JP4032820B2 - サンルーフ作動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンルーフの作動を制御するサンルーフ作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サンルーフ付きの車両には、サンルーフを開閉作動するサンルーフ作動制御装置を装備したものがある。
【0003】
この種のサンルーフ作動制御装置では、操作スイッチからサンルーフユニットへの配線を少なくするために、各スイッチのON・OFF状態を入力し、その操作状態を所定数の変換信号のオンオフ状態の組み合わせに変換して出力する変換ユニットを備えたものが知られている。これにより、該変換ユニットから出力された各変換信号に対応する前記所定数の信号線を、前記変換ユニットとサンルーフユニット間に配線するだけで、各信号線から入力された変換信号のオンオフ状態の組み合わせに基づいて、サンルーフを駆動できるように構成されている。
【0004】
また、通常のサンルーフ作動制御装置では、イグニッションスイッチOFF時に作動しないように構成されており、イグニッションスイッチON時のみに作動可能とすることで、バッテリー上がりを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなサンルーフ作動制御装置にあっては、各スイッチの変換信号を伝達する信号線が断線した場合、前記各変換信号が、操作したスイッチと異なるスイッチが操作された場合と同じ組み合わせになることがある。このとき、サンルーフユニットでは、断線を判断することができないため、実際に操作されたスイッチと異なるスイッチが操作されたと誤認し、この誤認したスイッチに対応する作動を行う恐れがあった。
【0006】
具体的には、サンルーフ開スイッチが操作された場合、第1の信号線の変換信号SW1が”ON”、第2の信号線の変換信号SW2が”ON”、第3の信号線の変換信号SW3が”OFF”となるように設定されており、チルトダウンスイッチが操作された際には、第1の信号線の変換信号SW1が”ON”、第2の信号線の変換信号SW2が”OFF”、第3の信号線の変換信号SW3が”OFF”となるように設定されている場合を例に挙げて説明する。
【0007】
このサンルーフ作動制御装置において、サンルーフ開スイッチが押された際には、図7の(a)に示すように、第1の信号線の変換信号SW1が”ON”、第2の信号線の変換信号SW2が”ON”、第3の信号線の変換信号SW3が”OFF”となり、スイッチ操作通りにサンルーフの開作動を行う。
【0008】
しかし、前記第2の信号線が断線していた場合、該第2の信号線の変換信号SW2は、常時”OFF”となってしまう。このため、サンルーフ開スイッチが押された場合であっても、図7の(b)に示すように、第1の信号線の変換信号SW1が”ON”、第2の信号線の変換信号SW2が”OFF”、第3の信号線の変換信号SW3が”OFF”となり、サンルーフユニットは、チルトダウンスイッチが押されたと誤判断してしまい、チルトダウン制御を行ってしまう。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、各スイッチの状態を伝達する信号線が断線した場合であっても、断線検出用の配線を増やすこと無く、断線を検出することができるサンルーフ作動制御装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の請求項1のサンルーフ作動制御装置にあっては、サンルーフ作動用のスイッチの操作状態を入力し、各操作状態を所定数の変換信号のオンオフ状態の組み合わせに変換して出力する変換ユニットと、該変換ユニットから出力された各変換信号を、対応した信号線を介して入力し、各信号線から入力された変換信号のオンオフ状態の組み合わせに基づいてサンルーフを駆動するサンルーフユニットとからなるサンルーフ作動制御装置において、イグニッションスイッチオン等の始動条件成立時に、前記変換ユニットから出力される総ての変換信号を所定時間オン状態に維持する一方、前記始動条件成立後の前記所定時間中に、前記サンルーフユニットにて、前記各信号線から入力された前記変換信号の総てがオン状態で検出されなかったときは、断線有と判断する断線検出手段を備えている。
【0011】
すなわち、サンルーフ作動用のスイッチが操作され、変換ユニットがサンルーフユニットへ変換信号を送る際、イグニッションスイッチオン等の始動条件が成立した制御立ち上げ時において、前記変換ユニットからの各信号線から送られてくる総ての変換信号がオン状態と検出されたときに正常と判断され、いずれか一つでもオン状態が検出されなかったときには、断線検出手段にて断線有と判断される。これにより、断線検出用の配線を増やすこと無く、断線が検出される。
【0012】
また、請求項2のサンルーフ作動制御装置においては、前記断線検出手段が断線有と判断した際に、前記サンルーフの作動を禁止する断線時作動禁止手段を備えている。
【0013】
すなわち、断線が検出された際には、断線時作動禁止手段により、サンルーフの作動が禁止される。このため、断線により各変換信号の組み合わせが変わっても、これに基づいたサンルーフの誤動作が防止される。
【0014】
さらに、請求項3のサンルーフ作動制御装置では、始動条件不成立時に前記変換ユニットが出力する総ての変換信号をオフ状態に設定する一方、前記サンルーフユニットは、前記変換信号の総てがオフ状態にあるとき前記各信号線からの変換信号のうち少なくとも一つがオン状態に変化した際に、消費電力を押さえたスリープモードから通常作動を行うウエイクアップモードへ移行する移行手段を備えている。
【0015】
すなわち、変換信号の総てがオフ状態にあるスリープモードのときに、各信号線からの変換信号のうち少なくとも一つがオン状態に変化したことを検出することで、始動条件成立の判断が行われる。このとき、サンルーフユニットは、移行手段によって、消費電力を押さえたスリープモードから通常作動を行うウエイクアップモードへ移行されるので、イグニッション信号など始動条件成立判断用の配線を別途設けること無く、ウエイクアップモードへの移行が行われる。
【0016】
また、仮に一つの信号線が断線した場合であっても、前記ウエイクアップモードへ移行することができるため、前述した断線検出が確実に行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるサンルーフ作動制御装置1を示すブロック図であり、該サンルーフ作動制御装置1は、サンルーフ付きの車両に装備され、サンルーフスイッチ2の入力に応じてサンルーフを開閉作動するように構成されている。
【0018】
このサンルーフ作動制御装置1は、ルーフに設けられた変換ユニットとしてのルーフユニット11と、サンルーフを駆動するサンルーフユニット12とにより構成されている。
【0019】
前記ルーフユニット11には、サンルーフ作動用のサンルーフスイッチ2を備えた操作パネルが接続されており、該操作パネルには、チルトアップ及びダウン操作を行う為のアップダウンスイッチ21と、スライド開閉操作を行う為の開閉スイッチ22と、開閉スイッチ22と組み合わせて操作することにより全開位置または全閉位置まで一挙にスライド開閉を行う為のオートスイッチ23とが設けられている。
【0020】
前記アップダウンスイッチ21のコモン端子31は、グランドライン32に接地されており、一方の接続端子33は、アップ信号線34を介して前記ルーフユニット11に接続され、他方の接続端子35は、ダウン信号線36を介して前記ルーフユニット11に接続されている。また、前記開閉スイッチ22のコモン端子37も、グランドライン32に接地されており、一方の接続端子38は、開信号線39を介して前記ルーフユニット11に接続され、他方の接続端子41は、閉信号線42を介して、前記ルーフユニット11に接続されている。さらに、前記オートスイッチ23の一方の端子45は、グランドライン32に接地されており、他方の端子46は、オート信号線47を介して、前記ルーフユニット11に接続されている。
【0021】
また、前記ルーフユニット11には、バッテリー電源が供給線51を介して供給されるとともに、イグニッションスイッチがイグニッション線52を介して接続されており、イグニッションスイッチのON/OFF状態を把握できるように構成されている。
【0022】
このルーフユニット11と前記サンルーフユニット12との間には、第1〜第3の信号線61〜63が配線されており、当該ルーフユニット12からは、前記第1信号線61を介して、第1の変換信号SW1が、前記サンルーフユニット12へ出力されるように構成されている。また、前記ルーフユニット11からは、前記第2信号線62を介して、第2の変換信号SW2が、前記サンルーフユニット12へ出力されるとともに、前記第3信号線63を介して、第3の変換信号SW3が、前記サンルーフユニット12へ出力されるように構成されている。
【0023】
そして、このルーフユニット11は、前記各スイッチ21〜23の操作状態を入力するとともに、各操作状態を、前記各変換信号SW1〜SW3のON/OFFの組み合わせに変換するように構成されている。
【0024】
図2は、その具体例を示す図であり、スイッチの変換マトリクス71が示されている。簡単に説明すると、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時には、第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の総てが、所定時間である200mS間”ON”となるように設定されている。
【0025】
すなわち、図3に示すように、イグニッションスイッチが”ON”された際には、サンルーフスイッチ2の状態に関わらず、第1〜第3の信号線61〜63からの変換信号SW1〜SW3の総てが、所定時間である200mS間”ON”となるように構成されている。
【0026】
そして、前記イグニッションスイッチが”OFF”の間には、第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の総てが、常時”OFF”となるように設定されている。
【0027】
前記開閉スイッチ22が開側に操作されたスライド開時には、第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”OFF”となるように設定されており、前記開閉スイッチ22が閉側に操作されたスライド閉時には、第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”OFF”となるように設定されている。
【0028】
前記アップダウンスイッチ21がアップ側に操作されたチルトアップ時には、第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”ON”となるように設定されており、前記アップダウンスイッチ21がダウン側に操作されたチルトダウン時には、第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”OFF”となるように設定されている。
【0029】
また、前記開閉スイッチ22が開側に操作され、かつオートスイッチ23がオン操作された際には、第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”ON”となるように設定されており、前記開閉スイッチ22が閉側に操作され、かつオートスイッチ23がオン操作された際には、第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”ON”となるように設定されている。
【0030】
一方、これらの変換信号SW1〜SW3が伝達される前記サンルーフユニット12は、マイコンを中心に構成されており、図1に示したように、バッテリー電源が供給線53を介して供給されている。また、サンルーフを駆動する為のサンルーフモータ71と、サンルーフの移動方向及び移動位置を検出する為のエンコーダ72とが接続されており、前記サンルーフモータ71を正逆転させることで、サンルーフを開閉操作できるように構成されている。
【0031】
このサンルーフユニット12は、前記ルーフユニット11から出力された各変換信号SW1〜SW3を、対応した信号線61〜63を介して入力するとともに、各信号線61〜63から入力された各変換信号SW1〜SW3のオンオフ状態の組み合わせに基づいて、サンルーフを駆動するように構成されている。
【0032】
すなわち、前記ルーフユニット11からの第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”OFF”の間は、サンルーフをスライド開作動する一方、第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”OFF”の間は、サンルーフをスライド閉作動するように構成されている。
【0033】
また、前記ルーフユニット11からの第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”ON”、第3の変換信号SW3が”ON”の間は、サンルーフをチルトアップさせる一方、第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”OFF”の間は、サンルーフをチルトダウンさせるように構成されている。
【0034】
さらに、前記ルーフユニット11からの第1の変換信号SW1が”ON”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”ON”の場合には、サンルーフを現在ある位置から全開位置まで自動開作動させる一方、第1の変換信号SW1が”OFF”、第2の変換信号SW2が”OFF”、第3の変換信号SW3が”ON”の場合には、サンルーフを現在ある位置から全閉位置まで自動閉作動させるように構成されている。
【0035】
そして、前記ルーフユニット11からの第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の総てが”OFF”の場合には、前記サンルーフモータ71用の駆動回路への電源を遮断して消費電力を押さえるスリープモードへ移行する。一方、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時には、前記第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の総てを”ON”としてルーフユニット11から出力させる。
【0036】
そして、サンルーフユニット12は、この前記変換信号SW1〜SW3の総てが”OFF”の状態にあるとき、前記第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の少なくともいずれかが”ON”となっ場合には、前記駆動回路への電源の供給を開始して、前記スリープモードから通常作動が行えるウエイクアップモードへ移行するように構成されている。
【0037】
加えて、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時の所定時間の間は、前記第1〜第3の変換信号SW1〜SW3の総てを”ON”としてルーフユニット11から出力される。
【0038】
そして、サンルーフユニット12は、前記各信号線61〜63から入力された前記変換信号SW1〜SW3の総ての変換信号SW1〜SW3が”ON”の場合、各信号線61〜63に断線が無いと判断し、前記変換信号SW1〜SW3の総てが”ON”ではない場合、すなわち、変換信号SW1〜SW3の一つでも”OFF”である場合には、各信号線61〜63に断線があると判断するように成され、各信号線61〜63の断線チェックを行うように構成されている。
【0039】
以上の構成にかかる本実施の形態において、サンルーフ作動制御装置1の動作を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0040】
先ず、サンルーフユニット12のマイコンのRAMに確保されたイグニッションオンオフ判断フラグを”OFF”としてセットして現在のイグニッションスイッチの状態を”OFF”とし(S1)、このイグニッションオンオフ判断フラグが”ON”で有るか否かを判断する(S2)。このとき、前記イグニッションオンオフ判断フラグは”OFF”のため、ステップS3へ移行しルーフユニット11からの第1〜第3の変換信号SW1〜SW3のいずれか一つでも”ON”であるか否かを判断する(S3)。
【0041】
この判断において、イグニッションスイッチが”OFF”されている場合には、図2に示したように、総ての変換信号SW1〜SW3が”OFF”なので、何もせず前記ステップS2へ分岐して、サンルーフモータ71用の駆動回路への電源を遮断して消費電力を押さえるスリープモードを維持する一方、第1〜第3の変換信号SW1〜SW3のいずれか一つでも”ON”の場合には、前記イグニッションオンオフ判断フラグの”OFF”フラグをクリアして現在のイグニッションスイッチの状態を”ON”として記憶する(S4)。
【0042】
このときは、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時であって、前述のように、ルーフユニット11からの第1〜第3の変換信号SW1〜SW3は所定時間の間(後述のように200mS間)総て”ON”として出力しているものである。
【0043】
そしてこれとともに、イグニッションON用のT1タイマーによる計測を開始し(S5)、前記ステップS2へ移行する。なお、本実施の形態において、T1タイマーによる計測時間は、所定時間である200mSに設定されているものとする。
【0044】
このステップS2では、前記イグニッションオンオフ判断フラグが”ON”であるか否かの状態を判断する。このとき、前記イグニッションオンオフ判断フラグが”ON”フラグの場合には、前記T1タイマーによる200mSの計測が終了したか否かを判断し(S6)、計測中の場合には、変換信号SW1〜SW3の総てがT2時間”ON”を継続するか監視をつづけ(S7)、マイコンのRAMに設定されたサンルーフ作動禁止フラグをセットしてサンルーフの作動を禁止状態にした後(S8)、ステップS9へ移行する。
【0045】
ここで、本実施の形態において、前記T2時間は50mSに設定されているものとする。
【0046】
前記T2時間は、前記所定時間である200mSよりも短い時間で、かつ、ノイス等により”ON”となる時間より長い時間とし、ここでは、前記所定時間の1/4の長さの時間に設定した。
【0047】
これにより、ノイズ等によって変換信号SW1〜SW3が50mSより短い期間”ON”された場合であっても、これをキャンセルできるように構成され、また、ルーフユニット11とサンルーフユニット12とでタイマーのタイミングにずれが起きた場合でも、サンルーフユニット12が、変換信号SW1〜SW3の”ON”を検出できるように構成されている。
【0048】
前記ステップS9では、変換信号SW1〜SW3の総てが”OFF”であるか否かを判断し(S9)、総てが”OFF”で無い場合には、前記ステップS2へ分岐する。一方、前記変換信号SW1〜SW3の総てが”OFF”となるイグニッションスイッチ”OFF”時には、前記イグニッションオンオフ判断フラグをクリアして、イグニッションスイッチの状態を”OFF”として記憶した後(S10)、前記ステップS2へ移行する。
【0049】
該ステップS2では、前記イグニッションオンオフ判断フラグが”ON”フラグであるか否かを判断する。このとき、前記イグニッションオンオフ判断フラグが”ON”フラグの場合、前記T1タイマーによる200mSの計測が終了したか否かを判断し(S6)、前記T1タイマーによる200mSの計測が終了していた場合には、T1タイマーによる200mSの計測中に、変換信号SW1〜SW3の総てが一定期間であるT2時間”ON”を継続して検出できたか否かを判断する(S11)。このとき、前記変換信号SW1〜SW3の総てがT2時間”ON”を継続して検出できなかった場合には、マイコンのRAMに設定されたサンルーフの信号線断線検出フラグをセットして”断線有”を記憶するとともに(S12)、前記サンルーフ作動禁止フラグをセットしてサンルーフの作動を禁止状態にした後(S13)、前記ステップS9へ移行する。このとき、前記ルーフユニット11では、図外のインジケータを点灯し、断線の旨を警報する。また、サンルーフユニット12では、各変換信号SW1〜SW3を受け付けずサンルーフモータ71を作動させないようにするものとする。
【0050】
一方、前記ステップS11において、T1タイマーによる200mSの計測中に、変換信号SW1〜SW3の総てが一定期間であるT2時間”ON”を継続して検出できたと判断した際には、サンルーフモータ71用の駆動回路への電源の供給を開始して通常作動が行えるサンルーフ通常作動制御へ移行して(S14)、前記ステップS9へ移行する。このとき、前記変換信号SW1〜SW3より”ON”入力してから所定時間の200mSは経過している。
【0051】
そして、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時から、この所定時間の200mS間は、サンルーフの作動が禁止されている。
【0052】
サンルーフスイッチ2とイグニッションスイッチとを、ほぼ同時に、あるいはサンルーフスイッチ2をわずかに早く操作して”ON”した場合でも、イグニッションスイッチが”ON”された始動条件成立時には、前述のように、サンルーフの作動を禁止し、所定時間の間(200mSの間)断線検出を行っているので、仮に断線によって変換信号SW1〜SW3が”ON”されたサンルーフスイッチ2と異なる組み合わせの変換信号SW1〜SW3にされていても、サンルーフユニット12は、サンルーフを誤作動させることはない。
【0053】
なお、イグニッションスイッチが”ON”されていないときには、サンルーフユニット12はウエイクアップモードになっていないので、この状態でサンルーフスイッチ2を操作して”ON”にしてもサンルーフは作動することは無い。
【0054】
このように、ルーフユニット11がサンルーフユニット12へ各変換信号SW1〜SW3を送る際、イグニッションスイッチがONされて始動条件が成立した制御立ち上げ時において、前記ルーフユニット11からの各信号線61〜63から送られてくる総ての変換信号SW1〜SW3が”ON”のときに正常と判断し、いずれか一つでも”OFF”の場合には、”断線有”と判断される。これにより、断線検出用の配線を増やすこと無く、断線を検出することができる。
【0055】
したがって、断線検出用の配線を増設して断線を判断する場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
【0056】
また、断線検出時には、サンルーフの作動を禁止するため、断線により各変換信号SW1〜SW3の”ON/OFF”組み合わせが変化しても、これに基づいたサンルーフの誤動作を確実に防止することができる。
【0057】
さらに、前記各信号線61〜63からの変換信号SW1〜SW3のうち少なくとも一つが”ON”に変化したことを検出することで、始動条件成立の判断を行うことができる。このとき、サンルーフユニット12を、消費電力を押さえたスリープモードから通常作動を行うウエイクアップモードへ移行することができる。このため、イグニッション信号など始動条件成立判断用の配線を別途設けること無く、ウエイクアップモードへ移行することができ、低コスト化を図ることができる。
【0058】
また、前記のように各信号線61〜63からの変換信号SW1〜SW3のうち少なくとも一つが”ON”に変化したことを検出することで、ウエイクアップモードへ移行するので、仮に一つあるいは二つの信号線61〜63が断線した場合であっても、前記ウエイクアップモードへ移行することができるため、前述した断線検出を確実に実行することができる。よって、前記各信号線61〜63の整備点検を実施することができる。
【0059】
図5及び図6は、前記実施の形態の変形例を示すタイミングチャートであり、図5に示したように、サンルーフスイッチ2のいずれかが操作される毎に、前記各信号線61〜63の変換信号SW1〜SW3の総てを、200mS間”ON”とすることで、スイッチ操作毎に断線チェックを行うものである。
【0060】
このような構成において、第2信号線62が断線した場合、図6に示したように、サンルーフスイッチ2のいずれかが操作された際に、前記第2信号線62からの第2の変換信号SW2が常時”OFF”となる。このため、前記各変換信号SW1〜SW3の総てが”ON”であると判断されず、”断線有”を検出することができる。これにより、以後のサンルーフの作動を禁止することができる。
【0061】
この図5、図6のタイミングチャートは、イグニッションスイッチが”ON”状態にあり、サンルーフの作動を可能としている状態で、サンルーフスイッチ2の内のサンルーフ開スイッチを操作し、サンルーフをスライド開作動させるときを例にとって示したものである。図5は、断線のない正常のときを示しており、サンルーフ開スイッチを”ON”すると、所定時間(200mS間)変換信号SW1〜SW3の総てを”ON”とし、所定時間経過後に、サンルーフ開スイッチ”ON”の変換信号るSW1を”ON”、SW2を”ON”、SW3を”OFF”としてサンルーフユニット12に変換信号を送るものである。
【0062】
そして、サンルーフ開スイッチを”ON”したときの所定時間(200mS間)、変換信号SW1〜SW3の総てが”ON”となっており、この変換信号を伝達されたサンルーフユニットは、断線無しと判断して、所定時間経過後サンルーフモータ71を正転駆動させてサンルーフを開スライド作動させる。
【0063】
図6は前述のように第2信号線62が断線しているため、サンルーフ開スイッチ”ON”したときに、所定時間(200mS間)変換信号SW1とSW3は”ON”となり、SW2は”OFF”のままなので、この変換信号を伝達されたサンルーフユニットは、断線と判断して、所定時間経過してもサンルーフの作動そ禁止する。したがって、所定時間経過後にSW1が”ON”、SW2が”OFF”、SW3が”OFF”の変換信号(この場合、断線してない正常のときは、チルトダウン作動されるものである)が伝達されても、チルトダウン作動がされることはない。
【0064】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1のサンルーフ作動制御装置にあっては、サンルーフ作動用のスイッチが操作され、変換ユニットからサンルーフユニットへ変換信号を送る際に、イグニッションスイッチオン等の始動条件が成立した制御立ち上げ時において、断線検出用の配線を増やすこと無く、断線を検出することができる。
【0065】
したがって、断線検出用の配線を増設して断線を判断する場合と比較して、低コスト化を図ることができる。
【0066】
また、請求項2のサンルーフ作動制御装置においては、断線検出時にサンルーフの作動を禁止するため、断線により各変換信号の組み合わせが変化しても、これに基づいたサンルーフの誤動作を確実に防止することができる。
【0067】
さらに、請求項3のサンルーフ作動制御装置では、各信号線からの変換信号のうち少なくとも一つがオン状態に変化したことを検出することで、始動条件成立の判断を行うことができる。このとき、サンルーフユニットを、消費電力を押さえたスリープモードから通常作動を行うウエイクアップモードへ移行することができる。このため、イグニッション信号など始動条件成立判断用の配線を別途設けること無く、ウエイクアップモードへ移行することができ、低コスト化を図ることができる。
【0068】
また、仮に一つの信号線が断線した場合であっても、前記ウエイクアップモードへ移行することができるため、前述した断線検出を確実に実行することができる。よって、前記各信号線の整備点検を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態のルーフユニットにおけるスイッチの変換マトリクスを示す図である。
【図3】同実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】同実施の形態の変形例を示すタイミングチャートである。
【図6】同変形例において断線判断を行う際のタイミングチャートである。
【図7】従来のサンルーフ作動制御装置の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 サンルーフ作動制御装置
2 サンルーフスイッチ
11 ルーフユニット(変換ユニット)
12 サンルーフユニット
21 アップダウンスイッチ
22 開閉スイッチ
23 オートスイッチ
61 第1信号線
62 第2信号線
63 第3信号線
SW1 第1の変換信号
SW2 第2の変換信号
SW3 第3の変換信号

Claims (3)

  1. サンルーフ作動用のスイッチの操作状態を入力し、各操作状態を所定数の変換信号のオンオフ状態の組み合わせに変換して出力する変換ユニットと、該変換ユニットから出力された各変換信号を、対応した信号線を介して入力し、各信号線から入力された変換信号のオンオフ状態の組み合わせに基づいてサンルーフを駆動するサンルーフユニットとからなるサンルーフ作動制御装置において、
    イグニッションスイッチオン等の始動条件成立時に、前記変換ユニットから出力される総ての変換信号を所定時間オン状態に維持する一方、前記始動条件成立後の前記所定時間中に、前記サンルーフユニットにて、前記各信号線から入力された前記変換信号の総てがオン状態で検出されなかったときは、断線有と判断する断線検出手段を備えたことを特徴とするサンルーフ作動制御装置。
  2. 前記断線検出手段が断線有と判断した際に、前記サンルーフの作動を禁止する断線時作動禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のサンルーフ作動制御装置。
  3. 始動条件不成立時に前記変換ユニットが出力する総ての変換信号をオフ状態に設定する一方、前記サンルーフユニットは、前記変換信号の総てがオフ状態にあるとき前記各信号線からの変換信号のうち少なくとも一つがオン状態に変化した際に、消費電力を押さえたスリープモードから通常作動を行うウエイクアップモードへ移行する移行手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のサンルーフ作動制御装置。
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