JP4029008B2 - 光ヘッド装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光源とレーザ駆動手段とがフレキシブル基板で接続された光ヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルバーサタイルディスク)などの光記録媒体の記録、再生に用いられる光ヘッド装置では、レーザダイオードなどのレーザ光源からの出射光を導光系を介して対物レンズに導き、対物レンズによって収束させた光を光記録媒体に収束させる。ここで、対物レンズや、対物レンズをトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動するレンズ駆動装置などは金属製あるいは樹脂製のフレームに搭載されているとともに、このフレームには、レーザ光源やフォトダイオードなどの受光素子も搭載されている。また、フレーム上には、レーザ光源を駆動するための駆動回路が形成されたIC、およびこのICとレーザ光源とを接続するフレキシブル基板も搭載されている。
【0003】
ここで、フレキシブル基板は、フレームの形状、ICやレーザ光源の配置位置、その他のレイアウト上の制約から、図5にフレキシブル基板の平面図を示すように、レーザ光源の実装部分180が、ICが実装される本体部分181から帯状に延設された引き回し部分182の先端側に形成されていることが多い。このため、ICとレーザ光源とを電気的に接続するグランド用配線パターン191、および駆動信号用配線パターン192は、フレキシブル基板108の引き回し部分182の表面側に並列に形成されている。ここで、レーザ光源の実装部分180には、レーザ光源の端子を差し込む孔184、185が形成されているとともに、その周りには、グランド用配線パターン191および駆動信号用配線パターン192に接続するランド194、195が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、光ヘッド装置では、駆動信号用配線パターン192を介して供給される駆動信号には交流が重畳されているとともに、光記録媒体の記録密度の向上に伴って駆動信号用配線パターン192を介して供給される信号が高周波数化されつつあるため、従来のように、帯状の引き回し部分182にグランド用配線パターン191および駆動信号用配線パターン192を並列に形成したのでは、配線パターンの幅が狭いものとなってしまう。その結果、配線抵抗が大きいので、発熱による損失が大きいという問題点がある。また、配線によるグランドループが大きいため、外来ノイズに弱く、不要輻射も起こりやすい。さらに、配線パターンのインダクタンスが大きいため、レーザ光源の駆動速度が低下してしまうという問題点もある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、配線パターンの抵抗やインダクタンスを低減することにより、レーザ光源の動作を高速化可能な構成とした光ヘッド装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、レーザ光源と、該レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、該レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを接続するフレキシブル基板とがフレーム上に搭載された光ヘッド装置において、前記フレキシブル基板では、前記レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを電気的に接続するグランド用配線パターンおよび駆動信号用配線パターンが薄い絶縁層を介して平面的に重なっており、前記グランド用配線パターンと前記駆動信号用配線パターンとが等しい幅寸法で形成されていることを特徴とする。
【0007】
このように構成すると、フレームの形状、ICやレーザ光源の配置位置、その他のレイアウト上の制約から、フレキシブル基板の引き回し部分を狭くせざるを得ない場合でも、引き回し部分の幅寸法いっぱいに幅広のグランド用配線パターン、および駆動信号用配線パターンを形成することができる。このため、グランド用配線パターン、および駆動信号用配線パターンは、幅広である分、配線抵抗が小さいので、発熱としてのエネルギー損失を低減できる。また、グランド用配線パターン、および駆動信号用配線パターンを幅広に形成できる分、実効インダクタンスを小さくできるため、配線が長くても、応答速度の低下を最小限に抑えることができ、配線パターンを設計する際の自由度も向上する。また、配線を並列させた場合、配線同士を近接させようにも、フォトリソグラフィ技術上の制約から配線同士の間隔を通常、100μm位にまで狭めることができないが、絶縁層であれば10μm以下の厚さに形成することもできるため、本発明によれば、グランド用配線パターンと駆動信号用配線パターンとの間隔を狭めることができる。このため、電磁波の放射を抑制できる。また、配線によるグランドループが小さいので、外来ノイズに対する耐性を向上することができる。さらに、相互インダクタンスも小さくできるので、高速駆動に適している。
【0008】
本発明において、例えば、前記グランド用配線パターンおよび前記駆動信号用配線パターンはそれぞれ、前記フレキシブル基板の基材の表面側および裏面側に形成されている。すなわち、フレキシブル基板として両面基板を用いることにより、グランド用配線パターンと駆動信号用配線パターンとが薄い絶縁層を介して平面的に重なっている構成とする。
【0009】
本発明において、前記グランド用配線パターンは、前記駆動信号用配線パターンを表面側および裏面側で挟むように2層、形成されていることが好ましい。このように構成すると、グランド用配線パターンが駆動信号用配線パターンに対してシールド層として機能するため、外来ノイズに対する耐性が向上するなどの利点がある。
【0010】
次に、本発明は、レーザ光源と、該レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、該レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを接続するフレキシブル基板とがフレーム上に搭載された光ヘッド装置において、前記フレキシブル基板では、前記レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを電気的に接続するグランド用配線パターンおよび駆動信号用配線パターンが当該フレキシブル基板の基材の同一面上に形成され、前記フレキシブル基板は、前記グランド用配線パターンと前記駆動信号用配線パターンとが前記基材を介して平面的に重なるように折り曲げられていることを特徴とする。このように構成すると、フレキシブル基板として安価な片面基板を用いることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明を適用した光ヘッド装置を説明する。
【0012】
[実施の形態1]
(光ヘッド装置の全体構成)
図1は、CD、CD−R、およびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の斜視図である。
【0013】
図1に示すように、本形態の光ヘッド装置1は、樹脂製あるいは金属製のフレーム3を有しており、このフレーム3は、機器に対して相互に平行となるように取り付けた2本のガイドシャフト(図示せず)が連結部301、302、303に通されていることにより、ガイドシャフトに沿って移動可能である。
【0014】
このフレーム3の側面部32には、DVD用レーザダイオード4と、CD用レーザダイオード5とが搭載されている。すなわち、DVD用レーザダイオード4、およびCD用レーザダイオード5はそれぞれ、ヒートシンクおよび位置調整部材を兼ねたホルダ6、7に固着された状態でフレーム3の側面に接着剤により固定されている。ここで、DVD用レーザダイオード4はDVDの記録再生用であり、波長650nmあるいは635nmのレーザ光を出射する。一方、CD用レーザダイオード5は、CDおよびCD−Rの記録、再生用であり、波長780〜800nmのレーザ光を出射する。
【0015】
図示を省略するが、フレーム3には、受光素子、センサレンズ、導光系、コリメートレンズ、および立ち上げミラーなどの光学素子が実装されており、立ち上げミラーの上方には、光記録媒体(図示せず)に向けてレーザ光を出射する対物レンズ9が配置されている。従って、各レーザダイオード4、5から出射されたレーザ光は、前記の光学素子が規定する共通光路に導かれ、この共通光路を利用してCD、CD−R、およびDVDの全ての記録再生を行うことができるようになっている。なお、フレーム3には、対物レンズ9をフォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動する対物レンズ駆動装置50も搭載されている。この対物レンズ駆動装置50として、本形態では、軸摺動回動型の駆動装置が用いられている。
【0016】
このように構成した光ヘッド装置1において、DVD用レーザダイオード4やCD用レーザダイオード5の駆動などを行うために、フレーム3にはフレキシブル基板8が搭載されている。ここで、フレーム3は、光学系のレイアウト、および軽量化などの観点から種々の形状に設計されており、フレーム3の形状に合わせて、フレキシブル基板8の形状も規定されている。
【0017】
例えば、本形態では、フレーム3の上面31に広くて平坦な領域が形成されており、そこから、DVD用レーザダイオード4が実装されているフレーム3の側面部32に向かっては、上面32よりも1段、低くなった段部33が形成されている。
【0018】
(フレキシブル基板8の構成)
図2(A)、(B)、(C)はそれぞれ、図1に示す光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板並びに駆動信号用配線パターンの平面形状を示す平面図、このフレキシブル基板のグランド用パターンの平面形状を示す平面図、およびこのフレキシブル基板の断面構造を模式的に示す断面図である。
【0019】
図1において、フレキシブル基板8は、フレーム3の形状などに対応した形状を有しており、フレーム3の上面31に重なる本体部81、この本体部81からフレーム3の側面部32まで帯状に延びた引き回し部分82、およびこの引き回し部分82の先端側でDVD用レーザダイオード4が実装される実装部80を備えている。また、フレキシブル基板8は、引き回し部分82の途中位置に、引き回し部分82を段部33に固定するために両側に矩形に張り出した固定部89を備えている。
【0020】
フレキシブル基板8の本体部81には駆動用のIC2(レーザ駆動手段)が実装され、この駆動用のIC2の上方位置には、フレーム3にネジ22で止められた放熱板21が被さっている。このため、IC2で発生した熱は、放熱板21を介して逃げる。しかも、IC2および放熱板21は、フレーム3の上面31に配置され、この領域の上方位置で光記録媒体が回転する。従って、放熱板21は、光記録媒体の回転によって発生した空気の流れによって効率よく熱を逃がすので、光ヘッド装置1の信頼性が高い。
【0021】
本形態では、フレキシブル基板8として、図2(A)、(B)、(C)に示す両面基板が用いられ、、フレキシブル基板8の引き回し部分82には、厚さが10μm以下の薄い基材801の表面側に、幅広の駆動信号用配線パターン92が形成されている一方、基材80の裏面側には、駆動信号用配線パターン92と平面的に重なるようにグランド用配線パターン91が駆動信号用配線パターン92と等しい幅寸法で形成されている。
【0022】
また、フレキシブル基板8の実装部80には、DVD用レーザダイオード4の端子を差し込む孔84、85が形成されているとともに、孔84、85の周りには、ランド94、95が形成されている。これらのランド94、95のうち、ランド95は、基材801の表面側に駆動信号用配線パターン92と一体に形成されている一方、ランド94は、基材801に形成されたスルーホール811を介して裏面側のグランド配線パターン91に接続している。
【0023】
また、フレキシブル基板8の本体部81には、IC2が実装される多数のランドが形成され、これらのランドのうち、駆動信号が出力されるランド96は、基材801の表面側に駆動信号用配線パターン92と一体に形成されている一方、グランド電位に保持されるランド97は、基材801に形成されたスルーホール812を介して裏面側のグランド配線パターン91に接続している。
【0024】
なお、フレキブル基板8において、その表面側にはランド94、95、96、97が形成されている領域を避けるようにソルダーレジスト805が形成され、裏面には、ほぼ全面にわたってソルダーレジスト806が形成されている。
【0025】
このように、本形態の光ヘッド装置1では、フレーム3の形状、IC2やDVD用レーザダイオード4の配置位置、その他のレイアウト上の制約から、フレキシブル基板8の引き回し部分82の幅を狭くなっているが、駆動信号用配線パターン92、およびグランド用配線パターン91は、平面的に重なるようにフレキシブル基板8の表面側および裏面側の各々に形成されている。このため、グランド用配線パターン91、および駆動信号用配線パターン92を幅広に形成できる分、配線抵抗が小さいので、発熱としてのエネルギー損失を低減できる。また、グランド用配線パターン91、および駆動信号用配線パターン92を幅広に形成できる分、実効インダクタンスを小さくできるため、配線が長くても、応答速度の低下を最小限に抑えることができ、配線パターンを設計する際の自由度も向上する。また、配線を並列させた場合には配線同士を近接させようにも、フォトリソグラフィ技術上の制約から配線同士の間隔を100μm以下に狭めることができないが、絶縁層としての基材801については、10μm以下の厚さに形成することもできるため、本形態によれば、グランド用配線パターン91と駆動信号用配線パターン92との間隔が狭い。このため、配線パターンからの電磁波の放射を抑制できる。また、配線によるグランドループが小さいので、外来ノイズに対する耐性を向上することができる。さらに、相互インダクタンスも小さくできるので、高速駆動に適している。
【0026】
[実施の形態2]
図3(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板の断面図、このフレキシブル基板の上層に形成された第1のグランド用配線パターンの平面形状を示す平面図、フレキシブル基板の中間層に形成された駆動信号用配線パターンの平面形状を示す平面図、およびフレキシブル基板の下層に形成された第2のグランド用配線パターンの平面形状を示す平面図である。
【0027】
図1、および図3(A)、(B)、(C)、(D)に示すように、本形態の光ヘッド装置に用いられたフレキシブル基板8も、フレーム3の上面31に重なる本体部81、この本体部81からフレーム3の側面部32まで帯状に延びた引き回し部分82、およびこの引き回し部分82の先端側でDVD用レーザダイオード4が実装される実装部80を備えている。また、フレキシブル基板8は、引き回し部分82の途中位置に、引き回し部分82を段部33に固定するために両側に矩形に張り出した固定部89を備えている。
【0028】
本形態では、フレキシブル基板8として多層基板が用いられ、フレキシブル基板8の引き回し部分82には、厚さが10μm以下の薄い第1の基材802の表面側には、幅広の第1のグランド用配線パターン911が形成されている一方、第1の基材802の裏面側には、第1のグランド用配線パターン911と平面的に重なるように駆動信号用配線パターン92が第1のグランド用配線パターン911と等しい幅寸法で形成されている。
【0029】
また、本形態のフレキシブル基板8では、駆動信号用配線パターン92が第2の基材803の表面側に形成された状態にあり、この第2の基材803の裏面側には、駆動信号用配線パターン92と平面的に重なるように第2のグランド用配線パターン912が駆動信号用配線パターン92と等しい幅寸法で形成されている。
【0030】
また、フレキシブル基板8の実装部80には、DVD用レーザダイオード4の端子を差し込む孔84、85の周りにランド94、95が形成されている。これらのランド94、95のうち、ランド94は、第1の基材802の表面側に形成された第1のグランド配線パターン911と一体に形成され、かつ、ランド94は、スルーホール815を介して第2の基材803の裏面側に形成された第2のグランド配線パターン912に電気的に接続している。これに対して、ランド95は、スルーホール816を介して第1の基材802の裏面側に形成された駆動信号用配線パターン92に電気的に接続している。
【0031】
また、フレキシブル基板8の本体部81には、IC2が実装される多数のランドが形成され、これらのランドのうち、駆動信号が出力されるランド97は、第1の基材802の表面側に形成された第1のグランド配線パターン911と一体に形成され、かつ、ランド97は、スルーホール817を介して第2の基材803の裏面側に形成された第2のグランド配線パターン912に電気的に接続している。これに対して、ランド96は、スルーホール818を介して第1の基材802の裏面側に形成された駆動信号用配線パターン92に電気的に接続している。
【0032】
なお、フレキブル基板8において、その表面側にはランド94、95、96、97が形成されている領域を避けるようにソルダーレジスト805が形成され、裏面には、ほぼ全面にわたってソルダーレジスト806が形成されている。
【0033】
このように、本形態の光ヘッド装置1でも、フレキシブル基板8の引き回し部分82の幅を狭くせざるを得ない場合でも、第1のグランド用配線パターン911、第2のグランド用配線パターン912、および駆動信号用配線パターン92が互いに平面的に重なる異なる層として形成されているため、第1のグランド用配線パターン911、第2のグランド用配線パターン912、および駆動信号用配線パターン92を幅広に形成できる。このため、第1のグランド用配線パターン911、第2のグランド用配線パターン912、および駆動信号用配線パターン92は、幅広である分、配線抵抗が小さいので、発熱としてのエネルギー損失を低減できる。また、絶縁層としての基材802、802については、10μm以下の厚さに形成することもできるため、第1のグランド用配線パターン911と駆動信号用配線パターン92との間隔、および第2のグランド用配線パターン912と駆動信号用配線パターン92との間隔が狭い。このため、電磁波の放射を抑制できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0034】
また、駆動信号用配線パターン92は、表面側および裏面側が第1のグランド用配線パターン911と第2のグランド用配線パターン912で挟まれた構成になっているので、第1のグランド用配線パターン911、および第2のグランド用配線パターン912は、駆動信号用配線パターン92に対してシールド層として機能するため、外来ノイズに対する耐性が向上するなどの利点がある。
【0035】
[実施の形態3]
図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、本発明の実施の形態3に係る光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板の折り曲げ前の平面図、このフレキシブル基板を折り曲げる前の駆動信号用配線パターンが形成されている部分の断面図、フレキシブル基板を折り曲げる前のグランド用配線パターンが形成されている部分の断面図、およびフレキシブル基板を2つ折りにした状態の断面図である。
【0036】
図1において、本形態の光ヘッド装置に用いられたフレキシブル基板8も、本体部81からフレーム3の側面部32まで帯状に延びた引き回し部分82を備えている。
【0037】
ここで、フレキシブル基板8の引き回し部分82は、図4(A)に示すように、引き回し部分82の約2倍の幅寸法を有する部分を2つ折りにすることにより構成されている。すなわち、本形態において、フレキシブル基板82は、図4(B)、(C)に示すように、厚さが10μm以下の薄い基材808の表面側に駆動信号用配線パターン92、およびグランド用配線パターン91が等しい幅寸法で並列に形成された片面基板から形成され、これを図4(A)に示す一点鎖線Lで示す位置で裏面側に折り曲げ、かつ、図4(D)に示すように、接着剤88などで貼り合わせて引き回し部分82を形成してある。このため、本形態でも、グランド用配線パターン91、および駆動信号用配線パターン92は、基材808を介して互いに平面的に重なっている。なお、駆動信号用配線パターン92、およびグランド用配線パターン91の上層側にはソルダーレジスト809が形成されている。
【0038】
このように構成したフレキシブル基板8の引き回し部分82でも、駆動信号用配線パターン92、およびグランド用配線パターン91がフレキシブル基板8の表面側および裏面側の各々に位置しているため、引き回し部分82の幅が狭くても、グランド用配線パターン91、および駆動信号用配線パターン92を幅広に形成することができる。このため、配線抵抗が小さいので、発熱としてのエネルギー損失を低減できる。また、絶縁層としての基材808については、10μm以下の厚さに形成することもできるため、グランド用配線パターン91と駆動信号用配線パターン92との間に介在する絶縁層としては20μm(基材808の2層分、および接着剤88の厚さの和)以下に抑えることができるので、電磁波の放射を抑制できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
【0039】
さらに本形態では、片面基板を用いたので、フレキシブル基板8を安価に製造できるという利点もある。
【0040】
(その他の実施の形態)
なお、上記の形態では、IC2とDVD用レーザダイオード4との接続部分に本発明を適用したが、IC2とCD用レーザダイオード5との接続部分に本発明を適用してもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、フレームの形状などの制約から、フレキシブル基板の引き回し部分を狭くせざるを得ない場合でも、幅広のグランド用配線パターン、および駆動信号用配線パターンを形成することができる。このため、配線抵抗が小さいので、発熱としてのエネルギー損失を低減できる。また、グランド用配線パターン、および駆動信号用配線パターンを幅広に形成できる分、実効インダクタンスを小さくできるため、配線が長くても、応答速度の低下を最小限に抑えることができ、配線パターンを設計する際の自由度も向上する。また、ランド用配線パターンと駆動信号用配線パターンとの間隔を狭めることができるため、電磁波の放射を抑制できる。また、配線によるグランドループが小さいので、外来ノイズに対する耐性を向上することができる。さらに、相互インダクタンスも小さくできるので、高速駆動に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】CD、CD−R、およびDVDの記録再生を行う光ヘッド装置の斜視図である。
【図2】(A)、(B)、(C)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係る光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板並びに駆動信号用配線パターンの平面形状を示す平面図、このフレキシブル基板のグランド用パターンの平面形状を示す平面図、およびこのフレキシブル基板の断面構造を模式的に示す断面図である。
【図3】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板の断面図、このフレキシブル基板の上層に形成された第1のグランド用配線パターンの平面形状を示す平面図、フレキシブル基板の中間層に形成された駆動信号用配線パターンの平面形状を示す平面図、およびフレキシブル基板の下層に形成された第2のグランド用配線パターンの平面形状を示す平面図である。
【図4】(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、本発明の実施の形態3に係る光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板の折り曲げ前の平面図、このフレキシブル基板を折り曲げる前の駆動信号用配線パターンが形成されている部分の断面図、フレキシブル基板を折り曲げる前のグランド用配線パターンが形成されている部分の断面図、およびフレキシブル基板を2つ折りにした状態の断面図である。
【図5】従来の光ヘッド装置に用いたフレキシブル基板の平面図である。
【符号の説明】
1 光ヘッド装置
2 駆動用のIC(レーザ駆動手段)
3 フレーム
4 DVD用レーザダイオード
5 CD用レーザダイオード
8 フレキシブル基板
9 対物レンズ
21 放熱板
31 フレームの上面
32 フレームの側面部
33 フレームの段部
80 フレキシブル基板の実装部
81 フレキシブル基板の本体部
82 フレキシブル基板の引き回し部分
88 接着剤
89 フレキシブル基板の固定部
91 グランド用配線パターン
92 駆動信号用配線パターン
94、95、96、97 ランド
801、808 基材
802 第1の基材
803 第2の基材
805、806、809 ソルダーレジスト
811、812、815、816 スルーホール
911 第1のグランド用配線パターン
912 第2のグランド用配線パターン
Claims (4)
- レーザ光源と、該レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、該レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを接続するフレキシブル基板とがフレーム上に搭載された光ヘッド装置において、
前記フレキシブル基板では、前記レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを電気的に接続するグランド用配線パターンおよび駆動信号用配線パターンが薄い絶縁層を介して平面的に重なっており、
前記グランド用配線パターンと前記駆動信号用配線パターンとが等しい幅寸法で形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1において、前記グランド用配線パターンおよび前記駆動信号用配線パターンはそれぞれ、前記フレキシブル基板の基材の表面側および裏面側に形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1において、前記グランド用配線パターンは、前記駆動信号用配線パターンを表面側および裏面側で挟むように2層、形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- レーザ光源と、該レーザ光源を駆動するレーザ駆動手段と、該レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを接続するフレキシブル基板とがフレーム上に搭載された光ヘッド装置において、
前記フレキシブル基板では、前記レーザ駆動手段と前記レーザ光源とを電気的に接続するグランド用配線パターンおよび駆動信号用配線パターンが当該フレキシブル基板の基材の同一面上に形成され、
前記フレキシブル基板は、前記グランド用配線パターンと前記駆動信号用配線パターンとが前記基材を介して平面的に重なるように折り曲げられていることを特徴とする光ヘッド装置。
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