JP4028534B2 - 誘導結合プラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体処理分野で使用される誘導結合プラズマ処理装置に関する。より具体的には、本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)用の基板(LCDガラス基板)等の被処理基板に対して、プラズマを使用して、成膜、エッチング等の処理を施すための誘導結合(ICP)プラズマ処理装置に関する。なお、ここで、半導体処理とは、半導体ウエハやLCDガラス基板等の被処理体上に半導体層、絶縁層、導電層等を所定のパターンで形成することにより、該被処理体上に半導体デバイスや、半導体デバイスに接続される配線、電極等を含む構造物を製造するために実施される種々の処理を意味する。
液晶ディスプレイ(LCD)の製造工程において、ガラス製の矩形のLCDガラス基板の表面に対して、成膜、エッチング等の処理が施される。このような処理を、プラズマを使用して行う装置として、高密度プラズマを発生できる誘導結合プラズマ処理装置が知られている。
誘導結合プラズマ処理装置の典型的な構造において、気密な処理室の天井に誘電体壁(窓板)が配設され、該誘電体壁上に高周波(RF)アンテナが配設される。高周波アンテナにより、処理室内に誘導電界が形成され、該電界により、処理ガスがプラズマに転化される。このようにして生成された処理ガスのプラズマを使用して、処理室内に配置された被処理基板に対して成膜、エッチング等の処理が施される。
LCDの製造工程において処理される被処理基板(LCDガラス基板)は、通常、1枚の被処理基板から複数枚、例えば9枚のLCDパネル製品が得られるような寸法に設定される。従って、被処理基板であるLCDガラス基板の寸法は、市販のLCDに比べてかなり大きなものとなる。更に、近年、LCD自体の大型化に伴って、被処理基板であるLCDガラス基板の寸法は、ますます大きくなり、例えば、1m×1mのようなものも出現している。
このため、LCDガラス基板を処理するための誘導結合プラズマ処理装置も大型化し、従って、また、LCDガラス基板と高周波アンテナとの間に配設される誘電体壁も大型化している。処理室の内外の圧力差や自重等に耐えるだけの十分な強度を有するように、誘電体壁は平面寸法の大型化に伴って厚さも大きく設定される。しかし、誘電体壁が肉厚になると、高周波アンテナと処理室との距離が大きくなるため、エネルギー効率の低下の原因となる。
特許文献1は、誘導結合プラズマ処理装置におけるこのような問題に対処するためのある構造を開示する。この公報に開示の装置においては、本体容器が誘電体壁により下側の処理室と上側のアンテナ室とに区画される。本体容器の区画位置に対応して、容器の中心を十字状に横断するレール等の複数のレールを有する支持枠が配設され、支持枠上に誘電体壁が載置される。誘電体壁は、支持枠のレールに対応して分割された複数のセグメントからなる。
特許文献1の構造では、誘電体壁の重量及び処理室内外の圧力差は、最終的に、本体容器の内面に沿って走る支持枠の外側枠部分によって全て支持される。このため、支持枠のレールの存在に拘わらず、誘電体壁は、依然中央部で下側に向かって撓み易い。この現象を軽減するためには、支持枠全体を頑丈な構造にする必要があるが、この場合、支持枠自体の寸法及び重量も大きなものとなり、処理室内面のプロファイル、操作性、メンテナンス、コスト等の面で望ましくない結果をもたらす。
米国特許第5,589,737号明細書
本発明は、高周波アンテナに対応して処理室の天井に誘電体壁が配設された誘導結合プラズマ処理装置において、装置の大型化に伴って生じる種々の問題に対処するための改良を装置に加えることを目的とする。
本発明の第1の視点は、誘導結合プラズマ処理装置であって、
気密な処理室と、
前記処理室内で被処理基板を載置するための載置台と、
前記処理室内に処理ガスを供給するための処理ガス供給系と、
前記処理室内を排気すると共に前記処理室内を真空に設定するための排気系と、
前記処理室の天井に配設された誘電体壁と、
前記処理室外で前記誘電体壁に面して配設された高周波アンテナと、前記高周波アンテナは、前記処理ガスをプラズマに転化するための誘導電界を前記処理室内に形成することと、
前記載置台と前記誘電体壁との間に配設され、前記処理ガス供給系に接続されたガス流路と前記載置台に対して開口する複数のガス供給孔とを有する金属から実質的になるシャワー筐体を含むシャワーヘッドと、前記シャワー筐体は、前記高周波アンテナの延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する形状を有することと、
を具備することを特徴とする。
本発明の第2の視点は、第1の視点の装置において、前記高周波アンテナは渦巻きアンテナを具備し、前記シャワー筐体は放射方向に延在する形状を有することを特徴とする。
本発明の第3の視点は、第1の視点の装置において、前記高周波アンテナは互いに平行に延在する複数の長い直線部分を有するアンテナを具備し、前記シャワー筐体は前記直線部分に直交するように互いに平行に延在する複数の部分を有することを特徴とする。
本発明の第4の視点は、第1の視点の装置において、前記シャワー筐体は接地されることを特徴とする。
本発明の第5の視点は、第1の視点の装置において、前記シャワー筐体の下面を被覆する誘電体カバーを更に具備し、前記ガス供給孔に対応して前記誘電体カバーに孔が形成されることを特徴とする。
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
本発明によれば、高周波アンテナに対応して処理室の天井に誘電体壁が配設された誘導結合プラズマ処理装置において、装置の大型化に伴って生じる種々の問題に対処するための改良を装置に加えることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
図1は本発明の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図である。この装置は、例えば、LCDの製造において、LCDガラス基板上にTFT(Thin Film Transistor)を形成するため、ポリシリコン膜或いはアモルファスシリコン膜をパターニングするために使用される。
図1図示の如く、本プラズマエッチング装置は、導電性材料、例えばアルミニウム製の筐体から分解可能に組立てられた気密な本体容器1を有する。本体容器1は接地線1aによって接地される。本体容器1は、壁面から汚染物が発生しないように、内壁面が陽極酸化によりアルマイト処理される。本体容器1内は、仕切り構造2により、上側のアンテナ室4と下側の処理室5とに気密に区画される。仕切り構造2の位置に対応して、本体容器1の内面には2つの水平な棚面7a、7b(図3参照)を規定する支持棚7が配設される。
図2は図1図示装置の仕切り構造2を、その下側カバーを除いて示す底面図、図3及び図4は図2中のIII −III 線及びIV−IV線に沿った仕切り構造2の断面図である。
仕切り構造2は、実質的に同一寸法の4つの石英等からなるセグメント3sを組み合わせてなる厚さ約30mmの誘電体壁3を含み、誘電体壁3の周縁部は、支持棚7の下側の棚面7a上に載置される。セグメント3sが互いに隣接する位置に対応して、本体容器1の中央には線対称の十字形状の支持梁兼補強梁16が配設される。支持梁16は、誘電体壁3の周縁部から離れた位置において、後述する複数のサスペンダ8a、8bによって本体容器1の天井に吊るされ、水平状態を維持するように設定される。支持梁16はサスペンダ8a、8bと接続するための円形凸部16bを除いて水平な支持面16aを規定し、セグメント3sの互いに対向する縁部は、該支持面16a上に載置される。
セグメント3sの周縁部には、支持棚7及び支持梁16と相補形状の下向きの段部が形成される。即ち、支持棚7及び支持梁16は、これ等の段部により規定される誘電体壁3の下面の凹部内に嵌め込まれ、支持棚7、支持梁16及び誘電体壁3の下面が水平面上で実質的に整一した状態となる。支持棚7、支持梁16及び誘電体壁3の下面は、更に、平滑な下面を有する石英等からなる誘電体カバー12により被覆される。カバー12は、その凹部内に埋め込まれた複数のビス12aによって支持梁16に固定される。ビス12aは、カバー12の凹部内に埋め込まれた石英等からなる誘電体キャップ12bによって被覆され、ここで、カバー12及びキャップ12bの下面は実質的に整一する。
一方、誘電体壁3の上側には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン:商品名テフロン等)等からなる樹脂板17が配設される。樹脂板17は、1枚の板からなり、誘電体壁3、支持棚7の上側棚面7b及び支持梁16の円形凸部16bの上に載置される。樹脂板17の周縁部に沿って押え枠18が配設され、樹脂板17の周縁部を挟み込むように通しビス18aによって支持棚7に固定される。
また、樹脂板17には、サスペンダ8a、8bと接続するための支持梁16の円形凸部16bに対応して開口が形成される。サスペンダ8a、8bの下端部にはフランジ10が配設され、樹脂板17の開口の周囲部分を挟み込むように通しビス10aによって支持梁16の凸部16bに固定される。樹脂板17と支持棚7の上側棚面7bとの間、及び樹脂板17と支持梁16の円形凸部16bとの間には弾性材料からなるシールリング17aが配設され、これにより、アンテナ室4と処理室5とを気密に区画するための、仕切り構造2の気密性が保証される。
図5は図1図示装置の仕切り構造2とサスペンダ8a、8bとの関係を示す概略斜視図である。サスペンダ8a、8bは、支持梁16の中央に接続された1本の管状のサスペンダ8aと、支持梁16の十字形状の端部に接続された4本の中実ロッド状のサスペンダ8bとからなる。各サスペンダ8a、8bは本体容器1の天井から仕切り構造2へ垂直に延在し、その下端部には、前述のフランジ10が配設され、上端部には、同様なフランジ9が配設される。
全サスペンダ8a、8bの上側のフランジ9は、ビス9aによって連結板11に固定される。連結板11は、本体容器の1の天井を貫通する複数のボルト11aによって該天井に固定される。なお、サスペンダ8a、8b及びこれ等を取付けるための部材9、10、11やビス9a、10a及びボルト11aは、プラズマに接触しない部分であるため、全て機械的強度の高いステンレス鋼から形成される。また、支持梁16は接地線1bにより本体容器1に接続され、従って、支持梁16は、接地線1b、本体容器1、接地線1aを介して接地される。
サスペンダ8a、8bを周回するようにコイル状の抵抗加熱ヒータ6が配設され、電源6aに接続される。ヒータ6によりサスペンダ8a、8b、支持梁16を介して誘電体壁3を含む仕切り構造2が加熱され、これにより、処理室5に露出する仕切り構造2の下面即ち、誘電体カバー12の下面に副生成物が付着するのが防止される。
支持梁16は、導電性材料、望ましくは金属、例えばアルミニウム製の筐体からされた中空の部材からなり、シャワーヘッドを構成するためのシャワー筐体として兼用される。支持梁16を構成する筐体の内外表面は、壁面から汚染物が発生しないように、陽極酸化によりアルマイト処理される。支持梁兼シャワー筐体16には、ガス流路19が内部に形成されると共に、ガス流路19に連通し且つ後述するサセプタ即ち載置台22に対して開口する複数のガス供給孔19aが下面に形成される。なお、誘電体カバー12には、シャワー筐体16のガス供給孔19aに対応して、孔12cが形成される。
支持梁16の中央に接続された管状のサスペンダ8a内には、支持梁16内のガス流路19に連通するガス供給管20aが配設される。ガス供給管20aは、連結板11及び本体容器の1の天井を貫通し、本体容器1外に配設された処理ガス源部20に接続される。即ち、プラズマ処理中、処理ガスが、処理ガス源部20からガス供給管20aを介して、支持梁兼シャワー筐体16内に供給され、更に、その下面のガス供給孔19aから処理室5内に放出される。
アンテナ室4内には、誘電体壁3に面するように、仕切り構造2上に配設された高周波(RF)アンテナ13が配設される。図6は図1図示装置の仕切り構造2と高周波アンテナ13との関係を示す概略斜視図である。図示の如く、アンテナ13は、仕切り構造2上の部分が略正方形の角形渦巻き状をなす平面型のコイルアンテナからなる。アンテナ13は、渦巻きの中心端部が本体容器1の天井の略中央から導出され、整合器14を介して高周波電源15に接続される。一方、渦巻きの外側端部は本体容器1に接続され、これにより接地される。
プラズマ処理中、電源15からは、誘導電界形成用の高周波電力、例えば13.56MHzの高周波電力がアンテナ13へ供給される。アンテナ13により、処理室5内に誘導電界が形成され、この誘導電界により、支持梁兼シャワー筐体16から供給された処理ガスがプラズマに転化される。このため、電源15は、プラズマを発生させるのに十分な出力で高周波電力を供給できるように設定される。
誘電体壁3を挟んで高周波アンテナ13と対向するように、処理室5内にはLCDガラス基板LSを載置するためのサセプタ即ち載置台22が配設される。サセプタ22は、導電性材料、例えばアルミニウム製の部材からなり、その表面は、汚染物が発生しないように、陽極酸化によりアルマイト処理される。サセプタ22の周囲には基板LSを固定するためのクランプ23が配設される。基板LSがサセプタ22上の所定位置に配置された時、支持梁16の十字形状の中心は、基板LSの中心と実質的に整一する。
サセプタ22は絶縁体枠24内に収納され、更に、中空の支柱25上に支持される。支柱25は本体容器1の底部を気密に貫通し、本体容器1外に配設された昇降機構(図示せず)に支持される。即ち、サセプタ22は、基板LSのロード/アンロード時に、この昇降機構により上下方向に駆動される。なお、サセプタ22を収納する絶縁体枠24と本体容器1の底部との間には、支柱25を気密に包囲するベローズ26が配設され、これにより、処理室5内の気密性が保証される。また、処理室5の側部には、基板LSをロード/アンロードする際に使用されるゲートバルブ27が配設される。
サセプタ22は、中空の支柱25内に配置された給電棒により、整合器28を介して高周波電源29に接続される。プラズマ処理中、高周波電源29からは、バイアス用の高周波電力、例えば380KHzの高周波電力がサセプタ22に印加される。このバイアス用の高周波電力は、処理室5内で励起されたプラズマ中のイオンを効果的に基板LSに引込むために使用される。
更に、サセプタ22内には、基板LSの温度を制御するため、セラミックヒータ等の加熱手段や冷媒流路等からなる温度制御機構と、温度センサとが配設される(いずれも図示せず)。これ等の機構や部材に対する配管や配線は、いずれも中空の支柱25を通して本体容器1外に導出される。
処理室5の底部には、排気管30aを介して、真空ポンプなどを含む真空排気機構30が接続される。真空排気機構30により、処理室5内が排気されると共に、プラズマ処理中、処理室5内が真空雰囲気、例えば10mTorrの圧力雰囲気に設定及び維持される。
次に、図1図示の誘導結合プラズマエッチング装置を用いて、LCDガラス基板LSに対してプラズマエッチング処理を施す場合について説明する。
まず、ゲートバルブ27を通して搬送機構により基板LSをサセプタ22の載置面に載置した後、クランプ23により基板LSをサセプタ22に固定する。次に、処理室5内にガス供給源20からエッチングガス(例えばSF6 ガス)を含む処理ガス吐出させると共に、排気管23を介して処理室5内を真空引きすることにより、処理室5内を例えば10mTorrの圧力雰囲気に維持する。
次に、電源15から13.56MHzの高周波電力をアンテナ13に印加することにより、仕切り壁構造2を介して処理室5内に均一な誘導電界を形成する。かかる誘導電界により、処理室5内で処理ガスがプラズマに転化され、高密度の誘導結合プラズマが生成される。このようにして生成されたプラズマ中のイオンは、電源29からサセプタ22に対して印加される380KHzの高周波電力によって、基板LSに効果的に引込まれ、基板LSに対して均一なエッチング処理が施される。
上述のような構成を有する図1図示の誘導結合プラズマエッチング装置においては、以下に述べるような効果が得られる。
エッチング処理中、誘電体壁3を含む仕切り壁構造2は、重力及び処理室5内外の圧力差により下方向に力を受ける。しかし、図1図示の装置においては、誘電体壁3が、複数本のサスペンダ8a、8b及び支持梁16によって本体容器1の天井に吊持されるため、下方に撓むことはない。このため、誘電体壁3を肉薄に形成することができ、アンテナ13のエネルギー効率の低下を防止することができる。また、誘電体壁3を支持梁16上で組み合わされる複数のセグメント3sから構成したため、誘電体壁3の製造が容易となる。
誘電体壁3を含む仕切り壁構造2に配設された金属製の支持梁16は、シャワーヘッドのシャワー筐体として使用される。即ち、仕切り壁構造2を補強及び支持するための部材と、処理ガスを供給するための部材とが兼用されるため、処理室5内の部品点数の増加を抑えることができる。また、金属製のシャワーヘッドは、石英等の誘電体からなる従来のシャワーヘッドと比較して、加工性及び機械的強度に優れたものとなる。
支持梁兼シャワー筐体16は金属製であるため、これがアンテナ13に対してシールドとして機能し、その内部のガス流路19内において異常放電が発生して処理ガスがプラズマ化されるのを防止することができる。また、接地された支持梁兼シャワー筐体16は、サセプタ22の対向電極として機能するため、バイアス電界の広がりを防止し、従って、プラズマの広がりを防止することができる。
支持梁兼シャワー筐体16は、アンテナ13の延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する形状を有するため、アンテナ13からの誘導電界が、支持梁16によって、妨げられる度合いが低下する。即ち、アンテナ13と基板LSとの間に金属の部材を介在させることにより生じるアンテナ13のエネルギー効率の低下を最小限とすることができる。
仕切り壁構造2において、支持棚7、支持梁16及び誘電体壁3の下面は、平滑な下面を有する誘電体カバー12により被覆される。即ち、処理室5の天井の下面は凹凸のない面となるため、プラズマによる損傷やクリーニングが困難になる等の問題が発生しない。この点に関し、前述の特許文献1の構造のように、処理室側に誘電体壁の支持枠が突出した構造であると、円周方向の電界によって加速されるプラズマ中の電子等が支持枠に衝突し、支持枠を損傷させる。この場合、削られた支持枠から発生したパーティクルやエネルギーを失ったイオン等が支持枠の側面に堆積して、クリーニングを頻繁に必要とするが、誘電体壁と支持枠との間に段差があるためその作業は容易ではない。
なお、図示の実施の形態においては、サスペンダ8a、8bは、本体容器1の天井即ちアンテナ室4の天井に支持されるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、処理室の上方に上方枠(overhead frame)を配設し、ここに、サスペンダ8a、8bを取付けるようにしてもよい。このような構成は、例えば、アンテナを包囲するアンテナ室を設けない場合に用いることができる。
図7は本発明の別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図である。この実施の形態は、誘電体壁をサスペンダによって本体容器の天井に吊持するという本発明の特徴を組込んだ、より単純な構造のエッチング装置に関する。しかし、図7図示の装置における仕切り構造は、図1図示の装置の構造とは幾分相違する。
この装置において、誘電体壁3は厚さが約30mmで、その外周縁が本体容器1の内周壁に突出して配設された支持棚7にビス41aによって固定される。誘電体壁3と支持棚7との間には弾性材料からなるシールリング41bが配設され、これにより、アンテナ室4と処理室5とが気密に区画される。誘電体壁3の中央部周辺、即ち誘電体壁3の周縁部から離れた位置において、誘電体壁3は4本のサスペンダ8bによって本体容器1の天井に吊持される。
図8は図7図示装置の誘電体壁3とサスペンダ8bとの関係を示す概略斜視図、図9(A)は該誘電体壁3とサスペンダ8bとの接続部を示す拡大断面図である。サスペンダ8bの上下両端部にはフランジ9、10が一体に配設される。上側のフランジ9はビス9aによって天井に固定され、下側のフランジ10はビス10aによって誘電体壁3の上面に固定される。なお、図9(B)図示の如く、サスペンダ8bが誘電体壁3を貫通し、フランジ10がビス10aによって誘電体壁3の下面に取付けられるような構造とすることもできる。
更に、図7図示の装置においては、図1図示の装置のような支持梁兼シャワー筐体16が配設されていない。処理ガスは、支持棚7の下側に配設された複数の噴出ノズル42から処理室5内に供給される。
図7図示の装置の仕切り構造においては、誘電体壁3が、複数本のサスペンダ8bによって本体容器1の天井に吊持されるため、下方に撓むことはない。このため、誘電体壁3を肉薄に形成することができ、アンテナ13のエネルギー効率の低下を防止することができる。
図10は図7図示の装置における仕切り構造の変更例を示す斜視図、図11(A)は当該変更例の誘電体壁3とサスペンダ8bとの接続部を示す拡大断面図である。この変更例にあっては、誘電体壁3を十字状に横断する支持梁43が配設され、支持梁43にサスペンダ8bが接続される。支持梁43は誘電体壁3の下面の凹部内に嵌め込まれ、支持梁43及び誘電体壁3の下面が水平面上で実質的に整一した状態となる。このように、支持梁43を使用することにより、より強固に誘電体壁3を本体容器1の天井に吊持することができる。なお、図11(B)図示の如く、支持梁43が誘電体壁3の下面から突出するようなものとしてもよい。
また、支持梁43を金属製とする場合、前述の如く、支持梁43は、アンテナ13の延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する形状を有することが望ましい。これにより、アンテナ13と基板LSとの間に金属の部材を介在させることにより生じるアンテナ13のエネルギー効率の低下を最小限とすることができる。
図12は図7図示の装置における仕切り構造の別の変更例を示す拡大断面図である。図12図示の変更例において、誘電体壁3は、図1図示の装置のように、支持梁43上で組み合わされる複数のセグメント3sから構成される。支持梁43とセグメント3sの端部との間に弾性材料からなるパッキング44が配設され、これにより、アンテナ室4と処理室5とが気密に区画される。誘電体壁3を複数のセグメント3sから構成することにより、誘電体壁3の製造が容易となる。
図13は図7図示の装置における仕切り構造の更に別の変更例を示す斜視図、図14は当該変更例の支持枠を示す平面図である。図13図示の変更例において、誘電体壁3と同じ外輪郭形状を有する支持枠45が配設され、支持枠45上に誘電体壁3が載置される。支持枠45は矩形部分46aと、矩形部分46aの4辺から内方に延在する延長部分46bとを有し、サスペンダ8bは延長部分46bの内端部に接続される。
図15は本発明の更に別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図である。この実施の形態は、誘電体壁のための金属製の支持梁或いは補強梁をシャワー筐体として使用するという本発明の特徴を組込んだ、より単純な構造のエッチング装置に関する。
この装置において、誘電体壁3は、その外周縁が本体容器1の内周壁に突出して配設された支持棚7にビス41aによって固定される。誘電体壁3と支持棚7との間には弾性材料からなるシールリング41bが配設され、これにより、アンテナ室4と処理室5とが気密に区画される。誘電体壁3の中央部下側には、補強梁兼シャワー筐体51が嵌め込まれる。
図16及び図17は図15図示の装置の仕切り構造を示す底面図及び拡大断面図である。補強梁51は、図1図示の装置の支持梁16と同様に、線対称の十字形状をなし、アンテナ13の延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する(図6参照)。補強梁51は中央部に接続された1本の管状のサスペンダ8aにより本体容器1の天井に接続される。補強梁51は誘電体壁3の下面の凹部内に嵌め込まれ、補強梁51及び誘電体壁3の下面が水平面上で実質的に整一した状態となる。
補強梁51は、支持梁16と同様に、導電性材料、望ましくは金属、例えばアルミニウム製の筐体からされた中空の部材からなり、シャワーヘッドを構成するためのシャワー筐体として兼用される。補強梁51を構成する筐体の内外表面は、壁面から汚染物が発生しないように、陽極酸化によりアルマイト処理される。補強梁兼シャワー筐体51には、ガス流路52が内部に形成されると共に、ガス流路52に連通し且つサセプタ即ち載置台22に対して開口する複数のガス供給孔52aが下面に形成される。
補強梁51の中央に接続された管状のサスペンダ8a内には、補強梁51内のガス流路52に連通するガス供給管20aが配設される。ガス供給管20aは、本体容器の1の天井を貫通し、本体容器1外に配設された処理ガス源部20に接続される。即ち、プラズマ処理中、処理ガスが、処理ガス源部20からガス供給管20aを介して、補強梁兼シャワー筐体51内に供給され、更に、その下面のガス供給孔52aから処理室5内に放出される。また、ガス供給管20aに沿って接地線53が配設され、これにより、補強梁兼シャワー筐体51が接地される。
図15図示の装置の仕切り構造においては、誘電体壁3を補強及び支持するための部材と、処理ガスを供給するための部材とが兼用されるため、処理室5内の部品点数の増加を抑えることができる。また、金属製のシャワーヘッドは、石英等の誘電体からなる従来のシャワーヘッドと比較して、加工性及び機械的強度に優れたものとなる。
補強梁兼シャワー筐体51は金属製であるため、これがアンテナ13に対してシールドとして機能し、ガス流路52内において異常放電が発生して処理ガスがプラズマ化されるのを防止することができる。また、接地された筐体51は、サセプタ22の対向電極として機能するため、バイアス電界の広がりを防止し、従って、プラズマの広がりを防止することができる。
補強梁兼シャワー筐体51は、アンテナ13の延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する形状を有するため、アンテナ13からの誘導電界が、補強梁51によって妨げられる度合いが低下する。即ち、アンテナ13と基板LSとの間に金属の部材を介在させることにより生じるアンテナ13のエネルギー効率の低下を最小限とすることができる。
図18(A)〜(C)は図15図示の装置におけるアンテナ及び補強梁の組み合わせの変更例を示す図である。図18(A)図示の変更例において、渦巻き状の平面型のコイルアンテナ13に対して、一本のビーム状の補強梁兼シャワー筐体54が放射方向に延在する。図18(B)図示の変更例において、渦巻き状の平面型のコイルアンテナ13に対して、星形の補強梁兼シャワー筐体55の複数のビームが放射方向に延在する。図18(C)図示の変更例において、アンテナ13は互いに平行に延在する複数の長い直線部分を有し、補強梁兼シャワー筐体はこれ等の直線部分に直交するように互いに平行に延在する複数のビーム状部分56からなる。これ等のいずれの変更例においても、アンテナ及び補強梁兼シャワー筐体が互いに直交して延在するため、アンテナからの誘導電界が、補強梁によって妨げられる度合いが低い。
図19(A)〜(C)は図15図示の装置における補強梁兼シャワー筐体51の変更例を示す図である。図19(A)〜(C)図示の変更例において、補強梁兼シャワー筐体は、夫々、円形の断面形状、逆三角形の断面形状、半円形の断面形状をなす。このように、本発明において、補強梁兼シャワー筐体の断面形状は特に制限されない。
なお、図15図示の装置において、補強梁兼シャワー筐体51は、中央部に接続された1本の管状のサスペンダ8aにより本体容器1の天井に吊持されるが、本実施の形態の特徴はこれに制限されるものではない。即ち、誘電体壁3のための金属製の補強梁51をシャワー筐体として使用することにより得られる効果は、補強梁51がサスペンダ8aにより吊持されていない場合にも得ることができる。
図20は本発明の更に別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図である。この実施の形態は、支持梁が組み合わされた誘電体壁の下面を誘電体カバーで被覆するという本発明の特徴を組込んだ、より単純な構造のエッチング装置に関する。
この装置において、本体容器1の内周壁には支持棚が配設されておらず、誘電体壁3は、これを横断する3本の支持梁61a、61bによって支持される。図21及び図22は夫々図20図示の装置の仕切り構造を示す底面図及び拡大断面図である。誘電体壁3の下面には、サセプタ22と対向するように3本の溝部62が間隔を互いに間隔をおいて平行に形成される。溝部62内に支持梁61a、61bが夫々配設され、支持梁61a、61b及び誘電体壁3の下面は水平面上で実質的に整一した状態となる。
中央の支持梁61aは2本の管状のサスペンダ8aにより本体容器1の天井に接続され、両側の支持梁61bは夫々2本の中実ロッド状のサスペンダ8bにより本体容器1の天井に接続される。即ち、誘電体壁3は、6本のサスペンダ8a、8bと、3本の支持梁61a、61bを介して、本体容器1の天井に吊持される。なお、各サスペンダ8a、8bは、ネジ及びナットにより本体容器1の天井に直接取付けられる。支持梁61a、61bは、導電性材料、望ましくは金属、例えばアルミニウム製で、その表面は、壁面から汚染物が発生しないように、陽極酸化によりアルマイト処理される。支持梁61a、61bは、サスペンダ8a、8bを介して接地される。
両側の支持梁61bは単なる梁として使用されるが、中央の支持梁61aはシャワーヘッドを構成するためのシャワー筐体として兼用される。即ち、支持梁兼シャワー筐体61aには、ガス流路66が内部に形成されると共に、ガス流路66に連通し且つサセプタ即ち載置台22に対して開口する複数のガス供給孔66aが下面に形成される。
支持梁61a、61b及び誘電体壁3の下面は、平滑な下面を有する石英等からなる誘電体カバー12により被覆される。誘電体カバー12には、支持梁兼シャワー筐体61aのガス供給孔66aに対応して孔12cが形成される。カバー12は、図3図示の態様と同じ態様で、その凹部内に埋め込まれた複数のビスによって支持梁61a、61bに固定される。なお、カバー12は、ビスに
中央の支持梁61aに接続された管状のサスペンダ8a内には、支持梁兼シャワー筐体61a内のガス流路66に連通するガス供給管20aが配設される。ガス供給管20aは、本体容器の1の天井を貫通し、本体容器1外に配設された処理ガス源部20に接続される。即ち、プラズマ処理中、処理ガスが、処理ガス源部20からガス供給管20aを介して、支持梁兼シャワー筐体61a内に供給され、更に、その下面のガス供給孔66aから処理室5内に放出される。
図20図示の装置の仕切り構造においては、支持梁61a、61b及び誘電体壁3の下面は、平滑な下面を有する誘電体カバー12により被覆される。即ち、処理室5の天井の下面は凹凸のない面となるため、プラズマによる損傷やクリーニングが困難になる等の前述の特許文献1において生じる問題が発生しない。
図23は図20図示の装置における仕切り構造の変更例を示す拡大断面図である。図23図示の変更例において、誘電体壁3は、図1図示の装置のように、支持梁61a上で組み合わされる複数のセグメント3sから構成される。支持梁61aとセグメント3sの端部との間に弾性材料からなるパッキング63が配設され、これにより、アンテナ室4と処理室5とが気密に区画される。誘電体壁3を複数のセグメント3sから構成することにより、誘電体壁3の製造が容易となる。
なお、図20図示の装置において、支持梁61a、61bは複数のサスペンダ8a、8bにより本体容器1の天井に吊持されるが、本実施の形態の特徴はこれに制限されるものではない。即ち、支持梁61a、61bが組み合わされた誘電体壁3の下面を誘電体カバーで被覆することにより得られる効果は、支持梁61a、61bがサスペンダ8a、8bにより吊持されていない場合にも得ることができる。
図24は高周波アンテナ13の変更例を示す図である。誘導結合プラズマ処理装置においては、装置の大型化に伴ってアンテナ長が長くなると、アンテナのインピーダンスが上昇する。高周波アンテナのインピーダンスが大きくなると、アンテナの給電部の電位が上昇すると共に電流が減少してプラズマ密度が低下する。図24図示の変更例は、このような問題に対処するもので、前述のいずれの実施の形態に対しても例に適用することができる。
図24図示の如く、この変更例に係る渦巻き状の平板型のコイルアンテナ部は、その中心部に、高周波電源15(図1等参照)に接続された電力供給点71を有し、外周端部に、本体容器1を介して接地された接地点72を有する。アンテナ13の接地側端子Pcと接地点72との間には、該アンテナ13と直列に1個のコンデンサ73が接続される。コンデンサ73の容量は、コンデンサ73のインピーダンスがアンテナ13のインピーダンスの半分となるように決められる。このようにアンテナ13と直列にコンデンサ73を設置することによってアンテナ部のインピーダンスを低下させ、アンテナの電力供給点の電位を低下させると共に電流を増大させることができる。
図25は図24図示のアンテナ13における接地点からの距離と電位との関係を示す図であり、図26は該アンテナ13における高周波の波形を示す図である。図25図示の如く、アンテナ中心部の電力供給点71をPa点、中間をPb点、接地側端子をPc点とすると、Pb点における電位はゼロになり、Pa点及びPc点における電位は、コンデンサ73を介さずに直接接地した場合のPa点の電位の約半分になる。また、各Pa点、Pb点、Pc点における高周波の波形は図26図示のようになる。
このため、処理装置の大型化に伴ってアンテナ13が長くなっても電力供給点71(Pa点)及び接地点近傍(Pc点)の電位差は低下し且つアンテナ13を流れる電流も増加する。これによって誘導プラズマを均等且つ高密度に発生させることができる。
図27は高周波アンテナ13の別の変更例を示す図であり、これも、図24図示の変更例と同様な問題に対処するもので、前述のいずれの実施の形態に対しても例に適用することができる。図27図示の如く、この変更例に係る渦巻き状の平板型のコイルアンテナ部は、その中心部に、高周波電源15(図1等参照)に接続された電力供給点71を有し、外周端部に、本体容器1を介して接地された接地点72を有する。電力供給点71と接地点72との間で、アンテナ13は複数の、ここでは5個のアンテナセグメントに分割され、5個のアンテナセグメントと6個のコンデンサ74とが交互に接続される。
このようにアンテナ13と直列に複数個のコンデンサ74を設置することによってアンテナ全体のインピーダンスを一層低下させ、アンテナ電位を低下させると共に電流の低下を防止することができる。
図28は図27図示のアンテナ13における接地点からの距離と電位との関係を示す図である。図28図示の如く、アンテナ中心部の電力供給点71をPa点、アンテナセグメントの中間点をPb点、Pc点、Pd点、Pe点及びPf点、アンテナ13の接地側の終端をPgとすると、アンテナ電位はPb点〜Pf点においてゼロになり、各点間は均等に一層低下する。
このため、処理装置の大型化に伴ってアンテナ13が長くなっても電力供給点71(Pa点)から接地点72までの電位は低下し、アンテナ13の中心部と周辺部との間の電界の不均一を低減できる。これによって誘導プラズマを均等且つ高密度に発生させることができる。
なお、上述の各実施の形態においては、エッチング装置を例に挙げて説明したが、本発明は、成膜装置やアッシング装置などの他の誘導結合プラズマ処理装置に対しても適用可能である。また、被処理基板として、LCDガラス基板ではなく、半導体ウエハを処理する装置にも、本発明を適用することができる。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明によれば、高周波アンテナに対応して処理室の天井に誘電体壁が配設された誘導結合プラズマ処理装置において、装置の大型化に伴って生じる種々の問題に対処するための改良を装置に加えることができる。
本発明の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図。 図1図示装置の仕切り構造を、その下側カバーを除いて示す底面図。 図2中のIII −III 線に沿った仕切り構造の断面図。 図2中のIV−IV線に沿った仕切り構造の断面図。 図1図示装置の仕切り構造とサスペンダとの関係を示す概略斜視図。 図1図示装置の仕切り構造と高周波アンテナとの関係を示す概略斜視図。 本発明の別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図。 図7図示装置の誘電体壁とサスペンダとの関係を示す概略斜視図。 (A)、(B)は、図7図示装置の誘電体壁とサスペンダとの接続部を示す拡大断面図、及びその変更例を示す拡大断面図。 図7図示の装置における仕切り構造の変更例を示す斜視図。 (A)、(B)は、図10図示の変更例の誘電体壁とサスペンダとの接続部を示す拡大断面図、及びその更なる変更例を示す拡大断面図。 図7図示の装置における仕切り構造の別の変更例を示す拡大断面図。 図7図示の装置における仕切り構造の更に別の変更例を示す斜視図。 図13図示の変更例の支持枠を示す平面図。 本発明の更に別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図。 図15図示の装置の仕切り構造を示す底面図。 図15図示の装置の仕切り構造を示す拡大断面図。 (A)〜(C)は、図15図示の装置におけるアンテナ及び補強梁の組み合わせの変更例を示す図。 (A)〜(C)は、図15図示の装置における補強梁兼シャワー筐体の変更例を示す図。 本発明の更に別の実施の形態に係る誘導結合プラズマエッチング装置を示す縦断正面図。 図20図示の装置の仕切り構造を示す底面図。 図20図示の装置の仕切り構造を示す拡大断面図。 図20図示の装置における仕切り構造の変更例を示す拡大断面図。 高周波アンテナの変更例を示す図。 図24図示のアンテナにおける接地点からの距離と電位との関係を示す図。 図24図示のアンテナにおける高周波の波形を示す図。 高周波アンテナの別の変更例を示す図。 図27図示のアンテナにおける接地点からの距離と電位との関係を示す図。
符号の説明
1…本体容器、2…仕切り構造、3…誘電体壁、3s…セグメント、4…アンテナ室、5…処理室、6…ヒータ、7…支持棚、8a、8b…サスペンダ、12…カバー、13…アンテナ、16…支持梁、17…樹脂板、18…押え枠、29…ガス流路、20…ガス源部、22…サセプタ、23…クランプ、24…絶縁体枠、25…支柱、26…ベローズ、27…ゲートバルブ、30…真空排気機構、42…ノズル、45…支持梁、51…補強梁、52…ガス流路、61a、61b…支持梁、66…ガス流路、73、74…コンデンサ。

Claims (5)

  1. 気密な処理室と、
    前記処理室内で被処理基板を載置するための載置台と、
    前記処理室内に処理ガスを供給するための処理ガス供給系と、
    前記処理室内を排気すると共に前記処理室内を真空に設定するための排気系と、
    前記処理室の天井に配設された誘電体壁と、
    前記処理室外で前記誘電体壁に面して配設された高周波アンテナと、前記高周波アンテナは、前記処理ガスをプラズマに転化するための誘導電界を前記処理室内に形成することと、
    前記載置台と前記誘電体壁との間に配設され、前記処理ガス供給系に接続されたガス流路と前記載置台に対して開口する複数のガス供給孔とを有する金属から実質的になるシャワー筐体を含むシャワーヘッドと、前記シャワー筐体は、前記高周波アンテナの延在する方向に対して実質的に直交する方向に延在する形状を有することと、
    を具備することを特徴とする誘導結合プラズマ処理装置。
  2. 前記高周波アンテナは渦巻きアンテナを具備し、前記シャワー筐体は放射方向に延在する形状を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  3. 前記高周波アンテナは互いに平行に延在する複数の長い直線部分を有するアンテナを具備し、前記シャワー筐体は前記直線部分に直交するように互いに平行に延在する複数の部分を有することを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  4. 前記シャワー筐体は接地されることを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
  5. 前記シャワー筐体の下面を被覆する誘電体カバーを更に具備し、前記ガス供給孔に対応して前記誘電体カバーに孔が形成されることを特徴とする請求項1に記載の誘導結合プラズマ処理装置。
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