(実施の形態1)
〔1.画像表示装置の基本構成〕
図1は、実施の形態1における画像表示装置の一例である、撮像装置の構成を示すブロック図である。なお、以下の説明において撮像装置は、静止画をメインに撮影することができるデジタルスチルカメラであるものとして説明している。また、本実施の形態の撮像装置は、静止画撮影と動画撮影の両方が可能である。以下の説明では、静止画の撮影/再生動作を中心に説明している。よって、以下の説明において「撮影モード」とは静止画撮影モードを指し、「再生モード」とは静止画再生モードを指している。
撮像装置は、撮像部1、画像処理部2、カードスロット3,内蔵メモリ5,バッファメモリ6、USB制御部7、マイクロコンピュータ(以下マイコンと称する)8、オンスクリーンディスプレイ(以下OSDと称する)コントローラ9、表示部10、外部出力部11、操作部12を備えている。
撮像部1は、少なくともCCDイメージセンサーやCMOSイメージセンサーなどで構成される撮像素子が含まれ、被写体側から入射される光学画像を電気信号に変換して出力している。なお、詳細は図示していないが、撮像部1には、撮像素子の他、フォーカスレンズやズームレンズなどのレンズ部や、撮像素子への入射光量を制限している絞り部なども含まれる。
画像処理部2は、撮像部1から出力される電気信号に対して、所定の信号処理を行い、画像データを生成するものである。例えば、画像処理部2には、WB調整部2aと、YC処理部2bと、電子ズーム処理部2cと、圧縮伸張部2dとを備えている。
WB調整部2aは、画像のホワイトバランスを調整するものであり、具体的には、画像の色合いを、実物の色合いに近くなるように調整したり、光源(蛍光灯や太陽光など)に合った適正な色に調整するものである。
YC処理部2bは、画像を、輝度情報「Y」と、輝度信号と青色の色差情報「Cb」と、輝度信号と赤色の色差情報「Cr」とに分離する。
電子ズーム処理部2cは、画像の一部(例えば中央)を所定の大きさでトリミングし、トリミングした画像を信号処理で元画像の大きさに拡大する処理である。例えば、撮影された1600×1200ドットの画像において、中央の1024×768ドットの画像を切り出し、データ補間を行いながら1600×1200ドットのサイズに拡大する処理である。なお、電子ズーム処理部2cは必須ではない。
圧縮伸張部2dは、画像データをJPEG(Joint Photographic Expert Group)方式などの圧縮形式によって圧縮したり、圧縮されている画像データを伸張するものである。例えば、JPEG方式の場合は、まず、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理を行う(DCT処理)。次に、画像の階調やグラデーションを表現する段階を数値(量子化ビット数)で表現する量子化処理を行う。最後に、画像データのデータ容量をハフマン符号化処理等の圧縮方式で圧縮する。具体的には、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号を与えていく処理である。なお、圧縮伸張部2dは必須ではなく、圧縮処理を行わないで画像を記録する方式でもよい。また、圧縮方式は、JPEG方式に限らず、他の方式であってもよい。
カードスロット3(媒体装着部)は、情報媒体であるメモリカード4を着脱可能なものであり、例えばメモリカード4との間でデータ通信が可能な電気接点を備えている。なお、カードスロット3は、上記形態に限らず、装着される情報媒体の種類に応じた形式となる。
メモリカード4(情報媒体、記憶部)は、カードスロット3に着脱可能で、撮像装置で撮影された画像データを記録させることができる。メモリカード4は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子が内蔵された半導体メモリが主流であるが、小径のハードディスクが内蔵されたカード型ドライブであってもよい。
内蔵メモリ5は、撮像装置に固定的に内蔵され、撮影された画像データを記録させることができる。内蔵メモリ5は、フラッシュメモリなどの半導体記憶素子が内蔵された半導体メモリが主流であるが、ハードディスクドライブであってもよい。
バッファメモリ6は、画像処理部2やマイコン8で画像データの信号処理などが行われる際に、一時的に画像データなどを保存させるものである。
USB制御部7は、USB(Universal Serial Bus)規格に準拠したデータ通信が可能なインターフェースであり、USB通信ケーブルを着脱可能な端子と、撮像装置の出力データをUSB規格に準拠したデータ形式にエンコードするとともに受信データをデコードする変換回路などから構成される。USB制御部7には、パーソナルコンピュータやプリンターなどを接続でき、データ通信を行うことができる。
マイコン8(制御部)は、操作部12からの操作命令により、画像処理部2、バッファメモリ6、USB制御部7、OSDコントローラ9、外部出力部11を制御する。各部に対する詳しい制御内容については後述する。
OSDコントローラ9は、OSD信号を生成し、画像処理部2から出力される画像データに重畳させるものである。OSD信号には、例えば撮影日時情報、撮影枚数情報、撮影モード情報などの各種情報が含まれている。OSD信号に含まれる情報は、表示部10上で文字や図形で表現される。
表示部10は、OSDコントローラ9から出力される画像データに基づいて画像を表示させることができる。具体的には、入力される画像データを、表示可能な信号に変換(例えばアナログ画像信号への変換)する表示制御回路や、実際に画像を表示するディスプレイなどで構成される。ディスプレイは、例えば2〜3インチ程度の液晶ディスプレイで構成されるが、EL(Electro-Luminescence)素子など、少なくとも画像を表示させることができるディスプレイであればよい。
外部出力部11は、画像処理部2で生成される画像データまたは、メモリカード4または内蔵メモリ5から読み出された画像データを、外部接続されたテレビジョン受像機などの表示装置などに出力することができる端子である。なお、外部出力部11から出力される画像データは、アナログ信号であってもデジタル信号であってもよい。
操作部12は、ユーザーにおいて各種操作を行うことができるものであり、撮影操作を行うことができるレリーズスイッチや、ズーミング操作を行うことができるズームスイッチなどで構成される。本実施の形態では、少なくとも図2に示すような操作ボタン類が配されている。
図2は、撮像装置の背面(表示部が配され、レンズが配されている面の反対面)を示す平面図である。
図2に示すように、装置本体21には、レリーズスイッチ23,モードダイヤル24,ズームスイッチ25,カーソルボタン26,コピーボタン27、マークボタン28、削除ボタン29などの操作部が配されている。また、装置本体21には、表示部10の一種である液晶モニタ22が配されている。なお、本実施の形態では、レリーズスイッチ23とモードダイヤル24は、装置本体21の上面に配され、ユーザーの人差し指で操作されることを前提としている。また、ズームスイッチ25,カーソルボタン26,コピーボタン27、マークボタン28、削除ボタン29は、装置本体21の背面に配され、ユーザーの親指で操作されることを前提として配置されている。また、本実施の形態において、コピーボタン27、マークボタン28、削除ボタン29はそれぞれ独立したボタンで構成したが、この構成に限らず、例えば1つのボタンに複数の機能を割り当ててもよいし、カーソルボタン26における各ボタンに割り当ててもよい。
レリーズスイッチ23は、撮像装置が撮影モードの時にユーザーによって押圧操作されることで、撮像部1は、撮像素子に撮像されている光学画像を取り込み、画像データを生成する。
モードダイヤル24は,回転操作が可能なダイヤルで構成されている。モードダイヤル24は、撮影モードや再生モードなどのように一般的なモード選択ができたり、接写モードや高速シャッタモードなど特殊撮影モードを選択することができる。撮影モードは、撮像部1で撮像されている光学画像を取り込み、画像データをメモリカード4または内蔵メモリ5へ保存させることができるモードである。再生モードは、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている画像データを読み出して、その画像データに基づく画像を液晶モニタ22に表示可能なモードである。
ズームスイッチ25は,望遠ボタン(図中「T」と表記されているボタン)と広角ボタン(図中「W」と表記されているボタン)とから構成される。撮像装置が撮影モードの時に望遠ボタンが操作されることで、撮像部1は、ズームレンズを望遠側へ移動させるよう制御する。また、撮像部1は、広角ボタンが操作されることで、ズームレンズを広角側へ移動させるよう制御する。また、マイコン8は、撮像装置が再生モードの時にズームスイッチ25が操作されることで、液晶モニタ22に表示されている画像データを部分的に拡大したり、液晶モニタ22の表示をマルチ画像表示(複数の画像を一度に表示)に切り換えたりするよう制御する。なお、本実施の形態では、ズームスイッチ25の操作に連動させてズームレンズを光軸方向へ移動させる光学ズームについて説明したが、撮像された画像を信号処理で拡大/縮小する電子ズームの操作も可能である。また、本実施の形態では、ズームスイッチ25は押しボタンで構成したが、2方向へ操作可能なレバー式のスイッチで構成してもよい。また、再生モードにおける機能割り付けは、上記に限らない。
カーソルボタン26は,液晶モニタ22に表示されているメニュー画面などにおいて、上下左右方向への指示操作が可能なボタンである。カーソルボタン26は、第1のボタン26a(第1の方向操作部)と、第2のボタン26b(第2の方向操作部)と、第3のボタン26c(第3の方向操作部)と、第4のボタン26d(第4の方向操作部)と、センターボタン26eとから構成されている。第1のボタン26aは、例えばデジタルスチルカメラが正立状態(図2に示す状態)の時、上方向への指示操作が可能である。第2のボタン26bは、下方向への指示操作が可能である。第3のボタン26cは、左方向への指示操作が可能である。第4のボタン26dは、右方向への指示操作が可能である。センターボタン26eは、メニュー表示を行ったり各種決定操作などを行うことができる。図2に示すように第1〜第4のボタン26a〜26dは、センターボタン26eを中心にして、それぞれ上下左右位置に配置されている。なお、装置本体21は、図2に示すように、通常使用時は液晶モニタ22の短辺方向が縦方向となる姿勢で使用されるが、図3に示すように、液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となる姿勢で使用することもできる。図3に示す状態では、撮影者から見て、第1のボタン26aは右方向への操作が可能になり、第2のボタン26bは左方向への操作が可能になり、第3のボタン26cは上方向への操作が可能になり、第4のボタン26dは下方向への操作が可能な状態になる。また、カーソルボタン26は、撮像装置が再生モードの時は、液晶モニタ22に表示されている画像を、別の画像に切り換えて表示するよう操作することができる。また、撮影モードにおいては、セルフタイマーのオン/オフ切り換えや、ストロボのオン/オフ切り換えなどを行うことができる。
コピーボタン27は、撮像装置が再生モードの時に操作されることで、マイコン8が、メモリカード4に記録されている画像データなどを、内蔵メモリ5へコピーまたは移動させるよう制御する。また、コピーボタン27は、撮像装置が再生モードの時に操作することで、内蔵メモリ5に記録されている画像データなどを、メモリカード4へコピーまたは移動させることができる。
マークボタン28は、撮像装置が再生モードの時に操作されることで、マイコン8が、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている画像データの中から、所望の画像データにマークを付与するよう制御する。また、マークボタン28は、撮像装置が撮影モードの時に操作されることで、マイコン8が、撮影された直後の画像データにマークを付与するよう制御する。マークが付与された画像データは、いわゆる「お気に入り画像」として管理することができる。
削除ボタン29は、撮像装置が再生モードの時に操作されることで、マイコン8が、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルのうち、任意の画像ファイルを削除するよう制御する。
〔2.画像表示装置の動作〕
〔2−1.撮影動作〕
図1において、撮像装置の電源が投入されて起動すると、レンズ等を介して入射される光学画像は撮像部1で結像される。撮像部1は、入射される光学画像を電気信号に変換して画像処理部2へ出力する。画像処理部2は、入力される電気信号に基づき画像信号を生成し、画像信号はWB調整部2aにおいて画像を適正な明るさや色合いに調整される。
次に、YC処理部2bにおいて、輝度信号Yと色差信号Cr及びCbとに分離され、色差信号Cr及びCbの情報量を減らす処理が行われる。色差信号Cr及びCbの情報量の削減処理は、例えば、画像の主走査方向の色情報を間引く「4:2:2ダウンサンプリング処理」や、画像の縦横方向の色情報を間引く「4:1:1ダウンサンプリング処理」などがある。
画像処理部2において処理された画像データは、OSDコントローラ9に入力され、OSD画像が重畳される。OSD画像とは、現在日時、撮影日時、撮影モードなどの各種情報を文字または画像化したものであり、例えば図10Aにおける電池残量マーク34や画像枚数情報35のことである。
OSDコントローラ9から出力される画像データに基づく画像は、表示部10において表示される。この時、表示部10に表示される画像は、圧縮処理が行われる前の画像(いわゆるスルー画像)である。
表示部10にスルー画像が表示されている状態で、撮影者が操作部12におけるレリーズスイッチ23(図2参照)を操作すると、マイコン8は画像処理部2を制御し、圧縮伸張部2dにおいて画像データの圧縮処理が行われる。具体的には、画像データの高周波成分と低周波成分の割合を数値化する離散コサイン変換処理や、画像の階調やグラデーションを表現する段階を量子化ビット数で表現する量子化処理や、画像データの信号文字列を一定のビット毎に区切り、出現頻度が高い文字列に対してより短い符号を与えていくハフマン符号化処理などが実行される。
圧縮伸張部2dで圧縮された画像データは、OSDコントローラ9でOSD信号が重畳される。OSDコントローラ9から出力される画像データに基づく画像は、表示部10に表示される。また、圧縮伸張部2dで圧縮された画像データは、カードスロット3を介してメモリカード4に記録されるか、内蔵メモリ5に記録される。なお、画像データをメモリカード4と内蔵メモリ5とのうちどちらに記録するかは、ユーザーが任意に設定できる。
また、撮影時、レリーズスイッチ23を操作する前に、ズームスイッチ25を操作して画像の拡大や縮小をすることができる。具体的には、ズームスイッチ25を操作することで、光学ズームまたは電子ズームを行うことができる。光学ズームは、撮像部1に含まれているズームレンズを光軸方向へ動作させ、光学的に光学画像の拡大や縮小を行うズーム方法である。また、電子ズームは、電子ズーム処理部2cにおいて画像の一部(一般には中央)をトリミングし、画素補間しながら画像を拡大または縮小するズーム方法である。
ここで、メモリカード4または内蔵メモリ5への記録動作について詳しく説明する。
まず、メモリカード4などに記録しようとしている画像データには、ファイル名が付与される。ファイル名は、メモリカード4などに記録されているファイル管理テーブルによって管理されている。また、ファイル管理テーブルは、マイコン8によって情報の書き込みや書き換えなどが行われる。
図4は、ファイル管理テーブルの一例を示している。図4に示すように、ファイル管理テーブルは、英数字4桁から構成されるファイル番号と、英数字3桁から構成されるディレクトリ番号と、プロテクトやお気に入りの有無などの管理情報などから構成される。実際には、図4に示すもの以外に管理すべき情報があるが、ここでの説明は割愛する。
ファイル番号は、一つ一つの画像データに付与される番号であり、一般的には記録される順番に連続的な英数字で構成される。図4に示す例では、ディレクトリ番号内で連続的なファイル番号が付与されており、例えばディレクトリ番号「100」においては、ファイル番号「0001」、「0002」、「0003」、・・・の順番にファイル番号が付与されている。また、ディレクトリ番号「101」においては、ファイル番号「0001」・・・が付与されている。
ファイル名を付与する際は、ファイル名の1桁目がファイル共通のアルファベットで、次に3桁のディレクトリ番号が付与され、次に4桁のファイル番号が付与され、合計8桁の名前が完成する。例えば、図4において最上段のファイルの名前は、1桁目が「P」で、それに続く2〜4桁目はディレクトリ番号「100」で、それに続く5〜8桁目はファイル番号「0001」となり、「P1000001」という名前となる。このようにしてできた名前に、「.JPG」などの拡張子が付与されることで、ファイル名が完成する。
図5は、メモリカード4のディレクトリ構造を示している。メモリカード4に記録されている内容をパソコンなどで開くと、ファイル管理テーブルに基づいて図5に示すようなディレクトリ構造でファイルやフォルダが管理されている。
図5に示すように、ルートディレクトリはメモリカード4を指している「リムーバブルディスク」である。「リムーバブルディスク」には、「DCIM」と「MISC」という名前のサブディレクトリが存在する。DCIMディレクトリ内には、「100」、「101」、・・・のサブディレクトリが存在する。このサブディレクトリ名が、図4におけるディレクトリ番号に相当する。各サブディレクトリ内には、図4に示すファイル管理テーブルに基づいて作成されたファイル名が付与された画像ファイルが保存されている。また、MISCディレクトリ内には、お気に入り情報が格納されている「AUTPLAY3.MRK」ファイルが保存されている。なお、「お気に入り」については後述する。
次に、画像ファイルをメモリカード4などへ保存させる際は、画像ファイル毎に記録アドレスを指定してから、画像ファイルの記録動作を行う。図6は、メモリカード4のFAT管理テーブルを示している。図6に示すように、FAT管理テーブルは、各ファイル名に対応した記録アドレスが指定されている。図中の記録アドレスは、メモリカード4の記録領域におけるセクタまたはクラスタのアドレスを示している。また、このようなFAT管理テーブルは、メモリカード4に記録され、マイコン8によって情報の書き込みや書き換えなどが行われる。
なお、内蔵メモリ5におけるファイル管理テーブル、FAT管理テーブル(図7参照)、ディレクトリ構造(図8参照)については、上記説明したメモリカード4の場合とほとんど同様であるので、説明は省略する。
〔2−2.再生動作〕
撮影モードから再生モードへ移行させる際は、モードダイヤル24を操作して、再生モードを選択する。再生モードが選択されると、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されているファイル管理テーブル(図4参照)とFAT管理テーブル(図6参照)が読み出され、バッファメモリ6へ一時的に保存される。なお、以下の説明では、メモリカード4に記録されている画像ファイルを再生する動作を一例として挙げて説明する。
ユーザーが操作部12を操作して所望の画像ファイルが選択されると、マイコン8は、バッファメモリ6に保存されているFAT管理テーブルにアクセスし、操作部12において選択された画像ファイルの記録アドレスを確認する。次に、記録アドレスに基づいて、メモリカード4における所定のアドレスにアクセスし、画像ファイルを読み出す。
なお、メモリカード4に記録されている画像ファイルは、図9に示すようにヘッダー情報と画像データとから構成されている。ヘッダー情報には、撮影日時の情報、シャッタースピードや絞り開度などの撮影条件の情報、画像の回転情報(詳細は後述する)などの各種情報や、サムネイル画像(画像リストなどに使用される縮小画像)の情報が含まれている。
メモリカード4から読み出された画像ファイルのうち、ヘッダー情報はバッファメモリ6に一時的に保存され、適宜マイコン8から読み出される。読み出されたヘッダー情報は、例えばOSD信号の生成に使用される。
また、メモリカード4から読み出された画像ファイルのうち、画像データは、画像処理部2の圧縮伸張部2dにおいて、圧縮前の画像データに伸張処理される。伸張された画像データは、OSDコントローラ9に出力される。OSDコントローラ9は、読み出された画像ファイルのヘッダー情報に基づいて、撮影日時や撮影条件(シャッタースピードなど)の情報を文字または画像化したOSD信号を生成する。OSDコントローラ9は、生成したOSD信号を画像データに重畳して、表示部10へ出力する。表示部10は、入力される画像データに基づき、画像を表示する。
次に、ユーザーによってカーソルキー26における第3のボタン26cまたは第4のボタン26dが操作されることによって、他の画像を表示させることができる。第3のボタン26cまたは第4のボタン26dが操作されると、マイコン8は、バッファメモリ6に保存されているFAT管理テーブルにアクセスする。以降、上記同様に、指定された画像ファイルが記録されている記録アドレスを確認し、その記録アドレスに基づきメモリカード4から画像ファイルを読み出す。読み出された画像ファイルのうち、ヘッダー情報はバッファメモリ6に保存され、画像データは前述と同様に伸張処理される。伸張処理された画像データは、OSD信号が重畳されて、その画像データに基づく画像が表示部10に表示される。
〔2−3.通信動作〕
図1において、メモリカード4に記録されている画像ファイルを、USB通信で外部機器(パソコンやプリンターなど)へ出力する際の動作について説明する。
まず、撮像装置および外部機器には、USBドライバソフトウェアがインストールされていることを前提とする。撮像装置と外部機器とをUSBケーブルで接続すると、撮像装置と外部機器との間で認証動作を行い、互いにデータ通信が可能な状態になる。
外部機器がパソコンである場合は、パソコンを操作して、メモリカード4に記録されている画像ファイルをパソコンに読み出したり、パソコンのハードディスクなどに記録されている画像ファイルなどをメモリカード4へ書き込んだりすることができる。
また、外部機器がプリンターである場合は、撮像装置における操作部12を操作して、印刷したい画像ファイルを選択するとともに、印刷命令を入力する。次に、印刷命令である制御信号がプリンターへ送信される。プリンターは、入力される制御信号に基づいて、印刷すべき画像ファイルをメモリカード4から取得し、取得した画像ファイルの画像データを印刷することができる。
〔2−4.表示動作〕
撮像装置は、図2に示すように4:3や16:9などのアスペクト比を有する長方形の液晶モニタ22が、装置の正立状態において短辺方向が縦方向となるように配されている。一般的には、図2に示す正立状態で、撮影や画像再生が行われる。図2に示す正立状態で撮影された画像は、短辺方向が縦方向となる長方形の画像である。
一方、撮像装置を図3に示すように、液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となる状態で、撮影や画像再生を行うこともできる。
図1において、撮影された画像を表示部10に表示させる際は、操作部12による再生命令に基づき、マイコン8が画像処理部2を制御してメモリカード4または内蔵メモリ5から画像ファイルを読み出す。メモリカード4または内蔵メモリ5から読み出された画像ファイルのうち、ヘッダー情報はバッファメモリ6に格納され、画像データは画像処理部2で画像処理される。マイコン8は、画像処理部2から出力される画像データをOSDコントローラ9へ出力させる。OSDコントローラ9は、入力される画像データにOSD信号を重畳させ、表示部10へ出力する。表示部10は、入力される画像データに基づき、画像を表示する。
図10は、液晶モニタ22の表示内容を示している。図10Aは、液晶モニタ22の短辺方向が縦方向となっている状態で、短辺方向が縦方向となる画像が表示されている。なお、図10Aにおいて、画像が表示されている領域を1画面表示領域と称する。図10Bは、メニュー画面が表示されている状態を示している。図10Cは、液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となっている状態であり、画像は2画面表示されている。以下の説明において、図10A及び図10Bなどに示す表示モードを「第1の表示モード」と称する。また、図10Cに示す表示モードを、「第2の表示モード」と称する。
〔2−4−1.2画面表示の動作〕
「2画面表示」とは、1つの表示画面上に2枚の画像を同時に表示させる表示方法のことである。本実施の形態の撮像装置で2画面表示を行う際は、まず図10Aに示すように、短辺方向が縦方向になる状態の液晶モニタ22(図2参照)上に、横長の画像33が表示されている状態で、センターボタン26e(図2参照)を操作する。センターボタン26eが操作されると、図10Bに示すように再生メニューが表示される。図10Bに示す再生メニューは、再生モードにおける各種機能の設定をすることができ、2画面表示の設定をはじめ、一定時間間隔で連続的に画像を切り換え表示させるスライドショーの設定や、ユーザーが特定の画像にマークを付与することができるお気に入り機能の設定などを行うことができる。なお、再生メニューの他に、撮影に関する機能を設定可能な撮影メニューや、撮像装置の内部時計の設定などができる初期設定メニューなども存在するが、本説明においては省略する。
図10Bに示す再生メニューにおいて、図2に示す第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することで、図10Bにおけるカーソル32を上方向または下方向へ移動させることができ、所望の機能を選択することができる。選択後は、センターボタン26eを操作することによって、カーソル32で選択されている機能を起動させることができる。2画面表示機能を起動させる際は、再生メニューにおける「2画面表示」にカーソル32を合わせ、センターボタン26eを操作することで、図10Cに示すように液晶モニタ22を第2の表示モードへ移行させることができる。
図10Cに示すように、第2の表示モードへ移行させると、液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となる状態において、第1の画像41と第2の画像42が、液晶モニタ22の長辺方向に並んで表示される。表示される第1の画像41と第2の画像42は、それぞれ短辺方向が縦方向となるように表示される。すなわち、縦長の画面に対して、画像が横長配置で表示される。図10Cに示す画像のアスペクト比は、図10Aに示す画像のアスペクト比と同等である。なお、第1の画像41が表示されている領域を「第1の画像表示領域」と称し、第2の画像42が表示されている領域を「第2の画像表示領域」と称する。第2の表示モードへの移行直後は、第1の画像表示領域には、モード移行前に表示されていた画像が表示され、第2の画像表示領域には、画像ファイルの並び順(例えばファイル名の昇順)において、次の画像が表示される。図10Cに示す例では、枚数表示37に示すように、第1の画像41は45枚中1枚目の画像で、第2の画像42は45枚中2枚目の画像である。また、図10Cに示すように、撮影日時の情報36も表示される。
図10A〜図10Cにおいて、枚数表示35及び37、撮影日時表示36などは、図1に示すOSDコントローラ9で生成されたOSD信号に基づいて表示される画像である。OSD信号に基づく画像は、液晶モニタ22の表示方向に連動して、表示方向が制御される。すなわち、図10Aや図10Bに示す第1の表示モードの時は、表示されるOSD画像(電池残量表示34や枚数表示35、メニュー画面など)は、液晶モニタ22の短辺方向を縦方向として表示させるよう制御している。また、図10Cに示す第2の表示モードの時は、OSD画像(撮影日時表示36や撮影枚数37など)は、液晶モニタ22の長辺方向を縦方向として表示させるよう制御している。
図10Cに示す状態において、液晶モニタ22に表示される画像等を目視確認したり、各種操作を行う際は、撮像装置を図3に示すように液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となる状態にする。この時、カーソルキー26において、第1のボタン26aは右方向への操作が可能であり、第2のボタン26bは左方向への操作が可能であり、第3のボタン26cは上方向への操作が可能であり、第4のボタン26dは下方向への操作が可能である。よって、第2の表示モードの時、撮像装置を図3に示す姿勢にして使用することで、液晶モニタ22に2画面表示されている画像を視認しやすくできる。さらに、カーソルキー26の操作方向と液晶モニタ22の表示切り換え方向とを一致させることができるので、操作性を向上させることができる。
また、図10Cにおいて、第1の画像41は太枠43で囲まれているが、これは第1の画像41がアクティブ状態であることを示している。アクティブ状態とは、カーソルキー26などの操作部12を操作した時における操作対象であることを指している。例えば、図10Cに示すように、第1の画像41がアクティブ状態になっている時、カーソルキー26の第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することで、第1の画像表示領域に表示されている第1の画像41を他の画像に切り換えて表示させることができる。
なお、マーク38a及び38bは、画像の切り換え方向を示すマークであり、ユーザーに対して第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作するよう案内するマークである。
また、撮影日時の情報36、枚数表示37、マーク38a及び38b、アクティブ状態を示す太枠43、終了操作を案内するマーク39は、OSDコントローラ9で生成されたOSD信号によって表示されている。
図10Cに示す第2の表示モードにおいて、センターボタン26eを操作することで、図10Aに示す第1の表示モードに移行させることができる。
〔2−4−2.第2の表示モードにおける表示切換動作〕
まず、前提として、画像ファイルはメモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている。また、画像ファイルは、撮影日時順に記録され、その順番における各画像を、「画像A」、「画像B」、「画像C」、・・・と定義する。また、画像Aを第1の表示モード(図10A参照)で表示されている状態で、第2の表示モードに移行されたものとする。また、第2の表示モードは、撮像装置を図3に示す状態にして使用されるものとする。
図11は、第2の表示モードにおける表示状態を示している。第2の表示モードは、前述したように撮像装置を図3に示す姿勢にして使用されることを前提としているため、図11に示すように液晶モニタの長手方向が縦方向となっている状態で、画像や各種情報の表示方向が正立方向となるようにしている。
図11Aに示すように、撮像装置が第2の表示モードに移行されると、マイコン8は、第1の画像表示領域51に画像Aを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Bを表示させる。この時、第1の画像表示領域51に表示されている画像Aがアクティブ状態になっている。図11Aに示す表示状態において、図3における第1のボタン26aが操作されると、マイコン8は、図11Bに示すように第1の画像表示領域51に画像Cを表示させる。
さらに、図11Bに示す状態において、図3における第1のボタン26aが操作されると、マイコン8は、図11Cに示すように第1の画像表示領域51に画像Dを表示させる。なお、図11Aに示す状態から図11Bに示す状態へ切り替わる際、および図11Bに示す状態から図11Cに示す状態へ切り替わる際、第2の画像表示領域52はアクティブ状態ではないので、画像Bが表示されたままである。
なお、アクティブ状態になっている画像表示領域に表示される画像を、他の画像に切り替える際には、非アクティブ状態の画像表示領域に表示されている画像は、スキップするように表示制御される。例えば、図11Aに示すように、45枚の画像中1枚目の画像である画像Aがアクティブ状態の第1の画像表示領域51に表示され、2枚目の画像である画像Bが非アクティブ状態の第2の画像表示領域52に表示されているとする。この場合において、第1の画像表示領域51に対して順送り操作が行われた場合、第1の画像表示領域51に表示される画像は2枚目の画像である画像Bをスキップして、図11Bに示すように、3枚目の画像である画像Cを表示する。このように、アクティブ状態になっている画像表示領域に表示されている画像を他の画像に切り替える際、非アクティブ状態の画像表示領域に表示されている画像はスキップするように切り替えることにより、同じ画像を両方の画像表示領域に表示することがないので、迅速に表示画像を切り替えることができる。そのため、画像表示に関する操作性を向上させることができる。
また、図11Cに示す状態から第2のボタン26bが操作されることで、図11Bや図11Aに示す状態へ表示を切り換えることができる。
〔2−4−3.第2の画像表示領域52の表示切換動作〕
次に、第2の画像表示領域52の画像表示を、他の画像表示へ切り換える際の動作について説明する。
図12Aは、第1の画像表示領域51に画像Aを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Bを表示させ、第1の画像表示領域51がアクティブ状態になっている状態を示している。図12Aに示す表示状態において、図3における第4のボタン26dが操作されることで、マイコン8は、図12Bに示すように太枠53を第2の画像表示領域52へ移動させ、第2の画像表示領域52をアクティブ状態にする。
図12Bに示す表示状態において、図3における第1のボタン26aが操作されることで、マイコン8は、図12Cに示すように、第2の画像表示領域52に画像Cを表示させる。なお、図12Bに示す状態から図12Cに示す状態へ切り替える際、第1の画像表示領域51は、アクティブ状態ではないので、画像Aが表示されたままである。
また、図12Cに示す表示状態において、図3における第2のボタン26bが操作されることで、マイコン8は、図12Bに示すように第2の画像表示領域52に表示されている画像Cを画像Bへ戻すことができる。また、図12Bまたは図12Cに示す状態において、第3のボタン26cが操作されることで、マイコン8は、太枠53を第2の画像表示領域52から第1の画像表示領域51へ移動させ、第1の画像表示領域51に表示されている画像をアクティブ状態にすることができる。
このように、第1の画像表示領域51、第2の画像表示領域52のそれぞれに表示される画像を、独立してページ送りさせることができる。
〔2−4−4.画像の比較方法〕
まず、図13Aは、第1の画像表示領域51に画像Aを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Bを表示させ、第1の画像表示領域51がアクティブ状態になっている状態を示している。図13Aにおいて、所定の操作(例えば、図3におけるセンターボタン26eの操作)を行うことで、マイコン8は、図13Bに示すように第1の画像表示領域51に画像Cを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Aを表示させる。すなわち、画像Aを、第1の画像表示領域51から第2の画像表示領域52へ移動させたことになる。この状態にすることにより、画像Aと他の画像とを比較させることができる。
例えば、図13Bに示す状態では、画像Aと画像Cとを比較することができる。画像Aと他の画像とを比較する場合は、図3における第1のボタン26aを操作することで、第1の画像表示領域51に表示されている画像を、画像D、画像E・・・のように切り換えて表示させることができる。これにより、画像Aと画像Dとの比較や、画像Aと画像Eとの比較などを行うことができる。
〔2−4−5.画像削除時の表示動作〕
次に、画像ファイルを削除する際の動作について説明する。なお、画像ファイルの削除操作は、図3に示す削除ボタン29によって操作することができる。
図14Aは、第1の画像表示領域51に画像Aを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Bを表示させ、第1の画像表示領域51がアクティブ状態になっている状態を示している。図14Aの表示状態において、図3における削除ボタン29が操作されると、マイコン8は、アクティブ状態になっている画像表示領域に表示されている画像について、図14Bに示すように削除するか否かの判断を促すメッセージ54を表示させる。図14に示す例では、第1の画像表示領域51がアクティブ状態になっているので、画像Aが削除対象となる。したがって、図14Bに示すようなメッセージ54を表示させる。
図14Bに示す状態で第3のボタン26cが操作された場合は、マイコン8は、メッセージ54の表示を消し、図14Aに示す表示に戻す。また、第4のボタン26dが操作された場合は、マイコン8は、メッセージ54の表示を消し、図14Cに示すように第1の画像表示領域51に画像Cを表示させる。また、マイコン8は、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている画像Aの画像ファイルを削除する。なお、通常は、画像Aの画像ファイルを削除した場合、第1の画像表示領域51には画像Bが表示されるが、図14においては、画像Bは第2の画像表示領域52に既に表示されているため、画像Bの次の画像である画像Cを第1の画像表示領域51に表示させる。
本実施の形態では、メッセージ54を、削除対象となる画像(図14の例では画像A)に重畳しないように表示させることにより、ユーザーにおいて、削除対象となる画像の全体を目視確認してから、削除するか否かを判断することができる。
〔2−4−6.メモリカード4及び内蔵メモリ5の画像表示動作〕
図15Aにおいて、第1の画像表示領域51には、メモリカード4に記録されている画像ファイルに基づく画像のみを表示させている。また、第2の画像表示領域52には、内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像のみを表示させている。メモリカード4に記録されている画像ファイルに基づく画像を、画像Ac、Bc、Cc、・・・とし、内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像を、画像Ab、Bb、Cb、・・・とする。
図15Aにおいて、第1の画像表示領域51をアクティブ状態にし、図3における第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することで、メモリカード4に記録されている画像ファイルに基づく画像をページ送りすることができる。また、第2の画像表示領域52をアクティブ状態にし、図3における第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することで、内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像をページ送りすることができる。第1の画像表示領域51と第2の画像表示領域52のアクティブ状態の切り換えは、図3における第3のボタン26cまたは第4のボタン26dを操作して、太枠53を所望の画像表示領域側へ移動させることで可能である。
これにより、液晶モニタ22に、メモリカード4及び内蔵メモリ5に記録されている画像を、同時に表示させることができる。
〔2−4−7.メモリ間の画像コピー時の表示動作〕
図15A及び図15Bに示すように、第1の画像表示領域51にメモリカード4に記録されている画像ファイルに基づく画像を表示させ、第2の画像表示領域52に内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像を表示させている状態で、メモリ間の画像ファイルのコピー動作について説明する。なお、画像ファイルのコピー操作は、図3におけるコピーボタン27により操作することができる。
まず、内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルをメモリカード4へコピーする場合は、図15Aに示すように、第1の画像表示領域51に画像Bcを表示させ、第2の画像表示領域52に画像Abを表示させ、第2の画像表示領域52をアクティブ状態とする。図15Aにおいて、コピーボタン27が操作されると、マイコン8は、第2の画像表示領域52に表示されている画像Abの画像ファイルを、メモリカード4へコピーするよう制御する。それとともに、マイコン8は、図15Bに示すように、第1の画像表示領域51に画像Abを表示させる。すなわち、メモリカード4と内蔵メモリ5とには、画像Abの画像ファイルが保存され、第1の画像表示領域51と第2の画像表示領域52とには、いずれも画像Abが表示されている状態になる。
また、内蔵メモリ5に記録されている他の画像ファイルをメモリカード4へコピーする場合は、図15Aまたは図15Bにおいて、第2の画像表示領域52をアクティブ状態にする。次に、ユーザーは、図3における第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作して、コピーしたい画像を第2の画像表示領域52へ表示させる。次に、コピーボタン27が操作されることで、マイコン8は、第2の画像表示領域52に表示させている画像の画像ファイルを、メモリカード4へコピーするよう制御する。
また、メモリカード4に記録されている画像ファイルを内蔵メモリ5へコピーする場合は、図3における第3のボタン26cまたは第4のボタン26dを操作して、図15Bに示す太枠53を第1の画像表示領域51へ移動させ、第1の画像表示領域51をアクティブ状態へ移行させる。次に、ユーザーは、第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することで、第1の画像表示領域51に表示されている画像がページ送りされるので、コピーしたい画像を第1の画像表示領域51へ表示させる。次に、コピーボタン27が操作されることで、マイコン8は、第1の画像表示領域51に表示されている画像の画像ファイルを、内蔵メモリ5へコピーするよう制御する。
このように、メモリカード4に記録されている画像ファイルに基づく画像と、内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像とを同時に表示させている状態で、メモリ間の画像ファイルのコピーを行うことができるため、コピー前の状態(図15A)とコピー後の状態(図15B)とを目視にて確認することができ、コピー操作を簡単かつ確実に行うことができる。
なお、上記説明では、画像ファイルのコピー動作について説明したが、画像ファイルの移動動作についても、同様に行うことができる。
また、図15Aに示す状態において、コピーボタン27が操作されると、例えば「コピーしますか?」という内容のメッセージを表示させ、ユーザーに対して画像ファイルのコピーを行うか否かを判断させてもよい。
〔2−4−8.マーク設定時の表示動作〕
「お気に入り機能」とは、特定の画像にマークを付与する機能である。画像にマークを付与することで、マークを付与した画像以外の画像を一括削除できたり、マークを付与した画像のみでスライドショー表示を行ったりすることができる。このような機能は、「お気に入り機能」や「マーク機能」と称されて、近年のデジタルスチルカメラに搭載されていることが多い。以下、このような機能を使って特定の画像にマークを付与する操作を「マーク設定」と称し、付与されているマークを削除する操作を「マーク解除」と称する。なお、マーク設定及びマーク解除の操作は、図2及び図3におけるマークボタン28で行うことができる。
まず、マーク設定方法について説明する。
図16A及び図16Bにおいて、第1の画像表示領域51には、マーク設定されていない画像のみが表示され、マーク設定されていない画像のみでページ送りをすることができる。第2の画像表示領域52には、マーク設定されている画像のみが表示され、マーク設定されている画像のみでページ送りをすることができる。なお、マーク設定されている画像には、OSDコントローラ9(図1参照)によって、マーク55が画像に重畳表示される。また、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52において、画像のページ送りを行う際は、図3における第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作することにより行うことができる。また、アクティブ状態の切り換えは、図3における第3のボタン26cまたは第4のボタン26dを操作することにより行うことができる。
図16Aは、第1の画像表示領域51にマーク設定されていない画像Aを表示し、第2の画像表示領域52にマーク設定されている画像Bを表示し、第1の画像表示領域51がアクティブ状態になっている状態である。図16Aにおいて、マークボタン28が操作されると、マイコン8は、第1の画像表示領域51に表示されている画像Aに対してマーク設定を行う。画像Aに対してマーク設定が行われると、図4に示すファイル管理テーブルにおける管理情報にお気に入りフラグを立てるとともに、図16Bに示すように画像Aを第2の画像表示領域52へ表示させる。なお、マイコン8は、図16Bに示すように画像Aを第2の画像表示領域52へ表示させる際は、OSDコントローラ9においてマーク55が付与されてから、画像を表示させる。また、マイコン8は、第1の画像表示領域51にマーク設定されていない画像を表示させるので、第1の画像表示領域51には画像Aに代えて画像C(画像Aの次にマーク設定されていない画像)を表示させる。
また、マーク設定されていない他の画像に対してマーク設定を行う場合は、第1の画像表示領域51をアクティブ状態にし、図3における第1のボタン26aまたは第2のボタン26bを操作して、マーク設定したい画像を第1の画像表示領域51に表示させる。次に、マークボタン28が操作されることで、マイコン8は、第1の画像表示領域51に表示されている画像の画像ファイルに対して、マーク設定を行う。
次に、マーク設定を解除する場合は、図3における第3のボタン26cまたは第4のボタン26dを操作して、図17Aに示すように第2の画像表示領域52をアクティブ状態にする。次に、マークボタン28が操作されることで、マイコン8は、第2の画像表示領域52に表示されている画像Bのマーク設定を解除する。マーク設定が解除された画像Bは、図17Bに示すように第1の画像表示領域51に表示される。第2の画像表示領域52には、画像Bの次にマーク設定されている画像Dが表示される。
次に、マーク設定情報について説明する。
マーク設定に関する情報は、図5に示すMISCフォルダに保存されているAUTPLAY3.MRKファイルに記述されている。図18は、AUTPLAY3.MRKファイルの構造を示している。AUTPLAY3.MRKファイルは大きく分けて、撮像装置やマーク設定日時に関する情報が書き込まれているヘッダー部分と、マーク設定されている画像ファイルの情報とで構成されている。
図18に示すように、画像ファイルの情報には、マーク設定されている画像ファイルのフォーマットやファイル名が記述されている。前述したように、画像ファイルに対してマーク設定を行った場合は、AUTPLAY3.MRKファイルに、新たにマーク設定された画像ファイルの情報が記述され、AUTPLAY3.MRKファイルが上書きされる。また、図16及び図17の第2の画像表示領域52に示すように、マーク設定されている画像ファイルの画像を表示させる場合は、AUTPLAY3.MRKファイルを参照して、マーク設定されている画像ファイルを個別管理する。
〔2−4−9.縦画像の表示動作〕
上記説明では、短辺方向が縦方向となる画像の表示について説明したが、本実施の形態では、長辺方向が縦方向となる画像(以下、縦画像と称する)の表示も行うことができる。縦画像は、例えば、撮像装置を図3に示す状態にして撮影された画像である。
撮像装置で縦画像を撮影する際、撮像装置内の角度センサーにより、撮像装置が図3に示す状態になっていることが検出される。その角度センサーの検出信号により、図9に示す画像ファイルのヘッダー情報に、画像の回転情報が書き込まれる。なお、角度センサーにより検出される角度は、撮像装置が図2に示す正立状態を基準(0度)とし、90度、180度、270度などである。例えば、図3に示す状態は、270度に相当する。
次に、縦画像を再生する際は、画像ファイルのヘッダー情報における回転情報を読み出し、その回転情報に基づいて画像の表示開始位置を特定する。図19A及び図19Bはメモリカード4から読み出されバッファメモリ6に一時保存されている縦画像を示している。撮影された画像は、撮像素子の画角方向を基準にして記録されるため、縦画像は図19Aに示す状態で記録される。
縦画像を再生する際は、図19Aに示すようにメモリカード4などから読み出され再生された画像60について、ヘッダー情報の回転情報に基づき、回転処理が行われる。具体的には、メモリカード4などから画像60の画像ファイルを読み出す際、ヘッダー情報の回転情報によって、画像60における読み出し開始位置を異ならせている。通常の画像(回転情報が0度)を再生する場合は画像の左上から読み出されるが、例えば回転情報が「270度」の場合は画像の左下から読み出される。具体的には、図19Bに示すように、画像60の左下位置である位置62から矢印A方向へ向かって、1列毎に読み出しを開始する。次に、1列毎に矢印B方向に向かって画像が読み出されていく。これにより、図19Cに示すように、縦画像61を得ることができる。
なお、回転情報が90度の場合は、図19Aに示す画像60の右上から読み出しを行う。また、回転情報が180度の場合は、図19Aに示す画像60の右下から読み出しを行う。
次に、第2の表示モードにおける縦画像表示について説明する。
図20は、第2の表示モードにおいて第2の画像表示領域52に縦画像56を表示させた状態を示している。図20に示すように、画像表示領域に、アスペクト比を維持して縦画像56を表示させると、第1の画像表示領域51に表示されている横画像に比べてサイズが縮小されて表示される。また、縦画像56の左右両側には、例えば黒色画像57を表示する。
〔2−5.画像を外部出力する方法〕
次に、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている画像ファイルに基づく画像を、テレビジョン受像機に表示させる際の動作について説明する。
画像データをテレビジョン受像機に出力する場合は、まず図1における外部出力部11に、画像信号を伝送可能な映像ケーブルを接続する。映像ケーブルの他端は、テレビジョン受像機の映像入力端子へ接続する。次に、テレビジョン受像機の電源を投入し、外部入力モードに設定する。次に、撮像装置の電源を投入し、再生モードに設定する。次に、操作部12を操作して、テレビジョン受像機に出力したい画像ファイルを選択する。これにより、選択された画像ファイルの画像データが画像信号(アナログ画像信号)に変換されて、テレビジョン受像機へ出力される。
撮像装置を第2の表示モードにしてテレビジョン受像機に画像を出力する場合は、マイコン8の制御により、現在アクティブ状態になっている画像の画像信号のみが出力される。
例えば、撮像装置が液晶モニタ22に図12Aに示す表示を行っている時は、アクティブ状態になっている第1の画像表示領域51に表示されている画像Aの画像信号が、テレビジョン受像機に出力される。テレビジョン受像機は、入力される画像信号に基づき、画面上に画像Aを表示させる。
また、図12Aの状態から図12Bに示すように第2の画像表示領域52をアクティブ状態にすると、第2の画像表示領域52に表示されている画像Bの画像信号が、テレビジョン受像機に出力される。テレビジョン受像機は、入力される画像信号に基づき、画面上に画像Bを表示させる。
また、図12Cに示すように、アクティブ状態になっている第2の画像表示領域52の画像をページ送りし、画像Cを表示させると、画像Cの画像信号がテレビジョン受像機に出力される。テレビジョン受像機は、入力される画像信号に基づき画像Cを表示させる。
なお、テレビジョン受像機における映像入力端子は、アナログ画像信号を入力可能な端子でもよいし、画像データ(デジタルデータ)を入力可能な端子でもよい。アナログ画像信号を入力可能な端子としては、例えばコンポジットビデオ端子(RCA端子)、コンポーネントビデオ端子(色差入力端子)、S端子(セパレート端子)、D端子などがある。また、画像データを入力可能な端子としては、例えばHDMI規格(High Definition Multimedia Interface)に準拠した端子、IEEE1394規格(IEEE Std.1394-1995 IEEE Standard for a High Performance serial Bus)に準拠した端子、LAN端子(Local Area Network)などがある。
また、上記説明では、メモリカード4や内蔵メモリ5に記録されている画像データ(デジタルデータ)を、アナログ画像信号に変換してテレビジョン受像機へ出力する構成としたが、テレビジョン受像機で画像データをデコード可能であれば、画像データをアナログ画像信号に変換せずにテレビジョン受像機に出力する構成でもよい。
また、撮像装置で生成された画像データ(デジタルデータ)は、撮像装置においてアナログ画像信号にデコードしてテレビジョン受像機に出力する構成でもよいし、撮像装置から画像データのままテレビジョン受像機に伝送して、テレビジョン受像機においてアナログ画像信号にデコードする構成でもよい。
また、撮像装置からテレビジョン受像機へ画像信号のみを伝送するのではなく、撮像装置において画像を含んだHTMLデータ(Hypertext Markup Language)を伝送する構成も考えられる。具体的には、撮像装置において、メモリカード4などに記録されている画像データを含むHTMLデータを生成し、生成したHTMLデータをテレビジョン受像機へ伝送する。テレビジョン受像機は、ブラウザーソフトウェアを実行させて、撮像装置から伝送されるHTMLデータを表示させる。
〔2−6.第2の表示モードにおける画像拡大処理〕
図21A〜図21Cは、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52に表示されている画像を同時に拡大処理する変遷を示す。
まず、図21Aに示すように、第1の画像表示領域51(または第2の画像表示領域52)がアクティブ状態になっている状態で、所定の操作を行うことにより、図21Bに示すように両方の画像表示領域をアクティブ状態にすることができる。本実施の形態では、カーソルボタン26における第3のボタン26cと第4のボタン26d(図3参照)とを同時に押下することで、図21Bに示す状態に移行させることができる。
図21Bに示す状態において、ズームスイッチ25のT側が操作されることで、第1の画像表示領域51に表示されている画像のうち、領域58aに示す部分が切り出されてバッファメモリ6(図1参照)に一時的に格納された後、画像処理部2で画像拡大処理される。それと同時に、第2の画像表示領域52に表示されている画像のうち、領域58bに示す部分が切り出されてバッファメモリ6に一時的に格納された後、画像処理部2で画像拡大処理される。図21Cは、画像拡大処理後の液晶モニタ22の表示状態を示す。
なお、本実施の形態では、領域58a及び58bは、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52に表示されている画像の略中央を切り出すように設定されているが、画像の中央に限らず、他の部位を切り出す構成であってもよい。
また、画像拡大処理時の拡大倍率は、前述したようにズームスイッチ25のT側が1回操作される度に120%、140%・・・と変化させるように処理されるが、拡大倍率は前述の数値に限らない。
また、本実施の形態では、図21Aに示す状態において、カーソルボタン26の第3のボタン26cと第4のボタン26dとを同時に押下することで、図21Bに示す状態へ移行させる構成としたが、図21Aに示す状態でズームスイッチ25のT側を操作することで、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52の両方を画像拡大処理する構成としてもよい。この場合、両方の画像表示領域をアクティブ状態にする操作が不要になるので、操作性を向上させることができる。
また、領域58a及び58bは、位置が固定されているものに限らず、ユーザーが領域58a及び58bの位置を任意に設定可能な構成にしてもよい。その場合は、例えば、所定の操作を行って、液晶モニタ22を図22A(図21Bと同じ状態)に示すような表示状態にした時に、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52内に領域58a及び58bを囲む枠線(例えば図中の点線枠)を表示させる。次に、ユーザーによってカーソルボタン26が上下左右に操作されることで、図22Bに示すように枠線を任意の位置に移動させる。次に、ズームスイッチ25のT側が操作されることで、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52に表示されている画像のうち、領域58a及び58bに示す部分が切り出されてバッファメモリ6(図1参照)に一時的に格納された後、画像処理部2で画像拡大処理される。図22Bの例では、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52において、図中左上位置の近傍が画像拡大処理される。図22Cは、画像拡大処理後の液晶モニタ22の表示状態を示す。
また、図23A〜図23Cに示すように、画像が拡大処理された後、カーソルボタン26が上下左右に操作されることで、領域58a及び58bに示す切り出し位置を変えることができる構成にしてもよい。この操作を行った時、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52に表示される画像は、カーソルボタン26が操作された方向にしたがって、画像がスクロールするように表示される。図23A〜図23Cに示す例では、図23Aに示す表示状態において、ズームスイッチ25のT側が操作されることで、領域58a及び58bに示すように画像の中央を切り出して、図23Bに示すように拡大処理される。図23Bに示す状態から、カーソルボタン26の第3のボタン26cが操作されることで、領域58a及び58bの切り出し位置が図中上方向へ移動されるため、図23Cに示すように表示が切り替わる。
上記のように、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52に表示されている画像を、同時に拡大処理できるように構成したことにより、複数の画像の細部を比較する際に有用である。
〔2−7.2つの画像を外部出力する方法〕
前述の2−5欄で説明した外部出力方法は、第2の表示モードにおいて、現在アクティブ状態になっている画像の画像信号のみを、テレビジョン受像機などに出力する方法である。本欄で説明する外部出力方法は、第2の表示モードにおいて、第1の画像表示領域51及び第2の画像表示領域52の両方に表示されている画像の画像信号を、同時にテレビジョン受像機などに出力する方法である。
画像信号を外部出力する場合は、まず、外部出力部11(図1参照)に映像ケーブルを接続し、映像ケーブルの他端をテレビジョン受像機(不図示)に接続し、撮像装置を例えば図10Cに示すような第2の表示モードにする。すると、画像処理部2は、図24に示すように第1の画像表示領域51に表示されていた画像72と、第2の画像表示領域52に表示されていた画像73とを含む、出力用画像71を生成する。出力用画像71の画像信号は、外部出力部11から出力され、ケーブルを介してテレビジョン受像機に入力される。テレビジョン受像機は、入力される画像信号に基づき、画面に出力用画像71を表示する。なお、図24に示すように、出力用画像71は、テレビジョン受像機における画面のアスペクト比に適した表示を行うために、画像72と画像73とが横並びに配置された画像になっている。
また、上記構成では、液晶モニタ22に図10Cに示すような縦並びの画像を表示させている状態で、テレビジョン受像機に図24に示す出力用画像71を出力していたが、図25に示すように装置本体21にケーブル74を接続した時に、自動的に液晶モニタ22における表示が図10Cに示す縦並びの表示状態から図25に示す横並びの表示状態に切り替わるように制御してもよい。このように、ケーブル74の接続有無に連動して、液晶モニタ22の表示を切り換えることによって、実際にテレビジョン受像機に表示される画像のイメージを掴みやすくすることができる。
なお、本実施の形態では、装置本体21とテレビジョン受像機とをケーブル74で接続する構成としたが、無線通信を介して接続する構成としてもよい。その場合は、マイコン8が、装置本体1とテレビジョン受像機との間でデータ伝送が可能な状態になったことを検出すると、液晶モニタ22の表示を図25に示すような表示に切り換えるよう制御する構成としてもよい。
〔2−8.静止画のキャプチャ方法〕
次に、動画から静止画をキャプチャする方法を説明する。なお、静止画のキャプチャは、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録されている動画ファイルに対して行うことができるが、以下の説明では、メモリカード4に記録されている動画ファイルを再生し、静止画をキャプチャする方法について説明する。
近年のデジタルスチルカメラには、静止画撮影機能の他、動画を撮影可能な機能を備えていることが多い。本実施の形態の撮像装置で撮影された動画は、所定のファイル形式(MPEGなどの動画ファイル形式)でメモリカード4に記録される。また、メモリカード4に記録された動画ファイルは、メモリカード4から読み出して再生することができる。また、本実施の形態の撮像装置でデコード可能なフォーマットの動画ファイルであれば、他の機器(パーソナルコンピュータやDVDレコーダーなど)でメモリカード4に記録された動画ファイルを再生することもできる。
本装置で動画の再生を行う際、ユーザーによって撮像装置が再生モードに設定されるとマイコン8は、液晶モニタ22に画像リスト(静止画/動画)を表示させる。ユーザーは、カーソルボタン26を操作して、液晶モニタ22に表示される画像リストの中から所望の動画ファイルを選択する。これにより、液晶モニタ22には図10Aに示すように、動画ファイルに含まれる先頭の静止画が表示される。
次に、ユーザーによってセンターボタン26eが操作されると、マイコン8は、図10Bに示すように液晶モニタ22に再生メニューを表示させる。次に、ユーザーによってカーソルボタン26が操作されて「2画面表示」が選択されると、マイコン8は、液晶モニタ22の表示状態を第2の表示モードに切り換える。次に、ユーザーによってカーソルボタン26の第3のボタン26cが操作されることで、マイコン8は、選択された動画ファイルをデコードし、動画の再生が開始される。
動画が再生されると、液晶モニタ22は図26Aに示す表示状態になる。図26Aに示すように、第1の画像表示領域51には再生中の動画が表示される。また、第2の画像表示領域52には、単色画像が表示されるか、キャプチャ操作を案内する内容のメッセージ59aが表示される。
図26Aに示すように動画が再生されている状態において、ユーザーによってレリーズスイッチ23が操作されると、再生中の動画からレリーズスイッチ23の操作タイミングにおける静止画をキャプチャすることができる。図26Bは、静止画をキャプチャした時の液晶モニタ22の表示状態である。
図26Bに示すように、静止画をキャプチャした時、第1の画像表示領域51には再生中の動画が表示され続けているが、第2の画像表示領域52にはキャプチャされた静止画が表示される。それとともに、第2の画像表示領域52の近傍にメッセージ59bを表示する。なお、図26Bに示す時点では、キャプチャされた静止画はバッファメモリ6に格納されているだけで、メモリカード4には記録されていない。図26Bに示す状態で所定の操作(本実施の形態では、第4のボタン26dの押下)を行うことで、マイコン8は、キャプチャされバッファメモリ6に格納されている静止画を画像ファイルに変換するよう制御し、その画像ファイルをメモリカード4に記録させる。
図26Cは、画像ファイルをメモリカード4に記録した後の表示状態であり、図示のようにメッセージ59cが表示される。
図26Bに示すように静止画をキャプチャした後、あるいは図26Cに示すようにキャプチャした静止画の画像ファイルをメモリカード4に記録した後は、次にレリーズスイッチ23が操作されるまで、第2の画像表示領域52には前回キャプチャした静止画を表示し続ける。この状態で、再度レリーズスイッチ23が操作されると、第2の画像表示領域52には新たにキャプチャした静止画が表示される。
上記説明では、第2の画像表示領域52には、キャプチャされた最新の静止画を表示させているが、キャプチャされた複数の静止画を同時に表示する構成としてもよい。図27A〜図27Cは、キャプチャされた複数の静止画を同時に表示する様子を示す。
まず、動画再生中にレリーズスイッチ23の1回目の操作が行われると、図27Aに示すように第2の画像表示領域52にはキャプチャされた1枚の静止画が表示される。次に、レリーズスイッチ23の2回目の操作が行われると、図27Bに示すように第2の画像表示領域52にはキャプチャされた2枚の静止画が同時に表示される。この時、複数枚の静止画を同時に表示可能なように、第2の画像表示領域52は複数の領域に分割される(図27Bの例では4分割)。図27Bの例では、第2の画像表示領域52は4分割されているため、最大4枚の静止画を同時に表示させることができる。
次に、図27Bに示すように液晶モニタ22が表示されている状態において、レリーズスイッチ23が操作されると、図27Cに示すように第2の画像表示領域52が9個の領域に分割され、最大9枚の静止画を同時に表示させることができる。
なお、本実施の形態では、レリーズスイッチ23を操作する度に静止画のキャプチャを行う構成としたが、マイコン8が、所定時間毎(例えば数秒毎)に自動的に静止画をキャプチャし、メモリカード4または内蔵メモリ5に記録するよう制御する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、キャプチャされた静止画を一旦バッファメモリ6に格納し、第4のボタン26dが操作されることで静止画ファイルをメモリカード4または内蔵メモリ5に記録する構成としたが、バッファメモリ6に格納せずに、静止画ファイルをメモリカード4または内蔵メモリ5に保存するよう制御する構成としてもよい。これにより、静止画ファイルをメモリカード4に記録するための操作(本実施の形態では第4のボタン26dの操作)を行う必要がなくなり、操作性を向上させることができる。
また、キャプチャ操作は、動画の再生中に行う構成としたが、動画をコマ送り再生したり、一時停止させている状態でキャプチャすることも可能である。これにより、所望のタイミングで静止画をキャプチャすることができる。
〔3.実施の形態の効果、他〕
以上のように本実施の形態では、液晶モニタ22の長辺方向が縦方向となる状態で、2枚の画像を短辺方向が縦方向となるように上下に並べて配置させて表示させる第2の表示モードを有することにより、2画面表示させた際の画像の解像度をできるだけ高くして表示させることができるので、画像の視認性を向上させることができる。
また、複数の画像を同時に表示させることにより、複数の画像の比較を容易に行うことができる。
また、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうちいずれか一つをアクティブ状態とし、アクティブ状態にした表示領域に表示させる画像を、メモリカード4などに記憶されている他の画像データに基づく画像に、切り換え可能に制御する構成としたことにより、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52に、任意の画像を表示させることができる。
また、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうちのいずれをアクティブ状態にするかについての選択指示を受け付ける構成としたことにより、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52に、任意の画像を表示させることができる。
また、第1の表示モードにおいては、表示画面の短辺方向を縦方向としてオンスクリーンディスプレイ表示を表示させるよう制御するとともに、第2の表示モードにおいては、表示画面の長辺方向を縦方向としてオンスクリーンディスプレイ表示を表示させるよう制御することにより、第1の表示モード及び第2の表示モードにおいて、画像の表示方向とオンスクリーンディスプレイ表示の表示方向とを一致させることができる。
また、第2の表示モードにおいて、縦長画像データに基づく画像を表示することができる。
また、画像データを記憶可能な内蔵メモリ5と、画像データを記憶可能な記憶媒体(メモリカード4)を着脱可能な媒体装着部(カードスロット3)とを、さらに備え、マイコン8は、第2の表示モードにおいて、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうち一方の表示領域に、メモリカード4に記憶されている画像データに基づく画像を表示させるよう制御するとともに、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうち他方の表示領域に、内蔵メモリ5に記憶されている画像データに基づく画像を表示させるよう制御する構成としたことにより、内蔵メモリ5に記録されている画像データに基づく画像と、メモリカード4に記録されている画像データに基づく画像とを、同時に表示させることができる。
また、第2の表示モードにおいて、表示領域に表示されている画像の画像ファイルの記憶場所を変更する旨の指示が入力された場合、画像ファイルがメモリカード4に記憶されている場合には、画像ファイルを内蔵メモリ5に記憶させるよう制御するとともに、画像ファイルが内蔵メモリ5に記憶されている場合には、画像ファイルをメモリカード4に記憶させるよう制御する構成としたことにより、内蔵メモリ5とメモリカード4との間で、画像データのコピーや移動を容易に行うことができる。
また、第2の表示モードにおいて、第1の画像表示領域51または第2表示領域52のうちいずれかがアクティブ状態になっている時に、画像データを削除する旨の指示が入力された場合、アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像データを削除するよう制御することにより、削除しようとしている画像を確認してから削除することができる。
また、第2の表示モードにおいて、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうちいずれかがアクティブ状態になっている時に、画像データをテレビジョン受像機などの外部機器に出力する旨の指示が入力された場合、アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像データを、外部機器に出力するよう制御する構成としてもよい。
また、第2の表示モードにおいて、第1の画像表示領域51または第2の画像表示領域52のうちいずれかがアクティブ状態になっている時に、図2におけるズームスイッチ25が操作されると、アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像を拡大または縮小表示させることができる構成としてもよい。この場合、例えばズームスイッチ25のW側が操作されると画像を縮小させ、T側が操作されると画像を拡大させるように制御することができる。画像の拡大/縮小倍率は、ズームスイッチ25がT側/W側に1回操作される毎に、予め設定されている倍率で拡大/縮小させることができる。例えば、ズームスイッチ25のT側が1回操作される毎に、120%、140%、…と段階的に拡大表示させ、ズームスイッチ25のW側が操作される度に、80%、60%、…と段階的に縮小表示させることができる。また、ズームスイッチ25のT側が連続的に操作された際は、画像の拡大倍率を連続的に上昇させて、画像を連続的に拡大表示させる構成としてもよい。また、ズームスイッチ25のW側が連続的に操作された際は、画像の縮小倍率を連続的に低下させて、画像を連続的に縮小表示させる構成としてもよい。なお、拡大または縮小された画像は、他の画像へ表示切り換えされた時に元のサイズに戻される構成でもよいし、他の画像へ表示切り換えされたとしても画像毎に拡大/縮小サイズが維持される構成でもよい。
また、マーク設定/解除機能を搭載したことにより、マークが付与されている画像と、マークが付与されていない画像とを同時に表示させることができ、画像を確認しながら容易にマークの設定や解除を行うことができる。
また、カーソルボタン26は、第2の表示モードにおいて、表示画面に表示されている画像の表示方向に対して、第1のボタン26aは右向きを指示する操作が可能で、第2のボタン26bは左向きを指示する操作が可能で、第3のボタン26cは上向きを指示する操作が可能で、第4のボタン26dは下向きを指示する操作が可能な構成としたことにより、第1の表示モード及び第2の表示モードにおいて、画像の表示方向と方向操作部の操作方向とを一致させることができるため、操作性を向上させることができる。
なお、USB制御部7、外部出力部11は必須ではない。また、カードスロット3と内蔵メモリ5は、本実施の形態では両方備えたが、いずれか一方のみ備える構成でもよい。
〔付記1〕
本発明の画像表示装置は、少なくとも互いに対向する2つの長辺と、互いに対向する2つの短辺とを含む略四角形状の表示画面を備えた表示部と、前記表示部の表示動作を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記表示画面の短辺方向を縦方向として、前記表示画面内に1画面分の1画面表示領域を形成する第1の表示モードと、前記表示画面の長辺方向を縦方向として、前記表示画面内に2画面分の第1表示領域及び第2表示領域を形成し、前記第1表示領域と前記第2表示領域とを上下に並べるようにして形成する第2の表示モードと、を備えたものである。この構成により、画像を2画面表示させた際、画像1枚あたりの大きさをできるだけ大きく表示できるので、画像の細部の視認性を向上させることができる。
〔付記2〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、画像データが記録されている記憶部から前記画像データを読み出し可能であり、前記記憶部から読み出した画像データに基づく画像を、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域及び前記第2表示領域のそれぞれに表示可能である構成としてもよい。この構成により、複数の画像を同時に表示させて比較を容易に行うことができる。
〔付記3〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちいずれか一つをアクティブ状態とし、前記アクティブ状態にした表示領域に表示させる画像を、前記記憶部に記憶されている他の画像データに基づく画像に、切り換え可能に制御する構成としてもよい。この構成により、第1表示領域または第2表示領域に、任意の画像を表示させることができる。
〔付記4〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記アクティブ状態にした表示領域に表示させる画像を、前記記憶部に記憶されている他の画像データに基づく画像に切り換える際、前記非アクティブ状態としている表示領域に表示されている画像以外の画像を表示させる構成としてもよい。この構成により、同じ画像が第1及び第2表示領域のぞれぞれに表示されることがないので、迅速に表示画像を切り替えることができる。そのため、画像表示に関する操作性を良くすることができる。
〔付記5〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちのいずれをアクティブ状態にするかについての選択指示を受け付ける構成としてもよい。この構成により、第1表示領域または第2表示領域に、任意の画像を表示させることができる。
〔付記6〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、画像の拡大または縮小を行う旨の指示が入力された場合、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちアクティブ状態としている表示領域に表示されている画像を、拡大表示または縮小表示に切り換える構成としてもよい。この構成により、アクティブ状態としている表示領域に表示されている画像を、所望のサイズに拡大させることができ、画像の細部を確認することができる。
〔付記7〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、オンスクリーンディスプレイ表示を前記表示領域内に表示させるよう制御し、前記第1の表示モードにおいて、前記表示画面の短辺方向を縦方向としてオンスクリーンディスプレイ表示を表示させるよう制御するとともに、前記第2の表示モードにおいて、前記表示画面の長辺方向を縦方向としてオンスクリーンディスプレイ表示を表示させるよう制御する構成としてもよい。これにより、第1の表示モード及び第2の表示モードにおいて、画像の表示方向とオンスクリーンディスプレイ表示の表示方向とを一致させることができる。
〔付記8〕
本発明の画像表示装置において、前記記憶部は、長辺方向が重力方向と略一致している縦長画像データを記憶可能であり、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記縦長画像データに基づく画像を表示可能な構成としてもよい。
〔付記9〕
本発明の画像表示装置において、画像データを記憶可能な内蔵メモリと、画像データを記憶可能な記憶媒体を着脱可能な媒体装着部とを、さらに備え、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうち一方の表示領域に、前記記憶媒体に記憶されている画像データに基づく画像を表示させるよう制御するとともに、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうち他方の表示領域に、前記内蔵メモリに記憶されている画像データに基づく画像を表示させるよう制御する構成としてもよい。この構成により、内蔵メモリに記録されている画像データに基づく画像と、記憶媒体に記録されている画像データに基づく画像とを、同時に表示させることができる。
〔付記10〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記表示領域に表示されている画像の画像ファイルの記憶場所を変更する旨の指示が入力された場合、前記画像ファイルが前記記憶媒体に記憶されている場合には、前記画像ファイルを前記内蔵メモリに記憶させるよう制御するとともに、前記画像ファイルが前記内蔵メモリに記憶されている場合には、画像ファイルを前記記憶媒体に記憶させるよう制御する構成としてもよい。この構成により、内蔵メモリと記憶媒体との間で、画像データのコピーや移動を容易に行うことができる。
〔付記11〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちいずれかがアクティブ状態になっている時に、画像データを削除する旨の指示が入力された場合、前記アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像データを削除するよう制御する構成としてもよい。この構成により、削除しようとしている画像を確認してから削除することができる。
〔付記12〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちいずれかがアクティブ状態になっている時に、画像データを外部機器に出力する旨の指示が入力された場合、前記アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像データを、外部機器に出力するよう制御する構成としてもよい。
〔付記13〕
本発明の画像表示装置において、前記記憶部に記録されている画像データのうち、特定の画像データにはマークが付与され、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうち一方の表示領域に、前記マークが付与されている画像データに基づく画像を表示させるよう制御するとともに、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうち他方の表示領域に、前記マークが付与されていない画像データに基づく画像を表示させるよう制御する構成としてもよい。この構成により、マークが付与されている画像と、マークが付与されていない画像とを同時に表示させることができ、画像を確認しながら容易にマークの設定や解除を行うことができる。
〔付記14〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちいずれかをアクティブ状態としている時に、前記マークの設定を行う旨の指示が入力された場合、アクティブ状態としている表示領域に表示されている画像の画像データに前記マークを付与するとともに、前記マークが付与された画像データの画像を、非アクティブ状態としている表示領域に表示させることができる。この構成により、マークが付与されている画像と、マークが付与されていない画像とを同時に表示させることができ、画像を確認しながら容易にマークの設定を行うことができる。
〔付記15〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第1表示領域または前記第2表示領域のうちいずれかがアクティブ状態で、かつ前記アクティブ状態としている表示領域に表示されている画像の画像データに前記マークが付与されている時に、前記マークの解除を行う旨の指示が入力された場合、アクティブ状態としている表示領域に表示されている画像の画像データに付与されている前記マークを解除するとともに、前記マークが解除された画像データの画像を、非アクティブ状態としている表示領域に表示させる構成としてもよい。この構成により、マークが付与されている画像と、マークが付与されていない画像とを同時に表示させることができ、画像を確認しながら容易にマークの設定を解除することができる。
〔付記16〕
本発明の画像表示装置において、第1の方向操作部と、前記第1の方向操作部で操作可能な操作方向に対向する方向へ操作可能な第2の方向操作部と、前記第1の方向操作部及び第2の方向操作部で操作可能な操作方向に略直交する方向へ操作可能な第3の方向操作部と、前記第3の方向操作部で操作可能な操作方向に対向する方向へ操作可能な第4の方向操作部とを備えた操作部を、さらに備え、前記操作部は、前記第1の表示モードにおいて、前記表示画面に表示されている画像の表示方向に対して、前記第1の方向操作部は上向きを指示する操作が可能で、前記第2の方向操作部は下向きを指示する操作が可能で、前記第3の方向操作部は左向きを指示する操作が可能で、前記第4の方向操作部は右向きを指示する操作が可能であり、前記第2の表示モードにおいて、前記表示画面に表示されている画像の表示方向に対して、前記第1の方向操作部は右向きを指示する操作が可能で、前記第2の方向操作部は左向きを指示する操作が可能で、前記第3の方向操作部は上向きを指示する操作が可能で、前記第4の方向操作部は下向きを指示する操作が可能な構成としてもよい。この構成により、第1の表示モード及び第2の表示モードにおいて、画像の表示方向と方向操作部の操作方向とを一致させることができるため、操作性を向上させることができる。
〔付記17〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、前記第1表示領域または前記第2表示領域の両方あるいはいずれか一方がアクティブ状態になっている時に、画像サイズを拡大する旨の指示が入力された場合、前記アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像サイズを拡大処理するよう制御する構成としてもよい。この構成により、複数の画像の細部を比較する際に有用である。
〔付記18〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記アクティブ状態になっている表示領域に表示されている画像の画像サイズを拡大処理する際、拡大処理前の画像における切り出し位置を任意の位置に設定可能な構成としてもよい。この構成により、画像における任意の部位の細部を比較する際に有用である。
〔付記19〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、前記第2の表示モードにおいて、画像データを外部表示機器に出力する旨の指示が入力された場合、前記第1表示領域に表示されている画像と第2表示領域に表示されている画像とを、前記外部表示機器において同時に表示可能な画像データに変換後、前記外部表示機器に出力するよう制御する構成としてもよい。この構成により、テレビジョン受像機などのように画面サイズが大きな外部表示機器に、複数の画像を同時に表示することができるので、複数の画像を比較する際に有用である。
〔付記20〕
本発明の画像表示装置において、前記制御部は、動画ファイルの再生時、前記動画ファイルに基づく動画を前記第1表示領域に表示させ、前記動画ファイルの再生中にキャプチャ操作が行われると、前記第2表示領域にキャプチャされた静止画を表示させる構成としてもよい。この構成により、キャプチャした静止画を視認しながら、継続的にキャプチャを行うことができるので、操作性を向上させることができる。