ対称的に設けられている。このため、中央供給針360および片側供給針370は、異なる形状となり、誤って配設されることを容易に防止できるとともに、対称の位置に設けられる片側供給針370は、同形状にでき、部品点数が増大せず、配設作業も容易となって製造性の向上が図れる。
【0079】
また、流路343Bの流入口343B1の開口縁に連続し、液状体601の流通する方向の上流側に向けて拡開し流入口343B1より径大の集液口343C1を流入口343B1が変位する位置に開口する略裁頭形の集液部343Cを設け、フィルタ342を周縁が集液口343C1を閉塞する状態で配設している。このため、針部368,378で導入した液状体601がフィルタ342を流通した後に抵抗なく円滑に流路343Bを流通でき、淀みが生じずに安定した液状体601の供給を容易に得ることができる。
【0080】
さらに、針部368,378の拡開する整流部364,374の整流口364A,374Aに対して胴体部365,375が変位する位置から整流口364A,374Aの中心に向けられる方向が、集液部343Cの集液口343C1における中心から集液口343C1に対して流入口343B1の変位する位置に向けられる方向と略同方向となる状態に針部368,378を設けている。このため、導入されて胴体部365,375を流通する液状体601が整流部364,374および集液部343Cで流路343Bに向けられた方向で流通する状態となり、液状体601が流通する方向を大きく変更されずに抵抗なく円滑に流路343Bに流入され、淀みが生じずに安定した液状体601の供給を容易に得ることができる。
【0081】
一方、上記実施の形態では、給液装置340の取付部343Fに中央供給針360および片側供給針370をそれぞれ取り付ける際、取付時に例えば高周波溶着のための治具が当接する中央供給針360および片側供給針370の接合部361,371の治具当接面361B,371Bが少なくとも隣接する他の片側供給針370および中央供給針360の治具当接面371B,361Bと略同一面上に位置しないように高さ寸法が異なる。
【0082】
このため、複数の中央供給針360および片側供給針370を取り付ける際に、治具同士、あるいは治具と取り付ける中央供給針360および片側供給針370に隣接する片側供給針370および中央供給針360や取付部343F、位置決めリブ部343Gなどとの当接など、取付時に治具が他の部位と干渉することを防止でき、製造性を向上できるとともに、隣接する取付部343F間の距離を短く設定することも可能となり、流路形成部材343などの小型化を図ることができる。さらに、取付部343Fの供給針取付面343Eは略同一面上に位置しないため、取り付けられる中央供給針360および片側供給針370と流路343Bとの位置関係がそれぞれ同一となり、液状体601を安定してヘッド310へ供給できる。したがって、安定して液滴を吐出でき、例えば良好な印刷を得ることができる。
【0083】
そして、上記実施の形態では、中央供給針360および片側供給針370は、一面に取付部343Fの供給針取付面343Eに接合する接合面361A,371Aを有し、他面に治具当接面361B,371Bを有した接合部361,371を備え、取付部343Fに取り付ける少なくとも隣接する片側供給針370および中央供給針360の接合部371,361は、肉厚寸法を異ならしめる。このため、略同一面上の供給針取付面343Eの各取付部343Fに取り付けられる少なくとも隣接する中央供給針360および片側供給針370の治具当接面361B,371Bが略同一面上に位置しない構成が、肉厚寸法の異なる接合部361,371とする簡単な構成で容易に得ることができる。
【0084】
また、中央供給針360および片側供給針370の接合部361,371を円柱状に形成して、リング状の取付部343Fに接続するため、容易に隙間なく液密に取り付けることが容易にできる。
【0085】
そして、複数の中央供給針360および片側供給針370は、取付部343Fに取り付けられた状態で、供給針取付面343Eから導入口367,377までの距離が略同一となる形状、具体的には針部368,378が略同一形状となるようにそれぞれ形成している。このため、タンク600からヘッド310へ液状体601を供給する流路全体における圧力状態、例えば水頭差のばらつきを低減でき、安定して液状体601をノズル311Aに供給できる。したがって、安定して液滴を吐出でき、例えば良好な印刷を得ることができる。
【0086】
さらに、複数の中央供給針360および片側供給針370は、取付部343Fに取り付けられる基端である接合面361A,371Aからタンク600の供給部に嵌挿する針部368,378の先端までの高さ寸法を略同一となるように形成している。このため、針部368,378をほぼ同様の形状に設計でき、中央供給針360および片側供給針370、特に形状が異なる中央供給針360および片側供給針370でも製造性の向上を図ることができる。特に、導入口367,377を同一の先端に設ける構成では、タンク600からヘッド310へ供給する流路全体における水頭差などの圧力状態のばらつきを低減でき、安定した液状体601の供給も図れる。さらには、タンク600の供給部の構造や設ける位置を同一としても、針部368,378の嵌合状態を同一とでき、漏れなく液密にタンク600を給液装置340と連結する構成が複雑化することを防止できる。
【0087】
また、中央供給針360および片側供給針370を高周波溶着により取り付ける。すなわち、高周波溶着する構成において、供給針取付面343Eが略同一面上であって、取り付けられる中央供給針360および片側供給針370の治具当接面361B,371Bが略同一面上に位置しない構成とすることが有効で、高周波溶着の際の干渉が防止されるので、液状体601が漏れることなく確実に中央供給針360および片側供給針370を取り付けることが容易にでき、高周波溶着による製造性を容易に向上できる。
【0088】
さらに、中央供給針360および片側供給針370は、供給針取付面343Eから治具当接面361B,371Bまでの距離が最も短いものから長くなる順、具体的には中央供給針360および片側供給針370の順で取り付ける。このため、中央供給針360および片側供給針370の取付の際の干渉を確実に容易に防止でき、取付作業性の向上を図ることができる。
【0089】
また、流路343Bの流入口343B1を覆ってフィルタ342を配設している。このため、供給する液状体601に気泡や異物の混入を防止できるとともに、流入口343B1の周縁近傍に設ける供給針取付面343Eを略同一平面とするので、流入口343B1を略同一平面上で開口する状態に形成することが容易となる。したがって、略同一平面上の流入口343B1を覆ってフィルタ342を取り付けることにより、フィルタ342を略同一平面上に配設することが容易にできる。このことにより、フィルタ342が略同一平面上に位置して配設されることで、供給する液状体601の水頭差のばらつきを容易に防止でき、安定した液状体601の供給が容易に得られる。
【0090】
さらに、ケース部材314を、例えば比較的に機械的強度が高いエンジニアリングプラスチックまたはステンレス鋼にて形成することが好ましい。このことにより、ピエゾ取付基板315のピエゾ素子315Aが液状体601をノズル311Aから吐出させる際に電圧が印加されて歪む際の応力によりケース部材314が損傷することを防止でき、長期間安定した特性を得ることができる。特に、液状体の膨潤などが生じず耐蝕性に優れたステンレス鋼がより良好である。なお、エンジニアリングプラスチックを用いることにより、製造性が良好で、軽量化が得られる。
【0091】
さらに、中央供給針360および片側供給針370の針部368,378に拡開する整流部364,374を設けるとともに、流路343Bの一端に拡開する集液部343Cを設け、整流部364,374と集液部343Cとの間に、針部368,378の内径および流路343Bの内径より径大の内部空間を区画形成する。そして、この内部空間にフィルタ342を配設する。このため、仮にタンク600の交換により針部368,378内に気泡が進入し、気温の上昇などにより膨張しても、フィルタ342の整流部364,374側の内部空間で収容でき、かつ整流部364,374の拡開にて傾斜する内面に沿って上昇させてフィルタ342への付着を防止できるため、安定して液状体601を供給でき、安定した液滴の吐出を得ることができる。
【0092】
また、液体吐出装置100は、液状体601を吐出する複数のノズル311Aを有したヘッド310と、このヘッド310へ液状体601を供給する給液装置340とを備えたヘッドユニット300を具備している。このため、タンク600の汎用性を向上できるとともに、給液装置340の他の液体吐出装置100への利用もでき汎用性が向上でき、コストの低減や製造性・品種管理性の向上ができ、さらには給液装置340の小型化や安定した液状体601の供給による安定した液状体601の吐出が得られ、例えば良好な印刷を得ることができる。
【0093】
そして、液体吐出装置100は、ヘッド310と給液装置340とを一体的に取り付けて構成したヘッドユニット300を組み付ける構成であるため、組立作業性の向上が図れ、製造性の向上を容易に図ることができる。
【0094】
〔実施形態の変形例〕
なお、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0095】
すなわち、被吐出物101としては、印刷用紙に限らず、ガラス基板、木片、布地など、いずれのものでもできる。
【0096】
そして、液状体601としては、印刷用のインクの他、蛍光材料、EL(electoroluminescence)材料など、さらにはプリント回路基板の電気配線を形成するために、液状金属や導電性材料、金属含有塗料などをインクジェット方式で吐出させて金属配線などを形成する構成、ガラス基板などに液状のカラーフィルタ材料などを吐出して液晶のカラーフィルタなどを形成する構成、基材上に形成される微細なマイクロレンズをインクジェット方式による吐出にて光学部材を形成する構成、基板上に塗布するレジストを必要な部分だけに塗布するようにインクジェット方式にて吐出する構成、プラスチックなどの透光性基板などに光を散乱させる凸部や微小白パターンなどをインクジェット方式にて吐出形成して光散乱板を形成する構成、DNA(deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸)チップ上にマトリクス配列するスパイクスポットにRNA(ribonucleic acid:リボ核酸)をインクジェット方式にて吐出させて蛍光標識プローブを作製してDNAチップ上でハイブリタゼーションさせるなど、基材に区画されたドット状の位置に、試料や抗体、DNA(deoxyribonucleic acid:デオキシリボ核酸)などをインクジェット方式にて吐出させてバイオチップを形成するものなど、液滴として吐出させることができるいずれの液状体をも利用できる。
【0097】
また、搬送手段500として被吐出物101を搬送する構成について説明したが、液状体601を吐出する際に被吐出物101は移動させず、ヘッドユニット300を移動手段400にて移動させる走査方向に対して略直行する副走査方向へ移動させる構成としてもよい。
【0098】
そして、ヘッドユニット300としては、給液装置340にヘッド310が一体的に取り付けられた構成について説明したが、例えば別体として配管で接続する構成などとしてもよい。
【0099】
ヘッド310は、180個のノズル311Aを1つのノズル列として、対をなすノズル列を3対6列設けた構成に限らず、対をなさない構成、1列のみあるいは複数列、1列の数が180個以外のもの、等間隔でないもの、直列状に並んでいないものなど、いずれの構成でもできる。さらには、縦振動方向のヘッド310に限らず、例えばピエゾの横振動方式など、さらにはピエゾ素子315Aを用いないものなどでも適用できる。
【0100】
また、供給針として、中央供給針360と片側供給針370との異なる形状のものを利用して説明したが、同一形状のものを用いてもよい。また、2つの針部368,378を一体的に備えた対をなす構成で説明したが、1つの針部368,378を有するもの、あるいは3つ以上の複数の針部368,378を一体的に備えた構造などでもできる。
【0101】
さらに、連結部としては、中央供給針360および片側供給針370などのような針部368,378を有する構成に限らず、タンク600などの貯液装置から貯留された液状体601を導入可能な針状の導入部を有するいずれの形状のものを用いることもできる。
【0102】
また、中央供給針360および片側供給針370をフィルタ342に接触しないようにして取り付けて説明したが、中央供給針360および片側供給針370は、フィルタ342を取付部343Fとにて挾持する状態に取り付けてもよい。すなわち、中央供給針360のリング状面363Aおよび片側供給針370のリング状面373Aと、取付部343Fのフィルタ取付面343Dとにて挾持する状態に取り付ける。このことにより、フィルタ342が確実に給液装置340に取付固定され、別途フィルタ342を固定するための構成を設ける必要がなく、フィルタ342の配設作業性を向上して製造性の向上を容易に図ることができる。
【0103】
また、連結部を取り付ける取付部343Fとしては、リング状に限らず連結部を取り付け可能ないずれの形状でもできる。なお、連結部と取付部との接合部分は、上記実施の形態のように、液状体601が漏れないように周方向の全域で接合する構成とすることが好ましい。この構成により、別途漏れを防止するための構成が不要で、構成の簡略化や小型化、製造性の向上が図れる。特に、上述したように、略リング状として接合する面が一平面となる構成とすることで、構造が簡略化するとともに、高周波溶着が容易にできる。一方、接合面が凹凸状とすることで、接合面積が増大し、強固な接合が得られる。特に、接合爪部361C,371Cのような爪形状で凹凸状とすることにより、高周波溶着する際に不具合が生じることがなく、容易に強固な接合が得られる。
【0104】
フィルタ342を取り付ける位置は、整流部364,374と集液部343Cとの間に限らず、流路343Bと導入部との間に位置すればいずれの位置に配設することもできる。なお、上記実施の形態のように、導入部を備えた別途取り付けられる中央供給針360と片側供給針370と流路343Bを有する流路形成部材343との間に配設する構成とすることにより、簡単な構造でフィルタ342の配設が容易にでき、製造性を向上できる。
【0105】
そして、供給針の配置としては、針部368,378が対をなす中央供給針360あるいは片側供給針370を一直線上に位置する状態に集液部343Cに取り付け、中央供給針360を片側供給針370と一直線上に位置しないように略千鳥状に変位させて取り付けて説明したが、この構成に限られない。すなわち、例えば1つの針部368,378を有する供給針の場合には、それぞれが千鳥状に取り付けたり、対をなす供給針の場合には、対をなす方向がタンク保持部343Aの長手方向に対して交差する斜めに傾いた状態に接続したり、複数の針部368,378を有する供給針の場合には、針部368,378が千鳥状となるように供給針を形成するなど、最も寸法が大きくなる部分が一直線上にならない配置とすればよい。すなわち、集液部343Cを1つずつあるいは対毎に略千鳥状に設ければよい。
【0106】
また、タンク600を上下方向に移動させて着脱可能に装着する構成で説明したが、例えば水平方向に移動させて着脱可能に装着するなどでもできる。
【0107】
そして、例えば6色のインクなど、6種類の液状体601をノズル311Aまで供給する構成で説明したが、供給する液状体601の数、供給する流路の数などは、適宜設定できる。すなわち、例えば1種類の液状体601を収容する本体部602に複数の供給部を設け、給液装置340の複数の針部368,378がそれぞれ供給部に嵌合して1つあるいは複数の流路343Bを介して1つあるいは複数のノズル311Aへ供給したり、6種類に限らず複数種類の液状体601を供給するなど、液状体601を導入する複数の供給針をそれぞれ取り付ける複数の取付部343Fを取り付けるいずれの形態でもできる。
【0108】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0109】
【発明の効果】
本発明の給液装置によれば、流路と、貯液装置から液状体を導入して流路に流通させる複数の針状で略一直線上に並設される導入部との間に、流路の流入口を覆う状態に略一直線上に位置することなくフィルタをそれぞれ配設するため、貯液装置の供給部が略一直線上に並設する導入部に対応して略一直線上となり、貯液装置における供給部の位置が同一の位置関係となり、例えば同一形状の貯液装置の利用が可能で貯液装置の汎用性の向上が図れ、フィルタが略一直線上に位置しないので、導入部の配列方向における小型化や大型のフィルタを用いることによる淀みない安定した液状体の供給を容易に図ることができる。
【0110】
また、本発明の液体吐出装置によれば、液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ液状体を供給する給液装置として、貯液装置の汎用性の向上、小型化や安定した液状体の供給が容易に図れる請求項1ないし9のいずれかに記載の給液装置を用いるため、製造性の向上および小型化が図れ、安定した液状体の吐出を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吐出装置の一実施の形態の構成を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図2】前記一実施の形態における台座部にタンクを装着する状況を示す斜視図である。
【図3】前記一実施の形態におけるヘッドユニットを示す分解斜視図である。
【図4】前記一実施の形態におけるヘッドユニットを示す断面図である。
【図5】前記一実施の形態におけるヘッドを示す断面図である。
【図6】前記一実施の形態におけるヘッドを示す平面図である。
【図7】前記一実施の形態における給液装置を示す平面図である。
【図8】前記一実施の形態における中央供給針を示す平面図である
【図9】前記一実施の形態における給液装置を示す一部を切り欠いた断面拡大図である。
【図10】前記一実施の形態における片側供給針を示す平面図である。
【図11】前記一実施の形態における流路形成部材を示す斜視図である。
【図12】前記一実施の形態における流路形成部材を示す下面側斜視図である。
【図13】前記一実施の形態における流路形成部材を示す平面図である。
【図14】前記一実施の形態におけるフィルタを取り付けた状態の流路形成部材を示す平面図である。
【符号の説明】
100 液体吐出装置
101 被吐出物
310 ヘッド
311A 吐出口としてのノズル
340 給液装置
342 フィルタ
343B 流路
343B1 流入口
343E 取付面としての供給針取付面
343F 取付部
360 連結部としての中央供給針
370 連結部としての片側供給針
361,371 接合部
361A,371A 接合面
361B,371B 治具当接面
367,377 導入口
600 貯液装置としてのタンク
601 液状体

Claims (3)

  1. 内周側を液状体が流通可能な略筒状で開口可能に閉塞された供給部を有した貯液装置に貯留された液状体を、この液状体を吐出する吐出口を有したヘッドへ供給する給液装置であって、
    前記液状体が流通する流入口を有し、前記供給部側から前記ヘッド側に対して傾斜した状態に設けられた複数の流路と、
    漏斗状で拡開する下面に整流口を開口する整流部と、当該整流部上に設けられた胴体部と、当該胴体部の上端に形成されて複数の導入口が設けられた破封部とを有し、内周が前記流路にそれぞれ連通して略一直線上に位置する状態で複数並設され、前記破封部が前記貯液装置の供給部に嵌挿して開口させ前記貯留する液状体を導入させる複数の針状の導入部と、
    略円形の形状をなして、前記流路および前記導入部間に位置して前記流入口を覆って前記針状の導入部の並設方向に沿って略千鳥状に複数配設されたフィルタと、
    前記複数の流路の前記フィルタ側には、漏斗状に拡開する上面にそれぞれ集液口を開口して、前記針状の導入部の並設方向に沿って略千鳥状に複数配設された集液部と、
    を具備したことを特徴とした給液装置。
  2. 液状体を吐出する吐出口を有したヘッドと、
    このヘッドへ前記液状体を供給する請求項に記載の給液装置と、
    を具備したことを特徴とした液体吐出装置。
  3. 請求項に記載の液体吐出装置において、
    ヘッドは、給液装置に一体的に取り付けられた
    ことを特徴とした液体吐出装置。
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