JP4030263B2 - ウォータジェットルームにおける水噴射装置 - Google Patents
ウォータジェットルームにおける水噴射装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4030263B2 JP4030263B2 JP2000383299A JP2000383299A JP4030263B2 JP 4030263 B2 JP4030263 B2 JP 4030263B2 JP 2000383299 A JP2000383299 A JP 2000383299A JP 2000383299 A JP2000383299 A JP 2000383299A JP 4030263 B2 JP4030263 B2 JP 4030263B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- plunger
- water
- air
- weft insertion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D47/00—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
- D03D47/28—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
- D03D47/32—Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by liquid jet
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D49/00—Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
- D03D49/24—Mechanisms for inserting shuttle in shed
- D03D49/50—Miscellaneous devices or arrangements concerning insertion of weft and not otherwise provided for
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03J—AUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
- D03J1/00—Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
- D03J1/04—Auxiliary apparatus combined with or associated with looms for treating weft
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B53/00—Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
- F04B53/14—Pistons, piston-rods or piston-rod connections
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B53/00—Component parts, details or accessories not provided for in, or of interest apart from, groups F04B1/00 - F04B23/00 or F04B39/00 - F04B47/00
- F04B53/16—Casings; Cylinders; Cylinder liners or heads; Fluid connections
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B9/00—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members
- F04B9/02—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being mechanical
- F04B9/06—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being mechanical the means including spring- or weight-loaded lost-motion devices
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
- F04B9/00—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members
- F04B9/08—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid
- F04B9/12—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being elastic, e.g. steam or air
- F04B9/123—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being elastic, e.g. steam or air having only one pumping chamber
- F04B9/127—Piston machines or pumps characterised by the driving or driven means to or from their working members the means being fluid the fluid being elastic, e.g. steam or air having only one pumping chamber rectilinear movement of the pumping member in the working direction being obtained by a single-acting elastic-fluid motor, e.g. actuated in the other direction by gravity or a spring
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Looms (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来のウォータジェットルームにおける水噴射装置を示し、図11は従来の水噴射装置を構成する緯入れポンプ11の内部構造を示す。緯入れポンプ11の筒形状のポンプハウジング12内には貯水室形成シリンダ13が収容固定されており、貯水室形成シリンダ13の筒内にはプランジャ14がスライド可能に収容されている。プランジャ14にはスプリングシート15が取り付けられており、筒形状のポンプハウジング12の内周面にはスプリングキャップ16が螺合されている。スプリングキャップ16は、ロックナット17の締め付けによってポンプハウジング12に固定されている。スプリングシート15の座部151とスプリングキャップ16の座部161との間にはコイルばね18が介在されている。
【0003】
ポンプハウジング12には吸入口121及び吐出口122が形成されており、吸入口121と吐出口122との間には貯水室123が形成されている。貯水室123と吸入口121との間、及び貯水室123と吐出口122との間には逆止弁19,20が介在されている。図10に示すように、吸入口121に接続された吸入管24は、フロートボックス25に通じており、吐出口122に接続された吐出管26は、緯入れノズル27に接続されている。
【0004】
プランジャ14は、ジョイント21を介してカムレバー22に連結されている。カムレバー22は、カムフォロア221を介してカム23に接離可能である。カムレバー22は、織機の回転に同期して一定の角速度で図10の矢印Zの方向へ回転するカム23とコイルばね18との協働によって往復揺動される。プランジャ14及びスプリングシート15は、カムレバー22の往復揺動によって一体的に往復動する。図10において、カムレバー22がカム23の回転力によって支軸222を中心に左回動すると、プランジャ14及びスプリングシート15は、コイルばね18のばね力に抗して往動(図11において右側から左側への移動)する。スプリングシート15の往動動作は、コイルばね18を圧縮し、プランジャ14の往動動作は、フロートボックス25から吸入管24を介して貯水室123内に一定量の水を吸入する。逆止弁19が開いて貯水室123内に吸水されている間、逆止弁20が閉じており、吐出管26内の水が貯水室123側へ逆流することはない。
【0005】
カムフォロア221がカム23のカム面231の最大径位置Maを越えると、カムフォロア221がカム23のカム面231から離れ、コイルばね18の復元力を受けるプランジャ14が貯水室123内の水を加圧する。貯水室123内の水が加圧されると、逆止弁19が閉じると共に、逆止弁20が開き、貯水室123内の加圧された水は、吐出管26を介して緯入れノズル27へ圧送される。緯入れノズル27へ圧送された水は、緯入れノズル27から噴射し、緯糸Yが経糸開口内へ緯入れされる。カム23のカム面231から離れていたカムフォロア221がカム面231もしくは別途設けた噴射水量制限用のストッパ28に当接し、1サイクルの水噴射が終了する。
【0006】
ストッパ28は、不動配置された雌ねじ体281と、雌ねじ体281に螺合された雄ねじ体282と、雄ねじ体282に螺着されたロックナット283とからなる。雄ねじ体282は、ロックナット283の締め付けによって雌ねじ体281に固定される。雌ねじ体281に対する雄ねじ体282の螺入位置を変更することによってカムレバー22の復動方向の最終端位置が変更される。
【0007】
図13のグラフにおける曲線Kは、織機回転角度とカムリフト量(即ち、カム23のカム面231の最小径位置から半径方向へのカムフォロア221の変位量)との関係を示す。織機回転角度θ1〜θ2は、カムリフト量がほぼ等速度で増加する水吸入行程であり、織機回転角度θ3〜θ4は、カムリフト量が最大値から急激に減少する水噴射行程である。
【0008】
水の慣性力や管路摩擦抵抗は小さいものとして無視すると、緯入れノズル27からの水噴射時には以下の式(1)に示す運動方程式が成り立つ。
m・dx2 /dt2 =(F−k・x)+(Pa−Po)Ap・・・(1)
式(1)におけるmは、カムレバー22、プランジャ14、コイルばね18、スプリングシート15等の動力伝達系の可動体の等価質量の合計、xはプランジャ14の変位、dx2 /dt2 はプランジャ14の加速度、kはコイルばね18のばね定数、Fは水噴射開始時のコイルばね18の圧縮荷重、Poは貯水室123の圧力、Paは大気圧、Apはプランジャ14の断面積である。図12のグラフの直線fは、コイルばね18の長さとばね荷重との関係を表す。hoで示す範囲は、プランジャ14の動作範囲として使われるコイルばね18の長さの変位範囲の一例である。
【0009】
貯水室123の圧力Po、即ち水噴射圧力について(1)式を整理すれば、以下の(2)式が得られる。
Po=Pa+(F−k・x−m・dx2 /dt2 )/Ap・・・(2)
式(2)において、水噴射開始段階では、先ず質量mがばね力Fによって急速に加速される。次に、加速が終了すると、即ち慣性力m・dx2 /dt2 が零に近づくと、ばね力(F−k・x)と圧力Poとが釣り合いながら水噴射が進行する。水噴射進行過程において、水噴射初期の変位xが小さいときには水噴射圧力は高いが、水噴射が進んでコイルばね18が復元してゆく、即ち変位xが増加するにつれて、水噴射圧力Poは次第に低下してゆく。水噴射終了直前では水噴射圧力Poは水噴射期間中の最低値を取り、貯水室123に吸入した水を全て噴射し終えると、カムフォロア221はストッパ28もしくはカム23に衝突し、水噴射圧力Poは大気圧にまで低下する。このような水噴射圧力Poの減圧波形は、緯糸Yの緯入れには好都合である。
【0010】
即ち、前記した水噴射圧力Poの減圧波形で緯入れノズル27から水を噴射すると、緯入れ初期に緯糸Yを一気に加速し、緯入れ経過と共に水噴射速度が低下するにつれて緯糸速度が低下する。そのため、水噴射過程における緯糸緩みを防止することができ、緯糸Yの姿勢を真っ直ぐに保った状態で安定した緯入れを実現することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記したような特性を有するコイルばね方式の水噴射装置は、ウォータジェットルームの開発以来改良を重ねられ、コイルばね方式の水噴射装置は、その信頼性が認められて今日まで一貫して採用されてきた。
【0012】
しかし、コイルばねにはサージングと呼ばれる共振現象が生じることが知られており、コイルばね18のサージング振動が緯糸の緯入れに悪影響を与える。即ち、コイルばね18が水噴射過程でサージング振動を発生すると、コイルばね18のサージング振動が貯水室123内の水に伝わり、水噴射圧力Poの波形が波打つように変動する。コイルばね18のサージング振動に起因する水噴射圧力Poの波形の変動は、緯糸Yの緯入れを乱す。緯糸Yの緯入れの乱れは、織物品質を低下させる。
【0013】
このようなコイルばね18におけるサージング現象は、水噴射圧力Poの時間的な変化が大きいほど、言い換えれば織機の回転数が高くなるほど顕著となる。又、水噴射周期(=60sec /1分間当たりの織機回転数)がサージング振動の周期の整数倍に一致すると、サージングが規則的に励起され、コイルばね18の振動がさらに激しくなる。
【0014】
コイルばね18のサージング振動を緩和する目的でコイルばね18に減衰機構を付加したり、特開平10−299643号公報に開示されるように、コイルばね18として非線型ばねを用いる等の対策が試みられている。しかし、コイルばね18に減衰機構を付加する対策は、構造を複雑化することになってコスト高になるという問題を有する。コイルばね18として非線型ばねを用いる対策は、サージング振動の発生を効果的に抑制するための望ましい非線型ばねの製作が難しいという問題がある。
【0015】
織機を高速化するには緯糸Yの緯入れ速度を高める、即ち水噴射圧力Poを高める必要がある。水噴射圧力Poを高めるためにはコイルばね18の圧縮量を増やして対処してきている。しかし、コイルばね18の圧縮量を単に増やしてばね荷重を単に高めるだけでは、コイルばね18やカムレバー22等の動力伝達系が強度不足になる。そこで、コイルばね18やカムレバー22等の動力伝達系のサイズを大きくして強度を高めると、式(1)における質量mが増加することになり、プランジャ14の立ち上がり速度が低下、従って水噴射圧力Poの立ち上がり速度が低下する。水噴射圧力Poの立ち上がり速度が低いと、所謂ジェットの「追い付き現象」のため、ジェット先端部の噴霧形状の乱れが生じ易くなる。その結果、経糸に高速の水滴が衝突して経糸を傷付け、織物製品に経筋と呼ばれる欠点が出来る。このような欠点は、織物品質を低下させる。
【0016】
本発明は、織物品質の低下をもたらすことなくウォータジェットルームをさらに高速化し得る水噴射装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そのために請求項1の発明は、緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置を対象とし、請求項1の発明では、前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、前記圧力室は、前記プランジャの往動に伴って空気を圧縮する圧縮室であり、前記空気ばね手段における準初期圧力を設定するための準初期圧力設定手段を備え、前記準初期圧力は、前記圧縮室内の空気を圧縮開始する時の前記圧縮室内の圧力であり、前記準初期圧力設定手段は、前記空気の供給源の下流に設けられた圧力調整弁と、前記圧力調整弁と前記圧力室との間に並列に設けられた逆止弁及び絞り通路と、からなる。
【0018】
請求項1の発明によれば、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段ではサージング振動が少ないため、サージング振動に起因する水噴射圧の波打つような変動は少ない。従って、緯糸の緯入れがサージング振動によって乱される状態が改善される。又、従来のコイルばねがない分、前記した式(1)における質量mが減り、水噴射圧の立ち上がり速度を高めることができる。
【0020】
また、請求項1の発明によれば、カム機構がプランジャを往動方向へ駆動しているときには、水が貯水室に吸入される。カム機構がプランジャの復動方向への移動を許容しているときには、プランジャは空気ばね手段の空気圧力によって復動される。従来のコイルばね式の緯入れポンプは、そのコイルばねを空気ばね手段に置き換えるという僅かな部品の変更と追加とによって本発明の緯入れポンプに改造できる。
【0022】
圧力室の容積が空気の圧力によって増大すると、プランジャが復動し、貯水室内の水が緯入れノズルへ圧送される。また、圧縮室内で圧縮された空気の圧縮反作用がプランジャを復動するのに用いられる。圧縮室内の空気は、準初期圧力設定手段によって設定された準初期圧力の状態から圧縮開始される。水噴射過程の圧縮室内の圧力は準初期圧力以上となる。プランジャのストロークは緯入れ毎に一定であるため、圧縮室内の空気を最大に圧縮したときの圧力は一定であり、水噴射は圧縮室内の空気を最大に圧縮したときの圧力の状態のもとに開始される。
請求項2の発明では、請求項1において、前記圧力伝達手段は、前記プランジャに結合されたピストンとし、前記圧力室形成ハウジングは、前記ポンプハウジング内で前記ピストンを往復動可能に収容するシリンダとした。
【0023】
シリンダ内に圧力室を区画するピストンが空気の圧力によって移動すると、プランジャが復動し、貯水室内の水が緯入れノズルへ圧送される。
【0026】
請求項3の発明では、請求項1及び請求項2のいずれか1項において、前記空気ばね手段における初期圧力を設定するための初期圧力設定手段を備え、前記初期圧力は、水噴射開始時の前記圧力室内の圧力とした。
【0027】
圧力室内の空気の圧力は、緯入れ毎に初期圧力にリセットされ、水噴射は、圧力室内の空気の圧力が初期圧力の状態から開始される。水噴射過程の圧縮室内の圧力は初期圧力以下となる。
【0028】
請求項4の発明では、緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置において、前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、前記空気ばね手段は、容積変化可能な圧力室を形成する圧力室形成ハウジングと、前記圧力室内の圧力を前記プランジャに伝達する圧力伝達手段とを備えており、前記圧力室の容積は、前記プランジャの往動動作をもたらす前記カム機構の往動動作によって減少し、前記圧力伝達手段は、前記プランジャに結合されたピストンであり、前記圧力室形成ハウジングは、前記ポンプハウジング内で前記ピストンを往復動可能に収容するシリンダであり、前記シリンダは、その座部が前記空気ばね手段を構成するシールリングを介して前記ピストンの外周面に摺接可能に形成され、前記ピストンは、その座部が前記空気ばね手段を構成するシールリングを介して前記シリンダの内周面とのみ摺接可能に形成されていることを特徴とする。
請求項5の発明では、緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置において、前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、前記空気ばね手段は、容積変化可能な圧力室を形成する圧力室形成ハウジングと、前記圧力室内の圧力を前記プランジャに伝達する圧力伝達手段とを備えており、前記圧力室の容積は、前記プランジャの往動動作をもたらす前記カム機構の往動動作によって減少し、前記空気ばね手段における初期圧力を設定するための初期圧力設定手段を備え、前記初期圧力は、水噴射開始時の前記圧力室内の圧力であり、前記初期圧力設定手段は、前記空気ばね手段に空気を供給するための空気圧力源と、前記空気ばね手段に供給される空気の圧力を設定する圧力設定手段と、前記圧力設定手段によって設定された圧力の空気を前記空気ばね手段に供給可能な状態と供給不能な状態とに切り換えられる供給切り換え手段とを備え、前記供給切り換え手段は、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間に供給可能な状態にされ、前記初期圧力設定手段は、前記空気ばね手段に空気を供給するための空気圧力源と、前記空気ばね手段に供給される空気の圧力を設定する圧力設定手段と、前記圧力設定手段によって設定された圧力の空気を前記空気ばね手段に供給可能な状態と供給不能な状態とに切り換えられる供給切り換え手段とを備え、前記供給切り換え手段は、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間に供給可能な状態にされるとともに、前記圧力室内の圧力は、緯入れ毎に前記初期圧力にリセットされるようにした。
【0029】
水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間は、圧力室内の流体の圧力を緯入れ毎に初期圧力に正確にリセットする期間として最適である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する図10及び図11の従来装置と同じ構成部には同じ符号を用いてその詳細説明は省略する。
【0031】
図1(b)に示すように、緯入れポンプ29を構成するポンプハウジング12にはシリンダ30が螺合されている。シリンダ30は、ロックナット31の締め付けによってポンプハウジング12に固定されている。シリンダ30にはピストン32が貯水室形成シリンダ13を包囲するように摺動可能に収容されている。ピストン32はプランジャ14に結合固定されており、ピストン32とプランジャ14とはシリンダ30,13の軸線方向に一体的に移動可能である。
【0032】
シリンダ30にはシールリング33がピストン32の外周面と摺接可能に取り付けられており、ピストン32にはシールリング34がシリンダ30の内周面と摺接可能に取り付けられている。シリンダ30の内周面とピストン32の外周面との間、かつシールリング33,34間には圧縮室35が形成されている。
【0033】
圧縮室35にはエア圧力源36がエア管路37を介して接続されている。エア管路37上にはリリーフ機能を備えた圧力調整弁38及び逆止弁39が介在されている。圧力調整弁38と圧縮室35との間には絞り通路40が逆止弁39と並列となるように設けられている。圧力調整弁38と逆止弁39との間のエア管路37には圧力計41が接続されている。圧力計41は、圧力調整弁38と逆止弁39との間のエア圧力を計るためのものである。圧力調整弁38と逆止弁39との間のエア圧力は、圧力計41を見ながら圧力調整弁38を操作調整することによって設定される。リリーフ機能を備えた圧力調整弁38は、圧力調整弁38と逆止弁39との間のエア管路37内の圧力を圧力調整弁38によって設定された圧力に常に維持する。圧力調整弁38によって設定される圧縮室35内の圧力Pi(準初期圧力)は、圧縮室35内のピストン32が図2(b)に示すように最も右側に位置するときの圧力である。
【0034】
カムレバー22が支軸222を中心に左回動すると、プランジャ14及びピストン32が図1(a),(b)の矢印Qで示す往動方向へ移動する。プランジャ14が矢印Qで示す往動方向へ移動すると、貯水室123の容積が増大し、フロートボックス25内の水が貯水室123内へ吸入される。ピストン32が矢印Qで示す往動方向へ移動すると、圧縮室35の容積が減少し、圧縮室35内の圧力が準初期圧力Piから上昇開始する。圧縮室35内の圧力の上昇開始は、逆止弁39を閉じる。その後、圧縮室35内の圧力は、ピストン32が往動するにつれて上昇し、ピストン32の往動が終了した時点で圧縮室35内の圧力が最大になる。圧縮室35内の空気圧縮開始時の圧力は、逆止弁39の存在により圧力調整弁38によって設定された準初期圧力Piに規定される。即ち、圧縮室35内の圧力は、圧力調整弁38によって設定された準初期圧力Pi以上のレベルに保持される。図3のグラフにおける曲線Pbは、圧縮室35の容積と圧縮室35内の圧力との関係を示す。
【0035】
図3の曲線Pbで示す圧力変化を式で表せば以下のようになる。一般に、空気圧縮機の中で空気が圧縮・膨張するときの実際の圧力Pの変化は、ポリトロープ変化として次の式(3)で表される。
【0036】
P・Vn =一定 ・・・(3)
式(3)におけるnはポリトロープ指数であり、通常n=1.2である。圧縮室35の容積が初期容積Voから(Vo−s・Aa)に減少する場合には、次の式(4)が成立する。
【0037】
P・(Vo−s・Aa)n =Pi・Von ・・・(4)
式(4)におけるsは、ピストン32の変位量(圧縮開始時ではs=0とする)であり、Aaは圧縮室35の断面積である。
【0038】
従って、圧縮室35の容積が(Vo−s・Aa)のときの圧縮室35内の圧力Pは、次の式(5)で表される。
P=Pi・Von /(Vo−s・Aa)n ・・・(5)
即ち、図3の曲線Pbは、式(5)で表される。変位量sが増大、即ち圧縮室35の容積が減少すると、圧縮室35内の圧力Pは、図3の矢印U1で示すように曲線Pbを辿るように増大してゆく。図3の圧力Pmは、圧縮室35の容積(Vo−s・Aa)が最小のときの圧力である。
【0039】
カムフォロア221がカム23のカム面231の最大径位置Maを通過すると、カムレバー22が支軸222を中心に右回動し、プランジャ14及びピストン32が圧縮室35内の圧縮された空気の圧力Pmによって図2(a),(b)の矢印Rで示す復動方向へ移動する。プランジャ14が矢印Rで示す復動方向へ移動すると、貯水室123内の水が加圧される。貯水室123内の加圧された水は、緯入れノズル27へ圧送される。緯入れノズル27へ圧送された水は、緯入れノズル27から噴射される。変位量sが減少、即ち圧縮室35の容積が増大すると、圧縮室35内の圧力Pは、図3の矢印U2で示すように曲線Pbを辿るように減圧してゆく。図3の矢印U2で示すように曲線Pbを辿る圧縮室35内の空気圧は、緯入れノズル27における水噴射圧である。
【0040】
第1の実施の形態では以下の効果が得られる。
(1-1)図5(a),(c),(e)のグラフにおける曲線C1,C2,C3は、従来のコイルばねを用いた水噴射装置における水噴射圧の変化の計測結果を示す。図5(b),(d),(f)のグラフにおける曲線E1,E2,E3は、シリンダ30、ピストン32、シールリング33,34及び圧縮室35から構成される空気ばね手段を用いた本実施の形態の水噴射装置における水噴射圧の変化の計測結果を示す。図5(a),(b)は、織機回転数を700rpmとした場合であり、図5(c),(d)は、織機回転数を800rpmとした場合であり、図5(e),(f)は、織機回転数を1000rpmとした場合である。
【0041】
織機回転数が700rpmの場合には、緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源としてコイルばねを用いた従来の水噴射装置、及び緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として空気ばね手段を用いた本実施の形態の水噴射装置においても、サージング振動に起因する水噴射圧の大きく波打つような変動は見られない。織機回転数が800rpmになると、図5(d)に示すように、本実施の形態の水噴射装置ではサージング振動の起因する水噴射圧の大きく波打つような変動は見られないが、図5(c)に示すように、従来の水噴射装置ではサージング振動の起因する水噴射圧の大きく波打つような変動が顕著になる。織機回転数が1000rpmになると、図5(e)に示すように、従来の水噴射装置ではサージング振動の起因する水噴射圧の大きく波打つような変動が一層顕著になる。しかし、図5(f)に示すように、本実施の形態の水噴射装置では、織機回転数が1000rpmになってもサージング振動の起因する水噴射圧の大きく波打つような変動は見られない。
【0042】
圧縮可能な流体である空気の圧力をばね力とした空気ばね手段ではサージング振動がコイルばねに比べて非常に少ない。そのため、サージング振動に起因する水噴射圧の大きく波打つような変動は少ない。コイルばねを用いた場合のサージング振動の発生は、織機回転数が高くなるほど顕著になるが、空気ばね手段を用いた本実施の形態の水噴射装置では織機回転数が1000rpmというような高速回転数になってもサージング振動の発生は見られない。従って、1000rpmというような織機の高速回転状態においても、緯糸Yが安定して緯入れされる。織機の高速運転における緯糸Yの安定した緯入れは、織物品質を損なうことなく織機の高速運転を可能にする。
【0043】
(1-2)前記した式(1)における質量mは、動力伝達系の可動体の等価質量の合計であり、質量mが小さいほどプランジャ14の復動時の初期速度、即ち水噴射圧の立ち上がり速度が高くなる。コイルばねを用いない本実施の形態の水噴射装置では、コイルばねを用いる従来の水噴射装置に比べ、前記した式(1)における質量mが小さくなる。コイルばねが無くなったことによる質量mの低減は、水噴射圧の立ち上がり速度を高め、ジェットの「追い付き現象」の発生が抑制される。従って、ジェットの「追い付き現象」に起因するジェット先端部の噴霧形状の乱れが抑制される。その結果、経糸に高速の水滴が衝突して経糸を傷付ける事態が回避され、経筋発生による織物品質の低下が回避される。
【0044】
(1-3)緯入れポンプ29は、貯水室123を有するポンプハウジング12と、プランジャ14と、貯水室形成シリンダ13と、空気ばね手段と、ロックナット17と、ジョイント21と、カム23及びカムレバー22からなるカム機構とを備えている。図10及び図11の従来の緯入れポンプ11は、貯水室123を有するポンプハウジング12と、プランジャ14と、貯水室形成シリンダ13と、スプリングシート15と、スプリングキャップ16と、ロックナット17と、ジョイント21と、カム23及びカムレバー22からなるカム機構とを備えている。緯入れポンプ29の空気ばね手段は、シリンダ30と、ピストン32と、シールリング33,34とからなる。緯入れポンプ11を構成するスプリングシート15は、緯入れポンプ29を構成するピストン32に転用できる。又、従来の緯入れポンプ11を構成するポンプハウジング12、プランジャ14、貯水室形成シリンダ13、ロックナット17及びカム機構は、そのまま緯入れポンプ29の構成部品として利用できる。
【0045】
即ち、従来のコイルばね式の緯入れポンプ11は、スプリングキャップ16をシリンダ30に変更し、シールリング33,34を追加するという僅かな部品の変更と追加とによって本発明の緯入れポンプ29に改造できる。
【0046】
(1-4)本実施の形態の水噴射装置で得られる水噴射圧の変化は、図3に示す通りであるが、水噴射行程中の時間変化における圧力勾配は、次の式(6)で表される。
【0047】
dP/dt=(dP/ds)(ds/dt)・・・(6)
コイルばね18を用いた従来の水噴射装置における圧力勾配dP/dtは、サージなどの外乱が入らないとすれば比較的直線的な変化を示す。一方、空気ばね手段を用いた本実施の形態における圧力勾配dP/dtは、dP/dsが式(5)を変位量sで微分して得られる曲線であることを考慮すると、圧縮室35の設計次第で直線から大きく外れた変化を実現することも可能である。
【0048】
(1-5)図4のグラフにおける曲線Pb1,Pb2,Pb3,Pb4,Pb5は、圧縮室35に封入する空気の重量をパラメータにとって、圧縮室35の軸線方向の長さH〔図1(b)及び図2(b)に図示〕と、そのときのピストン32の荷重(即ちプランジャ14の推力)との関係を示す。曲線Pb1,Pb2,Pb3,Pb4,Pb5における空気の重量は、この順に減少している。即ち、圧縮室35における初期の空気封入圧力(圧力調整弁38によって設定された準初期圧力Pi)は、曲線Pb1,Pb2,Pb3,Pb4,Pb5の順に低くなっている。
【0049】
圧縮室35に封入される空気の重量が一定のもと(図示の例では曲線Pb4)で、圧縮室35の軸線方向の長さHを短くとってピストン32の動作範囲、即ちプランジャ14の動作範囲(図示の例ではh1)を選択すれば、プランジャ14の推力とその変化に対する勾配とは大きくなる。逆に、圧縮室35の軸線方向の長さHを長くとってプランジャ14の動作範囲(図示の例ではh2)を選択すれば、プランジャ14の推力とその変化に対する勾配とは小さくなる。圧縮室35に封入される空気の重量を増せば、プランジャ14の推力レベルは、全体的に増加する。又、圧縮室35に封入される空気の重量を増せば、プランジャ14の推力の変化に対する勾配が大きくなる。これは、例えば図示の動作範囲h2において各曲線Pb1,Pb2,Pb3,Pb4,Pb5の勾配を比較すれば明らかである。
【0050】
このようなプランジャ14の推力の大きさあるいは推力の勾配の選択は、空気ばね手段における空気のばねの非線形的な特性によって可能である。即ち、空気ばね手段を用いた本実施の形態の水噴射装置は、種々の製織条件(例えば、織幅、緯糸種類、織機回転数等)に対応し得るような極めて幅広い条件の水噴射圧の実現を可能とする。
【0051】
(1-6)コイルばね18を用いた従来の水噴射装置では、図12に示すように、コイルばね18のばね荷重、即ち水噴射圧を変更することはできる。そのためにはポンプハウジング12に対するスプリングキャップ16の螺入位置を調整して初期圧縮量を調整する必要がある。この調整では、緯糸の緯入れ状況を例えばストロボスコープによって観測し、その観測状況に応じてスプリングキャップ16の螺入位置を調整するという作業を繰り返す必要がある。スプリングキャップ16の螺入位置を調整する作業は、コイルばね18の強いばね荷重を受けながら行わねばならない厄介な作業である。
【0052】
本実施の形態の水噴射装置では、水噴射圧を変更するには圧力調整弁38を操作して圧縮室35内の準初期圧力Piを調整すればよく、この圧力調整作業は容易である。
【0053】
(1-7)逆止弁39は、圧縮室35内の空気を圧縮するときに圧力調整弁38と圧縮室35との連通を遮断する役割と、圧縮室35の最低圧(即ち、圧力調整弁38によって設定された準初期圧力Pi)を規定する役割と、圧縮室35から空気が洩れた場合の空気洩れ分を補充する役割とを果たす。
【0054】
シールリング33,34によるシール機能が完全であって圧縮室35からの空気洩れがないとすると、圧力調整弁38を操作しない限り、織機稼働中において逆止弁39での空気の出入りはなく、逆止弁39は単にストップ弁として振る舞っているにすぎない。
【0055】
圧縮室35からの空気洩れがない場合には、圧縮室35内の圧力は、圧力調整弁38の操作によって昇圧できても、逆止弁39の作用によって減圧することができない。絞り通路40は、圧縮室35内の空気を圧力調整弁38側へ積極的に僅かに洩れさせる。逆止弁39と並列に絞り通路40を設ける構成は、シールリング33,34によるシール機能が完全に働く場合に、圧縮室35内を減圧可能にする。この減圧可能な構成は、圧縮室35における準初期圧力Piの設定を可能にする。エア圧力源36、圧力調整弁38、逆止弁39及び絞り通路40は、流体ばね手段における準初期圧力を設定するための準初期圧力設定手段を構成する。
【0056】
圧縮室35内の空気は、準初期圧力設定手段によって設定された準初期圧力Piの状態から圧縮開始される。水噴射過程の圧縮室35内の圧力は準初期圧力Pi以上となる。プランジャ14のストロークは緯入れ毎に一定であるため、圧縮室35内の空気を最大に圧縮したときの圧力は常に一定であり、水噴射は圧縮室35内の空気を最大に圧縮したときの圧力Pmの状態のもとに開始される。水噴射初期の水噴射圧は、圧力調整弁38によって設定された準初期圧力Piよりも高い圧力Pmに常に一致し、水噴射過程における水噴射圧は圧力Pm以下かつPi以上の範囲となる。従って、緯入れにとって重要なファクタである水噴射開始初期の圧力を間接的に制御することができ、精度の良い水噴射圧調整が可能である。
【0057】
(1-8)ウーオタジェットルームにその原理が類似しているエアジェットルームでは、緯糸の緯入れ状況に応じて緯入れ用エア圧力にフィードバック制御を掛け、緯糸の緯入れを良好に制御するという自動化が図られている。このような自動化は、煩わしい圧力調整から作業者を解放し、作業効率を大幅に改善する。これは、エアジェットルームでは元々緯入れ用エアの噴射圧力を圧力調整弁によって直接調整する方法が採用されており、圧力調整弁を電気制御化することが比較的容易なためである。本実施の形態においても、圧力調整弁38を電気制御化することによって、緯糸の緯入れ状況に応じて水噴射圧にフィードバック制御を掛けることができる。
【0058】
次に、図6及び図7の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号を用いてその詳細説明は省略する。
図6に示すように、空気ばね調整ベース42にはゴム製のダイヤフラム43が取り付けられている。ダイヤフラム43及びカムレバー22には変位伝達体45,46が止着されている。変位伝達体45,46同士は当接しており、ダイヤフラム43内の圧力室431の圧力が変位伝達体45,46、カムレバー22及びジョイント21を介してプランジャ14に伝達される。第2の実施の形態における緯入れポンプ47では、第1の実施の形態における緯入れポンプ29を構成するシリンダ30及びピストン32が除外されている。
【0059】
ダイヤフラム43内の圧力室431は、エア管路37を介してエア圧力源36に接続されており、エア管路37上には圧力調整弁38及び電磁開閉弁44が介在されている。圧力調整弁38と電磁開閉弁44との間のエア管路37には圧力計41が接続されている。ダイヤフラム43は、空気ばね手段を構成する圧力室形成ハウジングとなる。
【0060】
電磁開閉弁44は、水噴射開始直前の僅かの期間(図13においてTで示す期間)、励磁によって開状態となり、圧力調整弁38によって設定された初期圧力Pkがダイヤフラム43内の圧力室431に供給される。電磁開閉弁44は、圧力設定手段である圧力調整弁38によって設定された圧力の空気を流体ばね手段に供給可能な状態と供給不能な状態とに切り換えられる供給切り換え手段となる。供給切り換え手段である電磁開閉弁44は、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間Tに励磁によって供給可能な状態にされる。
【0061】
第2の実施の形態では以下の効果が得られる。
(2-1)水噴射初期の水噴射圧は、圧力調整弁38によって設定された初期圧力Pkに常に一致し、水噴射過程における水噴射圧は初期圧力Pk以下の範囲となる。従って、緯入れにとって重要なファクタである水噴射開始初期の圧力を直接的に制御することができ、精度の非常に良い水噴射圧調整が可能である。流体圧力源であるエア圧力源36、リリーフ機能を備えた圧力調整弁38及び電磁開閉弁44は、水噴射1回毎の噴射開始時の流体ばね手段における初期圧力を設定する初期圧力設定手段を構成する。
【0062】
(2-2)第1の実施の形態におけるシールリング33,34が不要になるため、緯入れポンプ47の耐久性は、第1の実施の形態の緯入れポンプ29に比べて大幅に向上する。
【0063】
(2-3)図7のグラフにおける曲線Pc1,Pc2,Pc3,Pc4は、プランジャ14に対する荷重が零の状態(即ちカムフォロア221がカム面231の最大径位置Maにある状態)でダイヤフラム43に封入する空気の圧力をパラメータにとって、ダイヤフラム43の長さL(図6に図示)と、そのときのピストン32の荷重(即ちプランジャ14の推力)との関係を示す。曲線Pc1,Pc2,Pc3,Pc4における空気の圧力レベルは、この順に減少している。即ち、ダイヤフラム43における初期の空気封入圧力(圧力調整弁38によって設定された初期圧力Pk)は、曲線Pc1,Pc2,Pc3,Pc4の順に低くなっている。
【0064】
ダイヤフラム43内に封入される空気の圧力が一定のもと(図示の例では曲線Pc3)で、ダイヤフラム43の長さLを短くとってプランジャ14の動作範囲(図示の例ではh3)を選択すれば、プランジャ14の推力は大きくなると共に、その変化に対する勾配は小さくなる。逆に、ダイヤフラム43の長さLを長くとってプランジャ14の動作範囲(図示の例ではh4)を選択すれば、プランジャ14の推力は小さくなると共に、その変化に対する勾配は大きくなる。ダイヤフラム43内の圧力室431に供給される初期圧力Pkを増せば、プランジャ14の推力レベルは、全体的に増加する。又、ダイヤフラム43に供給される初期圧力Pkを増せば、プランジャ14の推力の変化に対する勾配が大きくなる。これは、例えば図示の動作範囲h4において各曲線Pc1,Pc2,Pc3,Pc4の勾配を比較すれば明らかである。
【0065】
このようなプランジャ14の推力の大きさあるいは推力の勾配の選択は、空気ばね手段を構成するダイヤフラム43内の圧力室431に供給される空気のばねの非線形的な特性によって可能である。即ち、第2の実施の形態の水噴射装置においても、種々の製織条件に対応し得るような極めて幅広い条件の水噴射圧の実現が可能である。
【0066】
(2-4)水噴射開始直前の僅かの期間Tは、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間である。この期間Tは、圧力室431の容積が最小のときであり、圧力室431の容積が最小のときの圧力室431内の空気の圧力が緯入れ毎に初期圧力Pkにリセットされる。従って、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間は、圧力室431内の空気の圧力を水噴射開始時の初期圧力Pkに正確にリセットする期間として最適である。
【0067】
(2-5)第1の実施の形態における(1-8)項と同じ効果が得られる。
次に、図8の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号を用いてその詳細な説明は省略する。
【0068】
プランジャ14にはナット式の位置調整体48が螺合されており、位置調整体48にはピストン32が相対回動可能に支持されている。位置調整体48に対するピストン32の軸線方向への移動は、一対のサークリップ49,50によって阻止されている。位置調整体48は、プランジャ14に螺着されたロックナット51の締め付けによってプランジャ14に固定される。
【0069】
図4のグラフにおいて、プランジャ14の動作範囲をh2からh1へ変更する場合には、位置調整体48の螺着位置を鎖線で示すようにジョイント21側に近づければよい。この螺着位置の変更は、シールリング34をシールリング33に近づけ、ピストン32が復動終端位置にあるときの圧縮室35の長さHが図8の実線位置の場合よりも短くなる。
【0070】
水噴射圧及びその勾配(ばね定数に対応)は、前記した製織条件に応じた最適値があり、従来の水噴射装置では製織条件を変更した場合にはその変更した製織条件に合うようにコイルばねを選択する必要がある。しかし、コイルばねは、製造上の制約もあってその長さ及びばね定数には自ずと制約があり、最適なコイルばねを常に選択することは難しい。又、種々の製織条件に対応するために多種類のコイルばねを準備しておかねばならず、コスト及び管理の点で不経済である。
【0071】
第3の実施の形態の水噴射装置では、水噴射圧の変更は、第1の実施の形態で述べたように行ない、水噴射圧の勾配を変更するには、プランジャ14に対する位置調整体48の螺着位置を変更すればよい。位置調整体48の螺着位置の変更は、圧縮室35内の圧力を大気圧程度に減圧しておくことによって容易に行える。
【0072】
次に、図9の第4の実施の形態を説明する。第2の実施の形態と同じ構成部には同じ符号を用いてその詳細な説明は省略する。
ダイヤフラム43には雌ねじ体52が止着されており、雌ねじ体52には雄ねじ体53が螺合されている。雄ねじ体53は、雄ねじ体53に螺合されたロックナット54の締め付けによって雌ねじ体52に固定される。雄ねじ体53は、カムレバー22側の変位伝達体46に当接している。
【0073】
図7のグラフにおいて、プランジャ14の動作範囲をh4からh3へ変更する場合には、雌ねじ体52が鎖線で示すように空気ばね調整ベース42側に近づくように、雌ねじ体52に対する雄ねじ体53の螺着位置を変更すればよい。この螺着位置の変更では、プランジャ14が復動終端位置にあるときのダイヤフラム43の長さLが図9の実線位置の場合よりも短くなる。
【0074】
第4の実施の形態の水噴射装置では、水噴射圧の勾配を変更するには、雌ねじ体52に対する雄ねじ体53の螺着位置を変更すればよい。雄ねじ体53の螺着位置の変更は、ダイヤフラム43内の圧力を大気圧程度に減圧しておくことによって容易に行える。
【0075】
本発明では以下のような実施の形態も可能である。
(1)第2の実施の形態における圧力調整弁38及び電磁開閉弁44からなる初期圧力設定手段を第1の実施の形態において用いること。
【0076】
(2)第1の実施の形態及び第3の実施の形態において、圧縮室35内にコイルばねを収容し、プランジャ14の推力を空気ばねとコイルばねとで分担して発生させること。
【0077】
(3)第2の実施の形態及び第4の実施の形態において、圧力室431内にコイルばねを収容し、プランジャ14の推力を空気ばねとコイルばねとで分担して発生させること。(2)項及び(3)項では、サージング振動の抑制効果がやや薄れるが、エア圧力源36の元圧を低圧化できるという利点がある。
【0078】
(4)電磁開閉弁44に代えて、織機回転に同期して開閉する機械式開閉弁を用いること。
(5)空気以外の圧縮可能なガス状の流体、例えば不活性ガス(窒素ガス、二酸化炭素等)の圧力をばね力とする流体ばね手段を用いること。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明では、緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、圧縮可能なガス状の流体の圧力をばね力とした流体ばね手段を用いたので、織物品質の低下をもたらすことなく織機をさらに高速化し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、(a)は水吸入行程終了直前の水噴射装置の全体図。(b)は水吸入行程終了直前の緯入れポンプ29の側断面図。
【図2】(a)は水噴射行程終了直前の水噴射装置の全体図。(b)は水噴射行程終了直前の緯入れポンプ29の側断面図。
【図3】圧縮室35の容積と圧縮室35内の圧力との関係を示すグラフ。
【図4】圧縮室35に封入する空気の重量をパラメータにとって、圧縮室35の軸線方向の長さと、そのときのプランジャ14の推力との関係を示すグラフ。
【図5】(a),(c),(e)は、従来のコイルばねを用いた水噴射装置における水噴射圧の変化の計測結果を示すグラフ。(b),(d),(f)は、空気ばね手段を用いた本実施の形態の水噴射装置における水噴射圧の変化の計測結果を示すグラフ。
【図6】第2の実施の形態を示す水噴射装置の全体図。
【図7】ダイヤフラム43の長さと、そのときのプランジャ14の推力との関係を示すグラフ。
【図8】第3の実施の形態を示す緯入れポンプの側断面図。
【図9】第4の実施の形態を示す水噴射装置の要部側断面図。
【図10】従来の水噴射装置の全体図。
【図11】緯入れポンプ11の側断面図。
【図12】コイルばね18の長さとばね荷重との関係を表すグラフ。
【図13】織機回転角度とカムリフト量との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
12…ポンプハウジング。121…貯水室。14…プランジャ。22…カム機構を構成するカムレバー。23…カム機構を構成するカム。27…緯入れノズル。29,47…緯入れポンプ。30…空気ばね手段を構成する圧力室形成ハウジングとなるシリンダ。32…空気ばね手段を構成する圧力伝達手段となるピストン。33,34…空気ばね手段を構成するシールリング。35…空気ばね手段を構成する圧力室となる圧縮室。36…準初期圧力設定手段及び初期圧力設定手段を構成する流体圧力源となるエア圧力源。38…準初期圧力設定手段及び初期圧力設定手を構成する圧力設定手段となる圧力調整弁。39…準初期圧力設定手段を構成する逆止弁。40…準初期圧力設定手段を構成する絞り通路。43…空気ばね手段を構成するダイヤフラム。431…空気ばね手段を構成する圧力室。
Claims (5)
- 緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置において、
前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、
前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、
前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、
前記空気ばね手段は、容積変化可能な圧力室を形成する圧力室形成ハウジングと、前記圧力室内の圧力を前記プランジャに伝達する圧力伝達手段とを備えており、前記圧力室の容積は、前記プランジャの往動動作をもたらす前記カム機構の往動動作によって減少し、 前記圧力室は、前記プランジャの往動に伴って空気を圧縮する圧縮室であり、
前記空気ばね手段における準初期圧力を設定するための準初期圧力設定手段を備え、前記準初期圧力は、前記圧縮室内の空気を圧縮開始する時の前記圧縮室内の圧力であり、
前記準初期圧力設定手段は、前記空気の供給源の下流に設けられた圧力調整弁と、前記圧力調整弁と前記圧力室との間に並列に設けられた逆止弁及び絞り通路と、からなるウォータジェットルームにおける水噴射装置。 - 前記圧力伝達手段は、前記プランジャに結合されたピストンであり、前記圧力室形成ハウジングは、前記ポンプハウジング内で前記ピストンを往復動可能に収容するシリンダである請求項1に記載のウォータジェットルームにおける水噴射装置。
- 前記空気ばね手段における初期圧力を設定するための初期圧力設定手段を備え、前記初期圧力は、水噴射開始時の前記圧力室内の圧力である請求項1及び請求項2のいずれか1項に記載のウォータジェットルームにおける水噴射装置。
- 緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置において、
前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、
前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、
前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、
前記空気ばね手段は、容積変化可能な圧力室を形成する圧力室形成ハウジングと、前記圧力室内の圧力を前記プランジャに伝達する圧力伝達手段とを備えており、前記圧力室の容積は、前記プランジャの往動動作をもたらす前記カム機構の往動動作によって減少し、
前記圧力伝達手段は、前記プランジャに結合されたピストンであり、前記圧力室形成ハウジングは、前記ポンプハウジング内で前記ピストンを往復動可能に収容するシリンダであり、
前記シリンダは、その座部が前記空気ばね手段を構成するシールリングを介して前記ピストンの外周面に摺接可能に形成され、前記ピストンは、その座部が前記空気ばね手段を構成するシールリングを介して前記シリンダの内周面とのみ摺接可能に形成されていることを特徴とするウォータジェットルームにおける水噴射装置。 - 緯入れポンプによって緯入れノズルへ水を圧送して緯入れノズルから水を噴射し、前記緯入れノズルの水噴射作用によって緯糸を緯入れするウォータジェットルームにおける水噴射装置において、
前記緯入れポンプにおける水噴射圧発生用駆動源として、空気の圧力をばね力とした空気ばね手段を用い、
前記緯入れポンプは、ポンプハウジングと、前記ポンプハウジング内で往復動可能に収容されたプランジャと、前記プランジャを往動方向へ駆動するカム機構と、前記プランジャを復動方向へ付勢する前記空気ばね手段と、前記プランジャの往復動によって容積変化するように前記ポンプハウジング内に区画された貯水室とを備え、
前記プランジャの往動動作は、前記貯水室に水を吸入し、前記プランジャの復動動作は、前記貯水室内の水を前記緯入れノズルへ圧送し、
前記空気ばね手段は、容積変化可能な圧力室を形成する圧力室形成ハウジングと、前記圧力室内の圧力を前記プランジャに伝達する圧力伝達手段とを備えており、前記圧力室の容積は、前記プランジャの往動動作をもたらす前記カム機構の往動動作によって減少し、
前記空気ばね手段における初期圧力を設定するための初期圧力設定手段を備え、前記初期圧力は、水噴射開始時の前記圧力室内の圧力であり、
前記初期圧力設定手段は、前記空気ばね手段に空気を供給するための空気圧力源と、前記空気ばね手段に供給される空気の圧力を設定する圧力設定手段と、前記圧力設定手段によって設定された圧力の空気を前記空気ばね手段に供給可能な状態と供給不能な状態とに切り換えられる供給切り換え手段とを備え、前記供給切り換え手段は、水噴射行程前、かつ水吸入行程後の期間に供給可能な状態にされるとともに、前記圧力室内の圧力は、緯入れ毎に前記初期圧力にリセットされるウォータジェットルームにおける水噴射装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000383299A JP4030263B2 (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ウォータジェットルームにおける水噴射装置 |
TW090129518A TW554101B (en) | 2000-12-18 | 2001-11-29 | Water jet device of water jet loom |
KR10-2001-0079367A KR100433884B1 (ko) | 2000-12-18 | 2001-12-14 | 워터 제트 룸의 물분사장치 |
CNB01143709XA CN1221693C (zh) | 2000-12-18 | 2001-12-18 | 喷水投纬织机中的水喷射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000383299A JP4030263B2 (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ウォータジェットルームにおける水噴射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002180357A JP2002180357A (ja) | 2002-06-26 |
JP4030263B2 true JP4030263B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=18850979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000383299A Expired - Fee Related JP4030263B2 (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | ウォータジェットルームにおける水噴射装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4030263B2 (ja) |
KR (1) | KR100433884B1 (ja) |
CN (1) | CN1221693C (ja) |
TW (1) | TW554101B (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5189731B2 (ja) * | 2005-10-06 | 2013-04-24 | 津田駒工業株式会社 | 水噴射式織機 |
CN103469450B (zh) * | 2013-09-16 | 2015-01-21 | 浙江搏赢纺织有限公司 | 一种提花喷水织机 |
CN103966733B (zh) * | 2014-05-08 | 2015-04-08 | 湖州厉华妤婕联合纺织有限公司 | 一种喷水织机的蓄水箱 |
CN103967770B (zh) * | 2014-05-22 | 2016-11-23 | 青岛百佳机械有限公司 | 喷水织机投纬泵改良结构 |
JP6248839B2 (ja) * | 2014-07-15 | 2017-12-20 | 株式会社豊田自動織機 | 水噴射式織機における水噴射装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CH567590A5 (ja) * | 1974-04-18 | 1975-10-15 | Rueti Ag Maschf | |
JPH0413679U (ja) * | 1990-05-22 | 1992-02-04 | ||
KR920009247B1 (ko) * | 1990-11-22 | 1992-10-15 | 주식회사 세일중공업 | 직조기의 위사 송출용 워터 펌핑 시스템 |
JP3294470B2 (ja) * | 1995-04-28 | 2002-06-24 | 津田駒工業株式会社 | 水噴射式織機の緯入れ装置 |
JPH10325044A (ja) * | 1997-05-20 | 1998-12-08 | Hokuriku Seikei Kogyo Kk | ウォータージェットルーム用プランジャーポンプおよびその導水路 |
-
2000
- 2000-12-18 JP JP2000383299A patent/JP4030263B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-11-29 TW TW090129518A patent/TW554101B/zh active
- 2001-12-14 KR KR10-2001-0079367A patent/KR100433884B1/ko not_active IP Right Cessation
- 2001-12-18 CN CNB01143709XA patent/CN1221693C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR100433884B1 (ko) | 2004-06-12 |
CN1221693C (zh) | 2005-10-05 |
JP2002180357A (ja) | 2002-06-26 |
CN1368568A (zh) | 2002-09-11 |
KR20020048874A (ko) | 2002-06-24 |
TW554101B (en) | 2003-09-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4142497A (en) | Fuel pressure booster and regulator | |
US8272856B2 (en) | High-pressure pump, in particular for a fuel injection apparatus of an internal combustion engine | |
JP4030263B2 (ja) | ウォータジェットルームにおける水噴射装置 | |
KR100377894B1 (ko) | 연료분사장치 | |
JP2011157651A (ja) | 水噴射式織機における水噴射装置 | |
JP3783933B2 (ja) | ウォータジェットルームにおける水噴射装置 | |
US11828281B2 (en) | Method for operating a piston compressor, and piston compressor | |
KR20170057743A (ko) | 압축기 제어 시스템 | |
CN110093707B (zh) | 喷水织机的水喷射装置 | |
RU2003113561A (ru) | Устройство впрыскивания топлива для двигателя внутреннего сгорания | |
US5413079A (en) | Fuel injection pump | |
KR102452468B1 (ko) | 엔진의 펌핑인젝터 | |
JP2010007564A (ja) | 燃料供給装置 | |
CN109154267B (zh) | 高压燃料供给泵 | |
KR102540496B1 (ko) | 맥동 체적 확장형 고압펌프 | |
CN213039381U (zh) | 一种发动机电控燃油喷射系统 | |
SU1783155A1 (ru) | Cпocoб cжatия гaзa b пopшhebom komпpeccope | |
JPH10299643A (ja) | 水噴射式織機のポンプ装置 | |
SU1121497A1 (ru) | Способ регулировани производительности поршневого компрессора | |
JPH02140506A (ja) | 圧力上昇時間調整機構を有する自動調圧式電磁ポンプ | |
WO2017174404A1 (en) | Fuel pump | |
JP2017101622A (ja) | リリーフ弁装置、及び、それを用いる高圧ポンプ | |
JPS62267582A (ja) | バーナーに設けられる電磁ポンプ | |
JPS63309782A (ja) | 圧力振動緩衝装置の空気補給装置 | |
JPH0735052A (ja) | ウォータジェット用ポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050614 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061128 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070501 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070501 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070605 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070710 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071009 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101026 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111026 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121026 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131026 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |