JPH0735052A - ウォータジェット用ポンプ - Google Patents

ウォータジェット用ポンプ

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Publication number
JPH0735052A
JPH0735052A JP5178177A JP17817793A JPH0735052A JP H0735052 A JPH0735052 A JP H0735052A JP 5178177 A JP5178177 A JP 5178177A JP 17817793 A JP17817793 A JP 17817793A JP H0735052 A JPH0735052 A JP H0735052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
water
cylinder bore
piston
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP5178177A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Okesaku
正広 桶作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuriku Seikei Industrial Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Seikei Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Seikei Industrial Co Ltd filed Critical Hokuriku Seikei Industrial Co Ltd
Priority to JP5178177A priority Critical patent/JPH0735052A/ja
Publication of JPH0735052A publication Critical patent/JPH0735052A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプの内部流れでの圧力損失を抑えると共
に弁の振動の発生のないウォータジェット用ノズルを提
供すること。 【構成】 ハウジング内にシリンダボアを形成すると共
に織機に連動して動作するピストンをシリンダボアに収
納し、ピストンの動作によって水を外部から吸引及び織
機の緯入れノズルへ圧送するポンプにおいて、シリンダ
ボアの軸線を緯入れノズルへの圧送方向を指向させ、曲
がり損失のない水の流動を可能とする。また、リンダボ
アからの圧力水によって開弁する弁体を、その着座面に
対応する周面をコーン状としたり、摺動弁又は回転弁と
して流路の開度を大きくして絞りによる圧力損失の低減
を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水噴射織機(ウォータ
ジェットルーム)の緯入れ用ノズルに圧力水を供給する
ウォータジェット用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】水噴射織機の緯入れ用ノズルに圧力水を
織機とタイミングを合わせて供給するウォータジェット
用ポンプが従来から用いられている。このポンプの基本
的な構成は、給水源側と緯入れ用ノズルとの間の流路に
組み込まれ、シリンダ内のピストンの往復動作を利用し
て給水源側からの水の吸引及びノズル側への圧力水の送
り出しを可能としたものである。
【0003】このようなウォータジェット用ポンプとし
て、たとえば実開昭62−129083号公報に記載さ
れたものがある。これは給水源側からノズル側へ向かう
方向に水を吸引するチャンバを形成し、このチャンバと
ほぼ直交する向きにシリンダボアを設けたものである。
そして、このシリンダボアに組み込んだピストンを外部
のカム機構に連接し、織機の作動タイミングに合わせて
ピストンを動作させる機構を持ち、チャンバには給水源
側とノズル側のそれぞれに吸引用及び送り出し用の弁を
備えている。
【0004】このウォータジェット用のポンプでは、ピ
ストンの後退動作によって水がチャンバ内に吸引され、
ピストンの前進によりチャンバ内の水を圧縮しながらノ
ズル側へと圧送する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シリンダボ
アとチャンバとは直交しているので、圧送されるときに
はシリンダボア内の水はチャンバに入り込むときにほぼ
直角に曲がる流線となる。このため、放出される水は流
路の曲がり抵抗を受けることになり、圧力損失を受けや
すい内部流れとなる。
【0006】また、先の公報のものも含めて、ポンプに
組み込まれる弁は、たとえば球形のボール弁状のものが
広く利用されている。このボール弁は、通過する流体の
圧力によって上流側と下流側の流路を接続し、圧力の低
下によって遮断するという基本的な機能を持つ。ところ
が、このような弁では、その機能の点から弁の最大開度
は比較的小さくならざるを得ず、流れに対する絞りによ
って圧力損失を受けやすい。
【0007】このように従来のウォータジェット用ポン
プでは、圧力損失の点から見ると最適な設計であるとは
言えない。そして、このような圧力損失は、内部流れに
圧力変動を与えてしまうことになり、この変動によって
給水源側及びノズル側の弁に振動を発生させる。このた
め、弁自身及び弁座の摩耗が激しく、耐久性に問題があ
るほか、緯入れ用の噴射圧力に伝播して噴射圧が変動し
織機に与える影響も無視できない。
【0008】本発明において解決すべき課題は、ポンプ
の内部流れでの圧力損失を抑えると共に弁の振動の発生
のないウォータジェット用ノズルを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハウジング内
にシリンダボアを形成すると共に織機に連動して動作す
るピストンを前記シリンダボアに収納し、前記ピストン
の動作によって水を外部から吸引及び前記織機の緯入れ
ノズルへの圧送を可能としたポンプであって、前記シリ
ンダボアの軸線を前記緯入れノズルへの圧送方向を指向
させてなることを特徴とする。
【0010】シリンダボアの下流側にバルブハウジング
を設け、このバルブハウジングに収納されシリンダボア
からの圧力水によって開弁する弁体を、その着座面に対
応する周面をコーン状とした構成とすることができる。
【0011】シリンダボアの下流に設ける弁を織機及び
ピストンの作動に連動して流路を開閉する摺動式の弁板
としてもよく、また回転式の弁板とすることもできる。
【0012】
【作用】シリンダボアに吸引された水をピストンの動作
によって下流側に押し出すとき、シリンダボアの軸線が
圧送方向を指向しているので、流線の曲がりがなく、曲
がり損失分に対応した圧力損失の低減がなされる。
【0013】また、コーン式の弁体を備えていれば、弁
体のストロークを適切にすることで弁開度を大きくでき
弁を通過するときの絞り量を抑えることによっても、圧
力損失の低減が図られる。
【0014】更に、弁を摺動式又は回転式とすることに
よって、流路を開くときの開度を全開とすれば大きく設
定することができ、同様に圧力損失を少なくすることが
可能となる。
【0015】
【実施例】図1は本発明のウォータジェット用ポンプの
概略を給水タンクと共に示す概略縦断面図である。
【0016】図において、ポンプのハウジング1の内部
にはほぼ鉛直姿勢の軸線を持つシリンダボア2を形成
し、このシリンダボア2の上端よりも上側にはバルブチ
ャンバ3を設ける。そして、シリンダボア2とバルブチ
ャンバ3との間の流路から側方に延びて外部に開放する
給水路4を備える。
【0017】シリンダボア2はその下端を開放し、織機
の駆動ロッド(図示せず)に連接するピストン5を内部
に備えている。ピストン5はシリンダボア2に外挿した
リテーナ6に接合され、このリテーナ6とハウジング1
にネジ接合したアジャスタ7のそれぞれのフランジ6
a,7a間に圧縮のスプリング8を介装している。
【0018】アジャスタ7はスプリング8によるピスト
ン5の動作速度を調整するものであり、その外周に設け
たロックナット7bを外周側のハウジング1の下端面に
突き当てることによって、定位置に保持される。そし
て、アジャスタ7を図において上に移動させる程、スプ
リング8の弾性反発力を強くし、ピストン5の上昇速度
を速めることができる。
【0019】このようなスプリング8を備えることによ
って、織機の駆動ロッドからの拘束が解かれた時点にタ
イミングを合わせてピストン5を瞬間的に上昇させるこ
とができ、シリンダボア2内の水を緯入れ用ノズル(図
示せず)側に一気に圧送することができる。
【0020】バルブチャンバ3の内部には、水の上昇に
よって開弁するフロート式の弁体9を組み込む。この弁
体9はその下半分の外周をコーン9aとした形状を持
ち、バルブハウジング3の下端側のテーパ状の弁座3a
に着座可能である。また、弁体9の上半分はバルブチャ
ンバ3の内周壁にフィットする円筒状に形成し、その周
面にはたとえば4か所にスリット9bを軸線方向の全長
に設けてこれらを水の流路としている。このスリット9
b部分を設けた弁体9の外周面は、バルブハウジング3
に対する弁体9自身のガイドとなり、安定した軸線方向
への移動を可能とし、上端を斜めに傾斜したテーパ状と
しこの部分をバルブチャンバ3の内周壁に突き当てると
ことによって開弁時のストロークを規制し、圧力水の圧
送の際に弁体9の開度を一定に維持可能とする。
【0021】ハウジング1とは別体に給水タンク10を
備え、この中にバルブユニット11を浸漬して配置す
る。バルブユニット11の内部にはハウジング1側の弁
体9と同様なコーン12a及びガイドベーン12bを備
えたフロート式の弁体12を組み込み、コーン12aの
周面をバルブユニット11の弁座11aに着座可能とす
る。そして、この弁体12の上流側を給水タンク10内
の水中に浸漬させ、下流側を給水路4に接続することに
より、水をハウジング1側へ供給可能とする。
【0022】以上の構成において、図1の状態は織機側
の駆動ロッドからの拘束が解かれた時であってスプリン
グ8によってリテーナ6を介してピストン5が瞬間的に
上昇した時点である。このとき、シリンダボア2内に在
った水がピストン5によって上に圧縮されるようにして
押されるので、バルブハウジング3の弁体9は上に移動
してコーン9aが弁座3aから離れて開弁し、スリット
9bからノズル側へ水が圧送され、これと同時に給水タ
ンク10側のバルブユニット11の弁体12は下に押さ
れてコーン12aが弁座11aに着座して閉弁する。
【0023】また、織機側の駆動ロッドによってピスト
ン5が下に引かれると、シリンダボア2の内容積が拡大
して負圧になっていくので、弁体9は下降してその流路
を閉じ、バルブユニット11側の弁体12は上昇して弁
座11aから離れる。このため、ピストン5の下降と共
に、給水タンク10から水がシリンダボア2内に吸引充
填される。そして、駆動ロッドによる拘束が解かれた時
に、ピストン5が瞬間的に上昇し、バルブチャンバ3を
経由して圧力水を緯入れノズル(図示せず)側へと圧送
する。
【0024】ここで、ピストン5が上昇するときの内部
流れは、シリンダボア2内の水がピストン5と同じ向き
に向かうのが主流となる。このため、内部流れはシリン
ダボア2からバルブチャンバ3へ向かう直線流れとな
り、曲がり損失の発生を抑えることができ、従来例に比
べて圧力損失が低減される。
【0025】また、弁体9はそのコーン9aが弁座3a
と離れることに流路が開き、この流路は弁体9の上昇量
に比例して拡大していく。このため、バルブハウジング
3内での弁体9のストロークを適当にしておけば、十分
な弁開度の流路を造ることができる。したがって、従来
のボール状の弁構造に比べると、コーン9aを採用した
ことによって、流路の絞りによる抵抗が減り、圧力損失
も低く抑えられる。
【0026】このように、シリンダボア3からの水の流
れの曲がり損失の除去及び弁部分での流路抵抗の低減に
よって、圧力損失を低く抑えることができる。したがっ
て、内部流れの微妙な圧力変動や脈動が防止されるの
で、弁体9の不要な振動もないので弁部の摩耗も免れ
る。
【0027】図2はバルブチャンバ3の弁体9に代えて
摺動式の弁構造を備えた例を示す縦断面図である。
【0028】ハウジング1の上端に設けたプラグ1aと
の間に摺動式の弁板13を組み込み、この弁板13に開
けた孔13aをシリンダボア2側の流路に整合・非整合
させることによって、緯入れノズル側への流路を開閉可
能とする。弁板13は、ハウジング1に設けたブラケッ
ト1cに設置した往復動ソレノイド14のロッド14a
に連結されたものである。そして、織機の作動にこの往
復動ソレノイド14の動作を同期制御することによっ
て、弁板13を図において左右方向に移動させて流路の
開閉を行う。
【0029】このような摺動式の弁板13を備えること
によって、開弁時の弁開度を全開とすれば流路面積を大
きくすることができ、流路の絞りによる圧力損失の低減
が図られる。
【0030】図3は回転式の弁機構を備えた例を示す要
部の概略縦断面図であり、図4は図3のA−A線矢視に
よる横断面図、図5はB−B線矢視位置での要部の横断
面図である。
【0031】この例は、摺動式の弁板に代えて回転式の
弁板15をプラグ1aの下に組み込んだものであり、こ
の弁板15には図4に示すように十字状の位置にスリッ
ト15aを軸線方向に切開して設ける。また、ハウジン
グ1の内部であってシリンダボア2の上側には弁座ブロ
ック16を設け、図5に示すように弁板15側のスリッ
ト15aに整合可能な4本のスリット16aを切開す
る。
【0032】弁板15は先の例と同様にブラケット1c
に設けた往復動ソレノイド17にロッド17aによって
連接され、その往復動によって弁板15を45度の回転
角度で往復回転させる。これにより、スリット15a,
16aの整合,非整合が織機の作動に同期して行われ、
流路の開閉を行うことができる。
【0033】このような回転式の弁板15を備える場合
でも、従来のボール状弁を利用する場合に比べて流路の
絞り度を小さくでき、給水の圧力損失の低減が図られ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明では、緯入れノズル側に向かう圧
力水の圧力損失を抑えたポンプからの吐出が可能なの
で、ポンプの内部流れによる弁体の振動等が抑制され
る。このため、流路に組み込む弁の摩耗が抑えられ、寿
命の向上が図られると共に安定した精度の高い圧力水の
供給が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウォータジェット用ポンプの概要を給
水タンクと共に示す縦断面図である。
【図2】摺動式の弁板を備える例を示す縦断面図であ
る。
【図3】回転式の弁板を備えた例の縦断面図である。
【図4】図3のA−A線矢視による要部の横断面図であ
る。
【図5】図3のB−B線矢視位置での要部の横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 シリンダボア 3 バルブチャンバ 4 給水路 5 ピストン 6 リテーナ 7 アジャスタ 8 スプリング 9 弁体 10 給水タンク 11 バルブユニット 12 弁体 13 弁板 14 往復動ソレノイド 15 弁板 16 弁座ブロック 17 往復動ソレノイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内にシリンダボアを形成する
    と共に織機に連動して動作するピストンを前記シリンダ
    ボアに収納し、前記ピストンの動作によって水を外部か
    ら吸引及び前記織機の緯入れノズルへの圧送を可能とし
    たポンプであって、前記シリンダボアの軸線を前記緯入
    れノズルへの圧送方向を指向させてなるウォータジェッ
    ト用ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記シリンダボアの下流側にバルブハウ
    ジングを設け、該バルブハウジングに収納され前記シリ
    ンダボアからの圧力水によって開弁する弁体を、その着
    座面に対応する周面をコーン状としてなる請求項1記載
    のウォータジェット用ポンプ。
  3. 【請求項3】前記シリンダボアの下流に設ける弁を前記
    織機及びピストンの作動に連動して流路を開閉する摺動
    式の弁板としてなる請求項1記載のウォータジェット用
    ポンプ。
  4. 【請求項4】前記シリンダボアの下流に設ける弁を前記
    織機及びピストンの作動に連動して流路を開閉する回転
    式の弁板としてなる請求項1記載のウォータジェット用
    ポンプ。
JP5178177A 1993-07-19 1993-07-19 ウォータジェット用ポンプ Pending JPH0735052A (ja)

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