JP4027814B2 - 画像処理装置、画像処理方法、画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蛍光着色材の特徴を用いて、原稿画像に蛍光着色材が含まれているか否かを判定する画像処理装置、画像読取装置、画像形成装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、複写機やプリンタなどで、減法混色に基づいて記録材へ記録された画像は、ディスプレイなどで加法混色に基づいて出力された画像よりも色再現域が狭い。そこで、減法混色に基づいて画像を出力する画像処理の技術分野においては、色再現域の拡張および色相の改良のため、さまざまな色材の探索や蛍光物質の使用の検討がなされている。
【0003】
一方、減法混色に基づいて記録材へ画像を出力する場合、入力画像データの示す階調を、記録材の色再現域に合わせるため、入力画像データの再現可能な色空間を圧縮させる処理がなされる(色空間圧縮処理)。
【0004】
ここで、シアン成分(C),マゼンタ成分(M),イエロー成分(Y),黒成分(K)の4色の色材を減法混色することによりフルカラー画像を形成する画像出力装置では、フルカラーの原稿画像に蛍光色が含まれている場合、上記色空間圧縮処理により、蛍光色特有の質感や蛍光感が失われることがある。これにより、原稿の蛍光色とは明らかに異なる色となった画像が出力されるという問題が生じる。そこで、上記問題を解決する技術が、以下に示す特許文献1および特許文献2に示されている。
【0005】
特許文献1によれば、赤色成分(R)および緑色成分(G)の入力画像データを、所定の閾値で判別することにより、蛍光色に係る画素を検出する技術が示されている。この技術の原理を以下に説明する。
【0006】
赤系またはイエロー系の蛍光色は、比較的長波長領域で100%を超える高い分光反射率を示す。このような分光分布特性を示す蛍光色をカラースキャナで読み取ると、読み取られたRおよびGの画像データが非常に大きな値となる。言い換えると、上記蛍光色をカラースキャナで読み取ると、一般の印刷物を入力した場合には現れないような、RおよびGの画素値(画素データ)が得られる。
【0007】
また、通常のカラースキャナでは、基準白色板を読み取ったときに、読み取られた画像データがR=G=B=255に近い値となるように、入力階調の範囲が定められている。よって、R,G,B(青色成分)の各色成分を256階調で読み取ることのできるカラースキャナが、白紙上に塗布された上記蛍光色を読み取った場合、読み取られたRおよびGの画像データは255となる。
【0008】
したがって、RおよびGに関して所定の閾値(例えば255)を設定し、RおよびGの入力画像データを上記閾値で判定することにより、画像に蛍光色が含まれているか否かの判断が可能となる。さらに、特許文献1によれば、このようにして検出された蛍光色に係る画像の位置情報を出力することにより、画像処理部においてトリミングなどの各種画像編集が可能になる旨が開示されている。
【0009】
一方、特許文献2によれば、紫外線を用いて蛍光色に係る画素を検出し、蛍光色に係る画素の各色成分の画像データを、上記蛍光色に対応する所定の近似色に係る各色成分の画像データに置換する技術が示されている。この技術の原理を以下に説明する。
【0010】
蛍光着色材は、短波長の光(紫外線等)を吸収して励起され、その後、エネルギー準位が低いレベルに遷移する際に、その差分のエネルギーを可視光として放出する特性を有する。したがって、蛍光着色材に紫外線を照射すると、可視光領域における発光が起こる。一方、通常の着色材に紫外線を照射しても可視光領域における発光が起こらないので、画像に紫外線を照射することで蛍光着色材を認識することができる。
【0011】
そこで、上記特許文献2における画像処理装置によれば、原稿画像を照明する光源のそばに、可視光カットフィルタ(紫外線のみを通過)を設けている。そして、照明用光源の光路上に可視光カットフィルタを配置して、可視光線を遮断すると共に紫外線のみを通過させ、原稿画像から何らかの信号が検出できれば、原稿には蛍光色が存在するものとしている。さらに、上記画像処理装置は、上記信号が検出される画素に関する位置情報を位置メモリに格納する。
【0012】
つぎに、上記画像処理装置は、可視光カットフィルタを上記光路上から退避させて、原稿画像のスキャニングを行う。そして、上記画像処理装置は、可視光カットフィルタを光路上から退避させた状態で読み取った画像データに関し、位置メモリおよび予め設定された近似色メモリを参照し、蛍光色領域に該当する画素毎に、対応する近似色があれば、画像データの置換処理を行う。以上の処理を、蛍光色領域の全てに対して繰り返す。
【0013】
【特許文献1】
特開平7−23210号公報(公開日 平成7年1月24日)
【0014】
【特許文献2】
特開平9−98302号公報(公開日 平成9年4月8日)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献2の技術には、紫外線を生じさせることによって、以下に示す問題が生じる。原稿画像を読み取るためのスキャナにおいて、光源付近に別途特殊な可視光カットフィルタを設ける必要があり、装置コストがかかるという問題が生じる。また、同一原稿に対し、紫外線を照射させた状態でのスキャニングと通常のスキャニングとの、2度のスキャニングを行う必要があり、スキャニングの制御や校正が複雑化するという問題が生じていた。さらに、発生した紫外線に対する漏洩対策を行わなければならないという問題が生じていた。したがって、紫外線を用いずに、画像データから、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断できる手法が待望されている。
【0016】
一方、特許文献1の技術によれば、紫外線を用いずに、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断できる。ところが、特許文献1の技術は、RまたはGの画像データが最高出力階調を示した場合に、原稿画像は蛍光色を含むものと判定するだけのものであり、その蛍光色の種類までをも判断することができない。
【0017】
そこで、本発明は、紫外線を用いることなく、入力画像データから、蛍光色に係る画素を検出するだけでなく、上記蛍光色の種類をも特定することができる画像処理装置,画像読取装置、画像形成装置、画像処理プログラム、および画像処理プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理装置は、上記課題を解決するために、画素ごとの入力画像データより、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断する画像処理装置であって、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されていると共に、上記入力画像データが上記読取値で読み取られた場合、当該読み取られた入力画像データの画素を、上記特定の蛍光色を示す画素と判定する判定部を備えることを特徴とする。
【0019】
上記構成によれば、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されている。そして、判定部は、画素ごとの入力画像データが上記読取値で読み取られた場合、当該読み取られた入力画像データの画素を上記特定の蛍光色を示す画素と判定する。つまり、上記構成によれば、画素ごとの入力画像データと上記読取値とを色成分ごとに比較していることになるため、飽和値以外のデータをも考慮して、蛍光画素の判定を行っている。ここで、蛍光色の種類ごと(異なる蛍光色ごと)で、上記飽和値を示す色成分以外の色成分の画像データは互いに異なる値を示すものである。したがって、画素ごとの入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、特許文献1の技術と異なり、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができる。
【0020】
また、上記構成によれば、蛍光色が含まれているか否かの判断において、紫外線を必要としないので、特許文献2に開示されている技術と異なり、例えば画像入力部に可視光カットフィルタを備えることなく、具体的に蛍光色の種類を明確にすることができる。
【0021】
なお、上記画像とは、スキャナ等が取り込む前の原稿画像を意味する。
【0022】
本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記特定の蛍光色を示す画素に関し、各色成分の入力画像データを、上記特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す各色成分の補正データに変換する変換部を備えることを特徴とする。
【0023】
蛍光色を入力画像データとして読み込んだ場合、色によっては飽和したデータが得られることがあり、該蛍光色の情報が失われる。したがって、このようなデータから画像を再現する場合、上記蛍光感のみならず色あいまで再現できないという問題が生じる。
【0024】
そこで、上記構成によれば、上記特定の蛍光色を示すと判定された画素に関し、各色成分の入力画像データから特定の蛍光色の情報が失われていても、上記各色成分の入力画像データが上記特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す各色成分の補正データに変換される。つまり、上記特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す各色成分の補正データとして、上記特定の蛍光色に近似する色の画像データを用いることにより、上記特定の蛍光色に近い色あいを再現することが可能となる。
【0025】
本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記特定の蛍光色が、入力画像データから再現することのできない蛍光色であることを特徴とする。
【0026】
実在する全ての蛍光色を上記特定の蛍光色として扱うのではなく、入力画像データから再現できない蛍光色のみを上記特定の蛍光色とすれば、上記読取値および補正データを格納するためのメモリ容量を削減することができる。ここで、入力画像データから再現困難な蛍光色として、オレンジ系,イエロー系,茶系,ピンク系の蛍光色が挙げられる。
【0027】
本発明の画像読取装置は、上記課題を解決するために、原稿画像を読み込み、入力画像データとする画像入力部と、上記画像処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0028】
上記構成によれば、画素ごとの入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、特許文献1の技術と異なり、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができ、また、蛍光色が含まれているか否かの判断において、紫外線を必要としないので、特許文献2に開示されている技術と異なり、例えば画像入力部に可視光カットフィルタを備えることなく、具体的に蛍光色の種類を明確にすることができる画像読取装置を提供することができる。
【0029】
本発明の画像形成装置は、上記課題を解決するために、上記画像処理装置と、該画像処理装置により入力画像データに予め定められる処理を施して生成された出力画像データに基づき、記録材にカラー画像を出力する画像出力部とを備えることを特徴とする。
【0030】
上記構成によれば、上記画像処理装置によって、特定の蛍光色を示す画素の入力画像データを補正データに変更することができるので、原稿画像の色あいを失わせることなく、品質良い画像を記録材上に再現することができる。なお、ここでの記録材とは、画像を再現するための例えばペーパーをいう。
【0031】
本発明の画像処理方法は、上記課題を解決するために、画素ごとの入力画像データより、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断する画像処理方法であって、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されていると共に、上記入力画像データを上記読取値で読み取った場合、当該読み取った入力画像データの画素を、上記特定の蛍光色を示す画素と判定することを特徴とする。
【0032】
上記手順によれば、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されている。そして、画素ごとの入力画像データが上記読取値で読み取られた場合、当該読み取られた入力画像データの画素を上記特定の蛍光色を示す画素と判定する。
【0033】
つまり、上記手順によれば、画素ごとの入力画像データと上記読取値とを色成分ごとに比較していることになるため、飽和値以外のデータをも考慮して、蛍光画素の判定を行っている。ここで、蛍光色の種類ごと(異なる蛍光色ごと)で、上記飽和値を示す色成分以外の色成分の画像データは互いに異なる値を示すものである。したがって、上記手順によれば、入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、特許文献1の技術と異なり、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができる。
【0034】
また、上記手順によれば、蛍光色が含まれているか否かの判断において、紫外線を必要としないので、特許文献2に開示されている技術と異なり、例えば画像入力部に可視光カットフィルタを備えることなく、具体的に蛍光色の種類を明確にすることができる。
【0035】
本発明の画像処理プログラムは、上記課題を解決するために、上記画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。また、本発明の画像処理プログラムを記録した記録媒体は、上記課題を解決するために、上記画像処理プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録してなることを特徴とする。
【0036】
これにより、上記記録媒体、またはネットワークを介して、一般的なコンピュータに画像処理プログラムをインストールすることによって、該コンピュータを用いて上記の画像処理方法を実現する、言い換えれば、該コンピュータを画像処理装置として機能させることができる。
【0037】
本発明の画像処理装置は、上記課題を解決するために、原稿画像を読み込んで得られる入力画像データより、原稿画像に蛍光色が含まれているか否かを判定し、蛍光色が含まれていると判断された場合、この画像データを近い色に変換する処理を施す画像処理装置において、入力画像データの各色成分の値を、蛍光色の画像データの各色成分のデータと比較することにより、原稿画像に蛍光色が含まれているか否かを判定する判定部と、判定部により、原稿画像に蛍光色が含まれていると判断された画像データに対して、予め定められる近い色の画像データに変換する変換部とが備えられていることを特徴とする。
【0038】
原稿に蛍光インクが用いられているか否かを判定するときは、画像入力装置により読み込まれた入力画像データの各色成分と、予め保持された蛍光色の画像データの各色成分を比較するのみでよく、さらに蛍光インクが用いられていると判定されたときは、予め保持された近い色の画像データに変換するのみで簡単に実現することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明は、スキャナ等の画像読取装置によって読み取られた画素ごとの入力画像データに基づいて、特定の蛍光色に係る画素の有無を判定、すなわち原稿画像に特定の蛍光インクが用いられているか否かを判定する。そして、特定の蛍光インクが用いられている画素について、プリンタ等で再現可能な範囲で上記特定の蛍光色と近似している色へ変換して画像データを出力するカラー画像処理装置に関するものである。以下では、本実施の形態におけるカラー画像処理装置(以下、「画像処理装置」とする)の構成、画像処理方法の手順を順に説明する。
【0040】
本実施の形態に係る画像処理装置11は、図4に示すように、蛍光領域判定部(判定部)12,変換部13,変換テーブル14,色補正処理部15を備えている。
【0041】
蛍光領域判定部12は、R,G,Bの入力画像データと、変換テーブルに格納されている特定の蛍光色を示すR,G,Bデータとしての蛍光読取値とを比較して、特定の蛍光色を示す画素(以下、「蛍光画素」とする)を判定するブロックである。そして、蛍光領域判定部12は、蛍光色の種類を示す蛍光領域判別信号を変換部13へ送信する。
【0042】
変換部13は、蛍光領域判定部12から送られてきた蛍光領域判別信号に基づいて、蛍光画素に係るR,G,Bの画像データを、特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す補正データに変換するためのブロックである。例えば、入力した色成分ごとの画像データが(R,G,B)=(255,255,200)であると、該画像データに係る画素はイエロー系の蛍光画素と判断されるが、この蛍光画素に係る各色成分の画像データは、イエローを示す補正データ(R,G,B)=(130,170,100)に変換される。なお、蛍光領域判定部12および変換部13における具体的な処理手順については、後に詳述する。
【0043】
変換テーブル14は、表1に示すように、判定対象とされる特定の蛍光色の読取値、および特定の蛍光色に対応する変換処理後の補正データ(補正値)を、蛍光色の種類ごとに格納しているブロックである。ここで、特定の蛍光色とは、プリンタ等で表現することが困難な蛍光色のみであり、実在する全ての蛍光色を意味するのではない。プリンタ等で表現することが可能な蛍光色は補正データに変換せず、そのままの画像データに基づいて画像を出力しても、違和感なく色再現を行うことができるからである。さらに、特定の蛍光色をプリンタ等で表現することが困難な蛍光色のみに限定することにより、変換テーブルの記憶容量を節約することができる。
【0044】
【表1】
【0045】
色補正処理部15は、例えば色補正テーブルを用いて、R,G,Bの画像データをC,M,Yの画像データへ変換するためのブロックである。これにより、プリンタ等において減法混色によりカラー画像を出力することが可能となる。
【0046】
つぎに、本実施の形態に係る画像処理の手順を図3のフローチャートに従って説明する。まず、スキャナ等が、原稿を読み込むと共に、デジタル化されたR,G,Bの入力画像データを蛍光領域判定部12へ送信する。つぎに、蛍光領域判定部12は、取り込んだR,G,Bの入力画像データと、変換テーブル14に格納されている各蛍光色に係る読取値とを比較する(S1)。そして、蛍光領域判定部12は、読み込んだ入力画像データに係る画素を蛍光画素と判定した場合、蛍光領域判別信号を変換部13へ送信する(S2,YES)。さらに、変換部13は、蛍光領域判定部12に判定された蛍光画素に関して、変換テーブル14に基づいて、R,G,Bの画像データを、判定された蛍光色に対応する非蛍光色の補正データに変換する処理(画像データ補正)を実行する(S3)。すなわち、蛍光画素に関しては、変換後の補正データが色補正処理部15へ送信される。一方、蛍光画素と判定されなかった画素については、変換部13による処理が行われず、R,G,Bの画像データがそのまま色補正処理部15へ送信される(S2,NO)。
【0047】
そして、色補正処理部15により、R,G,Bの画像データまたはR,G,Bの補正データが、C,M,Yの画像データに変換される。ここで、全ての画素について以上の処理を終了していると判断した場合、処理を終了する(S4,YES)。一方、全ての画素について以上の処理を終了していないと判断された場合、次の画素に関する画像データに対して、以上の処理を繰り返す(S4,NO)。なお、以上の処理は、図示しないCPU(Central Processing Unit)によって制御される。
【0048】
つぎに、蛍光領域判定部12および変換部13における処理について具体的に説明する。まず、蛍光領域判定部12において、入力したR,G,Bの画像データに係る画素が、例えば表1に記載されているオレンジ系,黄系,茶系,ピンク系のいずれの蛍光色を示すか否かの判定を行う。
【0049】
ここで、上記判定の原理について説明する。種々の蛍光色をスキャナで読み取った場合に、各蛍光色が示す8ビットの画像データ(0:黒,255:白)の測定結果を表2に示す。蛍光色の特徴は、発光成分を有しており、比較的長波長領域において100%を超える反射スペクトルを示す場合がある。
【0050】
【表2】
【0051】
したがって、蛍光色から読み取った画像データは、色成分によって、比較的大きな値を示し、飽和した値(255)を示すことがある。
【0052】
一方、ある色成分の画像データが255(飽和)であるということは、蛍光色としての情報が失われていることを示している。
【0053】
すなわち、ある色成分において、画像データが255というだけでは、蛍光を示す画素であると判定できるものの、画像データが飽和しているため、その蛍光色の種類までも判定することはできない(例えば、R=255という結果だけから、蛍光画素であると判別できるものの、その蛍光画素が黄系の蛍光画素なのか、オレンジ系の蛍光画素なのかを識別するのが困難である)。
【0054】
他方、各蛍光色において、飽和値以外の色成分の画像データは、色成分間で異なる値を示すものである。したがって、各蛍光色に関して、色成分ごとの画像データの測定値を、上記読取値として予め記憶させておくことにより、いずれの色系に属する蛍光画素かの判断を行うことができる。
【0055】
例えば、画素aの画像データが(R,G,B)=(255,230,210)であるとする。まず、色成分ごとに、画素aの画像データと、オレンジ系の蛍光色に係る読取値とを色成分ごとに比較する。ここで、画素aの画像データと、オレンジ系の蛍光色に係る読取値とでは、全ての色成分で同一値である。したがって、画素aの画像データは、オレンジ系の蛍光色に係る読取値で読み取られるので、画素aはオレンジ系の蛍光画素と判定される。
【0056】
一方、画素bの画像データが(R,G,B)=(255,230,80)である場合、RおよびG成分において、画素bの画像データとオレンジ系の蛍光色に係る読取値とが同一値であるものの、B成分において異なる値を示している。したがって、画素bの画像データは、オレンジ系の蛍光色に係る読取値として読み取られず、画素bはオレンジ系の蛍光画素と識別されない。
【0057】
そして、蛍光領域判定部12では、R,G,Bの画像データと各蛍光色に関するR,G,Bの読取値との比較を、蛍光色の種類ごと(オレンジ系,イエロー系,茶系,ピンク系)に順次行っていく。
【0058】
なお、画像データはノイズ等により多少変動(誤差)があるので、全ての色成分で、上記読取値に所定の数値範囲(0〜±5程度)を持たせて判定を行う。例えば、オレンジ系蛍光色の読取値を、(R,G,B)=(250〜255,225〜235,205〜215)と設定して、入力画像データが(R,G,B)=(250〜255,225〜235,205〜215)であれば、その入力画像データに係る画素は、オレンジ系蛍光色の蛍光画素であるものと判定される。
【0059】
なお、上述した蛍光画素の判定は、入力画像データと上記読取値との比較結果を論理積として求めることにより実行することもできる。例えば、R,G,Bの入力画像データと読取値とを比較し、R,G,Bの色成分毎に入力画像データが読取値の範囲内であれば「1」、そうでなければ「0」とする。そして、蛍光領域判定部12は、論理積を求めることで、蛍光画素か否かを表す蛍光領域判別信号(例えば、蛍光画素は「1」で、それ以外の画素は「0」)を出力する。一方、判定信号が「0」の場合、蛍光領域判別信号は出力されず、変換部13は何も処理を行わない。
【0060】
また、上述した蛍光画素の種類の判定は、オレンジ系蛍光色・黄系蛍光色・茶系蛍光色・ピンク系蛍光色のみを対象とするのが好ましい。この理由を以下説明する。これは、上記4色に係る画像データに基づいて、通常のC,M,Y,Kの色材を用いて減法混色により画像形成を行うと、原稿画像と出力画像とで色が著しく異なるためである。表2に挙げた他の蛍光色(緑・紫・青・ローズ)については、原稿画像と出力画像とで色の相違が小さく、さほど違和感はない。したがって、実在する全ての蛍光色を上記特定の蛍光色として扱うのではなく、入力画像データから再現困難な蛍光色のみを上記特定の蛍光色とすれば、上記読取値および補正データを格納するためのメモリ容量を削減することができる。
【0061】
このようにして、対象とする蛍光色を限定しておけば、判定条件や読取値を増やすことがないので、処理の簡素化を図ることができる。この点、特許文献1の技術によれば、多くの蛍光色を識別する場合、判定条件や閾値の数を増やす必要があり、処理が複雑になるという問題が生じる。
【0062】
また、蛍光像白剤が使用されている紙面上の原稿から画像データを取り込んだ場合であっても、識別対象とする特定の蛍光色から上記蛍光像白剤を示す蛍光色を予め除外しておけば、白地の下地領域などに対して誤判別することはない。
【0063】
さらに、各特定の蛍光色に関して、上記読取値および補正データの設定方法の一例を説明する。まず、複写機等の画像入力装置や画像読取装置より再現性の悪い蛍光色(蛍光インク)を読み込み、読み取られたR,G,Bの画像データを読取値として求めておく。
【0064】
そして、複写機などの画像出力装置やプリンタなどの画像形成装置により蛍光特性のない通常着色材(CMY)を用いて各色のカラーパッチを出力し、各色のカラーパッチの組み合わせをカラーチャートとする。そして、このカラーチャートを上記複写機などの画像入力装置やスキャナなどの画像読取装置で読み込み、R’,G’、B’の画像データを求める。さらに、上記再現性の悪い蛍光色ごとに、当該蛍光色に最も近似する非蛍光色のカラーパッチを上記カラーチャートから選択する。そして、上記再現性の悪いR,G,Bの画像データ(読取値)と、選択されたカラーパッチのR’,G’、B’の画像データ(補正データ)とを対応付けて、予め変換テーブル14に格納しておく。
【0065】
このようにすることにより、本実施の形態では上記読取値および上記補正データを比較的簡単に設定できる。一方、特許文献2の技術において、上記補正データを設定する手順が開示されている。ここで、当該技術では、「可視光カットフィルタを、照射光を遮らない位置に移動させ、通常モードによるスキャンを行い、近似色設定部に入力されて表示される(特許文献2の〔0057〕)」とされている。しかし、この技術では、通常モードにおいて、可視光と紫外光との両方の光が照射されることになり、蛍光色は発光を伴っているため、本来の色味と判断される。よって、特許文献2の技術では、特定の蛍光色に対応する非蛍光色の近似を求めることはできない。また、特許文献2の技術では、オペレータが、予め、蛍光色をどのような近似色に置換するかを設定する必要があり、非常に手間がかかる。
【0066】
つぎに、本発明の画像処理装置を、画像読取装置(例えばスキャナ)または画像形成装置(例えばプリンタ)に適用した例を示す。
【0067】
〔実施例1〕
原稿画像を読み込み、当該読み込まれた入力画像データに処理を施すと共に、コンピュータなどへ画像データを供給するためのカラー画像読取装置(以下、「画像読取装置」とする)に、本発明の画像処理装置を適用した実施例を図に基づいて以下説明する。
【0068】
図5は、本実施の形態に係る画像読取装置のブロック図である。図5に示すように、画像読取装置31は、カラー画像入力装置(以下、「画像入力装置(画像入力部)」とする)32,画像処理装置33から構成されている。
【0069】
画像入力装置32は、例えばCCD(Charge Coupled Device )を備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像を、R,G,Bのアナログ信号としてCCDにて読み取って、画像処理装置33に入力するものである。なお、画像入力装置32の具体的構成については後に詳述する。
【0070】
画像処理装置33は、A/D変換部34,シェーディング補正部35,蛍光領域判定部(判定部)36から構成されており、画像入力装置32から送信されるアナログ信号を画像データ(デジタルデータ)に変換すると共に上記画像データに画像処理を施すためのブロックである。
【0071】
すなわち、画像入力装置32にて読み取られたR,G,Bのアナログ信号は、画像処理装置33内を、A/D変換部34,シェーディング補正部35,蛍光領域判定部36の順で送られ、R,G,Bの画像データとしてパーソナルコンピュータなどへ出力される。
【0072】
A/D(Analog to Digital)変換部34は、R,G,Bのアナログ信号に対して標本化および量子化を行うことにより、R,G,Bの画像データ(デジタル画像データ)を生成し、これらをシェーディング補正部35へ送信するブロックである。
【0073】
シェーディング補正部35は、A/D変換部34より送られてきたR,G,Bの画像データに対して、カラー画像入力装置32の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除くための補正処理およびカラーバランスを整える処理を施すブロックである。なお、シェーディング補正処理およびカラーバランスの調整がなされたR,G,Bの画像データは、蛍光領域判定部36へ送信される。
【0074】
蛍光領域判定部36は、シェーディング補正部35にて各種の歪みが取り除かれ、カラーバランスが調整されたR,G,Bの画像データ(反射率信号)を濃度信号に変換する。そして、R,G,Bの画像データ(濃度信号)と、予め記憶されている特定の蛍光色を示すR,G,Bデータとしての蛍光読取値(読取値)とを比較して、上記画像データが上記読取値で読み取られた場合、上記画像データの画素を、上記特定の蛍光色を示す画素と判定するブロックである。そして、蛍光領域判定部36は、蛍光色の種類を特定するための蛍光領域判別信号を出力する。なお、上記蛍光読取値は、図示しないROM等の補助記憶装置に格納されている。
【0075】
また、上述した各処理が施された画像データは、パーソナルコンピュータやプリンタに入力される。なお、上述した処理は、図示しないRAM(Random Access Memory)等の主記憶装置を作業領域として、図示しないCPU(Central Processing Unit)により制御される。
【0076】
つぎに、画像読取装置31の全体構成について説明する。図2は本実施例に係るスキャナとしての画像読取装置31を示す概略構成図である。スキャナには、原稿台、図示しない操作パネル、および光学系等が設けられている。さらに、原稿台の上面には該原稿台に対して開閉可能な状態で支持され、原稿台面に対して所定の位置関係を保って両面自動原稿送り装置(RADF:Reversing Automatic
Document Feeder)が装着されている。
【0077】
上記両面自動原稿送り装置について、以下説明する。両面自動原稿送り装置は、まず、原稿の一方の面が、原稿台の所定位置において画像入力装置32に対向するよう原稿を搬送する。そして、上記一方の面についての画像読み取りが終了した後に、他方の面が原稿台の所定位置において画像入力装置32に対向するよう原稿を反転して原稿台に向かって搬送するようになっている。そして、両面自動原稿送り装置は、1枚の原稿について両面の画像読み取りが終了した後に、この原稿を排出し、次の原稿についての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送および表裏反転の動作は、画像入力装置32全体の動作に関連して制御されるものである。
【0078】
画像入力装置32は、両面自動原稿送り装置により原稿台上に搬送されてきた原稿、あるいは、ユーザが原稿台においた原稿の画像を読み取るために、原稿台の下方に配置されている。画像入力装置32は該原稿台の下面に沿って平行に往復移動する2つの原稿走査体と、光学レンズと、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)ラインセンサとを有している。
【0079】
上記原稿走査体は、第1の走査ユニットと第2の走査ユニットとから構成されている。第1の走査ユニットは原稿画像表面を露光する露光ランプ(光源)と、原稿からの反射光像を所定の方向に向かって偏向する第1ミラーとを有し、原稿台の下面に対して一定の距離を保ちながら所定の走査速度で平行に往復移動するものである。
【0080】
第2の走査ユニットは、第1の走査ユニットの第1ミラーにより偏向された原稿からの反射光像をさらに所定の方向に向かって偏向する第2および第3ミラーとを有し、第1の走査ユニットと一定の速度関係を保って平行に往復移動するものである。
【0081】
光学レンズは、第2の走査ユニットの第3ミラーにより偏向された原稿からの反射光像を縮小し、縮小された光像をCCDラインセンサ上の所定位置に結像させるものである。
【0082】
CCDラインセンサは、結像された光像を順次光電変換して電気信号として出力するものである。CCDラインセンサは、白黒画像あるいはカラー画像を読み取り、R,G,Bの各色成分に色分解したラインデータを出力することのできる3ラインのカラーCCDである。このCCDラインセンサによりR,G,Bのアナログ信号に変換された原稿画像情報は、上記画像処理装置33に転送されて所定の画像処理が施される。
【0083】
なお、本実施例では、両面自動原稿送り装置を装着する画像読取装置31を示したが、これに限定されるものではなく、自動原稿送り装置(ADF:Automatic Document Feeder)を装着ものであっても構わない。また、両面自動原稿送り装置および自動原稿送り装置のいずれも備えず、原稿台カバーのみが装着された形態の画像読取装置であっても構わない。さらに、上記2つの原稿走査体(第1の走査ユニットおよび第2の走査ユニット),光学レンズ,およびCCDラインセンサから構成される原稿読取系と、密着イメージセンサから構成される原稿読取系とを備えた画像読取装置であっても構わない。
【0084】
〔実施例2〕
本発明の画像処理装置を、複写機・複合機としてのカラー画像形成装置(以下、「画像形成装置」とする)に適用した他の実施例を図に基づいて以下説明する。図1に示すように、画像形成装置51は、画像入力装置(画像入力部)52,カラー画像処理装置(以下、「画像処理装置」)53,カラー画像出力装置(以下、「画像出力装置(画像出力部)」とする)70を備えている。
【0085】
画像入力装置52は、例えば、CCD(Charge Coupled Device )を備えたスキャナ部より構成され、原稿からの反射光像をR,G,Bのアナログ信号をCCDにて読み取って、上記アナログ信号を画像処理装置53に入力するものである。
【0086】
画像処理装置53は、画像入力装置52から送られてきたR,G,Bのアナログ信号を画像データ(デジタルデータ)に変換すると共に、種々の画像処理を施したC,M,Y,Kの画像データを画像出力装置70に入力するものである。なお、画像処理装置53の具体的構成については、後に詳述する。
【0087】
画像出力装置70は、画像処理装置53から送られてきたC,M,Y,Kの画像データに基づいて、記録材上において画像を再現するインクジェット方式のプリンタである。なお、画像出力装置70の具体的構成については詳述する。
【0088】
つぎに、画像処理装置53の具体的構成について説明する。画像処理装置53は、A/D変換部54、シェーディング補正部55、蛍光領域判定部(判定部)56、変換部57、入力階調補正部58、領域分離処理部59、色補正部60、黒生成下色除去部61、空間フィルタ処理部62、出力階調補正部63、階調再現処理部64、および出力変換部65から構成されている。
【0089】
画像入力装置52にて読み取られたアナログ信号は、画像処理装置53内を、A/D変換部54、シェーディング補正部55、蛍光領域判定部56、変換部57、入力階調補正部58、領域分離処理部59、色補正部60、黒生成下色除去部61、空間フィルタ処理部62、出力階調補正部63、階調再現処理部64、および出力変換部65の順で送られ、C,M,Y,Kの画像データとして、画像出力装置70へ送信される。
【0090】
A/D(Analog to Digital)変換部54は、R,G,Bのアナログ信号に対して標本化および量子化を行うことにより、R,G,Bの画像データ(デジタル画像データ)を生成し、これらをシェーディング補正部55へ送信するブロックである。
【0091】
シェーディング補正部55は、A/D変換部54より送られてきたR,G,Bの画像データに対して、カラー画像入力装置52の照明系、結像系、撮像系で生じる各種の歪みを取り除くための補正処理を施すと共にカラーバランスを整えるブロックである。なお、シェーディング補正処理およびカラーバランスの調整がなされたR,G,Bの画像データは、蛍光領域判定部56へ送信される。
【0092】
蛍光領域判定部56は、シェーディング補正部55から送られてきたR,G,Bの画像データが、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値で読み取られた場合、上記画像データの画素を特定の蛍光色を示す画素(蛍光画素)と判定するブロックである。なお、上記読取値は、予め、蛍光領域判定部56に記憶されている。
【0093】
さらに、蛍光領域判定部56は、蛍光画素に係る画素の蛍光色の種類を示す蛍光領域判定信号を変換部57へ送信すると共に、シェーディング補正部55から入力したR,G,Bの画像データを、そのまま後段の変換部57へ送信する。
【0094】
変換部57は、蛍光領域判定部56より送られてきた蛍光領域判別信号を基にして、蛍光画素に関するR,G,Bの画像データを、その蛍光画素における蛍光色に対応する非蛍光色のR,G,Bの補正データへ変換する。したがって、変換部57は、蛍光画素以外の画素に関して、R,G,Bの画像データを入力階調補正部58へそのまま送信する一方、蛍光画素に関して、R,G,Bの補正データを入力階調補正部58へ送信する。
【0095】
入力階調補正部58は、変換部57より送られてきたR,G,Bの画像データ(補正データ含む)に対し、下地濃度の除去やコントラストなどの画質調整処理を施すブロックである。
【0096】
領域分離処理部59は、入力階調補正部58から送られてきたR,G,Bの画像データより、入力画像中の各画素が文字領域、網点領域、写真領域の何れかに属するかを識別するブロックである。さらに、領域分離処理部59は、分離結果に基づき、各画素がいずれの領域に属しているかを示す領域識別信号を、黒生成下色除去部61、空間フィルタ処理部62、および階調再現処理部64へと送信すると共に、入力階調補正部58から送信されたR,G,Bの画像データをそのまま後段の色補正部60に送信する。
【0097】
色補正部60は、領域分離処理部59から送られてきたR,G,Bの画像データを、C,M,Yの画像データへ変換すると共に、色再現の忠実化実現のために、不要吸収成分を含むC,M,Y色材の分光特性に基づいた色濁りを取り除く色補正処理を行うブロックである。
【0098】
黒生成下色除去部61は、色補正部60から送られてきたC,M,Yの画像データから黒色成分(K)の画像データを生成する黒生成処理を行う。そして、黒生成下色除去部61は、元のC,M,Yの画像データから、黒生成処理で得たKデータを差し引いて新たなC,M,Yの画像データを生成する処理を行うブロックである。つまり、黒生成下色除去部61では、C,M,Yの画像データ(すなわち、3色データ)が、C,M,Y,Kの画像データ(すなわち、4色データ)に変換される。
【0099】
なお、黒生成処理の一例として、スケルトンブラックによる黒生成を行う方法(一般的方法)がある。この方法では、スケルトンカーブの入出力特性をy=f(x)、入力されるデータをC,M,Y,出力されるデータをC',M',Y',K'、UCR(Under Color Removal)率をα(0<α<1)とすると、黒生成下色除去処理は以下の数1で表わされる。
【0100】
【数1】
【0101】
空間フィルタ処理部62は、黒生成下色除去部61から入力されるC,M,Y,Kの画像データに対して、領域分離処理部59から送られてきた領域識別信号を基に、デジタルフィルタによる空間フィルタ処理を行う。これにより、C,M,Y,Kの画像データの空間周波数特性を補正することができ、出力画像のぼやけや粒状性劣化を防ぐように処理することができる。
【0102】
例えば、領域分離処理部59にて文字領域と識別された画素に対して、上記空間フィルタ処理における鮮鋭度強調処理で、高周波数のデータが強調される。これにより、出力画像において、特に黒文字或いは色文字の再現性を高めることができる。また、領域分離処理部59にて網点領域と識別された画素に対しては、空間フィルタ処理部62において、ローパス・フィルタ処理が施され、入力画像の網点成分が除去される。
【0103】
出力階調補正部63は、C,M,Y,Kの画像データを、例えばインクジェット記録装置の特性値である網点面積率に変換する出力階調補正処理を行うブロックである。
【0104】
階調再現処理部64は、出力階調補正部63より送信されるC,M,Y,Kの画像データに対して、最終的に画像を画素に分離してそれぞれの階調を再現できるように処理する階調再現処理(中間調生成)が施される。また、階調再現処理部64では、領域分離処理部59から送られてきた領域識別信号を基に、広域周波数の再現に適した高解像度のスクリーンでの二値化または多値化処理が実行されるブロックである。
【0105】
例えば、領域分離処理部59にて写真領域と識別された画素に対して、階調再現性を重視したスクリーンでの二値化または多値化処理が行われる。また、画像出力装置70において、同色系統の濃度の異なるインク(濃インク・淡インク)を用いて印刷する場合、階調再現処理部64は、C,M,Y,Kの画像データに基づいて、使用するインク(淡インクまたは濃インク)の選択、あるいは淡インクおよび濃インクの使用比率の決定を行い、各画素のC,LC(ライトシアン),M,LM(ライトマゼンタ),Y,Kごとの画像データに対して階調再現処理が行われる。
【0106】
出力変換部65は、上記画像データを、画像出力装置70のヘッド(C・M・Y・Kなどのインクジェットヘッド)の並びに応じた出力画像データに変換する処理を実行するブロックである。
【0107】
上述した各処理が施されたC,LC,M,LM,Y,Kの画像データは、一旦記憶手段に記憶された後、所定のタイミングで読み出されて、画像出力装置70へ入力される。なお、以上の処理は、図示しないCPU(Central Processing Unit)および主記憶装置によって制御される。
【0108】
つぎに、画像出力装置70の詳細な構成について説明する。図6は、画像出力装置70の一例であるインクジェット記録装置(複写機・複合機)の全体構成を示す透視斜視図である。
【0109】
この画像形成装置は、大略的に、印字ヘッドを搭載したキャリッジが記録材に対して、矢符X1およびX2方向の主走査方向に相対的に移動可能で、上記記録材が、不図示の給紙部から矢符Yの副走査方向に給送されることで画像形成を行う。給紙部に備えられている記録材は、図示しない給紙ローラにより1枚ずつ送り出され、搬送ローラ(記録媒体搬送手段)により印字ヘッド部分に供給される。記録が終了した記録媒体は排紙部(不図示)に排出される。
【0110】
上記印字ヘッドは、主走査方向に延びるガイドシャフト及び保持手段上を摺動自在に支持されて記録材に対する位置が決められており、前記ガイドシャフトと平行に張架され、駆動手段によって駆動される駆動ベルトによって変位駆動される。印字ヘッドには、図7に示すように、C,M,Y,K,LC,LMよりなる6色の通常インクのインクタンクが備えられており、画像処理装置53より送られてきた画像データに応じて、これらのインクはノズルより記録材上に吐出される。
【0111】
以上では、画像出力装置70としてインクジェット記録装置の例を示したが、電子写真方式等他の方式の画像出力装置を用いても良い。また、本実施例では蛍光領域判定部56と変換部57は、シェーディング補正部55と入力階調補正部58との間に設けられているが、入力階調補正部58と色補正部60との間ならどこに設けても構わない。また、本実施の形態の画像形成装置51には画像入力装置52が構成されているが、画像形成装置51は、LAN(Local Area Network)等を介して入力画像データが画像処理装置53に伝送される構成であってもよい。
【0112】
さらに、以上のように蛍光画素を判別する方法とは異なる方法も存在する。以下にその方法を説明する。この方法では、通常モードと蛍光色判別モードとで異なるダイナミックレンジで、各色成分の画像データを読み込むものである。ここで、通常モードとは、原稿画像をそのまま記録材上に再現するモードをいい、蛍光色判別モードとは、原稿画像から読み込んだ画像データを用いて、蛍光画素を判別するモードをいう。
【0113】
この方法は、シェーディング補正時にダイナミックレンジを変更するものであり、まず、通常モードにおいては、以下の(1)式で色成分ごとの画像データを算出する。一方、蛍光色判別モードにおいては、増幅器のゲインを通常モードの0.7倍程度に下げた状態でシェーディング補正を行い、以下の(2)式で画像データを計算する。
【0114】
【数2】
【0115】
上記方法を用いて、蛍光色判定モードにより、画像データを読み込み、予め定められている特定の蛍光色の読取値(ダイナミックレンジを変更して読み取った読取値、すなわち、上記では、飽和した画像データが含まれていたが、この例では飽和していない画像データを読取値とする。)と比較し、読取値とほぼ同じならば蛍光画素が含まれていると判断するものである。
【0116】
なお、本発明に係る蛍光画素を検出するための画像処理方法は、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に、記録するものとすることもできる。この結果、上記画像処理方法を行うプログラムを記録した記録媒体を持ち運び自在に提供することができる。
【0117】
なお、本実施の形態では、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために図示していないメモリ、例えばROM(Read only memory)のようなものそのものがプログラムメディアであっても良いし、また、図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであっても良い。
【0118】
いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサがアクセスして実行させる構成であっても良いし、あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、マイクロコンピュータの図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードされて、そのプログラムが実行される方式であってもよい。このダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0119】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であっても良い。
【0120】
また、本実施の形態においては、インターネットを含む通信ネットワークを接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であっても良い。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであっても良い。上記記録媒体は、画像形成装置51やコンピュータシステムに備えられるプログラム読み取り装置により読み取られることで上述した画像処理方法が実行される。
【0121】
コンピュータシステムは、フラットベッドスキャナ・フィルムスキャナ・デジタルカメラなどの画像入力装置、所定のプログラムがロードされることにより上記画像処理方法など様々な処理が行われるコンピュータ、コンピュータの処理結果を表示するCRTディスプレイ・液晶ディスプレイなどの画像表示装置およびコンピュータの処理結果を紙などに出力するプリンタより構成される。さらには、ネットワークを介してサーバーなどに接続するための通信手段としてのモデムやネットワークカードなどが備えられる。
【0122】
最後に、上述した実施の形態は、本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。
【0123】
【発明の効果】
本発明の画像処理装置は、以上のように、画素ごとの入力画像データより、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断する画像処理装置であって、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されていると共に、上記入力画像データが上記読取値で読み取られた場合、当該読み取られた入力画像データの画素を、上記特定の蛍光色を示す画素と判定する判定部を備えることを特徴とする。
【0124】
これにより、画素ごとの入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、特許文献1の技術と異なり、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができるという効果を奏する。
【0125】
本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記特定の蛍光色を示す画素に関し、各色成分の入力画像データを、上記特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す各色成分の補正データに変換する変換部を備えることを特徴とする。
【0126】
これにより、上記特定の蛍光色に対応する非蛍光色を示す各色成分の補正データとして、上記特定の蛍光色に近似する色の画像データを用いることにより、上記特定の蛍光色に近い色あいを再現することが可能となるという効果を奏する。
【0127】
本発明の画像処理装置は、上記構成に加えて、上記特定の蛍光色とは、入力画像データから再現することのできない蛍光色であることを特徴とする。
【0128】
これにより、上記読取値および補正データを格納するためのメモリ容量を削減することができるという効果を奏する。
【0129】
本発明の画像読取装置は、以上のように、原稿画像を読み込み、入力画像データとする画像入力部と、上記画像処理装置とを備えたことを特徴とする。
【0130】
これにより、画素ごとの入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができ、また、蛍光色が含まれているか否かの判断において、紫外線を必要としないので、例えば画像入力部に可視光カットフィルタを備えることなく、具体的に蛍光色の種類を明確にすることができる画像読取装置を提供することができるという効果を奏する。
【0131】
本発明の画像形成装置は、以上のように、上記画像処理装置と、該画像処理装置により入力画像データに予め定められる処理を施して生成された出力画像データに基づき、記録材にカラー画像を出力する画像出力部とを備えることを特徴とする。
【0132】
これにより、特定の蛍光色を示す画素の画像データを補正データに変更することができるので、品質良い画像を記録材上に再現することができるという効果を奏する。
【0133】
本発明の画像処理方法は、以上のように、画素ごとの入力画像データより、画像に蛍光色が含まれているか否かを判断する画像処理方法であって、特定の蛍光色を示す色成分ごとのデータが読取値として設定されていると共に、上記入力画像データを上記読取値で読み取った場合、当該読み取った入力画像データの画素を、上記特定の蛍光色を示す画素と判定することを特徴とする。
【0134】
これにより、入力画像データから、予め設定されている特定の蛍光色を示す画素を検出できるので、特許文献1の技術と異なり、具体的に蛍光色の種類までも明確にすることができるという効果を奏する。
【0135】
本発明の画像処理プログラムは、以上のように、上記画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。また、本発明の画像処理プログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上記画像処理プログラムをコンピュータに読み取り可能に記録してなることを特徴とする。
【0136】
これにより、上記記録媒体、またはネットワークを介して、一般的なコンピュータに画像処理プログラムをインストールすることによって、該コンピュータを用いて上記の画像処理方法を実現する、言い換えれば、該コンピュータを画像処理装置として機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示したブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る画像読取装置の概略構成図である。
【図3】本実施の形態に係る画像処理装置で実現される画像処理方法の各手順の流れを示したフローチャートである。
【図4】上記画像処理装置の概略構成を示したブロック図である。
【図5】上記画像読取装置の概略構成を示したブロック図である。
【図6】上記画像形成装置に備えられる画像出力装置の一例を示した斜視図である。
【図7】上記画像出力装置に備えられるインクジェットヘッドを示した斜視図である。
【符号の説明】
11 画像処理装置
12 蛍光領域判定部(判定部)
13 変換部
14 変換テーブル
15 色補正処理部
31 画像読取装置
32 画像入力装置(画像入力部)
33 画像処理装置
36 蛍光領域判定部(判定部)
51 画像形成装置
52 画像入力装置(画像入力部)
53 画像処理装置
56 蛍光領域判定部(判定部)
57 変換部
70 画像出力装置(画像出力部)
Claims (5)
- 入力画像における画素毎のデータであって各色成分の値を示したデータである入力画像データに対してシェーディング補正を行う補正部と、
(a)蛍光判定モードでは、上記シェーディング補正の行われた入力画像データと予め記憶されているデータであって特定の蛍光色における各色成分の値を示したデータである蛍光データとを比較し、比較した両データが一致する場合は上記入力画像データに対応する画素を特定の蛍光色を示す画素と判定する蛍光判定処理を行ってから、上記シェーディング補正の行われた入力画像データを出力し、(b)通常モードでは、上記蛍光判定処理を行わずに、上記シェーディング補正の行われた入力画像データを出力する処理部とを有し、
上記補正部は、上記蛍光判定モードでは上記通常モードよりも上記シェーディング補正におけるゲインを低く設定することを特徴とする画像処理装置。 - 上記補正部は、シェーディング補正後の上記入力画像データをS(X)とし、シェーディング補正前の上記入力画像データをS 0 (X)とし、基準白板から読み取られたデータをRef1とし、上記ゲインをKとした場合、下記式(A)によって上記シェーディング補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
S(X)=K×S 0 (X)/Ref1 (A) - 入力画像における画素毎のデータであって各色成分の値を示したデータである入力画像データに対してシェーディング補正を行う工程と、
(a)蛍光判定モードでは、シェーディング補正の行われた入力画像データと予め記憶されているデータであって特定の蛍光色における各色成分の値を示したデータである蛍光データとを対比し、対比した両データが一致する場合は上記入力画像データに対応する画素を特定の蛍光色を示す画素と判定する蛍光判定処理を行ってから、上記シェーディング補正の行われた入力画像データを出力し、(b)通常モードでは、上記蛍光判定処理を行わずに、上記シェーディング補正を行った入力画像データを出力する工程とを含み、
上記蛍光判定モードでは上記通常モードよりも上記シェーディング補正におけるゲインを低く設定することを特徴とする画像処理方法。 - 原稿画像を読み込み、入力画像データとする画像入力部と、
請求項1または2に記載の画像処理装置とを備えたことを特徴とする画像読取装置。 - 請求項1または2に記載の画像処理装置と、
該画像処理装置により入力画像データに予め定められる処理を施して生成された出力画像データに基づき、記録材にカラー画像を出力する画像出力部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
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