JP4027196B2 - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を圧縮して記憶し、或は記憶されている画像を読出して表示する画像表示装置及びその制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラなどにおいては、撮像した画像はメモリカード等の記憶媒体に順次圧縮して記憶され、所望の画像が指定されると、その画像を復号してモニタに表示するように構成されている。これら複数の画像の中から所望の画像を選択する際などには、それぞれの画像を縮小したサムネイル画像を作成し、それらサムネイル画像を画像インデックスとして、デジタルカメラが備えているモニタや、このデジタルカメラに接続されているTV、PC等の画面上に同時に複数表示することができるように構成されている。
【0003】
また現在、次世代の画像圧縮方式として、いわゆるJPEG2000方式が検討されている。このJPEG2000に関する詳細な説明はここでは省略するが、特徴的な機能として画像中のある注目範囲(Region Of Interest:以下ROIと略す)を指定し、その指定された範囲の画像を、その画像の他の範囲とは異なる圧縮係数(圧縮率)で圧縮する機能がある。ここで、他の範囲よりも低い圧縮率となる圧縮係数で圧縮されたROIには、画像中の注目すべき被写体が含まれていることが考えられる。
【0004】
従って、JPEG2000方式での圧縮を行うデジタルカメラでは、これらROIが複数含まれた画像に基づいてサムネイル画像を形成し、画像インデックスとして、デジタルカメラが備えているモニタや、このデジタルカメラに接続されているTV、PC等の画面上に表示することになる。
【特許文献1】
特開2001−128109号公報(第4〜5頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなサムネイル画像は、元の画像を縮小して作成するため、ROIが含まれた画像のサムネイル画像を表示する場合、「ROIの部分がいくつあるのか分からない。」「ROIを含んだ画像がどれであるか分かりにくい」といった、サムネイル画像表示からROIについての情報を得にくいという問題がある。
【0006】
また、サムネイル画像をデジタルカメラのモニタに表示する場合、一般にモニタサイズは小さく、限られた面積、限られた画素数で表示を行うため上記問題はさらに顕著なものとなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、関心領域が設定された画像データを縮小表示する画像表示装置及びその制御方法において、設定された関心領域の場所や数、内容等が容易に把握可能に縮小表示を行う画像表示装置及びその制御方法を提供することにある。
【0008】
すなわち、本発明の要旨は、原画像データを読み込む読み込み手段と、原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定手段と、関心領域が設定されている場合、当関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得手段と、原画像データ及び領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小手段と、表示手段と、複数の縮小画像を、選択可能に表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、表示制御手段が、表示手段に表示された複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、選択された縮小画像の原画像データ中に関心領域が設定されているか否かを判定手段によって判定し、設定されていると判定される場合には、選択された縮小画像の関心領域を他の領域と識別可能に表示し、表示手段に表示された複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させることを特徴とする画像表示装置に存する。
【0009】
また、本発明の別の要旨は、原画像データを読み込む読み込みステップと、原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定ステップと、関心領域が設定されている場合、当関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得ステップと、原画像データ及び領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小ステップと、複数の縮小画像を表示手段に表示させる表示制御ステップとを有し、表示制御ステップが、表示手段に表示された複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、選択された縮小画像の原画像データ中に関心領域が設定されているか否かを判定ステップによって判定し、設定されていると判定される場合には、選択された縮小画像の関心領域を他の領域と識別可能に表示し、表示手段に表示された複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させることを特徴とする画像表示装置の制御方法に存する。
【0010】
また、本発明の別の要旨は、コンピュータ装置を、原画像データを読み込む読み込み手段と、原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定手段と、関心領域が設定されている場合、当関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得手段と、原画像データ及び領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小手段と、表示手段と、複数の縮小画像を、選択可能に表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、表示制御手段が、表示手段に表示された複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、選択された縮小画像の原画像データ中に関心領域が設定されているか否かを判定手段によって判定し、設定されていると判定される場合には、選択された縮小画像の関心領域を他の領域と識別可能に表示し、表示手段に表示された複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させる画像表示装置の各手段として機能させるためのプログラムに存する。
【0011】
また、本発明の別の要旨は、本発明のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ装置読み取り可能な記憶媒体に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明をその好適な実施形態に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施形態においては、本発明に係る画像処理装置をデジタルスチルカメラに適用した場合を例にして説明するが、本発明に係る画像処理装置は画像データを処理する他の任意の装置に対して適用可能である。
【0013】
■(第1の実施形態)
まず、本発明に係る画像表示装置が使用可能な画像ファイルを生成する画像符号化処理及び復号化処理について説明する。
【0014】
図1は、本発明に係る画像表示装置が使用可能な画像ファイルを生成する符号化器の全体構成例を示すブロック図である。
【0015】
図中、本符号化器に入力される画像データには、コンポーネント変換部1で必要に応じて色空間変換を施すことが出来る。変換された各色成分のデータは、必要に応じて所定の間引き処理が行われて出力される。なお、画像データがモノクログレースケールの画像である場合は、コンポーネント変換を行う必要は無く、そのままタイル分割部2へ与えられる。以下の説明は上述の方法にて得られた各色成分毎に行われる処理を説明するものである。
【0016】
タイル分割部2は、入力した画像データを複数個の所定の大きさの矩形領域(タイル)に分割し出力する。このタイルの大きさは最大で各色成分のデータ全体の大きさとすることができ、この場合は実質的にタイル分割は行われないことになる。以下の説明は上述の方法にて得られた各色成分のタイル毎に行われる処理を説明するものである。
【0017】
離散ウェーブレット変換部3は入力したタイル単位の画像データに対して2次元の離散ウェーブレット変換を施して周波数成分に分解し、複数の周波数帯域のそれぞれに属する変換係数群(以降サブバンド)を出力する。図2は離散ウェーブレット変換部3により出力されるサブバンドの構成を示したものであり、2次元のウェーブレット変換を低周波帯域に対して再帰的に2レベル行ったものである。なお、離散ウェーブレット変換部3では非可逆符号化を行う場合にはウェーブレット変換後の係数が実数になる実数型のフィルタを、可逆符号化を行う場合にはウェーブレット変換後の係数が整数になる整数型のフィルタが用いられる。非可逆符号化/可逆符号化の何れを行うかは例えば外部から設定可能である。
【0018】
量子化部4は離散ウェーブレット変換部3から入力したサブバンド毎に、所定の方法により設定された量子化ステップを用いて量子化を行い、量子化インデックスを生成して出力する。なお、離散ウェーブレット変換部3で可逆符号化を行った場合には、量子化部4では量子化を行わず、入力した変換係数そのものが出力される。
【0019】
エントロピ符号化部5は、図3に示すように、入力したサブバンドをさらに複数の矩形ブロック(以降コードブロックと呼ぶ)に分割(サブバンドと矩形ブロックが同サイズの時は分割しない)し、このコードブロックを単位として独立にエントロピ符号化を行い、符号化データを生成する。この時、量子化インデックスを表すビットは、上位ビットプレーンから順に、算術符号化され符号化データが生成される。
【0020】
本実施の形態における符号化器では、例えばJPEG2000方式に従って、興味の有る特別な領域(=Region Of Interest:以降ROIと呼ぶ)が設定された画像を符号化することができる。ROIの設定は画像データが符号化器に入力される前に、図示しない領域設定部により設定される。そして、設定されたROIに対して、図2に示す各サブバンドにおいて、図4に示すような当該ROIに係る変換係数を特定するためのマスクが生成される。
【0021】
図4において白く示した部分がROIに相当しており、この部分に含まれる係数は符号化に先立って、ROI以外の領域に係わる係数とビットプレーン上で完全に分離される様な、所定のビット数分だけ上位方向にシフトアップされる。これにより、全てのビットプレーン内のビット1と0の存在を見ることにより、どの領域がROIかどうかを判別することが可能である。なお、ROIを他の領域と分離するためのシフトアップ数は後述する符号列の所定のマーカにパラメータとして追加される。
【0022】
図1に戻って、符号列形成部6は、所定の方法により設定されたプログレッシブ形態に基づいて符号列を形成し出力する。この符号列形成において、符号列形成部6は、採用するプログレッシブ形態に合わせて、各コードブロックの符号化データの上位ビットプレーンから順に適量の符号化データを選択して1つ以上のレイヤを構成する。
【0023】
例えば、設定されたプログレッシブ形態がSNRスケーラブルである場合、符号列形成部6は図5に示すように、レイヤを単位として上位レイヤから順に下位レイヤに向かい符号化データを配置する。なおこの時、後半のレイヤを省略して下位ビットプレーンに係る符号化データを符号列に含めないように選択することもできる。このようにすることにより、当該符号列のデータ量を最適化できるとともに、省略する符号化データの量によって、符号列を復号し再生される画像の画質を変化させることができる。
【0024】
一方、設定されたプログレッシブ形態が空間解像度スケーラブルである場合、符号列形成部6は図6示すように低周波サブバンドから高周波サブバンドに向かい符号化データを配置する。この時、後半のサブバンドの符号化データを符号列に含めないように選択することもできる。このようにすることにより、当該符号列のデータ量を最適化できるとともに、省略する符号化データの量によって、符号列を復号し再生された画像の解像度を変化させることができる。
【0025】
さらに符号列形成部6は上述のように設定された各プログレッシブ形態に応じて形成された符号列に、各種マーカから構成されるヘッダを追加して最終的な符号列を出力する。
【0026】
図7は符号列形成部6が出力する最終的な符号列の構成例を示す図である。
図7は、図6に示したように、符号化されたビットストリームを解像度の小さいサブバンドから順次解像度が高くなる順番(空間解像度スケーラブル)に配置し、階層的に出力する場合の符号列の構成を表した概略図である。図7(a)は符号列の全体の構成を示したものであり、MHはメインヘッダ、TH0〜THn-1はタイルヘッダ、BS0〜BSn-1はビットストリームである。
【0027】
メインヘッダMHは図7(b)に示すように、符号化対象となる画像のサイズ(水平および垂直方向の画素数)、画像を複数の矩形領域であるタイルに分割した際のタイルサイズ(水平および垂直方向の画素数)、色成分数を表すコンポーネント数、各成分の大きさ、ビット精度を表すコンポーネント情報、およびROIを指定するマスク情報、ビットシフト数から構成されている。マスク情報には、ROIの位置、大きさ、数などの情報が含まれる。なお、本実施形態では画像はタイルに分割されないものとし、従ってタイルサイズと画像サイズは同じ値を取る。また、対象画像がモノクロ多値画像の場合コンポーネント数は1、R,G,Bや輝度と2つの色差信号からなるカラー多値画像の場合コンポーネント数は3である。
【0028】
次にタイルヘッダTHの構成例を図7(c)に示す。タイルヘッダTHには当該タイルのビットストリーム長とヘッダ長を合わせたタイル長及び、当該タイルに対する符号化パラメータが含まれる。タイルヘッダに含まれる符号化パラメータとしては、離散ウェーブレット変換のレベル、フィルタの種別等がある。
【0029】
本実施形態におけるビットストリームBSの構成例を図7(d)に示す。ビットストリームは各サブバンド毎にまとめられ、解像度の小さいサブバンドを先頭として順次解像度が高くなる順番に配置されている。さらに、各サブバンド内は上位ビットプレーンから下位ビットプレーンに向かい、ビットプレーンを単位として符号が配列されている。
【0030】
図7(e)は輝度とB−Y,R−Yの色差信号からなるカラー画像に図7(d)の構成を適用した場合のビットストリームの構成例を示す図である。輝度の解像度の小さいサブバンドを先頭として各成分毎に順次解像度が高くなる順番に配置されている。
【0031】
このような構成を有する符号化器で生成された符号列を復号する復号器の全体構成例を図8に示す。
符号列入力部7は符号列を入力し、メインヘッダMHから画像やタイルのサイズ、プログレッシブ形態や量子化ステップ等の、後続の復号処理に必要なパラメータを抽出する。メインヘッダを除いた残りの符号列はエントロピ復号部8に出力される。なお、復号対象となる全体の符号列には、上述した図7の形態を持つ複数タイル分の符号列が、上述したコンポーネント変換部1にて得られた色成分毎に含まれる。本実施形態では復号処理は各色成分毎に独立して行うこととし、復号対象となる色成分を構成する各タイルの符号列を順に復号してゆく。
【0032】
エントロピ復号部8は入力した符号列に対して復号処理を行い、量子化インデックスを出力する。この復号処理ではコードブロック内の量子化インデックスが上位ビットプレーンから順に復号され、量子化インデックスが復元される。
【0033】
例えば、この時、符号列のプログレッシブ形態がSNRスケーラブル(図5)となっており、所定数の上位レイヤのみが符号化列に含まれる場合には、復号処理は符号化列に含まれるレイヤで打ち切られ、その時点での復元値が量子化インデックスとして出力される。
【0034】
ここで、メインヘッダにROIが指定されていた場合は、ヘッダ中のビットシフト数に対応した上位ビットプレーンに係る量子化インデックス値はビットシフト数分、シフトダウンされてから出力される。これにより、ROI部分の量子化インデックスは適切な値に復元される。
【0035】
逆量子化部9は入力した量子化インデックスを、先に符号列から読み込まれた量子化ステップを元に逆量子化し、変換係数を復元して出力する。
【0036】
逆離散ウェーブレット変換部10は、入力した変換係数から、2次元の逆離散ウェーブレット変換を施すことにより、これに対応する色成分データ(符号化対象画像がモノクロ画像の時は画像濃度データ)を復元して出力する。
【0037】
なおこの時、符号列のプログレッシブ形態が空間解像度スケーラブルであり、前半に符号化されるレベル(例えばLLのみや、LL、HL2、LH2、HH2のみ)のサブバンドのみが復元されている場合は、復元された色成分データの解像度はその復元されたサブバンドのレベルに応じて変化する。
【0038】
図9はこの様子を示しており、同図においてサブバンドLLの係数のみが復号された場合は、逆離散ウェーブレット変換は実質的には行われず、LLの係数が元のデータレンジに収まるように調節された後に出力される。この場合復元された色成分データは、同図r=0に示すサイズとなり、元のデータサイズに対して水平および垂直方向に1/4のサイズとなっている。
【0039】
さらに、LL、HL2、LH2、HH2のサブバンドまで復号された場合、逆変換を1レベル行うことで同図r=1に示すように、元の解像度に対して水平及び垂直方向に1/2のサイズの色成分データが復元される。
【0040】
以上の処理は各タイル単位で行われ、画像構成部11は復元された各タイルの各色成分データを再度、元の1枚の符号化対象画像を構成する色成分データとして構成してコンポーネント逆変換部12に出力する。
コンポーネント逆変換部12は、入力した各色成分データに所定の変換を施すことにより、元の符号化対象画像の色空間を持つ画像データを復元して出力する。この時、元の色成分データがコンポーネント変換部1にて間引き処理されている場合は、逆変換を行う前に必要な解像度に変換(データ補間)される。
【0041】
以上の説明において、プログレッシブ形態が空間解像度スケーラブルの場合には、復号するレイヤを制限することで、復元される画像の画質を制御することが出来る。また、SNRスケーラブルの場合には、逆離散ウェーブレット変換するサブバンドのレベル数を制限することで復元される画像の解像度を制御することが出来る。
本発明に係る画像表示装置は、必要に応じてこれらの符号化器、復号化器を有することが可能である。
【0042】
つづいて、本実施形態に係る画像表示装置の一例としてのデジタルカメラの構成例を説明する。
図10(a)はデジタルカメラを正面方向からみた外観斜視図で、図10(b)は同じく背面から見た外観斜視図である。また、図11はデジタルカメラ全体の構成例を示すブロック図である。
【0043】
図11において、100は画像処理装置である。13は撮影レンズ、14は絞り機能を備えるシャッター、15は光学像を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子15のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0044】
18は撮像素子15、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
20は画像処理回路であり、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
【0045】
また、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。この演算結果に基づいて、システム制御回路50が、露光制御手段40、測距制御手段42に対して露光制御、フォーカス制御を行う、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理及びAWB(オートホワイトバランス)処理を行っている。
【0046】
22はメモリ制御回路であり、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16のデータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはメモリ制御回路22のみを介して、画像表示メモリ24或いはメモリ30に書き込まれる。
【0047】
28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器26を介して画像表示部28により表示される。また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により表示をON/OFFすることが可能である。
【0048】
30は撮影した静止画像や動画像を格納するためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶容量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
【0049】
圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。圧縮・伸長回路32の機能構成は、図1及び図8を用いて説明した上述の符号化器、復号化器と同等である。
【0050】
40はシャッター14を制御する露光制御回路であり、フラッシュ48と連携することによりフラッシュ調光機能も有する。フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
【0051】
41は撮影レンズ13のフォーカシングを制御する測距制御回路、44は撮影レンズ13のズーミングを制御するズーム制御回路、46はレンズバリア102の動作を制御するバリア制御回路である。
【0052】
露光制御回路40、測距制御回路41は、撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した結果に基づき、システム制御回路50がTTL方式を用いて制御する。
システム制御回路50は画像処理装置100全体を制御する。メモリ52はシステム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
【0053】
54はシステム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、カメラの動作状態やメッセージ等を表示する表示部である。表示部54に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、電池残量表示、記録媒体200の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付け・時刻表示等がある。表示部54は画像表示部28はどちらか一方で両方の機能を有していても良い。
【0054】
不揮発性メモリ56は電気的に消去・記録可能なメモリで、例えばEEPROM等が用いられる。
60、61、62、64、66、68及び70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための入力手段として機能し、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0055】
60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することが出来る。
【0056】
シャッターボタン61は2つのスイッチ62、64を有する。シャッタースイッチSW1(62)は、シャッターボタン61の操作途中でONとなり、これによりAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始を指示する。
【0057】
シャッタースイッチSW2(64)は、シャッタースイッチSW1(62)がONとなった後更に押し込むことによりONとなり、これにより撮影処理が行われる。すなわち、撮像素子15から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた画像形成処理、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32が上述した方法で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む記録処理という一連の処理が行われる。なお、撮影した画像に対するROIの指定は圧縮・伸長回路32での画像圧縮前もしくは後に、撮影画像のプレビュー表示時点で行うようにしても良いし、圧縮処理後にユーザが表示させた画像に対して指定を行うようにしても良い。圧縮符号化後にROIを指定する場合、再度の圧縮符号化が必要となる。
【0058】
65は画像表示部28に表示された画像の任意の領域を指定する領域指定レバーであり、後述のROI指定等に用いる。
66は画像表示ON/OFFスイッチで、画像表示部28のON/OFFを設定することが出来る。
【0059】
68はクイックレビューON/OFFスイッチで、撮影直後に撮影した画像データを自動再生するクイックレビュー機能を設定する。なお、本実施形態では特に、画像表示部28をOFFとした場合におけるクイックレビュー機能の設定をする機能を備えるものとする。
【0060】
70は各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等がある。
【0061】
80は電源制御回路で、電源検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成されており、電源の装着の有無、電源の種類、残量の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
【0062】
82及び84はコネクタ、86はアルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる電源である。
【0063】
90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェース、92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタ、98は記録媒体200が装着されているか否かを検知する記録媒体着脱検知回路である。102は、画像処理装置100のレンズ13を含む撮像部を覆う事により、撮像部の汚れや破損を防止するバリアである。
【0064】
104は光学ファインダであり、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用すること無しに、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能である。また、光学ファインダ104内には、表示部54で表示されるような、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値表示、露出補正表示等が行われる。
【0065】
110は通信部で、外部機器との有線、無線通信を行うために必要なインタフェース、例えばRS232CやUSB、IEEE1394、IEEE1284、SCSI、IEEE802、10/100BASE−T、モジュラジャック等と、当該インタフェースを介した通信機能を有する。
【0066】
112は通信部110により画像処理装置100を他の機器と接続する物理的なインタフェースであり、コネクタ(無線通信の場合はアンテナ)である。
200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。
記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、画像処理装置100とのインタフェース204、画像処理装置100のコネクタ92と接続を行うコネクタ206を備えている。
【0067】
次に、このような構成を有するデジタルカメラが生成する動画ファイルの構造例について説明する。
図14は動画ファイルの構造例を示す図である。図14に示すように、動画ファイルは、ヘッダエリア401、画像、音声の付帯情報に関する付帯情報エリア402、データエリア403、インデックスエリア404から構成される。
【0068】
ヘッダエリア401には、ファイル全体に関する情報が記録され、フレームレート(1秒当りのフレーム数)や画像データのフォーマット情報(例えばJPEG2000、JPEG、ビットマップ)や音声データのフォーマット情報(例えばPCM、MP3)などが記録されている。
【0069】
付帯情報エリア402には、画像データの付帯情報として、画像のサイズ(例えば720×480画素、1440×960画素)や画像データの縦横の比率を示すアスペクト比等が、音声データの付帯情報として、サンプリングレート、チャンネル数、ビット数等が記録されている。
【0070】
データエリア403には複数の静止画からなる画像データと、それに対応する音声データがインターリーブされて記録されている。なお、本実施形態においては画像データと音声データを一つのファイルとした構造を取っているが、画像データと音声データは別のファイルとして記録しても良い。
【0071】
インデックスエリア404には、データエリア403内の任意の画像データおよび音声データにアクセス可能とするアドレス情報等が記録されている。
【0072】
(ROIの指定)
次に、上述のデジタルカメラにおけるROI指定方法について図12及び図13を用いて説明する。
図12(a)はデジタルカメラに設けられた領域指定レバー65の詳細図、図12(b)は領域指定レバー65の回路図、図13(a)〜(c)はROI指定時の画像表示部28の表示状態例を示す図である。
【0073】
図12(a)において、65aはカーソルを上方向に移動させる指示を与える上方指定レバー、65bはカーソルを右方向に移動させる指示を与える右方指定レバー、65cはカーソルを下方向に移動させる指示を与える下方指定レバー、65dはカーソルを左方向に移動させる指示を与える左方指定レバー、65eはカーソル位置を確定させる指示を出す確定ボタンである。
【0074】
図12(b)に示すように、領域指定レバー65はその内部に、レバー65a〜65eに対応したスイッチを有しており、各スイッチの出力からレバー65により入力された指示を検出する。すなわち、Y+は上方指定レバー65aの指示を受けシステム制御50に上方向にカーソル移動の指示を送る上方検出信号、同様にX+は右方指示レバー65bの指示を受けシステム制御50に右方向にカーソル移動の指示を送る右方検出信号、Y−は下方指示レバー65cの指示を受けシステム制御50に下方向にカーソル移動の指示を送る下方検出信号、X−は左方指定レバー65dの指示を受けシステム制御50に左方向にカーソル移動の指示を送る左方検出信号、Cは確定ボタン65eの指示を受けシステム制御50にカーソル確定の指示を送る確定信号であり、デジタルカメラのユーザは領域指定レバー65の65a、65b、65c、65dの各レバーと確定ボタン65eを操作することにより画像内の任意の領域を指定することが出来る。
【0075】
図13を参照して、画像表示部28に表示された画像に対してROIを指定する方法についてさらに説明する。まず、領域指定レバー65の中央の選択スイッチ65eが押されると、領域を指定するカーソルP0が画像表示部28の中心に多重表示される(図13(a))。ユーザは画像表示部28に表示されたカーソルP0を見ながら、カーソルP0を移動させたい方向に領域指定レバー65を操作する。システム制御部50は、領域指定レバー65の押圧状態に応じて出力される検出信号に基づいてカーソルの移動量を算出し、算出された位置にカーソルP0を移動させる。ここで領域指定レバー65の確定ボタン65eが押されるとROIの枠の1頂点が確定される。
【0076】
同様に、次のポイントを決めるため、領域指定レバーを操作しカーソルを移動させ、この作業を繰り返すことによって4点選択する(図13(b))。そして再度確定ボタン65eを押すと選択されたポイントP1,P2,P3,P4によって結ばれた領域がROIとして指定される(図13(c))。
なお、本実施形態におけるデジタルカメラでは、指定された領域が明確となるよう、ROI部分は色や輝度を調整するものとする。
【0077】
また、ここでは、ROIを四角形と仮定し、その頂点を選択することによって指定するものとして説明したが、ROIの形状(丸や多角形など)やその決定方法は任意に設定可能である。例えば、ROIが長方形である場合には、その対角線上にある頂点を指定するように構成することも可能であるし、予め所定の大きさの長方形を重畳表示し、その任意の頂点を移動させることにより領域を決定するように構成することも可能である。また、円形である場合には、その中心と円周上の点を指定することにより領域の設定を行うようにしたり、指定された長方形に内接する円又は楕円が設定されるようにしても良い。あるいは、カーソルを移動させた軌跡によって領域を指定するようにしても良い。
【0078】
更には画像処理、画像認識手段によりエッジ成分や色成分を用い、画像中の特定の物や人をROIとして指定することも可能である。また、動き情報を用いて指定することも可能である。更には、領域選択レバー65の代わりに、が沿表示部28上に配置されたタッチパネルを用いてもよい。
【0079】
図15A、図15Bは、本実施形態に係るデジタルカメラの動作を示すフローチャートである。この処理を実現するプログラムは例えば図11のメモリ52に記憶されており、図示しないCPUを有するシステム制御部50によって実行される。以下図15A、図15B及び図11を参照して、本実施形態に係るデジタルカメラの動作を説明する。
【0080】
まず、ユーザがシャッタースイッチSW1(62)をオン状態にすることによって、デジタルカメラが撮影を開始する。次にステップS301に進み、41測距制御手段によりAF(オートフォーカス)動作を、ステップS302で40露光制御手段によりAE(自動絞り調整)動作を行う。これらAF動作およびAE動作に際しては、撮像素子15から電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回路20にデジタル撮像信号を逐次読み込む。こうして逐次読み込まれた撮像信号を基に、画像処理回路20で演算を行い、その演算結果を用いてシステム制御部50が測距制御手段42に制御信号を出力してレンズの焦点が合うように撮影レンズ13を制御したり、露光制御手段40に制御信号を出力して絞り機能を備えるシャッター14を制御する。
【0081】
次にステップS303に進み、ユーザがシャッタースイッチSW2(64)をオン状態にすると、撮影のための露光を撮像素子15により行い、ステップS304で、その露光によって撮像素子15に蓄積された電荷を読み出して、その出力信号である撮像信号をA/D変換器16でA/D変換する。次にステップS305に進み、A/D変換された画像信号を画像処理回路20により信号処理して、その信号処理結果をデジタル画像信号としてメモリ制御回路22を介してメモリ30に一時的に保存する。
【0082】
こうしてメモリ30に一時的に保存されたデジタル画像信号に対して、ステップS306で圧縮伸長回路32による圧縮処理を施し、処理を終えたデータをメモリ30へ書き込む。このステップS306における圧縮処理では、JPEG2000の圧縮方式に代表されるように、画像中のある注目範囲(ROI)を指定し、その指定されたROI内の画像は他の画像範囲とは異なる圧縮係数(圧縮率)で圧縮する方式をとる。ステップS307でその圧縮した画像データを画像ファイルとして半導体メモリカードなどの記憶媒体200に保存する。
【0083】
なお、図15Aに示した以上の動作は、画像ファイルの生成に関するものであり、本発明には直接関係しないことに留意されたい。すなわち、本発明に係る画像表示装置は、例えば図7に示すような、ROIが指定されうる画像ファイルの表示を目的とした装置であり、画像ファイルの生成そのものは他の装置で行っても良い。
【0084】
図15Bに示す、ステップS308以降は、記憶媒体200に記録された画像の表示に関する処理である。
ステップS308で、記録媒体200に保存されている圧縮画像を読み出し、ステップS309で、圧縮伸長回路32により圧縮画像の解凍(伸長)を行い、メモリ制御回路22によりメモリ30へ書き込む。なお、記録媒体200に保存されている画像ファイルが非圧縮データであれば、ステップS309における解凍(伸長)処理は不要である。
【0085】
ステップS310で、システム制御部50により、メモリ30に書き込まれた画像ファイルのインヘッダMH(図7(b))を参照し、マスク情報からその画像に含まれるROIの判定を行う。
【0086】
ステップS311で、画像に含まれるROIを抽出し、システム制御部50はメモリ制御回路22を介して、原画像に設定されたROIを単色で塗りつぶし、それ以外の領域は無色(透過)のサムネイル画像(マスクサムネイル)を作成する。例えばサムネイル画像は横160画素、縦120画素とすることができ、画像を画素間引き等周知の手法により縮小して生成することができる。生成したマスクサムネイルは画像表示メモリ24に書き込む。
【0087】
塗りつぶす色は任意に決定可能であり、予め定めた特定の固定値を用いることも可能だが、サムネイル表示において目立つように、領域内の画素値もしくはROI周辺の領域の画素値と差が大きくなるよう動的に決定しても良い。この場合、塗りつぶす色は領域内もしくは周辺領域の画素値のヒストグラムや平均値等を用いて決定することが可能である。
【0088】
また、1つのマスクサムネイルに1つの原画像に対して設定されたROIを全て含ませるのではなく、ROI毎に(ROIの)サムネイルを生成することも可能である。この場合、生成されたマスクサムネイルには、後で原画像のサムネイルと重畳表示する際に正しい位置に表示されるよう、原画像もしくはそのサムネイル上での位置情報等を付加して画像表示メモリ24に記憶する。
【0089】
また、ROIサムネイルとして、原画像のサムネイルと同じ大きさのサムネイル(この場合、横160画素、縦120画素)をマスクサムネイルとは別に個々のROIに対して生成することも可能である。このROIサムネイルは、第2の実施形態で行うような、ROIのみをサムネイル画像表示する場合に使用することが可能である。
【0090】
ステップS312で、システム制御部50は、メモリ制御回路22を介して原画像のサムネイル画像を作成する。例えば原画像が横1280画素、縦960画素の場合、サムネイル画像を横160画素、縦120画素というように縮小を行い画像表示メモリ24に書き込む。なお、縮小率はステップS311でのマスクサムネイルを生成した際の縮小率と共通にする。
【0091】
ステップS313で、図16に示すように、システム制御部50は、画像処理回路20、メモリ制御回路22を用いて、画像表示メモリ24に書き込まれた原画像のサムネイル画像と、この原画像に対応する、ROI領域を単色で塗りつぶしたマスクサムネイル画像を読み出し、D/A変換器26を介して画像表示部28に重畳して表示する。
【0092】
以上説明したように、本実施形態においては、ROI部分が単色で塗りつぶされたサムネイル画像を表示するため、ROIがどこにあるのか、いくつあるのかについて、サムネイル画像から容易に把握することができる。
【0093】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIが単色で塗りつぶされたサムネイル表示を行うことにより、ROIの有無及びその数、位置についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0094】
■(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、第1の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0095】
図18は、本実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル画像の表示例で、第1の実施形態において説明した図15BのステップS308〜S314を繰り返すことにより9つのサムネイル画像を表示している。ただし、本実施形態においては、選択されていない画像についてはROIのマスクサムネイル表示は行わない。すなわち、図18(a)では、左上のサムネイル画像が現在選択されている状態であり、そのサムネイル画像についてはマスクサムネイルが重畳表示されているが、他のサムネイル画像は原画像のサムネイルのみが表示されている。なお、図18では、枠が他のサムネイル画像の枠より太く示されるサムネイル画像が現在選択されていることを表す。
なお、後述する第3、第4の実施形態に示す表示処理を用いてサムネイル画像表示を行ってもよい。
【0096】
図19は、図12で説明した領域指定レバー65の操作を説明する図である。図19において65hはデジタルカメラのユーザーの指であり、図19(a)〜(d)はそれぞれ、指65hが示された位置のレバー又はボタンが押下される操作がなされたことを意味する。
【0097】
図17は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるサムネイル画像の表示動作を示すフローチャートである。この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されているプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことによって実現される。なお、図17の処理は、サムネイル画像の閲覧状態において実行される。
【0098】
まず、ステップS401において、領域指定レバー65が操作されたか否かをチェックする。操作が検知された場合、ステップS402においてその操作が方向指示レバー65a〜65dのいずれかの操作であるか、あるいは確定ボタン65eの操作であるかを調べる。
【0099】
方向指示レバー65a〜65dが操作された場合、ステップS403へ移行し、現在ROIサムネイルを表示中でなければ、指定された方向にフォーカスを1つ移動させる(ステップS404)。
【0100】
例えば、図18(a)に示すような表示状態(原画像のサムネイルが表示されている状態)において、図19(a)に示すようにユーザが右方向指示レバー65bを押下すると、システム制御部50はフォーカス(選択されていることを示す太枠の表示)を現在の右に表示されたサムネイルに移動する(ステップS404)。そして、フォーカスされたサムネイル画像(の原画像)にROIが指定されているか否かをステップS405で調べ、ROI指定があれば、対応するマスクサムネイルを画像表示メモリ24から読み出して重畳表示する(ステップS406)。この状態を図18(b)に示す。重畳表示が完了したら、ステップS401へ戻って領域指定レバー65の操作検出を継続する。
【0101】
なお、ステップS405におけるROI指定の有無判定は、サムネイル画像に対応する原画像の画像ファイルのメインヘッダMHを調べることによって行うことが可能である。
また、ステップS405においてROI指定が無いと判断された場合には、直ちにステップS401に戻り、次のレバー操作検出を行う。
【0102】
次に、図18(b)の状態で、ユーザが領域指定レバー65の確定ボタン65eを押下する(図19(b))と、処理はステップS401からステップS402へ移行し、確定ボタン65eは方向指示レバーではないため、処理はステップS407へ移行する。
【0103】
ステップS407では、現在フォーカスされている表示画像が原画像のサムネイルか、その原画像に含まれるROIのサムネイル(上述のROIサムネイル)かを調べる。そして、原画像のサムネイルが表示されている場合(図18(b))には、その原画像の最初のROIサムネイルを表示する(ステップS410)。そして、ステップS401へ戻って領域指定レバー65の操作検出を継続する。なお、ステップS410で表示される最初のROIサムネイルは、例えば原画像で最も左上に位置するROIのサムネイルを最初に表示する。例えば、図18(b)でフォーカスされている画像には2箇所のROIが指定されているが、より左上に位置する画像中央のROIを最初に表示する(図18(c))。
【0104】
本実施形態に係る画像表示装置では、ROIサムネイルが表示された状態で領域指定レバー65a〜65dが操作されると、同一画像内に指定されたROIのサムネイルを巡回的に順次表示する。すなわち、図18(c)の状態で下方向指示レバー65cが押下されると(図19(c))、表示処理はステップS401、S402、S403と移行し、ステップS403において現在ROIサムネイルが表示されているため、ステップS408において次のROIサムネイル表示を行う(図18(d))。なお、図17では詳細を省略しているが、上方向指示レバー65aが押下された場合には、ステップS408で前のROIサムネイルを表示するように構成しても良い。また、左右の方向指示レバー65b、65dが操作された場合には、無視してもよいし、次又は前のROIサムネイルを表示するように構成してもよい。
【0105】
ROIサムネイルが表示された状態で確定ボタン65eが操作されると、本実施形態に係る画像表示装置では原画像のサムネイル表示に復帰する。すなわち、図18(c)又は図18(d)の状態で確定ボタン65eが押下されると、表示処理はステップS401、S402、S407と移行し、ROIサムネイルが表示中であるため、ステップS409へ移行して原画像サムネイル表示を行う(図18(b))。
【0106】
なお、上述の説明においては、サムネイル表示された画像のROIサムネイルが原画像のサムネイル生成時等に予め作成され、画像表示メモリ24に記憶されているものとしているが、ROIサムネイルが未生成の場合には、ROIサムネイル表示を行う際に生成するように構成しても良い。
【0107】
以上説明したように、本実施形態においては、ROI部分のみをサムネイル化したROIサムネイルを指示に応じて表示するように構成することにより、ROIの内容をサムネイル画像から容易に把握することができる。
【0108】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIの内容についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0109】
■(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、上述の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0110】
図20は、本実施形態に係るデジタルカメラのにおける画像表示動作を示すフローチャートで、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されたプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことにより実現される。
【0111】
図20を第1の実施形態における表示処理を示す図15Bと比較すると明らかなように、本実施形態に係る画像表示装置の表示処理は、単色塗りつぶしする領域がROI以外(非ROI)となることのみ第1の実施形態と異なる。
従って、第1の実施形態と同一なステップS308〜S310の処理に付いての説明は省略する。
【0112】
ステップS315で、塗りつぶし領域を非ROIとすること以外は第1の実施形態でのステップS311と同様に、マスクサムネイル(及び必要であればROIサムネイルも)を生成する。
【0113】
そして、ステップS312で原画像のサムネイルを生成し、ステップS313で原画像のサムネイル上にマスクサムネイルを重畳表示する。重畳表示の結果例を図21に示す。図21に示すように、本実施形態においてはROIが指定された画像のサムネイルとして、ROIの内容のみが表示される。
【0114】
以上説明したように、本実施形態においては、ROIでない領域が単色で塗りつぶされたサムネイル画像を表示するため、ROIがどこにあるのか、いくつあるのかについて、サムネイル画像から容易に把握することができる。
【0115】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIが単色で塗りつぶされたサムネイル表示を行うことにより、ROIの有無及びその数、位置についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0116】
なお、第2の実施形態における原画像サムネイル画像表示として、本実施形態による表示を適用することも可能である。
【0117】
■(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、上述の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0118】
図22は、本実施形態に係るデジタルカメラのにおける画像表示動作を示すフローチャートで、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されたプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことにより実現される。
【0119】
図22を第1の実施形態における表示処理を示す図15Bと比較すると明らかなように、本実施形態に係る画像表示装置の表示処理は、サムネイル画像の生成時に、ROIを白黒に変換することのみ第1の実施形態と異なる。
従って、第1の実施形態と同一なステップS308〜S310の処理に付いての説明は省略する。
【0120】
ステップS317で、塗りつぶしを行う代わりに、ROIに指定された領域を他の領域よりも少ない色数(ここでは白黒)に変換とすること以外は第1の実施形態でのステップS311と同様に、マスクサムネイル(及び必要であればROIサムネイルも)を生成する。
【0121】
そして、ステップS319で非ROI部分のサムネイル、すなわち、ROI部分は除去した原画像のサムネイルを生成する。なお、マスクサムネイルを原画像のサムネイル上に重畳表示する際、マスクサムネイルの白黒に変換されたROI部分が原画像のサムネイルのROI相当部分からの影響を受けずに白黒表示可能であれば、本ステップにおいて第1の実施形態と同様に原画像全体のサムネイルを生成しても良い。
【0122】
ステップS313で原画像のサムネイル上にマスクサムネイルを重畳表示する。重畳表示の結果例を図23に示す。図23に示すように、本実施形態においてはROIが指定された画像のサムネイルとして、ROIの内容のみ白黒で、その他の部分はカラーで表示される。
【0123】
以上説明したように、本実施形態においては、ROIが白黒に変換されたサムネイル画像を表示するため、ROIがどこにあるのか、いくつあるのかについて、サムネイル画像から容易に把握することができる。
【0124】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIが白黒に変換されたサムネイル表示を行うことにより、ROIの有無及びその数、位置についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0125】
なお、第2の実施形態における原画像サムネイル画像表示として、本実施形態による表示を適用することも可能である。
【0126】
また、上記説明では非ROIをカラー表示とし、ROIを白黒表示としたが、非ROIを白黒表示し、ROIをカラー表示しても同様な効果が得られる。さらに、視覚上の差異が得られれば、ROI又は非ROIの一方を他方より少ない色数に変換(例えば、非ROIがフルカラーの場合、ROIは単色のグレースケールや白黒等2色に変換)することでも本実施形態の効果が得られる。
【0127】
■(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、上述の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0128】
図24は、本実施形態に係るデジタルカメラのにおける画像表示動作を示すフローチャートで、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されたプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことにより実現される。
【0129】
図24を第1の実施形態における表示処理を示す図15Bと比較すると明らかなように、本実施形態に係る画像表示装置の表示処理は、サムネイル画像とともにその画像に指定されたROIの数を合わせて表示することを特徴とする。
また、図24において、第1の実施形態と同一なステップS308〜S310の処理についての説明は省略する。
【0130】
ステップS320で、画像ファイルのメインヘッダMHのマスク情報(図7(b)参照)を参照し、画像に含まれるROIの数をカウントする。ステップS312で、メモリ制御部22を介して原画像のサムネイルを作成する。例えば、原画像が横1280画素、縦960画素の場合、例えば横160画素、縦120画素に縮小したサムネイル画像を生成し、画像表示メモリ24に書き込む。ステップS321で、ステップS312で作成され、画像表示メモリ24に書き込まれたサムネイル画像に、ステップS320でカウントしたROIの数を表す画像を重畳して書き込み、そのデータをD/A変換器26を介して画像表示部28により表示する。
【0131】
図25本実施形態によるサムネイル画像の表示例を示す図で、サムネイル画像の右上に、この画像に指定されているROI数が表示されている。図25の例では、3つのROIが指定されていることを表している。ROIの含まれない画像に対しては、「0」と表示するか、数字を表示しないことにより、ROIの含まれる画像であるか否かも容易に判別可能である。
【0132】
なお、ROIの数を表示するために用いる色は任意に決定可能であり、予め定めた特定の固定値を用いることも可能だが、サムネイル表示において目立つように、領域内の画素値もしくはROI周辺の領域の画素値と差が大きくなるよう動的に決定しても良い。この場合、ROI数の表示に使用する色は領域内もしくは周辺領域の画素値のヒストグラムや平均値等を用いて決定することが可能である。また、ROI数の表示位置についても右上に限らず任意の場所に設定することが可能である。
【0133】
以上説明したように、本実施形態においては、指定されているROIの数をサムネイルと対応づけて表示することにより、その画像に対してROIが指定されているのか、またいくつ指定されているのかについて、サムネイル画像から容易に把握することができる。
【0134】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIの数を合わせて表示することにより、ROIの有無及びその数についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0135】
■(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、第1の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0136】
図27は、本実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル画像の表示例で、第5の実施形態において説明した図24の処理を繰り返すことにより9つのサムネイル画像を表示している。図27では、枠が他のサムネイル画像の枠より太く示されるサムネイル画像が現在選択されていることを表す。
【0137】
図26は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるサムネイル画像の表示動作を示すフローチャートである。この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されているプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことによって実現される。なお、図26の処理は、サムネイル画像の閲覧状態において実行される。まず、図26において、第2の実施形態において説明した図17と同一処理のステップについては同一参照数字を付した。
【0138】
第2の実施形態における表示処理の説明に用いた図17、図18と本実施形態における図26、図27との比較から分かるように、本実施形態は原画像のサムネイル表示が第5の実施形態によるものであること、ROIサムネイル表示時に同一画像に設定されたROIの番号/総数が表示されること以外の基本的処理は第2の実施形態と共通である。
【0139】
以下、図26、図27及び領域指定レバー65の操作を示す図19を用いて、本実施形態に係る画像表示処理について説明するが、
ステップS401において、領域指定レバー65が操作されたか否かをチェックする。操作が検知された場合、ステップS402においてその操作が方向指示レバー65a〜65dのいずれかの操作であるか、あるいは確定ボタン65eの操作であるかを調べる。
【0140】
方向指示レバー65a〜65dが操作された場合、ステップS403へ移行し、現在ROIサムネイルを表示中でなければ、指定された方向にフォーカスを1つ移動させる(ステップS404)。
【0141】
例えば、図27(a)に示すような表示状態(原画像のサムネイルが表示されている状態)において、図19(a)に示すようにユーザが右方向指示レバー65bを押下すると、システム制御部50はフォーカス(選択されていることを示す太枠の表示)を現在の右に表示されたサムネイルに移動する(ステップS404)。この状態を図18(b)に示す。重畳表示が完了したら、ステップS401へ戻って領域指定レバー65の操作検出を継続する。
【0142】
次に、図27(b)の状態で、ユーザが領域指定レバー65の確定ボタン65eを押下する(図19(b))と、処理はステップS401からステップS402へ移行し、確定ボタン65eは方向指示レバーではないため、処理はステップS407へ移行する。
【0143】
ステップS407では、現在フォーカスされている表示画像が原画像のサムネイルか、その原画像に含まれるROIのサムネイル(上述のROIサムネイル)かを調べる。そして、原画像のサムネイルが表示されている場合(図27(b))には、その原画像の最初のROIサムネイルを表示する(ステップS410)。そして、ステップS401へ戻って領域指定レバー65の操作検出を継続する。なお、ステップS410で表示されるROIサムネイルは、原画像のサムネイルを生成する際に生成しておいても良いし、ステップS410で生成しても良い。
【0144】
ステップS410においてROIサムネイルを生成する場合には、まず記録媒体200に保存されている圧縮原画像を読み出し、圧縮伸長回路32により圧縮画像の解凍(伸長)を行い、メモリ制御回路22によりメモリ30へ書き込む。そして、原画像ファイルのメインヘッダMHのマスク情報からROIの有無及び位置を検出し、ROI指定がある場合にはROIの画像を予め定めたサムネイルの大きさに縮小して画像表示メモリ24に書き込む。そして、メインヘッダMHのマスク情報を参照してカウントしたROIの総数と、表示を行うROIの番号とを、例えば「(ROIの番号)/(ROIの総数)」という形式で画像表示メモリ24に保持したROIサムネイルに重畳して書き込み、このROIサムネイルをD/A変換器26を介して画像表示部28により表示する。
【0145】
なお、ROIの番号はメインヘッダMHのマスク情報に書き込まれた順であっても、原画像中の位置から定めても良い。第2の実施形態では原画像で最も左上に位置するROIのサムネイルを最初に表示したが、本実施形態ではマスク情報に書き込まれた順で採番する。
【0146】
予めROIサムネイルを生成する場合も同等の処理を行った後、生成したROIサムネイルを原画像サムネイルと対応づけて例えばメモリ30または画像表示メモリ24に格納しておく。
図27(c)の例では、ROIサムネイルの表示により、表示中のROIがその画像に指定された2つのROIうち1番目のROIであることが分かる。
【0147】
本実施形態に係る画像表示装置では、ROIサムネイルが表示された状態で領域指定レバー65a〜65dが操作されると、同一画像内に指定されたROIのサムネイルを巡回的に順次表示する。すなわち、図27(c)の状態で下方向指示レバー65cが押下されると(図19(c))、表示処理はステップS401、S402、S403と移行し、ステップS403において現在ROIサムネイルが表示されているため、ステップS408において次のROIサムネイル表示を行う(図27(d))。なお、図26では詳細を省略しているが、上方向指示レバー65aが押下された場合には、ステップS408で前のROIサムネイルを表示するように構成しても良い。また、左右の方向指示レバー65b、65dが操作された場合には、無視してもよいし、次又は前のROIサムネイルを表示するように構成してもよい。
【0148】
ROIサムネイルが表示された状態で確定ボタン65eが操作されると、本実施形態に係る画像表示装置では原画像のサムネイル表示に復帰する。すなわち、図27(c)又は図27(d)の状態で確定ボタン65eが押下されると、表示処理はステップS401、S402、S407と移行し、ROIサムネイルが表示中であるため、ステップS409へ移行して原画像サムネイル表示を行う(図27(b))。
【0149】
以上説明したように、本実施形態においては、ROI部分のみをサムネイル化したROIサムネイルを指示に応じて表示するように構成することにより、ROIの内容をサムネイル画像から容易に把握することができる。また、ROIサムネイルには同一画像に指定されたROIの総数及び表示中のROIの番号が合わせて表示されるため、現在表示されている画像がROIなのか原画像のサムネイルなのかが判別可能となるほか、何番目のROIを表示しているのかが直ちに理解される。
【0150】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIの内容についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0151】
■(第7の実施形態)
次に、本発明の第7の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、上述の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0152】
図28は、本実施形態に係るデジタルカメラのにおける画像表示動作を示すフローチャートで、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されたプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことにより実現される。
図28のステップS308〜S310の処理は第1の実施形態と同一なため、これらステップについての説明は省略する。
【0153】
ステップS331で、画像ファイルのメインヘッダMHのマスク情報(図7(b)参照)から、画像に含まれるROIを抽出し、メモリ制御22を介してROIのサムネイル画像を作成する。例えば横640画素、縦480画素の大きさを有するROIを、予め定められた大きさ、例えば横160画素、縦120画素の大きさのサムネイルに縮小し、画像表示メモリ24に書き込む。同一画像中に複数のROIが指定されている場合には、各ROIについてサムネイルを生成し、同様に画像表示メモリ24に書き込む。
【0154】
ステップS332で、メモリ制御22を介して原画像のサムネイルを作成する。ただし、本実施形態では、原画像サムネイルはROIサムネイルよりも大きく生成する。例えば原画像が横1280画素、縦960画素の場合、サムネイル画像を横320画素、縦240画素というように縮小を行い画像表示メモリ24に書き込む。
【0155】
ステップS333で、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、画像表示部28の画面を左右に分割表示する。この時、本実施形態においては左右を均等に分割するのではなく、図29に示すように左側画面が右側画面より大きくなるように分割する。
【0156】
ステップS334では、図29に示す様に分割された画面の左側に、画像表示メモリ24に書き込まれた原画像のサムネイル画像データを、メモリ制御回路22により画像表示メモリ24から読み出し、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。
【0157】
ステップS335では、図29に示す様に分割された画面の右側に、画像表示メモリ24に書き込まれたROIのサムネイル画像データを、メモリ制御回路22により画像表示メモリ24から読み出し、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。
【0158】
なお、ステップS331及びステップS332で生成するサムネイルの大きさは、表示画面の分割比率に応じて適宜定めることが可能である。また、左側画面に表示される元画像(のサムネイル)に設定されたROIのサムネイルの全てが右側画面に収まるようにROIサムネイルの大きさを定めると、使い勝手の点から好ましいが、ROIの数が多くなるとROIサムネイルの視認性が落ちるので、ROIの総数に応じて判断しても良い。
【0159】
また、画面の分割比率は固定であっても、ユーザが動的に設定可能であっても良い。動的に設定可能である場合には、分割比率が変更される都度図28のステップS331以降の処理を実施し、新しい大きさのサムネイルを作成すればよい。また、原画像サムネイルとROIサムネイルの表示領域を左右入れ替えても良い。さらに、上下に画面を分割しても良い。
【0160】
さらに、原画像サムネイルとして、第1、第3及び第4の実施形態で説明したサムネイルを表示するようにしても良い。
【0161】
以上説明したように、本実施形態においては、表示画面を分割し、原画像サムネイルの表示領域とROIサムネイルの表示領域を設けることによって、原画像と指定されたROIの内容及び数を容易に把握することができる。
【0162】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ROIの内容についてユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0163】
■(第8の実施形態)
次に、本発明の第8の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、第1の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0164】
図31(a)は、本実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル画像の初期表示状態で、第7の実施形態において説明した図28の表示処理を実行して原画像サムネイル及びROIサムネイル画像を表示したものである。なお、以下の説明において、分割画面左側を原画像表示領域、右側をROI表示領域と呼ぶが、ダウ7の実施形態において説明したように、左右が入れ替わっても、上下に分割される場合でも本実施形態に係る発明を適用可能である。
【0165】
図32は、図12で説明した領域指定レバー65の操作を説明する図である。図32において65hはデジタルカメラのユーザーの指であり、図32(a)〜(d)はそれぞれ、指65hが示された位置のレバー又はボタンが押下される操作がなされたことを意味する。
【0166】
図30は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるサムネイル画像の表示動作を示すフローチャートである。この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されているプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことによって実現される。なお、図30の処理は、サムネイル画像の閲覧状態において実行される。なお、図30において、図17と同様の処理については同じ参照数字を付した。
【0167】
ステップS401及びS402においては、第2の実施形態において説明したように、領域指定レバー65の操作有無及び操作が方向指示レバー65a〜65dのいずれかの操作であるか、あるいは確定ボタン65eの操作であるかを調べる。操作が確定ボタン65eの押下であった場合には、ステップS401に戻る。
【0168】
操作が方向指示レバー65a〜65dに対するものであった場合、ステップS421において、それが右方向指示レバー65bであるかを調べる。図32(a)に示す例では、右方向指示レバー65bが操作されているので、処理はステップS422へ移行する。
【0169】
ステップS422では、現在ROI表示領域が拡大表示されているか否かを調べる。既にROI表示領域が拡大表示されている場合には、何も行わずステップS402へ戻る。一方、図31(a)に示すように原画像表示領域が拡大表示されている場合には、ステップS423において拡大表示領域を入れ替え、ROI表示領域を拡大表示領域とする。具体的には、画面表示における表示領域の境界位置を変更(本実施形態では左に移動)し、これまで大きく表示されていた原画像サムネイルを縮小して原画像表示領域に表示するとともに、この原画像サムネイルに対応するROIサムネイルをROI表示領域に拡大表示する(ステップS424、図33(b))。
【0170】
なお、本実施形態においては、原画像表示領域及びROI表示領域の何れにも、表示可能な範囲で複数のサムネイル画像を表示するものとする。複数のサムネイル画像の表示は、上述の実施形態のいずれか、例えば第7の実施形態でのサムネイル画像生成処理(ステップS308〜S332)を繰り返すことで実現できる。従って、拡大表示領域を入れ替える場合、図33(b)に示すように、これまで拡大表示されていた原画像を単に縮小表示に切り替えるだけでなく、その前後の原画像についても縮小表示を行っている。また、ROI画像を拡大表示する場合、拡大表示に切り替えられた直後は最初のROI(複数のROIがある場合)から表示する。さらに、本実施形態では、複数のROIが指定された原画像についてROI画像を拡大表示する場合、図33(b)に示すように、ROI表示領域の略中央部には全体が表示されるROIサムネイルを配置するとともに、他のROIサムネイルの上部又は下部の一部を表示することで、複数のROIサムネイルが存在することをユーザに認識させることができる。
【0171】
このような表示は、ROIサムネイルのみならず、原画像サムネイルの表示に対して適用しても良い。もちろん、第6の実施形態と本実施形態を組み合わせ、ROIの数に関する情報を含ませたサムネイルを表示するように構成することも可能であるし、画像が表示されない部分に「(領域中央に表示されている原画像(又はROI)の番号)/(原画像(又は同一原画像に指定されたROI)の総数)」等の情報を表示するように構成することも可能である。
【0172】
図30の説明に戻って、ステップS424での処理が終了すると、再びステップS401へ戻ってレバー操作の検出が行われる。ここで、図32(b)に示すように下方向指示レバー65cが操作されると、ステップS401→ステップS402→ステップS421→ステップS425と移行する。ステップS425では、操作が左方向指示レバー65dの操作かどうかを調べる。この場合、下方向指示レバー65cの操作なので、ステップS426へ移行する。
【0173】
ステップS426では、現在拡大表示されている画像を、操作された方向指示レバーに応じて変更する。本実施形態においては、上方向指示レバー65aが操作された場合には現在の1つ前の画像を、下方向指示レバー65cが操作された場合には現在の1つ後の画像を拡大表示(領域の中央に表示)するものとする。従って、図31(b)の状態で下方向指示レバー65cが操作された場合、システム制御部50はROI表示領域の中央に表示されるROI画像を次の画像に変更する(図31(c))。ステップS426の処理が終了すると、ステップS401へ戻る。
【0174】
図31(b)や図31(c)のように、ROI表示領域が拡大表示された状態で、左方向指示レバー65dが操作された場合、処理はステップS402→ステップS421→ステップS425→ステップS427と移行する。
【0175】
ステップS427では、現在拡大表示されているのが原画像表示領域であるか否かを調べる。原画像表示領域が拡大表示された状態であれば何もせずステップS401へ戻る。一方、ROI表示領域が拡大表示されている場合には、ステップS423及びステップS424で行ったように、拡大表示領域の入れ替え処理を行う。
【0176】
すなわち、画面表示における表示領域の境界位置を変更(本実施形態では右に移動)し、これまで大きく表示されていたROIサムネイルを縮小してROI表示領域に表示するとともに、このROIサムネイルに対応する原画像サムネイルを原画像表示領域に拡大表示し、最初の状態に戻る(図33(a))。
【0177】
一方、図31(a)のように、原画像表示領域が拡大表示された状態で上方向指示レバー65aが操作された場合、処理はステップS402→ステップS421→ステップS425→ステップS426と移行する。そして、ステップS426で、ROI画像の場合と同様、上方向指示レバー65aが操作された場合には現在の1つ前の画像を、下方向指示レバー65cが操作された場合には現在の1つ後の画像を拡大表示(領域の中央に表示)する。従って、図31(a)の状態で上方向指示レバー65aが操作された場合、システム制御部50は原画像表示領域に表示される原画像サムネイルを次の画像に変更する(図31(d))。なお、表示される原画像サムネイルが変化した場合には、ROI表示領域におけるROIサムネイルの表示も対応するものに更新することは言うまでもない。ステップS426の処理が終了すると、ステップS401へ戻る。
【0178】
以上説明したように、本実施形態においては、表示画面を分割し、原画像サムネイルの表示領域とROIサムネイルの表示領域を設けるとともに、ユーザの指示によって原画像サムネイルとROIサムネイルを選択的に拡大表示することによって、原画像と指定されたROIのみならず、その内容を容易に把握することができる。
【0179】
特に、拡大表示領域を動的に変更可能としたので、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0180】
■(第9の実施形態)
次に、本発明の第9の実施形態に係る画像表示装置について説明する。なお、以下の説明においても、上述の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0181】
図33は、本実施形態に係るデジタルカメラのにおける画像表示動作を示すフローチャートで、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されたプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことにより実現される。
【0182】
図33のステップS308〜S310の処理は第1の実施形態と、ステップS331〜S332は第7の実施形態と同一なため、これらステップについての説明は省略する。ただし、ステップS331〜S332で作成するサムネイルの大きさは、原画像サムネイル、ROIサムネイルとも予め定められた大きさ(原画像サムネイルの方が大きい)で行うものとする。
【0183】
ステップS341で、ステップS331において画像表示メモリ24に書き込まれた原画像のサムネイル画像データを、メモリ制御回路22により読み出し、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。この際、本実施形態においては、図34に示すように、複数の原画像のサムネイル画像が画像表示部28の上部に水平に配置して表示を行う。従って、原画像サムネイルの大きさは画像表示部28の水平方向の表示画素数と、最大同時表示数とから決定することができる。
【0184】
次に、ステップS342で、画像表示メモリ24に書き込まれたROIサムネイル画像データを、メモリ制御回路22により読み出し、D/A変換器26を介して画像表示部28に表示する。本実施形態においては、図34に示すように、ROIサムネイルは対応する原画像サムネイルの下に並べて表示する。ROIサムネイルの大きさは画像表示部28の垂直方向の表示画素数と、原画像サムネイルの縦方向の大きさ並びにROIサムネイルの最大同時表示数とから決定することができる。なお、上述したように、本実施形態においては、原画像サムネイルの方がROIサムネイルよりも大きくなるようにサムネイルの大きさを決定する。
【0185】
なお、本実施形態の変形例として、図35に示すように、原画像サムネイルを画像表示部28の左右いずれかの端部に垂直に配置し、対応するROIサムネイルを原画像サムネイルの横に並べて配置するようにしてもよい。この場合、図33のステップS341で原画像サムネイルを水平方向ではなく画像表示部28の左右いずれか(図35では左)の端部に垂直方向に表示し、ステップS342でROIサムネイルを対応する原画像サムネイルの右に水平に並べて表示すればよい。
【0186】
従って、この変形例において、ステップS331で生成する原画像サムネイルの大きさは画像表示部28の垂直方向の表示画素数と最大同時表示数とから決定することが、ステップS332で生成するROIサムネイルの大きさは原画像サムネイルの横方向の大きさ並びにROIサムネイルの最大同時表示数とから決定することができる。
【0187】
以上説明したように、本実施形態においては、原画像サムネイルと対応するROIサムネイルを並べて配置すると共に、原画像サムネイルをROIサムネイルよりも大きくすることにより、原画像サムネイルとROIサムネイルとの主従関係が視覚的に把握できるほか、設定されたROIの数、内容もROIサムネイルから同時に把握することが可能となる。
【0188】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0189】
■(第10の実施形態)
次に、本発明の第10の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、第1の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0190】
図37(a)は、本実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル画像の初期表示状態で、第9の実施形態において説明した図33の表示処理を実行して原画像サムネイル及びROIサムネイル画像を表示したものである。
【0191】
図38は、図12で説明した領域指定レバー65の操作を説明する図である。図38において65hはデジタルカメラのユーザーの指であり、図38(a)〜(d)はそれぞれ、指65hが示された位置のレバー又はボタンが押下される操作がなされたことを意味する。
【0192】
図36は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるサムネイル画像の表示動作を示すフローチャートである。この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されているプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことによって実現される。なお、図36の処理は、サムネイル画像の閲覧状態において実行される。なお、図36において、図17と同様の処理については同じ参照数字を付した。
【0193】
ステップS401及びS402においては、第2の実施形態において説明したように、領域指定レバー65の操作有無及び操作が方向指示レバー65a〜65dのいずれかの操作であるか、あるいは確定ボタン65eの操作であるかを調べる。操作が確定ボタン65eの押下であった場合には、ステップS401に戻る。
【0194】
操作が方向指示レバー65a〜65dに対するものであった場合、ステップS431において、それが右又は左方向指示レバー65b又は65dであるかを調べる。図38(a)に示す例では、右方向指示レバー65bが操作されているので、処理はステップS432へ移行する。
【0195】
ステップS432において、現在拡大表示(最上段に表示)されているサムネイルが、ROIサムネイルであるか否かを調べる。図37(a)の状態において現在フォーカスされている左上のサムネイル画像は原画像サムネイルであるため、ステップS434へ移行する。ステップS434では、操作されたキーに応じてフォーカスの移動を行う。すなわち、図38(a)に示すように右方向指定レバー65bが操作された場合にはフォーカスを1つ右の原画像サムネイルに移動し(図37(b))、ステップS401へ戻る。
【0196】
図37(b)の状態で下方向指示レバー65cが操作されると(図38(b))、処理はステップS402→ステップS431→ステップS433と移行する。ステップS433では、現在フォーカス中の拡大表示サムネイルの内容を、操作された指示レバーの方向に応じて、原画像サムネイルと対応するROIサムネイルの中で巡回的に変更する。すなわち、図38(b)に示すように下方向指示レバー65cが操作された場合には、現在拡大表示されているサムネイルの直下に縮小表示されているサムネイルを拡大表示すると共に、これまで拡大表示されていたサムネイルを最下段に移動させて縮小表示し、残りの縮小表示されていたサムネイルの位置を1つずつ上にずらす。表示内容を更新したら、ステップS401へ戻る。
【0197】
また、図37(b)の状態で上方向指示レバー65aが操作された場合には、最下段に縮小表示されていたサムネイルを拡大表示すると共に、これまで拡大表示されていたサムネイルを1つ下に移動させて縮小表示し、残りの縮小表示されていたサムネイルの位置を1つずつ下にずらす。なお、ROIの数が最大同時表示数よりも多い場合、少なくとも最下段(となるべき)サムネイルは表示されない。拡大表示されるサムネイルの大きさと、縮小表示されるサムネイルの大きさ、及び画像表示部28の表示領域の大きさは予め分かっているため、このような場合には、実際に表示すべきサムネイルについてのみ表示処理を行う。
【0198】
実際に表示すべきサムネイルの管理は、任意の方法で行うことが可能である。例えば、原画像に「0」、指定されたROIに「1」から順番に番号を付与し、表示中のサムネイルの番号をメモリ30に格納しておき、表示すべきサムネイルに変更があった場合にはメモリ30に格納したサムネイルの番号を1つずつ増加又は減少することにより更新する。そして、メモリ30に格納された番号に対応するサムネイルを表示する。この際、最初に格納されている番号に対応するサムネイルを拡大表示し、残りの番号に対応するサムネイルは縮小表示すれば図37に示すような表示が可能である。
【0199】
図37(c)のように、ROIサムネイルが拡大表示(最上段に表示)されている状態で、左右いずれかの方向指示レバー65b、65dが操作された場合、処理はステップS402→ステップS431→ステップS432→ステップS435と移行する。ステップS435では、現在拡大表示されているROIサムネイルに対応する原画像サムネイルが拡大表示されるように表示状態を初期化する。それにより、表示状態は図37(b)の状態に戻る。
【0200】
この状態で図38(d)に示すように右方向指示レバー65bが操作されると、処理はステップS402→ステップS431→ステップS432→ステップS434と移行し、右隣の原画像サムネイルにフォーカスを移動させる。
【0201】
なお、図37(d)の状態でさらに右方向指示レバー65bが操作された場合、図37では原画像サムネイルの総数が3であるので、フォーカスは左端の原画像サムネイルへ移動する。原画像サムネイルの総数が4以上の(最大同時表示数より多い)場合には、新しい原画像サムネイル(及び対応するROIサムネイル)が右端に表示され、フォーカスがこの新しい原画像サムネイルに移動する。また、同時にこれまで左端に表示されていた原画像サムネイル及び対応するROIサムネイルは表示されなくなり、残りの原画像サムネイル及び対応するROIサムネイルは表示位置を1つ左にずらされる。
【0202】
さらに、サムネイル表示を図35に示したように横方向にした場合にも本実施形態を適用可能である。この場合、上述した左右方向指示レバーの操作に対応した処理と、上下方向指示レバーの操作に対応した処理とを入れ替えれば良い。
【0203】
以上説明したように、本実施形態においては、原画像サムネイルと対応するROIサムネイルを並べて配置すると共に、ユーザの指示に応じて原画像サムネイルと対応するROIサムネイルのうち任意のサムネイルを拡大表示することが可能となるため、サムネイル表示において原画像に設定されたROIの内容をさらに詳しく確認することが可能となる。
【0204】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0205】
■(第11の実施形態)
次に、本発明の第11の実施形態に係る画像表示装置における表示処理について説明する。なお、以下の説明においても、第1の実施形態と同様、図10及び図11に示したデジタルカメラを本実施形態に係る画像表示装置の一例として説明する。
【0206】
図40(a)は、本実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル画像の初期表示状態で、第9の実施形態において説明した図33の表示処理を実行して原画像サムネイル及びROIサムネイル画像を表示したものである。
【0207】
図41は、図12で説明した領域指定レバー65の操作を説明する図である。図41において65hはデジタルカメラのユーザーの指であり、図41(a)〜(d)はそれぞれ、指65hが示された位置のレバー又はボタンが押下される操作がなされたことを意味する。
【0208】
図39は、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるサムネイル画像の表示動作を示すフローチャートである。第10の実施形態で説明した図36との比較から明らかなように、本実施形態における表示動作は、上下方向指示レバーの操作によってサムネイルの表示位置は変わらずにフォーカスが移動し、フォーカスされたサムネイルが拡大表示される点以外は第10の実施形態と同一である。
【0209】
なお、この処理は例えば図11のメモリ52に記憶されているプログラムをシステム制御部50が実行し、必要な制御を行うことによって実現される。なお、図39の処理は、サムネイル画像の閲覧状態において実行される。なお、図39において、図36と同様の処理については同じ参照数字を付した。
【0210】
ステップS401及びS402においては、第2の実施形態において説明したように、領域指定レバー65の操作有無及び操作が方向指示レバー65a〜65dのいずれかの操作であるか、あるいは確定ボタン65eの操作であるかを調べる。操作が確定ボタン65eの押下であった場合には、ステップS401に戻る。
【0211】
操作が方向指示レバー65a〜65dに対するものであった場合、ステップS431において、それが右又は左方向指示レバー65b又は65dであるかを調べる。図41(a)に示す例では、右方向指示レバー65bが操作されているので、処理はステップS432へ移行する。
【0212】
ステップS432において、現在拡大表示されているサムネイルが、ROIサムネイルであるか否かを調べる。図40(a)の状態において現在フォーカスされている左上のサムネイル画像は原画像サムネイルであるため、ステップS434へ移行する。ステップS434では、操作されたキーに応じてフォーカスの移動を行う。すなわち、図41(a)に示すように右方向指定レバー65bが操作された場合にはフォーカスを1つ右の原画像サムネイルに移動し(図40(b))、ステップS401へ戻る。
【0213】
図40(b)の状態で下方向指示レバー65cが操作されると(図41(b))、処理はステップS402→ステップS431→ステップS436と移行する。ステップS436では上下方向指示レバーの操作に応じてフォーカスを上下に移動させる。ここでは下方向指示レバー65cが操作されているため、フォーカスを1つ下に移動する。そして、ステップS437へ移行し、フォーカスが移動したサムネイルを拡大表示させる。また、同時にこれまで拡大表示されていたサムネイルについては縮小表示に切り替える(図40(c))。これらサムネイルの拡大、縮小処理は例えば図33におけるステップS308〜S332の処理を利用して行うことが可能である。
【0214】
また、図40(b)の状態で上方向指示レバー65aが操作された場合には、最下段にフォーカスを移動し、縮小表示されていたサムネイルを拡大表示すると共に、原画像サムネイルを縮小表示する。
【0215】
図40(c)のように、ROIサムネイルが拡大表示されている状態で、左右いずれかの方向指示レバー65b、65dが操作された場合、処理はステップS402→ステップS431→ステップS432→ステップS435と移行する。ステップS435では、現在拡大表示されているROIサムネイルに対応する原画像サムネイルが拡大表示されるように表示状態を初期化する。それにより、表示状態は図40(b)の状態に戻る。
【0216】
なお、ROIサムネイルが拡大されている状態で左右方向指示レバーが操作された場合には、レバー操作を無視して単にステップS401へ戻るように構成しても良い。
【0217】
図40(b)の状態で図41(d)に示すように右方向指示レバー65bが操作されると、処理はステップS402→ステップS431→ステップS432→ステップS434と移行し、右隣の原画像サムネイルにフォーカスを移動させる。
【0218】
なお、ROIの数が画像表示部28の縦方向のサムネイル最大同時表示数を超える場合や、原画像の総数が画像表示部28の横方向のサムネイル最大同時表示数を超える場合には、第10の実施形態で説明したように、巡回的に表示するROIサムネイルや原画像サムネイルを変更するように構成することも可能である。
【0219】
さらに、サムネイル表示を図35に示したように横方向にした場合にも本実施形態を適用可能である。この場合、上述した左右方向指示レバーの操作に対応した処理と、上下方向指示レバーの操作に対応した処理とを入れ替えれば良い。
【0220】
以上説明したように、本実施形態においては、原画像サムネイルと対応するROIサムネイルを並べて配置すると共に、ユーザの指示に応じて原画像サムネイルと対応するROIサムネイルのうち任意のサムネイルを拡大表示することが可能となるため、サムネイル表示において原画像に設定されたROIの内容をさらに詳しく確認することが可能となる。
【0221】
特に、デジタルカメラ等、サムネイルを表示する画像表示部が小型のLCDのように、限られた面積、限られた画素数でサムネイル表示を行う場合においても、ユーザに分かりやすい表示を行う事が可能となった。
【0222】
【他の実施形態】
上述の実施形態においては、原画像サムネイルにマスクサムネイル(第1の実施形態の場合)等を重畳表示することによりサムネイル表示を行うように説明したが、マスクサムネイルを利用せず、重畳表示された状態を表す1つのサムネイルを作成し、通常のサムネイルとて切り替え表示するように構成しても良い。
【0223】
例えば第1の実施形態においては、原画像のうちROI領域を塗りつぶしたサムネイルを生成し、このサムネイルを表示するように構成しても良い。
【0224】
また、マスクサムネイルを生成する場合、例えば1つのROI毎にマスクサムネイルを生成し、複数のマスクサムネイルを重畳表示するように構成しても良い。
【0225】
また、第2の実施形態のように、フォーカスされたサムネイルのみROIを塗りつぶして表示する場合には、マスクサムネイルの表示を切り替える代わりに、原画像のうちROIを塗りつぶしたサムネイルと、通常の原画像サムネイルとの表示を切り替えるように構成しても良い。
【0226】
上述の実施形態においては、デジタルカメラを本発明に係る画像表示装置の一例として説明したが、デジタルカメラの有する撮像、符号化等の圧縮画像の表示に関わらない機能構成は本発明とは本質的に無関係である。本発明はJPEG2000方式におけるROIのように、画像中に他の領域と異なる特性での圧縮符号化が指定された領域を部分を有する圧縮画像ファイルに格納された画像を表示する機能を有する任意の機器に適用しうる。なお、本発明に係る画像表示装置において圧縮画像ファイルの復号化処理は必須でない。
【0227】
また、実施形態で説明した各種表示動作のいくつかを切り替えて使用可能な画像表示装置もまた本発明に含まれる。
【0228】
さらに、本文中でも説明したが、複数の実施形態を組み合わせた構成も又可能であり、そのような組み合わせも又本発明に含まれる。実施形態の組み合わせは、本文中で述べた物に限定されるものではない。例えば、第5及び第6の実施形態で説明したような番号表示は、他の全ての実施形態と組み合わせることが可能である。
【0229】
尚、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いて当該プログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムを実行することによって同等の機能が達成される場合も本発明に含む。この場合、例えば領域指定レバー12はキーボードやマウスなど、コンピュータ装置が利用可能な任意のユーザインタフェースで実現することが可能である。
【0230】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0231】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0232】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW等の光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリなどがある。
【0233】
有線/無線通信を用いたプログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイル等、クライアントコンピュータ上で本発明を形成するコンピュータプログラムとなりうるデータファイル(プログラムデータファイル)を記憶し、接続のあったクライアントコンピュータにプログラムデータファイルをダウンロードする方法などが挙げられる。この場合、プログラムデータファイルを複数のセグメントファイルに分割し、セグメントファイルを異なるサーバに配置することも可能である。
【0234】
つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムデータファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるサーバ装置も本発明に含む。
【0235】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件を満たしたユーザに対して暗号化を解く鍵情報を、例えばインターネットを介してホームページからダウンロードさせることによって供給し、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0236】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0237】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0238】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、他の領域とは異なる特性での圧縮符号化がなされた特定領域を含んだ画像データを表示する画像表示装置において、サムネイル表示のような縮小表示状態であっても特定領域の有無や数を容易に把握することが可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置が使用可能な符号化器の全体構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の離散ウェーブレット変換部3により出力されるサブバンドの構成例を示す図である。
【図3】図1のエントロピ符号化部で行われるコードブロック分割を説明する図である。
【図4】ROIに係る変換係数を特定するためのマスクを説明する図である。
【図5】図1の符号列形成部の処理を説明する図である。
【図6】図1の符号列形成部の処理を説明する図である。
【図7】図1の符号列形成部で生成される符号列の構成例を示す図である。
【図8】図1の符号化器にて得られた符号列を復号する復号器の全体構成例を示すブロック図である。
【図9】図8の符号化器におけるサブバンド復号化を説明する図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像表示装置としてのデジタルカメラの斜視図である。
【図11】図10に示すデジタルカメラの内部構成例を示すブロック図である。
【図12】図11における領域指定レバー65の構成例を示す図である。
【図13】第1の実施形態に係るデジタルカメラにおける領域指定時の画面表示例を説明する図である。
【図14】第1の実施形態に係るデジタルカメラで生成される動画ファイルの構成例を示す図である。
【図15A】第1の実施形態に係るデジタルカメラの撮影及び画像ファイル記録動作を示すフローチャートである。
【図15B】第1の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図16】第1の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図17】第2の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図18】第2の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図19】図18の説明に用いる、領域指定レバー65操作を示す図である。
【図20】第3の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図21】第3の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図22】第4の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図23】第4の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図24】第5の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図25】第5の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図26】第6の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図27】第6の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図28】第7の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図29】第7の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図30】第8の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図31】第8の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図32】図31の説明に用いる、領域指定レバー65操作を示す図である。
【図33】第9の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図34】第9の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図35】第9の実施形態の変形例に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図36】第10の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図37】第10の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図38】図37の説明に用いる、領域指定レバー65操作を示す図である。
【図39】第11の実施形態に係るデジタルカメラの画像表示動作を示すフローチャートである。
【図40】第11の実施形態に係るデジタルカメラのサムネイル表示例を示す図である。
【図41】図40の説明に用いる、領域指定レバー65操作を示す図である。
Claims (22)
- 原画像データを読み込む読み込み手段と、
前記原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定手段と、
前記関心領域が設定されている場合、当該関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得手段と、
前記原画像データ及び前記領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小手段と、
表示手段と、
複数の前記縮小画像を、選択可能に前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段が、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、前記選択された縮小画像の前記原画像データ中に前記関心領域が設定されているか否かを前記判定手段によって判定し、設定されていると判定される場合には、前記選択された縮小画像の前記関心領域を他の領域と識別可能に表示し、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させることを特徴とする画像表示装置。 - 前記表示制御手段が、前記選択された縮小画像の原画像データに設定された前記関心領域の数に応じた表示を行わせることを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
- 前記選択された縮小画像の原画像データに関心領域が設定されている場合、前記表示制御手段が、前記関心領域又は前記関心領域以外の領域を所定の単色で塗りつぶした原画像の縮小画像を前記選択された縮小画像として表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。
- 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記原画像の縮小画像と同一サイズを有し、前記関心領域又は前記関心領域以外の領域が所定の色で塗りつぶされたマスク縮小画像とを生成し、
前記選択された縮小画像の原画像データに関心領域が設定されている場合、前記表示制御手段が、前記選択された縮小画像に、対応した前記マスク縮小画像を重畳表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。 - 前記選択された縮小画像の原画像データに関心領域が設定されている場合、前記表示制御手段が、前記関心領域と前記関心領域以外の領域の一方を他方より少ない色数に変換した原画像の縮小画像を前記選択された縮小画像として表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。
- 前記選択された縮小画像の原画像データに関心領域が設定されている場合、前記表示制御手段が、前記関心領域情報に含まれる、原画像中の前記関心領域の数を表す画像を含んだ前記原画像の縮小画像を前記選択された縮小画像として表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。
- 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記原画像の縮小画像と同一サイズを有し、前記関心領域情報に含まれる、原画像中の前記関心領域の数を表す画像を含んだ領域数画像とを生成し、
前記選択された縮小画像の原画像データに関心領域が設定されている場合、前記表示制御手段が、前記選択された縮小画像に、対応した前記領域数画像を重畳表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。 - 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記関心領域の縮小画像を生成し、
前記表示制御手段が、外部からの指示により、前記関心領域又は前記関心領域以外の領域を所定の単色で塗りつぶした原画像の縮小画像の代わりに、当該原画像に対応する前記関心領域の縮小画像を表示させることを特徴とする請求項3記載の画像表示装置。 - 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記関心領域の縮小画像を生成し、
前記表示制御手段が、外部からの指示によって、前記選択された前記縮小画像及び前記マスク縮小画像の代わりに、当該縮小画像に関連する前記関心領域の縮小画像を表示させることを特徴とする請求項4記載の画像表示装置。 - 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、同一の原画像に含まれる前記関心領域の総数及び同一原画像中の何番目の関心領域であるかを示す番号とを表す画像を含んだ前記関心領域の縮小画像を生成し、
前記表示制御手段が、外部からの指示によって、前記選択された縮小画像の代わりに、当該縮小画像に関連する前記関心領域の縮小画像を表示させることを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。 - 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記関心領域の縮小画像と、同一の原画像に含まれる前記関心領域の総数及び同一原画像中の何番目の関心領域であるかを示す番号とを表す画像を有する通し番号画像を生成し、
前記表示制御手段が、外部からの指示によって、前記選択された縮小画像の代わりに、前記関心領域の縮小画像と、前記通し番号画像を重畳表示させることを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。 - 前記画像縮小手段が、前記原画像の縮小画像と、前記関心領域の縮小画像を生成し、
前記表示制御手段が、前記選択された縮小画像及び対応する前記関心領域の縮小画像とを、別の表示領域に表示させるとともに、前記選択された縮小画像を前記関心領域の縮小画像よりも大きく表示させることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像表示装置。 - 前記表示制御手段が、外部からの指示に応じて前記選択された縮小画像と前記関心領域の縮小画像の一方を他方よりも大きく表示させることを特徴とする請求項12記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記表示手段の上部領域に前記原画像の縮小画像を水平方向に並べて表示させると共に、前記関心領域の縮小画像を対応する原画像の縮小画像の下に垂直方向に並べて表示させることを特徴とする請求項12記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記表示手段の左右いずれかの端部に前記原画像の縮小画像を垂直方向に並べて表示させると共に、前記関心領域の縮小画像を対応する原画像の縮小画像の横に水平方向に並べて表示させることを特徴とする請求項12記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記原画像の縮小画像を前記関心領域の縮小画像よりも大きく表示することを特徴とする請求項14又は請求項15記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、外部からの指示に応じて、前記原画像の縮小画像の代わりに、対応する前記関心領域の縮小画像の1つを大きく表示させることを特徴とする請求項14又は請求項15記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記大きく表示される前記関心領域の縮小画像の表示位置を前記原画像の縮小画像が最初に表示されていた場所に移動させることを特徴とする請求項17記載の画像表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記大きく表示される前記関心領域の縮小画像の表示位置は、大きく表示される前と変わらないことを特徴とする請求項17記載の画像表示装置。
- 原画像データを読み込む読み込みステップと、
前記原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定ステップと、
前記関心領域が設定されている場合、当該関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得ステップと、
前記原画像データ及び前記領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小ステップと、
複数の前記縮小画像を表示手段に表示させる表示制御ステップとを有し、
前記表示制御ステップが、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、前記選択された縮小画像の前記原画像データ中に前記関心領域が 設定されているか否かを前記判定ステップによって判定し、設定されていると判定される場合には、前記選択された縮小画像の前記関心領域を他の領域と識別可能に表示し、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させることを特徴とする画像表示装置の制御方法。 - コンピュータ装置を、
原画像データを読み込む読み込み手段と、
前記原画像データ中に、関心領域が設定されているか否かを判定する判定手段と、
前記関心領域が設定されている場合、当該関心領域に関する領域情報を取得する領域情報取得手段と、
前記原画像データ及び前記領域情報を用いた縮小画像を生成する画像縮小手段と、
表示手段と、
複数の前記縮小画像を、選択可能に前記表示手段に表示させる表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段が、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像の1つを選択する操作がなされると、前記選択された縮小画像の前記原画像データ中に前記関心領域が設定されているか否かを前記判定手段によって判定し、設定されていると判定される場合には、前記選択された縮小画像の前記関心領域を他の領域と識別可能に表示し、前記表示手段に表示された前記複数の縮小画像のうち選択されていないものについては、原画像をそのまま縮小した縮小画像を表示させる画像表示装置の各手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項21記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ装置読み取り可能な記憶媒体。
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