JP4029227B2 - 多段圧縮機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多段圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の多段圧縮機の一例を示すもので、この多段圧縮機は、往復動型の第1段シリンダ1、第2段シリンダ2、第3段シリンダ3と、第1段インタークーラ4、第2段インタークーラ5、フィルタ30とを備えている。
【0003】
各段シリンダ1,2,3は、シリンダブロック6,7,8に往復動可能に内装されたピストン9,10,11と、該ピストン9,10,11に固着されたピストンロッド12,13,14と、一端がピストンロッド12,13,14に枢支され且つ他端が共用のクランク軸15の偏心部16,17,18に枢支されたコネクティングロッド19,20,21とによって構成されている。
【0004】
また、シリンダブロック6,7,8には、外部からピストン9,10,11の上方及び下方の圧縮室内へガス(空気)を吸入するための上下の吸入口と、各圧縮室内で圧縮された空気を外部へ吐出するための上下の吐出口とが設けられている。
【0005】
この吸入口及び吐出口には、クランク軸15の回転に伴って作動する弁体が内装されている。
【0006】
上側の吸入口に内装された弁体は、ピストン9,10,11が上死点から下死点へ移動するまでの間は吸入口を開放し且つピストン9,10,11が下死点から上死点へ移動するまでの間は吸入口を閉止するようになっている。
【0007】
上側の吐出口に内装された弁体は、ピストン9,10,11が上死点から下死点を経て上死点近傍へ移動するまでの間は吐出口を閉止し且つピストン9,10,11が上死点近傍部分から上死点へ移動するまでの間は吐出口を開放するようになっている。
【0008】
下側の吸入口に内装された弁体は、ピストン9,10,11が下死点から上死点へ移動するまでの間は吸入口を開放し且つピストン9,10,11が上死点から下死点へ移動するまでの間は吸入口を閉止するようになっている。
【0009】
下側の吐出口に内装された弁体は、ピストン9,10,11が下死点から上死点を経て下死点近傍へ移動するまでの間は吐出口を閉止し且つピストン9,10,11が下死点近傍部分から上死点へ移動するまでの間は吐出口を開放するようになっている。
【0010】
更に、クランク軸15の基端には、モータ22の回転軸23が連結されており、モータ22を作動させると、クランク軸15の回転に伴って、各段シリンダ1,2,3のピストン9,10,11が往復動し、また、弁体が各シリンダブロック6,7,8の吸入口及び吐出口を開閉する。
【0011】
これら各段シリンダ1,2,3及びモータ22は、共通台盤(図示せず)に取り付けられている。
【0012】
また、各シリンダブロック6,7,8には、ジャケット(図示せず)が設けられており、該ジャケットに冷却水を流通させることにより、空気圧縮時にシリンダブロック6,7,8に伝達される熱を除去するようになっている。
【0013】
各段インタークーラ4,5は、空気が流通するシェル24,25と、該シェル24,25の内部に配置された冷却媒体流通管26,27と、シェル24,25の内部のドレンを外部へ排出するためのセパレータ28,29とによって構成されている。
【0014】
各シェル24,25の一端には、流入口が設けられ、各シェル24,25の他端には、流出口が設けられている。
【0015】
また、各冷却媒体流通管26,27と、各シリンダブロック6,7,8のジャケットとには、それぞれ冷却水が連続的に供給されるようになっている。
【0016】
これら各段インタークーラ4,5及びフィルタ30は、共通台盤上に設けた架台(図示せず)に支持されている。
【0017】
先に述べた第1段シリンダ1の上下の吸入口には、配管31を介してフィルタ30が接続され、第1段シリンダ1の上下の吐出口には、配管32を介して第1段インタークーラ4のシェル24の流入口が接続されている。
【0018】
また、第2段シリンダ2の上下の吸入口には、配管33を介して第1段インタークーラ4のシェル24の流出口が接続され、第2段シリンダ2の上下の吐出口には、配管34を介して第2段インタークーラ5のシェル25の流入口が接続されている。
【0019】
更に、第3段シリンダ3の上下の吸入口には、配管35を介して第2段インタークーラ5のシェル25の流出口が接続され、第3段シリンダ3の上下の吐出口には、配管36を介してエアレザーバ(図示せず)が接続されている。
【0020】
すなわち、図7に示す多段圧縮機では、フィルタ30を介して吸入した空気を、第1段シリンダ1で圧縮し、該第1段シリンダ1で圧縮した空気を、第1段インタークーラ4により冷却した後、第2段シリンダ2で圧縮し、該第2段シリンダ2で圧縮した空気を、第2段インタークーラ5により冷却した後、第3段シリンダ3で圧縮してエアレザーバへ送給するようになっている。
【0021】
また、上述した多段圧縮機は、生産工場での工場試運転が完了した後に、輸送の支障となる架台、フィルタ30、各段インタークーラ4,5、空気が流通する配管31,32,33,34,35,36や冷却水用の配管を取り外した状態で納入先へと輸送され、該納入先において、上記の各機器や部材の取り付けを行ったうえ、再度、現地試運転を行うようにしている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図7に示す多段圧縮機では、共通台盤上に架台を取り付け、該架台にフィルタ30及び各段インタークーラ4,5を支持するので、実機においては、各段シリンダ1,2,3とフィルタ30及び各段インタークーラ4,5とを接続する配管31,32,33,34,35や、冷却媒体流通管26,27及び各シリンダブロック6,7,8のジャケットに冷却水を流通させるための配管の引き回し形状が複雑になり、当該配管31,32,33,34,35が重なり合って、各段シリンダ1,2,3に対する保守点検作業がしにくい。
【0023】
各段シリンダ1,2,3に対する保守点検作業が容易に行えるように、空気が流通する配管31,32,33,34,35の引き回し形状を設定すると、各段シリンダ1,2,3の間における空気流通経路が長くなり、空気の流路抵抗が大きくなって空気圧縮性能の低下を招くことがあり、また、共通台盤の平面形状が大きくなり、多段圧縮機の据付面積が増大してしまう。
【0024】
同様に、各段シリンダ1,2,3に対する保守点検が容易に行えるように、冷却水用の配管の引き回し形状を設定すると、各段インタークーラ4,5の間、並びにその前後における冷却水流通経路が長くなり、冷却水の流路抵抗が大きくなるため、冷却水の給水圧を高くしなければならない。
【0025】
更に、各段インタークーラ4,5や配管31,32,33,34,35,36の取り付けを納入先で行うため、該納入先での組立工数が多く、現地試運転の実施までに時間がかかる。
【0026】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、機器や部材の取り外しを行うことなく生産工場から納入先へ輸送が可能で、また、保守点検作業が容易に行える多段圧縮機を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の多段圧縮機においては、シリンダブロックがクランク軸一側方へ傾斜した第1段シリンダと、該第1段シリンダよりもクランク軸先端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸他側方へ傾斜した第2段シリンダと、前記の第1段シリンダよりもクランク軸基端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸他側方に略水平に位置する第3段シリンダと、該第3段シリンダよりもクランク軸基端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸一側方に略水平に位置する第4段シリンダと、第1段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側から第2段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第1段インタークーラと、第2段シリンダのシリンダブロックのクランク軸先端側から第3段シリンダのシリンダブロックのクランク軸先端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第2段インタークーラと、第1段インタークーラの下方に位置し且つ第3段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側から第4段シリンダのシリンダブロッククランク軸基端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第3段インタークーラとを備え、各段シリンダが同一の共通台盤に支持され且つ同一のクランク軸を共用する多段圧縮機であって、第1段シリンダのシリンダブロックに、所定方向へ開口する吸入口とクランク軸基端側へ開口する吐出口とを設け、第2段シリンダのシリンダブロックに、クランク軸基端側へ開口する吸入口とクランク軸先端側へ開口する吐出口とを設け、第3段シリンダのシリンダブロックに、クランク軸先端側へ開口する吸入口とクランク軸基端側へ開口する吐出口とを設け、第4段シリンダのシリンダブロックに、上方に開口する吸入口と所定方向へ開口する吐出口とを設け、第1段シリンダの吐出口と第2段シリンダの吸入口とを第1段インタークーラを介して接続し、第2段シリンダの吐出口と第3段シリンダの吸入口とを第2段インタークーラを介して接続し、第3段シリンダの吐出口と第4段シリンダの吸入口とを第3段インタークーラを介して接続している。
【0028】
本発明の多段圧縮機では、第1段シリンダのシリンダブロックに設けたクランク軸基端側へ開口する吐出口と第2段シリンダのシリンダブロックに設けたクランク軸基端側へ開口する吸入口とを、第1段インタークーラにより接続し、第2段シリンダのシリンダブロックに設けたクランク軸先端側へ開口する吐出口と第3段シリンダのシリンダブロックに設けたクランク軸先端側へ開口する吸入口とを、第2段インタークーラにより接続し、第3段シリンダのシリンダブロックに設けたクランク軸基端側へ開口する吐出口と第4段シリンダのシリンダブロックに設けた上方へ開口する吸入口とを、第3段インタークーラにより接続して、各段シリンダと各段インタークーラとの間における空気流通経路及び冷却水流通経路の簡素化と経路長の短縮化を図る。
【0029】
また、シリンダブロックがクランク軸一側方へ傾斜した第1段シリンダのクランク軸先端側に、シリンダブロックがクランク軸他側方へ傾斜した第2段シリンダを配置し、前記の第1段シリンダのクランク軸基端側に、シリンダブロックがクランク軸他側方に略水平に位置するように第3段シリンダを配置し、該第3段シリンダのクランク軸基端側に、シリンダブロックがクランク軸一側方に略水平に位置するように第4段シリンダを配置して、共通台盤のクランク軸方向の長さを縮小する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1から図6は本発明の多段圧縮機の実施の形態の一例を示すもので、この多段圧縮機は、共通台盤40と、往復動方式の第1段シリンダ41、第2段シリンダ42、第3段シリンダ43、第4段シリンダ44と、第1段インタークーラ45、第2段インタークーラ46、第3段インタークーラ47と、フィルタ48とを備え、フィルタ48を介して吸入した空気を、第1段シリンダ41で圧縮し、該第1段シリンダ41で圧縮した空気を、第1段インタークーラ45により冷却した後、第2段シリンダ42で圧縮し、該第2段シリンダ42で圧縮した空気を、第2段インタークーラ46により冷却した後、第3段シリンダ43で圧縮し、該第3段シリンダ43で圧縮した空気を、第3段インタークーラ47により冷却した後、第4段シリンダ44で圧縮してエアレザーバ(図示せず)へ送給するようになっている。
【0032】
共通台盤40は、ばね体などで構成された複数の弾性支持部材49を介して建屋床部50に支持され、共通台盤40の両端部と建屋床部50とは、複数のダンパー51を介して連結されている。
【0033】
各段シリンダ41,42,43,44は、共通台盤40に対して略水平に枢支されたクランク軸52と、該クランク軸52の偏心部を取り囲むように共通台盤40に取り付けられたクランクケース53とを共用しており、また、クランク軸52の基端には、モータ54の回転軸55が連結されている。
【0034】
第1段シリンダ41のシリンダブロック56は、クランク軸先端側Aから見て、クランク軸一側方Cへ傾斜するようにクランクケース53に固着されている。
【0035】
第1段シリンダ41のシリンダブロック56には、クランク軸先端側Aへ向って開口する吸入口57と、クランク軸基端側Bへ向って開口する吐出口58とが設けられており、吸入口57には、フィルタ48が接続されている。
【0036】
第2段シリンダ42のシリンダブロック59は、第1段シリンダ41のシリンダブロック56よりもややクランク軸先端側Aに位置し、クランク軸先端側Aから見て、クランク軸他側方Dへ傾斜するようにクランクケース53に固着されている。
【0037】
第2段シリンダ42のシリンダブロック59には、クランク軸基端側Bへ向って開口する吸入口60と、クランク軸先端側Aへ向って開口する吐出口61とが設けられている。
【0038】
第3段シリンダ43のシリンダブロック62は、第1段シリンダ41のシリンダブロック56よりもややクランク軸基端側Bに位置し、クランク軸先端側Aから見て、クランク軸他側方Dに略水平に位置するようにクランクケース53に固着されている。
【0039】
第3段シリンダ43のシリンダブロック62には、クランク軸先端側Aへ向って開口する吸入口63と、クランク軸基端側Bへ向って開口する吐出口64とが設けられている。
【0040】
第4段シリンダ44のシリンダブロック65は、第3段シリンダ43のシリンダブロック62よりもややクランク軸基端側Bに位置し、クランク軸先端側Aから見て、クランク軸一側方Cに略水平に位置するようにクランクケース53に固着されている。
【0041】
第4段シリンダ44のシリンダブロック65には、上方に向って開口する吸入口66と、下方へ向って開口する吐出口67とが設けられており、吐出口67には、クランク軸先端側Aに向って略水平に延びる空気吐出管104を介してエアレザーバが接続されている。
【0042】
第1段インタークーラ45は、クランク軸52に交差する方向へ略水平に延びる円筒状のシェル本体68と、該シェル本体68のクランク軸他側方D寄り端部に固着された固定管板69と、前記のシェル本体68のクランク軸一側方C寄り部分に挿入された遊動管板70と、一端が固定管板69に挿通固着され且つ他端が遊動管板70に挿通固着された多数の冷却管71と、固定管板69の反冷却管側部分に締結されて水室72を形成するカバー73と、遊動管板70の反冷却管側部分に締結されて水室74を形成するカバー75と、シェル本体68のクランク軸一側方C寄り部分にクランク軸先端側Aに向って開口するように設けられた流入口76と、シェル本体68のクランク軸他側方寄り部分を周方向に取り囲むセパレータ胴77と、該セパレータ胴77にクランク軸先端側Aに向って開口するように設けられた流出口78とで構成されている(図4参照)。
【0043】
流入口76と流出口78との間隔は、第1段シリンダ41の吐出口58と第2段シリンダ42の吸入口60との間隔に合致している。
【0044】
すなわち、流入口76を第1段シリンダ41の吐出口58に接続し、流出口78を第2段シリンダ42の吸入口60に接続することによって、第1段インタークーラ45を、第1段シリンダ41及び第2段シリンダ42に支持している。
【0045】
また、シェル本体68には、振れ止め用のブラケット79が固着されており、該ブラケット79は、クランクケース53の上部に設けたブラケット80に締結されている。
【0046】
カバー73,75の内部には、水室72,74を二等分する仕切板(図示せず)が設置され、二等分された水室72の一方の空間には、冷却水送給管(図示せず)が接続され、また、他方の空間には、冷却水排出管(図示せず)が接続されており、冷却水送給管から冷却管71の半数に流入する冷却水が、冷却管71の残りの半数を経て冷却水排出管へ流出するようになっている。
【0047】
更に、水室72から排出される冷却水は、第1段インタークーラ45に隣接する第1段シリンダ41のシリンダブロック56のジャケット(図示せず)、あるいは第2段シリンダ42のシリンダブロック59のジャケット(図示せず)に供給されるようになっている。
【0048】
この第1段インタークーラ45では、第1段シリンダ41の吐出口58から流入口76へ流入する空気が、シェル本体68の内部を流通し、前記の冷却管71の内部を流通する冷却水と熱交換を行って冷却される。
【0049】
冷却された空気は、シェル本体68のクランク軸他側方D寄り部分の下側に開口した空気孔(図示せず)からセパレータ胴77の内部へ流入し、流出口78を経て第2段シリンダ42の吸入口60に送給される。
【0050】
また、冷却により凝縮された微細水粒は、セパレータ胴77の内底部へ滴下し、セパレータ胴77の底部に設けたドレン排出管(図示せず)から外部へ排出される。
【0051】
第2段インタークーラ46は、クランク軸52に交差する方向へ延びる円筒状のシェル本体82と、該シェル本体82のクランク軸一側方C寄り端部に固着された管板83と、前記のシェル本体82のクランク軸他側方D寄り端部に固着された管板84と、一端が管板83に挿通固着され且つ他端が管板84に挿通固着された多数の冷却管85と、管板83の反冷却管側部分に締結された入口胴86と、管板84の反冷却管側部分に締結されたセパレータ胴87と、入口胴86にクランク軸基端側Bに向って開口するように設けられた流入口88と、セパレータ胴87に連通する流出管89と、該流出管89に連通し且つクランク軸基端側Bに向って開口するようにシェル本体82に固着された流出口90と、セパレータ胴87に設けられた安全弁取付座91とで構成されている(図5参照)。
【0052】
流入口88と流出口90との間隔は、第2段シリンダ42の吐出口61と第3段シリンダ43の吸入口63との間隔に合致している。
【0053】
すなわち、流入口88を第2段シリンダ42の吐出口61に接続し、流出口90を第3段シリンダ43の吸入口63に接続することによって、第2段インタークーラ46を、第2段シリンダ42及び第3段シリンダ43に支持している。
【0054】
シェル本体82のクランク軸他側方D寄り部分には、冷却水送給管92が接続され、シェル本体82のクランク軸一側方C寄り部分には、冷却水排出管93が接続され、シェル本体82の内部を冷却水が流通するようになっている。
【0055】
更に、シェル本体82より排出される冷却水は、第2段インタークーラ46に隣接する第2段シリンダ42のシリンダブロック59のジャケット(図示せず)、あるいは第3段シリンダ43のシリンダブロック62のジャケット(図示せず)に供給されるようになっている。
【0056】
この第2段インタークーラ46では、第2段シリンダ42の吐出口61から流入口88へ流入する空気が、入口胴86を経て冷却管85の内部を流通し、前記のシェル本体82の内部を流通する冷却水と熱交換を行って冷却される。
【0057】
冷却された空気は、冷却管85からセパレータ胴87へ流入し、流出管89及び流出口90を経て第3段シリンダ43の吸入口63に送給される。
【0058】
また、冷却により凝縮された微細水粒は、セパレータ胴87の内底部へ滴下し、セパレータ胴87の底部に設けたドレン排出管94から外部へ排出される。
【0059】
第3段インタークーラ47は、クランク軸52に交差する方向へ略水平に延びる円筒状のシェル本体95と、該シェル本体95のクランク軸他側方D寄り端部に固着された管板96と、前記のシェル本体95のクランク軸一側方C寄り端部に固着された管板97と、一端が管板96に挿通固着され且つ他端が管板97に挿通固着された多数の冷却管98とで構成されている。
【0060】
管板96の反シェル部分は、流入管99を介して第3段シリンダ43の吐出口64に接続され、管板97の反シェル部分は、共通台盤40上の架台100に取り付けられたドレンセパレータ101に接続されており、これによって、第3段インタークーラ46を、第3段シリンダ43及びドレンセパレータ101に支持している。
【0061】
更に、上記のドレンセパレータ101は、第4段シリンダ44の吸入口66に接続されている。
【0062】
シェル本体95のクランク軸一側方C寄り部分には、冷却水送給管102が接続され、シェル本体95のクランク軸他側方D寄り部分には、冷却水排出管103が接続され、シェル本体95の内部を冷却水が流通するようになっている。
【0063】
更に、シェル本体95より排出される冷却水は、第3段インタークーラ47に隣接する第3段シリンダ43のシリンダブロック62のジャケット(図示せず)、あるいは第4段シリンダ44のシリンダブロック65のジャケット(図示せず)に供給されるようになっている。
【0064】
この第3段インタークーラ47では、第3段シリンダ43の吐出口64から吐出される空気が、冷却管98の内部を流通し、前記のシェル本体95の内部を流通する冷却水と熱交換を行って冷却される。
【0065】
また、冷却された空気は、ドレンセパレータ101を経て第4段シリンダ44の吸入口66に送給される。
【0066】
また、冷却により凝縮された微細水粒は、ドレンセパレータ101の内底部へ滴下し、ドレンセパレータ101から外部へ排出される。
【0067】
このように、図1から図6に示す多段圧縮機では、第1段シリンダ41のシリンダブロック56に設けたクランク軸基端側Bへ開口する吐出口58と第2段シリンダ42のシリンダブロック59に設けたクランク軸基端側Bへ開口する吸入口60とを、第1段インタークーラ45により接続し、第2段シリンダ42のシリンダブロック59に設けたクランク軸先端側Aへ開口する吐出口61と第3段シリンダ43のシリンダブロック62に設けたクランク軸先端側Aへ開口する吸入口63とを、第2段インタークーラ46により接続し、第3段シリンダ43のシリンダブロック62に設けたクランク軸基端側Bへ開口する吐出口64と第4段シリンダ44のシリンダブロック65に設けた上方へ開口する吸入口66とを、第3段インタークーラ47により接続しているので、各段シリンダ41,42,43,44と各段インタークーラ45,46,47との間における空気流通経路及び冷却水流通経路の形状の簡素化と経路長の短縮化を図ることができ、よって、各段シリンダ41,42,43,44及び各段インタークーラ45,46,47に対する保守点検作業を容易に行うことが可能になり、また、空気及び冷却水の流路抵抗を小さくすることができる。
【0068】
また、シリンダブロック56がクランク軸一側方Cへ傾斜した第1段シリンダ41のクランク軸先端側Aに、シリンダブロック59がクランク軸他側方Dへ傾斜した第2段シリンダ42を配置し、前記の第1段シリンダ41のクランク軸基端側Bに、シリンダブロック62がクランク軸他側方Dに略水平に位置するように第3段シリンダ43を配置し、該第3段シリンダ43のクランク軸基端側Bに、シリンダブロック65がクランク軸一側方Cに略水平に位置するように第4段シリンダ44を配置しているので、共通台盤40のクランク軸方向の長さを縮小することができる。
【0069】
従って、多段圧縮機の外形を小型化でき、生産工場で工場試運転が完了した多段圧縮機の各機器や部材を取り外すことなく、そのままの状態で納入先へ輸送することが可能になり、納入先における組立工数が減少し、現地試運転までに要する時間が短縮される。
【0070】
なお、本発明の多段圧縮機は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加え得ることは勿論である。
【0071】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の多段圧縮機によれば下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0072】
(1)第1段シリンダの吐出口と第2段シリンダの吸入口とを、第1段インタークーラにより接続し、第2段シリンダの吐出口と第3段シリンダの吸入口とを、第2段インタークーラにより接続し、第3段シリンダの吐出口と第4段シリンダの吸入口とを、第3段インタークーラにより接続しているので、各段シリンダと各段インタークーラとの間における空気流通経路及び冷却水流通経路の形状の簡素化と経路長の短縮化を図ることができ、よって、各段シリンダ及び各段インタークーラに対する保守点検作業を容易に行うことが可能になり、また、空気及び冷却水の流路抵抗を小さくすることができる。
【0073】
(2)シリンダブロックがクランク軸一側方へ傾斜した第1段シリンダのクランク軸先端側に、シリンダブロックがクランク軸他側方へ傾斜した第2段シリンダを配置し、前記の第1段シリンダのクランク軸基端側に、シリンダブロックがクランク軸他側方に略水平に位置するように第3段シリンダを配置し、該第3段シリンダのクランク軸基端側に、シリンダブロックがクランク軸一側方に略水平に位置するように第4段シリンダを配置しているので、共通台盤のクランク軸方向の長さを縮小することができる。
【0074】
(3)従って、多段圧縮機の外形を小型化でき、生産工場で工場試運転が完了した多段圧縮機の各機器や部材を取り外すことなく、そのままの状態で納入先へ輸送することが可能になり、更に、気密性を要求される機器や配管、あるいは冷却水用の配管などの取付作業を納入先で行う必要がなくなるため、納入先での組立工数が減少し、現地試運転までに要する時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段圧縮機の実施の形態の一例を示す正面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1における第1段インタークーラの断面図である。
【図5】図1における第2段インタークーラの断面図である。
【図6】図1における第3段インタークーラの断面図である。
【図7】従来の多段圧縮機の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
40 共通台盤
41 第1段シリンダ
42 第2段シリンダ
43 第3段シリンダ
44 第4段シリンダ
45 第1段インタークーラ
46 第2段インタークーラ
47 第3段インタークーラ
52 クランク軸
56,59,62,65 シリンダブロック
57,60,63,66 吸入口
58,61,64,67 吐出口
A クランク軸先端側
B クランク軸基端側
C クランク軸一側方
D クランク軸他側方

Claims (1)

  1. シリンダブロックがクランク軸一側方へ傾斜した第1段シリンダと、該第1段シリンダよりもクランク軸先端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸他側方へ傾斜した第2段シリンダと、前記の第1段シリンダよりもクランク軸基端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸他側方に略水平に位置する第3段シリンダと、該第3段シリンダよりもクランク軸基端側に位置し且つシリンダブロックがクランク軸一側方に略水平に位置する第4段シリンダと、第1段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側から第2段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第1段インタークーラと、第2段シリンダのシリンダブロックのクランク軸先端側から第3段シリンダのシリンダブロックのクランク軸先端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第2段インタークーラと、第1段インタークーラの下方に位置し且つ第3段シリンダのシリンダブロックのクランク軸基端側から第4段シリンダのシリンダブロッククランク軸基端側へと延びる円筒状のシェル本体を有する第3段インタークーラとを備え、各段シリンダが同一の共通台盤に支持され且つ同一のクランク軸を共用する多段圧縮機であって、第1段シリンダのシリンダブロックに、所定方向へ開口する吸入口とクランク軸基端側へ開口する吐出口とを設け、第2段シリンダのシリンダブロックに、クランク軸基端側へ開口する吸入口とクランク軸先端側へ開口する吐出口とを設け、第3段シリンダのシリンダブロックに、クランク軸先端側へ開口する吸入口とクランク軸基端側へ開口する吐出口とを設け、第4段シリンダのシリンダブロックに、上方に開口する吸入口と所定方向へ開口する吐出口とを設け、第1段シリンダの吐出口と第2段シリンダの吸入口とを第1段インタークーラを介して接続し、第2段シリンダの吐出口と第3段シリンダの吸入口とを第2段インタークーラを介して接続し、第3段シリンダの吐出口と第4段シリンダの吸入口とを第3段インタークーラを介して接続したことを特徴とする多段圧縮機。
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