JP4028637B2 - 真珠母貝の養殖方法及びその装置 - Google Patents
真珠母貝の養殖方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4028637B2 JP4028637B2 JP19235398A JP19235398A JP4028637B2 JP 4028637 B2 JP4028637 B2 JP 4028637B2 JP 19235398 A JP19235398 A JP 19235398A JP 19235398 A JP19235398 A JP 19235398A JP 4028637 B2 JP4028637 B2 JP 4028637B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- culture
- mother
- nutrient source
- shell
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、真珠養殖方法及びその装置に関するものであり、特に陸上において人工的に真珠養殖を行う方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の真珠養殖は自然海養殖法であって、海上に筏又はロープに浮玉を取付けて浮設し、核入れしたアコヤ貝又は母貝をパールネットに入れ、そのネットを筏又はロープへ吊り下げて行われている。
【0003】
また、自然海養殖法でないものとしては、珪藻類のプランクトンを陸上の培養槽にて培養し、該培養プランクトンを同プランクトン増殖槽に放流して再増殖をはかり、底部に岩石を敷き詰めて定着させたアコヤ貝の水槽に放流して海水比重、海水温度、光を調整し人工養殖を行う陸上真珠養殖法が提案されている(特開平7−46948号公報参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、自然海の真珠母貝の養殖方法では、100%養殖地点の海水に依存しているため、海水の疲弊、汚染又は無栄養、無酸素状態、赤潮、バクテリアやウィルスによる感染等の被害を直接受けることとなる。更に、台風、津波、大長雨、寒波、猛暑等の天災が生じた場合において措り得る対応の方法が全くない。一方、自然海を利用しない陸上真珠養殖法では、母貝を水槽の底部の岩石に定着させているため常時取り出して観察ができず、また、任意に洗浄できない不便さがあると共に母貝の養殖数量に制限があり、養殖槽当りの母貝の数が網かご入りに比べて少なくなく生産性に難点がある。また、プランクトンを再増殖して各養殖槽に放流しているためにプランクトンの量のコントロールができにくいという問題点も残されている。
【0005】
従って、本発明の課題は、従来技術の問題点を解消し、自然海を利用せずプランクトンを含む栄養源を安定供給して真珠母貝を最適条件下で生育成長を促進する人工的に真珠養殖を行う方法及びその装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、自然海を利用しないプランクトン培養槽、プランクトンを含有する栄養源調整槽及び母貝を入れた網かごを設けた養殖槽から構成されるシステムを用い、更に沈澱槽及び浄化槽を追加付設することにより上記課題を解決できることに想到し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
【0007】
すなわち、本発明の第一は、プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽を用いた真珠母貝の養殖方法であって、
(1)前記プランクトン培養槽に培養液を供給し、植物性プランクトンを増殖させ、
(2)前記の増殖された植物性プランクトンを、前記栄養源調整槽に供給し、次いで海水を前記栄養源調整槽の全容量に対して60容量%〜90容量%供給し、前記母貝養殖1かご当り前記プランクトンが400万個〜4000万個となるように調整し、
(3)前記調整された栄養源を、前記母貝養殖かごを設けた母貝養殖槽に供給し、真珠母貝を養殖条件下に保持する
各工程からなることを特徴とする真珠母貝の養殖方法に関するものである。
【0008】
また、本発明の第二は、プランクトン培養槽、栄養源調整槽、母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽、沈澱槽及び浄化槽を用いた真珠母貝の養殖方法であって、
(1)前記プランクトン培養槽に培養液を供給し、植物性プランクトンを増殖させ、
(2)前記の増殖された植物性プランクトンを、前記栄養源調整槽に供給し、次いで海水を前記栄養源調整槽の全容量に対して60容量%〜90容量%供給し、前記母貝養殖1かご当り前記プランクトンが400万個〜4000万個となるように調整し、
(3)前記調整された栄養源を、前記母貝養殖かごを設けた母貝養殖槽に供給し、真珠母貝を養殖条件下に保持し、
(4)前記母貝養殖槽にて使用された養殖液を沈澱槽に移送し前記養殖液に含有される前記母貝養殖槽からの培養残滓などを沈澱させ、
(5)前記沈澱槽の上澄液を浄化槽に供給し、前記上澄液をフィルターで濾過し、濾液を配管により再び前記栄養源調整槽へ移送する
各工程からなる真珠母貝の養殖方法に関するものである。
【0009】
また、本発明の第三は、プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽から構成される真珠母貝養殖装置であって、
(1)前記プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(2)前記栄養源調整槽には少くとも海水取水管、空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(3)前記母貝を入れる網かごは、複数段に区切られたもので、懸垂に設置でき、かつ常時取りはずし観察又は洗浄できる構造で、少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(4)前記母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には母貝の排泄物取出口を付設した
各設備を有することを特徴とする真珠母貝の養殖装置に関するものである。
【0010】
更に、本発明の第四は、プランクトン培養槽、栄養源調整槽、母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽、沈澱槽及び沈澱槽から構成される真珠母貝養殖装置であって、
(1)前記プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(2)前記栄養源調整槽には少くとも海水取水管、空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(3)前記母貝を入れる網かごは、複数段に区切られたもので、懸垂に設置でき、かつ常時取りはずし観察又は洗浄できる構造で、少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(4)前記母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には母貝の排泄物取出口を付設し、
(5)前記沈澱槽は、底部に少くとも砂、小石、礫等からなる層を設け、母貝養殖槽からの養殖使用後の養殖液移送管を付設し、
(6)前記浄化槽は沈澱槽からの配管を付設し、槽中程がプラスチック、合成繊維、金属製等からなる10μm〜100μmのポアを有する多層フィルターで仕切られ、仕切られた下層の濾過液を前記栄養源調整槽へ供給する配管を付設する各設備を有する真珠母貝の養殖装置に関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
上述のように、本発明は、プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び真珠母貝養殖槽、更に、沈澱槽及び浄化槽が付加され構成される養殖システムを利用し、陸上で真珠母貝の人工的な養殖方法を提供するものである。その特異性は、自然界とは独立に、真珠母貝の生育にとっての最適条件を設定したことにあり、かつ、自然環境から受ける生育条件の変動を避けることにある。また、真珠母貝養殖槽は、吊下された養殖用網かご内にて母貝を生育させるように構成したものであり、生産量の増大を図ったものである。更に、母貝の成育状態等の観察及び必要に応じ母貝の洗浄を容易に行なえるようにしたことにある。
【0012】
本発明の真珠母貝の養殖方法及び養殖装置の構成要素について以下に説明する。
プランクトン培養槽
プランクトン培養槽では、真珠母貝の栄養源となる植物性プランクトンが人工的に培養される。真珠母貝が食餌の対象として好むプランクトンは植物性のものであり、例えば、スケレトネマ、キートセロス、パブロバ、イソクリシス等を挙げることができる。プランクトンの培養に用いられる培養液は、窒素含有化合物、例えば、硫酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム等及びリン酸化合物、例えば、リン酸1ナトリウム、リン酸2ナトリウム等からなるものである。プランクトン培養槽下部には空気吹込み口及び加熱手段が設けられ、必要に応じて空気を供給し、また、加熱により培養温度が設定される。
【0013】
栄養源調整槽
栄養源調整槽においては、プランクトン培養槽にて増殖されたプランクトンに更に海水を供給し、真珠母貝に最適化するように栄養源の成分及び含有量等を調整する。母貝の栄養源は、主としてプランクトンであり、これと供給された海水成分とからなるものである。海水中の無機塩類、例えば、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化マンガン等が栄養源として有用である。海水は、栄養源調整槽の全容量に対し60容量%〜90容量%供給され、プランクトンの量は母貝養殖1かご当たり、母貝の成育段階に従い400万個〜4000万個となるように調整される。
【0014】
母貝養殖槽
養殖槽は、母貝網かごを吊下げさせるように構成され、過密養殖が可能とされる。網かごは常時引き上げて成育状態等を観察可能なように、また、水等の噴射により洗浄可能な構成とされる。養殖槽には、下部に空気吹き込み口が設けられ、更に加熱器が設けられている。
【0015】
沈澱槽
沈澱槽は、養殖槽からの養殖液に含まれてくる母貝の排泄物等を沈降させて除去するものである。
【0016】
洗浄槽
洗浄槽においては、沈澱槽での処理後の養殖液に含まれる不溶解成分等を濾過して除去した後、処理後の養殖液を養殖槽に供給するものであり、栄養源等の再利用を図るものである。
【0017】
本発明の実施の形態を実施例の図面に基づき具体的に説明する。図1は本発明の真珠母貝の養殖方法及びその装置の説明図である。実施例におけるプランクトン培養槽Aは、容量500リットルのものを用いた。プランクトン培養槽Aは、真珠母貝の食餌となる植物性プランクトン、例えばキートセラス、スケルトラ、パブロバ、イソクリシス等を人工の窒素含有化合物及びリン酸化合物等で調製した培養液を用いて純粋隔離して培養する。この培養槽Aは、プランクトンの栄養物補給口1、栄養物の補給と貯蔵を目的とした付属タンク(図示せず)、攪拌機2、空気発泡管3、ヒーター4、温度調節器5等を備えているが、特に、温度調節器と空気発泡管3は、エアーコンプレッサー6から送られる空気のエアレーションによりプランクトンの培養に必要な酸素の供給と適温を保つために重要である。このように培養されたプランクトンは、ポンプ7により配管8から栄養源調整槽Bへ移送される。
【0018】
実施例における栄養源調整槽Bは、容量200リットルのものを用いた。このプランクトンと海水とからなる養殖液の槽Bは、前記培養槽Aと同様に栄養原料の補給タンク(図示せず)、栄養原料の供給口9、攪拌機10、空気発泡管11、ヒーター12温度調節器5、新鮮海水取水管13とポンプ14及び浄化槽Eからの取水管31を備えており、真珠貝の養殖に必要な栄養源及びpHの調整を行う。この調整は、プランクトン培養槽Aからのプランクトンと新鮮な海水の供給及び浄化槽Eからの逆り水とにより目標とする養殖液に調整される。実施例では、新鮮な海水を栄養源調整槽の全量に対して60容量%〜90容量%、特に、70容量%〜80容量%供給し、次の母貝養殖槽における1養殖網かご当りプランクトンが400万個〜4000万個、特に、2500万個〜3000万個となるように調整することが母貝育成成長のうえから好ましい。このようにして栄養源濃度の調整された養殖液は配管15、ポンプ16により母貝養殖槽Cに移送される。
【0019】
実施例における母貝養殖槽Cは、1000リットル〜1500リットルの容積のものを用いた。なお、実施例ではこの母貝養殖槽Cを一基用いたが、その他に並列に数基あるいは立体的に数基並べて用いてもよい。この母貝養殖槽Cは、金網かご、繊維性網かご17等に入れられた貝類が垂直に網かごを吊り下げる横棒18に並べて吊り下げ、常時取りはずし観察できる構造とし、空気発泡管19、ヒーター20、温度調節器5及び底部に母貝の排泄物取出口21を備えている。実施例において母貝を入れた網かごは、縦120cm×横50cmで8段に区切られたものを前記横棒18に並べて吊り下げ、常時取り出し成育状態を観察できるようにした。また、母貝を取り出し、必要に応じて水等による洗浄も可能なようにした。各段には4個〜10個の母貝を付着させた。
【0020】
また、前記養殖液のもとにエアレーションやヒーターにより稚貝から1年ないし3年生育の母貝を必要な期間、最適養殖条件で行った。更に、母貝養殖槽Cの底部には貝の排泄物を取り出す複数の取出口21を付設し槽内を清浄に保った。なお、前記各槽の温度調節は、温度調節器5で確認でき、またエアレーションはポンプ22の速度調節により流速及び流量の調節を行うことができる。
【0021】
このように、プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽の装置を用いることにより真珠母貝を養殖できる。しかし、更に効率的に真珠母貝を養殖するには、母貝養殖槽で使用された養殖液を再利用することが必要である。これは経済的に限らず環境的にも必要なことである。次に、母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽Cで使用された養殖液の再利用について説明する。
【0022】
母貝養殖槽Cの養殖液は、次に管23で沈澱槽Dへ移送される。実施例における沈澱槽Dは、容量100リットルのものを用いた。この沈澱槽Dの底部に砂、小石、礫等の層24を有する。実施例ではこの層を30cmとし、母貝養殖槽Cからの養殖使用液が管23によって移送集められ養殖残滓等が前の砂、小石、礫24の層により効率よく沈澱されて取り除かれる。上層液25は管26により浄化槽Eに移送される。
【0023】
実施例における浄化槽Eは、容量100リットルのものを用いた。この浄化槽Eの中程に、プラスチック、合成繊維、金属製等からなる10μm〜100μmの細孔をもつ多層フィルター27により沈澱後の液は上下二層に濾別され、濾過された下層の濾液28は管29からポンプ30で管31により栄養源調整槽Bに移送され、再び栄養源の調整に利用される。
【0024】
これにより、稚貝から1年ないし3年生育の母貝の養殖条件を高度に維持し純粋に人工的な養殖が可能となった。
【0025】
本発明により、通常の自然海による養殖の生育率50%を上回る80%に向上することができ、かつ、上述の人工的養殖条件の制御を可能とした。更に本発明の養殖装置は、実施例の規模の数倍に拡大でき、一方、数分の一にも縮小が可能であった。
【0026】
また、本発明と前記先行技術(特開平7−46948号)の効果上の相違として母貝の生産量については、本発明によれば1000個/m3 〜2500個/m3 であるのに対し、先行技術では、100個/m3 〜150個/m3 であり、生産量において顕著な相違があり、本発明が10倍〜100倍優れていることが分かった。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、養殖地点の海水の状態に直接に影響を受けることがない。また、真珠母貝、あこや貝、しろちょう貝等真珠養殖に用いられるどのような貝でも、これらの食餌となる植物性プランクトン及びその生育に必要なその他の栄養、ビタミン類、無機物質、生長剤、海水のイオン濃度、酸素及びその他のガス、液温度、その流速及び流量を自在に調節でき、また、養殖槽は、養殖かごを吊下させた構造としているため超過密養殖が可能となり、生産量を著しく増加させることができる。
【0028】
また、海水の影響を直接受けないため、海水の疲弊、養分の減少、酸素の不足、付着生物、体内に寄生する吸虫のスポロジストやセルカリア、半寄生的に住み着くカクレガニ、赤潮である有害プランクトン及び細菌、ウィルス、リケッチア等の微生物による感染等、海水から惹起されるすべての被害から真珠母貝を隔離し、保護しながら真珠の養殖を行うことができる。
【0029】
更に、母貝の生育条件を任意に調整することが可能であり、より繁殖を増大させるための養殖条件や因子を研究調査することにも有用な手段となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真珠母貝の養殖方法及びその装置の説明図である。
【符号の説明】
A プランクトン培養槽
B 栄養源調整槽
C 母貝養殖槽
D 沈澱槽
E 浄化槽
1、9 栄養物供給口
2、10 攪拌機
3、11、19 空気発泡管
4、12、20 ヒーター
5 温度調節器
6 エアーコンプレッサー
7、14、16、22、30 ポンプ
8、15、23、26、29、31 移送管
13 海水の取水管
17 母貝入り網かご
18 網かご吊り下げ横棒
24 砂、小石、礫層
27 多層フィルター
28 浄化槽下層濾液
Claims (4)
- プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽を用いる真珠母貝の養殖方法であって、
(1)前記プランクトン培養槽に培養液を供給し、植物性プランクトンを増殖させ、
(2)前記の増殖された植物性プランクトンを、前記栄養源調整槽に供給し、次いで海水を前記栄養源調整槽の全容量に対して60容量%〜90容量%供給し、前記母貝養殖1かご当り前記プランクトンが400万個〜4000万個となるように調整し、
(3)前記調整された栄養源を、前記母貝養殖かごを設けた母貝養殖槽に供給し、真珠母貝を養殖条件下に保持する
各工程からなることを特徴とする真珠母貝の養殖方法。 - プランクトン培養槽、栄養源調整槽、母貝を入れた網かごを設けた母貝養殖槽、沈澱槽及び洗浄槽を用いる真珠母貝の養殖方法であって、
(1)前記プランクトン培養槽に培養液を供給し、植物性プランクトンを増殖させ、
(2)前記の増殖された植物性プランクトンを、前記栄養源調整槽に供給し、次いで海水を前記栄養源調整槽の全容量に対して60容量%〜90容量%供給し、前記母貝養殖1かご当り前記プランクトンが400万個〜4000万個となるように調整し、
(3)前記調整された栄養源を含有する養殖液を、前記母貝養殖かごを設けた母貝養殖槽に供給し、真珠母貝を養殖条件下に保持し、
(4)前記母貝養殖槽にて使用された養殖液を沈澱槽に移送し、前記養殖液に含有される前記母貝養殖槽からの培養残滓などを沈澱させ、
(5)前記沈澱槽の上澄液を浄化槽に供給し、前記上澄液をフィルターで濾過し、濾液を配管により再び前記栄養源調整槽へ移送する
各工程からなることを特徴とする真珠母貝の養殖方法。 - プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽から構成される真珠母貝養殖装置であって、
(1)前記プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(2)前記栄養源調整槽には少くとも海水取水管、空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(3)前記母貝を入れる網かごは、複数段に区切られたもので、懸垂に設置でき、かつ常時取りはずし観察又は洗浄できる構造であり、
(4)前記母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には母貝の排泄物取出口を付設する
各設備を有することを特徴とする真珠母貝の養殖装置。 - プランクトン培養槽、栄養源調整槽、母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽、沈澱槽及び浄化槽から構成される真珠母貝養殖装置であって、
(1)前記プランクトン培養槽、栄養源調整槽及び母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には少くとも空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(2)前記栄養源調整槽には少くとも海水取水管、空気発泡管及び温度調節器を付設し、
(3)前記母貝を入れる網かごは、複数段に区切られたもので、懸垂に設置でき、かつ常時取りはずし観察又は洗浄できる構造であり、
(4)前記母貝を入れる網かごを設けた母貝養殖槽には母貝の排泄物取出口を付設し、
(5)前記沈澱槽は、底部に少くとも砂、小石、礫等からなる層を設け、網かごを設けた母貝養殖槽からの養殖使用後の養殖液移送管を付設し、
(6)前記浄化槽は沈澱槽からの配管を付設し、槽中程がプラスチック、合成繊維、金属製等からなる10μm〜100μmのポアを有する多層フィルターで二層に仕切られ、仕切られた下層の濾過液を前記栄養源調整槽へ供給する配管を付設する
各設備を有することを特徴とする真珠母貝の養殖装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19235398A JP4028637B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 真珠母貝の養殖方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19235398A JP4028637B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 真珠母貝の養殖方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000004709A JP2000004709A (ja) | 2000-01-11 |
JP4028637B2 true JP4028637B2 (ja) | 2007-12-26 |
Family
ID=16289875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19235398A Expired - Fee Related JP4028637B2 (ja) | 1998-06-23 | 1998-06-23 | 真珠母貝の養殖方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4028637B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113207770A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-08-06 | 北海市源龙珍珠有限公司 | 一种利用多种氨基酸钙培育珍珠的方法 |
CN115943914A (zh) * | 2022-05-13 | 2023-04-11 | 中国海洋大学 | 一种岩牡蛎稚贝的培育方法 |
-
1998
- 1998-06-23 JP JP19235398A patent/JP4028637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000004709A (ja) | 2000-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108439711A (zh) | 一种工厂化海水养殖废水一体化处理净化系统及方法 | |
CA1319574C (en) | Scallop aquaculture | |
JP2017148007A (ja) | 魚類種苗の育成システム | |
CN106857363A (zh) | 一种透光型生物净化循环水养鱼系统 | |
CN110604085B (zh) | 一种基于聚氨酯生物膜的凡纳滨对虾高密度标苗方法 | |
CN103947591A (zh) | 日本囊对虾循环水多层养殖方法 | |
JP2013240296A (ja) | 魚介類及び海藻類の複合養殖装置と、その複合養殖方法 | |
JP4185973B2 (ja) | 陸上における有用海生生物養殖方法、その装置およびその方法により得られた有用海生生物 | |
CN111789073A (zh) | 一种对虾养殖水循环系统及水循环方法 | |
CN109197709A (zh) | 一种鹦鹉螺的养殖系统及其养殖方法 | |
JP2011244795A (ja) | アサリ等の潜砂性二枚貝の陸上生産方法 | |
CN109937924B (zh) | 一种低盐度地区广盐性鱼类品质提升的养殖方法 | |
KR100392352B1 (ko) | 이중 물 순환 및 여과구조를 갖는 해수어 수족관 | |
CN106689002A (zh) | 一种绿色可控的工厂化对虾健康养殖方法 | |
JP2009060830A (ja) | 循環式水槽およびこれを用いた魚介類の飼育方法 | |
KR102646413B1 (ko) | 무환수형 바이오플락 양식시스템 | |
JP6794044B2 (ja) | 魚介類の養殖システムおよび魚介類の養殖方法 | |
JP4028637B2 (ja) | 真珠母貝の養殖方法及びその装置 | |
CN205161603U (zh) | 一种对虾高位养殖用生物滤床 | |
JP3536140B2 (ja) | 海底生物育成方法 | |
JPH10108581A (ja) | 真珠養殖方法 | |
CN108684598B (zh) | 智能化海水池塘休闲景观生态养殖系统 | |
JP2002000119A (ja) | 魚介類の養殖方法 | |
CN102863082B (zh) | 一种利用毛蚶净化自然海水的方法及其专用净化池系统 | |
CN110199926A (zh) | 一种刀额新对虾规模化人工繁育的方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070306 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070507 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071012 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101019 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111019 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121019 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |