JP4032195B2 - 局所清浄型空気清浄機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方に局所的な清浄空間を形成するための局所清浄型空気清浄機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すように構成した空気清浄機が提案され、また提供されている。
【0003】
そして、このような従来の空気清浄機は、一般に、ケーシングの内部にファン、およびフィルタを有しているとともに、吸い込み空気の汚れ度を検出するセンサを有している。
【0004】
このような構成の空気清浄機を採用した場合には、ファンを動作させて空気を吸い込み、フィルタにより浄化して吹き出すことにより、空気清浄機が設置されている空間内の空気を浄化することができる。そして、吸い込み空気の汚れ度をセンサにより検出することができる。したがって、この検出結果から上記空間内の空気の浄化がどの程度達成されているかを判定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の構成の空気清浄機を採用した場合には、空気清浄機が設置されている空間内の全空気を浄化するのであるから、所望の清浄度に達するまでの所要時間が長くなり、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することは到底不可能である。
【0006】
また、使用者にとって最も関心があるのは自身の呼吸点の近傍における空気の汚れ度であるにも拘わらず、実際に検出されるのは吸い込み空気の汚れ度であるから、自身の呼吸点の近傍における空気の汚れ度を知ることが殆ど不可能である。
【0007】
特に、使用者がアレルギー患者のように清浄な空気が必要な者である場合には、上記の不都合が顕著になり、しかも、これらの不都合は使用者の健康に多大な影響を及ぼすのであるから、到底許容することができない。
【0008】
さらに詳細に説明する。
【0009】
一般に布団はダニのすみかであるから、膨大なダニアレルゲン(抗原)をふくんでいる。そして、布団の上げ下ろし、寝返りなどにより布団からの発塵がある場合には、ダニアレルゲンも空気中に飛散するので、寝室などにおいては、リビングルームなどと比較して浮遊アレルゲン量が著しく多い。また、就寝中に発作(主に喘息症状)を起こすアレルギー患者の殆どは、ダニアレルゲンの吸引が原因となって発作を起こすことが知られている。さらに、ダニアレルゲン粒子はハウスダストの一種であり、ハウスダストに付着していることもある。そして、浮遊、飛散、堆積などの粒子としての性質もハウスダストと類似している。この結果、人が歩いただけでも、床からハウスダストのみならず、ダニアレルゲン粒子も舞い上がることになり、アレルギー患者の発作を引き起こすことになってしまう。
【0010】
したがって、アレルギー患者の呼吸点などを迅速に清浄化することが強く要望されるのであるが、従来の空気清浄機では、この要望を満足させることができない。
【0011】
また、使用者の呼吸点などを迅速に清浄化しようとすれば、空気清浄機により形成される清浄空間と使用者の呼吸点などとを簡単に、かつ確実に一致させなければならない。しかし、空気清浄機により形成される清浄空間は、明確に目にみえるものではないから、清浄空間と使用者の呼吸点などとを一致させることが困難である。
【0012】
【発明の目的】
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、清浄空間と使用者の呼吸点などとを簡単に、かつ確実に一致させることができる局所清浄型空気清浄機を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の局所清浄型空気清浄機は、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、その1つの外面に表示手段、運転指示部のすくなくとも一方を有し、この1つの面の裏側の面から内部の検出手段に空気を導くよう構成されているものである。
【0014】
ここで、「局所清浄型空気清浄機本体から分離可能」とは、局所清浄型空気清浄機本体に収納等しないで局所清浄型空気清浄機本体とは別に存在しているもののみならず、局所清浄型空気清浄機本体に収納でき、かつ必要により分離できるものをも含む用語として使用されている。
【0015】
請求項2の局所清浄型空気清浄機は、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、検出手段を通過する空気が上から下に流れるように構成されているものである。
請求項3の局所清浄型空気清浄機は、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、検出手段に空気を導くべく上部に形成された空気吸い込み口と、検出手段を通過した空気を排出すべく下部に形成された空気排出口とを有しているものである。
請求項4の局所清浄型空気清浄機は、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでおり、しかも、検出手段を通過する空気が下から上に流れるように構成しているとともに、空気流路を発熱部の近傍に位置させているものである。
請求項の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の状態の検出のために気流を計測するものを採用するものである。
【0016】
請求項の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、気流の計測のために風速を計測するものを採用するものである。
【0017】
請求項の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、気流の計測のために風向を計測するものを採用するものである。
【0018】
請求項の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の状態として空気の汚れ度を計測するものを採用するものである。
【0019】
請求項の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中の塵埃を計測するものを採用するものである。
【0020】
請求項10の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中のガス成分を計測するものを採用するものである。
【0021】
請求項11の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中のアレルゲン量を計測するものを採用するものである。
【0022】
請求項12の局所清浄型空気清浄機は、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中の塵埃量を計測し、塵埃量とアレルゲン量との相関と、計測された塵埃量とから空気中のアレルゲン量を算出するものを採用するものである。
【0023】
請求項13の局所清浄型空気清浄機は、前記局所清浄型空気清浄機本体と遠隔部とは電気的に接続されたものである。
【0024】
請求項14の局所清浄型空気清浄機は、前記局所清浄型空気清浄機本体と遠隔部とが電気的に分離されたものである。
【0025】
請求項15の局所清浄型空気清浄機は、前記遠隔部として、局所清浄型空気清浄機本体からの電源の供給、商用交流電源からの電源の供給の何れをも受け入れ可能な電源受け入れ部を有するものを採用するものである。
【0026】
請求項16の局所清浄型空気清浄機は、前記局所清浄型空気清浄機本体として、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含むものを採用するものである。
【0028】
請求項17の局所清浄型空気清浄機は、前記遠隔部として、検出手段による検出結果を局所清浄型空気清浄機本体へ送信する送信手段を含むものを採用するものである。
【0029】
請求項18の局所清浄型空気清浄機は、前記遠隔部として、局所清浄型空気清浄機本体の運転を行わせるための運転指示手段を含むものを採用するものである。
【0030】
請求項19の局所清浄型空気清浄機は、前記局所清浄型空気清浄機本体として、検出手段による検出結果に応答して自動運転を行う自動運転手段を含むものを採用するものである。
【0035】
請求項20の局所清浄型空気清浄機は、清浄空気吹き出し口と清浄空間との距離を、30cm以上、かつ150cm以下の所定距離に設定するものである。
【0037】
【作用】
請求項1の局所清浄型空気清浄機であれば、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、その1つの外面に表示手段、運転指示部のすくなくとも一方を有し、この1つの面の裏側の面から内部の検出手段に空気を導くよう構成されているのであるから、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、使用者が遠隔部を持っている状態において、局所清浄型空気清浄機本体から吹き出される清浄空気をそのまま検出手段に導くことができ、この結果、ファンなどの専用の通風手段を設けることなく、もしくは比較的小型の通風手段を設けるだけで、検出手段に空気を導くことができる。
請求項2の局所清浄型空気清浄機であれば、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、検出手段を通過する空気が上から下に流れるように構成されているのであるから、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、たばこなどの煙と異なり、上昇するものよりも下降するものが多い塵埃、アレルゲンをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすい。
請求項3の局所清浄型空気清浄機であれば、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでいるとともに、検出手段に空気を導くべくケーシングの上部に形成された空気吸い込み口と、検出手段を通過した空気を排出すべくケーシングの下部に形成された空気排出口とを有しているのであるから、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、たばこなどの煙と異なり、上昇するものよりも下降するものが多い塵埃、アレルゲンをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすい。
請求項4の局所清浄型空気清浄機であれば、空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体と、局所清浄型空気清浄機本体から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段を内蔵した遠隔部とを含み、該遠隔部は、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含んでおり、しかも、検出手段を通過する空気が下から上に流れるように構成しているとともに、空気流路を発熱部の近傍に位置させているのであるから、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、上昇するものが多いたばこの煙、ガスなどをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすい。
【0038】
請求項の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の状態の検出のために気流を計測するものを採用するのであるから、気流を計測することにより、どこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項1から請求項4の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0039】
請求項の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、気流の計測のために風速を計測するものを採用するのであるから、風速を計測することにより気流の計測結果を得ることができ、気流の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項と同様の作用を達成することができる。
【0040】
請求項の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、気流の計測のために風向を計測するものを採用するのであるから、風向を計測することにより気流の計測結果を得ることができ、気流の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項または請求項と同様の作用を達成することができる。
【0041】
請求項の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の状態として空気の汚れ度を計測するものを採用するのであるから、空気の汚れ度を計測することにより、どこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項1から請求項4の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0042】
請求項の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中の塵埃を計測するものを採用するのであるから、空気中の塵埃を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項と同様の作用を達成することができる。
【0043】
請求項10の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中のガス成分を計測するものを採用するのであるから、空気中のガス成分を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項または請求項と同様の作用を達成することができる。
【0044】
請求項11の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中のアレルゲン量を計測するものを採用するのであるから、空気中のアレルゲン量を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項から請求項10の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0045】
請求項12の局所清浄型空気清浄機であれば、前記検出手段として、空気の汚れ度として空気中の塵埃量を計測し、塵埃量とアレルゲン量との相関と、計測された塵埃量とから空気中のアレルゲン量を算出するものを採用するのであるから、空気中の塵埃量の計測値から空気中のアレルゲン量を算出し、算出したアレルゲン量から空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項11と同様の作用を達成することができる。
【0046】
請求項13の局所清浄型空気清浄機であれば、前記局所清浄型空気清浄機本体と遠隔部とが電気的に接続されているので、請求項1から請求項12の何れかの作用に加え、遠隔部の長時間の連続使用が可能になる。
【0047】
請求項14の局所清浄型空気清浄機であれば、前記局所清浄型空気清浄機本体と遠隔部とが電気的に分離されているので、請求項1から請求項12の何れかの作用に加え、遠隔部を電気配線による制約を受けることなく自由に移動させることができる。
【0048】
請求項15の局所清浄型空気清浄機であれば、前記遠隔部として、局所清浄型空気清浄機本体からの電源の供給、商用交流電源からの電源の供給の何れをも受け入れ可能な電源受け入れ部を有するものを採用するのであるから、請求項1から請求項12の何れかの作用に加え、遠隔部の長時間の連続使用が可能になるとともに、遠隔部の使用箇所の自由度を大きくすることができる。
【0049】
請求項16の局所清浄型空気清浄機であれば、前記局所清浄型空気清浄機本体として、検出手段による検出結果を表示する表示手段を含むものを採用するのであるから、請求項1から請求項15の何れかの作用に加え、遠隔部に表示手段を設ける必要がなくなり、遠隔部を小型化できる。
【0051】
請求項17の局所清浄型空気清浄機であれば、前記遠隔部として、検出手段による検出結果を局所清浄型空気清浄機本体へ送信する送信手段を含むものを採用するのであるから、請求項1から請求項16の何れかの作用に加え、検出手段による検出結果に基づいて局所清浄型空気清浄機本体の制御を行うことができる。
【0052】
請求項18の局所清浄型空気清浄機であれば、前記遠隔部として、局所清浄型空気清浄機本体の運転を行わせるための運転指示手段を含むものを採用するのであるから、請求項1から請求項17の何れかの作用に加え、局所清浄型空気清浄機本体から離れた場所から簡単に局所清浄型空気清浄機本体の運転を指示することができる。
【0053】
請求項19の局所清浄型空気清浄機であれば、前記局所清浄型空気清浄機本体として、検出手段による検出結果に応答して自動運転を行う自動運転手段を含むものを採用するのであるから、請求項1から請求項18の何れかの作用に加え、局所清浄型空気清浄機本体を自動運転させることができる。
【0058】
請求項20の局所清浄型空気清浄機であれば、清浄空気吹き出し口と清浄空間との距離を、30cm以上、かつ150cm以下の所定距離に設定するのであるから、使用者の呼吸点などと清浄空気吹き出し口との距離を30cm以上、かつ150cm以下の所定距離に設定することにより、使用者に圧迫感を与えることを防止し、しかも、ベッドのほぼ全幅の範囲内において使用者の呼吸点の近傍を迅速に清浄化することができるとともに、請求項1から請求項19の何れかと同様の作用を達成することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、この発明の局所清浄型空気清浄機の実施の態様を詳細に説明する。
【0061】
図1はこの発明の局所清浄型空気清浄機の一実施態様を示す概略図である。
【0062】
この局所清浄型空気清浄機は、局所清浄型空気清浄機本体110と、遠隔部としてのリモコン81とを有している。なお、局所清浄型空気清浄機本体110とリモコン81とは電気的に接続されていてもよいが、電気的に接続されていなくてもよい。そして、電気的に接続されていれば、リモコン81が紛失するおそれがなくなり、逆に、電気的に接続されていなければ、リモコン81を自由に、かつ広範囲にわたって移動させることができる。
【0063】
図2は局所清浄型空気清浄機本体110の清浄空気吹き出し側を示す正面図、図3は図2のIII−III線断面図である。
【0064】
この局所清浄型空気清浄機本体110は、四角筒状のケーシング111の背面側に吸入口グリル112を有し、上面所定位置に操作部113を有し、中央部に、複数本の支柱114および背板115により支持されるモータ116を有している。このモータ116は、吸入口グリル112に向かう方向に回転軸が突出しており、この回転軸に羽根車117が固定されている。したがって、四角筒状のケーシング111の、吸入口グリル112装着部と反対側の開口部が清浄空気吹き出し口120である。また、吸入口グリル112の内方に濾過部材118を設け、濾過部材118と羽根車117との間に、吸い込み空気を効果的に羽根車117に導く仕切り板119を設けている。なお、前記羽根車117は、例えば、ターボファンのように遠心型のものを採用している。これは、濾過部材118として捕集効率の高いものを使用するので、風量の割に大きな静圧が必要であり、この要請を満足するためである。
【0065】
また、羽根車117による吹き出し流を減速させて動圧を回収するとともに、吹き出し風速分布を均一に近づけるディフューザーを設けることが好ましい。さらに、吹き出し流路内に羽根車117による吹き出し流の旋回速度成分を除去する形状の静翼を設けることが好ましい。さらにまた、吹き出し口に抵抗体を配置して吹き出し口の風速分布が一様になるようにすること、または、この抵抗体の抵抗を場所により変化させて吹き出し風速を制御することが好ましい。また、吹き出し流路壁面に吸音材を設けて運転音を低減することが好ましい。
【0066】
図25は局所清浄型空気清浄機本体110の他の構成例を示す中央縦断面図である。
【0067】
この局所清浄型空気清浄機110は、背面中央部に空気吸い込み口131aを有するとともに、前面のほぼ全範囲を清浄空気吹き出し口131bとするケーシング131と、空気吸い込み口131aを覆うようにケーシング131の背面に設けたプレフィルタ(例えば、大径の埃粒子などのみを除去するフィルタ)132と、ケーシング131の内部において空気吸い込み口131aの前方に図示しない支持部材を介して設けたファンモータ133と、ファンモータ133と空気吸い込み口131aとの間に位置するように設けられ、かつファンモータ133により回転させられるファン134と、ファン134の全外周を所定距離を隔てて包囲する円筒壁部材135と、円筒壁部材135の開口部から所定距離だけ前方においてケーシング131の方形空間に支持されたメインフィルタ(空気浄化能力が高いフィルタ)136と、清浄空気吹き出し口131bに設けた前面グリル137とを有している。前記ファン134は、ターボファンのような遠心型のものである。また、前記円筒壁部材135は、一端が中心のファン吸い込み空間を残して閉じたものであり、他端が空気吹き出し用の開口部である。また、ファンモータ133のカバーが空気通路の内側のディフューザーを兼ねている。さらに、メインフィルタ136の、空気の流れの上流側の面に、光触媒作用を有する金属酸化物を担持してなる光触媒層138を設けているとともに、光触媒層138よりも、空気の流れの上流側の所定位置に、紫外光を含む光を照射する光源139を設けている。さらに、光源139の、空気の流れの上流側に近接する所定位置に、汚れ防止カバー139aを設けている。
【0068】
これらの構成の局所清浄型空気清浄機本体110を採用すれば、幅の広い、風速分布の一様な清浄空気流を送ることができ、低い風速でも効果的な局所清浄効果を得ることができるとともに、高い静粛性を達成することができる。ここで、局所は、清浄空気吹き出し口120から30cm以上、かつ150cm以下の範囲における所定領域であることが好ましい。なぜならば、30cm未満であれば、十分な静粛性を達成できないとともに、圧迫感を与えるからであり、150cmより大きければ、十分な局所清浄効果を達成できないからである。また、150cm以下の範囲であれば、ベッドの全幅の範囲をカバーすることができ、実用的な範囲を清浄化することができる。ただし、40cm以上、かつ100cm以下の範囲であることが好ましく、静粛性を一層高めるとともに、圧迫感を一層低減でき、しかも、小さめのベッドの全幅の範囲をカバーすることができる。
【0069】
また、光触媒層138および光源139が設けられている場合には、ダニアレルゲンなどの不活性化、変質、化学物質の分解除去、脱臭などを達成することができる。
【0070】
図4はリモコン81の電気的構成を示すブロック図、図5はリモコン81の内部機構を概略的に示す平面図、図6はリモコン81の中央縦断正面図、図7はリモコン81の中央縦断側面図、図8はリモコン81の分解斜視図である。
【0071】
このリモコン81は、記憶装置30と、埃検出部10と、電池91と、電源回路92と、ファンモータ93と、操作部94と、表示部95と、送信部96と、マイコン97とを有している。なお、98は空気取り入れ口、99は空気排出口、90は緩衝材である。
【0072】
前記電池91はリモコン81の電源として作用するものであり、電源回路92を通して埃検出部10、ファンモータ93およびマイコン97に動作用電源を供給する。また、電池91の端子間電圧をA/D変換部97aを通してマイコン97に取り込み、電池91が正常か交換が必要かを判定する。前記ファンモータ93は、埃検出部10による埃検出のために使用されるものであり、暗箱の内部に測定対象空気を導入する。
【0073】
前記操作部94は、運転/停止の指示、運転風量の指示などを行なうとともに、アレルゲンの種類の選択をも行なうものである。また、手動操作による運転/検出されたアレルゲンに関する情報に基く運転の指示をも行なう。
【0074】
前記表示部95は、液晶表示器により運転/停止の表示、運転風量の表示等を行なうとともに、マイコン97から出力されるアレルゲンに関する情報(アレルゲン量など)の表示を行なうものである。
【0075】
前記マイコン97は、従来の空気清浄機に設けられているリモコンと同様の処理を行なうとともに、所定の処理(例えば、図14に示すフローチャートの処理)をも行なうものである。また、手動操作に対応する制御信号およびアレルゲンに関する情報に対応する制御信号を送信部96を介して空気清浄機本体82に供給する。もちろん、このマイコン97は暦データおよび計時機能を有している。図9はこの発明の局所清浄型空気清浄機に適用されるアレルゲン検出装置(検出手段)の一例を示すブロック図である。
【0076】
このアレルゲン検出装置は、埃検出部10と、アレルゲン量算出部20とを有している。
【0077】
前記埃検出部10は、埃センサ11と、所定のサンプリング時間(例えば、0.01秒)毎に埃センサ11からの埃検出信号を取り込んで一時的に、かつ時系列的に所定個数(例えば、100個)だけ保持する埃検出出力保持部12と、埃検出出力保持部12により時系列的に保持されている所定個数の埃検出出力に基いて、時系列的に隣り合う埃検出出力どうしの差の絶対値を算出する差算出部13と、差算出部13により算出された差の絶対値を累積的に加算して累積値を得る累積値算出部14と、累積値算出部14により算出された累積値を入力として埃の濃度等を出力する埃検出値出力部15とを有している。
【0078】
ただし、差算出部13、累積値算出部14の処理は、埃検出出力保持部12に所定個数の埃検出出力が保持される毎に行なってもよいが、前記所定のサンプリング時間毎に行なってもよい。もちろん、後者の場合には、埃検出出力保持部12に必要最小限の埃検出出力(2個の埃検出出力)を保持するだけで足りる。
【0079】
前記埃検出値出力部15は、大粒径の埃粒子に対して小粒径の埃粒子が含まれていると経験的に知見できる累積値と埃の全体量との相関を考慮して埃の濃度等を出力するものである。
【0080】
図10は前記埃センサ11の一例の内部機構を示す平面図、図11は概略正面図である。
【0081】
この埃センサ11は、発光ダイオードなどからなる発光部1aおよびフォトダイオードなどからなる受光部1bが搭載された基板1と、暗箱(ケース体)2とから構成されている。ここで、基板1としては、例えば、ガラスエポキシからなるプリント配線基板が例示でき、暗箱2としては、例えば、アクリルニトリルブタジエンスチレン共重合体(以下、ABSと略称する)を用いて形成された箱体が例示できる。
【0082】
暗箱2は全体が直方体状の箱体であり、その内部に上方に延びる壁部材を形成することにより、発光部収容空間2a、受光部収容空間2bを形成しているとともに、発光部収容空間2a、受光部収容空間2bにそれぞれレンズ系2c、2dを設けている。そして、両レンズ系2c、2dの光軸が互いに所定の角度をなすように両レンズ系2c、2dが配置されている。また、レンズ系2cの光軸上であって、発光部収容空間2aの内奥部に発光部1aを侵入させるための穴が形成されている。なお、レンズ系2cは省略することが可能である。
そして、発光部収容空間2aと受光部収容空間2bとの中間部に、発光部1aからレンズ系2cを通して出射される光が直接レンズ系2dを通して受光部1bに導かれることを防止する遮光部材2eが設けられている。また、ノイズ光として作用する可能性がある光がレンズ系2dを通して受光部1bに導かれることを防止するノイズ光遮光部材2fが発光部収容空間2a、受光部収容空間2b、遮光部材2eとほぼ正対する位置に設けられている。ノイズ光遮光部材2fは複数個設けられており、互いに隣り合うノイズ光遮光部材2fによってノイズ光減衰室を構成している。このノイズ光減衰室に導入された光はこの室の吸光度が高い内壁面で複数回反射させられることにより、その強度が十分に減衰させられる。また、発光部1aからの直接光が照射されるノイズ光遮光部材2fの所定位置に直接光を通過させるための穴2jが形成されているとともに、このノイズ光遮光部材2fと、受光部収容空間2bを規定する板部材と、暗箱2の外壁部材とで光トラップ2kを構成している。さらに、遮光部材2eの先端に近接する所定位置に流体導入用の開口2iが設けられている。もちろん、基板1の対応箇所にも流体導入用の開口(図示せず)が設けられている。
【0083】
前記アレルゲン量算出部20は、例えば、図12中(A)に示す埃−アレルゲン相関関数を有しており、前記埃検出値出力部15から出力される埃検出値を埃−アレルゲン相関関数に適用することにより、アレルゲン量を得て出力する。ここで、例えば、一般住環境におけるダニアレルゲン濃度が浮遊塵埃濃度に相関することが知られているので、この知見をもとに(必要があれば実験値を考慮して)前記埃−アレルゲン相関関数を得ることができる。例えば、ダニアレルゲンに対応する埃−アレルゲン相関関数であれば、埃検出値0.1mg/m3に対してアレルゲン量約100pg/m3が対応することになる。また、図12には、(B)に示す大小判定表および(C)に示すレベル換算表をも示している。
【0084】
上記の構成のアレルゲン検出装置の作用は次のとおりである。
【0085】
所定のサンプリング時間毎に時系列的に取り込まれた埃検出出力どうしの差を累積的に加算して累積値を得れば、この累積値は、埃検出出力(パルス出力)の出現頻度と高さとの双方を反映した値になる。すなわち、パルス出力が高いほど、またパルス出力が多く出現するほど累積値が大きくなる。したがって、累積値を得ることにより、埃検出出力を評価して評価値を出力したことになる。そして、この累積値を入力として、埃検出値出力部15によって埃の濃度等を出力することができる。埃検出値出力部15は、差の累積値に基いて埃の濃度等を出力するのであるから、微量のハウスダストでもほぼ正確に検出することができる。さらに、光学系が汚れた場合には、全体的に埃センサからの埃検出出力のレベルが変動することになるが、この実施態様を採用した場合には、差に基く処理を行っているのであるから、埃検出出力のレベルの変動の影響を排除して正確に埃の濃度等を検出することができる。すなわち、汚れ等の経年変化に強くなる。さらにまた、煙草の煙のように緩慢な濃度変動を示す粒子との識別を達成することが可能であり、煙草の煙などによる誤検出を防止することができる。
【0086】
そして、埃検出値出力部15から出力される埃の濃度等をアレルゲン量算出部20に供給すれば、埃の濃度等を埃−アレルゲン相関関数に適用してアレルゲン量を得て出力することができる。
【0087】
ただし、前記アレルゲン検出装置において、差算出部13により算出された差の絶対値が埃検出部の分解能以下であるか否かを判定する判定部と、差算出部13により算出された差の絶対値が埃検出部の分解能以下であることを示す判定部の判定結果に応答して、差算出部13により算出された差の絶対値を0に補正する差補正部とをさらに含むとともに、累積値算出部14として、差算出部13により算出された差の絶対値および差補正部において補正された値(0)を累積的に加算して累積値を得るものを採用する構成を採用してもよく、この場合には、著しく小さい差の絶対値が得られるはずであるにも拘らず、分解能に相当する値として採用され、しかもこの値が累積加算されることに起因する誤差の発生を未然に防止することができる。
【0088】
また、差算出部13により算出された差を複数個のランクにランク分けするとともに、各ランク毎に該当する差の数を計数し、花粉の粒径(例えば、杉花粉の場合、20〜30μm)の粒子に相当するランクの計数値を埃の個数濃度Dpとして採用し、この埃の個数濃度Dpに対して花粉係数Cpを乗算すれば、花粉アレルゲン量を算出することができる。ただし、花粉の粒径の粒子に相当するランクの計数値のみを採用する代わりに、各ランクの計数値を重み付けして平均化することにより得られた値を採用してもよい。
【0089】
図13はアレルゲン検出装置の他の構成例を示すブロック図である。
【0090】
このアレルゲン検出装置は、埃検出部10と、記憶装置30と、暦としての計時部40と、スライドスイッチなどからなるアレルゲン選択部50と、表示部60と、埃検出部10、記憶装置30、計時部40と、アレルゲン選択部50からの出力信号を入力として所定の処理を行い、処理結果を記憶装置30および表示部60に供給するマイコン70とを有している。
【0091】
図14は図13のアレルゲン検出装置の処理を説明するフローチャートである。
【0092】
ステップSP1において、埃検出部10からの埃検出出力を読み込み、ステップSP2において、埃の重量濃度Dhおよび埃の個数濃度Dpを算出し、ステップSP3において、暦データを読み込み、ステップSP4において、選択されたアレルゲンの種類を読み込み、ステップSP5からステップSP7において、選択されたアレルゲンの種類がハウスダストか否か、ダニか否か、カビか否か、をそれぞれ判定する。
【0093】
そして、選択されたアレルゲンの種類がハウスダストである場合には、ステップSP8において、暦に応じたハウスダスト係数Chを記憶装置30から読み出し、ステップSP9において、ハウスダスト係数Chと埃の重量濃度Dhとを乗算することによりハウスダストアレルゲン量Aを算出する。
【0094】
選択されたアレルゲンの種類がダニである場合には、ステップSP10において、暦に応じたダニ係数Cmを記憶装置30から読み出し、ステップSP11において、ダニ係数Cmと埃の重量濃度Dhとを乗算することによりダニアレルゲン量Aを算出する。
【0095】
選択されたアレルゲンの種類がカビである場合には、ステップSP12において、暦に応じたカビ係数Cfを記憶装置30から読み出し、ステップSP13において、カビ係数Cfと埃の重量濃度Dhとを乗算することによりカビアレルゲン量Aを算出する。
【0096】
選択されたアレルゲンの種類が、ハウスダスト、ダニ、カビの何れでもない場合には、ステップSP14において、暦に応じた花粉係数Cpを記憶装置30から読み出し、ステップSP15において、花粉係数Cpと埃の個数濃度Dpとを乗算することにより花粉アレルゲン量Aを算出する。
【0097】
ステップSP9、ステップSP11、ステップSP13、ステップSP15の何れかの処理が行われた場合には、ステップSP16において、算出されたアレルゲン量Aを表示部60に出力し、そのまま一連の処理を終了する。
【0098】
さらに詳細に説明する。
【0099】
ハウスダストアレルゲン、ダニアレルゲン、カビアレルゲン、花粉アレルゲンの月別の係数は経験的に得ることができ、例えば、それぞれ図15中(B)(C)(D)(E)に示すとおりである。なお、図15中(A)が月を示している。また、ハウスダストアレルゲン係数、ダニアレルゲン係数、カビアレルゲン係数の右端に表示しているRh、Rm、Rfはそれぞれ埃に対する各アレルゲンの構成比率である。例えば、ダニアレルゲンの場合、前述のように、埃検出値0.1mg/m3に対してアレルゲン量約100pg/m3が対応するのであるから、Rm=10-6となる。他のアレルゲンについても同様にして構成比率を得ることができる。
【0100】
したがって、埃検出部10からの埃検出値をもとに埃の重量濃度Dhおよび埃の個数濃度Dpを算出し、暦データおよび選択されたアレルゲンの種類を図15に適用してアレルゲン係数を算出し、算出された埃の濃度とアレルゲン係数とからアレルゲン量Aを算出して表示部60によりアレルゲン量を表示することができる。
【0101】
このアレルゲン量の表示としては、例えば、図16中(A)(B)(C)に示すようにアレルゲン量の大中小を絵表示すること、図17に示すようにアレルゲン量をグラフ表示すること、図18中(A)に示すようにアレルゲン濃度をレベル表示すること、図18中(B)に示すようにアレルゲン濃度を具体的な数値で表示すること、図19に示すように、アレルゲン濃度を警報ランプにより表示することなどが可能である。ただし、図19の場合には、非警告状態を示す清浄ランプは省略することが可能であり、また、警報ランプを1つのみにすることも可能である。
【0102】
ただし、花粉アレルゲンのように限られた時期にのみ存在するアレルゲンを除いて、アレルゲン係数を考慮することなく、埃の濃度をそのまま用いてアレルゲン量の多少を評価するようにしてもよい。
【0103】
そして、上記のアレルゲン量の表示を参照して局所清浄型空気清浄機本体の運転を手動操作などで制御すれば、必要な場合にのみ局所清浄型空気清浄機本体を運転することができ、省電力および騒音低減と、アレルゲン量の低減とを両立させることができる。
【0104】
この場合には、例えば、検出されたアレルゲン量の大中小に対応させて局所清浄型空気清浄機本体の運転風量を強中弱に制御すればよく、必要な場合に必要な運転風量で局所清浄型空気清浄機本体を自動運転することができ、省電力および騒音低減と、アレルゲン量の低減とを両立させることができる。
【0105】
ここで、局所清浄型空気清浄機本体としては、前面から空気を吸い込み、上面から清浄空気を吹き出す構成のもの、背面から空気を吸い込み、前面から清浄空気を吹き出す構成のものなど、種々の構成のものを採用することができる。
【0106】
図20は局所清浄型空気清浄機本体110の配置例を示す斜視図である。
【0107】
この配置例においては、布団に寝ている人の呼吸点に対して、直接に低い風速の幅の広い清浄空気を供給することができ、ハウスダストなどのアレルゲンの影響を大幅に低減することができる。また、リモコン81を手元(枕元)に配置しておけば、寝返りなどに起因する発塵に応答して局所清浄型空気清浄機本体110を自動的に運転することができる。その他、上記実施態様と同様の作用をも達成することができる。また、リモコン81は、局所清浄型空気清浄機本体110に対して電気的に接続されていてもよいが、電気的に分離されていてもよい。前者の場合にはリモコン81の長時間の使用が可能になり、後者の場合にはリモコン81の使用可能箇所の自由度を広げることができる。さらに、リモコン81は、局所清浄型空気清浄機本体110、商用交流電源の何れからでも電源の供給を受けることができる電源受け入れ部を有していることが好ましい。この場合には、長時間の使用が可能になるとともに、使用可能箇所の自由度を広げることができる。
【0108】
図21は局所清浄型空気清浄機本体110とリモコン81との関係を示す斜視図である。なお、図21において清浄空気吹き出し範囲を破線で示している。
図21においては、埃検出部10を含むリモコン81を移動させてアレルゲン量を計測することにより、清浄空間の範囲を簡単に確認することができる。その他、上記実施態様と同様の作用をも達成することができる。
【0109】
さらに詳細に説明する。
【0110】
例えば、就寝中の人の呼吸点に清浄空気が供給できるようにするために、局所清浄型空気清浄機本体110の設置位置、風向、風量を設定したり、局所清浄型空気清浄機本体110との関係で人が寝る位置を設定したりする場合に、人の感覚に頼ると、これらの設定が不正確になる。しかし、この実施態様を採用した場合には、リモコン81に含まれる埃検出部10を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができるので、局所清浄型空気清浄機本体110に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、局所清浄型空気清浄機本体110から離れすぎて十分な清浄空気が得られなかったりするなどの不都合の発生を防止することができる。
【0111】
特に、局所清浄型空気清浄機本体110は、人にドラフト感を感じさせないように低風速で送風するので、どの範囲に清浄空気が十分に届いているかを人の感覚で判断することは困難である。しかし、この実施態様では、どの範囲に清浄空気が十分に届いているかを客観的に把握することができるので、適正な使用状態を実現することができる。
【0112】
また、清浄空気の吹き出し風速が遅いのであるから、局所清浄型空気清浄機本体110を配置した周囲の状況によって吹き出し風の広がる範囲が変化しやすくなり、同一の局所清浄型空気清浄機本体110を用いても、配置された箇所の状況によって形成される清浄空間の範囲が変化してしまう。しかし、この実施態様では、どの範囲に清浄空気が十分に届いているかを客観的に把握することができるので、適正な使用状態を実現することができる。
【0113】
図22はリモコン81の構成の他の例を示す透視斜視図、図23は中央縦断面図である。
【0114】
このリモコン81は、ケーシング81aの前面の上部に表示部81bを設けているとともに、前面の下部に空気排出口81cを設けている。そして、背面の上部に空気吸い込み口81dを設けている。また、ケーシング81aの内部には通気穴が形成された内部壁部材81eが設けられているとともに、この通気穴に対応させて内部壁部材81eにファン81fが設けられている。さらに、空気吸い込み口81dから空気排出口81cに至る空気通路の所定位置に埃センサ11を設けているとともに、表示部81bの内方に表示用プリント基板81gを設けている。但し、埃センサ11に代えて、ハウスダスト、アレルゲンなどを検出するセンサを採用してもよい。
【0115】
この構成を採用した場合には、ファン81fを動作させることにより、空気吸い込み口81dから空気を吸い込み、上方から下方に向けて空気を導き、埃センサ11を通過させた後、空気排出口81cから排出する。そして、埃粒子、ハウスダスト、アレルゲンなどは、たばこなどの煙と異なり、上昇するよりも下降するものが多いのであるから、埃粒子、ハウスダスト、アレルゲンなどを埃センサ11に導入しやすく、適正な検出を達成することができる。
【0116】
図24はリモコン81の構成のさらに他の例を示す中央縦断面図である。
【0117】
このリモコン81が図23のリモコンと異なる点は、ケーシング81aの前面の下部に空気吸い込み口81dを設け、上面の所定位置に空気排出口81cを設けた点、ファン81fを省略した点、表示用プリント基板81gからの発熱により上向きの空気流を発生させるようにした点、埃センサに代えて、たばこの煙、ガスなどを検出するセンサ11’を採用したのみである。
【0118】
この構成を採用した場合には、表示用プリント基板81gからの発熱により発生させられた上向きの空気流によって、空気吸い込み口81dからの空気の吸い込み、空気排出口81cからの空気の排出を行わせ、センサ11’に対する空気の供給をスムーズに行わせることができる。したがって、たばこの煙、ガスなどをセンサ11’に導入しやすく、適正な検出を達成することができる。
【0119】
なお、この発明は上記の実施態様に限定されるものではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内において種々の設計変更を施すことが可能である。例えば、検出手段として、直接アレルゲン量を計測するものを採用すること、塵埃を計測するものを採用すること、ガス成分を計測するものを採用すること、風速を計測するものを採用すること、風向を計測するもの(例えば、風速センサを複数個並べることにより風向を計測できる)を採用することなどが可能である。ここで、アレルゲン量、塵埃、ガス成分は、空気の汚れ度の指標として使用することができる。また、風速、風向は、直接的に空気の汚れ度の指標とはならないが、清浄対象空間か否かを判別するための指標として採用することができる。また、局所清浄型空気清浄機本体に表示部を設けてリモコンの表示部を省略することが可能であり、この場合には、リモコンを小型化することができる。さらに、空気を清浄化する手段として、メインフィルタ6に代えて、または加えて光触媒ユニットおよび紫外光を照射する光源を採用することが可能である。この構成を採用すれば、建材から出るホルムアルデヒド(アレルギーの原因物質として知られている)を分解除去することができるほか、アレルギーの原因となる他の化学物質の分解除去、脱臭にも有効であると思われる。
【0120】
【発明の効果】
請求項1の発明は、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、使用者が遠隔部を持っている状態において、局所清浄型空気清浄機本体から吹き出される清浄空気をそのまま検出手段に導くことができ、この結果、ファンなどの専用の通風手段を設けることなく、もしくは比較的小型の通風手段を設けるだけで、検出手段に空気を導くことができるという特有の効果を奏する。
請求項2の発明は、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、たばこなどの煙と異なり、上昇するものよりも下降するものが多い塵埃、アレルゲンをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすいという特有の効果を奏する。
請求項3の発明は、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、たばこなどの煙と異なり、上昇するものよりも下降するものが多い塵埃、アレルゲンをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすいという特有の効果を奏する。
請求項4の発明は、就寝中の人の呼吸点などに清浄空気が供給できるように局所清浄型空気清浄機本体の設置位置、風向、風量を設定し、または局所清浄型空気清浄機本体との関係で人が寝る位置を設定する場合に、人の感覚に頼ることなく、遠隔部の検出手段を用いて清浄空間がどこに形成されているかを客観的に把握することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、使用者の呼吸点などの局所を迅速に清浄化することができるとともに、局所清浄型空気清浄機本体に必要以上に近づいて圧迫感を感じたり、音に煩わされたり、また局所清浄型空気清浄機本体から離れすぎて十分な清浄空気が得られないなどの不都合の発生を防止することができ、さらに、遠隔部が局所清浄型空気清浄機本体から離れている場合であっても、表示手段による表示を簡単、かつ確実に確認することができ、さらに、上昇するものが多いたばこの煙、ガスなどをスムーズに検出手段に導入しやすく、適正な検出を行いやすいという特有の効果を奏する。
【0121】
請求項の発明は、気流を計測することにより、どこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項1から請求項4の何れかと同様の効果を奏する。
【0122】
請求項の発明は、風速を計測することにより気流の計測結果を得ることができ、気流の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項と同様の効果を奏する。
【0123】
請求項の発明は、風向を計測することにより気流の計測結果を得ることができ、気流の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項または請求項と同様の効果を奏する。
【0124】
請求項の発明は、空気の汚れ度を計測することにより、どこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項1から請求項4の何れかと同様の効果を奏する。
【0125】
請求項の発明は、空気中の塵埃を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項と同様の効果を奏する。
【0126】
請求項10の発明は、空気中のガス成分を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項または請求項と同様の効果を奏する。
【0127】
請求項11の発明は、空気中のアレルゲン量を計測することにより空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項から請求項10の何れかと同様の効果を奏する。
【0128】
請求項12の発明は、空気中の塵埃量の計測値から空気中のアレルゲン量を算出し、算出したアレルゲン量から空気の汚れ度の計測結果を得ることができ、空気の汚れ度の計測結果からどこが清浄空間であるかを判別することができ、使用者の呼吸点などと清浄空間とを一致させることにより、請求項11と同様の効果を奏する。
【0129】
請求項13の発明は、請求項1から請求項12の何れかの効果に加え、遠隔部の紛失を確実に防止できるという特有の効果を奏する。
【0130】
請求項14の発明は、請求項1から請求項12の何れかの効果に加え、遠隔部を電気配線による制約を受けることなく自由に移動させることができるという特有の効果を奏する。
【0131】
請求項15の発明は、請求項1から請求項12の何れかの効果に加え、遠隔部の長時間の連続使用が可能になるとともに、遠隔部の使用箇所の自由度を大きくすることができるという特有の効果を奏する。
【0132】
請求項16の発明は、請求項1から請求項15の何れかの効果に加え、遠隔部に表示手段を設ける必要がなくなり、遠隔部を小型化できるという特有の効果を奏する。
【0134】
請求項17の発明は、請求項1から請求項16の何れかの効果に加え、検出手段による検出結果に基づいて局所清浄型空気清浄機本体の制御を行うことができるという特有の効果を奏する。
【0135】
請求項18の発明は、請求項1から請求項17の何れかの効果に加え、局所清浄型空気清浄機本体から離れた場所から簡単に局所清浄型空気清浄機本体の運転を指示することができるという特有の効果を奏する。
【0136】
請求項19の発明は、請求項1から請求項18の何れかの効果に加え、局所清浄型空気清浄機本体を自動運転させることができるという特有の効果を奏する。
【0141】
請求項20の発明は、使用者の呼吸点などと清浄空気吹き出し口との距離を30cm以上、かつ150cm以下の所定距離に設定することにより、使用者に圧迫感を与えることを防止し、しかも、ベッドのほぼ全幅の範囲内において使用者の呼吸点の近傍を迅速に清浄化することができるとともに、請求項1から請求項19の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の局所清浄型空気清浄機の一実施態様を示す概略図である。
【図2】局所清浄型空気清浄機本体の清浄空気吹き出し側を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】リモコンの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】リモコンの内部機構を概略的に示す平面図である。
【図6】リモコンの中央縦断正面図である。
【図7】リモコンの中央縦断側面図である。
【図8】リモコンの分解斜視図である。
【図9】この発明の局所清浄型空気清浄機に適用されるアレルゲン検出装置(検出手段)の一例を示すブロック図である。
【図10】埃センサの一例の内部機構を示す平面図である。
【図11】同上の概略正面図である。
【図12】埃−アレルゲン相関関数、大小判定表、レベル換算表の一例を示す図である。
【図13】アレルゲン検出装置の他の構成例を示すブロック図である。
【図14】図13のアレルゲン検出装置の処理を説明するフローチャートである。
【図15】ハウスダストアレルゲン、ダニアレルゲン、カビアレルゲン、花粉アレルゲンの月別の係数を示す図である。
【図16】アレルゲン量の表示の一例を示す図である。
【図17】アレルゲン量の表示の他の例を示す図である。
【図18】アレルゲン量の表示のさらに他の例を示す図である。
【図19】アレルゲン量の表示のさらに他の例を示す図である。
【図20】局所清浄型空気清浄機本体の配置例を示す斜視図である。
【図21】局所清浄型空気清浄機本体とリモコンとの関係を示す斜視図である。
【図22】リモコンの構成の他の例を示す透視斜視図である。
【図23】同上の中央縦断面図である。
【図24】リモコンの構成のさらに他の例を示す中央縦断面図である。
【図25】局所清浄型空気清浄機本体の他の構成例を示す中央縦断面図である。
【符号の説明】
10 埃検出部 60、95 表示部
81 リモコン 94 操作部
70、97 マイコン 110 局所清浄型空気清浄機本体

Claims (20)

  1. 空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口(120)の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体(110)と、局所清浄型空気清浄機本体(110)から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段(11)を内蔵した遠隔部(81)とを含み、該遠隔部(81)は、検出手段(11)による検出結果を表示する表示手段(81b)を含んでいるとともに、その1つの外面に表示手段(81b)、運転指示部のすくなくとも一方を有し、この1つの面の裏側の面から内部の検出手段(11)に空気を導くよう構成されていることを特徴とする局所清浄型空気清浄機。
  2. 空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口(120)の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体(110)と、局所清浄型空気清浄機本体(110)から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段(11)を内蔵した遠隔部(81)とを含み、該遠隔部(81)は、検出手段(11)による検出結果を表示する表示手段(81b)を含んでいるとともに、検出手段(11)を通過する空気が上から下に流れるように構成されていることを特徴とする局所清浄型空気清浄機。
  3. 空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口(120)の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体(110)と、局所清浄型空気清浄機本体(110)から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段(11)を内蔵した遠隔部(81)とを含み、該遠隔部(81)は、検出手段(11)による検出結果を表示する表示手段(81b)を含んでいるとともに、検出手段(11)に空気を導くべくケーシング(81a)の上部に形成された空気吸い込み口(81d)と、検出手段(11)を通過した空気を排出すべくケーシング(81a)の下部に形成された空気排出口(81c)とを有し、前記空気吸い込み口(81d)、空気排出口(81c)は、ケーシング(81a)の互いに相対する面に形成されていることを特徴とする局所清浄型空気清浄機。
  4. 空気を吸い込んで浄化し、浄化された空気を吹き出すことにより、清浄空気吹き出し口(120)の前方所定位置に清浄空間を形成する局所清浄型空気清浄機本体(110)と、局所清浄型空気清浄機本体(110)から分離可能であり、かつ空気の状態を検出する検出手段(11)を内蔵した遠隔部(81)とを含み、該遠隔部(81)は、検出手段(11)による検出結果を表示する表示手段(81b)を含んでおり、しかも、検出手段(11)を通過する空気が下から上に流れるように構成しているとともに、空気流路を発熱部の近傍に位置させていることを特徴とする局所清浄型空気清浄機。
  5. 前記検出手段は、空気の状態の検出のために気流を計測するものである請求項1から請求項4の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  6. 前記検出手段は、気流の計測のために風速を計測するものである請求項5に記載の局所清浄型空気清浄機。
  7. 前記検出手段は、気流の計測のために風向を計測するものである請求項5または請求項6に記載の局所清浄型空気清浄機。
  8. 前記検出手段(10)は、空気の状態として空気の汚れ度を計測するものである請求項1から請求項4の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  9. 前記検出手段(10)は、空気の汚れ度として空気中の塵埃を計測するものである請求項8に記載の局所清浄型空気清浄機。
  10. 前記検出手段は、空気の汚れ度として空気中のガス成分を計測するものである請求項8または請求項9に記載の局所清浄型空気清浄機。
  11. 前記検出手段は、空気の汚れ度として空気中のアレルゲン量を計測するものである請求項8から請求項10の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  12. 前記検出手段(11)は、空気の汚れ度として空気中の塵埃量を計測し、塵埃量とアレルゲン量との相関と、計測された塵埃量とから空気中のアレルゲン量を算出するものである請求項11に記載の局所清浄型空気清浄機。
  13. 前記局所清浄型空気清浄機本体(110)と遠隔部(81)とは電気的に接続されている請求項1から請求項12の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  14. 前記局所清浄型空気清浄機本体(110)と遠隔部(81)とは電気的に分離されている請求項1から請求項12の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  15. 前記遠隔部(81)は、局所清浄型空気清浄機本体(110)からの電源の供給、商用交流電源からの電源の供給の何れをも受け入れ可能な電源受け入れ部を有している請求項1から請求項12の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  16. 前記局所清浄型空気清浄機本体(110)は、検出手段(11)による検出結果を表示する表示手段を含んでいる請求項1から請求項15の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  17. 前記遠隔部(81)は、検出手段(11)による検出結果を局所清浄型空気清浄機本体(110)へ送信する送信手段を含んでいる請求項1から請求項16の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  18. 前記遠隔部(81)は、局所清浄型空気清浄機本体(110)の運転を行わせるための運転指示手段を含んでいる請求項1から請求項17の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  19. 前記局所清浄型空気清浄機本体(110)は、検出手段(11)による検出結果に応答して自動運転を行う自動運転手段を含んでいる請求項1から請求項18の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
  20. 清浄空気吹き出し口(120)と清浄空間との距離は、30cm以上、かつ150cm以下の所定距離である請求項1から請求項19の何れかに記載の局所清浄型空気清浄機。
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