JP4032547B2 - トロイダル型無段変速機の組立方法 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の組立方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば自動車用の変速機の変速機ユニットとして使用するトロイダル型無段変速機を組み立てる場合に利用する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用変速機を構成する変速ユニットとして、図2〜3に略示する様なトロイダル型無段変速機を使用する事が研究されている。このトロイダル型無段変速機は、例えば実開昭62−71465号公報に開示されている様に、入力軸1と同心に入力側ディスク2を支持し、この入力軸1と同心に配置した出力軸3の端部に出力側ディスク4を固定している。トロイダル型無段変速機を納めたケーシングの内側には、上記入力軸1並びに出力軸3に対し捻れの位置にある枢軸5、5を中心として揺動するトラニオン6、6を設けている。
【0003】
即ち、これら各トラニオン6、6は、それぞれの両端部外面に上記枢軸5、5を、互いに同心に設けている。又、これら各トラニオン6、6の中間部には変位軸7、7の基端部を支持し、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、6を揺動させる事により、上記各変位軸7、7の傾斜角度の調節を自在としている。上記各トラニオン6、6に支持した変位軸7、7の周囲には、それぞれパワーローラ8、8を回転自在に支持している。そして、これら各パワーローラ8、8を、上記入力側、出力側両ディスク2、4の、互いに対向する内側面2a、4a同士の間に挟持している。これら各内側面2a、4aは、それぞれ断面が、上記枢軸5を中心とする円弧を回転させて得られる凹面をなしている。そして、球状凸面に形成した上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aを、上記内側面2a、4aに当接させている。
【0004】
上記入力軸1と入力側ディスク2との間には、押圧装置であるローディングカム装置9を設け、このローディングカム装置9によって、上記入力側ディスク2を出力側ディスク4に向け弾性的に押圧しつつ、この入力側ディスク2を回転駆動自在としている。このローディングカム装置9は、入力軸1と共に回転するローディングカム10と、保持器11により転動自在に保持した複数個(例えば4個)のローラ12、12とから構成している。上記ローディングカム10の片側面(図2〜3の右側面)には、円周方向に亙る凹凸であるカム面13を形成し、上記入力側ディスク2の外側面(図2〜3の左側面)にも、同様の形状を有するカム面14を形成している。そして、上記複数個のローラ12、12を、上記入力軸1の中心に関し放射方向の軸を中心とする回転自在に支持している。
【0005】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の使用時、入力軸1の回転に伴ってローディングカム10が回転すると、カム面13が複数個のローラ12、12を、入力側ディスク2の外側面に形成したカム面14に押圧する。この結果、上記入力側ディスク2が、上記複数のパワーローラ8、8に押圧されると同時に、上記両カム面13、14と複数個のローラ12、12との押し付け合いに基づいて、上記入力側ディスク2が回転する。そして、この入力側ディスク2の回転が、上記複数のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝達され、この出力側ディスク4に固定の出力軸3が回転する。
【0006】
入力軸1と出力軸3との回転速度比(変速比)を変える場合で、先ず入力軸1と出力軸3との間で減速を行なう場合には、前記各枢軸5、5を中心として前記各トラニオン6、6を所定方向に揺動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図2に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの中心寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの外周寄り部分とにそれぞれ当接する様に、前記各変位軸7、7を傾斜させる。反対に、増速を行なう場合には、上記枢軸5、5を中心として上記各トラニオン6、6を反対方向に揺動させる。そして、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aが図3に示す様に、入力側ディスク2の内側面2aの外周寄り部分と出力側ディスク4の内側面4aの中心寄り部分とに、それぞれ当接する様に、上記各変位軸7、7を傾斜させる。各変位軸7、7の傾斜角度を図2と図3との中間にすれば、入力軸1と出力軸3との間で、中間の変速比を得られる。
【0007】
又、図4〜5は、実願昭63−69293号(実開平1−173552号)のマイクロフィルムに記載された、より具体化されたトロイダル型無段変速機の1例を示している。入力側ディスク2と出力側ディスク4とは円管状の入力軸15の周囲に、それぞれニードル軸受16、16を介して、回転自在に支持している。即ち、上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の中心部には断面形状が円形である貫通孔17、17を、それぞれ上記各ディスク2、4の内側面と外側面とを軸方向(図5の左右方向)に貫通する状態で形成している。上記各ニードル軸受16、16は、上記各貫通孔17、17の内周面と上記入力軸15の中間部外周面との間に設けている。又、ローディングカム装置9を構成するローディングカム10は、上記入力軸15の端部(図4の左端部)外周面にスプライン係合させ、外向フランジ状の鍔部18により上記入力側ディスク2から離れる方向への移動を阻止している。又、上記出力側ディスク4には出力歯車19を、キー20、20により結合し、これら出力側ディスク4と出力歯車19とが同期して回転する様にしている。
【0008】
1対のトラニオン6、6の両端部は1対の支持板21、21に、揺動並びに軸方向(図4の表裏方向、図5の左右方向)に亙る変位自在に支持している。そして、上記各トラニオン6、6の中間部に形成した円孔22、22部分に、変位軸7、7を支持している。これら各変位軸7、7は、互いに平行で且つ偏心した支持軸部23、23と枢支軸部24、24とを、それぞれ有する。このうちの各支持軸部23、23を上記各円孔22、22の内側に、ラジアルニードル軸受25、25を介して、回転自在に支持している。又、上記各枢支軸部24、24の周囲にパワーローラ8、8を、別のラジアルニードル軸受26、26を介して、回転自在に支持している。
【0009】
尚、上記1対の変位軸7、7は、上記入力軸15に対して180度反対側位置に設けている。又、これら各変位軸7、7の各枢支軸部24、24が各支持軸部23、23に対し偏心している方向は、上記入力側、出力側両ディスク2、4の回転方向に関し同方向(図5で左右逆方向)としている。又、偏心方向は、上記入力軸15の配設方向に対しほぼ直交する方向としている。従って、上記各パワーローラ8、8は、上記入力軸15の配設方向に亙る若干の変位自在に支持される。この結果、回転力の伝達状態で構成各部材に加わる大きな荷重に基づく、これら構成各部材の弾性変形に起因して、上記各パワーローラ8、8が上記入力軸15の軸方向(図4の左右方向、図5の表裏方向)に変位する傾向となった場合でも、上記構成各部品に無理な力を加える事なく、この変位を吸収できる。
【0010】
又、上記各パワーローラ8、8の外側面と上記各トラニオン6、6の中間部内側面との間には、パワーローラ8、8の外側面の側から順に、スラスト玉軸受27、27とスラストニードル軸受28、28とを設けている。このうちのスラスト玉軸受27、27は、上記各パワーローラ8、8に加わるスラスト方向の荷重を支承しつつ、これら各パワーローラ8、8の回転を許容するものである。又、上記各スラストニードル軸受28、28は、上記各パワーローラ8、8から上記各スラスト玉軸受27、27を構成する外輪29、29に加わるスラスト荷重を支承しつつ、前記各枢支軸部24、24及び上記外輪29、29が、前記支持軸部23、23を中心に揺動する事を許容するものである。
【0011】
更に、上記各トラニオン6、6の一端部(図5の左端部)にはそれぞれ駆動ロッド30、30を結合し、これら各駆動ロッド30、30の中間部外周面に駆動ピストン31、31を固設している。そして、これら各駆動ピストン31、31を、それぞれ駆動シリンダ32、32内に油密に嵌装している。
【0012】
上述の様に構成するトロイダル型無段変速機の場合、入力軸15の回転は、ローディングカム装置9を介して入力側ディスク2に伝わる。そして、この入力側ディスク2の回転が、1対のパワーローラ8、8を介して出力側ディスク4に伝わり、更にこの出力側ディスク4の回転が、出力歯車19より取り出される。入力軸15と出力歯車19との間の回転速度比を変える場合には、上記1対の駆動ピストン31、31を互いに逆方向に変位させる。これら各駆動ピストン31、31の変位に伴って上記1対のトラニオン6、6が、それぞれ逆方向に変位し、例えば図5の下側のパワーローラ8が同図の右側に、同図の上側のパワーローラ8が同図の左側に、それぞれ変位する。この結果、これら各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記入力側ディスク2及び出力側ディスク4の内側面2a、4aとの当接部に作用する、接線方向の力の向きが変化する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン6、6が、支持板21、21に枢支された枢軸5、5を中心として、互いに逆方向に揺動する。この結果、前述の図2〜3に示した様に、上記各パワーローラ8、8の周面8a、8aと上記各内側面2a、4aとの当接位置が変化し、上記入力軸15と出力歯車19との間の回転速度比が変化する。
【0013】
尚、この様に上記入力軸15と出力歯車19との間で回転力の伝達を行なう際には、構成各部材の弾性変形に基づいて上記各パワーローラ8、8が、上記入力軸15の軸方向に変位し、これら各パワーローラ8、8を枢支している前記各変位軸7、7が、前記各支持軸部23、23を中心として僅かに回動する。この回動の結果、前記各スラスト玉軸受27、27の外輪29、29の外側面と上記各トラニオン6、6の内側面とが相対変位する。これら外側面と内側面との間には、前記各スラストニードル軸受28、28が存在する為、この相対変位に要する力は小さい。従って、上述の様に各変位軸7、7の傾斜角度を変化させる為の力が小さくて済む。
【0014】
更に、伝達可能なトルクを増大すべく、図6〜7に示す様に、請求項1に記載した回転軸に対応する入力軸15aの周囲に、それぞれが第一、第二外側ディスクに相当する入力側ディスク2A、2Bと、それぞれが第一、第二内側ディスクに相当する出力側ディスク4、4とを2個ずつ設け、これら2個ずつの入力側ディスク2A、2Bと出力側ディスク4、4とを動力の伝達方向に関して互いに並列に配置する、所謂ダブルキャビティ型の構造も、例えば特開平1−214646号公報、同7−158711号公報、同8−19503号公報、同8−35549号公報等に記載されている様に、従来から知られている。上記図6〜7に示した構造は、上記入力軸15aの中間部周囲に出力歯車19aを、この入力軸15aに対する回転を自在として支持し、この出力歯車19aの中心部に設けた円筒状のスリーブ33の両端部に上記各出力側ディスク4、4を、スプライン係合させている。そして、これら各出力側ディスク4、4に設けた貫通孔17、17の内周面と上記入力軸15aの外周面との間にニードル軸受16、16を設け、これら各出力側ディスク4、4を上記入力軸15aの周囲に、この入力軸15aに対する回転、並びにこの入力軸15aの軸方向に亙る変位を自在に支持している。又、上記各入力側ディスク2A、2Bは、上記入力軸15aの両端部に、この入力軸15aと共に回転自在に支持している。この入力軸15aは、駆動軸34により、ローディングカム装置9を介して回転駆動する。尚、この駆動軸34の先端部(図6〜7の右端部)外周面と上記入力軸15aの基端部(図6〜7の左端部)内周面との間には、滑り軸受、ニードル軸受等のラジアル軸受35を設けている。従って、上記駆動軸34と入力軸15aとは、互いに同心に配置された状態のまま、回転方向に亙る若干の変位自在に組み合わされている。
【0015】
上記一方(図6〜7の右方)の入力側ディスク2Aは、上記入力軸15aの外周面に、ボールスプライン38を介して軸方向に亙る変位自在に支持している。そして、上記一方の入力側ディスク2Aの背面(図6〜7の右面)をローディングナット36に、第一の予圧ばねであり請求項に記載した予圧ばねに相当する皿板ばね37を介し突き当てている。又、前記ローディングカム10に対向する他方の入力側ディスク2Bも、ボールスプライン38により上記入力軸15aに、軸方向に亙る変位自在に支持している。そして、この入力側ディスク2Bの外側面(図6〜7の左面)と上記入力軸15aの中間部外周面に形成した係止段部39との間に、第二の予圧ばねである皿板ばね40を設けている。これら両皿板ばね37、40は、上記各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの各当接部に予圧を付与する。即ち、上記ローディングカム装置9が推力を発生していないか、発生していても小さな場合にも、上記各当接部の当接圧を確保して、トロイダル型無段変速機により小さなトルクも伝達自在とする。但し、上記一方の入力側ディスク2Aの背面側に設ける皿板ばね37の弾力は、上記ローディングカム10側に設ける皿板ばね40の弾力よりも大きい。このローディングカム10側に設ける皿板ばね40は、予備的な役割を有する。
【0016】
又、前記出力歯車19aはハウジングの内側に設けた仕切壁41に、それぞれがアンギュラ型である1対の玉軸受42、42により、軸方向に亙る変位を阻止した状態で、回転自在に支持している。尚、上述の図6〜7に示したダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機が、ローディングカム10に対向する一方又は双方の入力側ディスク2A、2Bをボールスプライン38、38により上記入力軸15aに、軸方向に亙る変位自在に支持している理由は、これら両ディスク2A、2Bの回転を同期させつつ、上記ローディングカム装置9の作動に伴う構成各部材の弾性変形に基づいて上記両ディスク2A、2Bが、上記入力軸15aに対し軸方向に変位する事を許容する為である。
【0017】
上述した様なダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の運転時、駆動軸34の回転は、ローディングカム装置9を介して他方(図7の左方)の入力側ディスク2Bに伝わり、更にこの回転が、入力軸15aを介して一方の入力側ディスク2Aに伝わって、これら両入力側ディスク2A、2Bが同期して回転する。そして、これら両入力側ディスク2A、2Bの回転が、それぞれ複数個ずつ(図示の例では2個ずつ合計4個)のパワーローラ8、8を介して1対の出力側ディスク4、4に伝わる。この結果、これら両出力側ディスク4、4を両端部にスプライン係合させたスリーブ33が回転し、このスリーブ33の中間部外周面に固設した出力歯車19aが回転する。この様にダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機では、上記駆動軸34から出力歯車19aへの回転伝達を、互いに並列に配置された2系統に分けて行なうので、大きなトルク伝達が可能になる。又、上記各ディスク2A、2B、4同士の間に挟持したパワーローラ8、8の傾斜角度を同期して変える事により、上記両入力側ディスク2A、2Bと上記両出力側ディスク4、4との間の変速比を変える事ができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
図6〜7に示した従来構造の場合には、ローディングナット36を緊締する事により、それぞれが予圧ばねである皿板ばね37、40の弾力を適正値に調節できる。但し、上記ローディングナット36を緊締する作業が面倒で、トロイダル型無段変速機の組立作業が面倒になる。又、上記ローディングナット36を螺合させる為、入力軸15aの外周面に雄ねじを形成する作業が面倒になる。即ち、この入力軸15aの外周面は、ニードル軸受16、16の内輪軌道としての機能も有する等、硬度を高くする必要がある。従って、この入力軸15aの一部外周面に雄ねじを加工する為には、当該部分に防炭処理をしてこの入力軸15aに焼き入れ処理を施した後、この部分に雄ねじを形成する必要があり、面倒である。しかも、上記ローディングナット36に加わる大きなスラスト荷重に拘らず、このローディングナット36の螺合部の強度を確保する為には、螺合部の軸方向長さを十分に確保しなければならず、トロイダル型無段変速機の大型化に結び付く。
【0019】
この為、入力軸15aに、上記ローディングナット36に代えて、コッタと呼ばれる係止環を装着し、この係止環と入力側ディスク2Aとの間に上記皿板ばね37を挟持する事が考えられている。但し、この様な係止環を使用する場合には、1対の入力側ディスク2A、2Bを互いに近づく方向に押圧しつつ、上記係止環を上記入力軸15aの外周面に形成した係止溝に装着する必要がある。
【0020】
この様な係止環を使用した構造のトロイダル型無段変速機を組み立てる場合には、上記両入力側ディスク2A、2Bを押圧力を何れも適正値に規制する必要がある。この押圧力が過大である場合には、予圧が過大となって転がり抵抗が増大し、トロイダル型無段変速機の伝達効率が低下するだけでなく、著しい場合には、互いに当接する上記両入力側ディスク2A、2Bの内側面2a、4aやパワーローラ8、8の周面8a、8aが損傷する可能性がある。これに対して、上記押圧力が過小である場合には、トロイダル型無段変速機の起動直後、ローディングカム装置9が発生する荷重が未だ小さい場合に、上記各内側面2a、4aと上記各周面8a、8aとの当接部で滑りが発生し、トロイダル型無段変速機として機能しなくなる。
【0021】
しかも、上記係止環を使用した構造で上記両皿板ばね37、40により得られる予圧を適正にする為には、上記係止環として適正な厚さ寸法を有するものを選択使用する必要がある。即ち、上記係止溝と入力側ディスク2Aの外側面との間に存在する、上記皿板ばね37を装着すべき隙間の厚さは、トロイダル型無段変速機の構成各部材の寸法誤差の積算により微妙に変化する。又、上記入力軸15aに対する上記係止環の取付位置は調節できない。従って、この係止環として、適正な予圧付与を行なえるだけの厚さ寸法を有するものを選択して、上記係止溝に組み付けなければならない。
本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法は、この様な事情に鑑みて発明したものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法により組み立てるトロイダル型無段変速機は、回転軸と、この回転軸の一端部に、内側面をこの回転軸の中央側に向けた状態で支持された第一外側ディスクと、この回転軸の中間部他端寄り部分に、内側面をこの回転軸の中央側に向けた状態で、この回転軸の軸方向に亙る変位自在に支持された第二外側ディスクと、この第二外側ディスクの外側面よりも突出した上記回転軸の他端部に形成された係止溝に係止された係止環と、この回転軸上に設けられた予圧ばねと、上記第一外側ディスクをこの第二外側ディスクに押圧しつつ上記回転軸と共に回転させる為、これら第一外側ディスクと回転軸との間に設けられた押圧装置と、その内側面をこの第一外側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一、第二外側ディスクと同心に、且つこれら第一、第二外側ディスク及び上記回転軸とは独立した回転自在に支持された第一内側ディスクと、その内側面を上記第二外側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一内側ディスクと同心に、且つこの第一内側ディスクと同期した回転自在に支持された第二内側ディスクと、上記第一外側ディスクと第一内側ディスクとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる捻れの位置に存在する複数本の第一枢軸と、これら各第一枢軸を中心として揺動する複数個の第一トラニオンと、これら各第一トラニオンの内側面から突出した第一変位軸と、これら各第一変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第一外側ディスクの内側面と第一内側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第一パワーローラと、上記第二外側ディスクと第二内側ディスクとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる捻れの位置に存在する複数本の第二枢軸と、これら各第二枢軸を中心として揺動する複数個の第二トラニオンと、これら各第二トラニオンの内側面から突出した第二変位軸と、これら各第二変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第二外側ディスクの内側面と第二内側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第二パワーローラとを備える。
本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法は、この様なトロイダル型無段変速機を、上記予圧ばねにより、上記各パワーローラの周面と上記各外側ディスク及び上記各内側ディスクの内側面との当接圧を所望値にした状態で組み立てるものである。
この様な本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法は、上記第一外側ディスクを上記回転軸及び押圧装置を介して上記第一内側ディスクに、押し付け力を所望値に規制しつつ押圧すると同時に、上記第二外側ディスクを上記第二内側ディスクに、押し付け力を所望値に規制しつつ押圧した状態で、上記係止溝に所望厚さを有する上記係止環を組み付ける。
特に、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機の組立方法の場合には、上記押し付け力の所望値が、最適な予圧力に相当する大きさであり、この所望値で第一、第二両外側ディスクを押圧しつつ係止溝に係止環を組み付ける。
更に、請求項3に記載したトロイダル型無段変速機の組立方法の場合には、先ず、上記予圧ばねを第二外側ディスクに向け押圧して、上記予圧ばねを圧縮した状態で挟持できるが、適正な予圧よりも小さな予圧しか付与できない厚さ寸法を有する係止環を係止溝に組み付けた状態で、各部の寸法を測定する事により、ばね受けプレートの片面と上記第二外側ディスクの外側面との間隔である、上記予圧ばねの為のばね隙間の寸法を測定する。その後、このばね隙間を所望の予圧付与の為に適正な大きさにすべく、より厚さ寸法の大きな係止環に組み付け替える。
【0023】
【作用】
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法によれば、第一、第二両外側ディスク及び第一、第二両内側ディスクの内側面と第一、第二両パワーローラの周面との各当接部に過大な面圧を加える事なく、係止溝に係止環を組み付ける事ができる。そして、組み付けた状態では、予圧ばねにより上記各当接部に適正な予圧を付与して、トロイダル型無段変速機に所望通りの性能を発揮させる事ができる。
更に、係止環を使用する為、回転軸の加工工程を簡略化して、この回転軸の熱処理時に防炭処理等の特殊な処理をする必要をなくし、コスト低減を図れる。又、ローディングナットを使用する場合に比べて、軸方向寸法を短くし、小型・軽量化を図れる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の1例を示している。この図1は、本発明の組立方法により組み立てられる、ダブルキャビティ型のトロイダル型無段変速機の1例を示している。この図1に示した構造と、前述の図6〜7に示した従来構造との相違点は、押圧装置であるローディングカム装置9と反対側に設けた入力側ディスク2Aを押圧する為の予圧ばねである皿板ばね37の軸方向一端(図1の右端)を、入力軸15aに対し係止する部分の構造にある。そこで、本発明の対象となる、図1に示した構造に就いて、上記従来構造と相違する部分に就いてのみ説明し、共通部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0025】
上記入力軸15aの中間部他端寄り(図1の右端寄り)部分には係止溝43を、全周に亙って形成している。そして、この係止溝43に、コッタと呼ばれる係止環44の内周縁部を係止している。この係止環44は、それぞれが半円弧形であり、上記係止溝43の幅寸法W43よりも小さな厚さ寸法T44を有する1対の素子を突き合わせる事により、全体を円環状としている。この様な係止環44と上記入力側ディスク2Aとの間には、この係止環44の側から順に、ばね受けプレート45と上記皿板ばね37とを、軸方向(図1の左右方向)に亙り互いに直列に設けている。上記ばね受けプレート45の軸方向両側面のうち、上記係止環44に対向する側面の内径寄り部分には、この係止環44を内嵌自在な凹部46を形成している。この係止環44はこの凹部46に嵌合した状態で、上記1対の素子が直径方向外方に変位する事を阻止され、上記係止溝43からの外れ止めを図られる。本発明の組立方法は、この係止溝43に上記係止環44を組み付ける方法に関する。
【0026】
この様な本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法を実施する場合に、上記入力軸15aの一端面(図1の左端面)を、第一の油圧アクチュエータ47により、出力側ディスク4に向け押圧自在とする。又、この第一の油圧アクチュエータ47には、図示しないロードセル等の荷重センサ、或はこの第一の油圧アクチュエータ47のシリンダ室内に導入する油圧を測定する油圧計を組み込んで、上記入力軸15aに付与する押圧力を検出自在とする。
【0027】
これに対して、上記ばね受けプレート45は、第二の油圧アクチュエータ48により、前記ローディングカム装置9と反対側に設けた入力側ディスク2Aに向け押圧自在としている。上記第二の油圧アクチュエータ48は、トロイダル型無段変速機を組み込むケーシング49の壁部50に形成した通孔51部分に、組立作業時にのみ、ボルト52により固定する。即ち、上記第二の油圧アクチュエータ48は、全体が円環状で上記壁部50に固定するシリンダ部53と、このシリンダ部53に油密に内嵌したピストン部54とから成る。上記ばね受けプレート45を押圧する際には、上記シリンダ部53に設けた給油孔55を通じて、このシリンダ部53の内径側に存在するシリンダ室56内に圧油を送り込み、上記ピストン部54を上記入力側ディスク2Aに向け変位させる。この際、このピストン部54が上記ばね受けプレート45を押圧する力の大きさは、例えばこれらピストン部54とばね受けプレート45との間に設けた、ロードセル等の荷重センサにより、或は上記油圧計により検出する。
【0028】
上述の様な第一、第二の油圧アクチュエータ47、48を使用してトロイダル型無段変速機を組み立てる際には、これら両油圧アクチュエータ47、48により前記入力軸15aの一端面と上記ばね受けプレート45とを、互いに近づき合う方向に、互いに同じ力で押圧する。この押圧力は、例えば500kgf 程度と、何れも予圧ばねである皿板ばね37、40により、各ディスク2A、2B、4の内側面2a、4aとパワーローラ8、8の周面8a、8aとの各当接部(図6参照)に適切な予圧付与を行なえる大きさとする。この様な力で、上記入力軸15aの一端面とばね受けプレート45とを押圧すると、前記係止溝43が上記ばね受けプレート45の背面側(上記皿板ばね37と反対側の面で、図1の右側面)に、所定量だけ露出する。そこで、この様に露出した係止溝43に、丁度この係止溝43の露出分だけの厚さ寸法を有する前記係止環44を組み付ける。その後、上記第一、第二の油圧アクチュエータ47、48を取り外せば、上記両皿板ばね37、40の弾力により上記各当接部に、所望通りの予圧を付与したままにできる。
【0029】
尚、上述した方法は、請求項2に対応するもので、上記第一、第二の油圧アクチュエータ47、48による押し付け力を、最適な予圧力に相当する大きさとしている。そして、上記係止溝43に、始めから最適の厚さ寸法を有する係止環44を組み付ける様にしている。
これに対して、請求項3に対応する方法の様に、始めに最適な予圧力を得るのに必要なものよりも小さめの厚さ寸法を有する係止環44を組み付けた後、各部の寸法を測定してから、最適な予圧力を得るのに必要な厚さ寸法を有する係止環44を組み付ける事もできる。
【0030】
この場合には、先ず、上記第一、第二の油圧アクチュエータ47、48により前記入力軸15aの一端面と上記ばね受けプレート45とを押圧し、このばね受けプレート45の背面側に上記係止溝43を露出させる。そして、この係止溝43に、最適な予圧力を得るのに必要なものよりも小さめの厚さ寸法T44を有する係止環44を組み付ける。即ち、上記係止溝43に始めに組み付ける係止環44によっては、上記ばね受けプレート45と前記入力側ディスク2Aの外側面との間で前記皿板ばね37を圧縮した状態で挟持できるが、適正な予圧よりも小さな予圧しか付与できない。但し、この状態では、構成各部材同士の間に、がたつきに結び付く様な隙間は存在しない状態となる。
【0031】
そこで、この状態で、各部の寸法を測定する事により、上記ばね受けプレート45の片面(図1の左面)と上記入力側ディスク2Aの外側面との間隔である、上記皿板ばね37の為のばね隙間57の厚さ寸法T57を測定する。即ち、上記小さめの厚さ寸法T44を有する係止環44を組み付けた状態で、基準面となる前記壁部50の外側面から、上記ばね受けプレート45の外側面までの距離L45と、上記入力側ディスク2Aの外側面外径寄り部分までの距離L2Aとを測定する。又、上記皿板ばね37を突き当てる上記入力側ディスク2Aの外側面内径寄り部分とこの外側面の外径寄り部分との段差H2A 、及び上記ばね受けプレート45の外径寄り部分の厚さ寸法T 45 は、予め測定しておく。そして、これら各測定値から、上記ばね隙間57の厚さ寸法T57{=H2A+L2A−T45−L45}を求める。一方、上記皿板ばね37を圧縮する事により得られる荷重と、この皿板ばね37の(圧縮した状態での)厚さとの関係は、予め分っている。そこで、上記ばね隙間57の厚さ寸法T57が分ったならば、このばね隙間を所望の予圧付与の為に適正な大きさにすべく、より大きな厚さ寸法T44を有する係止環44に組み付け替える。
【0032】
上述の様に構成する本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法によれば、上述した何れの方法を採用した場合でも、1対の入力側ディスク2A、2B及び1対の出力側ディスク4、4の内側面2a、4aと各パワーローラ8、8の周面8a、8aとの各当接部に過大な面圧を加える事なく、前記係止溝43に適切な厚さ寸法T44を有する係止環44を組み付ける事ができる。そして、組み付けた状態では、上記皿板ばね37により上記各当接部に適正な予圧を付与して、トロイダル型無段変速機に所望通りの性能を発揮させる事ができる。
【0033】
尚、図示の例では、係止溝43に係止環44を組み付ける作業を、トロイダル型無段変速機を収納するケーシング49内で行なう様にしているが、本発明を実施する場合、上記組み付け作業をケーシング49外で行なった後、上記係止環44を組み付けた入力軸15aをケーシング49内に組み付ける様にしても良い。又、入力軸15aの一端面やばね受けプレート45を押圧するアクチュエータは、図示の様な油圧ピストンに限らず、送りねじ機構等、他の構造のものであっても良い。更には、係止環44と入力側ディスクの外側面とを、直接当接させる事もできる。この場合には、皿板ばね37等の予圧ばねを、上記入力軸15aの外側面に固設した鍔部と、別の入力側ディスクの外側面との間に設ける。
【0034】
【発明の効果】
本発明のトロイダル型無段変速機の組立方法は、以上に述べた通り構成され作用するので、構成各部材を傷める事なく、しかも所望通りの性能を発揮するトロイダル型無段変速機を、能率良く組み立てる事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す要部断面図。
【図2】従来から知られているトロイダル型無段変速機の基本的構成を、最大減速時の状態で示す略側面図。
【図3】同じく最大増速時の状態で示す略側面図。
【図4】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第1例を示す断面図。
【図5】図4のA−A断面図。
【図6】トロイダル型無段変速機の具体的構造の第2例を示す断面図。
【図7】図6のB−B断面図。
【符号の説明】
1 入力軸
2、2A、2B 入力側ディスク
2a 内側面
3 出力軸
4 出力側ディスク
4a 内側面
5 枢軸
6 トラニオン
7 変位軸
8 パワーローラ
8a 周面
9 ローディングカム装置
10 ローディングカム
11 保持器
12 ローラ
13、14 カム面
15、15a 入力軸
16 ニードル軸受
17 貫通孔
18 係止溝
19 止め輪
18 鍔部
19、19a 出力歯車
20 キー
21 支持板
22 円孔
23 支持軸部
24 枢支軸部
25 ラジアルニードル軸受
26 ラジアルニードル軸受
27 スラスト玉軸受
28 スラストニードル軸受
29 外輪
30 駆動ロッド
31 駆動ピストン
32 駆動シリンダ
33 スリーブ
34 駆動軸
35 ラジアル軸受
36 ローディングナット
37 皿板ばね
38 ボールスプライン
39 係止段部
40 皿板ばね
41 仕切壁
42 玉軸受
43 係止溝
44 係止環
45 ばね受けプレート
46 凹部
47 第一の油圧アクチュエータ
48 第二の油圧アクチュエータ
49 ケーシング
50 壁部
51 通孔
52 ボルト
53 シリンダ部
54 ピストン部
55 給油孔
56 シリンダ室
57 ばね隙間

Claims (3)

  1. 回転軸と、この回転軸の一端部に、内側面をこの回転軸の中央側に向けた状態で支持された第一外側ディスクと、この回転軸の中間部他端寄り部分に、内側面をこの回転軸の中央側に向けた状態で、この回転軸の軸方向に亙る変位自在に支持された第二外側ディスクと、この第二外側ディスクの外側面よりも突出した上記回転軸の他端部に形成された係止溝に係止された係止環と、この回転軸上に設けられた予圧ばねと、上記第一外側ディスクをこの第二外側ディスクに押圧しつつ上記回転軸と共に回転させる為、これら第一外側ディスクと回転軸との間に設けられた押圧装置と、その内側面をこの第一外側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一、第二外側ディスクと同心に、且つこれら第一、第二外側ディスク及び上記回転軸とは独立した回転自在に支持された第一内側ディスクと、その内側面を上記第二外側ディスクの内側面に対向させた状態で上記第一内側ディスクと同心に、且つこの第一内側ディスクと同期した回転自在に支持された第二内側ディスクと、上記第一外側ディスクと第一内側ディスクとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる捻れの位置に存在する複数本の第一枢軸と、これら各第一枢軸を中心として揺動する複数個の第一トラニオンと、これら各第一トラニオンの内側面から突出した第一変位軸と、これら各第一変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第一外側ディスクの内側面と第一内側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第一パワーローラと、上記第二外側ディスクと第二内側ディスクとの間部分で、これら各ディスクの中心軸と交差する事はないが、この中心軸の方向に対して直角方向となる捻れの位置に存在する複数本の第二枢軸と、これら各第二枢軸を中心として揺動する複数個の第二トラニオンと、これら各第二トラニオンの内側面から突出した第二変位軸と、これら各第二変位軸の周囲に回転自在に支持された状態で、上記第二外側ディスクの内側面と第二内側ディスクの内側面との間に挟持された複数個の第二パワーローラとを備えたトロイダル型無段変速機を、上記予圧ばねにより、上記各パワーローラの周面と上記各外側ディスク及び上記各内側ディスクの内側面との当接圧を所望値にした状態で組み立てる、トロイダル型無段変速機の組立方法であって、上記第一外側ディスクを上記回転軸及び押圧装置を介して上記第一内側ディスクに、押し付け力を所望値に規制しつつ押圧すると同時に、上記第二外側ディスクを上記第二内側ディスクに、押し付け力を所望値に規制しつつ押圧した状態で、上記係止溝に所望厚さを有する上記係止環を組み付けるトロイダル型無段変速機の組立方法。
  2. 押し付け力の所望値が、最適な予圧力に相当する大きさであり、この所望値で第一、第二両外側ディスクを押圧しつつ係止溝に係止環を組み付ける、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機の組立方法。
  3. 予圧ばねを第二外側ディスクに向け押圧して、この予圧ばねを圧縮した状態で挟持できるが、適正な予圧よりも小さな予圧しか付与できない厚さ寸法を有する係止環を係止溝に組み付けた状態で、各部の寸法を測定する事により、ばね受けプレートの片面と上記第二外側ディスクの外側面との間隔である、上記予圧ばねの為のばね隙間の寸法を測定した後、このばね隙間を所望の予圧付与の為に適正な大きさにすべく、より厚さ寸法の大きな係止環に組み付け替える、請求項1に記載したトロイダル型無段変速機の組立方法。
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