JP4029580B2 - エアコンディショナーの起動回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアコンディショナーの起動回路に関し、エアコンディショナーを起動し始めたり、エアコンディショナーを停止した後に直ちに再起動した場合でも、ブレーカが切れないように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】
1つのブレーカから複数のエアコンディショナーに電流を供給している場合において、全てのエアコンディショナーの電源を一旦切り、その直後に全てのエアコンディショナー電源を同時に再投入した場合には、大電流が流れブレーカの電源容量がオーバーしブレーカが切れる恐れがある。そこで従来技術では、エアコンディショナーの電源を一旦切った直後では、メイン回路に同時に電源が入らないように保護回路が設けられている。このため、すぐに電源再投入ができない機構となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来では、再投入時にはすぐに本体のスイッチが入らないため、本体が起動するまでのロス時間があり、本体起動待ち時間がロス時間となっていた。
【0004】
本発明は、上記従来技術に鑑み、例えば、エアコンディショナーの電源を一旦切った直後に電源を再投入してもブレーカに過電流が流れることなく、エアコンディショナーの起動ができるようにした、エアコンディショナーの起動回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の構成は、直流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、まず前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記コンプレッサに電流を供給し、その後に前記メインスイッチ手段を投入して前記直流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とする。
【0006】
また本発明の構成は、直流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記コンプレッサに電流を供給し、同時に前記メインスイッチ手段を投入して前記直流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とする。
【0007】
また本発明の構成は、交流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されて交流電流を出力する交流電源回路と、
前記交流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された直流/交流変換器、並びに、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記直流/交流変換器との間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、まず前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記直流/交流変換器を介して前記コンプレッサに電流を供給し、その後に前記メインスイッチ手段を投入して前記交流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とする。
【0008】
また本発明の構成は、交流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されて交流電流を出力する交流電源回路と、
前記交流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された直流/交流変換器、並びに、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記直流/交流変換器との間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記直流/交流変換器を介して前記コンプレッサに電流を供給し、同時に前記メインスイッチ手段を投入して前記交流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とする。
【0009】
また本発明の構成は、前記メインスイッチ手段,前記充電スイッチ手段及び前記放電スイッチ手段はリレーにより構成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
本発明の各実施の形態では、起動時において、電気二重層キャパシタからエアコンディショナーのコンプレッサに電力を供給することにより、ブレーカに流れる電流が過電流にならないように工夫している。この電気二重層キャパシタは、従来のアルミ電解コンデンサ等に比較して静電容量が桁違いに大きく電気エネルギーの貯蔵ができる。電気二重層キャパシタは分極性電極に電解質のアニオン,カチオンを正極,負極表面に物理吸着させて電極を蓄えることを原理としている。
【0012】
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態にかかるエアコンディショナーの起動回路を示す回路図である。同図に示すように、エアコンディショナーのコンプレッサ1は、冷媒を圧送する機器であり、このコンプレッサ1は直流電流が供給されると作動するタイプのものである。一方、直流電源回路2は、ブレーカ3を介して商用電源4から交流電流が供給されており、この交流電流を直流電流に変換して出力する。直流電源回路2から出力された直流電流は、メインリレー(スイッチ手段)M1が介装されたメインラインL1を通ってコンプレッサ1に送られる。
【0013】
充電ラインL2は、直流電源回路2とコンプレッサ1とを結ぶ状態で配線されており、この充電ラインL2には電気二重層キャパシタ5が介装されている。更に、充電ラインL2のうち直流電源回路2と電気二重層キャパシタ5との間には充電リレー(スイッチ手段)M3が介装され、充電ラインL2のうち電気二重層キャパシタ5とコンプレッサ1との間には放電リレー(スイッチ手段)M2が介装されている。
【0014】
更に、コンプレッサ1の起動を制御する制御部6が備えられており、この制御部6には起動スイッチ7が接続されている。起動スイッチ7は、操作者がリモコンにより遠隔操作して投入・開放される。
【0015】
このような構成となっているエアコンディショナーの起動回路では、電気二重層キャパシタ5の電圧は電圧センサ(図示省略)により検出されている。そして、電気二重層キャパシタ5の電圧が低いときには、制御部6は充電リレーM3を投入し直流電源回路2から直流電流を送って充電をする。電気二重層キャパシタ5の電圧が規定電圧以上になったら充電が完了したと判断して、充電リレーM3を開放する。
【0016】
起動スイッチ7が投入されたときには、制御部6はコンプレッサ1に直流電流を供給し始める起動動作をする。起動動作としては、つぎの2つの起動動作パターンが制御部6に設定されており、何れかの起動動作パターンを選択することができる。
【0017】
第1の起動動作パターンを、図1及び図2を参照して説明する。起動スイッチ7が投入されたら、制御部6は、まずメインリレーM1を開放した状態で放電リレーM2を投入する。そうすると、電気二重層キャパシタ5からコンプレッサ1に直流電流が供給されてコンプレッサ1が作動し始める。コンプレッサ1が作動し始めた期間では、コンプレッサ1に供給される電流Iの値は定格電流値Is を越える過電流となる。図2において斜線を施した部分は、電気二重層キャパシタ5から供給した電流を示している。
【0018】
放電リレーM2を投入してから一定時間が経過してコンプレッサ1に供給される電流Iの値が定格電流値Is に近づいてきたら、制御部6は、メインリレーM1を投入して、放電リレーM2を開放する。そうすると直流電源回路2からコンプレッサ1に直流電流が供給されコンプレッサ1の動作が継続すると共に、電気二重層キャパシタ5からコンプレッサ1への電流供給が停止される。このとき、直流電源回路2からコンプレッサ1に供給する電流は略定格電流であり、ブレーカ3には過電流が流れることはない。
【0019】
起動スイッチ7が開放されたら、制御部6はメインリレーM1を開放する。これにより、コンプレッサ1への電流供給が停止され、コンプレッサ1が停止する。
【0020】
起動スイッチ7が開放された後に直ちに起動スイッチ7が再投入されたときには、制御部6は通常の始動時と同様に、まずメインリレーM1を開放した状態で放電リレーM2を投入し、コンプレッサ1に供給される電流Iの値が定格電流値Is に近づいてきたら、メインリレーM1を投入して放電リレーM2を開放する。このようにすることにより、再起動時においても、ブレーカ3に過電流が流れることはない。
【0021】
第2の起動動作パターンを、図1及び図3を参照して説明する。起動スイッチ7が投入されたら、制御部6は、メインリレーM1を投入すると同時に放電リレーM2を投入する。そうすると、電源回路2からコンプレッサ1に直流電流が供給されると共に、電気二重層キャパシタ5からコンプレッサ1に直流電流が供給されて、コンプレッサ1が作動し始める。コンプレッサ1が作動し始めた期間では、コンプレッサ1に供給される電流Iの値は定格電流値Is を越える過電流となる。しかし、直流電源回路2と電気二重層キャパシタ5の両方から電流供給をしているため、ブレーカ3には過電流が流れることはない。なお、図3において斜線を施した部分は、電気二重層キャパシタ5から供給した電流を示している。
【0022】
メインリレーM1及び放電リレーM2を投入してから一定時間が経過してコンプレッサ1に供給される電流Iの値が定格電流値Is に近づいてきたら、制御部6は、メインリレーM1の投入を維持したまま、放電リレーM2を開放する。そうすると直流電源回路2からのみコンプレッサ1に直流電流が供給されてコンプレッサ1の動作が継続すると共に、電気二重層キャパシタ5からコンプレッサ1への電流供給が停止される。このとき、直流電源回路2からコンプレッサ1に供給する電流は略定格電流であり、ブレーカ3には過電流が流れることはない。
【0023】
起動スイッチ7が開放されたら、制御部6はメインリレーM1を開放する。これにより、コンプレッサ1への電流供給が停止され、コンプレッサ1が停止する。
【0024】
起動スイッチ7が開放された後に直ちに起動スイッチ7が再投入されたときには、制御部6は通常の始動時と同様に、まずメインリレーM1及び放電リレーM2を同時に投入し、コンプレッサ1に供給される電流Iの値が定格電流値Is に近づいてきたら、メインリレーM1を投入したままで放電リレーM2を開放する。このようにすることにより、再起動時においても、ブレーカ3に過電流が流れることはない。
【0025】
上述した起動回路をコンプレッサ毎に備えておけば、1つのブレーカから複数のコンプレッサに電流を供給するようになっている場合においても、複数のコンプレッサを同時に起動(または再起動)しても、ブレーカには、過電流が流れることはない。つまり、ブレーカには、(定格電流×コンプレッサ台数)の電流が流れるだけであり、ブレーカの電流容量をコンプレッサ台数に合わせて設定しておけば、ブレーカが切れることはない。この場合、起動時に必要とされる過電流分は、それぞれの電気二重層キャパシタからコンプレッサに供給される。
【0026】
〔第2の実施の形態〕
図4は本発明の第2の実施の形態にかかるエアコンディショナーの起動回路を示す回路図である。同図に示すように、エアコンディショナーのコンプレッサ11は、冷媒を圧送する機器であり、このコンプレッサ11は交流電流が供給されると作動するタイプのものである。一方、交流電源回路12は、ブレーカ13を介して商用電源14から交流電流が供給されており、この交流電流を所定電圧・所定周波数の交流電流に変換して出力する。交流電源回路12から出力された交流電流は、メインリレー(スイッチ手段)M11が介装されたメインラインL11を通ってコンプレッサ11に送られる。
【0027】
直流電源回路18は、ブレーカ13を介して商用電源14から交流電流が供給されており、この交流電流を直流電流に変換して出力する。充電ラインL12は、直流電源回路18とコンプレッサ11とを結ぶ状態で配線されており、この充電ラインL12には電気二重層キャパシタ15が介装されている。更に、充電ラインL12のうち直流電源回路18と電気二重層キャパシタ15との間には充電リレー(スイッチ手段)M13が介装され、充電ラインL12のうち電気二重層キャパシタ15とコンプレッサ11との間には直流電流を交流電流に変換する直流/交流変換器19が介装され、充電ラインL12のうち電気二重層キャパシタ15と直流/交流変換器19との間には放電リレー(スイッチ手段)M12が介装されている。
【0028】
更に、コンプレッサ11の起動を制御する制御部16が備えられており、この制御部16には起動スイッチ17が接続されている。起動スイッチ17は、操作者がリモコンにより遠隔操作して投入・開放される。
【0029】
このような構成となっているエアコンディショナーの起動回路では、電気二重層キャパシタ15の電圧は電圧センサ(図示省略)により検出されている。そして、電気二重層キャパシタ15の電圧が低いときには、制御部16は充電リレーM13を投入し直流電源回路18から直流電流を送って充電をする。電気二重層キャパシタ15の電圧が規定電圧以上になったら充電が完了したと判断して、充電リレーM13を開放する。
【0030】
起動スイッチ17が投入されたときには、制御部16はコンプレッサ11に交流電流を供給し始める起動動作をする。起動動作としては、つぎの2つの起動動作パターンが制御部16に設定されており、何れかの起動動作パターンを選択することができる。
【0031】
第1の起動動作パターンを、図4及び図5を参照して説明する。起動スイッチ17が投入されたら、制御部16は、まずメインリレーM11を開放した状態で放電リレーM12を投入する。そうすると、電気二重層キャパシタ15から直流電流が出力され、この直流電流は直流/交流変換器19にて交流電流に変換され、この交流電流がコンプレッサ11に供給されてコンプレッサ11が作動し始める。コンプレッサ11が作動し始めた期間では、コンプレッサ11に供給される電流iの値は定格電流値is を越える過電流となる。図5において斜線を施した部分は、電気二重層キャパシタ5から出力され直流/交流変換器19にて交流電流に変換されてからコンプレッサ11に供給される電流を示している。
【0032】
放電リレーM12を投入してから一定時間が経過してコンプレッサ11に供給される電流iの値が定格電流値is に近づいてきたら、制御部16は、メインリレーM11を投入して、放電リレーM12を開放する。そうすると交流電源回路12からコンプレッサ11に交流電流が供給されコンプレッサ11の動作が継続すると共に、電気二重層キャパシタ15からコンプレッサ11への電流供給が停止される。このとき、交流電源回路12からコンプレッサ11に供給する電流は略定格電流であり、ブレーカ13には過電流が流れることはない。
【0033】
起動スイッチ17が開放されたら、制御部16はメインリレーM11を開放する。これにより、コンプレッサ11への電流供給が停止され、コンプレッサ11が停止する。
【0034】
起動スイッチ17が開放された後に直ちに起動スイッチ17が再投入されたときには、制御部16は通常の始動時と同様に、まずメインリレーM11を開放した状態で放電リレーM12を投入し、コンプレッサ11に供給される電流iの値が定格電流値is に近づいてきたら、メインリレーM11を投入して放電リレーM12を開放する。このようにすることにより、再起動時においても、ブレーカ13に過電流が流れることはない。
【0035】
第2の起動動作パターンを、図4及び図6を参照して説明する。起動スイッチ17が投入されたら、制御部16は、メインリレーM11を投入すると同時に放電リレーM12を投入する。そうすると、電源回路12からコンプレッサ11に交流電流が供給されると共に、電気二重層キャパシタ15から出力され直流/交流変換器19にて変換された交流電流がコンプレッサ11に供給されて、コンプレッサ11が作動し始める。コンプレッサ11が作動し始めた期間では、コンプレッサ11に供給される電流iの値は定格電流値is を越える過電流となる。しかし、交流電源回路12と電気二重層キャパシタ15の両方から電流供給をしているため、ブレーカ13には過電流が流れることはない。なお、図6において斜線を施した部分は、電気二重層キャパシタ15から出力され直流/交流変換器19にて変換されてコンプレッサ11に供給される電流を示している。
【0036】
メインリレーM11及び放電リレーM12を投入してから一定時間が経過してコンプレッサ11に供給される電流iの値が定格電流値is に近づいてきたら、制御部16は、メインリレーM11の投入を維持したまま、放電リレーM12を開放する。そうすると交流電源回路12からのみコンプレッサ11に交流電流が供給されてコンプレッサ11の動作が継続すると共に、電気二重層キャパシタ15からコンプレッサ11への電流供給が停止される。このとき、交流電源回路12からコンプレッサ11に供給する電流は略定格電流であり、ブレーカ13には過電流が流れることはない。
【0037】
起動スイッチ17が開放されたら、制御部16はメインリレーM11を開放する。これにより、コンプレッサ11への電流供給が停止され、コンプレッサ11が停止する。
【0038】
起動スイッチ17が開放された後に直ちに起動スイッチ17が再投入されたときには、制御部16は通常の始動時と同様に、まずメインリレーM11及び放電リレーM12を同時に投入し、コンプレッサ11に供給される電流iの値が定格電流値is に近づいてきたら、メインリレーM11を投入したままで放電リレーM12を開放する。このようにすることにより、再起動時においても、ブレーカ13に過電流が流れることはない。
【0039】
上述した起動回路をコンプレッサ毎に備えておけば、1つのブレーカから複数のコンプレッサに電流を供給するようになっている場合においても、複数のコンプレッサを同時に起動(または再起動)しても、ブレーカには、過電流が流れることはない。つまり、ブレーカには、(定格電流×コンプレッサ台数)の電流が流れるだけであり、ブレーカの電流容量をコンプレッサ台数に合わせて設定しておけば、ブレーカが切れることはない。この場合、起動時に必要とされる過電流分は、それぞれの電気二重層キャパシタからコンプレッサに供給される。
【0040】
【発明の効果】
以上実施の形態と共に具体的に説明したように本発明では、エアコンディショナーのコンプレッサを起動する場合には、電気二重層キャパシタから電流を供給するようにしているため、ブレーカには過電流が流れることはなく、ブレーカが切れることなく起動や再起動をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるエアコンディショナーの起動回路を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態における第1の起動動作パターンでの電流状態を示す特性図である。
【図3】第1の実施の形態における第2の起動動作パターンでの電流状態を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるエアコンディショナーの起動回路を示す回路図である。
【図5】第2の実施の形態における第1の起動動作パターンでの電流状態を示す特性図である。
【図6】第2の実施の形態における第2の起動動作パターンでの電流状態を示す特性図である。
【符号の説明】
1,11 コンプレッサ
2,18 直流電源回路
12 交流電源回路
3,13 ブレーカ
4,14 商用電源
5,15 電気二重層キャパシタ
6,16 制御部
7,17 起動スイッチ
19 直流/交流変換器
M1,M11 メインリレー
M2,M12 放電リレー
M3,M13 充電リレー
Claims (5)
- 直流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、まず前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記コンプレッサに電流を供給し、その後に前記メインスイッチ手段を投入して前記直流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とするエアコンディショナーの起動回路。 - 直流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記コンプレッサに電流を供給し、同時に前記メインスイッチ手段を投入して前記直流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とするエアコンディショナーの起動回路。 - 交流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されて交流電流を出力する交流電源回路と、
前記交流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された直流/交流変換器、並びに、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記直流/交流変換器との間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、まず前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記直流/交流変換器を介して前記コンプレッサに電流を供給し、その後に前記メインスイッチ手段を投入して前記交流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とするエアコンディショナーの起動回路。 - 交流電流が供給されることにより作動するエアコンディショナーのコンプレッサと、
ブレーカを介して交流電流が供給されて交流電流を出力する交流電源回路と、
前記交流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶメインラインに介装されたメインスイッチ手段と、
ブレーカを介して交流電流が供給されるとこの交流電流を直流電流に変換して出力する直流電源回路と、
前記直流電源回路と前記コンプレッサとを結ぶ充電ラインに介装された電気二重層キャパシタと、
前記充電ラインのうち前記直流電源回路と前記電気二重層キャパシタとの間に介装された充電スイッチ手段、及び、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記コンプレッサとの間に介装された直流/交流変換器、並びに、前記充電ラインのうち前記電気二重層キャパシタと前記直流/交流変換器との間に介装された放電スイッチ手段と、
起動スイッチが接続された制御部とを有し、
前記制御部は、前記電気二重層キャパシタに充電をする際には前記充電スイッチ手段を投入させ充電が完了したら前記充電スイッチ手段を開放すると共に、前記起動スイッチが投入されたら、前記放電スイッチ手段を投入して前記電気二重層キャパシタから前記直流/交流変換器を介して前記コンプレッサに電流を供給し、同時に前記メインスイッチ手段を投入して前記交流電源回路から前記コンプレッサに電流を供給する制御を行うことを特徴とするエアコンディショナーの起動回路。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、前記メインスイッチ手段,前記充電スイッチ手段及び前記放電スイッチ手段はリレーにより構成されていることを特徴とするエアコンディショナーの起動回路。
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